JP3231356U

JP3231356U - 頭部装着型カメラ

Info

Publication number: JP3231356U
Application number: JP2020005519U
Authority: JP
Inventors: 健人近藤
Original assignee: 株式会社近藤研究所
Priority date: 2020-12-22
Filing date: 2020-12-22
Publication date: 2021-03-25
Anticipated expiration: 2030-12-22

Abstract

【課題】装着者の視線と一致する撮像を行うことのできる頭部装着型カメラを提供する。【解決手段】頭部装着型カメラ１は、装着者の頭部に装着されるフレーム部１０と、フレーム部１０に取り付けられた、装着者の視線上に配されるプリズム１１，１２と、フレーム部１０に取り付けられたカメラ部２０と、を備え、カメラ部２０は、プリズム１１に向けられることで装着者の右眼の視線上にある被写体の画像を撮像可能とされており、これにより視線とカメラ部２０のカメラ軸とが一致してなる。【選択図】図１

Description

本考案は、装着者の視線とカメラ軸とが一致して撮像することができる頭部装着型カメラに関する。

従来、例えば特許文献１に開示されているようなカメラ付き眼鏡が知られている。これにより、装着者が視認している対象物をカメラに撮像して記録したり、第三者が視認したりすることができる。

特開２０１６−１２６４１４号公報（図９参照）

しかしながら、特許文献１のカメラ付き眼鏡にあっては、装着者の視線の軸とカメラの軸とが完全に一致しておらず、例えば手元で操作しているキーボードの撮像をする際には、微妙に撮像がずれてしまい装着者の意図する像とは異なるものが出力されてしまう問題があった。

すなわち、図３に示すような、眼鏡Ｘのフレーム部の側部に前方へ向けてカメラＹが配置されている従来のカメラ付き眼鏡にあっては、図４に示すように、装着者の視線中心領域とカメラＹの撮像中心領域とがずれてしまう。このずれは、装着者の視線が近いほど大きくなってしまう問題がある。

本考案は、できる限り装着者の視線と一致する撮像を行うことのできる頭部装着型カメラを提供することを目的とする。

本考案は、装着者の頭部に装着されるフレーム部と、前記フレーム部に取り付けられた、前記装着者が所定方向を向いたときの視線上に配される屈折部材と、前記フレーム部に取り付けられた、所定のカメラ軸を有するカメラ部と、を備え、前記カメラ部は、前記屈折部材に向けられることで前記装着者の前記視線上にある被写体の画像を撮像可能とされており、前記視線と前記カメラ部のカメラ軸とが一致してなることを特徴とする頭部装着型カメラである。

かかる構成にあっては、前記屈折部材を介して装着者が見ているものをカメラ部が直接撮像することができる。特に、装着者の視線と一致する撮像が可能であるため、手元の繊細な作業も視線の先を一致させて撮像することができる。

また、前記カメラ部は、前記装着者の左右いずれか一方である片眼の視線上にある被写体の画像を撮像するものであり、前記屈折部材が、前記装着者の両眼の視線上に各々配されてなる構成が提案される。

かかる構成とすることにより、両眼の視線の先に前記屈折部材を配置することとなり、片眼のみに配置した場合と比べて装着者の視線の違和感を緩和することができる。

なお、前記フレーム部は、眼鏡フレームからなり、前記屈折部材は、プリズムからなる構成が提案される。

本考案にかかる頭部装着型カメラは、装着者の視線と一致する撮像を行うことができるという効果がある。

実施例にかかる頭部装着型カメラを装着した状態を示す説明図である。実施例にかかる装着者の視線とカメラ部のカメラ軸との一致を示す説明図である。従来の頭部装着型カメラを装着した状態を示す説明図である。従来の頭部装着型カメラにおける装着者の視線中心領域とカメラの撮像中心領域とのずれを説明する説明図である。

以下に本考案を具体化した実施例を詳細に説明する。なお、本考案は、下記に示す実施例に限定されることはなく、適宜、設計変更が可能である。
図１に示すように、頭部装着型カメラ１は、装着者の頭部に装着される眼鏡フレームからなるフレーム部１０を備えている。フレーム部１０において、装着者の両眼の視線の延長線上には、屈折部材としてのプリズム１１、１２が各々配置されている。さらに、右眼側のプリズム１１側には、撮像を行うことのできるカメラ部２０が配置されている。

図２に示すように、カメラ部２０は、プリズム１１側に向けられている。また、カメラ部２０は、プリズム１１によって屈折された、装着者の右眼の視線の延長線上にあるもの（被写体）の画像を撮像可能とされている。すなわち、カメラ部２０のカメラ軸と装着者の右眼の視線とが一致している。

なお、プリズム１１において、使用者が覗く面、当該覗く面とは反対側の面、及び、カメラ部２０に臨む面（カメラ入面）には、反射防止コーティングが施されている。また、その他の３面については、プリズム１１内に光が入り込まないように黒色としている。また、プリズム１２はプリズム１１とは左右対称に配置されている。

上述のように構成された頭部装着型カメラ１のカメラ部２０の撮像中心領域は、プリズム１１によって屈折した装着者の右眼の視線の中心領域と重なり、装着者が見ているものをずれることなく撮像することができる。

また、左眼側にもプリズム１２が配置されているため、装着者の左右両眼の視線の延長線上にプリズムが配されることとなり、左右の眼に映るものの違和感を緩和することができる。

上記実施例において各部の寸法形状は適宜自由に選択可能である。

１頭部装着型カメラ
１０フレーム部
１１，１２プリズム（屈折部材）
２０カメラ部

Claims

装着者の頭部に装着されるフレーム部と、
前記フレーム部に取り付けられた、前記装着者が所定方向を向いたときの視線上に配される屈折部材と、
前記フレーム部に取り付けられた、所定のカメラ軸を有するカメラ部と、
を備え、
前記カメラ部は、前記屈折部材に向けられることで前記装着者の前記視線上にある被写体の画像を撮像可能とされており、前記視線と前記カメラ部のカメラ軸とが一致してなる
ことを特徴とする頭部装着型カメラ。
前記カメラ部は、前記装着者の左右いずれか一方である片眼の視線上にある被写体の画像を撮像するものであり、
前記屈折部材が、前記装着者の両眼の視線上に各々配されてなる
請求項１に記載の頭部装着型カメラ。
前記フレーム部は、眼鏡フレームからなり、
前記屈折部材は、プリズムからなる
請求項１又は請求項２に記載の頭部装着型カメラ。