JP3232289U - タイヤ用エアバルブ - Google Patents
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Abstract
【課題】タイヤ内の空気圧が上昇した際に空気を放出して所定の空気圧に調節することができるタイヤの空気注入口に取り付けられるタイヤ用エアバルブを提供する。【解決手段】ハウジング2、ハウジング内に上下動可能に配置された可動バルブ3、及び、可動バルブに弾性力を作用させる圧縮コイルバネ4を有し、ハウジングは上端にタイヤに空気を注入するための第1開口21が設けられ、底部にタイヤの空気注入口と連通される第2開口22が設けられており、圧縮コイルバネは可動バルブに対して下方へと弾性力を作用させており、可動バルブは、圧縮コイルバネの弾性力によって底面がハウジングの底部と接して第2開口を閉じており、圧縮コイルバネの弾性力は、タイヤの空気圧が予め設定された値を超えると可動バルブの底面に作用するタイヤの空気圧によって可動バルブがハウジング内で上方へと移動して、第2開口が開くように設定されている。【選択図】図1
Description
本考案は、自動車、バイク、自転車等のタイヤ用エアバルブに関する。
自動車、バイク、自転車等のタイヤには空気を注入するためのエアバルブが設けられているが、近年、タイヤの空気圧を測定することができるエアバルブが用いられている。例えば、特許文献1には、リムホイールのドロップ部におけるサイズや形状にかかわらず、当該リムホイールに電子デバイス及びエアバルブを容易に取り付けることができるエアバルブ装置が開示されている。
特許文献2には、コストの上昇を抑制しつつ、より広範なタイヤ・ホイール組立体の内圧を測定可能なタイヤ状態測定システムが開示されている。
さらに、特許文献3には、エアバルブと別体とすることで装着時の干渉を防止し取付け作業を簡略化すると共に、走行中の遠心力によりエアバルブへ掛かるモーメントを抑制したタイヤ空気圧測定装置が開示されている。
特許文献4には、ホイールに加工することもなく、既存のタイヤバルブを取替える必要はなく、タイヤの空気圧を検知し、検知情報を送信できるタイヤバルブキャップが開示されている。
これらの従来技術では、タイヤ内の空気圧を測定すること、得られたデータを送信することはできるが、タイヤの空気圧に異常があった場合に自動的にタイヤの空気圧を調節することはできなかった。そのため、例えばユーザがタイヤの空気圧に異常が生じた場合、空気圧を自分で調整する、あるいは、タイヤショップ、ディーラー等に依頼して調整してもらう必要があった。
本考案は、タイヤ内の空気圧を測定するのではなく、タイヤ内の空気圧が上昇した際に空気を外部に放出して所定の空気圧に調節することができるタイヤ用エアバルブを提供することを目的とする。
本考案のタイヤ用エアバルブは、ハウジング、前記ハウジング内に上下動可能に配置された可動バルブ、及び、前記可動バルブに弾性力を作用させる圧縮コイルバネを有し、タイヤの空気注入口に取り付けられるタイヤ用エアバルブであって、前記ハウジングは筒状であり、上端にタイヤに空気を注入するための第1開口が設けられ、底部にタイヤの空気注入口と連通される第2開口が設けられており、前記可動バルブは内部に、タイヤに空気を注入する際に開閉するバルブコアを有し、前記圧縮コイルバネは前記ハウジング内に配置され、前記可動バルブに対して下方へと弾性力を作用させており、前記可動バルブは、前記圧縮コイルバネの弾性力によって、底面が前記ハウジングの底部と当接して前記第2開口を閉じており、前記圧縮コイルバネの弾性力は、前記タイヤの空気圧が予め設定された値を超えると、前記可動バルブの底面に作用するタイヤの空気圧によって、前記可動バルブが前記ハウジング内で上方へと移動して、前記第2開口が開くように設定されていることを特徴とする。
本考案のタイヤ用エアバルブは、ハウジング、前記ハウジング内に上下動可能に配置された可動バルブ、及び、前記可動バルブに弾性力を作用させる圧縮コイルバネを有し、タイヤの空気注入口に取り付けられるタイヤ用エアバルブであって、前記ハウジングは筒状であり、上端にタイヤに空気を注入するための第1開口が設けられ、底部にタイヤの空気注入口と連通される第2開口が設けられており、前記可動バルブは内部に、タイヤに空気を注入する際に開閉するバルブコアを有し、前記圧縮コイルバネは前記ハウジング内に配置され、前記可動バルブに対して下方へと弾性力を作用させており、前記可動バルブは、前記圧縮コイルバネの弾性力によって、底面が前記ハウジングの底部と当接して前記第2開口を閉じており、前記圧縮コイルバネの弾性力は、前記タイヤの空気圧が予め設定された値を超えると、前記可動バルブの底面に作用するタイヤの空気圧によって、前記可動バルブが前記ハウジング内で上方へと移動して、前記第2開口が開くように設定されていることにより、タイヤの空気圧が適切な空気圧よりも高くなると、前記可動バルブが上方に移動して前記第2開口を開いて、タイヤ内の空気が前記可動バルブと前記ハウジングとの間の空間を通過して前記第1開口から外部へと放出されることで、タイヤの空気圧を低下させることで、タイヤの空気圧が設定よりも高くなるのを防止することができ、さらに、タイヤの空気を放出することで、空気圧が所定の値まで低下すると前記圧縮コイルバネの弾性力によって前記可動バルブが下方へと移動して前記ハウジングの底面と当接して前記第2開口を閉じて前記タイヤの空気の放出が停止されるように動作することで、タイヤの余分な空気だけを放出して適切な空気圧を保持することが可能となる。
本考案のタイヤ用エアバルブ1について、図1,2を用いて以下に詳細に説明する。本考案のタイヤ用エアバルブ1は、図1,2に示すように、ハウジング2、可動バルブ3、及び、前記可動バルブ3に弾性力を作用させる圧縮コイルバネ4を有しており、自動車、バイク、自転車等のタイヤの空気注入口5に取り付けて使用される。図1,2に示すように、前記ハウジング2は円筒状を有しており、上端は上方に突出して、空気を注入するための第1開口21が設けられ、底部にはタイヤへの空気注入口5と連通される第2開口22が設けられている。前記第1開口21の突出した外周にはキャップ(図示せず)を係合させるネジが形成されており、前記第2開口22の内周にはタイヤの空気注入口5に係合させてタイヤ用エアバルブ1を固定するためのネジが形成されている。
図1に示すように、前記可動バルブ3は内部にタイヤに空気を注入する際に開閉するバルブコア31を有しており、前記ハウジング2内に上下に移動可能に配置されている。バルブコア31の構造は従来のバルブコアの構造を用いることができ、空気を注入するために前記バルブコア31の上端を下方へと押圧すると弁機構が開いて前記可動バルブ3内を通じてタイヤ内に空気が注入される。図1(a)に示すように、前記可動バルブ3の底面は前記ハウジング2の第2開口22を閉じることができる大きさを有しており、前記可動バルブ3の外周の下端には鍔32が形成されており、前記圧縮コイルバネ4の下端が当接されている。
図1(a)に示すように、前記圧縮コイルバネ4は螺旋状を有し、前記ハウジング2内において、前記可動バルブ3の外側面と前記ハウジング2の内側面の間に位置するように配置されている。前記圧縮コイルバネ4の下端は前記可動バルブ3の鍔32に当接し、前記圧縮コイルバネ4の上端は前記ハウジング2の頂部と当接しており、前記可動バルブ3に対して下方へと弾性力を作用させている。
前記圧縮コイルバネ4は、前記タイヤ用エアバルブ1をタイヤの空気注入口5に取り付けて使用した時、タイヤの適正な空気圧以下の状態では、弾性力によって前記可動バルブ3を下方へと押圧し、前記可動バルブ3の底面を前記ハウジング2の底部の上面と当接させるように作用している。そして、前記圧縮コイルバネ4の弾性力は、タイヤの空気圧が予め設定した値を超えた時に、前記可動バルブ3の底面に作用する空気圧によって、前記カバー部材3が前記ハウジング2内において上方へと移動するように、設定されている。前記可動バルブ3が上方へと移動するタイヤの空気圧の値は、使用するタイヤの適切な空気圧を基に、予め設定しておき、予め設定されるタイヤの空気圧の値に応じて、前記圧縮コイルバネ4の弾性力を設定する必要がある。
本考案のタイヤ用エアバルブ1の動作について説明する。図1(a)に示すのは、本考案のタイヤ用エアバルブ1の通常時の断面図である。図1(a)に示すように、タイヤ用エアバルブ1をタイヤの空気注入口5に取り付けた状態では、通常時(予め設定された空気圧の値以下のタイヤの空気圧の状態)、前記圧縮コイルバネ4の弾性力によって、前記可動バルブ3は下方へと押圧されており、前記可動バルブ3の底面は前記ハウジング2の底部と当接して、前記第2開口22を閉じている。この時、前記可動バルブ3も閉じていることから、前記第1開口21が開いた状態であっても空気が放出される通路が閉じられていることから、タイヤは前記タイヤ用エアバルブ1によって完全に閉じられた状態となっている。
タイヤの空気圧が何らかの条件によって高くなり、予め設定されたタイヤの空気圧の値よりも大きくなると、前記可動バルブ3の底面に作用している空気圧が前記可動バルブ3に作用している前記圧縮コイルバネ4の弾性力よりも大きくなることから、前記可動バルブ3は前記圧縮コイルバネ4の弾性力に逆らって前記ハウジング2内を上方へと移動し、図1(b)の状態となる。この時、前記可動バルブ3によって閉じられていた前記ハウジング2の第2開口22が開いて、タイヤの空気は、図1(b)において矢印で示すように、前記第2開口22を通じて、前記可動バルブ3と前記ハウジング2との間の空間を通過し、その後、前記ハウジング2の第1開口21は開いた状態であることからタイヤの空気は前記第1開口21から外部へと放出される。
前記可動バルブ3が上方に移動して前記ハウジング2の第1開口21からタイヤ内の空気が外部に放出されてタイヤの空気圧が徐々に低下すると、前記可動バルブ3に作用する空気圧が、前記可動バルブ3に作用する前記圧縮コイルバネ4の弾性力へと近づいていく。そして、前記可動バルブ3に作用するタイヤの空気圧が前記予め設定された空気圧の値に達すると、前記可動バルブ3に作用する前記圧縮コイルバネ4の弾性力が、前記可動バルブ3に作用するタイヤの空気圧よりも大きくなるので、前記可動バルブ3が前記圧縮コイルバネ4の弾性力によって前記ハウジング2内で下方へと移動し、前記可動バルブ3の底面が前記ハウジング2の底部と当接して前記第2開口22を閉じると、前記タイヤの空気の放出が停止される。
このように、本考案のタイヤ用エアバルブ1は、タイヤの空気圧が予め設定された空気圧の値を超えると、外部へと空気を放出してタイヤの空気圧を低下させ、タイヤの余分な空気が放出されて予め設定された空気圧の値にまで低下すると空気の放出を停止することができる。このようなタイヤ用エアバルブ1の動作は、タイヤが停止している状態だけではなく、タイヤが回転している状態であっても自動的に行われることから、ユーザが特にタイヤ用エアバルブ1を操作することなく簡単にタイヤの空気圧が高くなるのを防止することができる。
本考案のタイヤ用エアバルブ1は、予め設定された空気圧の値でタイヤの空気を外部に放出するために、圧縮コイルバネ4を用いており、前記圧縮コイルバネ4の弾性力の大きさが、前記可動バルブ3が上方へと移動を開始するための空気圧の値と関係している。タイヤの空気圧の適正値は、タイヤの用途、サイズ、使用する車種等によって異なることから、本考案のタイヤ用エアバルブ1は、タイヤに求められる適切な空気圧の値に応じて、適切な弾性力を有する圧縮コイルバネ4を用意することで対応することが可能となる。
タイヤ用エアバルブ1を実際の製品として製造・販売する際には、上述のような異なるタイヤの空気圧の値に対応するために数種類のタイヤ用エアバルブ1を用意しておき、ユーザが自分の使用するタイヤに設定されている適切な空気圧に対応しているタイヤ用エアバルブ1を選択して購入するようにする。そのために、タイヤ用エアバルブ1の圧縮コイルバネ4は、空気圧の値に応じた弾性力を有するものを数種類用意すればよい。また、タイヤ用エアバルブ1を使用するタイヤは、自動車、バイク、自転車等のタイヤを対象とすることができるので、前記ハウジング2の下端のタイヤの空気注入口5に係合する部分の構造を、必要に応じて変更することで対応することができる。
本考案のタイヤ用エアバルブ1は、タイヤの空気圧が高くなると自動的に空気を放出して空気圧を低下させ、所定の値まで低下すると自動的に空気の放出が停止されることで、タイヤの空気圧が高くなる以上に対応することができ、この際に、ユーザは特に操作をする必要がないことから、タイヤの空気圧が高くなる異常に簡単に対応することができる。また、従来のエアバルブと同様の手段でタイヤに空気を注入することが可能であることから、ユーザは余分な手間を生じることなく、本考案のタイヤ用エアバルブ1を使用することができる。
1 タイヤ用エアバルブ
2 ハウジング
21 第1開口
22 第2開口
3 可動バルブ
31 バルブコア
32 鍔
4 圧縮コイルバネ
5 タイヤの空気注入口
2 ハウジング
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3 可動バルブ
31 バルブコア
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4 圧縮コイルバネ
5 タイヤの空気注入口
Claims (1)
- ハウジング、前記ハウジング内に上下動可能に配置された可動バルブ、及び、前記可動バルブに弾性力を作用させる圧縮コイルバネを有し、タイヤの空気注入口に取り付けられるタイヤ用エアバルブであって、
前記ハウジングは筒状であり、上端に前記タイヤに空気を注入するための第1開口が設けられ、底部に前記タイヤの空気注入口と連通される第2開口が設けられており、
前記可動バルブは内部に、前記タイヤに空気を注入する際に開閉するバルブコアを有し、
前記圧縮コイルバネは前記ハウジング内に配置され、前記可動バルブに対して下方へと弾性力を作用させており、
前記可動バルブは、前記圧縮コイルバネの弾性力によって、底面が前記ハウジングの底部と当接して前記第2開口を閉じており、
前記圧縮コイルバネの弾性力は、前記タイヤの空気圧が予め設定された値を超えると、前記可動バルブの底面に作用する前記タイヤの空気圧によって、前記可動バルブが前記ハウジング内で上方へと移動して、前記第2開口が開くように設定されていることを特徴とするタイヤ用エアバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021000992U JP3232289U (ja) | 2021-03-23 | 2021-03-23 | タイヤ用エアバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021000992U JP3232289U (ja) | 2021-03-23 | 2021-03-23 | タイヤ用エアバルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3232289U true JP3232289U (ja) | 2021-06-03 |
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ID=76081787
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021000992U Active JP3232289U (ja) | 2021-03-23 | 2021-03-23 | タイヤ用エアバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3232289U (ja) |
-
2021
- 2021-03-23 JP JP2021000992U patent/JP3232289U/ja active Active
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