JP3229016U - 魚掴み器 - Google Patents

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大塚 隆
隆 大塚
正晃 宇野
正晃 宇野
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Abstract

【課題】小型コンパクト化を図りながら、掴んだ魚が暴れても把持し続けることができる魚掴み器を提供する。【解決手段】魚掴み器1は、本体部2を備え、本体部2は、本体部2の表裏面板となる板状の第一本体部3、第二本体部4を備え、本体部2の先端側から第一可動歯5、第二可動歯6が背反する左右方向に突出し、後端側から第二可動歯6側に湾曲した状態の把持部7が突出している。把持部7を、本体部2に対して垂下姿勢から左右方向に揺動自在に軸支して魚が暴れたときの対応ができるようにすると共に、自然状態で第二可動歯6側に付勢弾機16を介して付勢する第二折曲姿勢に位置するようにして把持しやすいようにする。【選択図】図1

Description

本考案は、魚釣りにおいて釣り上げた魚等の魚を、該魚の口元を内外から挟持状に掴んだ状態で持ち上げることができる魚掴み器の技術分野に関するものである。
今日、魚釣りにおいて釣り上げた魚を人手で接触することをせず、魚掴み器を用いて掴む(挟む)ようにし、これによって人手の魚への直接的な接触回避をした状態で魚から針を外すことがあり、このような場合に、魚の口元(口部)を内外から挟持状に掴んだ状態で該魚を持ち上げる(吊り上げる)ことができるようにした魚掴み器が提唱されている。
ところでこのような魚掴み器として、魚の口元を掴むものでなく、魚の胴部を、鋏やトングのように単純に両側から掴む(挟む)構造にしたものが提唱されているが、該胴部を掴むものの場合、胴部が掴まれた状態の魚は、頭部が自由状態(拘束がない状態)であるため、魚が少し暴れた場合でも口元位置が安定化しないこともあって針外し作業がしづらいだけでなく、常時、適宜の把持力で胴部を掴んでいる必要があるため作業性が悪く、しかも魚が急に暴れたときに即座に把持力を強化できないことにより魚を落としてしまうことがあり、このような傾向は魚が大きいほど顕著になるという問題がある。
これに対し口元を掴むものは、一対の歯体のうちの一方の歯体を口の中に入れた状態で、他方の歯体を口の外側から宛がうようにして内外から口元を挟持することで掴む構成になっているため、魚の掴み状態で魚を持上げたときに魚が暴れたとしても、頭部位置は拘束された状態であるため大きく位置ずれすることがなく、このため針外し作業がしやすいという利点がある。
しかもこのような魚の口元を掴む魚掴み器は、胴部を掴むもののように人力ではなく機械力によって掴むものであるため強い掴み力を常に一定して維持できることとなり、この結果、魚が急に暴れたときに掴みが外れて魚を落としてしまうようなことを効果的に回避できるという利点がある。
このような魚の口元を掴む魚掴み器として、従来、手で把持する(握る)ための把持部(握り部)と、魚の口を掴むための歯体と該歯体の開閉操作をする操作体が設けられた本体部とを直線状になる状態で一体的に設けたものが提唱されている(例えば特許文献1参照。)が、このものは、把持部が、五本の指で握ることができる長いものになっているため、確りとした把持ができるという利点はあるものの、魚掴み器自体が重く大型なものになってしまうという問題がある。
そこで把持部を、該把持部を把持した場合に小指が外れる程度の短いものとなる状態で本体部の操作体を囲繞する枠部から一体的に延出した構成のものが提唱されている(例えば特許文献2参照)。
USP5119585号公報 意匠登録第1348807号公報
そしてこのように構成することにより魚掴み器を軽量コンパクト化することができたが、このものは、把持部が、操作体の操作をしたときに拡開する可動歯側に向けて折曲(湾曲)しているものであるため、把持部を把持したときに固定歯側が上側に位置する状態での把持を誘導されることになって好適なものであるが、把持部が短いため、魚が暴れた場合に対応できず手を放しやすいだけでなく、該把持部を持った状態で掴んだ魚を吊り上げた(持上げた)場合に、固定歯と可動歯との先端突き合せ部が、折曲した可動歯側に偏倚した状態となり、この状態で魚をリリースすべく操作体操作をした場合に、口中に入っている固定歯が口中で引っ掛って口を痛める(傷付ける)惧れがあり、この結果、把持部の折曲を大きくしてより把持しやすい形状にすることができない等の問題がある。
これに対し、掴んだ魚の体重を測定できる重量計付きの魚掴み器において、把持部を本体部に対して可動歯側に折曲した折曲姿勢と直線状になる直線姿勢とに揺動切換え操作できる構成にし、魚を掴むときには折曲姿勢にし、重量測定するときには直線姿勢にできるようにしたものが提唱されているが、これらの姿勢に切換えるためには切換え操作が必要であるだけでなく、重量計がないものについては、依然として従前の問題があり、これらに本考案の解決すべき課題がある。
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の考案は、先端側に釣り上げた魚の口を挟持状に掴むべく開閉する一対の歯体が設けられ、基端側に歯体の開閉操作をするための操作体が設けられた本体部と、該本体部の基端側部位から延設され、手で把持するための把持部とを備えて構成される魚掴み器において、前記本体部と把持部とは、把持部に対して本体部が垂下する垂下姿勢と、折曲する折曲姿勢とに変姿するよう揺動自在に軸支されると共に、本体部と把持部とのあいだには、自然状態で折曲姿勢になるよう付勢する付勢弾機が設けられていることを特徴とする魚掴み器である。
請求項2の考案は、歯体は、操作体操作に連動して開放移動する第二歯体と、操作体操作があっても不動のままか、第二歯体より移動量が小さい第一歯体とからなり、把持部の本体部に対する折曲姿勢は、把持部が第二歯体側に向けて折曲するものであることを特徴とする請求項1記載の魚掴み器である。
請求項3の考案は、把持部は、第二歯体側に向けて湾曲していることを特徴とする請求項1または2記載の魚掴み器である。
請求項4の考案は、把持部の揺動範囲は、第二歯体側に折曲した折曲姿勢から垂下姿勢を越えて第一歯体側に折曲した逆側の折曲姿勢までの範囲であることを特徴とする請求項4記載の魚掴み器である。
請求項1の考案とすることにより、把持部を短いものにできて魚掴み器の軽量コンパクト化が図れながら、該把持部が、本体部に対して揺動自在になっていることで、魚が暴れた場合の負荷を、本体部に対して把持部が揺動することで緩和できるが、この場合、さらに付勢弾機による付勢力が作用することになって魚が暴れた場合に把持部に働く負荷を吸収でき、この結果、把持部が手から外れてしまうことを効果的に防止できることになる。
請求項2の考案とすることにより、把持部は、自然状態では大きく移動する第一歯体側に折曲しているため、把持部を把持したときに、自然と第一歯体が上側に位置する状態での把持となって、該第一歯体を魚の口に入れての掴み操作が容易になる。
請求項3の考案とすることにより、把持部が第二歯体側湾曲していることで、把持部の把持がしやすいだけでなく、把持部を把持する際に逆姿勢で把持することを効果的に防止できることになる。
請求項4の考案とすることにより、把持部は、第二歯体側だけでなく、垂下姿勢を越えて第一歯体側に折曲した逆側の折曲姿勢まで揺動できるため、魚が暴れた場合の負荷緩和をより確実にできることになって、把持部が手から外れてしまうことをより確実に防止できることになる。
魚掴み器の閉鎖姿勢の状態を示す正面図である。 魚掴み器の開放姿勢の状態を示す正面図である。 魚掴み器の第一本体部材を除外した閉鎖姿勢の状態を示す正面図である。 魚掴み器の第一本体部材を除外した開放姿勢の状態を示す正面図である。 (A)(B)は魚掴み器の閉鎖姿勢、開放姿勢の状態を示す縦断面図である。 (A)(B)(C)は第一本体部材の正面図、背面図、側面図である。 (A)(B)(C)は第二本体部材の正面図、背面図、側面図である。 (A)(B)(C)は第一可動歯の正面図、背面図、側面図である。 (A)(B)(C)は第二可動歯の正面図、背面図、側面図である。 (A)(B)(C)は操作体の正面図、側面図、縦断面図である。 (A)(B)は第一、第二可動歯の閉鎖姿勢、開放姿勢の状態を示す概略正面図である。 魚掴み器の側面図である。 (A)(B)(C)は把持部が第二折曲姿勢、垂下姿勢、第一折曲姿勢になった状態を示す要部正面図である。 (A)(B)は把持部の正面図、側面図である。
次ぎに、本考案の実施の形態について図面に基づいて説明する。図中、1は魚掴み器であって、該魚掴み器1は本体部2を備え、該本体部2は、本体部2の表裏面板となるよう表裏方向に積層される板状の第一、第二本体部材3、4を備えて構成されるが、第一、第二本体部材3、4は表裏方向に間隙を存して対向している。そして該魚掴み器1は、第一、第二本体部材3、4の間隙に挟持(介装)される状態で、本体部2の先端(一端)側から第一、第二の可動歯(歯体)5、6が背反する(相反する)左右方向に突出し、後端(他端、基端)側からは、第二可動歯6側に湾曲した状態の把持部(握り部)7が突出した先後方向に長い長尺物として構成されている。
尚、本実施の形態においては、魚掴み器1は、前述したように長尺物に形成され、可動歯5、6が突出する側を長尺方向(図1において上下方向)の先端(下端)側、把持部7が突出する側を長尺方向の後端(上端)側としてこの長尺方向を先後方向とし、第一、第二本体部材3、4の積層方向を表裏方向(第一本体部3が設けられる側(図1において紙面の上側)を表側、第二本体部4が設けられる側を裏側とする方向)とし、さらに図1において、本体部2に対して第一可動歯5が突出する側を左側、第二可動歯6が突出する側を右側とする方向付けをして説明するが、これらの方向付けは、本実施の形態を説明するうえでの便宜上のものであって、魚掴み器を表現する際の方向付けについては必要において適宜設定できるものであって、本実施の形態の方向付けの定義に限定されないものであることは言うまでもない。
前記第一、第二可動歯5、6の後側半部5a、6aは、第一、第二本体部材3、4の先側半部3a、4aによって表裏方向両側から覆蓋されているが、該第一、第二本体部材3、4の先側半部3a、4aには有底(有天)状の支持孔3b、4bが設けられ、該支持孔3b、4bに揺動軸8の表裏両端縁部が嵌入支持されている。そして該揺動軸8は、第一、第二可動歯5、6の後側半部5a、6aの後側部位に形成される貫通孔5b、6bに貫通しており、これによって前記第一、第二可動歯5、6は、後側半部5a、6aが表裏に積層される状態(本実施の形態においては、第一可動歯5の後側半部5aが表側に積層される状態)で揺動軸8の軸心Oを中心として左右方向開閉揺動自在に軸支されている。
一方、9は前記第一、第二可動歯5、6を揺動操作するため設けられる操作体(トリガー)であって、該操作体9は、後側半部となる操作部9aと先側半部となる作動部9bとを備えて構成されるが、操作部9aには孔形状をした内窓部9cが形成され、該内窓部9cの後側縁部が係止部9dとなっている。そして操作体9は、第一、第二本体部材3、4のあいだに表裏挟持される状態で内窓部9cが、第一、第二本体部材3、4の後側半部3c、4cに形成した外窓部(枠部)3d、4dの先側半部に位置するよう配されており、これによって前記係止部9dが、外窓部3d、4dの先後方向中間部位に位置する状態となっていて、本体部2の後端部位と共に把持部7を握った(把持した)手の指(通常は人差し指)を係止部9dに係止して(引っ掛けて)後方側への引き操作ができるように構成されている。
前記操作体9には、内窓部9cの先側縁部から先端側に向けて続く状態で表裏貫通する無底形状のガイド部9eが長溝状に形成されるが、該ガイド部9eの後端部には、第一、第二本体部材3、4の先後方向中間部位を固定(一体化)するため第一本体部材3から第二本体部材4側に向けて螺入した固定軸10が、該固定軸10に外嵌するスペーサ10aを介して先後方向移動(摺動)自在に貫通している。尚、固定軸10は、第一本体部3に設けた支持溝3hを貫通し、第二本体部4に設けたネジ孔4hに螺入するようになっている。
前記ガイド部9eは、先端縁が操作部9aと作動部9bとの境界部9fにまで至るが、該境界部9fからは、ガイド部9eに対して左右方向に間隙を存する状態で後端側に向けて支持杆9gが延設されており、コイル弾機によって構成された復帰弾機11が、先端側を該支持杆9gに外嵌し、後端側をスペーサ10aに設けた突起部10bに外嵌する状態で、境界部9fと固定軸10とのあいだに弾圧状に介装されている。
さらに作動部9bには、境界部9fよりも先端側位置に前記軸心Oを通る移動直線Xに沿うようにして案内長孔9kが形成されているが、該案内長孔9kの後端部に前記揺動軸8が移動自在に貫通している。そして操作体9は、係止部9dに係止した指を後端側に向けて引き操作することにより、固定軸10の軸心と前記揺動軸8の軸心Oとを通る移動直線Xに沿う状態で、前記復帰弾機11の付勢力に抗して先後方向に移動するように設定されており、このように操作体9を操作した場合に、固定軸10はガイド部9eを先端側に向けて相対移動し、揺動軸8は案内長孔9kを先端側に向けて相対移動することになり、そして該移動した操作体9は、前記引き操作した指を係止部9dから離すことにより、復帰弾機11の蓄勢された付勢力を受けて先方側に移動して元位置に復帰移動するよう設定されている。
一方、前記操作体作動部9bは、第一、第二可動歯5、6の後側半部5a、6aに表裏挟持(本実施の形態では、第一可動歯5の後側半部5aが表側に位置する状態で挟持)されているが、該作動部9bの揺動軸8よりも先端側部位には、前記移動直線X上に位置して移動軸12が操作体9と一体移動するよう支持孔9jに支持されている。そして該移動軸12の表裏両端縁部は、第一、第二本体部材3、4の先側半部3a、4aに前記移動直線Xに沿うよう有底長溝状に形成したガイド溝部3e、4eの先端部位に移動(摺動)自在に嵌入しており、これによって移動軸12は、閉鎖姿勢に位置するときの軸心位置が移動始端位置Sとなるように設定されている。
そしてこの閉鎖姿勢の状態から、前述したように操作体9を後端側に引き操作した場合に、移動軸12は、ガイド溝部3e、4eに案内されながら、移動直線X上を移動始端位置Sから後端側に向けて移動(摺動)して移動終端位置Eに至るように構成されている。
因みに本実施の形態においては、前記操作体9の先後方向の移動は前述したように移動直線Xに沿う移動となるが、本実施の形態ではこの移動直線Xに沿う方向の移動精度を高めるため、第一、第二本体部材3、4間に設けた位置決め体13が、操作体操作部9aのガイド部9eが形成される部位の左右両端縁部9hおよび該部位の左側に形成した長溝状のガイド孔9iに摺接状に当接案内するよう構成されている。
一方、第一、第二可動歯5、6の前記後側半部5a、6aは、第一、第二本体部3、4の先側半部3a、4aと操作体9の作動部9bとのあいだに挟持されているが、該後側半部5a、6aの貫通孔5b、6bよりも先端側に位置する状態で無底溝形状の第一、第二の誘導部5c、6cが形成されるが、該第一、第二誘導部5c、6cには前記移動軸12が移動(摺動)自在に貫通している。
つまり第一、第二誘導部5c、6cは、図11(A)に示すように、第一、第二可動歯5、6が閉鎖姿勢の状態では、先端部が前記移動直線X上に位置するガイド溝部3e、4eの先端部と一致するよう設けられ、ここに前記移動軸12が貫通していて、ガイド溝部3e、4eの移動始端位置Sが第一、第二誘導部5c、6cにおける移動軸12の移動始端位置S1、S2と一致し、そして後端側ほど移動直線Xから離間して左右方向外方に位置するよう直線状態で背反方向に傾斜する無底(貫通)長溝状のものとして形成されている。
具体的には、第一誘導部5cは、第一、第二可動歯5、6が閉鎖姿勢の状態で前記移動直線X上に位置する移動始端位置S1(S)を基準として右側(第二可動歯6側)に向けて直線状に傾斜する誘導直線Y1に沿うよう形成されている。これに対して第二誘導部6cは、前記移動直線X上に位置する移動始端位置S2(S)を基準として左側(第一可動歯5側)に向けて直線状に傾斜する誘導直線Y2に沿うよう形成されている。
そしてこのように第一、第二誘導部5c、6cが形成されていることにより、前記操作部9を操作して移動軸12を、移動直線Xに沿って移動始端位置Sから移動終端位置Eに向けて後端側に移動させると(図11(B)参照)、該移動する移動軸2は、第一、第二誘導部5c、6cを、誘導直線Y1、Y2に沿う状態で後端側に向けて移動始端位置S1、S2から移動終端位置E1、E2に向けてを強制的に移動することになり、これによって第一、第二可動歯5、6は、前記揺動軸8を軸心Oとして、先側半部である歯部5d、6dの先端が互いに当接する閉鎖姿勢から左右方向相反する(背反方向)外方に向けて開放揺動して相互に離間する開放姿勢になるよう誘導案内されることになるが、このものでは、第一可動歯5、6が閉鎖姿勢の状態で、第一、第二誘導部5c、6cの移動始端位置S1、S2(両者とも共通位置)と終端位置E1、E2とを結んだ前記誘導直線(傾斜線、傾斜直線)Y1、Y2の移動直線Xに対する傾斜角θ1、θ2を、第一誘導部5cの方が第二誘導部6cよりも小さくなる(θ1<θ2)よう設定することで、第一可動歯5の先端部5f、6f同士の当接位置Zからの移動幅Z1が第二可動歯6の移動幅Z2よりも小さく(Z1<Z2)なるよう調整され、このようにして本考案の移動幅調整手段が実施されている。
しかもこのものでは、閉鎖姿勢となった状態での第一、第二可動歯5、6の先端部5f、6f同士の当接位置Zが、前記揺動軸8および移動軸12の軸心を通る移動直線Xに対して第二可動歯6側に偏倚した位置になるよう設定されているため、両可動歯5、6を開放姿勢にした場合に、第一可動歯5の先端部5fは、前記偏倚した分、移動直線Xからの位置ズレが小さいものになり、この結果、第一可動歯5を口中に差し込む際に、先端部5fを移動中心に位置させた状態での差し込みができることになって操作性が向上する。
さらに本実施の形態においては、第一、第二可動歯5、6の後側半部5a、6aに、前記軸心Oを軸心とする円弧形状をした無底のガイド溝部5e、6eが、前記第一、第二誘導部5c、6cよりも左右方向外方に位置する状態で形成されているが、該ガイド溝部5e、6eの左右方向外端部には、第一、第二本体部材3、4の先側半部3a、4a同士を連結すべく設けられる第一、第二の案内支軸14、15が移動(摺動)自在に貫通している。そして前述したように操作体9を引き操作することに伴い第一、第二可動歯5、6が開放揺動した場合に、第一、第二案内支軸14、15は、ガイド溝部5e、6eを、左右方向外端部から内端部側に向けて相対移動するように設定されており、これによって第一、第二可動歯5、6の開閉揺動は、ガイド溝部5e、6eによる第一、第二案内支軸14、15の案内を受ける状態で実行されるようになっていて第一、第二可動歯5、6の精度の良い安定した開放揺動が実行できるように配慮されている。
因みに、本実施の形態のものでは、第一、第二可動歯5、6が閉鎖姿勢になった場合に、歯部5d、6dの先端部5f、6fは互いに齟齬する噛み合い状態(雄雌嵌合状態)で当接するよう設定されている。
また前記把持部7は、先端部が第一、第二本体部材3、4の後端部に挟持される状態で、該第一、第二本体部材3、4を連結するべく支持孔3g、4gに取り付けた取付け支軸16に揺動自在に軸支されているが、本実施の形態では、第一、第二本体部材3、4の後端部に、取付け支軸16を軸心とする円弧状の溝部3f、4fが設けられている一方、把持部7の先端部には前記溝部3f、4fに移動(摺動)自在に内嵌する状態で作動体7aが一体的に設けられている。そして把持部7は、作動体7aと第二本体部材4側の溝部4fとのあいだに介装した付勢弾機17の付勢力を受けて、第二可動歯6側に折曲(屈曲)した第二の折曲姿勢側に向けて付勢(弾圧)された構成になっている。そしてこの場合に把持部7は、付勢弾機17の付勢力を受けた自然状態で、作動体7aが溝部3f、4fの一端部に当接してこれ以上の折曲が規制されるように設定されている。
そして魚掴み器1は、魚を掴んだ状態(垂下荷重のある状態)で把持部7を把持して持ち上げた場合に、前記第二の折曲姿勢から魚の自重を受ける自然の垂下状態になって垂下姿勢となるが、この垂下姿勢は、前記付勢弾機17の付勢力に抗する状態で垂下するようになっている。
さらに把持部7は、前記垂下姿勢を越えて前記第二の折曲姿勢とは逆の第一可動歯5側に折曲した第一の折曲姿勢に変姿できるようになっているが、第一の折曲姿勢となった場合、付勢弾機17は最小状態に縮小されることになってこれ以上の折曲が規制されるように設定されている。
また把持部7は、取り付け支軸16に軸支される先端部7bが肉薄状態となって第一、第二本体部材3、4に摺動自在に挟持されており、これによって前記垂下姿勢から第一、第二可動歯5、6側に揺動自在になっているが、該先端部7bからは、取り付け支軸16を左右に挟む状態で、左右対向間隔が先端側で幅広で、基端側ほど幅狭となるよう左右一対の脚片部7c、7dが延設され、基端縁部7eで合体された略三角形状をしているが、把持部7自体、基端側ほど第二可動歯6側に湾曲した形状になっている。
そして把持部7がこのように構成されることで、該把持部7は、自然状態では、付勢弾機17の付勢力を受けて作動体7aが溝部4fの第二可動歯6側の端縁に当接する第二折曲姿勢に保持(維持)されている(図13(A)参照)が、第一、第二可動歯5、6で魚の口を掴んだ状態で把持部7を把持して持上げた(吊上げた)状態では、本体部2は、魚の自重を受けることで把持部7に対して付勢弾機17の付勢力に抗する状態で垂下姿勢に変姿する(図13(B)参照)ことになるが、このような持上げ状態で魚が暴れた場合に、本体部2は、第二可動歯6側だけでなく、第一可動歯5側にも揺動した第一折曲姿勢(図13(C)参照)に変姿できることになり、この結果、魚の暴れにより把持部7に働く負荷を、垂下姿勢を基準として前後方向(左右方向)揺動できることになって吸収することができ、この結果、把持部が手から外れてしまうことを効果的に防止できるように設定されている。
叙述の如く構成された本考案の実施の形態において、魚掴み器1は、先端側に釣り上げた魚の口を挟持状に掴むべく開閉する第一、第二の可動歯5、6が設けられ、基端側に歯体の開閉操作をするための操作体9が設けられた本体部2と、該本体部2の基端側部位から延設され、手で把持するための把持部7とを備えたものであるが、把持部7は、本体部2に対して垂下する垂下姿勢と、本実施の形態においては可動角度が大きい第二可動歯6側に向けて折曲する折曲姿勢とに変姿するよう揺動自在に軸支されると共に、自然状態では該第二可動歯6側に折曲した第二折曲姿勢になるよう付勢する付勢弾機17が設けられているため、把持部7を短いものにできて魚掴み器1の軽量コンパクト化を図ることができながら、該把持部7が、本体部2に対して揺動自在になっていることで、口を掴んだ魚を、把持部7を持った状態で吊上げた場合に、本体部2が把持部7に対して自然に垂下する垂下姿勢になって、第一、第二歯体5、6同士の先端歯部が真下に位置する状態になり、この結果、操作体9の操作をして魚をリリースする際に、口中に入っている第一可動歯5が口に引っかかって今うような不具合を回避できると共に、魚掴み器1は、魚が暴れた場合の負荷を、本体部2に対して把持部7が揺動することで緩和できるが、この場合、さらに付勢弾機17による付勢力が作用することになって魚が暴れた場合に把持部に働く負荷を吸収でき、この結果、把持部が手から外れてしまうことを効果的に防止できることになる。
そしてこのようであるから、自然状態における把持部7の本体部2に対する折曲角度を大きくしてより把持しやすい構造にすることができる。
またこの場合に、把持部7が付勢弾機17の付勢力を受けて折曲する側が、操作体9の操作に連動して大きく開放移動する第二可動歯6側であって、操作体9の操作があっても第二可動歯6よりも移動量が小さい第一可動歯5側ではないため、自然状態で前記第二折曲姿勢に折曲している把持部7を普通に把持した場合に、動きの小さい第一可動歯5が上側に位置する把持状態となって、該動きの小さい第一可動歯5を魚の口に入れての掴み操作が容易になる。
しかもこの場合に把持部7は、第二可動歯6側に向けて湾曲しているため、第一可動歯5を上側にする把持部7の把持がしやすいだけでなく、逆姿勢で把持することを効果的に防止できることになる。
そのうえこの場合に、把持部7の揺動範囲は、第二歯体側に折曲した第二の折曲姿勢から垂下姿勢を越えて第一歯体側に折曲した第一の折曲姿勢までの範囲であるため、把持部7は、第二可動歯6側の第二折曲姿勢だけでなく、垂下姿勢を越えて第一可動歯5側にまで折曲した第一の折曲姿勢にまで揺動できるため、魚が暴れた場合の負荷緩和をより確実にできることになって、把持部が手から外れてしまうことをより確実に防止できることになる。
尚、本考案は、前記実施の形態のものに限定されないものであることは勿論であって、第一、第二歯体の開閉移動の構成を、前記特許文献1のように等角度で開閉移動するようにしたもの、特許文献2のように第二歯体は開閉移動するが第一歯体は操作体9を操作しても不動のものにおいても実施することができ、第一歯体が不動のものである場合、把持体7は第二歯体側に折曲したものとすることが好ましい。
また把持部の折曲規制をする構成として、本実施の形態では作動体7aの溝部内での移動規制をすることで行ったが、把持部自体の肉厚を調整することで行うようにしてもよく、本体部を構成する第一、第二本体部材3、4のあいだに規制部材を設けることで規制するようにしてもよいことは勿論である。
本考案は、魚釣りにおいて釣り上げた魚等の魚を、該魚の口元を内外から挟持状に掴んだ状態で持ち上げることができる魚掴み器として利用することができる。
1 魚掴み器
2 本体部
3、4 本体部材
5 第一可動歯
6 第二可動歯
7 把持部
9 操作体
16 取付け支軸
17 付勢弾機

Claims (4)

  1. 先端側に釣り上げた魚の口を挟持状に掴むべく開閉する一対の歯体が設けられ、基端側に歯体の開閉操作をするための操作体が設けられた本体部と、該本体部の基端側部位から延設され、手で把持するための把持部とを備えて構成される魚掴み器において、
    前記本体部と把持部とは、把持部に対して本体部が垂下する垂下姿勢と、折曲する折曲姿勢とに変姿するよう揺動自在に軸支されると共に、
    本体部と把持部とのあいだには、自然状態で折曲姿勢になるよう付勢する付勢弾機が設けられていることを特徴とする魚掴み器。
  2. 歯体は、操作体操作に連動して開放移動する第二歯体と、操作体操作があっても不動のままか、第二歯体より移動量が小さい第一歯体とからなり、
    把持部の本体部に対する折曲姿勢は、把持部が第二歯体側に向けて折曲するものであることを特徴とする請求項1記載の魚掴み器。
  3. 把持部は、第二歯体側に向けて湾曲していることを特徴とする請求項1または2記載の魚掴み器。
  4. 把持部の揺動範囲は、第二歯体側に折曲した折曲姿勢から垂下姿勢を越えて第一歯体側に向けて折曲した逆側の折曲姿勢までの範囲であることを特徴とする請求項3記載の魚掴み器。
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