JP3231599B2 - プラスチックレンズの染色方法 - Google Patents
プラスチックレンズの染色方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染色後の工程で色
抜けや変色のないプラスチックレンズの染色方法に関す
る。
抜けや変色のないプラスチックレンズの染色方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】着色プラスチックレンズの製造方法とし
ては、プラスチックレンズ素地を染色した後、ハードコ
ートを施し、次いで反射防止膜を形成する方法とプラス
チックレンズにハードコートを施した後、染色し、次い
で反射防止膜を形成する方法とがある。前者の方法で
は、ハードコートを硬化させるため120〜140℃の
温度で約4時間加熱する工程が必要であり、この熱によ
って染料が変色したり、色抜けが発生してしまうことが
しばしばあった。また、後者の方法では、染料の大部分
がハードコート膜中に存在するため、反射防止膜の真空
蒸着の際に染料が昇華してしまったり、変色が起こった
りする。このような染料の変色や昇華を防止する方法と
して、オートクレーブ処理を行うことが提案されている
が、この場合には水蒸気が飽和あるいは過飽和の雰囲気
が用いられるため、レンズ素地表面に結露による水滴の
シミが残ることがあり、製品が不良品となってしまうこ
とがあった。
ては、プラスチックレンズ素地を染色した後、ハードコ
ートを施し、次いで反射防止膜を形成する方法とプラス
チックレンズにハードコートを施した後、染色し、次い
で反射防止膜を形成する方法とがある。前者の方法で
は、ハードコートを硬化させるため120〜140℃の
温度で約4時間加熱する工程が必要であり、この熱によ
って染料が変色したり、色抜けが発生してしまうことが
しばしばあった。また、後者の方法では、染料の大部分
がハードコート膜中に存在するため、反射防止膜の真空
蒸着の際に染料が昇華してしまったり、変色が起こった
りする。このような染料の変色や昇華を防止する方法と
して、オートクレーブ処理を行うことが提案されている
が、この場合には水蒸気が飽和あるいは過飽和の雰囲気
が用いられるため、レンズ素地表面に結露による水滴の
シミが残ることがあり、製品が不良品となってしまうこ
とがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、染色後の操
作工程で変色や色抜けが起こらず、水滴等によるシミの
ない高品質な着色レンズを製造しうるプラスチックレン
ズの染色方法を提供することを目的とする。
作工程で変色や色抜けが起こらず、水滴等によるシミの
ない高品質な着色レンズを製造しうるプラスチックレン
ズの染色方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によるプラスチッ
クレンズの染色方法は、プラスチックレンズ素地又はハ
ードコート膜を有するプラスチックレンズを染色した
後、100〜130℃の温度で、相対湿度65%以上、
100%未満の水蒸気の不飽和雰囲気にさらすことを特
徴とする。
クレンズの染色方法は、プラスチックレンズ素地又はハ
ードコート膜を有するプラスチックレンズを染色した
後、100〜130℃の温度で、相対湿度65%以上、
100%未満の水蒸気の不飽和雰囲気にさらすことを特
徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、プラスチックレ
ンズ素地は、ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート重合体、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリスチレンなど、各種のプラスチッ
クレンズ素材から成るものであってよい。本発明におい
ては、染色をプラスチック素地に行っても、ハードコー
ト膜を有するプラスチックレンズに行ってもよい。ま
た、染色方法には、特に制限はなく、任意の公知方法で
行うことができる。例えば、分散染料を用いる浸染法、
濾紙等に含浸させた染料を蒸着させる方法など、様々な
方法で染色を行うことができる。
ンズ素地は、ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート重合体、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリスチレンなど、各種のプラスチッ
クレンズ素材から成るものであってよい。本発明におい
ては、染色をプラスチック素地に行っても、ハードコー
ト膜を有するプラスチックレンズに行ってもよい。ま
た、染色方法には、特に制限はなく、任意の公知方法で
行うことができる。例えば、分散染料を用いる浸染法、
濾紙等に含浸させた染料を蒸着させる方法など、様々な
方法で染色を行うことができる。
【0006】本発明に使用する染料には、特に制限はな
いが、堅牢性の高いものが好ましい。例えば、浸染には
アントラキノン系染料、キノフタロン系染料、ニトロジ
フェニルアミン系染料、アゾ系染料などの分散染料を使
用することができる。この分散染料の具体例としては、
p−アニシジン、アニリン、p−アミノアセトアニリ
ド、p−アミノフェノール、1−クロロ−2,4−ジニ
トロベンゼン、2−クロロ−4−ニトロアニリン、o−
クロロニトロベンゼン、ジフェニルアミン、m−ニトロ
アニリン、p−ニトロアニリン、N,N−ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)アニリン、1−フェニル−3−メチル
−5−ピラゾロン、フェノール等のベンゼン系中間物、
p−クレシジン(6−メトキシ−m−トルイジン)、m
−クレゾール、p−クレゾール、m−トルイジン、2−
ニトロ−p−トルイジン、p−ニトロトルエン等のトル
エン系中間物、1−ナフチルアミン、2−ナフトール等
のナフタレン系中間物、1−アミノ−4−ブロモアント
ラキノン−2−スルホン酸(ブロマミン酸)、1−アン
トラキノンスルホン酸、1,4−ジアミノアントラキノ
ン、1,5−ジクロロアントラキノン、1,4−ジヒド
ロキシアントラキノン(キニザリン)、1,5−ジヒド
ロキシアントラキノン(アントラルフィン)、1,2,
4−トリヒドロキシアントラキノン(プルプリン)、2
−メチルアントラキノン等の無水フタル酸、アントラキ
ノン系中間物などが挙げられる。また、分散染料は単独
で又は2種以上混合して使用してもよい。分散染料は、
通常、水に分散して染色浴とされるが、溶媒としてメタ
ノール、エタノール、ベンジルアルコールなどの有機溶
媒を併用してもよい。
いが、堅牢性の高いものが好ましい。例えば、浸染には
アントラキノン系染料、キノフタロン系染料、ニトロジ
フェニルアミン系染料、アゾ系染料などの分散染料を使
用することができる。この分散染料の具体例としては、
p−アニシジン、アニリン、p−アミノアセトアニリ
ド、p−アミノフェノール、1−クロロ−2,4−ジニ
トロベンゼン、2−クロロ−4−ニトロアニリン、o−
クロロニトロベンゼン、ジフェニルアミン、m−ニトロ
アニリン、p−ニトロアニリン、N,N−ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)アニリン、1−フェニル−3−メチル
−5−ピラゾロン、フェノール等のベンゼン系中間物、
p−クレシジン(6−メトキシ−m−トルイジン)、m
−クレゾール、p−クレゾール、m−トルイジン、2−
ニトロ−p−トルイジン、p−ニトロトルエン等のトル
エン系中間物、1−ナフチルアミン、2−ナフトール等
のナフタレン系中間物、1−アミノ−4−ブロモアント
ラキノン−2−スルホン酸(ブロマミン酸)、1−アン
トラキノンスルホン酸、1,4−ジアミノアントラキノ
ン、1,5−ジクロロアントラキノン、1,4−ジヒド
ロキシアントラキノン(キニザリン)、1,5−ジヒド
ロキシアントラキノン(アントラルフィン)、1,2,
4−トリヒドロキシアントラキノン(プルプリン)、2
−メチルアントラキノン等の無水フタル酸、アントラキ
ノン系中間物などが挙げられる。また、分散染料は単独
で又は2種以上混合して使用してもよい。分散染料は、
通常、水に分散して染色浴とされるが、溶媒としてメタ
ノール、エタノール、ベンジルアルコールなどの有機溶
媒を併用してもよい。
【0007】染色浴には、染料に対する分散剤としてさ
らに界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤と
しては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アル
キルナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸
塩、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物、ラウリル硫酸
塩などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチルアルキ
ルエーテル、アルキルアミンエーテル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤
などが挙げられる。これらの界面活性剤は、レンズの着
色濃度に応じて、使用する染料の量に対して5〜200
重量%の範囲で使用するのが好ましい。さらに、濃色の
染色には、キャリア剤を添加することが好ましい。キャ
リア剤としては、o−フェニルフェノール、p−フェニ
ルフェノール、トリクロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン、メチルナフタレンなどが挙げられる。キャリア剤
は、通常、使用する染料の量に応じて染色浴濃度として
0.1〜10g/リットルの範囲で使用される。
らに界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤と
しては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アル
キルナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸
塩、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物、ラウリル硫酸
塩などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチルアルキ
ルエーテル、アルキルアミンエーテル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤
などが挙げられる。これらの界面活性剤は、レンズの着
色濃度に応じて、使用する染料の量に対して5〜200
重量%の範囲で使用するのが好ましい。さらに、濃色の
染色には、キャリア剤を添加することが好ましい。キャ
リア剤としては、o−フェニルフェノール、p−フェニ
ルフェノール、トリクロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン、メチルナフタレンなどが挙げられる。キャリア剤
は、通常、使用する染料の量に応じて染色浴濃度として
0.1〜10g/リットルの範囲で使用される。
【0008】浸染は、分散染料、界面活性剤及び必要に
応じてキャリア剤を水又は水と有機溶媒との混合物中に
分散させて染色浴を調製し、この染色浴中にプラスチッ
クレンズを浸漬し、所定温度で所定時間染色を行う。染
色温度及び時間は、所望の着色濃度により変動するが、
通常、40〜100℃で数分〜30分程度でよい。ま
た、濾紙などに含浸させた染料の蒸着によって染色する
方法では、染料としては、例えばカヤセットブルーN
(日本化薬)、スミカロンイエローEG(住友化学)、
カヤセットブルー906(日本化薬)、カヤセットブラ
ウン939(日本化薬)、テラシルブルー3RL(日本
チバガイギー)、テラシルブラウン3R(日本チバガイ
ギー)等の昇華性染料などを使用することができる。
応じてキャリア剤を水又は水と有機溶媒との混合物中に
分散させて染色浴を調製し、この染色浴中にプラスチッ
クレンズを浸漬し、所定温度で所定時間染色を行う。染
色温度及び時間は、所望の着色濃度により変動するが、
通常、40〜100℃で数分〜30分程度でよい。ま
た、濾紙などに含浸させた染料の蒸着によって染色する
方法では、染料としては、例えばカヤセットブルーN
(日本化薬)、スミカロンイエローEG(住友化学)、
カヤセットブルー906(日本化薬)、カヤセットブラ
ウン939(日本化薬)、テラシルブルー3RL(日本
チバガイギー)、テラシルブラウン3R(日本チバガイ
ギー)等の昇華性染料などを使用することができる。
【0009】本発明においては、上記のように染色した
後、プラスチックレンズを100〜130℃の温度で、
相対湿度65%以上、100%未満の水蒸気の不飽和雰
囲気にさらす。温度が100℃未満では目的とする充分
に処理効果が得られず、130℃を超えると、プラスチ
ックレンズ素地や染料の安定性に影響を与えるおそれが
ある。また、相対湿度は上記の温度範囲で不飽和状態と
し、65%以上、100%未満であるのが好ましい。相
対湿度が65%未満では、充分な処理効果が得られず、
相対湿度が100%以上の水蒸気の飽和状態あるいは過
飽和状態ではレンズ表面に水滴によるシミが発生しやす
い。
後、プラスチックレンズを100〜130℃の温度で、
相対湿度65%以上、100%未満の水蒸気の不飽和雰
囲気にさらす。温度が100℃未満では目的とする充分
に処理効果が得られず、130℃を超えると、プラスチ
ックレンズ素地や染料の安定性に影響を与えるおそれが
ある。また、相対湿度は上記の温度範囲で不飽和状態と
し、65%以上、100%未満であるのが好ましい。相
対湿度が65%未満では、充分な処理効果が得られず、
相対湿度が100%以上の水蒸気の飽和状態あるいは過
飽和状態ではレンズ表面に水滴によるシミが発生しやす
い。
【0010】上記のような水蒸気の不飽和雰囲気は、例
えば、プレッシャークッカーによって得られる。この装
置は、装置の容器内で温度と圧力、さらに蒸気発生装置
からの蒸気をマイクロプロセッサーでコントロールする
ことができるものである。また、レンズを上記のような
水蒸気の不飽和雰囲気にさらす時間、すなわち、処理時
間は、1〜60分、好ましくは5〜15分とする。処理
時間が1分未満では処理効果が得られず、60分を超え
ると、プラスチックレンズ素地や染料の安定性に影響を
与えるおそれがある。
えば、プレッシャークッカーによって得られる。この装
置は、装置の容器内で温度と圧力、さらに蒸気発生装置
からの蒸気をマイクロプロセッサーでコントロールする
ことができるものである。また、レンズを上記のような
水蒸気の不飽和雰囲気にさらす時間、すなわち、処理時
間は、1〜60分、好ましくは5〜15分とする。処理
時間が1分未満では処理効果が得られず、60分を超え
ると、プラスチックレンズ素地や染料の安定性に影響を
与えるおそれがある。
【0011】本発明の方法により染色後のプラスチック
レンズを水蒸気の不飽和雰囲気にさらす処理を行うと、
反射防止膜の形成など、その後の工程や長期間使用中の
色相、色濃度などにおいてほとんど変化せず、堅牢性及
び耐候性に優れた着色プラスチックレンズを得ることが
できる。このメカニズムについては、未だ完全には解明
されていないが、染料が水蒸気によってプラスチックレ
ンズ素地に向かって押し込まれ、また、逃出を防止する
シーリング効果が生じるものと考えられる。
レンズを水蒸気の不飽和雰囲気にさらす処理を行うと、
反射防止膜の形成など、その後の工程や長期間使用中の
色相、色濃度などにおいてほとんど変化せず、堅牢性及
び耐候性に優れた着色プラスチックレンズを得ることが
できる。このメカニズムについては、未だ完全には解明
されていないが、染料が水蒸気によってプラスチックレ
ンズ素地に向かって押し込まれ、また、逃出を防止する
シーリング効果が生じるものと考えられる。
【0012】前記のようにして、水蒸気の不飽和雰囲気
での処理を行った後、反射防止膜の形成あるいはハード
コート膜及び反射防止膜の形成を行うが、これらの膜の
形成は、公知の任意の方法によって行うことができる。
での処理を行った後、反射防止膜の形成あるいはハード
コート膜及び反射防止膜の形成を行うが、これらの膜の
形成は、公知の任意の方法によって行うことができる。
【0013】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらによって制限されるもの
ではない。
に説明するが、本発明はこれらによって制限されるもの
ではない。
【0014】実施例1 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂レン
ズを、水1リットル中にスミカロン・ブルー( Sumikar
on Blue )S−RPD2g、スミカロン・レッドS−R
PD2g及びスミカロン・イエローS−RPD2gを溶
解させた染色浴中に浸漬し、80℃で10分間染色を行
った。その後、レンズを水洗し、乾燥した後、プレッシ
ャークッカーを用いて温度120℃で、相対湿度99%
の水蒸気の不飽和雰囲気に10分間さらした。さらに、
そのレンズに常法で有機ハードコート及び反射防止コー
ト膜を形成し、得られたレンズについて外観及び色抜け
を目視で検査し、結果を表1に示す。なお、外観につい
ては、欠陥のないものを○、シミのあるものを×で示
し、色抜けについては染色直後の色濃度と同じものを
○、染色直後の色濃度より薄くなったものを×として示
した。
ズを、水1リットル中にスミカロン・ブルー( Sumikar
on Blue )S−RPD2g、スミカロン・レッドS−R
PD2g及びスミカロン・イエローS−RPD2gを溶
解させた染色浴中に浸漬し、80℃で10分間染色を行
った。その後、レンズを水洗し、乾燥した後、プレッシ
ャークッカーを用いて温度120℃で、相対湿度99%
の水蒸気の不飽和雰囲気に10分間さらした。さらに、
そのレンズに常法で有機ハードコート及び反射防止コー
ト膜を形成し、得られたレンズについて外観及び色抜け
を目視で検査し、結果を表1に示す。なお、外観につい
ては、欠陥のないものを○、シミのあるものを×で示
し、色抜けについては染色直後の色濃度と同じものを
○、染色直後の色濃度より薄くなったものを×として示
した。
【0015】実施例2 ウレタン系プラスチックレンズ(旭光学社製、商品名ス
トライトHIX)を実施例1で用いた染色浴で同様にし
て染色し、水洗、乾燥後、プレッシャークッカーを用い
て温度130℃で、相対湿度99%の水蒸気の不飽和雰
囲気に10分間さらした。さらに、そのレンズに常法で
有機ハードコート及び反射防止コート膜を形成し、得ら
れたレンズについて外観及び色抜けを目視で検査し、結
果を表1に示す。
トライトHIX)を実施例1で用いた染色浴で同様にし
て染色し、水洗、乾燥後、プレッシャークッカーを用い
て温度130℃で、相対湿度99%の水蒸気の不飽和雰
囲気に10分間さらした。さらに、そのレンズに常法で
有機ハードコート及び反射防止コート膜を形成し、得ら
れたレンズについて外観及び色抜けを目視で検査し、結
果を表1に示す。
【0016】比較例1 実施例1と同様にして染色したレンズをオートクレーブ
内で実施例1と同温、同湿度であるが、水蒸気の飽和条
件で処理を行い、実施例1と同様の目視検査を行い、結
果を表1に示す。
内で実施例1と同温、同湿度であるが、水蒸気の飽和条
件で処理を行い、実施例1と同様の目視検査を行い、結
果を表1に示す。
【0017】比較例2 実施例2と同様にして染色したレンズをオートクレーブ
内で実施例2と同温、同湿度であるが、水蒸気の飽和条
件で処理を行い、実施例2と同様の目視検査を行い、結
果を表1に示す。
内で実施例2と同温、同湿度であるが、水蒸気の飽和条
件で処理を行い、実施例2と同様の目視検査を行い、結
果を表1に示す。
【0018】比較例3及び4 染色後、プレッシャークッカー処理を行わない以外は、
それぞれ実施例1及び2と同様にしてレンズを作製し、
得られたレンズについて外観及び色抜けを目視で検査
し、結果を表1に示す。
それぞれ実施例1及び2と同様にしてレンズを作製し、
得られたレンズについて外観及び色抜けを目視で検査
し、結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明の方法によれば、染色後の操作工
程で変色や色抜けが起こらず、水滴等によるシミのない
高品質な着色プラスチックレンズを効率よく製造するこ
とができる。
程で変色や色抜けが起こらず、水滴等によるシミのない
高品質な着色プラスチックレンズを効率よく製造するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G02C 7/00 G02B 1/10 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/00 - 7/26 D06P 3/00 D06P 5/00 D06P 5/20 G02B 1/10 G02C 7/00
Claims (2)
- 【請求項1】 プラスチックレンズ素地又はハードコー
ト膜を有するプラスチックレンズを染色した後、100
〜130℃の温度で、相対湿度65%以上、100%未
満の水蒸気の不飽和雰囲気にさらすことを特徴とするプ
ラスチックレンズの染色方法。 - 【請求項2】 水蒸気の不飽和雰囲気をプレッシャーク
ッカーを用いて作る請求項1記載のプラスチックレンズ
の染色方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29301395A JP3231599B2 (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | プラスチックレンズの染色方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29301395A JP3231599B2 (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | プラスチックレンズの染色方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09131565A JPH09131565A (ja) | 1997-05-20 |
JP3231599B2 true JP3231599B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=17789353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29301395A Expired - Fee Related JP3231599B2 (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | プラスチックレンズの染色方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3231599B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6363345B1 (en) | 1999-02-18 | 2002-03-26 | Andrea Electronics Corporation | System, method and apparatus for cancelling noise |
US6594367B1 (en) | 1999-10-25 | 2003-07-15 | Andrea Electronics Corporation | Super directional beamforming design and implementation |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004286875A (ja) * | 2003-03-19 | 2004-10-14 | Pentax Corp | プラスチックレンズの染色方法 |
JP5492587B2 (ja) * | 2010-02-10 | 2014-05-14 | 株式会社メニコン | 染色眼用レンズの製造方法及びそれにより得られる染色眼用レンズ |
JP6898026B2 (ja) * | 2016-09-30 | 2021-07-07 | ホヤ レンズ タイランド リミテッドHOYA Lens Thailand Ltd | 眼鏡レンズの製造方法、及び眼鏡レンズ |
JP7467922B2 (ja) * | 2019-07-30 | 2024-04-16 | 株式会社ニデック | 染色システム |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP29301395A patent/JP3231599B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6363345B1 (en) | 1999-02-18 | 2002-03-26 | Andrea Electronics Corporation | System, method and apparatus for cancelling noise |
US6594367B1 (en) | 1999-10-25 | 2003-07-15 | Andrea Electronics Corporation | Super directional beamforming design and implementation |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09131565A (ja) | 1997-05-20 |
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