JP3231768U - 鞄 - Google Patents

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Abstract

【課題】壊れ難く且つ長期間安定して形を保持でき、安価に製造できる鞄を提供する。【解決手段】鞄は、正面側に位置する第1の部材11と、背面側に位置する第2の部材21とで収容空間31を形成している。鞄本体は、第1の部材11及び第2の部材21を有している。第1の部材11は、背面側から正面側に曲げられ、収容空間31の背面側と底面側を覆っている。第2の部材21は、収容空間31の正面側から右側面側及び左側面側を覆っている。また、第1の部材11の第1の縁部以外の第3の縁部と、第2の部材21の第2の縁部以外の第4の縁部とは接合部が接合され、これにより収容空間31が形成されている。第1の部材11及び第2の部材21は、例えば、それぞれ2層構造であり、中央が皮部材、両側は非皮部材である。【選択図】図5

Description

本考案は、壊れ難く且つ安定して形を保持でき、安価に製造できる鞄に関するものである。
正面部材、背面部材及び底面部材からなる鞄がある。
このような鞄では、正面部と底面部との間、並びに底面部と側面部との間が、糸縫い等により接合されている。
また、従来の鞄では、内生地は外側部材の内側に部分的に留められているだけで、鞄の外形形成には一切寄与していない。
しかしながら、上述した従来の鞄の構造であると、少なくとも正面部と底面部との間、並びに底面部と側面部との間での接合工程が必要であるが、このような手間のかかる接合工程を減らし、安価に製造したいという要請がある。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、壊れ難く且つ長期間安定して形を保持でき、安価に製造できる鞄を提供することにある。
上述した従来技術の問題点を解決し、上述した問題を解決するために、本考案の鞄は、背面側から正面側に曲げられ、収容空間の背面側と底面側を覆い、1枚の皮部材を用いて構成された第1の部材と、前記収容空間の正面側から右側面側及び左側面側を覆い、1枚の皮部材を用いて構成された第2の部材とを備えた鞄本体を有し、前記第1の部材の第1の縁部と前記第2の部材の第2の縁部とで前記収容空間の開口部が形成されており、前記第1の部材の前記第1の縁部以外の第3の縁部と、前記第2の部材の前記第2の縁部以外の第4の縁部とを接合して鞄の外形及び前記収容空間を形成する接合部を有する。
好適には、前記第1の部材及び前記第2の部材は、それぞれ2層構造であり、内側部材が皮部材、外側部材が皮部材又は非皮部材である。
好適には、前記接合部は、前記第1の部材及び前記第2の部材の前記内側部材及び前記外側部材の双方を貫通した接合部材で構成される。
好適には、前記第2の部材は、前記第1の部材に比べて堅牢度が高い。
好適には、前記第1の部材及び前記第2の部材の前記皮部材は、当該皮部材を構成する繊維が前記鞄の縦方向に延びるように配置さている。
好適には、前記第1の部材の前記皮部材は、動物の背中部又はその周辺部位の皮であり、前記第2の部材の前記皮部材は、動物の背中部の皮である。
好適には、前記鞄本体は、略左右対称であり、側面視において、前記接合部が略L字型である。
好適には、糸縫いにより、前記接合がなされている。
本考案によれば、壊れ難く且つ長期間安定して形を保持でき、安価に製造できる鞄を提供することができる。
図1は、本考案の実施形態の鞄の正面図である。 図2は、図1に示す鞄の左側面図である。 図3は、図1に示す鞄の背面図である。 図4は、図1に示す鞄の底面図である。 図5は、図1に示す鞄の平面図である。 図6は、図1に示す鞄の皮部材の構造を説明するための図である。 図7は、本考案の実施形態に係る鞄の製造方法を説明するためのフロチャートである。 図8は、本考案の実施形態の変形例に係る鞄を説明するための図である。
以下、本考案の実施形態に係る鞄について説明する。
図1は、本考案の実施形態の鞄1の正面図である。図2は、図1に示す鞄1の左側面図である。図3は、図1に示す鞄1の背面図である。
図4は、図1に示す鞄1の底面図である。図5は、図1に示す鞄1の平面図である。図6は、図1に示す鞄1の皮部材の構造を説明するための図である。
図1〜図5に示すように、鞄1は、例えば、正面側に位置する第1の部材11と、背面側に位置する第2の部材21とで収容空間31を形成している。
鞄本体3は、第1の部材11及び第2の部材21を有している。
第1の部材11は、背面側から正面側に曲げられ、収容空間31の背面側と底面側を覆っている。
第2の部材21は、収容空間31の正面側から右側面側及び左側面側を覆っている。
第1の部材11及び第2の部材21は、1枚の皮部材を用いて構成されている。
図5に示すように、第1の部材11の第1の縁部13と、第2の部材21の第2の縁部23とで収容空間31の開口部33が形成されている。
また、第1の部材11の前記第1の縁部13以外の第3の縁部15と、第2の部材21の第2の縁部23以外の第4の縁部25とは接合部41が接合され、これにより鞄1の外形及び収容空間31が形成されている。
接合部41は、第1の部材11及び第2の部材21の内側部材及び外側部材の双方を貫通した接合部材で構成される。
接合部41の接合部材は、例えば糸縫いによる。
このように接合部41によって鞄1の外形及び収容空間31を形成したことで、長期間使用しても形が崩れ難くできる。
図1及び図3に示すように、鞄1は、略左右対称である。
また、図2に示すように、側面視において、接合部41は略L字型である。
鞄1では、第2の部材21は、第1の部材11に比べて堅牢度が高い。これにより、長期に渡っての形状維持が可能、長年使用した中での形状崩れが起きにくい現象という効果がある。
また、第2の部材21は、第1の部材11に比べて繊密度が高い。これにより、長期間商品として維持、使用が可能となり、使用中も形状崩れが起きにくくなっている、また無理な使用頻度があっても素材が引き裂かれるなどの現象は著しく起きにくくなっているという効果がある。
また、第1の部材11及び第2の部材21の皮部材は、当該皮部材を構成する繊維が鞄1の縦方向に延びるように配置さている。これにより、長年使用する中での形状変化の中で横に間延びしてしまうなどの構造欠陥に繋がる経年変化が起きにくくなっている。特に図6にあるように両サイドシンメトリに形状維持されているのもこの繊維構造と活かしたもののよるもの、従って長年使用してもこの形状も維持できるという効果がある。
第1の部材11及び第2の部材21は、例えば、それぞれ図6に示すように2層構造であり、内側部材が皮部材、外側部材が皮部材又は非皮部材である
非皮部材は、例えば 、ダブル発砲によって成形したPVC素材である。このような2構造にすることで、皮と同等の硬さ、柔軟性を発揮するという効果がある。また、このことは皮を1から作ることを当たり前とする馬具屋ならではの発想から設計、組み上げられた2層構造によるものが故、2つの素材がお互いに支え合うという構造と実現したもの。
また、第1の部材11の皮部材は、動物の背中部又はその周辺部位の皮である。
また、第2の部材21の皮部材は、動物の背中部の皮である
鞄1は、背負いベルト71,73と、手提げベルト81とを備えている。
図2に示すように、第1の部材11の一方の側面側の開口部33付近には、背負いベルト71の一端が固定されている。背負いベルト71の他端は、図3に示すように第2の部材21に固定されている。
また、第1の部材11の他方の側面面側の開口部33付近には、背負いベルト73の一端が固定されている。背負いベルト73の他端は、図3に示すように第2の部材21に固定されている。
また、図3に示すように、第1の部材11の開口部33付近には、手提げベルト81が固定されている。
以下、鞄1の製造方法について説明する。
図7は、本考案の実施形態に係る鞄の製造方法を説明するためのフロチャートである。
ステップST1:
図6に示す2槽構造の第1の部材11及び第2の部材21をそれぞれ成形する。このとき、、それぞれ2層構造であり、内側部材が皮部材、外側部材が皮部材又は非皮部材となるように、第1の部材11及び第2の部材21を成形する。
ステップST2:
ステップST2で成形した第1の部材11と第2の部材21とを、鞄1の外形及び収容空間31を形成するように接合部41の形状に合わせて位置決めする。
どこに動物の背中にあたる素材を位置するか、またどこに動物の脇腹部分を位置するか、予め皮をその形状に裁断する際、予め設計しておくこと。
このことにより、結果図6のシンメトリデザインが生まれる。シンメトリデザインはあくまで内装に設計している皮の潜在能力を利用する。
ステップST3:
ステップST2で位置決めした状態で、鞄1の外形が形成されるように、第1の部材11及び第2の部材21の双方を接合部材で貫通させて接合部を形成する。具体的には、糸縫いをする。
ステップST4:
背負いベルト71,73及び手提げベルト81を取り付ける。
以上説明したように、鞄1の鞄本体3は、第1の部材11と第2の部材21とで構成し、これらを接合部41のみで接合してため、接合工程を従来より少なくでき、短時間且つ感化に製造できる。
また、鞄本体3は、図2に示すように、側面視において、接合部41は略L字型としたことで、十分な広さの収容空間31を確保できる。
また、鞄本体3は、第1の部材11及び第2の部材21の内側部材及び外側部材の双方を貫通した接合部材で接合部41を形成することで、鞄1の外形及び収容空間31を形成したことで、長期間使用しても形が崩れ難くできる。
また、鞄1では、第2の部材21を第1の部材11に比べて堅牢度を高くしたことで、長期に渡っての形状維持が可能、長年使用した中での形状崩れが起きにくくできる。
また、鞄1では、第2の部材21を第1の部材11に比べて繊密度を高くしたことで、長期間商品として維持、使用が可能となり、使用中も形状崩れが起きにくくなっている、また無理な使用頻度があっても素材が引き裂かれるなどの現象は著しく起きにくい。
本考案は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本考案の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
例えば、上述した鞄1の形状は一例であり、例えば、図8に示すような形状でもよい。
本考案は、鞄に適用可能である。
1…鞄
11…第1の部材
13…第1の縁部
15…第3の縁部
21…第2の部材
23…第2の縁部
25…第4の縁部
31…収容空間
41…接合部
71,73…背負いベルト
81…手提げベルト


Claims (8)

  1. 背面側から正面側に曲げられ、収容空間の背面側と底面側を覆い、1枚の皮部材を用いて構成された第1の部材と、
    前記収容空間の正面側から右側面側及び左側面側を覆い、1枚の皮部材を用いて構成された第2の部材と
    を備えた鞄本体を有し、
    前記第1の部材の第1の縁部と前記第2の部材の第2の縁部とで前記収容空間の開口部が形成されており、
    前記第1の部材の前記第1の縁部以外の第3の縁部と、前記第2の部材の前記第2の縁部以外の第4の縁部とを接合して鞄の外形及び前記収容空間を形成する接合部を有する
    鞄。
  2. 前記第1の部材及び前記第2の部材は、それぞれ2層構造であり、内側部材が皮部材、外側部材が皮部材又は非皮部材である
    請求項1に記載の鞄。
  3. 前記接合部は、前記第1の部材及び前記第2の部材の前記内側部材及び前記外側部材の双方を貫通した接合部材で構成される
    請求項2に記載の鞄。
  4. 前記第2の部材は、前記第1の部材に比べて堅牢度が高い
    請求項1〜3のいずれかに記載の鞄。
  5. 前記第1の部材及び前記第2の部材の前記皮部材は、当該皮部材を構成する繊維が前記鞄の縦方向に延びるように配置さている
    請求項1〜4のいずれかに記載の鞄。
  6. 前記第1の部材の前記皮部材は、動物の背中部又はその周辺部位の皮であり、
    前記第2の部材の前記皮部材は、動物の背中部の皮である
    請求項1〜5のいずれかに記載の鞄。
  7. 前記鞄本体は、略左右対称であり、
    側面視において、前記接合部が略L字型である
    請求項1〜6のいずれかに記載の鞄。
  8. 糸縫いにより、前記接合がなされている
    請求項1〜7のいずれかに記載の鞄。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022116847A (ja) * 2021-01-29 2022-08-10 卓也 虻川 鞄及びその製造方法
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