JP3231222U - 異形切断ガラス基板の分断縁検査装置 - Google Patents

異形切断ガラス基板の分断縁検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像によるガラス基板の分断縁検査において、異形基板の分断縁においても、基板とカメラ等が干渉せず分断縁を検査することができる分断縁検査装置を提供する。【解決手段】異形切断ガラス基板Aの分断面の撮像を捉えるカメラCと、異形切断ガラス基板Aの分断面に光を照射する照明Lと、カメラCからのデーターを用いて分断面の判定を行う判定装置とからなり、カメラC及び照明Lを支持枠11に固定し、支持枠11又は異形切断ガラス基板Aの一方又は両方を、少なくとも左右及び前後方向への移動及び上下方向を回転軸とした回動を自在とし、カメラCと照明Lは異形切断ガラス基板Aと同一平面を挟んで前後方向にずらして設置する。【選択図】図1

Description

この考案は、液晶パネル基板等の製造におけるガラス基板の切断工程後の、ガラス基板の分断縁を検査する装置に関し、更に詳しくは、異形に切断された異形切断ガラス基板のように分断縁が曲面であっても検査を容易にする異形切断ガラス基板の分断縁検査装置に関するものである。
液晶パネル基板等に用いられるガラス基板を高精度で切断するときは、図7(A)で示すような半径2mm程のギザギザ形状の刃先21aを有するカッターホイール21を用いており、図7(B)で示すように、カッターホイール21が、ガラス30の表面に2μm程食い込ませる状態で移動しつつ、刃先21aがガラス30に衝突する時の衝撃によりリブ(リブマーク)32と呼ばれる繰返し性のある波形状の断面が発生する。
また、図8は、図7(B)を断面方向から見た図であり、カッターホイール21の刃先21aにより形成された割れ目の先端からガラス30の内部に向かって高速に比較的平坦度の高い垂直クラックがはいる。この割れを浸透33と呼んでいる。この浸透33はカッター圧力をかける方向とほぼ同じ方向に進むため、ほとんどがガラス面におよそ直角となる。
なお、図8中、刃先21aの入り込んだ部分を刃先切り込み深さ31d、刃先切り込み深さ31dより奥のリブ32の深さをリブ深さ32d、浸透33の深さを浸透深さ33d、ガラスが分断せず浸透33が達していない領域の深さを浸透外領域深さ34dとしている。
精度の良いガラス加工及び搬送を考えると、スクライブを行う工程と分断の工程を分離する必要がある。従って、浸透33が発生してもガラス30には割れていない部分は残す必要がある。
ところが浸透33が浅い状態のガラス30を負荷により分断すると、浸透33先端からガラス30内部にランダムに存在するマイクロクラックと負荷のかかり方の非再現性によって大きく斜めに割れる場合がある(図9中点線参照)。これは削げや欠けとなり、分断精度の低下をもたらす。
従って、浸透33の深さをコントロールしてなるべく深く浸透33を形成させ、ランダムにヒビが走る距離を少なくすることがガラスカットの品質向上に非常に重要となるが、浸透33の安定した深さはリブ深さ32dと関連しており、そのためカッターホイール21の摩耗による不均一等によりリブ32が安定して形成できていないと、浸透深さ33dも安定せず、上記のような不具合が生じるおそれがある。
従来はラインからガラスを取り出し、小さく切ったガラス片に顕微鏡を使ってガラス断面の状態を監視したり撮像したりするのが一般的な方法である。ガラス搬送ラインから取り出さないために自動化する要望は以前より存在しており、それぞれガラス端面に対し様々な角度から光を当て、不具合の検出を行うものである(特許文献1乃至5参照)。
また、本件考案者は、先に他の方法として、レーザー変位計を用いて対象物の平面画像(明暗の画像データー)と、その対象物までの距離(対象物の高さ)を同時にデーターとして取り出すことができる3D変位計を用いてガラス断面を検査し、このデーターをディープラーニングにより学習済みデーターとの比較することでガラス基板のカッター圧入部、リブマーク部、浸透部の判定を行う方法を提案している(特許文献6参照)。
更に、本件考案者は、別の方法として、分断面に対して異なる方向から光を照射された複数の撮像を照度差ステレオ法を用いて得た分断面のテクスチャのデーターを用い、同様にディープラーニング等の手法を用いてガラス基板の分断面の様子を判定するガラス基板の分断縁検査装置をも提案した(特許文献7参照)。
特開2012−181032号公報 特開2018−187170号公報 国際公開WO2012/153718 国際公開WO2017/073628 特開2019−137606号公報 実用新案登録第3224054号 実用新案登録第3225922号
ところで、上記検査において、ガラス分断縁に沿って連続して撮像する際に、分断縁とカメラ及び照明が一定の角度と距離を保たず、場所によって分断縁とカメラや照明との角度や距離が変わってしまうと、得られた画像を不具合判断の判断材料とできないので、ガラス分断縁とカメラ及び照明の位置関係を一定に保つことが重要である。
また、通常ガラスの端面の計測においては、ガラス自体が正反射する性質があることと、ガラス断面が垂直方向からプラスマイナスの角度でずれる現象があるため、基本的にガラス断面に垂直にカメラを配置して、ガラス断面の方向ズレに広く対応させる構造をとるのが有利である。また、要求される分解能が高いため、比較的倍率が高いレンズを使用するため被写界深度が浅く、ガラス断面とレンズへの距離は一定距離を保つように検査前のアライメントが必要となる。
ここで、ガラス基板aの周囲の分断面bを撮像するカメラCと、分断面bを照射する照明Lは、お互いに干渉を避けるため、従来のガラス基板分断縁検査でのカメラCと照明Lの一般的な配置は、図10((A)平面図、(B)正面図)のように、ガラス基板aと同一平面上にて少し横にずらせて配置している。
この分断縁の検査は、矩形状のガラス基板aの場合は、分断縁部が直線状であるため、カメラCや照明Lに対してガラス基板aの分断縁を角度および距離を一定にした状態で、カメラC・照明L、又はガラス基板aを載置固定したテーブルを相対的に直線に動かせばよく、例えばテレビ用の液晶などは四角形なので、分断面bに対し光学系を側面に垂直に配置しても実現上問題は発生しない。
また、四角形のコーナー部を斜めにカットした場合や、図11に示すように、四角形のコーナー部を円弧状にカット(R cut)した場合でも、G−Code等に従って移動する仕組みがあれば、カメラC及び照明Lを、規定されたラインGに沿って移動させれば、この凸状の曲線部(以下、凸状部Eとする)に追随することができる。
しかし、近年液晶ガラス等はスマートフォン向けや車載用ディスプレイへの応用が進み、スマートフォンのデザインに応じたり車の内装やミラーの形状に合わせて周囲が矩形状ではなく曲面となった、いわゆる異形基板とされるものがあり、この異形基板の検査においても、撮像する分断縁とカメラ・照明との角度および距離を一定にしつつ分断縁に沿って撮像しなければならない。
ところで、異形基板はその形状が予め判明しているので、カメラ・照明、又は異形基板を載置固定したテーブルを、x,y方向に移動自在で、かつy軸を中心軸としたθ方向への回動自在とした移動体の上に設置し、予め異形基板の外観形状に合わせて移動体を相対移動させて撮像することで、ガラス基板の分断縁とカメラ・照明との角度および距離を一定に保つことで、分断縁全周にわたって連続した検査が可能となる。
この移動体のx,y軸方向への移動およびz軸を回転軸としたθ方向への回動動作は、異形基板の外観形状に沿って移動する仕組みのプログラムされた数値制御の動作で自動的に行えるので、移動体を精度良く駆動できるのであれば問題は無い。
しかしながら、異形基板の形状では、図11のような凸状部Eもあれば、図12に示すように凹状に内側に入り込んだ曲線部(以下、凹状部Fという)がある場合もある。この凹状部Fにおいては、カメラCと照明Lを縁部に沿って相対移動させる場合、凹状部FにてカメラCや照明Lがガラス基板aの縁部と干渉してしまう問題が生じることがある。
この考案の目的は、上記のような課題を解決し、撮像による異形切断ガラス基板の分断縁検査装置において、異形切断ガラス基板の分断縁においても、基板とカメラ等が干渉せず分断縁を検査することができる装置を提供するものである。
上記の課題を解決するため、この考案は、上面に異形切断済みのガラス基板の下面を荷受けするように設けたテーブルと、このテーブルに前記荷受けしたガラス基板を保持するように設けた吸引保持手段と、上記テーブルの辺縁外側に配置して前記ガラス基板の分断面の撮像を捉えるように設けたカメラと、前記ガラス基板の分断面に光を照射する照明と、前記ガラス基板の分断面に反射した前記照明の光を捉えるカメラからのデーターを用いて分断面の判定を行う判定装置とからなり、
前記カメラ及び前記照明を支持枠に固定し、前記支持枠又は前記テーブルのうち一方又は両方を、少なくともx、y軸方向への移動及びz軸を回転軸としたθ方向への回動を自在とした1又は2つの移動台に固定し、前記移動台の移動により前記ガラス基板の分断面の撮像面からの前記カメラと前記照明の角度と距離を一定に保持しつつ前記ガラス基板の分断面を連続的に撮像可能とし、前記カメラと前記照明は前記テーブル上のガラス基板と同一平面を挟んでy軸方向にずらした位置になるように前記支持枠に設置している構成を採用した異形切断ガラス基板の分断縁検査装置である。
この考案のガラス基板の分断縁検査装置によれば、図4に示すように、カメラCと照明Lの光学系がガラス基板aを挟むようにして上下に配置するため、凹状部Fの計測においても、カメラCと照明Lとの間をガラス基板aが通るため光学系とガラス基板aが干渉しないため、レンズの焦点距離をガラス分断面bとの間で一定に保つことができる。
なお、この考案の分断縁検査装置の検査手法としては、既知の種々の手法で判定され、カメラにより撮像された断面を熟練者が画像を見て判定したり、画像を装置による自動判定によるものでもかまわない。また、特許文献6のように、カメラに3D変位計を用い、得られた3D画像データーをディープラーニングによる自動判別で不具合を検出したり、特許文献7のように、照度差ステレオ法を用いた疑似3D画像で判定することができる。特許文献7の方法の場合は、カメラにより捉える被写体の明暗データーを、被写体に対する光源方向を変えながら複数枚の画像を取り込み、明暗の差から被写体の表面の凹凸を推定する手法であるため、照明は複数用意する。
以上のように、この考案によれば、周囲が曲面となった異形基板の分断縁の検査においても、異形基板の分断縁とカメラと照明が、基板と同一平面から上下にずれて設置されているので、異形基板の周囲がどのような形状の曲線であっても、特に内側に凹んだ凹状の曲面部であっても、カメラや照明が基板の縁部と干渉することがなく、スムーズに異形基板の全周において検査を行うことができる。
また、カメラが斜め方向から分断面を捉えるが、基板と干渉しない程度にずらせればよく、更に、光学系に照度差ステレオ法を応用すれば、分断面への角度変化はあまり影響を与えないことになる。
この考案の実施形態を示す正面図である。 この考案の実施形態を示す左側面図である。 同上の要部を示す斜視図である。 本願考案の光学的配置によるガラス断面検査を示す正面図である。 本願考案の光学系配置によるガラス断面の拡大写真である。 本願考案の光学系配置によるガラス分断面における被写界深度のズレ量を示す断面図である。 (A)はカッターホイールの正面図、(B)はガラス分断時の分断面の拡大断面正面図である。 カッターホイールによるスクライブ時のガラスの側面図である。 スクライブ後のガラスの側面図である。 従来のガラス断面検査の光学系配置を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図である。 異形切断ガラス基板の周囲凸状部の断面検査を示す平面図である。 異形切断ガラス基板の周囲凹状部の断面検査を示す平面図である。
次に、この考案の実施形態を添付図面の図1乃至図3に基づいて説明する。
まず、テーブル1の上面において、液晶ガラス基板である異形切断ガラス基板Aを荷受けして保持している。
この実施形態の異形切断ガラス基板Aは、車載用液晶パネル等に使用される、通常の矩形状のガラス基板ではなく、外形が曲線状となった異形の基板であり、既に先工程で異形に分断済みの基板である。
この異形切断ガラス基板Aの保持方式は、既知の方法を用い、例えば中空のテーブル1内に接続されたホース(図示省略)を介しテーブル1内を吸引すると共に、テーブル1の頂壁に設けてある無数の小孔(図示せず)をへてテーブル1を吸引することで、頂壁上に荷受けしてある異形切断ガラス基板Aを吸引保持するようにしてあるが、保持方法は限定されずその他の方式で保持することもある。
本考案において、テーブル1は、移動台2上に固定されるものであるが、この実施形態のように移動台2がテーブル1と一体のものであってもよい。この移動台2は、走行ガイド手段3により基台4に対してx方向(図1左右方向)に移動可能な第1ベース5上において、走行ガイド手段6によりy方向(図1前後方向)に移動可能な第2ベース7上のモーター等の回動手段8により中心のz軸(上下方向)を中心にしてθ方向への回動も自在となっている。
上記の走行ガイド手段3および走行ガイド手段6の具体的手段としては、例えば、レール等のガイド材に対してスライダを摺動可能に嵌合したりする方法が一般的であるが、その他の方法でガイドしてもよい。
前記テーブル1(移動台2)の動きは、基台4に対して走行ガイド手段3に沿って第1ベース5が適宜な走行手段によりx方向に進退移動し、この第1ベース5上の走行ガイド手段6に沿って第2ベース7が適宜な走行手段によりy方向に進退移動し、更に、この第2ベース7上に設置された回動手段8によりz軸を中心としたθ方向に回動する。
なお、基台4に対する第1ベースの進退移動および第1ベース5に対する第2ベース7の走行手段とその制御手段は、既知の種々の方法が利用でき、例えばリニアモーターにより制御自在に進退移動の制御が可能で、また、移動台2もモーター等の回動手段8により制御自在に回動可能となっている。
このような構成により、移動台2は、適宜制御手段によりx軸方向への進退移動、y軸方向への進退移動、及びy軸を中心としたθ方向への回動が可能となっており、テーブル1も移動台2に従って移動するようになっている。
テーブル1の上側には,移動台12が設けられている。この移動台12は、走行ガイド手段13により基柱14に対してy方向(図1前後方法)に移動可能な第3ベース15の下側において、走行ガイド手段16によりx方向(図1左右方向)に移動可能な第4ベース17の上に設置されたモーター等の回動手段18により中心のz軸(上下方向)を中心にしてθ方向への回動も自在となっている。
なお、走行ガイド手段13、16や回動手段18は、前記した走行ガイド手段3、4や回動手段8と同様、特に限定されず周知の方式でよく詳細な説明を省略し、第3ベース15、第4ベース17、移動台12の動きと制御方式も、前記した第1ベース5、第2ベース7、移動台2と同様であり、詳細な説明を省略する。
更に、移動台12には、一つの支持枠11が接続固定され、この支持枠11にカメラCと照明Lが固定されている。
支持枠11に固定されたカメラCは、約30°の角度で斜め下に向けて丁度テーブル1上に設置される異形切断ガラス基板Aの分断面位置に焦点を合わすようになっており、同じく支持枠11に固定された照明Lは、下方から上方斜め上向きに光を照射し、前記カメラCの焦点位置を照らすような配置となっている。
当該実施形態では図示のように、支持枠11に対し、上側がカメラC、下側が照明Lとなっているが、カメラCと照明Lが上下逆の配置でもよい。
なお、支持枠11のカメラCのテーブル1を挟んで反対側には、テーブル1上に載置固定された異形切断ガラス基板Aの位置や形状を確認するカメラやセンサー類からなるアライメント装置19が設けてある。
上記のように構成すると、テーブル1上の異形切断ガラス基板Aの分断面の撮像をカメラCによって捉えることができると共に、2つの移動台2、12の移動に伴う、テーブル1と支持枠11のx、y方向への移動とy軸を中心としたθ方向への回動の相互作用により、異形切断ガラス基板Aの曲線に沿った分断面全面にわたってカメラCがその分断面の様子の画像を捉えることができる。
もちろん、その動きは、カメラC及び照明Lが、異形切断ガラス基板Aの外形に沿ってその分断面と一定の距離を保つと共に、分断面の水平接線方向と角度を一定に保ちながら移動するよう、ソフトウエアで制御される。
その制御方法としては、テーブル1側の移動台2と、カメラC及び照明L側の移動台12の両方を協調制御して同時に動かすか、所定の範囲までカメラC及び照明L側の移動台12を動かし、一定間隔で移動台12を停め、テーブル1側の移動台2を動かして異形切断ガラス基板Aの位置を少し変えてから、再度、移動台12を動かす等して、異形切断ガラス基板Aの周囲分断面を連続して撮影を行う等があるが、その手法は限定されない。
なお、この実施形態ではテーブル1を移動台2に設置し、カメラC及び照明Lを固定した支持枠11を移動台12に設置したが、テーブル1と支持枠11のいずれか一方のみを移動台2又は12に固定して移動させて、他方は動かさずに固定しておく構造であってもよい。
実施形態にて、実際に2枚のガラス基板を貼り合わせて形成された液晶用ガラス基板の約1mm厚さのガラス断面に対し、30°に傾けた被写界深度1.7mmのレンズを有するカメラCと照明Lにより取り込んだ画像を図5に示す。
カメラCは、斜め上からガラス断面を撮像しているが、図6に示すように、異形切断ガラス基板Aのガラス断面の幅は約1mmであり、斜め方向から撮像することによって生じる焦点距離の差Xは、1mm(ガラス厚さ)×cos(60°)=0.5mmとなり、カメラの被写界深度1.7mmの範囲内に十分に収まり、ほぼ問題にならない程度である。
図5の断面画像を見ると、上下の2枚のガラスのそれぞれにおいて、図8で示したリブ32、浸透33が目視確認できる程度に現れており、ここから浸透外領域深さ34dも確認することができ、この判定に基づき、カッターホイールの交換や、切断時の各種調整によりリブ形成の安定化を図ることができる。
なお、画像情報は図示しない判定装置に送られて判定されるが、判定方法は、熟練者による判定でも、装置やソフトウェアに基づく自動判定でもかまわない。例えば、特許文献6の方式のようにカメラCを3D変位計とし、ガラス断面の3Dデータを得て、蓄積データとの比較でディープラーニングにより自動判定を行ったり、又は、特許文献7のように、複数の方向から照明を当てて、照度差ステレオ法によりガラス断面の擬似的な3Dデータを得て、同様に判定してもよく、要するに、判定手法は種々の方法を採用することができる。
以上のように、本考案のシステムにより、如何なる外形を有する異形切断ガラス基板であっても、分断面の自動検査が可能となり、これからも進んでいくガラス加工精度向上を管理できる仕組みが実現できる。
a ガラス基板
A 異形切断ガラス基板
b 分断面
C カメラ
E 凸状部
F 凹状部
L 照明
1 テーブル
2 移動台
3 走行ガイド手段
4 基台
5 第1ベース
6 走行ガイド手段
7 第2ベース
8 回動手段
11 支持枠
12 移動台
13 走行ガイド手段
14 基柱
15 第3ベース
16 走行ガイド手段
17 第4ベース
18 回動手段
19 アライメント装置
21 カッターホイール
21a 刃先
30 ガラス
31d 刃先切り込み深さ
32 リブ
32d リブ深さ
33 浸透
33d 浸透深さ
34d 浸透外領域深さ
上記の課題を解決するため、この考案は、上面に異形切断済みのガラス基板の下面を荷受けするように設けたテーブルと、このテーブルに前記荷受けしたガラス基板を保持するように設けた吸引保持手段と、上記テーブルの辺縁外側に配置して前記ガラス基板の分断面の撮像を捉えるように設けたカメラと、前記ガラス基板の分断面に光を照射する照明と、前記ガラス基板の分断面に反射した前記照明の光を捉えるカメラからのデーターを用いて分断面の判定を行う判定装置とからなり、
前記カメラ及び前記照明を支持枠に固定し、前記支持枠又は前記テーブルのうち一方又は両方を、前記支持枠又は前記テーブルのうち一方又は両方を、基台上に設けた走行ガイド手段に沿ってx方向に進退移動自在な第1ベース上に設けた走行ガイド手段に沿ってy方向に進退移動自在な第2ベース上に設置された回動手段によりz軸を中心としたθ方向に回動する移動台に固定し、前記移動台の移動により前記ガラス基板の分断面の撮像面からの前記カメラと前記照明の角度と距離を一定に保持しつつ前記ガラス基板の分断面を連続的に撮像可能とし、前記カメラと前記照明は前記テーブル上のガラス基板と同一平面を挟んでy軸方向にずらした位置になるように前記支持枠に設置している構成を採用した異形切断ガラス基板の分断縁検査装置である。

Claims (1)

  1. 上面に異形切断済みのガラス基板の下面を荷受けするように設けたテーブルと、
    このテーブルに前記荷受けしたガラス基板を保持するように設けた吸引保持手段と、
    上記テーブルの辺縁外側に配置して前記ガラス基板の分断面の撮像を捉えるように設けたカメラと、
    前記ガラス基板の分断面に光を照射する照明と、
    前記ガラス基板の分断面に反射した前記照明の光を捉えるカメラからのデーターを用いて分断面の判定を行う判定装置とからなり、
    前記カメラ及び前記照明を支持枠に固定し、
    前記支持枠又は前記テーブルのうち一方又は両方を、少なくともx、y軸方向への移動及びz軸を回転軸としたθ方向への回動を自在とした1又は2つの移動台に固定し、
    前記移動台の移動により前記ガラス基板の分断面の撮像面からの前記カメラと前記照明の角度と距離を一定に保持しつつ前記ガラス基板の分断面を連続的に撮像可能とし、
    前記カメラと前記照明は前記テーブル上のガラス基板と同一平面を挟んでy軸方向にずらした位置になるように前記支持枠に設置していることを特徴とする異形切断ガラス基板の分断縁検査装置。
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