JP3230739B2 - ソリッドタイヤの製造方法 - Google Patents
ソリッドタイヤの製造方法Info
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Description
ト等に装着するソリッドタイヤの製造方法に関する。
フ用の荷物を運搬するカートまたは身体障害者用電動ス
クーター等の小型特殊自動車に装着されるタイヤは、空
気の漏出がなく、耐久性に優れてメンテナンスが必要で
ないことが要求されるが、この場合、上記要求に応える
ソリッドタイヤを適用することがよく知られている。
主材料として中実の円環状に一体成形したもの、または
汎用のニューマチックタイヤの中空部に別途成形した輪
状の弾性部材を嵌め合わせたものであった。
のソリッドタイヤの中実部には、所要の耐荷重性を満足
するように強度が要求されるので必然的に採用される成
形材料は高比重となり、タイヤ重量が増大する。また、
ソリッドタイヤは、走行時の路面からの振動をホイール
に伝え易いのでニューマチックタイヤに比べてクッショ
ン性が劣るという問題点もある。
ヤのサイズ別に各種取り揃える必要があり、これをケー
シング内部に嵌めるときには、剛直なビード部を強制的
に変形させねばならないため、組み立て作業の効率が劣
るという問題点もある。
が溝型であるから、ケーシングを型として中実部を成形
した場合に、ケーシング内側の側部に空気が滞留しやす
く、不要の空気をケーシング外に逃がして弾性材料を完
全に充填することが困難であった。
決し、ソリッドタイヤを、軽量かつクッション性に優れ
たものとすると共に、ケーシング内部が弾性発泡体で完
全に充填された種々のサイズのソリッドタイヤを効率よ
く製造することを課題としている。
め、この発明においてはタイヤのゴム製ケーシングの側
部に錐状物を刺し通して通気性のある小孔を形成し、前
記ケーシングにホイール状の成形用治具を取り付け、前
記ケーシングの側部を上向きにした状態でケーシング内
に液状の発泡性弾性合成樹脂を注入すると共に、発泡性
弾性合成樹脂を発泡させかつ硬化させて弾性発泡体を充
填することにより、対のビード部間の寸法をホイールの
対のリム間の寸法より拡大させるソリッドタイヤの製造
方法を採用したのである。
て、液状の発泡性弾性合成樹脂は、イソシアネートとポ
リオールからなる主剤と、発泡剤および触媒を含有する
副剤と の液状の混合物を採用できる。
は、ケーシングの側部を上向きにした状態で液状の発泡
性弾性合成樹脂の所要量を種々のサイズのゴム製ケーシ
ングに充填発泡する際、タイヤのゴム製ケーシングの側
部に錐状物を刺し通して形成された小孔から、ケーシン
グ内に滞留した不要の空気をケーシング外に逃がすこと
ができるので、ケーシング内部を弾性発泡体で完全に充
填することができ、品質のよいソリッドタイヤを効率よ
く製造することができる。
は、発泡量に見合う割合で弾性合成樹脂の実質充填量を
少なくして軽量化され、気泡の圧縮変形による弾性力が
付加されて、クッション性が向上したものになる。
明する。
のカート等に装着する小型タイヤであって、環状のゴム
製ケーシング1の内部に、発泡ポリウレタンからなる弾
性合成樹脂2を注入発泡にて充填したものである。
溝形であり、ホイール3のリム3aに密接するビード部
4の内部には、ピアノ線からなるビードフィラ5を周方
向に埋設しており、トレッドゴム6の内部には、耐熱ゴ
ムおよびクッションゴムを積層したブレーカ7、木綿ま
たはナイロンコードを数層に重ねてゴムで固めたカーカ
ス8を順に積層密着している。このようなゴム製ケーシ
ング1は、ニューマチックタイヤの外包を転用すること
ができる。
は、熱硬化性軟質発泡性のものであってよく、脱水した
ポリオール、イソシアネート類、鎖延長剤、架橋剤、触
媒、発泡剤、気泡サイズ調節剤、硬化剤などを混合して
発泡、硬化する。上記したポリオールとしては、ポリエ
ーテル、ポリエステルなど、イソシアネート類として
は、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネートなどが挙げられる。また、上記鎖延長剤と
しては、グリコール、ジアミン等、発泡剤としては、水
とイソシアネートとの反応による二酸化炭素、空気等で
あってよく、気泡サイズ調節剤としては、シリコーン樹
脂や乳化剤、触媒としてはアミン類や有機スズ化合物等
を挙げることができる。
ことができる弾性合成樹脂としては、上記したポリウレ
タン以外に、EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合体
樹脂)、ポリエチレン、ポリスチレン、フェノール樹
脂、ユリア樹脂等を挙げることができる。さらにまた、
熱可塑性エラストマーも、前記同様に発泡性を付与し
て、この発明に用いることができる。このような熱可塑
性エラストマーとしては、スチレン−ブタジエン系、ポ
リエステル系、ポリエチレン系、塩化ビニル系のものを
適宜に選択して用いることができる。
レタンとして日清紡績社製エアライトフォームを使用し
た。使用に際しては、イソシアネートとポリオールから
なる主剤と、発泡剤、触媒等からなる副剤を合計で60
0g用い、これらを混合してタイヤ(2.50−4のサ
イズ)に充填した。
ては、反応射出成形法RIMにより、発泡剤に注入しケ
ーシング1内部で発泡させるか、発泡直後のものを連続
注入する方法が採用できる。その際、図2に示すよう
に、ケーシング1にホイール3(図1参照)と同径の上
下2分割可能な合成樹脂製円柱状胴部12および上下一
対のフランジ13から主として成る成形用治具14を用
いると、所定のタイヤサイズに適当な発泡成形が容易で
ある。このような成形用治具14は、弾性合成樹脂2に
対して離型性の良い材料から成形したものが好ましく、
例えば四フッ化エチレン樹脂(商品名テフロン)、アセ
タール樹脂(商品名ジュラコン)などを成形するか、ま
たは金属製素材に離型剤を塗布等したものが適用でき
る。
の蓋部14aと下部の本体14bとからなり、本体14
b上縁の一箇所には半円柱状の切欠き15を形成し、こ
こから液状の弾性合成樹脂2を注入する。また、本体1
4bおよび蓋部14aの中央には、上下方向に貫通穴1
6を形成して、これにボルト17を挿通し、両端からナ
ット18で締め付けて、本体14bと蓋部14aを密着
させ、対のフランジ13間の所定距離にて膨脹するビー
ド部4(図2の鎖線の状態)を押える。また、弾性合成
樹脂2の膨脹に伴って、ケーシング1上部に溜留する空
気を逃がすため、錐、千枚通しなどの錐状物でケーシン
グ1側部に適宜小孔を形成する。
ビード部4間の寸法は、ホイール3の対のリム3a間の
寸法より所要寸法で拡大する(図3参照)。例えば、前
記サイズのタイヤでフランジ13間を64mm、リム3a
間を45mmとし、弾性合成樹脂2の硬化養生後に、クラ
ンプ等でタイヤを幅方向に19mm圧縮してホイール3を
嵌めれば、ビード部4がリム3aに確実に密着する。
は、空気圧3.5kg/cm2 の同型のニューマチックタイ
ヤと同等の耐荷重性を有し、しかもクッション性に優れ
たものであった。
の手順は、異なるサイズのケーシング(図示せず)に対
しても全く同様に行なうことができ、図4に示すよう
な、重量物運搬用カート11のソリッドタイヤとして、
軽量化、クッション性および製造効率の満足できるもの
となる。
ーシングの側部を上向きにした 状態で液状の発泡性弾性
合成樹脂を充填発泡する際、ケーシングの所定位置に形
成された小孔から、ケーシング内に滞留した不要の空気
をケーシング外に逃がすことができるので、ケーシング
内部に弾性発泡体を完全に充填することができ、品質の
よいソリッドタイヤを効率よく製造することができると
いう利点がある。
(多孔質化)の割合に伴って軽量化およびクッション性
が著しく改善されたソリッドタイヤを製造でき、種々の
サイズで効率よく製造できるという利点もある。
Claims (2)
- 【請求項1】 タイヤのゴム製ケーシングの側部に錐状
物を刺し通して通気性のある小孔を形成し、前記ケーシ
ングにホイール状の成形用治具を取り付け、前記ケーシ
ングの側部を上向きにした状態でケーシング内に液状の
発泡性弾性合成樹脂を注入すると共に、発泡性弾性合成
樹脂を発泡させかつ硬化させて弾性発泡体を充填するこ
とにより、対のビード部間の寸法をホイールの対のリム
間の寸法より拡大させるソリッドタイヤの製造方法。 - 【請求項2】 液状の発泡性弾性合成樹脂が、イソシア
ネートとポリオールからなる主剤と、発泡剤および触媒
を含有する副剤との液状の混合物である請求項1記載の
ソリッドタイヤの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17100598A JP3230739B2 (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | ソリッドタイヤの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17100598A JP3230739B2 (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | ソリッドタイヤの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1159121A JPH1159121A (ja) | 1999-03-02 |
JP3230739B2 true JP3230739B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=15915346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17100598A Expired - Lifetime JP3230739B2 (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | ソリッドタイヤの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (7)
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JP4644413B2 (ja) * | 2002-11-26 | 2011-03-02 | 節男 吉川 | ソリッドタイヤの製造方法とその治具 |
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KR101222693B1 (ko) | 2011-10-25 | 2013-01-16 | 신광수 | 운반차량용 우레탄 솔리드타이어 및 그 제조방법 |
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CN109720153A (zh) * | 2019-02-26 | 2019-05-07 | 广州市耐动信息科技有限公司 | 车轮、免充气轮胎及免充气轮胎的制造方法 |
-
1998
- 1998-06-18 JP JP17100598A patent/JP3230739B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
ポリマーダイジェスト、(株)ラバーダイジェスト社、1981年7月発行、第33巻、第7号、p.113−116 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH1159121A (ja) | 1999-03-02 |
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