JP3229195B2 - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JP3229195B2
JP3229195B2 JP06683696A JP6683696A JP3229195B2 JP 3229195 B2 JP3229195 B2 JP 3229195B2 JP 06683696 A JP06683696 A JP 06683696A JP 6683696 A JP6683696 A JP 6683696A JP 3229195 B2 JP3229195 B2 JP 3229195B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の異なる解像
度を有する画像が入力可能な画像入力装置、特にイメー
ジシフト手段とモアレ除去のための空間フィルタとを備
える画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像を撮像するビデオムービや静止画
像を撮像する画像入力装置であるスチルカメラなどに
は、画素を2次元マトリクス状に配置して撮像面を構成
するCCDなどの固体撮像素子が広く用いられている。
撮像する対象となる画像は高解像度化が進み、撮像装置
としても高解像度の画像入力が可能であることが望まれ
ている。高解像度化のためには、固体撮像素子の撮像面
の画素数を多くすればよいけれども、生産が技術的に困
難であったり、生産性が乏しくなって高価になってしま
う。このような状況をふまえて、画素数の少ない撮像素
子を使用しながら高解像度を得る手法として、イメージ
シフト法が提案されている。
【0003】図22は、イメージシフト法の基本的な原
理を示す。被写体からの光が入射するレンズ群1の光軸
2に沿って、イメージシフト機構3が固体撮像素子であ
るCCD4の撮像面の前に設けられている。イメージシ
フト機構3には屈折板5が含まれ、光軸2に対する傾斜
角度を変えることによって、CCD4の撮像面に到達す
る光路2aをΔだけ変化させることができる。
【0004】図23〜図26は、イメージシフト動作に
よって解像度が向上する原理を示す。図23は、図22
のCCD4の撮像面における感光部である画素の配列パ
ターンを示す。図23の数字1〜9の部分が感光部の配
列パターンであり、水平方向の感光部の配列パターン間
距離をΔx、垂直方向の感光部の配列パターン間距離を
Δyとする。CCD14の撮像面の第1の位置に画像が
結像するとき、図23の数字1〜9の位置からの映像信
号が、CCD4から第1画像信号として取り出される。
次に、CCD4の撮像面に結像する画像の位置を、Δx
/2,Δy/2ずつずらすように、屈折板5を傾斜させ
ると、入射光路2aがずれる。入射光路2aがずれたと
きの映像信号をCCD4から第2画像信号として取り出
し、第1画像信号と合成すると、図24に示すように感
光部を配置した状態と等価な画像が得られる。これによ
って、空間的なサンプリング間隔が短くなり、高解像度
を得ることができる。
【0005】図25は、屈折板5を傾斜させることによ
って、CCD4に結像する画像をΔx/2ずつずらして
第2画像信号を取り出し、第1画像信号と合成した画像
によって実現される等価的な感光部の配置を示す。図2
6は、CCD4に結像する画像を、Δx/2ずつずらし
て第2画像信号を取り出し、次に、Δx/2,Δy/2
ずつずらして第3画像信号を取り出し、さらにΔy/2
ずつずらして第4画像信号を取り出し、第1〜第4画像
信号を合成した画像を得る場合と等価な感光部の配置を
示す。
【0006】図23のような感光部の配置であっても、
イメージシフトを行うことによって、図24〜図26に
示すようにして高解像度を得ることができるけれども、
以下に示すような事柄が問題となる。一般に、ビデオカ
メラに用いられている固体撮像素子であるCCD4など
では、入射光像は垂直および水平方向に一定の間隔でサ
ンプリングして取り込むため、解像することができる最
高の空間周波数はサンプリングする空間周波数の1/
2、すなわちナイキスト周波数となる。ナイキスト周波
数以上の空間周波数成分が含まれる場合には、偽信号あ
るいはモアレが発生する。これらを発生させないため
に、サンプリング前にナイキスト周波数を超える高い空
間周波数成分を減少させる必要があり、空間フィルタが
用いられる。しかしながら、図22に示すような光学系
では、ナイキスト周波数を超える周波数成分を減少させ
るために空間フィルタを用いると、高解像度にするため
にイメージシフトを行ってサンプリング間隔を短くする
ときに、空間フィルタによって高域周波数成分が減少さ
せられているため、高解像度を得ることができない。
【0007】図27は、特開平3−226078に先行
技術として開示されている2種類の空間フィルタを切換
える構成を示す。レンズ群1とCCD4との間の光軸2
上に、空間フィルタ6を、低解像度用空間ローパスフィ
ルタ7と、高解像度用空間ローパスフィルタ8を切換え
て挿入可能である。低解像度用空間ローパスフィルタ7
および高解像度用空間ローパスフィルタ8は支持枠9に
よって支持され、イメージシフトを行わないときには低
解像度用空間ローパスフィルタ7を使用し、イメージシ
フトを行うときには高解像度用空間ローパスフィルタ8
を使用するように切換える。高解像度を得る手法として
は、イメージシフトを用いるばかりではなく、カラー用
の撮像素子を用いて、低解像度ではカラー画像を撮像
し、高解像度では白黒画像を撮像することもできる。さ
らに、空間ローパスフィルタは、低解像度の画像撮像時
にのみ使用し、高解像度の画像撮像時は空間ローパスフ
ィルタを光軸から退避させる手法もある。
【0008】また、特開平4−236585には、空間
フィルタに複屈折板を使用し、複屈折板を回転可能とし
て透過帯域を可変とし、光学系の焦点深度内で空間フィ
ルタの挿入によるピントのずれに基づく像のボケを利用
し、解像度が低下し過ぎることを防ぐ撮像光学系が提案
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−22607
8の先行技術では、イメージシフトによって映像のサン
プリング間隔を変化させるときに、複数の透過帯域に応
じた空間フィルタの交換を行うけれども、複数の異なる
空間フィルタが必要となり、フィルタ枚数の増加による
製造コストの上昇や、部品点数の増加、撮像装置の大型
化を招く。さらに、解像度に応じて空間フィルタを交換
するためには、光軸上から一方の空間フィルタを退避さ
せてから他方の空間フィルタを挿入し、低解像度のモー
ドと高解像度のモードとを切換えるので、迅速な切換え
は困難である。
【0010】低解像度撮影において空間ローパスフィル
タを使用し、高解像度撮影を行うときには空間ローパス
フィルタを光軸より退避させる先行技術では、フィルタ
枚数や交換速度の点で改善されるけれども、バックフォ
ーカスが短くなるので、ダミーガラス等を挿入すること
によって光学系を補償する必要が生じ得る。ダミーガラ
ス等を挿入する場合は、結局、光学フィルタを交換する
構成と同様の問題が生じる。
【0011】また、特開平4−236585の先行技術
では、ピントのずれによる像のボケ自体を利用して解像
度の低下に対応するけれども、空間フィルタの回転によ
る周波数帯域の変更のための機構が具体的に開示されて
おらず、その記載のみに基づいては実現させることが困
難である。また、開示されている考え方は、ピントのず
れによって解像度が低下することを補償する動作につい
てであり、イメージシフトによって撮像素子自体の解像
度よりもさらに高解像度にする場合に対応させる考え方
とは異なる。
【0012】また、イメージシフトによって解像度の異
なる画像を入力する際には、低解像度用の空間ローパス
フィルタと、高解像度用の空間ローパスフィルタに加え
てイメージシフト機構が必要となる。イメージシフト
を、屈折板を傾斜させて光路をずらすことによって行う
場合は、イメージシフト機構を挿入することによって屈
折板以降の光路長に変化が発生し、光学系の改良や補償
の必要が生じる。
【0013】本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、
複数の解像度を高速かつ簡便に切換えることができ、解
像度に応じた最適な画像を得ることが可能な画像入力装
置を提供することである。
【0014】
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮像素子へ入
射する光路と撮像素子との相対的な位置関係をずらすイ
メージシフト手段を備え、第1の解像度、およびイメー
ジシフト手段によって第1の解像度よりも高い第2の解
像度を有する画像を入力可能な画像入力装置において、
前記イメージシフト手段は、被写体からの入射光を入力
する光学系と被写体の画像を取り込む撮像素子との間に
設けられ、入射光の空間周波数の透過帯域を少なくとも
2種類以上に切換え可能な空間フィルタとして動作可能
であって、イメージシフト手段としては、空間フィルタ
の一部が光軸に対して傾斜し、撮像素子へ入射する光路
をずらすように構成され、制御手段であって、第1の解
像度を有する画像の入力時には、空間フィルタが第1の
透過帯域となり、第2の解像度を有する画像の入力時に
は、空間フィルタが第1の透過帯域よりも高い空間周波
数を透過可能な第2の透過帯域になり、かつイメージシ
フト手段として動作し、撮像素子へ入射する光路のずれ
に同期して複数の画像が入力可能なように制御する制御
手段を含むことを特徴とする画像入力装置である。本発
明に従えば、空間フィルタが第1および第2の解像度に
対応して、第1および第2の透過帯域を切換え可能であ
り、空間フィルタの一部を光軸に対して傾斜させてイメ
ージシフト手段としても動作させることができる。イメ
ージシフトによって第2の解像度は第1解像度よりも高
くなるように切換えられ、第2の透過帯域は第1の透過
帯域よりも高い空間周波数を透過可能であるので、解像
度の高い画像をイメージシフト機構の挿入に伴うバック
フォーカスの増加を防ぎながら得ることができる。さら
に、イメージシフトと空間フィルタとを兼用させること
ができるので、コンパクトな光学系を実現することがで
きる。
【0017】また本発明で、前記第1の解像度を有する
画像は動画像であることを特徴とする。本発明に従え
ば、第1の解像度の画像は動画像であるため、静止画像
と動画像の2種類を撮像することが可能である。
【0018】また本発明で、前記空間フィルタは、光軸
と平行な軸を中心に相対的に回転可能に支持される少な
くとも2枚以上の複屈折板を含むように構成され、複屈
折板間の相対的な回転によって前記第1および第2の透
過帯域に切換え可能であることを特徴とする。本発明に
従えば、空間フィルタは2枚以上の複屈折板の相対的な
回転によって透過帯域を切換え可能であるので、空間フ
ィルタ自体を光軸から移動させる必要はなく、簡単な機
構で迅速な透過帯域の切換えを行うことができる。
【0019】また本発明で、前記複屈折板間の相対的な
回転角度は、第1の透過帯域と第2の透過帯域とで約4
5度変化させることを特徴とする。本発明に従えば、透
過帯域の切換えを約45度の回転角度の変化で行うこと
ができるので、切換えのための可動機構の変化距離を小
さく、切換えを迅速に行うことができる。また機構が簡
素化されるので、小型かつ耐久性を高めることもでき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の基礎形態である
画像入力装置の概略的な構成を示す。被写体からの画像
は、光軸10に沿って入射され、レンズ群11および空
間フィルタ12、レンズ群11および空間フィルタ12
の間に介在されるイメージシフト機構13を経て、固体
撮像素子であるCCD14の撮像面に結像する。イメー
ジシフト機構13および空間フィルタ12は、イメージ
シフト機構駆動装置15および空間フィルタ駆動装置1
6によってそれぞれ機械的に駆動される。イメージシフ
ト機構駆動装置15および空間フィルタ駆動装置16
は、システムコントローラ17によって制御される。C
CD14の撮像面に結像した画像に対応する出力は、信
号処理回路18によって映像信号に変換される。
【0021】空間フィルタ12は、2枚の複屈折板2
0,21を含む。複屈折板20,21は、光軸10を中
心に相対的に回転可能である。2枚の複屈折板20,2
1を光軸10を中心に相対的に回転させると、透過可能
な空間周波数の範囲である透過帯域を変化させることが
可能である。空間フィルタ12についての構成や動作原
理については、後述する。イメージシフト機構13は、
基本的には図22に示す従来技術と同様に、平板状の屈
折板22を光軸10に対して傾斜させ、CCD14の撮
像面に入射する光路を変更させることによってイメージ
シフト動作を行う。
【0022】システムコントローラ17は、CCD14
の本来の解像度である第1解像度で画像入力を行うとき
には、通常解像度用の制御信号をイメージシフト機構駆
動装置15および空間フィルタ駆動装置16に送る。イ
メージシフト機構駆動装置15は、屈折板22の表面が
ほぼ光軸10に対して垂直となるような位置で停止させ
る。被写体からの入射光は、レンズ群11、屈折板2
2、複屈折板20,21を透過してCCD14の撮像面
に結像する。空間フィルタ駆動装置16は、複屈折板2
0,21を光軸10を中心として相対的に回転させ、入
射する光の透過帯域を第1解像度でモアレが発生しない
第1の透過帯域となる所定位置で停止させる。CCD1
4は、撮像面に結像した画像に対応する信号を出力し、
信号処理回路18によって映像信号に変換する。映像信
号は、画像メモリに記憶される静止画として出力するこ
ともでき、従来からのビデオ信号として陰極線管(略称
「CRT」)等に映し出されるような、いわゆる動画像
としても出力可能である。
【0023】第1の解像度よりも解像度が高い画像が得
られる第2の解像度で撮影を行うときは、システムコン
トローラ17は高解像度用の制御信号を空間フィルタ駆
動装置16に与え、空間フィルタ12の複屈折板20,
21を光軸10を中心として相対的に回転させる。空間
フィルタ12の複屈折板20,21に入射する光の透過
帯域を、第1の透過帯域よりも高い空間周波数帯域を透
過させることができる第2の透過帯域となるような位置
で停止させる。次に、システムコントローラ17は、イ
メージシフト機構駆動装置15に制御信号を送り、図2
2および図23〜図26で説明した先行技術と同様に、
1フレームの画像を撮像する毎にイメージシフト機構1
3の屈折板22を光軸10に対して傾斜させ、CCD1
4の撮像面への結像位置を2カ所もしくは4カ所に移動
させる。このような結像位置の移動に同期し、システム
コントローラ17はCCD14および信号処理回路18
へも制御信号を送り、画像を合成して第1の解像度より
も解像度の高い、すなわち空間的なサンプリング間隔の
短い画像データを生成するように制御する。
【0024】図2、図3および図4は、空間フィルタ1
2が複屈折板20,21の相対的な回転によって透過帯
域を可変にすることができる原理について示す。説明の
便宜上、一方の複屈折板20は固定し、他方の複屈折板
21のみを回転させ、透過帯域を可変にする場合を例と
して示す。図2に示すように、光軸10の方向にx軸、
CCD14の撮像面の画素の配列の水平方向および垂直
方向をそれぞれz軸およびy軸とするx,y,z直交3
軸方向を想定する。2枚の複屈折板20,21は、図2
では間隔をあけているけれども、接触している状態とす
ることもできる。複屈折板20,21の形状は矩形板状
であるけれども、CCD14に入射する有効光束が、第
1および第2の透過帯域において透過可能であれば他の
形状、たとえば円板状でもよい。複屈折板20,21の
光学軸方向は、入射する光軸に対して約45度となるよ
うに切り出されている。図3は、複屈折板20,21の
光学軸について、zy面への投影を示す。図3(a)に
示す複屈折板20の光学軸は、zy面についてz軸方向
に、図3(b)に示す複屈折板21の光学軸方向はzy
面の原点を中心に、z軸から半時計まわりに約135度
の方向に、それぞれ投影される。図4に示すように、複
屈折板20,21に入射する光は、常光と異常光とに分
離され、CCD14の撮像面上に分離して結像する。ま
ず、複屈折板20で常光の像23と異常光の像24とに
分離され、複屈折板21ではそれぞれの像23,24が
そのまま常光として透過する成分と、異常光として分離
される成分とによって像が形成され、像25,26が追
加される。前述の複屈折板20,21の構成によれば、
4つの分離点像23〜26の輝度をほぼ等しくし、水平
方向の分離点間距離LをほぼCCD14の感光部間の距
離とすることができる。
【0025】図5は、空間フィルタ12を、1/3イン
チ形のCCD14に対応させた透過帯域の1例を示す。
複屈折板20の常光と異常光との分離幅は7.5μm、
複屈折板21の分離幅は5.3μmとする。サンプリン
グ周波数fsの1/2のナイキスト周波数fnは、空間
フィルタ12のカットオフ周波数fcと一致し、ナイキ
スト周波数fn以上の周波数において、透過帯域が減少
しているため、偽信号およびモアレの発生を少なくする
ことができる。
【0026】図6および図7は、空間フィルタ12を、
第1の透過帯域よりも高い周波数帯域まで透過可能な第
2の透過帯域に切換える構成を示す。図6は、複屈折板
20,21のzy平面についての光学軸の方向を(a)
および(b)でそれぞれ投影して示す。複屈折板20の
光学軸方向はz軸方向であり、複屈折板21の光学軸は
zy平面の原点を中心にz軸から反時計まわりに約18
0度の方向とする。このような空間フィルタ12の構成
であると、図7に示すように、入射した光は複屈折板2
0,21によって常光と異常光とに分離され、CCD1
4の撮像面上に到達し、2つの分離点像23と27とが
形成される。2つの分離点像23と27の輝度はほぼ等
しく、分離点間距離は2.2μmとなる。
【0027】図8は、図6および図7に従って構成され
る空間フィルタ12の透過帯域を示す。図5と比較し
て、カットオフ周波数fcが高域にシフトし、より高い
周波数帯域まで透過可能であることが判る。したがっ
て、イメージシフトによって空間的なサンプリング間隔
を短くし、サンプリング周波数fsを高くする場合にお
いても、高域の周波数成分を透過させることが可能で、
解像度の高い画像を得ることができる。
【0028】図3および図6によって第1および第2の
透過帯域の空間フィルタ12の構成を比較すると、複屈
折板21の光学軸がzy面上において半時計まわりに約
45度変化している。したがって、このような透過帯域
の切換えを行うには、第1の透過帯域を示す図3の状態
から、光軸10を中心に複屈折板21を反時計まわりに
約45度角変位させればよい。第2の透過帯域から第1
の透過帯域に切換える際は、光軸10を中心に時計まわ
りに約45度変化させればよい。このように、空間フィ
ルタ12の切換えは、約45度と比較的小さい回転角度
で可能となるので、透過帯域を切換えるのに要する時間
は短時間で済み、かつ移動させる距離も少ないので、耐
久性の高い構造を得ることができる。なお、2枚の複屈
折板20,21の位置が入射する光軸10方向に関して
入れ代わっても、同様の効果を得ることができるので、
複屈折板20,21の光軸10に関する位置関係は入れ
換えることもできる。また、切換えるための回転軸は、
光軸10に平行であればよい。
【0029】図9および図10は、複屈折板21を複屈
折板20に対して相対的に回転させる空間フィルタ駆動
装置16の構成の一例を示す。複屈折板21は円板状で
あり、その外周部が円環状の保持部材30によって保持
されている。保持部材30は、少なくとも外周の3点を
回転ローラ31によって支持され、入射する光軸または
それに平行な軸を中心として回転可能である。さらに、
保持部材30の外周に突起32を設け、レバー33と連
結する。レバー33は、ねじりばね34によって一方向
に付勢されている。突起32には、複屈折板21および
保持部材30の半径方向に延びる溝35が形成され、レ
バー33の一端に固定されるピン36が結合している。
レバー33の他端は、モータ37の回転軸38の先端に
固定されている。回転軸38の軸線方向は、複屈折板2
1および保持部材30の回転軸と平行である。ねじりば
ね34は、回転軸38を中心に、レバー33を図9の実
線で示す状態となるように押圧している。図9の実線で
示す状態は、モータ37による駆動力を発生させないと
きの所定位置として、第1の透過帯域に対応させる。
【0030】モータ37に通電して、図9の時計まわり
方向の回転駆動力を発生させると、回転駆動力がねじり
ばね34によるばね付勢力を超えれば、レバー33は回
転軸38を中心として時計まわり方向に揺動変位する。
ピン36は、溝35の端部で移動が制限され、仮想線で
示す位置で停止する。このときの停止位置は、空間フィ
ルタ12が第2の透過帯域となる所定位置である。レバ
ー33が、実線で示す第1の透過帯域に対応する位置
と、仮想線で示す第2の透過帯域に対応する位置との間
で揺動変位する際に、ピン36は溝35中を移動する。
図9では、ピン36が溝35の半径方向外方の端部に位
置するときに位置決めを行っているけれども、図10に
示すように、実線で示す第1の透過帯域に対応するピン
36が停止する溝35の端部と、仮想線で示す第2の透
過帯域とするためのピン36が停止する溝35の端部の
位置が変わるような構成も可能である。すなわち図10
では、第1の透過帯域に対しては、溝35の半径方向外
方の端部、第2の透過帯域に関しては、溝35の半径方
向内方の端部がそれぞれ位置決めを行う。図9の構成と
図10の構成とは、レバー33および溝35の長さが異
なる。図9および図10に示すように、溝35の端部が
制限位置となって複屈折板21の回転角を決めることが
できるので、空間フィルタ駆動装置16の構成を簡素か
つ小型にすることができ、透過帯域を迅速に切換えるこ
とが可能である。
【0031】図11および図12は、空間フィルタ12
の複屈折板21と、空間フィルタ駆動装置16との他の
構成例を示す。円板状の複屈折板21は、外周部を円環
状の保持部材40によって保持される。保持部材40
は、少なくとも3点の回転ローラ41によって外周部を
回転可能に支持される。回転軸は、入射する光軸と平行
である。保持部材40の外周部には突起42が設けら
れ、レバー43の一端と結合している。レバー43は保
持部材40の形状に合わせた円弧状の部分を有し、入射
光を遮らないように構成されている。レバー43の他端
は、引張りばね44によって図11の上方に付勢されて
いる。レバー43の一端と突起42との結合は、突起4
2に保持部材40の半径方向外方に延びるように形成さ
れた溝45と、レバー43の一端に設けられるピン46
とによって行われる。ピン46は、保持部材40の半径
方向に沿って溝45内を移動可能である。レバー43の
他端は、引張りばね44によって引張られる方向と反対
方向にプランジャ47によって引張ることも可能であ
る。レバー43の他端と円弧部分との間には、軸48が
設けられ、軸48を支点として変位可能である。プラン
ジャ47は、可動部49を図の上下方向に出没変位させ
ることができ、可動部49がレバー43の他端に結合し
ている。
【0032】図12は、プランジャ47が可動部49を
吸引した状態を示す。プランジャ47の吸引力は、引張
りばね44の引張り力よりも大きく、この結果、レバー
43は軸48を支点に角変位し、半径方向内方で溝45
と結合していたピン46が半径方向外方で溝45と結合
するような位置まで変化する。このようなレバー43の
移動によって保持部材40は回転し、複屈折板21の光
学軸の方向を変化させることができる。
【0033】プランジャ47に駆動力を発生させない
で、レバー43の他端を引張りばね44によって引張っ
ている図11の状態が、第1の透過帯域となる所定位置
とし、プランジャ47による吸引力で複屈折板21を回
転させる図12に示す状態が第2の透過帯域となる所定
位置とすると、2つの停止位置によって複屈折板21の
回転角が決められ、機構が簡素でかつ小型であり、空間
フィルタ12の透過帯域を迅速に変化させることができ
る空間フィルタ駆動装置16を実現することができる。
【0034】図13は、空間フィルタ駆動装置16につ
いてのさらに他の構成例を示す。複屈折板21は円板状
であり、その外周を円環状の保持部材50によって保持
される。保持部材50は、外周の少なくとも3点を回転
ローラ51によって支持され、入射する光軸と平行な軸
を中心に回転可能な構造となっている。保持部材50の
外周には、ウォームギア52からの回転駆動力が伝達さ
れる。ウォームギア52は、モータ53によって回転さ
れ、ウォームギア52の回転に伴って保持部材50の外
周上に形成されるホイールギア部54を介して回転駆動
力が保持部材50に伝達される。モータ53の回転数
は、保持部材50の回転角に対応するので、モータ53
の回転数を図示を省略したカウンタなどで計数すること
によって、複屈折板21の回転角を検出し、精度よく制
御することができる。このような簡素化された機構は、
小型に構成することができ、空間フィルタ12としての
透過帯域を迅速に変化させることが可能である。
【0035】以上の説明では、一方の複屈折板20を固
定し、他方の複屈折板21のみを入射する光軸と平行な
軸を中心に約45度回転駆動しているけれども、両方の
複屈折板20,21を同等に、たとえば相対的に変化す
る角度が45度のときには、一方を時計まわりに22.
5度、他方を反時計まわりに22.5度ずつ回転させる
ような構成も可能である。
【0036】複屈折板20,21は、従来からビデオム
ービなどに固定帯域用空間フィルタの構成部品として使
用されており、そのような2枚の複屈折板20,21を
用いて、光軸に対し相対角度を変化させて空間フィルタ
としての透過帯域を可変にすることができる。したがっ
て、複数の空間フィルタを用意して、着脱や交換および
光学系の補償を行う必要がないため、機構の大型化およ
び部品点数の増加を抑えることが可能である。また、従
来のビデオムービに使用している空間フィルタの複屈折
板を流用可能であるので、新規に空間フィルタを製造す
る際のコストアップを抑えることが可能である。さら
に、空間フィルタの機構が簡単でかつ小型であるので、
空間フィルタの透過帯域を迅速に変化させることができ
る。
【0037】図14および図15は、前述の図2に示す
ような複屈折板20,21の配置で、第1の透過帯域を
得るための光学軸の配置の他の例および光入射光の分離
状態をそれぞれ示す。複屈折板20,21の光学軸は、
入射する光軸に対して約45度に切り出されており、図
14(a)に示すように、複屈折板20の光学軸のyz
平面への投影がz軸方向であることは、図3および図4
の構成と同様である。本構成では、複屈折板21の光学
軸のzy平面への投影が、zy平面の原点を中心にz軸
から反時計まわりに約45度の方向となるようにしてい
る。入射した光は、複屈折板20,21によって常光と
異常光とに分離され、図3および図4と同様にしてCC
D14の撮像面上において図15に示すような分離点と
なる像23〜26が形成される。各分離点の輝度はほぼ
等しく、水平方向の分離点間距離Lは、ほぼCCD14
の感光部間の距離と等しくする。このときの入射光の透
過帯域は、図3および図4の場合と同様な第1透過帯域
である。第2の透過帯域とする場合は、前述の図6およ
び図7のように複屈折板21を回転させる。図14
(b)から図6(b)の状態までは、複屈折板21を、
入射する光軸を中心に反時計まわりに135度回転させ
ればよい。光軸に対する複屈折板20,21の位置は前
後に入れ換えてもよく、また回転変位は相対的であるの
で、複屈折板20を回転させて複屈折板21を固定して
もよく、さらに両方の複屈折板20,21を同等に回転
させるようにしてもよい。
【0038】図16および図17は、図2に示す配置
で、透過帯域が切換え可能な空間フィルタ12のさらに
他の例を示す。複屈折板20,21は、入射する光軸に
対して約45度に切り出されており、yz平面への投影
が図16(a),(b)にそれぞれ示すように、複屈折
板20,21の両方ともz方向となるように配置する。
複屈折板20,21に入射した光は、常光と異常光とに
分離され、図6と同様にしてCCD14の撮像面上にお
いては図17に示すような分離点となる像23,27が
形成される。両方の分離点の輝度はほぼ等しく、分離点
間の距離はCCD14の感光部間距離の1/2にほぼ等
しくする。空間フィルタ12のカットオフ周波数fc
は、ナイキスト周波数fnと一致し、ナイキストfn以
上の周波数において、透過帯域が減少するため、偽信号
およびモアレの発生を少なくすることが可能である。
【0039】図18および図19は、第2の解像度にお
いて撮像するときの例を示す。複屈折板20,21の光
学軸のyz平面への投影は、図18(a),(b)にそ
れぞれ示す。入射した光が複屈折板20,21によって
常光と異常光とに分離され、CCD14の撮像面上にお
いて分離する状態は図19に示す。分離点の輝度はほぼ
等しく、分離点間の距離が図17よりも短くなるので、
透過帯域は高い周波数側にずれ、第2透過帯域の空間フ
ィルタを実現することができる。図16(b)の状態と
図18(b)の状態とでは、複屈折板21が約180度
回転している。したがって、入射する光軸を中心として
複屈折板21を180度回転させれば、第1解像度と第
2解像度とを切換えることができる。なお、2枚の複屈
折板20,21の位置は、入射する光軸方向に入れ代わ
っても同様の効果が得られ、また回転角度は相対的なも
のであるので、複屈折板20側を回転させても、あるい
は複屈折板20,21の両方を同等に回転させても同様
の効果を得ることができる。
【0040】さらに、本基礎形態ではイメージシフトを
屈折板22の傾斜を利用して行っているけれども、固体
撮像素子であるCCD14に入射される光路が相対的に
ずれる構成であれば、同様にイメージシフトによって解
像度を高めることができる。
【0041】図20は、本発明の実施の一形態による画
像入力装置の構成を示す。本実施形態で図1の基礎形態
に対応する部分には同一の参照符を付し、重複した説明
を省略する。本実施形態のイメージシフト機構60は、
レンズ群11と、CCD14との間に配置される。イメ
ージシフト機構60は、複屈折板61,62を入射する
光軸10に対して傾斜させることが可能なイメージシフ
ト機構駆動装置65と、複屈折板61,62を光軸10
を中心に相対的に回転可能に支持する回転駆動装置66
とによって駆動される。イメージシフト機構駆動装置6
5および回転駆動装置66は、システムコントローラ6
7によって制御される。
【0042】図21は、イメージシフト機構60による
イメージシフトの原理について示す。入射した光は、複
屈折板61,62を傾斜させることによって、光路63
が変更され、CCD14上での結像位置がΔだけずらさ
れる。また、2枚の複屈折板61,62を光軸10を中
心にして相対的に回転させることによって、透過帯域を
可変とすることができる。
【0043】図20の実施形態では、第1解像度で撮影
を行うときには、システムコントローラ67から制御信
号を回転駆動装置66およびイメージシフト機構駆動装
置65に送り、その制御信号によって回転駆動装置66
は複屈折板61,62を光軸10を中心に相対的に回転
させ、イメージシフト機構60の複屈折板61,62に
入射する光の透過帯域を、モアレが発生しない第1の透
過帯域となる所定位置で停止させる。さらに、イメージ
シフト機構駆動装置65によって複屈折板61,62
が、ほぼ光軸10に対して垂直となる位置で停止させ
る。被写体からの入射光は、レンズ群11、複屈折板6
1,62を透過してCCD14の撮像面上に結像する。
結像した画像は、信号として取り出され、信号処理回路
18によって処理されて映像信号が生成される。このと
きの撮影画像は画像メモリに記憶され、静止画として出
力される。また従来と同様に、ビデオ信号としてCRT
等に映し出す動画像としても出力可能である。
【0044】第1の解像度よりも高解像度で画像を得る
ことができる第2の解像度で撮影を行うときには、シス
テムコントローラ67からの制御信号を回転駆動装置6
6に送り、回転駆動装置66によってイメージシフト機
構60の複屈折板61,62を光軸10を中心として相
対回転させる。複屈折板61,62は、入射する光の透
過帯域として、第1の透過帯域よりも高い周波数帯域で
ある第2透過帯域となる所定位置に停止させる。次に、
システムコントローラ67は、イメージシフト機構駆動
装置65、信号処理回路18およびCCD14に制御信
号を送り、1フレームの撮影毎にイメージシフト機構6
0の複屈折板61,62を光軸10に対して傾斜させ、
結像位置をCCD14上の2カ所もしくは4カ所に移動
させ、各位置における画像データを信号処理回路18を
用いて合成し、第1の解像度の画像よりもサンプリング
間隔が短くて解像度の高い第2の解像度の画像データを
生成するように制御する。
【0045】イメージシフト機構60が複屈折板61,
62の相対的な回転によって、第1および第2の透過帯
域を切換えることができる原理は、図1の基礎形態にお
いて空間フィルタ12の複屈折板20,21についてと
同様であるので、説明を省略する。イメージシフトに関
しては、複屈折板61,62の両方を入射する光軸10
に対して傾斜するような構成ではなく、複屈折板61,
62のうちのいずれか一方を光軸10に対して傾斜可能
な構成とし、イメージシフトを行うようにすることもで
きる。
【0046】本実施形態のように、複屈折板61,62
によって、イメージシフト機構60を構成し、高域周波
数成分を通過するようにして、光軸10に対して傾斜し
てイメージシフトを行えば、空間フィルタとイメージシ
フト機構とを別の機構として作る必要がないため、部品
点数を削減することが可能である。また、従来からビデ
オムービなどに用いられている光学系の空間ローパスフ
ィルタを、回転および傾斜させることのみによって、空
間フィルタとイメージシフト機構とを共に実現すること
ができるので、イメージシフト機構を別に挿入すること
によるバックフォーカスの増加を防ぐことも可能とな
り、コンパクトな光学系を実現することができる。ま
た、複数の空間フィルタの着脱や、交換および光学系の
補償を必要としないので、機構の大型化および部品点数
の増加を抑えることが可能である。さらに、複屈折板6
1,62には、現在のビデオムービに使用している空間
フィルタの構成部品を流用することができるので、新規
な部品を使用することによる製造コスト上昇を防ぐこと
ができる。
【0047】
【0048】
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、撮像素子
に入射する光路をずらして第1の解像度よりも高い解像
度の第2の解像度の画像を生成するためのイメージシフ
ト手段と、第1および第2解像度に対応して透過帯域を
第1透過帯域および第2透過帯域に切換えることが可能
な空間フィルタとを、複数またはいずれか1つの複屈折
板の傾斜および相対的回転によって実現させることがで
きるので、イメージシフト手段と空間フィルタとを1つ
の機構として構成することができる。したがって、部品
点数を減少させ、さらにイメージシフト機構を挿入する
ことによるバックフォーカスの増加を防ぐことが可能と
なり、コンパクトな光学系を実現することができる。
【0050】また本発明によれば、第1の解像度を有す
る画像は動画像であるので、撮像素子によって連続的に
形成される画像を利用して、円滑な動画を得ることがで
きる。したがって、動画像と高解像度の静止画像の2種
類の撮像を1つの撮像装置で撮影することが可能であ
り、ユーザーに利便性がある。
【0051】また本発明によれば、空間フィルタは2枚
以上の複屈折板を用いてその相対的な回転により透過帯
域を切換えることができるので、従来から用いられてい
る空間フィルタの構成部品である複屈折板を流用して、
容易に形成することができる。また、複数の解像度に応
じて空間フィルタを交換する必要がないので、解像度の
切換え機構が簡素化され、必要な空間も小さくてよく、
画像入力装置の製造コストの上昇を防ぐことができる。
【0052】また本発明によれば、複屈折板間の相対的
な回転角度を約45度変化させるだけで透過帯域を切換
えることができるので、切換えのための機構の移動距離
が小さく、透過帯域の切換えを迅速に行うことができる
とともに、機構の耐久性も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎形態の概略的な構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1の基礎形態における空間フィルタ12の構
成を示す簡略化した斜視図である。
【図3】図2の空間フィルタ12における複屈折板2
0,21の光学軸の方位を示す投影図である。
【図4】図3に示す方位の光学軸を有する複屈折板2
0,21によって、CCD14の撮像面に入射光が結像
する際の分離状態を示す図である。
【図5】図3の光学軸の組合せによって実現される空間
フィルタの透過帯域を示すグラフである。
【図6】図2の空間フィルタで、第1透過帯域よりも高
い周波数帯域まで透過可能な第2透過帯域とするための
光学軸の方向を示す投影図である。
【図7】図6の光学軸の投影に対応して入射光がCCD
14に結像する際の分離状態を示す図である。
【図8】図6の光学軸の配置に対応して得られる空間フ
ィルタの透過帯域を示すグラフである。
【図9】図1の基礎形態で、複屈折板21を回転させる
ための空間フィルタ駆動装置16の構成の一例を示す簡
略化した正面図である。
【図10】図1の空間フィルタ12を構成する複屈折板
21の回転のための空間フィルタ駆動装置16の構成の
他の例を示す正面図である。
【図11】図1の基礎形態で、空間フィルタ12の複屈
折板21を回転させるための空間フィルタ駆動装置16
のさらに他の構成によって一方の透過帯域を得る状態を
示す簡略化した正面図である。
【図12】図11に示す空間フィルタ駆動装置16が他
方の透過帯域となる状態を示す簡略化した正面図であ
る。
【図13】図1の基礎形態で、空間フィルタ12の複屈
折板21を回転させる空間フィルタ駆動装置16のさら
に他の構成を示す簡略化した正面図である。
【図14】図2に示す複屈折板20,21の光学軸の方
向について、第1透過帯域を実現するための他の例を示
すyz平面への投影図である。
【図15】図14の光学軸配列に対応して得られる入射
光のCCD14への結像による分離状態を示す図であ
る。
【図16】図2の複屈折板20,21の光学軸の方向に
ついて、さらに他の例を示すyz平面への投影図であ
る。
【図17】図16に示す光学軸に対応して得られる入射
光のCCD14への結像による分離状態を示す図であ
る。
【図18】図16に示す光学軸の方位を有する複屈折板
を回転させて、第2透過帯域を実現する際の光学軸の方
位を示すyz平面への投影図である。
【図19】図18に示す光学軸の方位を有する状態で、
入射光が結像する際の分離状態を示す図である。
【図20】本発明の実施の一形態による画像入力装置の
概略的な構成を示すブロック図である。
【図21】図20の実施形態におけるイメージシフト機
構60によるイメージシフトの原理を示す簡略化した側
面図である。
【図22】従来からの屈折板を傾斜させてイメージシフ
トを行う原理を示す簡略化した側面図である。
【図23】撮像素子の感光部の配列状態を示す簡略化し
た正面図である。
【図24】イメージシフトによって解像度が高められた
等価的な撮像素子の感光部の配列状態を示す簡略化した
正面図である。
【図25】イメージシフトによって解像度が高められた
等価的な撮像素子の感光部の配列状態を示す簡略化した
正面図である。
【図26】イメージシフトによって解像度が高められた
等価的な撮像素子の感光部の配列状態を示す簡略化した
正面図である。
【図27】先行技術による空間フィルタを含む画像入力
装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 光軸 11 レンズ群 12 空間フィルタ 13,60 イメージシフト機構 14 CCD 15,65 イメージシフト機構駆動装置 16 空間フィルタ駆動装置 17,67 システムコントローラ 18 信号処理回路 20,21,61,62 複屈折板 22 屈折板 30,40,50 保持部材 31,41,51 回転ローラ 32,42 突起 33,43 レバー 34 ねじりばね 35,45 溝 36,46 ピン 37,53 モータ 44 引張りばね 47 プランジャ 52 ウォームギア 54 ホイールギア部 63 光路 66 回転駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 徹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 山脇 千明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−226078(JP,A) 特開 平6−292093(JP,A) 特開 平4−236585(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/335 H04N 5/225 - 5/238 G02B 27/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子へ入射する光路と撮像素子との
    相対的な位置関係をずらすイメージシフト手段を備え、
    第1の解像度、およびイメージシフト手段によって第1
    の解像度よりも高い第2の解像度を有する画像を入力可
    能な画像入力装置において、 前記イメージシフト手段は、 被写体からの入射光を入力する光学系と被写体の画像を
    取り込む撮像素子との間に設けられ、入射光の空間周波
    数の透過帯域を少なくとも2種類以上に切換え可能な空
    間フィルタとして動作可能であって、 イメージシフト手段としては、空間フィルタの一部が光
    軸に対して傾斜し、撮像素子へ入射する光路をずらすよ
    うに構成され、 制御手段であって、 第1の解像度を有する画像の入力時には、空間フィルタ
    が第1の透過帯域となり、 第2の解像度を有する画像の入力時には、空間フィルタ
    が第1の透過帯域よりも高い空間周波数を透過可能な第
    2の透過帯域になり、かつイメージシフト手段として動
    作し、撮像素子へ入射する光路のずれに同期して複数の
    画像が入力可能なように制御する制御手段を含むことを
    特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の解像度を有する画像は動画像
    であることを特徴とする請求項1記載の画像入力装置。
  3. 【請求項3】 前記空間フィルタは、光軸と平行な軸を
    中心に相対的に回転可能に支持される少なくとも2枚以
    上の複屈折板を含むように構成され、複屈折板間の相対
    的な回転によって前記第1および第2の透過帯域に切換
    え可能であることを特徴とする請求項1または2記載の
    画像入力装置。
  4. 【請求項4】 前記複屈折板間の相対的な回転角度は、
    第1の透過帯域と第2の透過帯域とで約45度変化させ
    ることを特徴とする請求項3記載の画像入力装置。
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