JP3231647B2 - ビタビ復号器 - Google Patents

ビタビ復号器

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JP3231647B2 JP02027197A JP2027197A JP3231647B2 JP 3231647 B2 JP3231647 B2 JP 3231647B2 JP 02027197 A JP02027197 A JP 02027197A JP 2027197 A JP2027197 A JP 2027197A JP 3231647 B2 JP3231647 B2 JP 3231647B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畳込み符号を最尤
復号する方法の一つであるビタビ復号に関し、特にその
効率的な実現方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】その品質がさほど高くな
い通信路を用いて通信を行うには、最尤又はそれに近い
復号が可能な復号方法と、その復号方法を実行可能にす
る符号化方式とが必要である。例えば移動体通信では、
通信端末の移動に伴い通信路の状態が変化するため、符
号化方式として畳込み符号を、また復号方法としてビタ
ビ復号をそれぞれ採用するのが好ましい。ビタビ復号
は、受信した符号系列の尤度関数値を最大値とする系列
即ち最尤系列を、メトリック値に基づくパスの取捨選択
によって、検出する復号方法であり、一般的には、概略
次の各段階を追って実行される。
【0003】第1の段階は、枝メトリックの算出であ
る。まず、時刻n−1におけるi番目の状態をS(n-1)
i、時刻nにおけるj番目の状態をSnjと表し、更に、
状態S(n-1)iからSnjに遷移する枝をb(n-1)ijと表す
とする。枝メトリックλ(n-1)ijは、枝b(n-1)ijの尤も
らしさを評価する指標であり、枝メトリックλ(n-1)ij
が小さい枝ほど、尤もらしい枝であるといえる。枝メト
リックλ(n-1)ijは、例えば、時刻nにて受信した符号
系列と、メモリ上に格納されている枝テーブルメトリッ
クとに基づき算出できる。計算により得られた枝メトリ
ックλ(n-1)ijは、通常は、メモリ上に格納する。
【0004】第2の段階は、パスメトリックλ(n-1)iと
枝メトリックλ(n-1)ijの加算(A)、加算値同士の比
較(C)及び比較結果に基づく状態Snjについての生残
りパスpnjの選択(S)という一連の処理即ちACS処
理である。パスメトリックλ(n-1)iとは、そのパスp(n
-1)iが時刻n−1で状態S(n-1)iに至るまでに経由して
きた全ての枝の枝メトリックの累積加算値であり、パス
メトリックが小さいほど尤もらしいパスであるといえ
る。更に、状態Snjについての生残りパスpnjとは、時
刻nにおいて状態Snjに至る複数本のパスのうち、その
パスメトリックλnj即ちλ(n-1)i+λ(n-1)ijが最小に
なるものをいう。ACS処理においては、まず、パスp
(n-1)iのパスメトリックλ(n-1)iがメモリから読み出さ
れ、このパスメトリックλ(n-1)iと、枝b(n-1)ijの枝
メトリックλ(n-1)ijとの加算により、パスp(n-1)iに
枝b(n-1)ijを継ぎ足したパスのパスメトリックが、時
刻n−1から時刻nにかけて生起可能な状態遷移全てに
ついて計算される(A)。次に、得られたパスメトリッ
クの中で、時刻nにおいて同一の状態Snjに遷移するも
の同士が比較され、いずれか小さいものが選択される
(C)。そして、小さな加算値を与えたパスが状態Snj
についての生残りパスpnjとして選択され、選択された
生残りパスpnjを示す特定する情報であるパスメモリ及
びその生残りパスpnjのパスメトリックλnj=λ(n-1)i
+λ(n-1)ijがメモリ上に格納される(S)。
【0005】このような段階を追って実行されるビタビ
復号は、強力な誤り訂正能力を有している。他方、ビタ
ビ復号を行うには上述のように枝メトリック計算やAC
S処理を多数の状態S(n-1)i及びSnjに関して実行しな
ければならず、従ってこれを効率的に実行して高速処理
するための工夫が必要になる。工夫の一つとしては、例
えば、処理のパイプライン化がある。パイプライン処理
とは、ビタビ復号を例としていえば、(1)枝メトリッ
クλ(n-1)ijの計算、(2)パスメトリックλ(n-1)i+
λ(n-1)ijの計算、(3)パスメトリックλ(n-1)i+λ
(n-1)ij同士の比較によるパスメトリックλnj及びパス
pnjのパスメモリの生成、という大まかには3段階の処
理を、各段階の間でレジスタ等を用いて情報を保持しか
つ次々に引き渡していくことにより、同時並行的に実行
する、という処理手法である。この種の処理を実行する
ための処理部材としては、例えばDSP(Digital Signa
lProcessor)を用いることができる。
【0006】しかし、このように汎用技術たるパイプラ
イン処理をビタビ復号に単純に導入したとしても、処理
の高速化には限度がある。即ち、上述の段階(1)を実
行するにはメモリからの枝テーブルメトリックの読出
(1サイクル)、読み出した枝テーブルメトリック及び
受信符号に基づく枝メトリックλ(n-1)ijの計算(1サ
イクル)及び枝メトリックλ(n-1)ijのメモリへの書込
(1サイクル)の合計3サイクルが必要であり、段階
(2)を実行するにはメモリからの枝メトリックλ(n-
1)ijの読出(1サイクル)、枝メトリックλ(n-1)ijと
パスメトリックλ(n-1)iの加算(1サイクル)及び加算
値のメモリへの書込(1サイクル)の合計3サイクルが
枝1本毎に必要であり、段階(3)を実行するにはメモ
リからの加算値の読出(1サイクル)、加算値同士の比
較による生残りパスpnjの決定(1サイクル)並びに生
残りパスpnjのパスメモリ及びそのパスメトリックλnj
のメモリへの書込(1サイクル)という3サイクルが必
要である。段階(3)を実行するには少なくとも2本の
枝に関し段階(2)が実行されていなければならないこ
とを考慮に入れると、受信符号から始めて1個の状態S
njについて生残りパスpnjを特定しそのパスメモリ及び
パスメトリックλnjをメモリに書き込むまでに、3+3
×2+3=12サイクルが必要である。
【0007】
【発明の概要】本発明の目的の一つは、ビタビ復号をパ
イプライン的に実行するのみにとどまらず、パイプライ
ン的なデータ引渡の経路及びサイクルを工夫することに
より、ビタビ復号器における演算サイクル数の低減を実
現することにある。
【0008】本発明の実施形態の一つは、枝メトリック
計算器、加算部、比較選択部、第1及び第2パイプライ
ンレジスタ、選択器並びに分配器を備えるビタビ復号器
である。
【0009】これらのうち枝メトリック計算器は、時刻
n−1にて生じ得る状態S(n-1)iから時刻nにて生じう
る状態Snjへの遷移を示す枝b(n-1)ijの枝メトリック
λ(n-1)ijを、受信符号に基づき計算する。但し、i,
jは状態の番号を示す自然数、nは離散的な時刻を示す
整数である。加算部はACS処理のうち“A”の部分を
実行する部材例えばALUであり、状態S(n-1)iに至る
時刻n−1での生残りパスp(n-1)iのパスメトリックλ
(n-1)iに枝メトリックλ(n-1)ijを加算することによ
り、パスp(n-1)iに枝b(n-1)ijを継ぎ足したパスのパ
スメトリックを計算する。比較選択部はACS処理のう
ち“CS”の部分を実行する部材であり、時刻nにて同
じ状態Snjに遷移する複数のパスの中でそのパスメトリ
ックλnj=λ(n-1)i+λ(n-1)ijが最小のパスを時刻n
での生残りパスpnjとして選択しパスpnjを特定する情
報であるパスメモリを生成する。これら、枝メトリック
計算器、加算部及び比較選択部は、第1及び第2パイプ
ラインレジスタを用いてパイプライン接続される。更
に、本実施形態では、このパイプライン接続における接
続経路を切り替えるために、選択器及び分配器を用い
る。本実施形態における第1及び第2パイプラインレジ
スタ並びに選択器及び分配器は、次に述べるような形態
でのデータ引渡が実現されるよう、配置する。
【0010】まず、受信符号、パスメトリックλ(n-1)i
及びパスp(n-1)iのパスメモリは(枝テーブルメトリッ
クを用いて枝メトリックを計算する場合には更に当該枝
テーブルメトリックも)、パイプライン的に実行される
各サイクル以前に、本実施形態に係るビタビ復号器、特
にその第1パイプラインレジスタに、外部メモリから受
け渡されているとする。第1パイプラインレジスタは、
これらのうち受信符号を枝メトリック計算器に、パスメ
トリックλ(n-1)iを加算部に、パスp(n-1)iのパスメモ
リを比較選択部に、それぞれ引き渡す。第1パイプライ
ンレジスタは、これら以外に、枝メトリック計算器又は
分配器から枝メトリックλ(n-1)ijを、また第2パイプ
ラインレジスタからパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)i
jを受け取り、枝メトリックλ(n-1)ijを加算部に、また
パスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを比較選択部に引
き渡す。次に、第2パイプラインレジスタは、枝メトリ
ック計算器から枝メトリックλ(n-1)ijを、加算部から
パスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを、また比較選択
部からパスメトリックλnj及びパスpnjのパスメモリを
受け取る。第2パイプラインレジスタは、これらのうち
枝メトリックλ(n-1)ijを第1パイプラインレジスタ
に、パスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを分配器に、
パスメトリックλnj及びパスpnjのパスメモリを外部メ
モリにそれぞれ引き渡す。更に、選択器は第1パイプラ
インレジスタへの枝メトリックλ(n-1)ijの転送元を枝
メトリック計算器及び第2パイプラインレジスタの間で
切り替え、分配器は第2パイプラインレジスタ上のパス
メトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijの転送先を第1パイプ
ラインレジスタ及び比較選択部の間で切り替える。
【0011】以上述べた接続関係が成立するよう枝メト
リック計算器、加算部、比較選択部、第1及び第2パイ
プラインレジスタ、選択器並びに分配器を接続すること
により、本実施形態においては、ビタビ復号をパイプラ
イン的に且つ少ないサイクル数で実行可能にしている。
この点については、以下の説明からより明瞭になろう。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の一実施形態に係
りパイプライン構造のDSPにて実現されたビタビ復号
器の構成を示す。図中の枝メトリック計算器1は、時刻
nでの受信符号及び枝テーブルメトリックに基づき、時
刻n−1にて生じうる状態S(n-1)iから時刻nにて生じ
うる状態Snjへの遷移を示す枝bijの枝メトリックλ(n
-1)ijを計算する。ALU2は、前述の加算部に該当し
ており、時刻n−1での生残りパスp(n-1)iのパスメト
リックλ(n-1)iと枝b(n-1)ijの枝メトリックλ(n-1)ij
を加算することにより、パスp(n-1)iに枝b(n-1)ijを
継ぎ足したパスのパスメトリックを計算する。パスメト
リック比較器3は、時刻nにおいて同一の状態Snjに遷
移する一般に複数本のパスのうち2本のパスメトリック
λ(n-1)i+λ(n-1)ij同士を比較し、パスメトリックが
小さい方のパスを、時刻nでの生残りパスpnj即ち状態
Snjに至る尤度が最も高いパスとして選択する。パスメ
トリック選択器4は、パスメトリック比較器3での比較
処理の結果に基づき、パスメトリック比較器3にて比較
の対象となった2通りのパスメトリックλ(n-1)i+λ(n
-1)ijの中から小さい方を選び、生残りパスpnjのパス
メトリックλnjとして出力する。パスメモリ選択器5
は、パスメトリック比較器3での比較処理の結果と、パ
スメトリック比較器3にてそのパスメトリックが比較対
照とされた2本のパスのパスメモリとに基づき、生残り
パスpnjのパスメモリ即ち当該生残りパスpnjを特定す
る情報を生成し出力する。これらパスメトリック比較器
3、パスメトリック選択器4及びパスメモリ選択器5
は、前述の比較選択部に該当している。
【0013】2個設けられているパイプラインレジスタ
8及び9は、本実施形態の第1の特徴であるパイプライ
ン処理を実現するため、データ引渡用のレジスタとして
用いられている。特に、パイプラインレジスタ8は、外
部メモリから受信符号、枝テーブルメトリック、パスメ
トリックλ(n-1)i及びパスp(n-1)iのパスメモリを受け
取るレジスタとして用いられており、パイプラインレジ
スタ9は、外部メモリにパスメトリックλnj及びパスp
njのパスメモリを引き渡すためのレジスタとして用いら
れている。本実施形態の第2の特徴は、前の段から次の
段へ、更に次の段へというように単純にデータを引き渡
していく単純なパイプライン処理ではなく、後の段で得
られたデータを適宜前の段に戻していることにある。例
えば、枝メトリック計算器1にて計算された枝メトリッ
クλ(n-1)ijは、あるときには経路10及び選択器7を
介して、またあるときにはパイプラインレジスタ9、経
路11及び選択器7を介して、パイプラインレジスタ8
に戻されている。また、後述のようにパイプラインレジ
スタ9上に格納されるパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-
1)ijは、あるときには分配器6及び経路12を介して、
またあるときには分配器6、経路13及びパイプライン
レジスタ8を介して、パスメトリック比較器3及びパス
メトリック選択器4に戻されている。更に、本実施形態
の第3の特徴は、パイプラインレジスタ8への枝メトリ
ックλ(n-1)iの供給元及び供給経路を選択器7によっ
て、またパイプラインレジスタ9からのパスメトリック
λ(n-1)i+λ(n-1)ijの供給先及び供給経路を分配器6
によって切換及び制御していることにある。これら、特
に第2及び第3の特徴事項によって、外部メモリ(パス
メトリック用メモリ、パスメモリ用メモリ等)へのアク
セス頻度が低くなる等、状態Snjの1個当たりの処理サ
イクル数が低減する。
【0014】次に、図2〜図6を用いて、各サイクルで
の処理を説明する。これらの図のうち、図2は第1サイ
クル、図3は第2サイクル、図4は第3サイクル、図5
は第4サイクル、図6は第5サイクルでの回路動作を示
している。また、図中の太線は、そのサイクルにて発生
しているデータの流れを示している。更に、パイプライ
ンレジスタ8への受信符号、外部メモリからパイプライ
ンレジスタ8へ枝テーブルメトリック、パスメトリック
λ(n-1)i及びパスp(n-1)iのパスメモリを引き渡す処理
は図示しないより前段の回路にて実行されるため、ビタ
ビ復号器自身のサイクル数には含まれないことに留意さ
れたい。
【0015】まず、第1サイクルでは、枝メトリック計
算器1ではパイプラインレジスタ8上の受信符号及び枝
テーブルメトリックに基づき枝b(n-1)ijの枝メトリッ
クのλ(n-1)ijを計算し、パイプラインレジスタ9及び
選択器7に供給する。このとき選択器7は経路10を選
択しており、従ってパイプラインレジスタ8には枝メト
リック計算器1にて計算された枝メトリックλ(n-1)ij
が転送格納される。
【0016】次に、第2サイクルでは、ALU2が、パ
イプラインレジスタ8上のパスメトリックλ(n-1)iと、
同じくパイプラインレジスタ8上の枝メトリッックλ(n
-1)ijとを加算することにより、時刻n−1での生残り
パスp(n-1)iに枝b(n-1)ijを継ぎ足したパスのパスメ
トリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを求め、パイプラインレ
ジスタ9に転送する。このとき選択器7は経路11を選
択しており、従って第1サイクルにて枝メトリック計算
器1が計算しパイプラインレジスタ9上に転送格納され
た枝メトリックλ(n-1)ijがパイプラインレジスタ8に
転送格納されることになる。なお、この時点でパイプラ
インレジスタ8に転送格納される枝メトリックλ(n-1)i
jは、このサイクルにおいてALU2に供給される枝メ
トリッックλ(n-1)ijとは、異なる枝に係るものであ
る。
【0017】第3サイクルにおいては、第2サイクルに
おいてパイプラインレジスタ8上に転送格納された枝メ
トリックλ(n-1)ijが、パイプラインレジスタ8上のパ
スメトリックλ(n-1)iとALU2により加算され、これ
により、パスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijが計算さ
れる。なお、第3サイクルにて計算されるパスメトリッ
クλ(n-1)i+λ(n-1)ijは、第2サイクルにて計算され
たものとは、異なるパスに係るものである。第3サイク
ルにおいては、同時に、パイプラインレジスタ9上に格
納されているパスメトリックすなわち第2サイクルにて
計算されたパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijが、分
配器6にて選択された経路13を介してパイプラインレ
ジスタ8上に転送格納される。
【0018】第4サイクルにおいては、第3サイクルに
てALU2により計算されパイプラインレジスタ9に転
送格納されたパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijが、
分配器6により選択された経路12を介して、パスメト
リック比較器3及びパスメトリック選択器4に供給され
る。パスメトリック比較器3及びパスメトリック選択器
4には、更に、第2サイクルにてALU2により計算さ
れ更に第3サイクルにてパイプラインレジスタ8に転送
格納されたパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijも、供
給される。パスメトリック比較器3は、供給される2通
りのパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ij同士を比較
し、いずれか小さい方のパスメトリックを有するパスを
時刻nでの生残りパスpnjとして選択する。パスメトリ
ック選択器4は、パスメトリック比較器3にて生残りパ
スpnjとして選択されたパスに係るパスメトリックλ(n
-1)i+λ)(n-1)ijを、当該生残りパスpnjのパスメトリ
ックλnjとして選択して、パイプラインレジスタ9に転
送する。パスメモリ選択器5は、パイプラインレジスタ
8にあらかじめ格納されている時刻n−1での生残りパ
スp(n-1)iのパスメモリと、パスメトリック比較器3に
於ける比較の結果とに基づき、生残りパスpnjのパスメ
モリを決定し、パイプラインレジスタ9にこれを格納す
る。
【0019】最後に、第5サイクルにおいては、パイプ
ラインレジスタ9上に第4サイクルにおいて格納された
パスメトリックλnj及びパスpnjのパスメモリが、外部
メモリに引き渡される。
【0020】このように、ビタビ復号器をパイプライン
処理にて実現すると共に、パイプラインレジスタ8及び
9の間のデータの流れとして、パイプラインレジスタ8
からパイプラインレジスタ9に向かう流れのみならず、
枝メトリック計算器1から経路10及び選択器7を介し
てパイプラインレジスタ8に向かう流れや、枝メトリッ
ク計算器1からパイプラインレジスタ9、経路11及び
選択器7を介してパイプラインレジスタ8に向かう流れ
や、パイプラインレジスタ9から分配器12を介してパ
スメトリック比較器3及びパスメトリック選択器4に向
かう流れや、パイプラインレジスタ9から分配器6及び
経路13を介してパイプラインレジスタ8に向かう流れ
を設けると共に、選択器7及び分配器6によりデータの
流れを制御しているため、外部メモリ例えばパスメトリ
ック用メモリやパスメモリ用メモリへのアクセスの回数
を最小限に抑え、ビタビ復号器全体での処理サイクル数
を従来の12から5へと低減することができる。
【0021】
【補遺】なお、枝メトリックの具体的内容は例えば通信
路の性質に応じて定めればよく、状態S(n-1)iから状態
Snjへの遷移の条件付き確率密度にて定義される基本枝
メトリックの他、状態S(n-1)iと状態Snjのユークリッ
ド距離の自乗値(通信路が白色ガウス通信路であると
き)、状態S(n-1)iと状態Snjのハミング距離(通信路
が二次元対称通信路であるとき)等を採用できる。更
に、本発明における枝メトリックの算出方法は、枝テー
ブルメトリックを利用する方法に限定はされない。ま
た、以上の説明では本発明を「ビタビ復号器」に関する
発明と述べたが、当業者にとっては、本願の開示に基づ
き本発明を「ビタビ復号方法」「パイプライン回路」等
に表現変更するのは容易であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るビタビ復号器の構
成を示すブロック図である。
【図2】 第1サイクルにおける本実施形態の動作を示
すブロック図である。
【図3】 第2サイクルにおける本実施形態の動作を示
すブロック図である。
【図4】 第3サイクルにおける本実施形態の動作を示
すブロック図である。
【図5】 第4サイクルにおける本実施形態の動作を示
すブロック図である。
【図6】 第5サイクルにおける本実施形態の動作を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 枝メトリック計算器、2 ALU、3 パスメトリ
ック比較器、4 パスメトリック選択器、5 パスメモ
リ選択器、6 分配器、7 選択器、8,9パイプライ
ンレジスタ、10〜13 データ転送経路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−181621(JP,A) 特開 平9−153822(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 G06F 11/10 330

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻n−1にて生じ得る状態S(n-1)iか
    ら時刻nにて生じうる状態Snjへの遷移を示す枝b(n-
    1)ijの枝メトリックλ(n-1)ijを、受信符号に基づき計
    算する枝メトリック計算器と(i,j:状態の番号を示
    す自然数、n:離散的な時刻を示す整数)、状態S(n-
    1)iに至る時刻n−1での生残りパスp(n-1)iのパスメ
    トリックλ(n-1)iに上記枝メトリックλ(n-1)ijを加算
    することにより、パスp(n-1)iに枝b(n-1)ijを継ぎ足
    したパスのパスメトリックを計算する加算部と、時刻n
    にて同じ状態Snjに遷移する複数のパスの中でそのパス
    メトリックλnj=λ(n-1)i+λ(n-1)ijが最小のパスを
    時刻nでの生残りパスpnjとして選択しパスpnjを特定
    する情報であるパスメモリを生成する比較選択部と、枝
    メトリック計算器、加算部及び比較選択部をパイプライ
    ン接続するための第1及び第2パイプラインレジスタ
    と、第1パイプラインレジスタへの枝メトリックλ(n-
    1)ijの転送元を枝メトリック計算器及び第2パイプライ
    ンレジスタの間で切り替える選択器と、第2パイプライ
    ンレジスタ上のパスメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijの
    転送先を第1パイプラインレジスタ及び比較選択部の間
    で切り替える分配器と、を備え、 第1パイプラインレジスタが、外部メモリから受け取る
    受信符号を枝メトリック計算器に、外部メモリから受け
    取るパスメトリックλ(n-1)i及び枝メトリック計算器又
    は分配器から受け取る枝メトリックλ(n-1)ijを加算部
    に、第2パイプラインレジスタから受け取るパスメトリ
    ックλ(n-1)i+λ(n-1)ij及び外部メモリから受け取る
    パスp(n-1)iのパスメモリを比較選択部に、それぞれ引
    き渡すよう配置され、 第2パイプラインレジスタが、枝メトリック計算器から
    の枝メトリックλ(n-1)ijを選択器に、加算部からのパ
    スメトリックλ(n-1)i+λ(n-1)ijを分配器に、比較選
    択部から受け取るパスメトリックλnj及びパスpnjのパ
    スメモリを外部メモリに、それぞれ引き渡すよう配置さ
    れたことを特徴とするビタビ復号器。
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