JP3228026U - フェイスシールド - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性に優れるフェイスシールドを提供する。【解決手段】フェイスシールド10は、可撓性を有するフィルム状であり、装着者の顔面を覆うシールド本体1と、シールド本体に取り付けられ、装着者の頭部に掛け回されるバンド2とを備え、シールド本体が、左右両側の側縁部の対向する位置に一対のバンド固定部11を有し、バンドが、シールド本体が左右方向に撓んだ状態で維持されるようにバンド固定部に取り付けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、フェイスシールドに関する。
医療現場や工事現場等で飛散物から顔面を保護するためにフェイスシールドが用いられている(特開2018−149295号公報、実用新案登録第3224635号公報参照)。
特開2018−149295号公報 実用新案登録第3224635号公報
特許文献1には、シールドと、シールドを保持するためのプラスチック製かつ板状のフレーム部と、フレーム部に連結され、装着者の頭部に装着されるプラスチック製の装着部とを備え、医療現場で使用されるフェイスシールドが記載されている。
特許文献2には、保護面と、保護面に固定される保持部とを備え、工事現場で使用できるよう保持部がヘルメットに着脱可能に取り付けられているフェイスシールドが記載されている。
今日では、医療現場や工事現場に限らず、例えばスポーツジムや小売店等において感染防止等の衛生的な観点からフェイスシールドの使用が検討されている。このような現場で使用されるフェイスシールドには、手軽で快適に使用できる等の利便性がより求められる。
本考案は、このような事情に基づいてなされたものであり、利便性に優れるフェイスシールドを提供することを目的とする。
本考案の一態様に係るフェイスシールドは、可撓性を有するフィルム状であり、装着者の顔面を覆うシールド本体と、上記シールド本体に取り付けられ、装着者の頭部に掛け回されるバンドとを備え、上記シールド本体が、左右両側の側縁部の対向する位置に一対のバンド固定部を有し、上記バンドが、上記シールド本体が左右方向に撓んだ状態で維持されるように上記一対のバンド固定部に取り付けられている。
本考案の一態様に係るフェイスシールドは利便性に優れる。
図1は、本考案の一実施形態に係るフェイスシールドの模式的正面図である。 図2は、図1のフェイスシールドの模式的側面図である。 図3は、図1のフェイスシールドの装着状態を示す模式図である。 図4は、図1のフェイスシールドにおけるシールド本体のバンド固定部にバンドを取り付ける手順を示す模式図である。 図5は、図1のフェイスシールドにおけるシールド本体のバンド固定部にバンドを取り付ける図4の次の手順を示す模式図である。 図6は、図1のフェイスシールドにおけるシールド本体のバンド固定部にバンドを取り付ける図5の次の手順を示す模式図である。
[本考案の実施形態の説明]
最初に本考案の実施態様を列記して説明する。
本考案の一態様に係るフェイスシールドは、可撓性を有するフィルム状であり、装着者の顔面を覆うシールド本体と、上記シールド本体に取り付けられ、装着者の頭部に掛け回されるバンドとを備え、上記シールド本体が、左右両側の側縁部の対向する位置に一対のバンド固定部を有し、上記バンドが、上記シールド本体が左右方向に撓んだ状態で維持されるように上記一対のバンド固定部に取り付けられている。
当該フェイスシールドは、装着者の頭部への上記バンドの着脱によって、装着者の頭部に容易に装着し、かつ容易に取り外しすることができる。また、当該フェイスシールドは、上記バンドが、上記シールド本体が左右方向に撓んだ状態で維持されるように上記一対のバンド固定部に取り付けられているので、上記バンドを装着者の頭部に掛け回した状態で、装着者の頭部と上記シールド本体との間隔を適度に維持しやすい。そのため、当該フェイスシールドは、手軽で快適に使用することができ、利便性に優れる。
上記バンドが伸縮性を有するとよい。このように、上記バンドが伸縮性を有することによって、着脱容易性及び装着時のフィット感を高めることができる。
それぞれの上記バンド固定部が、左右方向に間隔を空けて配置される一対のバンド挿通孔を有しており、上記バンドが、環状のバンド本体と、このバンド本体から分岐する一対の分岐片とを有しており、上記分岐片が、上記一対のバンド挿通孔を通過し、これらのバンド挿通孔を通過した先端部分で上記バンド本体に固定されているとよい。このように、それぞれの上記バンド固定部が、左右方向に間隔を空けて配置される一対のバンド挿通孔を有しており、上記バンドが、環状のバンド本体と、このバンド本体から分岐する一対の分岐片とを有しており、上記分岐片が、上記一対のバンド挿通孔を通過し、これらのバンド挿通孔を通過した先端部分で上記バンド本体に固定されていることによって、上記シールド本体を所望の程度に撓ませた状態を容易かつ確実に維持することができる。
上記先端部分に第1面ファスナー部が設けられ、上記バンド本体に上記第1面ファスナー部と着脱可能に固定される第2面ファスナー部が設けられているとよい。このように、上記先端部分に第1面ファスナー部が設けられ、上記バンド本体に上記第1面ファスナー部と着脱可能に固定される第2面ファスナー部が設けられていることによって、上記先端部分と上記バンド本体とを容易かつ確実に固定することができる。
上記バンド固定部が、上記先端部分とこの先端部分に固定されているバンド本体とをまとめて係止する切り欠きを有するとよい。このように、上記バンド固定部が、上記先端部分とこの先端部分に固定されているバンド本体とをまとめて係止する切り欠きを有することによって、上記先端部分と上記バンド本体との意図しない外れを抑制できると共に、上記バンドの取扱性を高めることができる。
なお、本考案において、「左右」とは、フェイスシールドの装着状態における左右(つまり、装着者の顔幅方向)を意味する。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[フェイスシールド]
図1及び図2のフェイスシールド10は、可撓性を有するフィルム状のシールド本体1と、シールド本体1に取り付けられるバンド2とを備える。図3に示すように、シールド本体1は、装着者Pの顔面を覆うように配置される。また、バンド2は、装着者Pの頭部に掛け回される。
(シールド本体)
シールド本体1は、透明であり、好ましくは無色透明である。シールド本体1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル樹脂等の合成樹脂を主成分とする1枚のフィルムから構成されている。シールド本体1は、左右対称に構成されており、左右方向の中央部分が前方に突出するように湾曲している。シールド本体1には、防曇処理、撥水処理、帯電防止処理等の機能処理が施されていてもよく、反射防止層等の機能層が設けられていてもよい。なお、「主成分」とは、質量換算で含有量が最も大きい成分を意味しており、例えば含有量が50質量%以上の成分を意味する。
シールド本体1は、左右両側の側縁部の対向する位置に一対のバンド固定部11を有する。各バンド固定部11は、左右方向に間隔を空けて配置される一対のバンド挿通孔(左右方向内側に配置される第1バンド挿通孔11a及び左右方向外側に配置される第2バンド挿通孔11b)を有する。バンド挿通孔11a、11bは、それぞれ上下方向を長手方向とする矩形状である。バンド挿通孔11a、11bの上下方向長さは、バンド2の幅以上であり、バンド2の幅と略等しい。また、図4〜図6に示すように、バンド固定部11は、第2バンド挿通孔11bの左右方向外側に切り欠き11cを有する。切り欠き11cは、シールド本体1の上縁から下方に延びている。第1バンド挿通孔11a、第2バンド挿通孔11b及び切り欠き11cは、左右方向に間隔を空けて並列に配置されている。バンド固定部11は、切り欠き11cの左右方向外側に切り欠き11cの底部から上方に突出する突起11dを有する。
(バンド)
バンド2は、シールド本体1が左右方向に撓んだ状態で維持されるように一対のバンド固定部11に取り付けられている。バンド2は、シールド本体1の撓み反力によって一対のバンド固定部11間に張設されている。その結果、図2に示すように、一対のバンド固定部11間に張設されたバンド2とシールド本体1の内面(装着者Pと対向する側の面)との間には空間Sが形成される。これにより、当該フェイスシールド10は、装着者Pの頭部の前面とシールド本体1の内面との間に間隔を設けることができ、シールド本体1と頭部との密着に起因する装着時の違和感を抑制することができる。
バンド2は伸縮性を有する。当該フェイスシールド10は、バンド2が伸縮性を有することで、着脱容易性及び装着時のフィット感を高めることができる。バンド2は、例えば伸縮可能な布帛、エラストマー、ゴム等を含んで構成することができる。
バンド2は、厚さに対して幅の大きい帯状である。
バンド2は、環状のバンド本体2aと、バンド本体2aから分岐する一対の分岐片2bとを有する。バンド本体2aは、装着者Pの頭部に接触する内面と、この内面の反対側の外面とを有する。一対の分岐片2bは、バンド本体2aの外面から外側に分岐している。一対の分岐片2bは、バンド本体2aの一対のバンド固定部11間に張設される部分の両端部から分岐している。一対の分岐片2bは、バンド本体2aと略同幅の帯状である。
分岐片2bは、一対のバンド挿通孔11a、11bを通過し、これらのバンド挿通孔11a、11bを通過した先端部分でバンド本体2aに固定されている。この構成によると、当該フェイスシールド10は、バンド本体2aを一対のバンド固定部11間に張設した状態での一対の分岐片2b同士の間隔に基づいてシールド本体1の撓み具合を制御することができる。従って、当該フェイスシールド10は、シールド本体1を所望の程度に撓ませた状態を容易かつ確実に維持することができる。
以下、図4〜図6を参照して、バンド固定部11へのバンド2の取り付け構造について詳説する。
分岐片2bの上記先端部分には第1面ファスナー部12aが設けられている。第1面ファスナー部12aは、上記先端部分の内面(バンド本体2aと対向する側の面)に設けられている。また、バンド本体2aには第1面ファスナー部12aと着脱可能に固定される第2面ファスナー部12bが設けられている。第2面ファスナー部12bは、バンド本体2aにおける第1面ファスナー部12aと対向する外面に設けられている。
バンド2をバンド固定部11に取り付けるに当たっては、まず図4に示すように、シールド本体1の内面側から分岐片2bを第1バンド挿通孔11aに挿入する。そして、分岐片2bとバンド本体2aとの分岐部分が第1バンド挿通孔11aの外縁部分と干渉するまで分岐片2bを第1バンド挿通孔11aの外側に引っ張り出す。
さらに、図5に示すように、引っ張り出した分岐片2bを先端側から第2バンド挿通孔11bに挿入する。そして、第2バンド挿通孔11bを通過した分岐片2bの先端部分に設けられた第1面ファスナー部12aと第2面ファスナー部12bとを固定する。当該フェイスシールド10は、分岐片2bの先端部分に第1面ファスナー部12aが設けられ、バンド本体2aに第2面ファスナー部12bが設けられていることによって、分岐片2bの先端部分とバンド本体2aとを容易かつ確実に固定することができる。
続いて、図6に示すように、分岐片2bの先端部分とこの先端部分に固定されているバンド本体2aとをまとめて切り欠き11cに係止する。すなわち、分岐片2bの第1面ファスナー部12aとバンド本体2aの第2面ファスナー部12bとの固定部分を内側から外側に切り欠き11cを通過させることで、この固定部分を切り欠き11cに係止する。これにより、切り欠き11cを通過した分岐片2bの第1面ファスナー部12aとバンド本体2aの第2面ファスナー部12bとの固定部分は、突起11dによって内側から支持された状態で、シールド本体1の外面側に維持される。当該フェイスシールド10は、バンド固定部11が、分岐片2bの先端部分とこの先端部分に固定されているバンド本体2aとをまとめて係止する切り欠き11cを有することによって、分岐片2bの先端部分とバンド本体2aとの意図しない外れを抑制できると共に、バンド2の取扱性を高めることができる。
<利点>
当該フェイスシールド10は、装着者Pの頭部へのバンド2の着脱によって、装着者Pの頭部に容易に装着し、かつ容易に取り外しすることができる。また、当該フェイスシールド10は、バンド2が、シールド本体1が左右方向に撓んだ状態で維持されるように一対のバンド固定部11に取り付けられているので、バンド2を装着者Pの頭部に掛け回した状態で、装着者Pの頭部とシールド本体1との間隔を適度に維持しやすい。そのため、当該フェイスシールド10は、手軽で快適に使用することができ、利便性に優れる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば上記バンドは、伸縮性を有するものに限定されない。
当該フェイスシールドは、上記分岐部分を中間部分まで上記第1バンド挿通孔に挿通した状態で、上記分岐部分と上記バンド本体とを固定するようにしてもよい。この構成によると、上記分岐部分の通過長さを調整することで、上記バンドの上記一対のバンド固定部間に張設される部分の長さを調整することができる。
上記バンド固定部の具体的な構成は、上記実施形態に記載の構成に限定されない。例えば上記バンド固定部は、上記バンドが通過するように上記シールド本体の内面又は外面に設けられるリング部材を含んでいてもよい。
上記バンド固定部の具体的な構成によっては、上記バンドは環状の本体から分岐する一対の分岐片を有していなくてもよい。
上記バンドがバンド本体と分岐片とを有する場合でも、上記バンド本体と上記分岐片との固定手段は特に限定されるものではない。例えば上記バンド本体と上記分岐片とは、他の結束部材を用いて結束されてもよく、互いに結び付けられてもよい。
上記バンド固定部は、上記分岐片と上記バンド本体とをまとめて係止する上述の切り欠きを有していなくてもよい。
以上のように、本考案の一態様に係るフェイスシールドは、手軽で快適に使用することができるので、例えば感染防止用として種々の現場で用いることができる。
1 シールド本体
2 バンド
2a バンド本体
2b 分岐片
10 フェイスシールド
11 バンド固定部
11a 第1バンド挿通孔
11b 第2バンド挿通孔
11c 切り欠き
11d 突起
12a 第1面ファスナー部
12b 第2面ファスナー部
P 装着者
S 一対のバンド固定部間に張設されたバンドとシールド本体の内面との間の空間

Claims (5)

  1. 可撓性を有するフィルム状であり、装着者の顔面を覆うシールド本体と、
    上記シールド本体に取り付けられ、装着者の頭部に掛け回されるバンドと
    を備え、
    上記シールド本体が、左右両側の側縁部の対向する位置に一対のバンド固定部を有し、
    上記バンドが、上記シールド本体が左右方向に撓んだ状態で維持されるように上記一対のバンド固定部に取り付けられているフェイスシールド。
  2. 上記バンドが伸縮性を有する請求項1に記載のフェイスシールド。
  3. それぞれの上記バンド固定部が、左右方向に間隔を空けて配置される一対のバンド挿通孔を有しており、
    上記バンドが、環状のバンド本体と、このバンド本体から分岐する一対の分岐片とを有しており、
    上記分岐片が、上記一対のバンド挿通孔を通過し、これらのバンド挿通孔を通過した先端部分で上記バンド本体に固定されている請求項1又は請求項2に記載のフェイスシールド。
  4. 上記先端部分に第1面ファスナー部が設けられ、上記バンド本体に上記第1面ファスナー部と着脱可能に固定される第2面ファスナー部が設けられている請求項3に記載のフェイスシールド。
  5. 上記バンド固定部が、上記先端部分とこの先端部分に固定されているバンド本体とをまとめて係止する切り欠きを有する請求項3又は請求項4に記載のフェイスシールド。
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