JP3232136U - 発電機能を有する防草シート - Google Patents
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Abstract
【課題】防草シートの形状を改良することにより、運搬する際の作業性、敷設する際の作業性が向上し、小場所への施工にも適した発電機能を有する防草シートを提供する。【解決手段】可撓性を有する素材で構成される防草シート11と、防草シートに固定される太陽電池モジュール15とを有しており、発電機能を有する防草シート1であり、太陽電池モジュールは、表面保護層16と、裏面保護層13と、表面保護層と裏面保護層との間に配置された封止材層14と、封止材層に包摂されたシート状の太陽電池セルとを有するものであり、表面保護層と、裏面保護層と、封止材層とは、可撓性を有する合成樹脂で構成されており、太陽電池セルは、アモルファスシリコン層を有しており、可撓性を備えており、発電機能を有する防草シートは、方形のシート状であり、方形のシートを構成する辺のうち、最大長の辺の長さが、1〜2.5mである発電機能を有する。【選択図】図2
Description
本考案は、防草シートに対して固定された太陽電池モジュールを有しており、発電機能を有する防草シートに関する。
以下の特許文献1に示すように、太陽電池モジュールを固定した防草シートが知られている。
特許文献1に示す防草シートの形状は、特許文献1の図1記載のように、長大な長方形状である。特許文献1の防草シートを敷設する際には、その長大な形状により、施工現場へ防草シートを運搬する際の作業性や敷設する際の作業性において劣るものであった。また、特許文献1の防草シートは、長大な形状を有するため、小場所に施工するには不向きであった。
本考案は、防草シートの形状を改良することにより、運搬する際の作業性、敷設する際の作業性が向上し、小場所への施工にも適した発電機能を有する防草シートを提供することを目的とする。
可撓性を有する素材で構成される防草シートと、防草シートに固定される太陽電池モジュールとを有しており、発電機能を有する防草シートであり、太陽電池モジュールは、表面保護層と、裏面保護層と、表面保護層と裏面保護層との間に配置された封止材層と、封止材層に包摂されたシート状の太陽電池セルとを有するものであり、表面保護層と、裏面保護層と、封止材層とは、可撓性を有する合成樹脂で構成されており、太陽電池セルは、アモルファスシリコン層を有しており、可撓性を備えており、発電機能を有する防草シートは、方形のシート状であり、方形のシートを構成する辺のうち、最大長の辺の長さが、1〜2.5mである発電機能を有する防草シートにより、上記の課題を解決する。
上記の発電機能を有する防草シートは、方形のシート状であり、方形のシートを構成する辺のうち、最大長の辺の長さが、1〜2.5mである。従来の発電機能を備える防草シートに比して、小型であるため、運搬する際の作業性、敷設する際の作業性において優れており、小場所への施工も可能である。
上記の発電機能を有する防草シートにおいて、裏面保護層は、表面保護層、封止材層、及び太陽電池セルに比して、撓みにくいものにすることができる。表面保護層と封止材と太陽電池セルとは可撓性を備えている。これにより、例えば、発電機能を有する防草シートを地面に敷設した際には発電機能を有する防草シートが適度に撓んで地面の凹凸に沿うように敷設することができる。しかしながら、補強対策が施されていない場合は、発電機能を有する防草シートが意図せず過剰に折れ曲がることがある。発電機能を有する防草シートが過剰に折れ曲がると、太陽電池セルが破損して、発電機能が失われることがある。発電機能を有する防草シートは、封止材層及び太陽電池セルに比して撓みにくい裏面保護層を設けることにより、発電機能を有する防草シートを運搬したり敷設したりする際などに、発電機能を有する防草シートが過剰に折れ曲がって、太陽電池セルが破損することを防止することができる。
上記の発電機能を有する防草シートにおいて、封止材層を構成する可撓性を有する合成樹脂は、シリコーン樹脂を主成分とするものにすることができる。これにより、封止材に可撓性と難燃性とを付与して、燃えにくくすることができる。
本考案によれば、防草シートの形状を改良することにより、運搬する際の作業性、敷設する際の作業性が向上し、小場所への施工にも適した発電機能を有する防草シートを提供することができる。
本考案の発電機能を有する防草シートの実施形態について説明する。以下に示す発電機能を有する防草シートの実施形態は、本考案の限られた例に過ぎず、本考案の技術的範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。
[第1実施形態]
図1及び図2に示すように、本実施形態の発電機能を有する防草シート1は、可撓性を有する素材で構成される防草シート11と、防草シート11に固定され、可撓性を有する太陽電池モジュール12とを有する。防草シート11と太陽電池モジュール12との固定方法は、特に限定されないが、本実施形態の発電機能を有する防草シート1では、後述する太陽電池セル15の外側部分で、後述する表面保護層16と充填材層14と裏面保護層13と防草シート11とを連結するように、太陽電池モジュール12と防草シート11とを縫合することによって、両者が固定されている。
図1及び図2に示すように、本実施形態の発電機能を有する防草シート1は、可撓性を有する素材で構成される防草シート11と、防草シート11に固定され、可撓性を有する太陽電池モジュール12とを有する。防草シート11と太陽電池モジュール12との固定方法は、特に限定されないが、本実施形態の発電機能を有する防草シート1では、後述する太陽電池セル15の外側部分で、後述する表面保護層16と充填材層14と裏面保護層13と防草シート11とを連結するように、太陽電池モジュール12と防草シート11とを縫合することによって、両者が固定されている。
防草シートは、可撓性を有する素材で構成されており、草の生育を阻害することができるものであればよい。防草シートを構成する素材について特に限定されないが、本実施形態の発電機能を有する防草シート1では、防草シート11は可撓性と遮光性とを有する不織布で構成される。
図3に示しように、太陽電池モジュール12は、表面保護層16と、裏面保護層13と、表面保護層16と裏面保護層13との間に配置された封止材層14と、封止材層14に包摂されたシート状の太陽電池セル15とを有する。
封止材層は、可撓性と透光性を有する合成樹脂で構成される。本実施形態の発電機能を有する防草シート1では、封止材層14は、シリコーン樹脂を主成分とする。シリコーン樹脂は、硬化した状態では、炎に近づけても簡単には燃焼しない。このため、封止材としてシリコーン樹脂を使用することで、着火、引火、又は延焼を防ぐ効果が得られる。これにより、例えば、短絡が生じた際などに、太陽電池モジュールを燃えにくくすることができる。
シリコーン樹脂に対して、プラチナ、窒素、塩素、臭素などを含有する物質を配合してもよい。難燃性を有する物質を含有させることによって、封止材層に自己消火性能を付与し、難燃性をさらに向上させることができる。
封止材層を構成する素材は、シリコーン樹脂に限定されず、透光性と可撓性を有するその他の合成樹脂を使用することができる。その他の合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン系の合成樹脂を使用することができる。
太陽電池セル15は、アモルファスシリコン層を有しており、可撓性を備えている。太陽電池セルは、折り畳むなど、過剰に折り曲げない限り破損せず、湾曲した状態でも発電することができる。
表面保護層16及び裏面保護層13は、封止材層14及び太陽電池セル15を保護する目的で設けられる。表面保護層は、可撓性と透光性を備えるものであればよい。裏面保護層には、透光性は必ずしも必要はなく、可撓性を備えるものであればよい。
[第2実施形態]
本実施形態の発電機能を有する防草シートの構造は、第1実施形態の発電機能を有する防草シート1と同様であるので、図1ないし図3と同じ図面の符号により説明する。本実施形態の発電機能を有する防草シート1では、裏面保護層13として、表面保護層16、封止材層14、及び太陽電池セル15に比して、撓みにくい素材を使用している。そのような素材としては、特に限定するものではないが、例えば、表面保護層16に比して厚みがあり、ポリエチレンテレフタレート(PET)を構成素材として含むバックシートが挙げられる。
本実施形態の発電機能を有する防草シートの構造は、第1実施形態の発電機能を有する防草シート1と同様であるので、図1ないし図3と同じ図面の符号により説明する。本実施形態の発電機能を有する防草シート1では、裏面保護層13として、表面保護層16、封止材層14、及び太陽電池セル15に比して、撓みにくい素材を使用している。そのような素材としては、特に限定するものではないが、例えば、表面保護層16に比して厚みがあり、ポリエチレンテレフタレート(PET)を構成素材として含むバックシートが挙げられる。
本実施形態の発電機能を有する防草シート1では、裏面保護層13は、封止材層14及び太陽電池セル15の過剰な折れ曲がりを規制する補強層として機能する。裏面保護層13は、発電機能を有する防草シート1を運搬したり、施工したりする際に、発電機能を有する防草シート1に適度な剛性を付与して、発電機能を有する防草シート1が意図せずに過剰に折れ曲がることによる太陽電池セルの破損を防止することができる。裏面保護層13は、発電機能を有する防草シート1の可撓性を完全に奪うものではない。このため、例えば、発電機能を有する防草シート1を地面に敷設した際には、発電機能を有する防草シート1は地面の凹凸に追従することが可能である。裏面保護層の厚み、素材は、上記の構成に限定されず、その他素材、厚みにしてもよい。
上記の第1実施形態及び第2実施体に係る発電機能を有する防草シートは、いずれも、方形のシート状であり、方形のシートを構成する辺のうち、最大長の辺の長さが、1〜2.5mである。具体的には、図1に示したように、発電機能を有する防草シート1は長方形状であり、縦方向に延在する最大長の辺の長さが1〜2.5mの範囲である。発電機能を有する防草シート1は、従来品に比べてサイズが小さい。このため、発電機能を有する防草シート1を運搬したり、施工したりする際に、取り回しがよく、作業性がよい。また、壁に囲まれた区画など、面積の小さい場所へも敷設しやすい。また、発電機能を有する防草シート1は、適度な可撓性を備えており、例えば、凹凸のある地面や法面の形状に追従するように変形し、様々な場所に施工することが可能である。第1実施形態の発電機能を有する防草シートは、上述の通り、これに加えて燃えにくいという特徴を有する。第2実施形態の発電機能を有する防草シートは、これに加えて、過剰な折れ曲がりにより太陽電池セルが破損しにくいという特徴を有する。
1 発電機能を有する防草シート
11 防草シート
12 太陽電池モジュール
13 裏面保護層
14 封止材層
15 太陽電池セル
11 防草シート
12 太陽電池モジュール
13 裏面保護層
14 封止材層
15 太陽電池セル
Claims (3)
- 可撓性を有する素材で構成される防草シートと、
防草シートに固定される太陽電池モジュールとを有しており、発電機能を有する防草シートであり、
太陽電池モジュールは、表面保護層と、裏面保護層と、表面保護層と裏面保護層との間に配置された封止材層と、封止材層に包摂されたシート状の太陽電池セルとを有するものであり、
表面保護層と、裏面保護層と、封止材層とは、可撓性を有する合成樹脂で構成されており、
太陽電池セルは、アモルファスシリコン層を有しており、可撓性を備えており、
発電機能を有する防草シートは、方形のシート状であり、方形のシートを構成する辺のうち、最大長の辺の長さが、1〜2.5mである発電機能を有する防草シート。 - 裏面保護層は、表面保護層、封止材層、及び太陽電池セルに比して、撓みにくいものである請求項1に記載の発電機能を有する防草シート。
- 封止材層を構成する可撓性を有する合成樹脂は、シリコーン樹脂を主成分とするものである請求項1に記載の発電機能を有する防草シート。
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2021
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