JP3231647B2 - ビタビ復号器 - Google Patents
ビタビ復号器Info
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- JP3231647B2 JP3231647B2 JP02027197A JP2027197A JP3231647B2 JP 3231647 B2 JP3231647 B2 JP 3231647B2 JP 02027197 A JP02027197 A JP 02027197A JP 2027197 A JP2027197 A JP 2027197A JP 3231647 B2 JP3231647 B2 JP 3231647B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畳込み符号を最尤
復号する方法の一つであるビタビ復号に関し、特にその
効率的な実現方法に関する。
復号する方法の一つであるビタビ復号に関し、特にその
効率的な実現方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】その品質がさほど高くな
い通信路を用いて通信を行うには、最尤又はそれに近い
復号が可能な復号方法と、その復号方法を実行可能にす
る符号化方式とが必要である。例えば移動体通信では、
通信端末の移動に伴い通信路の状態が変化するため、符
号化方式として畳込み符号を、また復号方法としてビタ
ビ復号をそれぞれ採用するのが好ましい。ビタビ復号
は、受信した符号系列の尤度関数値を最大値とする系列
即ち最尤系列を、メトリック値に基づくパスの取捨選択
によって、検出する復号方法であり、一般的には、概略
次の各段階を追って実行される。
い通信路を用いて通信を行うには、最尤又はそれに近い
復号が可能な復号方法と、その復号方法を実行可能にす
る符号化方式とが必要である。例えば移動体通信では、
通信端末の移動に伴い通信路の状態が変化するため、符
号化方式として畳込み符号を、また復号方法としてビタ
ビ復号をそれぞれ採用するのが好ましい。ビタビ復号
は、受信した符号系列の尤度関数値を最大値とする系列
即ち最尤系列を、メトリック値に基づくパスの取捨選択
によって、検出する復号方法であり、一般的には、概略
次の各段階を追って実行される。
【0003】第1の段階は、枝メトリックの算出であ
る。まず、時刻n−1におけるi番目の状態をS(n-1)
i、時刻nにおけるj番目の状態をSnjと表し、更に、
状態S(n-1)iからSnjに遷移する枝をb(n-1)ijと表す
とする。枝メトリックλ(n-1)ijは、枝b(n-1)ijの尤も
らしさを評価する指標であり、枝メトリックλ(n-1)ij
が小さい枝ほど、尤もらしい枝であるといえる。枝メト
リックλ(n-1)ijは、例えば、時刻nにて受信した符号
系列と、メモリ上に格納されている枝テーブルメトリッ
クとに基づき算出できる。計算により得られた枝メトリ
ックλ(n-1)ijは、通常は、メモリ上に格納する。
る。まず、時刻n−1におけるi番目の状態をS(n-1)
i、時刻nにおけるj番目の状態をSnjと表し、更に、
状態S(n-1)iからSnjに遷移する枝をb(n-1)ijと表す
とする。枝メトリックλ(n-1)ijは、枝b(n-1)ijの尤も
らしさを評価する指標であり、枝メトリックλ(n-1)ij
が小さい枝ほど、尤もらしい枝であるといえる。枝メト
リックλ(n-1)ijは、例えば、時刻nにて受信した符号
系列と、メモリ上に格納されている枝テーブルメトリッ
クとに基づき算出できる。計算により得られた枝メトリ
ックλ(n-1)ijは、通常は、メモリ上に格納する。
【0004】第2の段階は、パスメトリックλ(n-1)iと
枝メトリックλ(n-1)ijの加算(A)、加算値同士の比
較(C)及び比較結果に基づく状態Snjについての生残
りパスpnjの選択(S)という一連の処理即ちACS処
理である。パスメトリックλ(n-1)iとは、そのパスp(n
-1)iが時刻n−1で状態S(n-1)iに至るまでに経由して
きた全ての枝の枝メトリックの累積加算値であり、パス
メトリックが小さいほど尤もらしいパスであるといえ
る。更に、状態Snjについての生残りパスpnjとは、時
刻nにおいて状態Snjに至る複数本のパスのうち、その
パスメトリックλnj即ちλ(n-1)i+λ(n-1)ijが最小に
なるものをいう。ACS処理においては、まず、パスp
(n-1)iのパスメトリックλ(n-1)iがメモリから読み出さ
れ、このパスメトリックλ(n-1)iと、枝b(n-1)ijの枝
メトリックλ(n-1)ijとの加算により、パスp(n-1)iに
枝b(n-1)ijを継ぎ足したパスのパスメトリックが、時
刻n−1から時刻nにかけて生起可能な状態遷移全てに
ついて計算される(A)。次に、得られたパスメトリッ
クの中で、時刻nにおいて同一の状態Snjに遷移するも
の同士が比較され、いずれか小さいものが選択される
(C)。そして、小さな加算値を与えたパスが状態Snj
についての生残りパスpnjとして選択され、選択された
生残りパスpnjを示す特定する情報であるパスメモリ及
びその生残りパスpnjのパスメトリックλnj=λ(n-1)i
+λ(n-1)ijがメモリ上に格納される(S)。
枝メトリックλ(n-1)ijの加算(A)、加算値同士の比
較(C)及び比較結果に基づく状態Snjについての生残
りパスpnjの選択(S)という一連の処理即ちACS処
理である。パスメトリックλ(n-1)iとは、そのパスp(n
-1)iが時刻n−1で状態S(n-1)iに至るまでに経由して
きた全ての枝の枝メトリックの累積加算値であり、パス
メトリックが小さいほど尤もらしいパスであるといえ
る。更に、状態Snjについての生残りパスpnjとは、時
刻nにおいて状態Snjに至る複数本のパスのうち、その
パスメトリックλnj即ちλ(n-1)i+λ(n-1)ijが最小に
なるものをいう。ACS処理においては、まず、パスp
(n-1)iのパスメトリックλ(n-1)iがメモリから読み出さ
れ、このパスメトリックλ(n-1)iと、枝b(n-1)ijの枝
メトリックλ(n-1)ijとの加算により、パスp(n-1)iに
枝b(n-1)ijを継ぎ足したパスのパスメトリックが、時
刻n−1から時刻nにかけて生起可能な状態遷移全てに
ついて計算される(A)。次に、得られたパスメトリッ
クの中で、時刻nにおいて同一の状態Snjに遷移するも
の同士が比較され、いずれか小さいものが選択される
(C)。そして、小さな加算値を与えたパスが状態Snj
についての生残りパスpnjとして選択され、選択された
生残りパスpnjを示す特定する情報であるパスメモリ及
びその生残りパスpnjのパスメトリックλnj=λ(n-1)i
+λ(n-1)ijがメモリ上に格納される(S)。
【0005】このような段階を追って実行されるビタビ
復号は、強力な誤り訂正能力を有している。他方、ビタ
ビ復号を行うには上述のように枝メトリック計算やAC
S処理を多数の状態S(n-1)i及びSnjに関して実行しな
ければならず、従ってこれを効率的に実行して高速処理
するための工夫が必要になる。工夫の一つとしては、例
えば、処理のパイプライン化がある。パイプライン処理
とは、ビタビ復号を例としていえば、(1)枝メトリッ
クλ(n-1)ijの計算、(2)パスメトリックλ(n-1)i+
λ(n-1)ijの計算、(3)パスメトリックλ(n-1)i+λ
(n-1)ij同士の比較によるパスメトリックλnj及びパス
pnjのパスメモリの生成、という大まかには3段階の処
理を、各段階の間でレジスタ等を用いて情報を保持しか
つ次々に引き渡していくことにより、同時並行的に実行
する、という処理手法である。この種の処理を実行する
ための処理部材としては、例えばDSP(Digital Signa
lProcessor)を用いることができる。
復号は、強力な誤り訂正能力を有している。他方、ビタ
ビ復号を行うには上述のように枝メトリック計算やAC
S処理を多数の状態S(n-1)i及びSnjに関して実行しな
ければならず、従ってこれを効率的に実行して高速処理
するための工夫が必要になる。工夫の一つとしては、例
えば、処理のパイプライン化がある。パイプライン処理
とは、ビタビ復号を例としていえば、(1)枝メトリッ
クλ(n-1)ijの計算、(2)パスメトリックλ(n-1)i+
λ(n-1)ijの計算、(3)パスメトリックλ(n-1)i+λ
(n-1)ij同士の比較によるパスメトリックλnj及びパス
pnjのパスメモリの生成、という大まかには3段階の処
理を、各段階の間でレジスタ等を用いて情報を保持しか
つ次々に引き渡していくことにより、同時並行的に実行
する、という処理手法である。この種の処理を実行する
ための処理部材としては、例えばDSP(Digital Signa
lProcessor)を用いることができる。
【0006】しかし、このように汎用技術たるパイプラ
イン処理をビタビ復号に単純に導入したとしても、処理
の高速化には限度がある。即ち、上述の段階(1)を実
行するにはメモリからの枝テーブルメトリックの読出
(1サイクル)、読み出した枝テーブルメトリック及び
受信符号に基づく枝メトリックλ(n-1)ijの計算(1サ
イクル)及び枝メトリックλ(n-1)ijのメモリへの書込
(1サイクル)の合計3サイクルが必要であり、段階
(2)を実行するにはメモリからの枝メトリックλ(n-
1)ijの読出(1サイクル)、枝メトリックλ(n-1)ijと
パスメトリックλ(n-1)iの加算(1サイクル)及び加算
値のメモリへの書込(1サイクル)の合計3サイクルが
枝1本毎に必要であり、段階(3)を実行するにはメモ
リからの加算値の読出(1サイクル)、加算値同士の比
較による生残りパスpnjの決定(1サイクル)並びに生
残りパスpnjのパスメモリ及びそのパスメトリックλnj
のメモリへの書込(1サイクル)という3サイクルが必
要である。段階(3)を実行するには少なくとも2本の
枝に関し段階(2)が実行されていなければならないこ
とを考慮に入れると、受信符号から始めて1個の状態S
njについて生残りパスpnjを特定しそのパスメモリ及び
パスメトリックλnjをメモリに書き込むまでに、3+3
×2+3=12サイクルが必要である。
イン処理をビタビ復号に単純に導入したとしても、処理
の高速化には限度がある。即ち、上述の段階(1)を実
行するにはメモリからの枝テーブルメトリックの読出
(1サイクル)、読み出した枝テーブルメトリック及び
受信符号に基づく枝メトリックλ(n-1)ijの計算(1サ
イクル)及び枝メトリックλ(n-1)ijのメモリへの書込
(1サイクル)の合計3サイクルが必要であり、段階
(2)を実行するにはメモリからの枝メトリックλ(n-
1)ijの読出(1サイクル)、枝メトリックλ(n-1)ijと
パスメトリックλ(n-1)iの加算(1サイクル)及び加算
値のメモリへの書込(1サイクル)の合計3サイクルが
枝1本毎に必要であり、段階(3)を実行するにはメモ
リからの加算値の読出(1サイクル)、加算値同士の比
較による生残りパスpnjの決定(1サイクル)並びに生
残りパスpnjのパスメモリ及びそのパスメトリックλnj
のメモリへの書込(1サイクル)という3サイクルが必
要である。段階(3)を実行するには少なくとも2本の
枝に関し段階(2)が実行されていなければならないこ
とを考慮に入れると、受信符号から始めて1個の状態S
njについて生残りパスpnjを特定しそのパスメモリ及び
パスメトリックλnjをメモリに書き込むまでに、3+3
×2+3=12サイクルが必要である。
【0007】
【発明の概要】本発明の目的の一つは、ビタビ復号をパ
イプライン的に実行するのみにとどまらず、パイプライ
ン的なデータ引渡の経路及びサイクルを工夫することに
より、ビタビ復号器における演算サイクル数の低減を実
現することにある。
イプライン的に実行するのみにとどまらず、パイプライ
ン的なデータ引渡の経路及びサイクルを工夫することに
より、ビタビ復号器における演算サイクル数の低減を実
現することにある。
【0008】本発明の実施形態の一つは、枝メトリック
計算器、加算部、比較選択部、第1及び第2パイプライ
ンレジスタ、選択器並びに分配器を備えるビタビ復号器
である。
計算器、加算部、比較選択部、第1及び第2パイプライ
ンレジスタ、選択器並びに分配器を備えるビタビ復号器
である。
【0009】これらのうち枝メトリック計算器は、時刻
n−1にて生じ得る状態S(n-1)iから時刻nにて生じう
る状態Snjへの遷移を示す枝b(n-1)ijの枝メトリック
λ(n-1)ijを、受信符号に基づき計算する。但し、i,
jは状態の番号を示す自然数、nは離散的な時刻を示す
整数である。加算部はACS処理のうち“A”の部分を
実行する部材例えばALUであり、状態S(n-1)iに至る
時刻n−1での生残りパスp(n-1)iのパスメトリックλ
(n-1)iに枝メトリックλ(n-1)ijを加算することによ
り、パスp(n-1)iに枝b(n-1)ijを継ぎ足したパスのパ
スメトリックを計算する。比較選択部はACS処理のう
ち“CS”の部分を実行する部材であり、時刻nにて同
じ状態Snjに遷移する複数のパスの中でそのパスメトリ
ックλnj=λ(n-1)i+λ(n-1)ijが最小のパスを時刻n
での生残りパスpnjとして選択しパスpnjを特定する情
報であるパスメモリを生成する。これら、枝メトリック
計算器、加算部及び比較選択部は、第1及び第2パイプ
ラインレジスタを用いてパイプライン接続される。更
に、本実施形態では、このパイプライン接続における接
続経路を切り替えるために、選択器及び分配器を用い
る。本実施形態における第1及び第2パイプラインレジ
スタ並びに選択器及び分配器は、次に述べるような形態
でのデータ引渡が実現されるよう、配置する。
n−1にて生じ得る状態S(n-1)iから時刻nにて生じう
る状態Snjへの遷移を示す枝b(n-1)ijの枝メトリック
λ(n-1)ijを、受信符号に基づき計算する。但し、i,
jは状態の番号を示す自然数、nは離散的な時刻を示す
整数である。加算部はACS処理のうち“A”の部分を
実行する部材例えばALUであり、状態S(n-1)iに至る
時刻n−1での生残りパスp(n-1)iのパスメトリックλ
(n-1)iに枝メトリックλ(n-1)ijを加算することによ
り、パスp(n-1)iに枝b(n-1)ijを継ぎ足したパスのパ
スメトリックを計算する。比較選択部はACS処理のう
ち“CS”の部分を実行する部材であり、時刻nにて同
じ状態Snjに遷移する複数のパスの中でそのパスメトリ
ックλnj=λ(n-1)i+λ(n-1)ijが最小のパスを時刻n
での生残りパスpnjとして選択しパスpnjを特定する情
報であるパスメモリを生成する。これら、枝メトリック
計算器、加算部及び比較選択部は、第1及び第2パイプ
ラインレジスタを用いてパイプライン接続される。更
に、本実施形態では、このパイプライン接続における接
続経路を切り替えるために、選択器及び分配器を用い
る。本実施形態における第1及び第2パイプラインレジ
スタ並びに選択器及び分配器は、次に述べるような形態
でのデータ引渡が実現されるよう、配置する。
【0010】まず、受信符号、パスメトリックλ(n-1)i
及びパスp(n-1)iのパスメモリは(枝テーブルメトリッ
クを用いて枝メトリックを計算する場合には更に当該枝
テーブルメトリックも)、パイプライン的に実行される
各サイクル以前に、本実施形態に係るビタビ復号器、特
にその第1パイプラインレジスタに、外部メモリから受
け渡されているとする。第1パイプラインレジスタは、
これらのうち受信符号を枝メトリック計算器に、パスメ
トリックλ(n-1)iを加算部に、パスp(n-1)iのパスメモ
リを比較選択部に、それぞれ引き渡す。第1パイプライ
ンレジスタは、これら以外に、枝メトリック計算器又は
分配器から枝メトリックλ(n-1)ijを、また第2パイプ
ラインレジスタからパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)i
jを受け取り、枝メトリックλ(n-1)ijを加算部に、また
パスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを比較選択部に引
き渡す。次に、第2パイプラインレジスタは、枝メトリ
ック計算器から枝メトリックλ(n-1)ijを、加算部から
パスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを、また比較選択
部からパスメトリックλnj及びパスpnjのパスメモリを
受け取る。第2パイプラインレジスタは、これらのうち
枝メトリックλ(n-1)ijを第1パイプラインレジスタ
に、パスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを分配器に、
パスメトリックλnj及びパスpnjのパスメモリを外部メ
モリにそれぞれ引き渡す。更に、選択器は第1パイプラ
インレジスタへの枝メトリックλ(n-1)ijの転送元を枝
メトリック計算器及び第2パイプラインレジスタの間で
切り替え、分配器は第2パイプラインレジスタ上のパス
メトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijの転送先を第1パイプ
ラインレジスタ及び比較選択部の間で切り替える。
及びパスp(n-1)iのパスメモリは(枝テーブルメトリッ
クを用いて枝メトリックを計算する場合には更に当該枝
テーブルメトリックも)、パイプライン的に実行される
各サイクル以前に、本実施形態に係るビタビ復号器、特
にその第1パイプラインレジスタに、外部メモリから受
け渡されているとする。第1パイプラインレジスタは、
これらのうち受信符号を枝メトリック計算器に、パスメ
トリックλ(n-1)iを加算部に、パスp(n-1)iのパスメモ
リを比較選択部に、それぞれ引き渡す。第1パイプライ
ンレジスタは、これら以外に、枝メトリック計算器又は
分配器から枝メトリックλ(n-1)ijを、また第2パイプ
ラインレジスタからパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)i
jを受け取り、枝メトリックλ(n-1)ijを加算部に、また
パスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを比較選択部に引
き渡す。次に、第2パイプラインレジスタは、枝メトリ
ック計算器から枝メトリックλ(n-1)ijを、加算部から
パスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを、また比較選択
部からパスメトリックλnj及びパスpnjのパスメモリを
受け取る。第2パイプラインレジスタは、これらのうち
枝メトリックλ(n-1)ijを第1パイプラインレジスタ
に、パスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを分配器に、
パスメトリックλnj及びパスpnjのパスメモリを外部メ
モリにそれぞれ引き渡す。更に、選択器は第1パイプラ
インレジスタへの枝メトリックλ(n-1)ijの転送元を枝
メトリック計算器及び第2パイプラインレジスタの間で
切り替え、分配器は第2パイプラインレジスタ上のパス
メトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijの転送先を第1パイプ
ラインレジスタ及び比較選択部の間で切り替える。
【0011】以上述べた接続関係が成立するよう枝メト
リック計算器、加算部、比較選択部、第1及び第2パイ
プラインレジスタ、選択器並びに分配器を接続すること
により、本実施形態においては、ビタビ復号をパイプラ
イン的に且つ少ないサイクル数で実行可能にしている。
この点については、以下の説明からより明瞭になろう。
リック計算器、加算部、比較選択部、第1及び第2パイ
プラインレジスタ、選択器並びに分配器を接続すること
により、本実施形態においては、ビタビ復号をパイプラ
イン的に且つ少ないサイクル数で実行可能にしている。
この点については、以下の説明からより明瞭になろう。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の一実施形態に係
りパイプライン構造のDSPにて実現されたビタビ復号
器の構成を示す。図中の枝メトリック計算器1は、時刻
nでの受信符号及び枝テーブルメトリックに基づき、時
刻n−1にて生じうる状態S(n-1)iから時刻nにて生じ
うる状態Snjへの遷移を示す枝bijの枝メトリックλ(n
-1)ijを計算する。ALU2は、前述の加算部に該当し
ており、時刻n−1での生残りパスp(n-1)iのパスメト
リックλ(n-1)iと枝b(n-1)ijの枝メトリックλ(n-1)ij
を加算することにより、パスp(n-1)iに枝b(n-1)ijを
継ぎ足したパスのパスメトリックを計算する。パスメト
リック比較器3は、時刻nにおいて同一の状態Snjに遷
移する一般に複数本のパスのうち2本のパスメトリック
λ(n-1)i+λ(n-1)ij同士を比較し、パスメトリックが
小さい方のパスを、時刻nでの生残りパスpnj即ち状態
Snjに至る尤度が最も高いパスとして選択する。パスメ
トリック選択器4は、パスメトリック比較器3での比較
処理の結果に基づき、パスメトリック比較器3にて比較
の対象となった2通りのパスメトリックλ(n-1)i+λ(n
-1)ijの中から小さい方を選び、生残りパスpnjのパス
メトリックλnjとして出力する。パスメモリ選択器5
は、パスメトリック比較器3での比較処理の結果と、パ
スメトリック比較器3にてそのパスメトリックが比較対
照とされた2本のパスのパスメモリとに基づき、生残り
パスpnjのパスメモリ即ち当該生残りパスpnjを特定す
る情報を生成し出力する。これらパスメトリック比較器
3、パスメトリック選択器4及びパスメモリ選択器5
は、前述の比較選択部に該当している。
りパイプライン構造のDSPにて実現されたビタビ復号
器の構成を示す。図中の枝メトリック計算器1は、時刻
nでの受信符号及び枝テーブルメトリックに基づき、時
刻n−1にて生じうる状態S(n-1)iから時刻nにて生じ
うる状態Snjへの遷移を示す枝bijの枝メトリックλ(n
-1)ijを計算する。ALU2は、前述の加算部に該当し
ており、時刻n−1での生残りパスp(n-1)iのパスメト
リックλ(n-1)iと枝b(n-1)ijの枝メトリックλ(n-1)ij
を加算することにより、パスp(n-1)iに枝b(n-1)ijを
継ぎ足したパスのパスメトリックを計算する。パスメト
リック比較器3は、時刻nにおいて同一の状態Snjに遷
移する一般に複数本のパスのうち2本のパスメトリック
λ(n-1)i+λ(n-1)ij同士を比較し、パスメトリックが
小さい方のパスを、時刻nでの生残りパスpnj即ち状態
Snjに至る尤度が最も高いパスとして選択する。パスメ
トリック選択器4は、パスメトリック比較器3での比較
処理の結果に基づき、パスメトリック比較器3にて比較
の対象となった2通りのパスメトリックλ(n-1)i+λ(n
-1)ijの中から小さい方を選び、生残りパスpnjのパス
メトリックλnjとして出力する。パスメモリ選択器5
は、パスメトリック比較器3での比較処理の結果と、パ
スメトリック比較器3にてそのパスメトリックが比較対
照とされた2本のパスのパスメモリとに基づき、生残り
パスpnjのパスメモリ即ち当該生残りパスpnjを特定す
る情報を生成し出力する。これらパスメトリック比較器
3、パスメトリック選択器4及びパスメモリ選択器5
は、前述の比較選択部に該当している。
【0013】2個設けられているパイプラインレジスタ
8及び9は、本実施形態の第1の特徴であるパイプライ
ン処理を実現するため、データ引渡用のレジスタとして
用いられている。特に、パイプラインレジスタ8は、外
部メモリから受信符号、枝テーブルメトリック、パスメ
トリックλ(n-1)i及びパスp(n-1)iのパスメモリを受け
取るレジスタとして用いられており、パイプラインレジ
スタ9は、外部メモリにパスメトリックλnj及びパスp
njのパスメモリを引き渡すためのレジスタとして用いら
れている。本実施形態の第2の特徴は、前の段から次の
段へ、更に次の段へというように単純にデータを引き渡
していく単純なパイプライン処理ではなく、後の段で得
られたデータを適宜前の段に戻していることにある。例
えば、枝メトリック計算器1にて計算された枝メトリッ
クλ(n-1)ijは、あるときには経路10及び選択器7を
介して、またあるときにはパイプラインレジスタ9、経
路11及び選択器7を介して、パイプラインレジスタ8
に戻されている。また、後述のようにパイプラインレジ
スタ9上に格納されるパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-
1)ijは、あるときには分配器6及び経路12を介して、
またあるときには分配器6、経路13及びパイプライン
レジスタ8を介して、パスメトリック比較器3及びパス
メトリック選択器4に戻されている。更に、本実施形態
の第3の特徴は、パイプラインレジスタ8への枝メトリ
ックλ(n-1)iの供給元及び供給経路を選択器7によっ
て、またパイプラインレジスタ9からのパスメトリック
λ(n-1)i+λ(n-1)ijの供給先及び供給経路を分配器6
によって切換及び制御していることにある。これら、特
に第2及び第3の特徴事項によって、外部メモリ(パス
メトリック用メモリ、パスメモリ用メモリ等)へのアク
セス頻度が低くなる等、状態Snjの1個当たりの処理サ
イクル数が低減する。
8及び9は、本実施形態の第1の特徴であるパイプライ
ン処理を実現するため、データ引渡用のレジスタとして
用いられている。特に、パイプラインレジスタ8は、外
部メモリから受信符号、枝テーブルメトリック、パスメ
トリックλ(n-1)i及びパスp(n-1)iのパスメモリを受け
取るレジスタとして用いられており、パイプラインレジ
スタ9は、外部メモリにパスメトリックλnj及びパスp
njのパスメモリを引き渡すためのレジスタとして用いら
れている。本実施形態の第2の特徴は、前の段から次の
段へ、更に次の段へというように単純にデータを引き渡
していく単純なパイプライン処理ではなく、後の段で得
られたデータを適宜前の段に戻していることにある。例
えば、枝メトリック計算器1にて計算された枝メトリッ
クλ(n-1)ijは、あるときには経路10及び選択器7を
介して、またあるときにはパイプラインレジスタ9、経
路11及び選択器7を介して、パイプラインレジスタ8
に戻されている。また、後述のようにパイプラインレジ
スタ9上に格納されるパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-
1)ijは、あるときには分配器6及び経路12を介して、
またあるときには分配器6、経路13及びパイプライン
レジスタ8を介して、パスメトリック比較器3及びパス
メトリック選択器4に戻されている。更に、本実施形態
の第3の特徴は、パイプラインレジスタ8への枝メトリ
ックλ(n-1)iの供給元及び供給経路を選択器7によっ
て、またパイプラインレジスタ9からのパスメトリック
λ(n-1)i+λ(n-1)ijの供給先及び供給経路を分配器6
によって切換及び制御していることにある。これら、特
に第2及び第3の特徴事項によって、外部メモリ(パス
メトリック用メモリ、パスメモリ用メモリ等)へのアク
セス頻度が低くなる等、状態Snjの1個当たりの処理サ
イクル数が低減する。
【0014】次に、図2〜図6を用いて、各サイクルで
の処理を説明する。これらの図のうち、図2は第1サイ
クル、図3は第2サイクル、図4は第3サイクル、図5
は第4サイクル、図6は第5サイクルでの回路動作を示
している。また、図中の太線は、そのサイクルにて発生
しているデータの流れを示している。更に、パイプライ
ンレジスタ8への受信符号、外部メモリからパイプライ
ンレジスタ8へ枝テーブルメトリック、パスメトリック
λ(n-1)i及びパスp(n-1)iのパスメモリを引き渡す処理
は図示しないより前段の回路にて実行されるため、ビタ
ビ復号器自身のサイクル数には含まれないことに留意さ
れたい。
の処理を説明する。これらの図のうち、図2は第1サイ
クル、図3は第2サイクル、図4は第3サイクル、図5
は第4サイクル、図6は第5サイクルでの回路動作を示
している。また、図中の太線は、そのサイクルにて発生
しているデータの流れを示している。更に、パイプライ
ンレジスタ8への受信符号、外部メモリからパイプライ
ンレジスタ8へ枝テーブルメトリック、パスメトリック
λ(n-1)i及びパスp(n-1)iのパスメモリを引き渡す処理
は図示しないより前段の回路にて実行されるため、ビタ
ビ復号器自身のサイクル数には含まれないことに留意さ
れたい。
【0015】まず、第1サイクルでは、枝メトリック計
算器1ではパイプラインレジスタ8上の受信符号及び枝
テーブルメトリックに基づき枝b(n-1)ijの枝メトリッ
クのλ(n-1)ijを計算し、パイプラインレジスタ9及び
選択器7に供給する。このとき選択器7は経路10を選
択しており、従ってパイプラインレジスタ8には枝メト
リック計算器1にて計算された枝メトリックλ(n-1)ij
が転送格納される。
算器1ではパイプラインレジスタ8上の受信符号及び枝
テーブルメトリックに基づき枝b(n-1)ijの枝メトリッ
クのλ(n-1)ijを計算し、パイプラインレジスタ9及び
選択器7に供給する。このとき選択器7は経路10を選
択しており、従ってパイプラインレジスタ8には枝メト
リック計算器1にて計算された枝メトリックλ(n-1)ij
が転送格納される。
【0016】次に、第2サイクルでは、ALU2が、パ
イプラインレジスタ8上のパスメトリックλ(n-1)iと、
同じくパイプラインレジスタ8上の枝メトリッックλ(n
-1)ijとを加算することにより、時刻n−1での生残り
パスp(n-1)iに枝b(n-1)ijを継ぎ足したパスのパスメ
トリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを求め、パイプラインレ
ジスタ9に転送する。このとき選択器7は経路11を選
択しており、従って第1サイクルにて枝メトリック計算
器1が計算しパイプラインレジスタ9上に転送格納され
た枝メトリックλ(n-1)ijがパイプラインレジスタ8に
転送格納されることになる。なお、この時点でパイプラ
インレジスタ8に転送格納される枝メトリックλ(n-1)i
jは、このサイクルにおいてALU2に供給される枝メ
トリッックλ(n-1)ijとは、異なる枝に係るものであ
る。
イプラインレジスタ8上のパスメトリックλ(n-1)iと、
同じくパイプラインレジスタ8上の枝メトリッックλ(n
-1)ijとを加算することにより、時刻n−1での生残り
パスp(n-1)iに枝b(n-1)ijを継ぎ足したパスのパスメ
トリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを求め、パイプラインレ
ジスタ9に転送する。このとき選択器7は経路11を選
択しており、従って第1サイクルにて枝メトリック計算
器1が計算しパイプラインレジスタ9上に転送格納され
た枝メトリックλ(n-1)ijがパイプラインレジスタ8に
転送格納されることになる。なお、この時点でパイプラ
インレジスタ8に転送格納される枝メトリックλ(n-1)i
jは、このサイクルにおいてALU2に供給される枝メ
トリッックλ(n-1)ijとは、異なる枝に係るものであ
る。
【0017】第3サイクルにおいては、第2サイクルに
おいてパイプラインレジスタ8上に転送格納された枝メ
トリックλ(n-1)ijが、パイプラインレジスタ8上のパ
スメトリックλ(n-1)iとALU2により加算され、これ
により、パスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijが計算さ
れる。なお、第3サイクルにて計算されるパスメトリッ
クλ(n-1)i+λ(n-1)ijは、第2サイクルにて計算され
たものとは、異なるパスに係るものである。第3サイク
ルにおいては、同時に、パイプラインレジスタ9上に格
納されているパスメトリックすなわち第2サイクルにて
計算されたパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijが、分
配器6にて選択された経路13を介してパイプラインレ
ジスタ8上に転送格納される。
おいてパイプラインレジスタ8上に転送格納された枝メ
トリックλ(n-1)ijが、パイプラインレジスタ8上のパ
スメトリックλ(n-1)iとALU2により加算され、これ
により、パスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijが計算さ
れる。なお、第3サイクルにて計算されるパスメトリッ
クλ(n-1)i+λ(n-1)ijは、第2サイクルにて計算され
たものとは、異なるパスに係るものである。第3サイク
ルにおいては、同時に、パイプラインレジスタ9上に格
納されているパスメトリックすなわち第2サイクルにて
計算されたパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijが、分
配器6にて選択された経路13を介してパイプラインレ
ジスタ8上に転送格納される。
【0018】第4サイクルにおいては、第3サイクルに
てALU2により計算されパイプラインレジスタ9に転
送格納されたパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijが、
分配器6により選択された経路12を介して、パスメト
リック比較器3及びパスメトリック選択器4に供給され
る。パスメトリック比較器3及びパスメトリック選択器
4には、更に、第2サイクルにてALU2により計算さ
れ更に第3サイクルにてパイプラインレジスタ8に転送
格納されたパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijも、供
給される。パスメトリック比較器3は、供給される2通
りのパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ij同士を比較
し、いずれか小さい方のパスメトリックを有するパスを
時刻nでの生残りパスpnjとして選択する。パスメトリ
ック選択器4は、パスメトリック比較器3にて生残りパ
スpnjとして選択されたパスに係るパスメトリックλ(n
-1)i+λ)(n-1)ijを、当該生残りパスpnjのパスメトリ
ックλnjとして選択して、パイプラインレジスタ9に転
送する。パスメモリ選択器5は、パイプラインレジスタ
8にあらかじめ格納されている時刻n−1での生残りパ
スp(n-1)iのパスメモリと、パスメトリック比較器3に
於ける比較の結果とに基づき、生残りパスpnjのパスメ
モリを決定し、パイプラインレジスタ9にこれを格納す
る。
てALU2により計算されパイプラインレジスタ9に転
送格納されたパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijが、
分配器6により選択された経路12を介して、パスメト
リック比較器3及びパスメトリック選択器4に供給され
る。パスメトリック比較器3及びパスメトリック選択器
4には、更に、第2サイクルにてALU2により計算さ
れ更に第3サイクルにてパイプラインレジスタ8に転送
格納されたパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijも、供
給される。パスメトリック比較器3は、供給される2通
りのパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ij同士を比較
し、いずれか小さい方のパスメトリックを有するパスを
時刻nでの生残りパスpnjとして選択する。パスメトリ
ック選択器4は、パスメトリック比較器3にて生残りパ
スpnjとして選択されたパスに係るパスメトリックλ(n
-1)i+λ)(n-1)ijを、当該生残りパスpnjのパスメトリ
ックλnjとして選択して、パイプラインレジスタ9に転
送する。パスメモリ選択器5は、パイプラインレジスタ
8にあらかじめ格納されている時刻n−1での生残りパ
スp(n-1)iのパスメモリと、パスメトリック比較器3に
於ける比較の結果とに基づき、生残りパスpnjのパスメ
モリを決定し、パイプラインレジスタ9にこれを格納す
る。
【0019】最後に、第5サイクルにおいては、パイプ
ラインレジスタ9上に第4サイクルにおいて格納された
パスメトリックλnj及びパスpnjのパスメモリが、外部
メモリに引き渡される。
ラインレジスタ9上に第4サイクルにおいて格納された
パスメトリックλnj及びパスpnjのパスメモリが、外部
メモリに引き渡される。
【0020】このように、ビタビ復号器をパイプライン
処理にて実現すると共に、パイプラインレジスタ8及び
9の間のデータの流れとして、パイプラインレジスタ8
からパイプラインレジスタ9に向かう流れのみならず、
枝メトリック計算器1から経路10及び選択器7を介し
てパイプラインレジスタ8に向かう流れや、枝メトリッ
ク計算器1からパイプラインレジスタ9、経路11及び
選択器7を介してパイプラインレジスタ8に向かう流れ
や、パイプラインレジスタ9から分配器12を介してパ
スメトリック比較器3及びパスメトリック選択器4に向
かう流れや、パイプラインレジスタ9から分配器6及び
経路13を介してパイプラインレジスタ8に向かう流れ
を設けると共に、選択器7及び分配器6によりデータの
流れを制御しているため、外部メモリ例えばパスメトリ
ック用メモリやパスメモリ用メモリへのアクセスの回数
を最小限に抑え、ビタビ復号器全体での処理サイクル数
を従来の12から5へと低減することができる。
処理にて実現すると共に、パイプラインレジスタ8及び
9の間のデータの流れとして、パイプラインレジスタ8
からパイプラインレジスタ9に向かう流れのみならず、
枝メトリック計算器1から経路10及び選択器7を介し
てパイプラインレジスタ8に向かう流れや、枝メトリッ
ク計算器1からパイプラインレジスタ9、経路11及び
選択器7を介してパイプラインレジスタ8に向かう流れ
や、パイプラインレジスタ9から分配器12を介してパ
スメトリック比較器3及びパスメトリック選択器4に向
かう流れや、パイプラインレジスタ9から分配器6及び
経路13を介してパイプラインレジスタ8に向かう流れ
を設けると共に、選択器7及び分配器6によりデータの
流れを制御しているため、外部メモリ例えばパスメトリ
ック用メモリやパスメモリ用メモリへのアクセスの回数
を最小限に抑え、ビタビ復号器全体での処理サイクル数
を従来の12から5へと低減することができる。
【0021】
【補遺】なお、枝メトリックの具体的内容は例えば通信
路の性質に応じて定めればよく、状態S(n-1)iから状態
Snjへの遷移の条件付き確率密度にて定義される基本枝
メトリックの他、状態S(n-1)iと状態Snjのユークリッ
ド距離の自乗値(通信路が白色ガウス通信路であると
き)、状態S(n-1)iと状態Snjのハミング距離(通信路
が二次元対称通信路であるとき)等を採用できる。更
に、本発明における枝メトリックの算出方法は、枝テー
ブルメトリックを利用する方法に限定はされない。ま
た、以上の説明では本発明を「ビタビ復号器」に関する
発明と述べたが、当業者にとっては、本願の開示に基づ
き本発明を「ビタビ復号方法」「パイプライン回路」等
に表現変更するのは容易であろう。
路の性質に応じて定めればよく、状態S(n-1)iから状態
Snjへの遷移の条件付き確率密度にて定義される基本枝
メトリックの他、状態S(n-1)iと状態Snjのユークリッ
ド距離の自乗値(通信路が白色ガウス通信路であると
き)、状態S(n-1)iと状態Snjのハミング距離(通信路
が二次元対称通信路であるとき)等を採用できる。更
に、本発明における枝メトリックの算出方法は、枝テー
ブルメトリックを利用する方法に限定はされない。ま
た、以上の説明では本発明を「ビタビ復号器」に関する
発明と述べたが、当業者にとっては、本願の開示に基づ
き本発明を「ビタビ復号方法」「パイプライン回路」等
に表現変更するのは容易であろう。
【図1】 本発明の一実施形態に係るビタビ復号器の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】 第1サイクルにおける本実施形態の動作を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図3】 第2サイクルにおける本実施形態の動作を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図4】 第3サイクルにおける本実施形態の動作を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図5】 第4サイクルにおける本実施形態の動作を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図6】 第5サイクルにおける本実施形態の動作を示
すブロック図である。
すブロック図である。
1 枝メトリック計算器、2 ALU、3 パスメトリ
ック比較器、4 パスメトリック選択器、5 パスメモ
リ選択器、6 分配器、7 選択器、8,9パイプライ
ンレジスタ、10〜13 データ転送経路。
ック比較器、4 パスメトリック選択器、5 パスメモ
リ選択器、6 分配器、7 選択器、8,9パイプライ
ンレジスタ、10〜13 データ転送経路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−181621(JP,A) 特開 平9−153822(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 G06F 11/10 330
Claims (1)
- 【請求項1】 時刻n−1にて生じ得る状態S(n-1)iか
ら時刻nにて生じうる状態Snjへの遷移を示す枝b(n-
1)ijの枝メトリックλ(n-1)ijを、受信符号に基づき計
算する枝メトリック計算器と(i,j:状態の番号を示
す自然数、n:離散的な時刻を示す整数)、状態S(n-
1)iに至る時刻n−1での生残りパスp(n-1)iのパスメ
トリックλ(n-1)iに上記枝メトリックλ(n-1)ijを加算
することにより、パスp(n-1)iに枝b(n-1)ijを継ぎ足
したパスのパスメトリックを計算する加算部と、時刻n
にて同じ状態Snjに遷移する複数のパスの中でそのパス
メトリックλnj=λ(n-1)i+λ(n-1)ijが最小のパスを
時刻nでの生残りパスpnjとして選択しパスpnjを特定
する情報であるパスメモリを生成する比較選択部と、枝
メトリック計算器、加算部及び比較選択部をパイプライ
ン接続するための第1及び第2パイプラインレジスタ
と、第1パイプラインレジスタへの枝メトリックλ(n-
1)ijの転送元を枝メトリック計算器及び第2パイプライ
ンレジスタの間で切り替える選択器と、第2パイプライ
ンレジスタ上のパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijの
転送先を第1パイプラインレジスタ及び比較選択部の間
で切り替える分配器と、を備え、 第1パイプラインレジスタが、外部メモリから受け取る
受信符号を枝メトリック計算器に、外部メモリから受け
取るパスメトリックλ(n-1)i及び枝メトリック計算器又
は分配器から受け取る枝メトリックλ(n-1)ijを加算部
に、第2パイプラインレジスタから受け取るパスメトリ
ックλ(n-1)i+λ(n-1)ij及び外部メモリから受け取る
パスp(n-1)iのパスメモリを比較選択部に、それぞれ引
き渡すよう配置され、 第2パイプラインレジスタが、枝メトリック計算器から
の枝メトリックλ(n-1)ijを選択器に、加算部からのパ
スメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを分配器に、比較選
択部から受け取るパスメトリックλnj及びパスpnjのパ
スメモリを外部メモリに、それぞれ引き渡すよう配置さ
れたことを特徴とするビタビ復号器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02027197A JP3231647B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | ビタビ復号器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02027197A JP3231647B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | ビタビ復号器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10224234A JPH10224234A (ja) | 1998-08-21 |
JP3231647B2 true JP3231647B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=12022533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02027197A Expired - Fee Related JP3231647B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | ビタビ復号器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3231647B2 (ja) |
-
1997
- 1997-02-03 JP JP02027197A patent/JP3231647B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10224234A (ja) | 1998-08-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |