JP3229934U - 巣箱保温容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】発泡樹脂製の巣箱保温容器において、安価で簡易な構成で、送粉昆虫用の巣箱の温度を一定に保つようにする。【解決手段】巣箱保温容器10は、発泡樹脂製であり、送粉昆虫用の巣箱20を所定温度に保つための容器であり、巣箱20を収容し、上部に開口を有する箱形状の第1容器1と、保温材を収容し、第1容器1の開口11を塞ぐように配設され、上部に開口21を有する箱形状の第2容器2と、第2容器2の開口21を施蓋する蓋体3と、を備える。第2容器2は、その中底部に設けられ、第1容器1の内部と連通した通気孔を有し、通気孔の上方開口部22bは、第2容器2の中底部より上方に突出している。【選択図】図2

Description

本考案は、マルハナバチ等の送粉昆虫用の巣箱を所定温度に保つための巣箱保温容器に関する。
マルハナバチは、花蜜を生産しない花にも訪花することから、ハウス栽培のトマト、ナス等の受粉に利用されている。マルハナバチは、巣箱内の温度が20度を下回る場合には、発熱行動を行なって巣箱内の温度を上昇させ、また31度を超える場合には、羽をふるわせる送風行動を行なって巣箱内部の温度を降下させる。このように、20℃を下回る温度、又は30℃を超える温度状況となると、多くの個体が巣の中に留まり、巣箱内の温度調節行動を行うため、より多くの個体に、巣の外で受粉活動を行なわせるためには、巣箱内の温度を、20〜28℃の適温に保つことが望ましい。
そこで、断熱材等で構成された保温容器にマルハナバチの巣箱を収容し、電動のファンを用いて保温容器内の空気を送風循環して、巣箱の温度を調整できるようにした温度調節装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−198583号公報
しかしながら、上記特許文献1の温度調節装置では、ファンを駆動するための電源を配備する必要があり、コスト高になる虞がある。また、巣箱を収容する保温容器を断熱材で構成することで、巣箱の温度を高めに保温することは比較的容易である一方、巣箱の温度を低めに保冷するには、冷気を発生せるための冷却手段が別途必要になる。上記特許文献1の温度調節装置では、ペルチェ素子とフィンを用いて冷気を発生させているが、このような構成を採用すると、装置がよりコスト高になる。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、安価で簡易な構成で、送粉昆虫用の巣箱の温度を一定に保つことができる巣箱保温容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案は、送粉昆虫用の巣箱を所定温度に保つための発泡樹脂製の巣箱保温容器であって、巣箱を収容し、上部に開口を有する箱形状の第1容器と、保温材を収容し、前記第1容器の開口を塞ぐように配設され、上部に開口を有する箱形状の第2容器と、前記第2容器の開口を施蓋する蓋体と、を備え、前記第2容器は、その底部に設けられ、前記第1容器の内部と連通した通気孔を有し、前記通気孔の上方開口部は、前記第2容器の底部より上方に突出していることを特徴とする。
上記巣箱保温容器において、前記通気口の上方開口部は、前記第2容器の底部の上面から20mm以上突出していることが好ましい。
上記巣箱保温容器において、前記第2容器のうち保温材の収容空間の高さは、60mm以上であることが好ましい。
上記巣箱保温容器において、前記第1容器又は前記第2容器は、巣箱に設けられた送粉昆虫出入口と対応する位置に設けられた側面開口部を有し、前記側面開口部は、前記第1容器又は前記第2容器の一側面に設けられた第1側面開口部と、第1側面開口部が設けられた一面と対峙する一面に設けられた第2側面開口部と、を有することが好ましい。
本考案に係る巣箱保温容器によれば、断熱性の高い発泡樹脂で構成されているので、内部に収容された巣箱の温度を一定に維持することができ、例えば、第2容器に畜冷材を収容することで、畜冷材の冷気が、第2容器の収容空間全般に行きわたってから、通気孔の上方開口部を通じて第1容器の巣箱20を冷やす。そのため、冷却ファンや、それを駆動するための電源等を配備する必要もなく、安価で簡易な構成で、送粉昆虫用の巣箱の温度を一定に保つことができる。
(a)本考案の一実施形態に係る巣箱保温容器の正面、左側面及び平面を主とした斜視図、(b)は背面、右側面及び平面を主とした斜視図。 (a)同巣箱保温容器の正面、左側面及び平面を主とした分解斜視図、(b)は巣箱(大タイプ)を第1容器に収容した分解斜視図。 (a)上記巣箱保温容器の正面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は平面図、(e)は(d)のA−A線断面図、(f)は(d)のB−B線断面図。 (a)上記巣箱保温容器に用いられる第1容器の正面、左側面及び平面を主とした斜視図、(b)は正面、右側面及び底面を主とした斜視図。 (a)上記第1容器の正面図、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は側面図、(f)は(c)のC−C線断面図。 (a)上記巣箱保温容器に用いられる第2容器の正面、左側面及び平面を主とした斜視図、(b)は正面、右側面及び底面を主とした斜視図。 (a)上記第2容器の正面図、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は左側面図、(f)は(c)のD−D線断面図。 (a)上記巣箱保温容器に用いられる蓋体の平面を主とした斜視図、(b)は底面を主とした斜視図。 上記巣箱保温容器を用いた外気温30℃に設置したときの巣箱の内部温度の経時変化を示すグラフ。 (a)上記巣箱保温容器に収容される巣箱(大タイプ)の斜視図、(b)は巣箱(小タイプ)の斜視図。 (a)同巣箱保温容器の正面、左側面及び平面を主とした分解斜視図、(b)は巣箱(小タイプ)を第1容器に収容した分解斜視図。 (a)上記巣箱保温容器に巣箱(小タイプ)が収容された状態を示す断面図、(b)は(a)と直交する断面図。 (a)上記巣箱保温容器に巣箱(大タイプ)が収容された状態を示す断面図、(b)は(a)と直交する断面図。
本考案の一実施形態に係る巣箱保温容器について、図面を参照して説明する。図1乃至図3に示すように、本実施形態の巣箱保温容器10は、送粉昆虫用の巣箱を所定温度に保つための容器である。図1(a)(b)に示すように、巣箱保温容器10は、第1容器1と、保温材(図2参照)を収容する第2容器2と、蓋体3と、を有し、第1容器1の上に第2容器2が、第2容器2の上に蓋体3が配置される。なお、以下の説明において、図1(a)に示した巣箱保温容器10の右下側の面(図中矢印方向からの視点)を正面とし、左下側の面を左側面とする。そのため、図1(b)に示した巣箱保温容器10では、右下側の面が背面、左下側の面が右側面となる。
第1容器1、第2容器2、蓋体3は、いずれも発泡樹脂製であり、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂といった発泡合成樹脂製であり、本実施形態では、発泡ポリスチレン(EPS(expanded polystyrene))により成型される。第1容器1、第2容器2、蓋体3は、夫々同じ樹脂材料により構成されていてもよいが、夫々発泡倍率(密度)や硬さが異なるものが用いられてもよい。
図2(a)(b)及び図3(a)乃至(f)に示すように、第1容器1は、上部に開口11を有する有底箱形状の容器であり、その内部に巣箱20(ここでは大タイプの巣箱20A)が収容される。第2容器2は、第1容器1の開口11を塞ぐように配設され、上部に開口21を有する箱形状の部材であり、その内部に保温材(図例では畜冷材41及びペットボトル42)が収容されている。蓋体3は、第2容器2の開口21を施蓋する。第1容器1、第2容器2、蓋体3を積み重ねた高さは、例えば、350〜370mmであり、それらの平面視形状は、例えば、一辺が330〜360mmの略矩形状であり、収容される巣箱20の形状に対応するように成型される。なお、図3(e)(f)の断面図では、巣箱20の図示を省略している。
図4(a)(b)及び図5(a)乃至(f)に示すように、第1容器1は、巣箱20を主に収容する容器であり、略矩形の底面12と、底面12の4辺に立設された正面13、左側面14、右側面15及び背面16と、を有する。底面12、正面13、左側面14、右側面15及び背面16の厚みは、例えば、20〜30mmであることが望ましい。
底面12の内面には、巣箱20の外底面と底面12の内面との間に隙間が生じるように巣箱20を載置する複数の凸片部12aが格子状に設けられている(図4(a)、図5(c)(f)参照)。また、底面12の内面には、左側面14又は右側面15との隅部を跨ぐように、夫々側凸部12bが設けられており、側凸部12bが巣箱20の下側面部を挟持するように支持する(後述する図13(a)も参照)。更に、底面12の内面には、正面13との隅部を跨ぐように、前凸部12cが設けられており、前凸部12cは後述する小タイプの巣箱20Bを保持する(後述する図12(b)参照)。
また、底面12の外面には、左側面14及び右側面15との角部を跨ぐように、肉抜きのための複数の凹部12dが設けられている(図4(b)参照)。凹部12dの深さ寸法は、第1容器1の底面板や側面板の厚みより若干大きくなるよう形成されている。そのため、凹部12dの上隅部は、第1容器1内部に僅かに開口しており、これが排気溝12eとなる(図3(f)、図4(a)、図5(a)(b)参照)。
正面13、左側面14、右側面15及び背面16の上端面には、上段に配置される第2部材2と連結するため凸条部11aが、開口11に沿って設けられている。凸条部11aのうち、正面13の上端面上の一部は、大タイプの巣箱20Aの蜂出入口に対応するように切り欠かれ、後述する側面開口部(第1側面開口部23a)の下端となっている。なお、正面13の内面の上部は、大タイプの巣箱20Aの蓋部分を収容するための凹部13aが設けられている(図5(f)参照)。一方、正面13と対峙する背面16には、その上端面から凸条部11a共々、小タイプの巣箱20Bの蜂出入口に対応するように切り欠かれた側面開口部(第2側面開口部16a)が設けられている。
図6(a)(b)及び図7(a)乃至(f)に示すように、第2容器2は、保温材を主に収容する容器であり、略矩形の中底部22と、中底部22の4辺に直交配置された正面23、左側面24、右側面25及び背面26と、を有する。
中底部22は、第2容器2の高さ方向の中間位置よりやや下方に設けられており、保温材の保持板となる。第2容器2は、中底部22で仕切られた上側空間が保温材の収容空間となり、中底部22で仕切られた下側空間が大タイプの巣箱20Aの収容空間の一部となる(図7(f)、図3(e)(f)参照)。中底部22の厚みは、例えば、20〜30mmであることが望ましい。中底部22に所定の厚みを持たせることで、保温材の重みに十分に耐えることができると共に、畜冷材41の冷気が巣箱20に対して直接的に伝わることを抑制し、巣箱20の冷やし過ぎを防止することができる。
中底部22の中央には、第2容器2の内部(上側空間)と第1容器1の内部とを連通した通気孔22aが設けられている。通気孔22aは、正面から背面へ向けて長尺状に形成されている。また、通気孔22aの上方開口部22bは、中底部22の上面から煙突状に起立するように形成されており、中底部22の上面より上方に突出している。この上方開口部22bは、中底部22の上面から20mm以上突出していることが望ましい。
第2容器2のうち、保温材の収容空間の高さ(中底部22の上面から上部の開口21までの高さ)は、60mm以上であることが望ましい。この高さがあれば、一般的な500ml用のペットボトル42を横向きに載置することができるので、ペットボトル42に水等の液体を入れて凍らせたものを畜冷材として使用することができ、安価に巣箱20を保冷することができる。
正面23、左側面24、右側面25及び背面26の下端面には、下段に配置される第1容器1の凸条部11aと連結するため凹条部21aが、第2容器2の下部開口に沿って設けられている(図6(b)、図7(f)参照)。なお、正面23、左側面24、右側面25及び背面26の上端面は、特に凹凸のない平坦面として構成されている(図6(a)参照)。
また、正面23には、その下端面から上方に向けて、大タイプの巣箱20Aの蜂出入口に対応するように切り欠かれた第1側面開口部23aが設けられている(図6(a)(b)参照)。一方、背面26には、その下端面から下方(図6(b)では上方)に向けて、突出片26aが設けられている(図6(b)、図7(f)参照)。この突出片26aは、第1容器1の第2側面開口部16aの大きさを、小タイプの巣箱20Bの蜂出入口に対応する大きさに狭めることに寄与する。
図8(a)(b)に示すように、蓋体3は、巣箱保温容器10の上面を成す板状部材である。蓋体3の上面31は、平坦面である。蓋体3の下面32には、第2容器2の上部の開口21に内嵌されるように形成された凸条枠33が設けられている。蓋体3は、凸条枠33の外縁面が第2容器2の上部の開口21の内縁面と当接しているだけであり、第1容器1と第2容器2のような凹凸で連結された構成ではないので、強固に連結されていない。そのため、ユーザは、蓋体3を開け易く、保温材の交換を容易に行うことができる。
図9は、本実施形態の巣箱保温容器10を用いた保冷試験の結果である。保冷試験では、第2容器2には保温材として500g畜冷材を4個収容し、第1容器2に巣箱20(ナチュポール・ブラック(登録商標)の容器)を収容した。そして、想定される使用環境である30℃のインキュベータに静置した状態で、巣箱20内部の温度を30分毎に24時間測定し、その経時変化を記録した。その結果、図9に示すように、巣箱20の内部の温度は、24時間が経過しても、21℃前後で安定していた。従って、畜冷材41を1日1回交換すれば、巣箱20を適温に維持することができ、冷却ファンや、それを駆動するための電源等を配備する必要もなく、安価で簡易な構成で、送粉昆虫用の巣箱の温度を一定に保つことができる。
巣箱保温容器10は、断熱性の高い発泡樹脂で構成されているので、外気温30℃に設置したときでも、内部に収容された巣箱20の内部の温度を一定に維持することができた。また、巣箱保温容器10は、第2容器2に畜冷材41を収容し、畜冷材41の冷気が、通気孔22aを介して、巣箱20が収容される第1容器1側へと流れるようになっており、巣箱20を直接的に冷却しないので、巣箱20を過度に冷やすこともなく、適温を保つことができる。
また、巣箱保温容器10では、通気孔22aの上方開口部22bが、中底部22の上面より上方に突出しているので、畜冷材41の冷気は、まず、第2容器2の収容空間全般に行きわたってから、上方開口部22bを通じて第1容器2の巣箱20を冷やす(図3(e)参照)。そのため、畜冷材41の交換時に巣箱20が急激に冷却されることを防止することができる。また、上方開口部22bが、中底部22の上面より上方に突出しているので、畜冷材41の周囲が結露しても、結露水が通気孔22aを流れて巣箱20を濡らすことも防止することができる。
上方開口部22bを中底部22の上面から20mm以上突出させることで、第2容器2には、1800ml程度の貯水容量が得られる。そのため、保温材としてペットボトル42を用いたときに、仮にペットボトル42が破水しても、第2容器2で水を保持して破水した水が通気孔22aを流れて巣箱20を濡らすことも防止することができる。また、煙突状に突出した上方開口部22bが、中底部22の中央に長尺状に形成されているので、これが畜冷材41やペットボトル42の仕切りとして機能する。
図10(a)は、巣箱保温容器10に収容される大サイズの巣箱20Aの形状を示したものである。この巣箱20Aに相当するものが、ナチュポール・ブラック(登録商標)との名称で市販されており、クロマルハナバチが50頭以上収容されている。巣箱20Aは、主に本体と蓋で構成され、蜂出入口が蓋の正面やや左に配置されている。一方、図10(b)は、巣箱保温容器10に収容される小サイズの巣箱20Bの形状を示したものである。この巣箱20Bに相当するものが、ミニポール・ブラック(登録商標)との名称で市販されており、クロマルハナバチが40頭以上収容されている。巣箱20Bもまた、主に本体と蓋で構成され、蜂出入口が蓋の正面の中央に配置されている。大サイズの巣箱20Aと小サイズの巣箱20Bとは、箱の正面視の大きさは同じであるが、奥行きと高さが大きく異なっており、蜂出入口の位置や高さも異なる。
上述した上記図面では、巣箱保温容器10を、大サイズの巣箱20Aに適用した例を示したが、図11(a)(b)は、巣箱保温容器10を、小サイズの巣箱20Bに適用した例を示す。小サイズの巣箱20Bに適用する場合には、第1容器1の背面16に形成された第2側面開口部16aに巣箱20Bの蜂出入口が当接するように、巣箱20Bを第1容器1に収容する。このとき、図12(a)(b)に示すように、第1容器1の底面12には、正面13との隅部を跨ぐように、前凸部12cが設けられているので、小タイプの巣箱20Bを背面16と密着させた状態で保持することができる。なお、小タイプの巣箱20Bを収容した場合には、巣箱20Bの上方の空間が余るが、小タイプの巣箱20Bは、蜂出入口の開閉蓋が上下にスライド式なので、この開閉蓋を上方にスライドさせるための空間として利用することができる。このように、巣箱本容器10は、2つの側面開口部16a、23aを有しており、2タイプの巣箱20A、20Bに適用することができる。
図13(a)(b)は、巣箱保温容器10を、大サイズの巣箱20Aに適用した例における断面図である。ここでも、大サイズの巣箱20Aの蜂出入口が、第1側面開口部23aと当接している。このように、巣箱20の蜂出入口と、巣箱保温容器10の側面開口部23a、16aとがピッタリと一致しているので、例えば、巣箱保温容器10と巣箱20との隙間に蜂が迷い込むこともなく、巣箱20を無駄なく管理することができると共に、ユーザは保温材を交換する際に、蜂に刺される心配もなく、安全に作業することができる。
一般的に、マルハナバチやミツバチのような真社会性昆虫の巣(以下、コロニー)は、その集合体事態が一つの恒常性を持った生命体と見做されるほど、絶えず新陳代謝を繰り返しており、コロニー全体から多くの代謝熱や二酸化炭素量が放出されている。しかしながら、巣を発泡樹脂で覆うと、これらの放出、廃棄が妨げられる虞がある。これに対して、本実施形態の巣箱保温容器10では、上段の第2容器2から下段の第1容器1への冷気の流れに合わせ、巣箱20で発生した代謝熱や二酸化炭素を、排気溝12eから効率よく排出させることができる(図3(f)参照)。また、第1容器1の底面12上面には、凸片部12aが設けられているので、巣箱20と底面12との間には隙間があり、より効率的に排気が行われる。
なお、マルハナバチは、巣門を巣への出入口として学習し、基本的には巣門を利用して巣への出入りを行うが、自然の巣では、時として巣への侵入経路が複数になることもある。そのため、仮に巣箱保温容器10に、蜂出入口以外に、ハチが視認し易いような開口を設けると、ハチがその開口を出入口と誤認して、大アゴを使って開口周囲の発泡樹脂をかじって破損させてしまう虞がある。これに対して、本実施形態の巣箱保温容器10では、排気溝12eが、第1容器1の下部に設けられており、ハチが視認し難い配置となっており、ハチによる破損を抑制することができる。
なお、本考案は、上記実施の形態の構成に限られず、考案の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。上記実施形態では、畜冷材41やペットボトル42を用い、周囲温度に比べて、巣箱を低い温度で維持するため、巣箱20を保冷する例に基づいて説明した。しかし、巣箱保温容器10は、保温材として、例えば、蓄温材を用い、周囲温度に比べて、巣箱を高い温度で維持するため、巣箱20を保温する目的で使用することもできる。この場合、ペットボトル42には、例えば、お湯を用いてもよく、安価で簡易な構成で、送粉昆虫用の巣箱の温度を保温することができる。
10 巣箱保温容器
20、20A、20B 巣箱
1 第1容器
16a 第2側面開口部(側面開口部)
2 第2容器
22 中底部(底部)
22a 通気孔
22b 上方開口部
23a 第1側面開口部(側面開口部)
3 蓋体

Claims (4)

  1. 送粉昆虫用の巣箱を所定温度に保つための発泡樹脂製の巣箱保温容器であって、
    巣箱を収容し、上部に開口を有する箱形状の第1容器と、保温材を収容し、前記第1容器の開口を塞ぐように配設され、上部に開口を有する箱形状の第2容器と、前記第2容器の開口を施蓋する蓋体と、を備え、
    前記第2容器は、その底部に設けられ、前記第1容器の内部と連通した通気孔を有し、
    前記通気孔の上方開口部は、前記第2容器の底部より上方に突出していることを特徴とする巣箱保温容器。
  2. 前記通気口の上方開口部は、前記第2容器の底部の上面から20mm以上突出していることを特徴とする請求項1に記載の巣箱保温容器。
  3. 前記第2容器のうち保温材の収容空間の高さは、60mm以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の巣箱保温容器。
  4. 前記第1容器又は前記第2容器は、巣箱に設けられた送粉昆虫出入口と対応する位置に設けられた側面開口部を有し、
    前記側面開口部は、前記第1容器又は前記第2容器の一側面に設けられた第1側面開口部と、第1側面開口部が設けられた一面と対峙する一面に設けられた第2側面開口部と、を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の巣箱保温容器。
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