JP3228013U - 携帯発電機用自動エンジンオイル補給装置 - Google Patents

Abstract

【課題】長時間のガソリン供給を可能にした携帯型発電機において、１００時間を超すような長時間運転を可能にする携帯発電機用自動エンジンオイル補給装置を提供する。【解決手段】携帯発電機用自動エンジンオイル補給装置は、携帯発電機のオイル切れ信号を検知する制御用基板４とオイル供給用チューブポンプ３を備える。制御用基板４がオイル切れ信号を検知した場合、オイル供給用チューブポンプ３を一定時間駆動することでエンジンオイルタンク１内のオイルを発電機エンジンに供給する。【選択図】図１

Description

携帯用発電機に関する分野です。

最近は自然災害の規模が大きくなり、停電なども増え非常用発電機の需要が増えています。実際の災害などで通信機器の中継所などが停電になると、広範囲のユーザーに害が及ぶため、代替え電源として、ガソリン発電機などが利用されます。その際、移動型の発電機ではガソリン容量が限られ、発電がすぐに止まってしまいます。そのためにガソリンタンクを外部に拡張した長時間タイプの携帯型発電機があります。

しかしながら、長時間のガソリン供給を可能にした場合でも、携帯型発電機では４サイクル型のエンジンであってもエンジンオイルの消費が激しく、１００時間を超すような長時間運転はできませんでした。こうした携帯用発電機にはオイル量が減るとエンジンを切るような安全装置が装備されているからです。

安全装置を解除してしまう方法もありますが、その場合全くエンジンオイルがなくなると、エンジンが焼き付き全く動かなくなる危険性があります。一旦焼き付くと、エンジンを分解して修理しなくてはいけないので、この方法は使えません。

そこで、発電中には電源もあることから、小さなタンクに小型ポンプと制御回路を取り付け、オイルが減った場合に自動的にオイルを供給する装置を考案しました。特徴はエンジンを止める安全装置の信号を制御基板に取り込み、その信号が来れば、一定量のオイルを送ることにしました。また小さなオイルタンクにはフロートスイッチも組み込み、万一オイルが無くなった場合は、エンジンを止めるようにしました。

この携帯発電機用自動エンジンオイル補給装置をガソリンタンクを外した部分に組み込むことで、外部に特にタンクなどを設ける必要なく、長時間稼働に必要なエンジンオイルを供給できるようになります。ポンプからはチューブで通常のエンジンオイル補給用のキャップに追加された部分に直接オイルを送ります。そのため、エンジン内のオイルがポンプによって遮断され、逆流せず圧力も本機のオイルタンクにかからないため、発電機が稼働状態のままでも、本機オイルタンクにオイルを補給することができます。その上今後はＩｏＴシステムなどで通信機能を持たせた場合も、あと何時間でオイルが無くなるかの情報を送ることもできるようになります。

携帯発電機用自動エンジンオイル補給装置構成図

災害時には長時間運転型の携帯発電機が有用ですが、従来のものはガソリン、エンジンオイルの両面で長時間動かすことは難しかったのです。ガソリンタンクは比較的簡単に増設できますが、オイルについてはエンジンの構造上の制約もあって、増設が難しかったのです。しかし本装置の考案によって安全にエンジンオイルの増設ができ、発電機稼働中にもエンジンオイルの補給ができるため、将来的には携帯用、非常用発電機の必需品として利用されることが期待されます。

１ 小型エンジンオイルタンク
２ フロート液面センサー
３ オイル供給用チューブポンプ
４ 制御用基板

Claims (1)

1. 長時間可動型携帯発電機に発電機のオイル切れ信号と連動して、自動的にオイルを供給できることを特徴とした、携帯発電機用自動エンジンオイル補給装置。