JP3231896U - プッシュプル式カートリッジ及びインクジェットプリンタ - Google Patents

Abstract

【課題】構成の設計が巧妙かつ簡易で、製造コストを削減でき、接合部材が止め部材と合わせて良好なロック作用を発揮し、取り付けが確実に行え、カートリッジを取り出して交換する場合、手で駆動スライダーを前へ押し、駆動スライダーは接合部材を止め部材から離れる方向へ回動させ、回動により接合部材が止め部材を回避し、それによりカートリッジ全体を便利に取り出すことができるプッシュプル式カートリッジ、及びインクジェットプリンタを提供する。【解決手段】プッシュプル式カートリッジは、流体キャビティと流体供給口３３を有し、流体キャビティが流体供給口に連通する筐体３１と、筐体の上側に突出して設けられる電気接続口３４と、筐体の上側に突出して設けられ、かつ前後方向に対して電気接続口の後方に位置する止め部材３５と、止め部材の後方に位置し、前後方向に沿って筐体に摺接する駆動スライダー３６と、を備える。【選択図】図１

Description

本考案は、インクジェット印刷の技術分野に属し、特にカートリッジ及びインクジェットプリンタに関する。

インクジェットプリンタは、よく用いられる印刷用具である。現在、レーザープリンターは、既に普及しているが、レーザープリンターのメンテナンスコストが高く、出力する色が少ないため、写真スタジオ、撮影スタジオ、家庭、店舗、オフィスなどの場所では、インクジェットプリンタは依然として非常に大きな市場占有率を占めている。

カートリッジは、インクジェット印刷の消耗品として、よく交換する必要があり、その市場の需要量も大きい。現在、プリンタにおける接合部材を持ち上げるために、市場では、用いられるカートリッジの構成のプリンタにおける取り出し方式は、煩雑であり、かつ固定方式も比較的複雑であり、プリンタの取付部と良好に合わせるために、複数の部品で組み立てる。この方法は、累積誤差を増加し、製品の品質を影響する。

本考案は、既存技術の少なくとも１つの技術的問題を解決するために作成されるものである。その技術的問題を解決するために、本考案は、プリンタからカートリッジを便利に取り出し、かつ取付が信頼でき、製造コストを節約したプッシュプル式カートリッジ及びインクジェットプリンタを提案する。

本考案の第１実施例に係るプッシュプル式カートリッジは、流体キャビティと流体供給口を有し、前記流体キャビティが前記流体供給口に連通する筐体と、前記筐体の上側に突出して設けられる電気接続口と、前記筐体の上側に突出して設けられ、かつ前後方向に対して前記電気接続口の後方に位置する止め部材と、前後方向に対して前記止め部材の後方に位置し、前後方向に沿って前記筐体に摺接する駆動スライダーと、を備える。

少なくとも以下の有益な効果を有する。本考案のカートリッジは、構成の設計が巧妙かつ簡易であり、製造コストを削減することができる。筐体の上側に止め部材を設置することにより、止め部材は前記電気接続口の後方に位置し、プリンタにおける接合部材に止められ、カートリッジがプリンタの取付部から容易に逸脱することを防止し、例えば、誤接触され、またはプリンタが振動する場合に、接合部材は止め部材と合わせて良好なロック作用を発揮し、取り付けが確実に行える。止め部材の後方には駆動スライダーが設けられ、カートリッジを取り出して交換する必要がある場合、操作者は手で駆動スライダーを前へ押し、駆動スライダーは接合部材を止め部材から離れる方向へ回動させ、回動により接合部材が止め部材を回避し、それによりカートリッジ全体を便利に取り出すことができる。

本考案の一実施例によれば、前記駆動スライダーの上側前端には導出面が設けられ、前記導出面は、左右方向に延在して、かつ前から後まで次第に上へ延在する斜面又は曲面である。

本考案の一実施例によれば、前記駆動スライダーと前記筐体との間にはリセット弾性部材が設けられ、前記リセット弾性部材は前記駆動スライダーに対して後への作用力を印加する。

本考案の一実施例によれば、前記リセット弾性部材は圧縮ばねであり、前記リセット弾性部材は前記駆動スライダーと前記止め部材との間に設けられる。

本考案の一実施例によれば、前記駆動スライダーの上側後端には滑り止め部が設けられる。

本考案の一実施例によれば、前記筐体の前記駆動スライダーに近接する左右両側には、それぞれ側壁板が設けられ、前記側壁板は前後方向及び上下方向に延在し、前記側壁板には前後方向に沿って案内溝が開設され、前記駆動スライダーの左右両側には、それぞれ案内バーが設けられ、前記案内バーが前記案内溝にスライド可能に取り付けられる。

本考案の一実施例によれば、前記筐体の上側前端には、左右方向に伝播する光を止めるように配置される第１遮光部が設けられる。

本考案の一実施例によれば、前記筐体の前側中間には、左右方向に伝播する光を止めるように配置される第２遮光部が設けられ、前記第２遮光部は上下方向に対して前記第１遮光部と前記流体供給口との間に位置する。

本考案の一実施例によれば、前記電気接続口の前側には導入面が設けられ、前記導入面は、左右方向に延在し、かつ前から後まで次第に上へ延在する斜面であり、前記導入面は上下方向に対して前記筐体の上側と前記電気接続口の上側との間に位置し、前記導入面は前後方向に対して前記第１遮光部と前記電気接続口との間に位置する。

本考案の第２実施例に係るインクジェットプリンタは、取付部、接合部材及び本考案の上記第１実施例に係るプッシュプル式カートリッジを備え、前記筐体が前記取付部に摺接し、前記接合部材が前記取付部にピン接続し、前記接合部材は、前記駆動スライダーが前へスライドすることにより回動して前記カートリッジを回避する。

少なくとも以下の有益な効果を有する。本考案のインクジェットプリンタは、構成の設計が巧妙かつ簡易であり、製造コストを削減することができる。筐体の上側に止め部材を設置することにより、止め部材は前記電気接続口の後方に位置し、接合部材に止められ、カートリッジが取付部から容易に逸脱することを防止し、例えば、誤接触され、またはプリンタが振動する場合に、接合部材は止め部材と合わせて良好なロック作用を発揮し、取り付けが確実に行える。止め部材の後方には駆動スライダーが設けられ、カートリッジを取り出して交換する必要がある場合、操作者は手で駆動スライダーを前へ押し、駆動スライダーは接合部材を止め部材から離れる方向へ回動させ、回動により接合部材が止め部材を回避し、それによりカートリッジ全体を便利に取り出すことができる。

本考案の上記実施例及び／又は付加的な実施例、並びにその利点は、添付の図面を参照して実施例に対して行った説明から明らかとなり理解しやすくなるであろう。
図１は、本考案に係るカートリッジの実施例の一視角の構成模式図である。 図２は、本考案に係るカートリッジの実施例の別の視角の構成模式図である。 図３は、本考案に係るインクジェットプリンタの実施例の一部構成断面模式図である。 図４は、本考案に係るインクジェットプリンタの実施例において駆動スライダーを前へ押す場合の一部構成断面示意図である。 図５は、本考案に係るカートリッジの実施例の一部構成模式図である。 図６は、本考案に係るカートリッジの実施例における駆動スライダーの構成模式図である。

１ 取付部、２ 接合部材、３ カートリッジ、３１ 筐体、３２ 流体キャビティ、３３ 流体供給口、３４ 電気接続口、３５ 止め部材、３６ 駆動スライダー、３６１ 導出面、３６２ 滑り止め部、３６３ 案内バー、３７ リセット弾性部材、３８ 側壁板、３８１ 案内溝、３９ 第１遮光部、３１０ 第２遮光部、３１１ 導入面。

以下、本考案の実施例を詳しく説明する。前記実施例の例示は図面に示され、同一又は類似する符号は、同一もしくは類似する素子、又は同一もしくは類似する機能を有する素子を示す。以下、図面を参照しながら説明した実施例は例示的なものであり、本考案を解釈するために用いられ、本考案を限定するものではない。

本考案の説明において、方位に関する説明、例えば、上、下、前、後、左、右などが示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本考案を説明し、かつ説明を簡易化するためのものに過ぎず、その装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成して操作することを示すものではない。そのため、本考案に対する制限として理解すべきではない。

本考案の説明において、第１、第２とは、技術的特徴を区別するためのものであり、その相対的な重要性を示し、または技術的特徴の数量を示し、またはその技術的特徴の前後関係を示すものではない。

本考案の説明において、明確的に限定しない限り、設置、取付、接続などの用語は、広義的に理解すべきである。当業者は、技術案の具体的な内容に合わせて上記用語の本考案における具体的な意味を合理的に把握することができる。

図１及び図２に示すように、本考案は、プッシュプル式カートリッジを開示し、カートリッジ３は、筐体３１と、電気接続口３４と、止め部材３５と、駆動スライダー３６とを備える。

さらに、図３及び図４に示すように、筐体３１は、略ボックス状を呈し、流体キャビティ３２と流体供給口３３を有し、流体キャビティ３２が流体供給口３３に連通し、流体キャビティ３２が印刷する場合に必要であるインクを貯蔵して流体供給口３３を介してインクを供給する。

電気接続口３４は筐体３１の上側に突出して設けられる。電気接続口３４は、カートリッジ３を取り付ける場合に記憶、識別及びインク消費を制御する。止め部材３５は、筐体３１の上側に突出して設けられ、かつ前後方向に対して電気接続口３４の後方に位置し、プリンタにおける接合部材２に止められ、カートリッジ３がプリンタの取付部１から容易に逸脱することを防止し、例えば、誤接触され、またはプリンタが振動する場合に、接合部材２は止め部材３５と合わせて良好なロック作用を発揮し、取り付けが確実に行える。

また、接合部材２は、常にねじりばねからのリセット作用力を受け、ねじりばねは、図３に示す反時計回り方向のトーションを接合部材２に印加する。

図３及び図４に示すように、駆動スライダー３６は、前後方向に対して止め部材３５の後方に位置し、前後方向に沿って筐体３１に摺接する。カートリッジ３を取り出して交換する必要がある場合に、操作者は、手で駆動スライダー３６を前へ押し、駆動スライダー３６が接合部材２を止め部材３５から離れる方向へ回動させ、即ち、図４に示す時計回り方向へ回動させ、回動により接合部材２が止め部材３５を回避する。その後にカートリッジ３を引き出し、それにより取付部１からカートリッジ３を便利に取り出すことができる。

本考案のカートリッジ３は、構成の設計が巧妙かつ簡易であり、製造コストを削減することができる。

本考案の幾つかの実施例において、駆動スライダー３６は接合部材２を順調に回動して回避するために、駆動スライダー３６の上側前端には導出面３６１が設けられ、導出面３６１は、左右方向に延在し、かつ前から後まで次第に上へ延在する斜面又は曲面である。斜面又は曲面は、接合部材２にスライド可能に適合し、駆動スライダー３６の前後運動を接合部材２の回動運動に効果的に変換することができる。

また、カートリッジ３を取付部１に挿入する前に、まず、手動で駆動スライダー３６を後方へ筐体３１の上側よりも後の位置に戻す。また、手動ではなく、接合部材２のトーションにより駆動スライダー３６を後方へ筐体３１の上側よりも後の位置に戻すことができる。

上記ステップを省略するために、駆動スライダー３６と筐体３１との間にリセット弾性部材３７を設置することができる。リセット弾性部材３７が駆動スライダー３６に対して後への作用力を印加し、それにより駆動スライダー３６は、筐体３１の上側よりも後の位置に自動的にリセットでき、かつ相応的な位置に駆動スライダー３６の止め位置を設置する。

リセット弾性部材３７は、具体的には、弾性片又は引っ張りばねであってもよい。幾つかの実施例において、リセット弾性部材３７は圧縮ばねであり、リセット弾性部材３７は駆動スライダー３６と止め部材３５との間に設けられ、取付が非常に便利である。

操作者が駆動スライダー３６を前へ押すことを便利にするために、駆動スライダー３６の上側後端には滑り止め部３６２が設けられ、滑り止め部３６２が付勢箇所であり、指で駆動スライダー３６を前へ押す場合に滑ることを防止する。

さらに、図５及び図６に示すように、本考案の幾つかの実施例において、筐体３１は、駆動スライダー３６に近接する左右両側には、それぞれ側壁板３８が設けられ、側壁板３８が前後方向及び上下方向に延在し、一対の側壁板３８は位置規制作用を発揮することができ、駆動スライダー３６が左右に揺れることを防止することができる。また、側壁板３８には前後方向に沿って案内溝３８１が開設され、駆動スライダー３６の左右両側には、それぞれ、案内バー３６３が対応的に設けられる。案内バー３６３は案内溝３８１にスライド可能に取り付けられる。案内溝３８１を設置することにより駆動スライダー３６に対してスライド案内作用を提供することができる。

図２に示すように、本考案の幾つかの実施例において、筐体３１の上側前端には、左右方向に伝播する光を止めるように配置される第１遮光部３９が設けられる。筐体３１の前側中間には、左右方向に伝播する光を止めるように配置される第２遮光部３１０が設けられ、第２遮光部３１０は上下方向に対して第１遮光部３９と流体供給口３３との間に位置する。

また、電気接続口３４の前側には導入面３１１が設けられ、導入面３１１は、左右方向に延在し、かつ前から後まで次第に上へ延在する斜面である。導入面３１１は上下方向に対して筐体３１の上側と電気接続口３４の上側との間に位置し、導入面３１１は前後方向に対して第１遮光部３９と電気接続口３４との間に位置する。カートリッジ３を取付部１に挿入する場合、カートリッジ３を前へ挿入する過程において、導入面３１１は、接合部材２が図３に示す時計回り方向に回動して回避するように案内し、カートリッジ３を取付部１に順調に挿入し、導入面３１１は、進入するように案内する作用を発揮することができる。

図３及び図４に示すように、本考案は、取付部１、接合部材２及び上記カートリッジ３を備えるインクジェットプリンタをさらに開示する。

また、筐体３１は取付部１に摺接し、接合部材２は取付部１にピン接続し、接合部材２は駆動スライダー３６が前へスライドすることにより回動してカートリッジを回避する。

本考案のインクジェットプリンタは、構成の設計が巧妙かつ簡易であり、製造コストを削減することができる。筐体３１の上側に止め部材３５を設置し、止め部材３５は、電気接続口３４の後方に位置し、接合部材２に止められ、カートリッジ３が取付部１から容易に逸脱することを防止し、例えば、誤接触され、またはプリンタが振動する場合に、接合部材２は止め部材３５と合わせて良好なロック作用を発揮し、取り付けが確実に行える。

カートリッジ３を取り出して交換する必要がある場合、操作者は、手で駆動スライダー３６を前へ押し、駆動スライダー３６は接合部材２を止め部材３５から離れる方向へ回動させ、回動により接合部材２が止め部材３５を回避し、それによりカートリッジ３全体を便利に取り出すことができる。

以上、図面を参照しながら本考案の実施例を詳しく説明したが、本考案は上記実施例に限定されるものではない。当業者は、その知識範囲に、本考案の趣旨を逸脱しない前提で各種の変化を行うことができる。

Claims (10)

1. プッシュプル式カートリッジであって、
   流体キャビティと流体供給口を有し、前記流体キャビティが前記流体供給口に連通する筐体と、
   前記筐体の上側に突出して設けられる電気接続口と、
   前記筐体の上側に突出して設けられ、かつ前後方向に対して前記電気接続口の後方に位置する止め部材と、
   前後方向に対して前記止め部材の後方に位置し、前後方向に沿って前記筐体に摺接する駆動スライダーと、を備えることを特徴とするプッシュプル式カートリッジ。
2. 前記駆動スライダーの上側前端には導出面が設けられ、前記導出面は、左右方向に延在して、かつ前から後まで次第に上へ延在する斜面又は曲面であることを特徴とする請求項１に記載のプッシュプル式カートリッジ。
3. 前記駆動スライダーと前記筐体との間にはリセット弾性部材が設けられ、前記リセット弾性部材は前記駆動スライダーに対して後への作用力を印加することを特徴とする請求項１に記載のプッシュプル式カートリッジ。
4. 前記リセット弾性部材は圧縮ばねであり、前記リセット弾性部材は前記駆動スライダーと前記止め部材との間に設けられることを特徴とする請求項３に記載のプッシュプル式カートリッジ。
5. 前記駆動スライダーの上側後端には滑り止め部が設けられることを特徴とする請求項１に記載のプッシュプル式カートリッジ。
6. 前記筐体の前記駆動スライダーに近接する左右両側には、それぞれ側壁板が設けられ、前記側壁板は前後方向及び上下方向に延在し、前記側壁板には前後方向に沿って案内溝が開設され、前記駆動スライダーの左右両側には、それぞれ案内バーが設けられ、前記案内バーが前記案内溝にスライド可能に取り付けられることを特徴とする請求項１に記載のプッシュプル式カートリッジ。
7. 前記筐体の上側前端には、左右方向に伝播する光を止めるように配置される第１遮光部が設けられることを特徴とする請求項１に記載のプッシュプル式カートリッジ。
8. 前記筐体の前側中間には、左右方向に伝播する光を止めるように配置される第２遮光部が設けられ、前記第２遮光部は上下方向に対して前記第１遮光部と前記流体供給口との間に位置することを特徴とする請求項７に記載のプッシュプル式カートリッジ。
9. 前記電気接続口の前側には導入面が設けられ、前記導入面は、左右方向に延在し、かつ前から後まで次第に上へ延在する斜面であり、前記導入面は上下方向に対して前記筐体の上側と前記電気接続口の上側との間に位置し、前記導入面は前後方向に対して前記第１遮光部と前記電気接続口との間に位置することを特徴とする請求項７に記載のプッシュプル式カートリッジ。
10. インクジェットプリンタであって、
    取付部、接合部材及び請求項１〜９のいずれか一項に記載のプッシュプル式カートリッジを備え、前記筐体が前記取付部に摺接し、前記接合部材が前記取付部にピン接続し、前記接合部材は、前記駆動スライダーが前へスライドすることにより回動して前記カートリッジを回避することを特徴とするインクジェットプリンタ。

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