JP3231947U - テレセントリックコンバーター - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の物体側テレセントリックレンズのリア・像側に取り付けることによって安価かつ簡便に両側テレセントリックレンズに変換できるテレセントリックコンバーターを提供する。【解決手段】複数のレンズからなるレンズ群1と、物体側テレセントリックレンズに取り付けるための雌ねじ部3と、カメラ側に取り付けるための雄ねじ部4とを具え、レンズ群全体の焦点距離が正であり、取り付けたときに物体側テレセントリックレンズの射出瞳位置とテレセントリックコンバーターの前側焦点位置が同じとなるように構成する。【選択図】図3
Description
本考案はテレセントリックコンバーターに関し、特に、物体側テレセントリックレンズに取り付けて両側テレセントリックレンズに変換するためのコンバーターレンズに関する。
電子部品検査や半導体検査装置、自動車関連、FA(ファクトリーオートメーション)における外観検査や位置決め用途にテレセントリックレンズが利用されている。テレセントリックレンズは、軸外光線の主光線がレンズ光軸に対して平行である光学系であり、開口絞りがレンズの焦点位置にあることを特徴とする。テレセントリックレンズには両側、物体側、像側の3種類があり、物空間において平行となるレンズシステムは物体側テレセントリックレンズであり、像空間のみで平行になるレンズシステムは像側テレセントリックレンズである。両側テレセントリックレンズは、物体側と像側との両側で主光線がレンズ光軸に平行に構成されたレンズシステムである。
図4、6、8に従来技術における物体側テレセントリックレンズの光学断面図を示す。図4は光学倍率−1倍、作動距離WD65mmのレンズであり、図6は光学倍率−2倍、作動距離WD65mm、図8は光学倍率−0.47倍、作動距離WD250mmのレンズの例である。ここで、テレセントリックレンズの光学的な条件を説明する。レンズの瞳は開口絞りの像である。レンズシステムの入射瞳(ENP)は、物空間から観察してできる像空間におけるレンズシステムの明るさ(F/no)を決定づける絞りの虚像であり、出射瞳(EXP)は像空間から観察してできる物空間における絞りの虚像である。物体側テレセントリックレンズは、絞りの前側のレンズ群、すなわち前群レンズの焦点位置にレンズシステムの絞りを配置することにより構築できる。入射瞳(ENP)が無限遠に位置するため実視野サイズが一定となり、画角が無くなる。つまり主光線が物空間ですべて平行になるために、物体面がどこに位置しても実視野寸法が変わらない。一方、像側テレセントリックレンズは像空間側の出射瞳(EXP)の位置で規定される。像空間側での主光線はすべて平行となり、イメージセンサの面がどこに位置しても像高が変わらない。
両側テレセントリックレンズは、撮影する物体位置の誤差などの影響が皆無となり、また高精細化された撮像素子が集積されたイメージセンサの取り付け精度のバラツキや、カメラに対するレンズそのものの取り付け上のバラツキの影響を低減することができる。また、像側への光線がイメージセンサへどの光線も垂直に入射するため、コサイン四乗則、周辺減光と口径食の影響も受けない。したがって、より均一な周辺光量比特性を有する画像の取り込みが可能となる。
テレセントリックレンズに関連する従来技術として、像側テレセントリックレンズに装着されて射出光束のテレセントリック性を維持したままレンズ全体の倍率を変更するリアコンバーターが提案されている(例えば特許文献1)。
両側テレセントリックレンズは物体側、像側ともに主光線がレンズ光軸に対し平行であり、上記のように多くの利点を有し画像処理に特に適しているが、レンズシステム全体が長大になり易く、またレンズの構成枚数も多くなりがちであるため高価なレンズシステムとなる。このため、空間効率と導入時の全体費用低減を優先して両側テレセントリックレンズではなく物体側テレセントリックレンズを用いてシステムを構築する場合があった。
本考案は、このような場合に既存の物体側テレセントリックレンズのリア・像側にコンバーターを取り付けることによって簡便に両側テレセントリックレンズに変換でき、且つ新規に両側テレセントリックレンズを購入するよりも遥かに安価に導入可能な、コストパフォーマンスが高いテレセントリックコンバーターを提供することを目的とする。
本考案は、物体側テレセントリックレンズに取り付けて両側テレセントリックレンズユニットに変換するためのテレセントリックコンバーターであって、
複数のレンズからなるレンズ群と、
前記物体側テレセントリックレンズに取り付けるための雌ねじ部と、
カメラ側に取り付けるための雄ねじ部とを具え、
前記レンズ群全体の焦点距離が正であり、取り付けたときに前記物体側テレセントリックレンズの射出瞳位置と前記テレセントリックコンバーターの前側焦点位置が同じとなることを最も主要な特徴とする。
複数のレンズからなるレンズ群と、
前記物体側テレセントリックレンズに取り付けるための雌ねじ部と、
カメラ側に取り付けるための雄ねじ部とを具え、
前記レンズ群全体の焦点距離が正であり、取り付けたときに前記物体側テレセントリックレンズの射出瞳位置と前記テレセントリックコンバーターの前側焦点位置が同じとなることを最も主要な特徴とする。
本考案のテレセントリックコンバーターにおいて、取り付けたときに最も前記物体側テレセントリックレンズ側にあるレンズが前記物体側テレセントリックレンズに凹面を向けてなることが望ましい。
本考案のテレセントリックコンバーターにおいて、取り付けたときの前記両側テレセントリックレンズユニットの物像間距離が、前記物体側テレセントリックレンズの物像間距離に対してプラス20mm以下であることが望ましい。
また本考案は、物体側テレセントリックレンズと、それに取り付けて両側テレセントリックレンズに変換するコンバーターとの組み合わせであって、前記コンバーターが、
複数のレンズからなるレンズ群と、
前記物体側テレセントリックレンズに取り付けるための雌ねじ部と、
カメラ側に取り付けるための雄ねじ部とを具え、
前記レンズ群全体の焦点距離が正であり、取り付けたときに前記物体側テレセントリックレンズの射出瞳位置と前記テレセントリックコンバーターの前側焦点位置が同じとなることを特徴とする組み合わせに関する。
複数のレンズからなるレンズ群と、
前記物体側テレセントリックレンズに取り付けるための雌ねじ部と、
カメラ側に取り付けるための雄ねじ部とを具え、
前記レンズ群全体の焦点距離が正であり、取り付けたときに前記物体側テレセントリックレンズの射出瞳位置と前記テレセントリックコンバーターの前側焦点位置が同じとなることを特徴とする組み合わせに関する。
本考案のテレセントリックコンバーターは、物体側テレセントリックレンズ(以下、「主レンズ」とも呼ぶ。)とカメラの間に挿入するリアコンバーターであり、取り付けたときに主レンズの出射瞳とコンバーターの前側焦点位置が同じとなるようにしたため、既存の物体側レンズに取り付けて安価かつ簡便に両側テレセントリックレンズを構築することができる。
また、取り付けたときの物像間距離がプラス20mm以下となるようにすれば、既存のユニットに本考案のテレセントリックコンバーターを追加してもシステムがそれほど大きくはならず、既存システムを大きく構成変更することなくその性能を飛躍的に向上させることができる。
本考案の実施の形態を、添付の図面を参照しながら以下に詳細に説明する。図1および図2は、本考案のテレセントリックコンバーターの第1および第2の実施例に係るレンズ群の光学断面図である。図に示すコンバーターの向きにおいて左側が主レンズ側であり、右側がカメラ側となる。図1のコンバーター1は射出瞳距離(EXP)が85mm前後の物体テレセントリックレンズ(主レンズ)に対応するように設計され、4枚のレンズを具える。図2のコンバーター2は射出瞳距離(EXP)が60mm前後の物体テレセントリックレンズに対応するように設計され、5枚のレンズを具える。いずれの実施例も、主レンズ10側の第一群レンズの第一面は、主レンズ10に対して凹面を向けてなる。
図3は、図1に示すレンズ群をユニット化したコンバーターレンズ1を、物体側テレセントリックレンズ(主レンズ)10に取り付けた状態の断面図である。コンバーターレンズ1は、主レンズ10のCマウントに取り付けられる雌ねじ部3と、カメラ側のマウント(図示せず)に取り付けられる雄ねじ部4とを具える。このコンバーターレンズ1はCマウント規格であり、雌ねじ部3と雄ねじ部4はそれぞれ口径25.4mm、ネジピッチが32山/インチ(0.794mm)に構成され、フランジバック17.526mmに設計されている。ただし、本考案のテレセントリックコンバーターは他の寸法構成であってよく、例えばCSマウント規格で口径25.4mm、ネジピッチ32山/インチ(0.794mm)、フランジバック12.5mmに構成することができる。このように、本考案のテレセントリックコンバーター1は、物体側テレセントリックレンズ10とカメラの間に取り付けることができる。
図4は、光学倍率−1倍、作動距離WD65mmの従来の物体側テレセントリックレンズ10の光学配置図であり、図5は、図4の物体側テレセントリックレンズ10にコンバーターレンズ1を付加して両側テレセントリックレンズとした光学配置図である。図4に示すように、物体側テレセントリックレンズ10は物体側の主光線が光軸と平行であり、被写界深度内で物体との距離が変わっても像の寸法は変化しないが、像側では主光線が光軸と平行でなくバックフォーカスが変化すると倍率が変化する。これに本考案のコンバーター1を付加すると、図5に示すように像側も主光線が光軸と平行となり全体として両側テレセントリックレンズとなる。これは主レンズ10の射出瞳位置(EXP)とテレセントリックコンバーター1の前側焦点位置が同じとなるようにコンバーター1を設計することによって達成される。
図6は、光学倍率−2倍、作動距離WD65mmの従来の物体側テレセントリックレンズ12の光学配置図であり、図7は、図6の物体側テレセントリックレンズに図1のコンバーターレンズ1を付加して両側テレセントリックレンズとした光学配置図である。図4−5の例と比べて、物体側テレセントリックレンズ12が6群10枚構成となり光学倍率−2倍となっている。
図8は、光学倍率−0.47倍、作動距離WD250mmの従来の物体側テレセントリックレンズ14の光学配置図であり、図9は、図8の物体側テレセントリックレンズ14に図2のコンバーターレンズ2を付加して両側テレセントリックレンズとした光学配置図である。
以上のように、取り付ける物体側テレセントリックレンズ(主レンズ)の射出瞳位置(EXP)とコンバーターの前側焦点位置が同じとなるようにテレセントリックコンバーターを構成することにより、簡便かつ安価に既存の物体側テレセントリックレンズを両側テレセントリックレンズに変換することができる。本考案のいくつかの実施例について説明したが、本発明は図示し説明した実施形態のものに限られず、適用する主レンズやカメラに合わせて適宜設計することができる。
本考案のテレセントリックコンバーターは、電子部品検査や半導体検査装置、自動車関連、FAにおいて物体側テレセントリックレンズが用いられている環境に適用することができる。
1、2 テレセントリックコンバーターのレンズ群
3 雌ねじ部
4 雄ねじ部
10、12、14 物体側テレセントリックレンズ
3 雌ねじ部
4 雄ねじ部
10、12、14 物体側テレセントリックレンズ
Claims (4)
- 物体側テレセントリックレンズに取り付けて両側テレセントリックレンズユニットに変換するためのテレセントリックコンバーターであって、
複数のレンズからなるレンズ群と、
前記物体側テレセントリックレンズに取り付けるための雌ねじ部と、
カメラ側に取り付けるための雄ねじ部とを具え、
前記レンズ群全体の焦点距離が正であり、取り付けたときに前記物体側テレセントリックレンズの射出瞳位置と前記テレセントリックコンバーターの前側焦点位置が同じとなることを特徴とするテレセントリックコンバーター。 - 請求項1に記載のテレセントリックコンバーターにおいて、取り付けたときに最も前記物体側テレセントリックレンズ側にあるレンズが前記物体側テレセントリックレンズに凹面を向けてなることを特徴とするテレセントリックコンバーター。
- 請求項1または2に記載のテレセントリックコンバーターにおいて、取り付けたときの前記両側テレセントリックレンズユニットの物像間距離が、前記物体側テレセントリックレンズの物像間距離に対してプラス20mm以下であることを特徴とするテレセントリックコンバーター。
- 物体側テレセントリックレンズと、それに取り付けて両側テレセントリックレンズに変換するコンバーターとの組み合わせであって、前記コンバーターが、
複数のレンズからなるレンズ群と、
前記物体側テレセントリックレンズに取り付けるための雌ねじ部と、
カメラ側に取り付けるための雄ねじ部とを具え、
前記レンズ群全体の焦点距離が正であり、取り付けたときに前記物体側テレセントリックレンズの射出瞳位置と前記テレセントリックコンバーターの前側焦点位置が同じとなることを特徴とする、組み合わせ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021000664U JP3231947U (ja) | 2021-02-26 | 2021-02-26 | テレセントリックコンバーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021000664U JP3231947U (ja) | 2021-02-26 | 2021-02-26 | テレセントリックコンバーター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3231947U true JP3231947U (ja) | 2021-05-06 |
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ID=75709621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021000664U Active JP3231947U (ja) | 2021-02-26 | 2021-02-26 | テレセントリックコンバーター |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3231947U (ja) |
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2021
- 2021-02-26 JP JP2021000664U patent/JP3231947U/ja active Active
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