JP3232629U - フットコントローラー - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーがゲーム画面を見ながら足裏で踏んだ際に、踏んでいるボタンを認識しやすいフットコントローラーを提供する。【解決手段】フットコントローラー1は、ユーザーが足裏で踏むことで操作可能な複数のボタン7A〜7Dを備える、ゲーム用のフットコントローラーである。複数のボタンのうち少なくとも1つは、ユーザーが足裏で踏むことで認識可能な特定構造10A〜10Dを含む。特定構造は、当該特定構造が設けられたボタンに含まれる位置であり、ユーザーによって踏まれることが望ましい位置である基準点から所定の範囲内に配置されている。【選択図】図2
Description
本開示は、フットコントローラーに関する。
ユーザーが足裏で踏みつけることで操作されるフットコントローラーがある(たとえば、特許文献1,2参照)。このようなフットコントローラーは、たとえば、ダンスゲームなどで使用される。ユーザーは、ゲーム画面に表示される内容を視認し、表示内容に合わせて、足裏でフットコントローラーを踏むことで、足を使ってゲームの操作を行うことができる。
ユーザーは、たとえば、ゲーム画面を見ながら、フットコントローラーを操作することが多いため、フットコントローラーを操作する際に、その都度、足元のフットコントローラーを見て操作することは避けたい。本開示は、ユーザーが、足元のフットコントローラーを見なくても操作を行えるように、踏んでいるボタンを認識し易いフットコントローラーを提供する。
本開示の一態様に係るフットコントローラーは、ユーザーが足裏で踏むことで操作可能な複数のボタンを備える、ゲーム用のフットコントローラーであって、複数のボタンのうち少なくとも1つは、ユーザーが足裏で踏むことで認識可能な特定構造を含み、特定構造は、当該特定構造が設けられたボタンに含まれる位置であり、ユーザーによって踏まれることが望ましい位置である基準点から所定の範囲内に配置されている。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面において各部の寸法及び縮尺は実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に記載する実施形態は、本開示の好適な具体例である。このため、本実施形態には、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかし、本開示の範囲は、以下の説明において特に本開示を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1は、実施形態に係るフットコントローラー1を示す平面図である。図2は、フットコントローラー1の分解斜視図である。各図において、X方向、Y方向、及びZ方向が矢印で図示されている。X方向は、X1方向及びX2方向を含む。X1方向は、たとえば右方向であり、X2方向は、左方向である。Y方向は、Y1方向及びY2方向を含む。Y1方向は、前方向であり、Y2方向は、後方向である。Z方向は、Z1方向及びZ2方向を含む。Z1方向は、上方向であり、Z2方向は下方向である。
フットコントローラー1は、たとえばユーザーがゲーム操作を行う際に使用できる。ゲームの一例としては、リズムゲーム(音楽ゲーム等)、ダンスゲーム、スポーツゲーム、アクションゲーム、フィットネスゲームが挙げられるところ、本開示に係る技術は、リズムゲームやダンスゲーム等のように、ユーザーによる操作のタイミングを指示するゲームに対して特に有用である。ユーザーは、ゲームに用いられる機器を操作する際に、フットコントローラー1を用いて、操作入力を行うことができる。
フットコントローラー1は、図2に示されるように、層構造を有する。フットコントローラー1は、層構造の一例として、下から順に、裏シート2、下部電極シート3、スペーサーシート4、上部電極シート5、滑り止めシート6、複数のボタン7A〜7D、及び、化粧シート8を備える。フットコントローラー1は、ユーザーが足裏で踏むことで操作可能な複数のボタン7A〜7Dを備える。ユーザーが足裏で踏むことで操作可能なボタンの数量は、限定されず、2個以上であればよい。
裏シート2は、フットコントローラー1の裏面を形成する。フットコントローラー1の使用時において、裏シート2は、たとえば、床面に配置される。
下部電極シート3は、裏シート2上に配置される。下部電極シート3及び上部電極シート5は、通電可能な材料から構成される。通電可能な材料の一例としては、カーボンが挙げられる。
スペーサーシート4は、下部電極シート3と上部電極シート5とによって挟まれている。スペーサーシート4には、所定の位置に複数の孔9が形成されている。複数の孔9は、スペーサーシート4の厚さ方向に貫通する。複数の孔9は、ボタン7A〜7Dに対応して配置される。スペーサーシート4は、変形可能な材質によって構成されている。ユーザーが、フットコントローラー1を踏むと、スペーサーシート4は変形し薄くなる。複数の孔9は、下部電極シート3と上部電極シート5とを接触させるための孔である。
滑り止めシート6は、上部電極シート5上に配置される。滑り止めシート6は、上部電極シート5と化粧シート8との間に配置されることで両シートの位置ずれを抑制する機能を有する。複数のボタン7A〜7Dは、上部電極シート5と化粧シート8との間に挟まれている。滑り止めシート6の下面は、上部電極シート5と接触する。滑り止めシート6の上面は、複数のボタン7A〜7D、及び化粧シート8と接触する。
複数のボタン7A〜7Dは、たとえば樹脂から構成されている。複数のボタン7A〜7Dは、所定の硬さを有し、ユーザーによって踏まれても変形しにくい材質から構成されている。ボタン7A〜7Dは、板状を成し、所定の厚さを有する。ボタン7A〜7Dの厚さは、たとえば5mmである。ボタン7A〜7Dは、たとえば接着剤によって、化粧シート8の裏面に接合されている。複数のボタン7A〜7Dは、それぞれ特定構造10A〜10Dを有する。ボタン7A〜7Dの形状、及び特定構造10A〜10Dについては、後述する。なお、入力時にボタン7A〜7Dの位置が踏まれるため、本書では、ボタン7A〜7Dを「ボタン」と呼称しているが、ボタン7A〜7Dだけでなく他のシート(例えば、下部電極シート3、スペーサーシート4、上部電極シート5等を含むシート)も合わせて用いられることで入力が実現されることは言うまでもない。
化粧シート8は、滑り止めシート6及びボタン7A〜7Dを覆うように配置されている。図1及び図2に示されるように、化粧シート8には、ボタン7A〜7Dによる指令に対応する向きを示す図形20A〜20Dが印刷されている。図形20A〜20Dは、ボタン7A〜7Dによる指令に対応する向きを表現する。ボタン7A〜7Dによる指令に対応する向きは、ボタン7A〜7Dが押されたときの、指令の内容に対応する。
図形20Aは、ボタン7Aの特定構造10A上に配置されている。図形20Aは、化粧シート8の中央位置よりもY1方向に配置されている。図形20Aは、平面視において、特定構造10Aと重なるように配置されている。図形20Aは、前向きの操作を示すやじり形状を含む。図形20Aの周囲には、ボタン7Aの外形に沿って配置されたフレーム図形21が印刷されている。特定構造10Aは、図形20Aに対応する形状の少なくとも一部を含む。なお、やじり形状については、後述する。図形20Aは、特定構造10よりも上に配置されていればよく、化粧シート8とボタン7Aとの間に、他の物が配置されていてもよい。以下の図形20B〜図形20Dについても同じである。
図形20Bは、ボタン7Bの特定構造10B上に配置されている。図形20Bは、化粧シート8の中央位置よりもY2方向に配置されている。図形20Bは、平面視において、特定構造10Bと重なるように配置されている。図形20Bは、後向きの操作を示す形状を含む。図形20Bの周囲には、ボタン7Bの外形に沿って配置されたフレーム図形21が印刷されている。特定構造10Bは、図形20Bに対応する形状の少なくとも一部を含む。
図形20Cは、ボタン7Cの特定構造10C上に配置されている。図形20Cは、化粧シート8の中央位置よりもX1方向に配置されている。図形20Cは、平面視において、特定構造10Cと重なるように配置されている。図形20Cは、右向きの操作を示す形状を含む。図形20Cの周囲には、ボタン7Cの外形に沿って配置されたフレーム図形21が印刷されている。特定構造10Cは、図形20Cに対応する形状の少なくとも一部を含む。
図形20Dは、ボタン7Dの特定構造10D上に配置されている。図形20Dは、化粧シート8の中央位置よりもX2方向に配置されている。図形20Dは、平面視において、特定構造10Dと重なるように配置されている。図形20Dは、左向きの操作を示す形状を含む。図形20Dの周囲には、ボタン7Dの外形に沿って配置されたフレーム図形21が印刷されている。特定構造10Dは、図形20Dに対応する形状の少なくとも一部を含む。
また、化粧シート8には、「〇」ボタンを示す図形22、「×」ボタンを示す図形23、「R」ボタンを示す図形24、「L」ボタンを示す図形25が印刷されている。なお、図2では、「R」、「L」の図示が省略されている。図形22は、図形20AのX1方向に配置され、図形23は、図形20AのX2方向に配置されている。図形24は、図形22のY1方向に配置され、図形25は、図形23のY1方向に配置されている。
フットコントローラー1は、他の機器と電気的に接続される接続部15を備える。接続部15は、X方向において、図形24と図形25との間に配置されている。接続部15は、無線で他の機器と接続されてもよく、有線で他の機器と接続されてもよい。
次に、図3及び図4を参照して、ボタン7A〜7Dの特定構造10A〜10Dについて説明する。図3は、ボタン7A〜7Dを示す斜視図である。図4は、ボタン7A〜7Dを示す平面図である。特定構造10A〜10Dは、向きが異なるだけであり、同じ形状である。なお、特定構造10A〜10Dは、同じ形状でなくてもよい。特定構造10A〜10Dは、ボタン7A〜7Dを認識できればよい。ボタン7A〜7Dを区別しない場合には、ボタン7と記載し、特定構造10A〜10Dを区別しない場合には、特定構造10と記載する。図3及び図4は、ボタン7A〜7Dの代表として、ボタン7Aの配置に対応して図示されている。
ボタン7は、略矩形状を成している。ボタン7では、矩形の角部が削られて、略矩形状を成している。ボタン7の外形は、辺31〜辺38を含む。辺31,32は、Y方向に離間し、X方向に延在する。辺33,34は、X方向に離間し、Y方向に延在する。辺35〜辺38は、X方向及びY方向に対して傾斜する。辺31は、辺32よりも長くてもよい。ボタン7の外形は、矩形に限定されず、円形でもよく、三角形でもよく、五角形以上の多角形でもよく、その他の形状でもよい。
特定構造10は、平面視において、ボタン7の基準点P1を中心とし、半径rの仮想円R内に配置されている。図4において仮想円Rは、2点鎖線で示されている。特定構造10は、基準点P1から所定の範囲内に存在する。仮想円Rは、所定の範囲の一例である。基準点P1は、ボタン7において、X方向における中心を通りY方向に延在する仮想線L1と、Y方向における中心を通りX方向に延在する仮想線L2との交点である。基準点P1は、当該特定構造10が設けられたボタン7に含まれる位置であり、ユーザーによって踏まれることが望ましい位置である。基準点P1は、ユーザーに踏まれることが想定される点でもよい。基準点P1は、たとえば、ボタン7の中央付近に設定され得る。なお、基準点P1は、ボタン7中であればいずれの位置に設定されてもよい。
所定の範囲を規定する半径rは、たとえば、ボタン7の寸法L3の20%以上、40%以下でもよい。ボタン7の寸法L3は、X方向に対向する辺33との辺34との距離である。所定の範囲は、Y方向に対向する辺31と辺32との間の距離である寸法L4の20%以上、40%以下でもよい。寸法L3は、たとえば260mm程度でもよい。寸法L4は、たとえば255mm程度でもよい。所定の範囲は、ユーザーが踏む可能性の高い範囲であれば任意の位置に設定可能である。また、所定の範囲の形状も特に限定されない。例えば、所定の範囲の形状は足裏を内包可能な矩形であってもよい。
特定構造10は、たとえば、凹部によって構成される。特定構造10は、ユーザーが足裏で踏む(または、足裏を押し付ける)ことで認識可能な構造を含む。特定構造10は、人が認識できる大きさ、及び形状を有する。特定構造10は、凹凸形状を有する。ユーザーは、凹部の周縁の角部を踏むことで、特定構造10を認識できる。具体的には、足裏のどこかに凹部の周縁の角部が接触することで、ユーザーは、足裏の皮膚を介して、凹部によって生じる段差を知覚することができるため、特定構造10を認識できる。凹部は、ボタン7の厚み方向に貫通する開口でもよい。ボタン7の厚み方向はZ方向に沿う。特定構造10の凹部内には、スポンジ等が配置されていてもよい。特定構造10の凹部内にスポンジが配置されていると、ユーザーが踏んだ際の衝撃を緩和できる。
たとえば、特定構造10は、加工前の板状の部材の一部を彫ったり、曲げたりすることで、当該板状の部材を変形させる加工処理、板状の部材に別の部材を接着する加工処理、または、鋳造などを含む様々な方法で形成され得る。
特定構造10の最大寸法は、人間の足幅の平均値の80%以上、120%以下でもよい。特定構造10の最大寸法とは、特定構造10のうち最も大きい寸法である。特定構造10の最大寸法は、後述する頂点P3と頂点P4との距離でもよい。人間の足幅の平均値は、たとえば、成人の平均値でもよい。なお、人間は、人種、国籍、性別、年齢などは問わない。足幅の平均値は、たとえば、98.5mmでもよい。特定構造10の最大寸法は、たとえば、X方向において最大の長さでもよく、Y方向において最大の長さでもよく、その他の方向に沿う長さでもよい。なお、特定構造10の最大寸法は、人間の足のその他のサイズに基づいて、設定してもよい。たとえば、人間の足長の平均値の80%以上、120%以下でもよい。足長の平均値は、たとえば253.9mmでもよい。特定構造10の最大寸法は、人の足裏サイズと同程度であることが好ましい。これにより、ユーザーが特定構造10を踏んだ場合に、ユーザーが踏んでいる特定構造10を認識しやすい。
特定構造10の凹部は、Z方向から見て、たとえば、やじり形状50を成している。やじり形状50は、方向を示す形状である。ボタン7Aのやじり形状50は、Y1方向を示す。やじり形状50は、矢の先端につけられる鏃(やじり)を模した形状である。やじり形状50は、例えば、矢印からシャフト(矢印の向きに延在する直線部分)を除いて残った形状である。
やじり形状50は、斜辺51〜54、及び、底辺55,56を有する。斜辺51,52は、頂点P2〜P4を有する三角形の斜辺に沿っている。ボタン7Aの場合、やじり形状50の先端に位置する頂点P2は、仮想線L1上で、基準点P1よりもY1方向に位置する。頂点P3,P4は、基準点P1のY2方向に配置され、X方向に延在する仮想線L5上に位置する。頂点P3は、基準点P1のX1方向に位置し、頂点P4は、基準点P1のX2方向に位置する。斜辺51は、頂点P2と頂点P3とを結ぶ斜辺である。斜辺52は、頂点P2と頂点P4とを結ぶ斜辺である。
斜辺53,54は、頂点P5〜P7を有する三角形の斜辺に沿っている。頂点P5は、仮想線L1上で、基準点P1よりY1方向に位置する。頂点P6,P7は、仮想線L5上に位置する。頂点P6は、基準点P1よりX1方向に位置する。頂点P7は、基準点P1よりX2方向に位置する。斜辺53は、頂点P5と頂点P6とを結ぶ斜辺である。斜辺54は、頂点P5と頂点P7とを結ぶ斜辺である。
底辺55,56は、仮想線L5に沿っている。底辺55は、頂点P3と頂点P6とを結ぶ底辺である。底辺56は、頂点P4と頂点P7とを結ぶ底辺である。
同様に、ボタン7Bのやじり形状50は、Y2方向を示す。ボタン7Cのやじり形状50は、X1方向を示す。ボタン7Dのやじり形状50は、X2方向を示す。
次に、フットコントローラー1の使用方法について説明する。フットコントローラー1は、たとえば、パソコン、スマートフォン等の電子機器とデータの送受信が可能となっている。ユーザーは、フットコントローラー1上に立ち、フットコントローラー1を足で踏んで、ボタン7を用いて操作入力を行う。ユーザーは、電子機器のディスプレイを見ながら、フットコントローラー1の操作を行う。
ボタン7Aがユーザーによって踏まれると、ボタン7Aは、Z2方向に変位する。上部電極シート5が変位し下部電極シート3と接触する。これにより、ボタン7Aが操作されたことを示す信号が、電子機器に送信される。電子機器は、フットコントローラー1から入力した信号に基づいて、いずれのボタン7A〜7Dが操作されたのか検知できる。
このようなフットコントローラー1によれば、平面視において、基準点P1を中心とする仮想円R1の範囲内に特定構造10が配置されている。特定構造10は、ユーザーが足裏で踏むことで認識可能な大きさを有するので、ユーザーは、足元のフットコントローラー1を見ずに、ディスプレイを見ながらフットコントローラー1を操作できる。ユーザーは、足元のフットコントローラーを見なくても、踏んでいるボタン7を認識しやすい。
フットコントローラー1では、ユーザーに踏まれることが望ましい位置に基準点P1が設定され、当該基準点P1から所定の範囲内に特定構造10が配置されている。これにより、ユーザーがボタン7を踏んだ際に、特定構造10が足裏に接触する可能性が高くなる。そのため、ユーザーが特定構造10の形状を認識しやすい。
また、化粧シート8には、ボタン7のやじり形状50に対応して、図形20A〜20Dが付されているので、ユーザーは、足元のフットコントローラー1を見て、ボタン7の位置を確認することもできる。やじり形状50は、図形20A〜20Dの少なくとも一部に重畳するように形成されている。
ボタン7Aのやじり形状50は、頂点P2が基準点P1のY1方向に配置され、この頂点P2から斜辺51,52が延びている。換言すると、ボタン7Aが示す方向の先端である頂点P2から斜辺51,52が延びている。ユーザーは、この斜辺51,52を踏むことで、やじり形状50の向きを認識できる。同様にユーザーは、斜辺53,54、底辺55,56を踏んで、やじり形状50の向きを認識できる。ボタン7B〜7Dにおいても、ボタン7B〜7Dが指し示す方向に頂点P2が配置され、この頂点から斜辺51,52が延びている。これにより、ボタン7B〜7Dを踏むことで、ボタン7B〜7Dが指し示す方向を認識できる。
特定構造10がやじり形状50を含むので、たとえば、同じ外形寸法の三角形と比較して、外形を成す周縁の長さが長くなる。これにより、ユーザーが認識しやすい周縁の長さが長く、ユーザーは特定構造10を確実に認識できる。また、やじり形状50の場合、矢印の場合と比較して、斜辺51,52を含む部分を大きく形成できる。これにより,ユーザーは、やじり形状50が示す方向を確実に認識できる。
また、特定構造10は、ボタン7が指し示す方向に沿う仮想線L1を基準として、線対称となっている。そのため、ユーザーは特定構造10のX方向の半分の部分を踏んだだけでも、特定構造10を認識することができ、特定構造10が示す方向を認識できる。
フットコントローラー1では、特定構造10として凹部を含む。これにより、凹部を画定する周縁を踏むことで、特定構造10の形状を認識できる。凹部であると、形状を認識し易い。特定構造10が凹部であると、凸部である場合と比較して、特定構造10の周囲の平面のうち、特定構造10の周縁を踏みやすい。そのため、ボタン7を踏んだ際に、ユーザーは特定構造10を認識しやすい。一般的に、ユーザーは、フットコントローラー1を裸足で操作して、ゲームを行う場合が多い。裸足で操作する場合には、特定構造10は凸部ではなく凹部であることが望ましい。特定構造10が凸部であると、特定構造10の周縁に最も近い位置を踏むことは難しい場合がある。
また、特定構造10が凹部であると、足裏への負担も少なく、ユーザーは長時間操作しても疲れにくい。特定構造10が凹部を含む場合、特定構造10が凸部である場合と比較して、ボタン7の上面を踏みやすい。また、特定構造10が凹部であると、凸部が邪魔になることがなく、ユーザーは安定して操作できる。たとえば、特定構造10が凸部であって、この凸部が高い場合、ユーザーの足に凸部が引っかかるおそれがあるが、特定構造10が凹部である場合、ユーザーの足に凹部が引っかかりにくいので、ユーザーはプレイしやすい。たとえば、特定構造10が凸部であって、この凸部が高い場合、ユーザーの足裏にかかる負担が、踏んでいる凸部部分に集中する場合があるので、ユーザーの足裏にかかる負担が大きくなるおそれがあるが、特定構造10が凹部である場合には、ユーザーは当該特定構造10の周囲の平面を踏み易いため、ユーザーの足裏にかかる負担が分散され易い。
また、フットコントローラー1は、板状のボタン7を備えている。ボタン7は、ボタン7以外の他の層と比較して硬い。そのため、ユーザーは、ボタン7を踏んで、ボタン7の存在を容易に認識できる。また、ボタン7が硬く、ボタン7以外の他の層は、概ね柔らかい材質で形成されている。そのため、フットコントローラー1において、ボタン7以外の部分を折り曲げて小さくすることができ、収納や持ち運びを容易に行うことができる。ボタン7以外の他の層の一例としては、前述したように、裏シート2、下部電極シート3、スペーサーシート4、上部電極シート5、滑り止めシート6、及び、化粧シート8がある。
ゲーム用のフットコントローラー1は、短期間に連続して入力操作を要求されることが多い。そのため、ユーザーがディスプレイを見ながらゲームをプレイしていると、ユーザーが踏んでいる位置がずれていきやすい。ユーザーがゲームをプレイする際に、いちいち、足元のフットコントローラー1を見てボタン7A〜7Dを確認すると、ゲームの楽しみを損なうおそれがある。フットコントローラー1では、ユーザーが足元のフットコントローラー1を見なくても、踏んでいるボタン7A〜7Dを認識しやすいので、ゲームに集中できる。
次に、図5を参照して、第1変形例に係るボタン7(7A〜7D)について説明する。第1変形例に係るボタン7が上記の実施形態に係るボタン7と違う点は、特定構造11の形状が異なる点である。なお、第1変形例の説明において、上記の実施形態に係るボタン7と同様の説明は省略する。
特定構造11は、やじり形状60を含む。やじり形状60は、凹部によって構成される。やじり形状60は、斜辺51〜54、及び辺61,62を含む。辺61,62は、X方向に互いに離間し、Y方向に延在する。辺61は、斜辺51のX1方向の端部と、斜辺53のX1方向の端部とを結ぶ直線である。辺62は、斜辺52のX2方向の端部と、斜辺54のX2方向の端部とを結ぶ直線である。
このように、フットコントローラー1は、特定構造11を有するボタン7を備える構成でもよい。
次に、図6を参照して、第2変形例に係るボタン7(7A〜7D)について説明する。第2変形例に係るボタン7が上記の実施形態に係るボタン7と違う点は、特定構造12の形状が異なる点である。なお、第2変形例の説明において、上記の実施形態に係るボタン7と同様の説明は省略する。
特定構造12は、やじり形状65を含む。やじり形状65、凹部によって構成される。やじり形状65は、斜辺51〜54、辺66,67を含む。斜辺51,52のY1方向の端部は、X方向に互いに離間する。辺66,67は、X方向に互いに離間し、Y方向に延在する。辺66は、斜辺51のY1方向の端部と、斜辺53のY1方向の端部とを結ぶ直線である。辺67は、斜辺52のY1方向の端部と、斜辺54のY1方向の端部とを結ぶ直線である。
このように、フットコントローラー1は、特定構造12を有するボタン7を備える構成でもよい。特定構造12は、複数の形状を含んでもよい。すなわち、特定構造は、複数の構造が組み合わされて構成されるものでもよい。
なお、前述した実施形態は、本開示の代表的な形態を示したに過ぎず、本開示は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更、付加が可能である。
前述の実施形態では、特定構造10は、凹部によって構成されているが、特定構造10は、凸部によって構成されていてもよい。
前述の実施形態では、方向を示すボタン7について説明しているが、特定構造を備えるボタンは、方向を示すものに限定されない。特定構造を備えるボタンは、たとえば、「〇」ボタン、「×」ボタン、「R」ボタン、「L」ボタン等のその他のボタンでもよい。たとえば、「〇」ボタンの特定構造は、「〇」の外形に対応する凹凸形状を含む。
また、フットコントローラー1は、「〇」ボタンに代えて、Yesを指令する「Y」ボタンを備えることができる。フットコントローラー1は、「×」ボタンに代えて、Noを指令する「N」ボタンを備えることができる。たとえば、「Y」ボタンの特定構造は、「Y」の外形に対応する凹凸形状を含む。
また、前述の実施形態では、方向を示す形状として、やじり形状50について説明しているが、方向を示す形状は、やじり形状に限定されない。方向を示す形状は、たとえば、矢印でもよく、三角形でもよく、その他の形状でもよい。
また、ボタン7が示す方向は、「前」、「後」、「左」、「右」に限定されず、その他の方向でもよい。ボタン7が示す方向は、「右前」、「左前」、「右後」、「左後」など、斜め方向を示すものでもよい。
前述の実施形態では、ボタン7A〜7Dは、板状のボタンとして説明しているが、ボタン7A〜7Dは、板状のものに限定されない。ボタン7A〜7Dは、たとえばブロック体などその他の形状でもよい。
前述の実施形態では、ボタン7A〜7Dの全てに特定構造10A〜10Dが形成されている場合について説明しているが、ボタン7A〜7Dのうちの1つに特定構造10が形成されているフットコントローラー1でもよい。
1…フットコントローラー、7,7A〜7D…ボタン、8…化粧シート、10,10A〜10D,11,12…特定構造、20A〜20D…図形、50,61,65…やじり形状(方向を示す形状)、L1…仮想線(基準線)、L3…寸法、P1…基準点,P2…頂点(やじり形状の先端)。
Claims (9)
- ユーザーが足裏で踏むことで操作可能な複数のボタンを備える、ゲーム用のフットコントローラーであって、
前記複数のボタンのうち少なくとも1つは、ユーザーが足裏で踏むことで認識可能な特定構造を含み、
前記特定構造は、当該特定構造が設けられた前記ボタンに含まれる位置であり、ユーザーによって踏まれることが望ましい位置である基準点から所定の範囲内に配置されている、
フットコントローラー。 - 前記特定構造の最大寸法は、人間の足幅の平均値の80%以上、120%以下である、
請求項1に記載のフットコントローラー。 - 前記特定構造は、当該特定構造が設けられた前記ボタンによる入力操作に伴う指令の内容に関する形状を有する、
請求項1又は2に記載のフットコントローラー。 - 前記複数のボタンを有する層構造を備え、
前記層構造は、前記特定構造よりも上に配置される図形が付された化粧シートを含み、
前記特定構造は、前記図形に対応する形状の少なくとも一部を含む、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のフットコントローラー。 - 前記特定構造は、方向を示す形状を有する、
請求項1〜4のいずれか一項に記載のフットコントローラー。 - 前記方向を示す形状は、前記方向に向く先端を有するやじり形状である、
請求項5に記載のフットコントローラー。 - 前記特定構造は、平面視において前記基準点を通り、前記方向に沿う基準線に対して線対称の形状を有する、
請求項5又は6に記載のフットコントローラー。 - 前記特定構造の形状は、凹部によって画定される、
請求項1〜7のいずれか一項に記載のフットコントローラー。 - 前記複数のボタンを有する層構造を備え、
前記層構造のうち、前記複数のボタン以外の他の層は、前記複数のボタンよりも柔らかい素材から形成されている、
請求項1〜8のいずれか一項に記載のフットコントローラー。
Priority Applications (2)
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JP2021000113U JP3232629U (ja) | 2021-01-14 | 2021-01-14 | フットコントローラー |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021000113U JP3232629U (ja) | 2021-01-14 | 2021-01-14 | フットコントローラー |
Publications (1)
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JP3232629U true JP3232629U (ja) | 2021-07-01 |
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Family Applications (1)
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JP2021000113U Active JP3232629U (ja) | 2021-01-14 | 2021-01-14 | フットコントローラー |
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CN (1) | CN216849740U (ja) |
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2022
- 2022-01-10 CN CN202220064138.8U patent/CN216849740U/zh active Active
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Publication number | Publication date |
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