JP3227832B2 - 軽水炉の非常用炉心冷却水注入装置 - Google Patents

軽水炉の非常用炉心冷却水注入装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽水炉の非常用炉心冷
却水注入装置に係り、特に、一次冷却水の水位が低下し
た際に、受動的に作動して冷却水を原子炉内に注入して
安全性を確保する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非常用炉心冷却系設備は、一次冷却水喪
失事故が発生した時に、一次冷却水を原子炉圧力容器内
に注入して炉心の冠水状態を保持するものであり、蓄
圧注入系、高圧注入系、低圧注入系、自動減圧系
等がある。
【0003】これらの設備では、原子炉圧力容器内の水
位の異常低下を水位計測装置により検出して電気信号を
出力させ、この電気信号により電気または空気圧等の動
力を供給して弁を開放作動させて、非常用冷却水タンク
から冷却水(またはほう酸水)を原子炉圧力容器内に注
入するようにしている。したがって、非常時には、信号
伝送のための装置や動力によって作動する装置と、非常
用炉心冷却系を確実に作動させるために信頼性の高い動
力源とを確保することが必要である。
【0004】近年、原子炉システムの簡素化をねらいと
して、受動的安全システムを大幅に取り入れた新しい思
想に基づく原子炉の開発が要望されている。これらの原
子炉に用いられる受動的安全システムは、外部からのエ
ネルギあるいは信号、操作なしに、それ自体の有するメ
カニズムによって安全機能の達成を確保しようとしてい
る。
【0005】受動的安全システムに関連する技術とし
て、特開昭62−108192号公報「軽水冷却型原子
炉」が提案されている。その技術の概略を説明すると、
原子炉圧力容器の上方位置に、非常用給水系の給水タン
クを連設しておくとともに、非常用給水系の途中にポン
プの吐出圧力低下時に管路を開放する制御弁を配設し
て、炉心を冠水状態にしている一次冷却水またはほう酸
水の一部をポンプで吸引し続けるようになし、ポンプの
吐出圧力を直接制御弁に伝送して非常用給水系の管路を
閉じておき、原子炉圧力容器の水位低下により気体の吸
引現象が生じてポンプの吐出圧力が低下した場合に、制
御弁が受動的に管路を開放することによって、冷却水や
ほう酸水の供給を自動的に開始して炉心の冠水状態を維
持するようにしたものである。
【0006】そして、この技術によれば、原子炉水位の
低下事故あるいはポンプ停止時に、受動的に給水系が作
動して給水がなされることによって、炉心の冠水状態を
保持することができるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポンプを作動
させるためには、原子炉運転中における電動モータ等の
駆動源の停電事故の発生を防止する必要があり、また、
連続的に回転し続ける部分にあっては、安全性を確保す
るためにそのメンテナンスを考慮しなければならない等
の解決すべき課題が残されている。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、冷却水供給系を遮断している部分を、自然力のみ
によって受動的に開放して給水を行なうことにより、原
子炉の安全性を確保することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の複数の手段を提案している。第1の手段は、給水タン
クに貯留されている非常用冷却水を重力により原子炉圧
力容器内に流下させる軽水炉の非常用炉心冷却水注入装
置であって、給水タンクと原子炉圧力容器とを接続する
給水用配管に介在状態に配され管路の開閉をする制御弁
と、該制御弁に接続されその開閉作動を行なう弁作動手
段とを具備し、該弁作動手段が、原子炉圧力容器におけ
る液相部分及び気相部分に接続状態の昇降タンクと、該
昇降タンクを昇降可能に支持し荷重減少時に昇降タンク
を上方移動させる荷重支持手段と、昇降タンクと制御弁
との間に介在状態に配され昇降タンクの上方移動時に制
御弁を開放作動させる弁駆動部とから構成されるものと
している。第2の手段は、第1の手段に、弁作動手段に
おける荷重支持手段に、昇降タンクの重量を受ける弾発
部材が配される構成を付加した軽水炉の非常用炉心冷却
水注入装置としている。第3の手段は、第1または第2
の手段に、弁作動手段における弁駆動部に、制御弁を開
放方向に駆動するリンク機構が配される構成を付加した
軽水炉の非常用炉心冷却水注入装置としている。第4の
手段は、第3の手段に、リンク機構と制御弁との結合部
分に、開放方向への移動を遅らせる係合状態の長穴及び
ピンが配される構成を付加した軽水炉の非常用炉心冷却
水注入装置としている。
【0010】
【作用】第1の手段にあって、原子炉圧力容器内の水位
が通常の状態である場合には、昇降タンクの内部水位が
同レベルとなって、昇降タンクの水量の多い状態が維持
され、その重量によって昇降タンクが下がった状態を継
続し、制御弁により非常用給水系の管路の閉塞が行なわ
れる。原子炉圧力容器内の水位が低下した場合には、昇
降タンクの内部水位が同レベルまで下がることによって
重量が減少して昇降タンクが上昇し、弁駆動部により制
御弁の開放が行なわれて、給水タンクと原子炉圧力容器
の内部とが連通した状態となり、重力により給水タンク
から原子炉圧力容器内に非常用冷却水の供給がなされ
て、炉心の冠水状態の保持が行なわれる。第2の手段に
あっては、第1の手段による作用に付加して、弾発部材
の弾発力による上方への駆動力が昇降タンクの重量を上
回ると、昇降タンクが上昇し始めて、制御弁の開放が行
なわれる。第3の手段にあっては、第1の手段及び第2
の手段による作用に付加して、弁作動手段から制御弁へ
の駆動力の伝達が、リンク機構を介して行なわれる。第
4の手段にあっては、第3の手段による作用に付加し
て、リンク機構が移動を開始した場合に、長穴及びピン
の結合部分で力の伝達が遅れ、原子炉圧力容器の水位が
管理限界を超えると、原子炉圧力容器への給水が行なわ
れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る軽水炉の非常用炉心冷却
水注入装置の一実施例について、図1ないし図3に基づ
いて説明する。各図において、符号1は原子炉圧力容
器、2は炉心、3は一次系配管、4A,4Bは隔離弁、
5は原子炉格納容器、5aは原子炉ペデスタル、5bは
隔離床板、5cは外側隔壁、5dはサプレッションチェ
ンバ、5eは上部ドライウエル、5fは下部ドライウエ
ル、5gは環状プレナム部、5hは連通口、5iは放圧
口、6は蒸気逃し管、6aはスパージャ、11は給水タ
ンク、12は給水用配管、13A,13Bは制御弁、1
4は弁作動手段、15は昇降タンク、16A,16Bは
連通配管(サイホン管)、17は荷重支持手段、18は
弁駆動部、Aは液相部分、Bは気相部分、Pはプール水
である。
【0012】該一実施例における非常用炉心冷却水注入
装置にあっては、非常用冷却水を重力によって原子炉圧
力容器1の中に注水して、炉心2の冠水状態を維持する
ものに適用している。
【0013】そして、非常用炉心冷却水注入装置は、図
1に示すように、原子炉格納容器5の外方でかつ上方位
置(高所)に配される給水タンク11と、該給水タンク
11と原子炉圧力容器1との間に接続状態に配されかつ
原子炉格納容器5の側壁を貫通して布設される給水用配
管12と、該給水用配管12及び蒸気逃し管6の途中に
介在状態に配され管路の開閉を行なうための制御弁13
A,13Bと、該制御弁13A,13Bに接続されその
その開閉作動を行なうための弁作動手段14とを具備し
ている。
【0014】前記弁作動手段14は、図2に示すよう
に、原子炉圧力容器1の内部に形成される通常運転液位
H及び下限液位Lの高さ寸法Tに対応して例えばこれよ
りも大きな上下寸法を有する昇降タンク15と、該昇降
タンク15及び原子炉圧力容器1の内部間を上下の2箇
所で接続するための連通配管(サイホン管)16A,1
6Bと、昇降タンク15を昇降可能な状態に支持し昇降
タンク15の荷重減少時に昇降タンク15を上方移動さ
せる荷重支持手段17と、昇降タンク15と制御弁13
A,13Bとの間に接続状態に配されて昇降タンク15
の上方移動時に制御弁13A,13Bを開放作動させる
ための弁駆動部18とから構成される。
【0015】さらに詳しく説明すると、昇降タンク15
及び連通配管16A,16Bは、原子炉圧力容器1の内
部圧力が印加されるために、十分な耐圧性を有するもの
とすることが必要であるが、連通配管16A,16Bに
あっては、昇降タンク15の上下移動を妨げない程度の
変形性(撓み性)が付与される。そして、下方位置の連
通配管16Aは、原子炉圧力容器1の内部側の開口位置
が、液相部分Aの下限液位Lよりも下方となるように設
定され、上方位置の連通配管16Bは、その開口位置
が、通常運転液位Hの近傍または気相部分Bとなるよう
に設定される。また、下方位置の連通配管16Aは、昇
降タンク15の内底部近傍に開口位置が設定され、上方
位置の連通配管16Bは、昇降タンク15の内部上方に
開口位置が設定される。
【0016】前記荷重支持手段17は、図2に示すよう
に、昇降タンク15と支持構造物17aとの間に配され
昇降タンク15の重量を受けて荷重減少時に上方に移動
させるための弾発部材17bと、昇降タンク15の回り
に配され上下移動を許容するとともに水平方向の移動を
拘束して耐震性を付与するための昇降ガイド17cとを
有している。
【0017】前記弁駆動部18は、図2及び図3に示す
ように、昇降タンク15と制御弁13A,13Bの弁棒
13dとの間に接続状態に配されるリンク機構18a
と、該リンク機構18aと弁棒13dとの結合部分に配
される係合状態の長穴18b及びピン18cとを有し
て、昇降タンク15が下方に位置している場合に、弁棒
13dの上下方向の自由な移動を許容し、昇降タンク1
5が上方に移動した場合に、図3の鎖線で示すように、
リンク機構18a及びピン18cが弁棒13dを引き上
げて制御弁13A,13Bを開放状態とするように設定
される。
【0018】なお、制御弁13A,13Bは、図3に示
すように、弁箱13aの内部に弁座13b及び弁体13
cが配され、押えばね13eの弾発力によって弁棒13
dを押して弁座13bの閉塞状態を保持し、かつ、シー
ル部13fによって外部から弁室13gを隔離する構造
等とされる。そして、押えばね13eの弾発力は、原子
炉圧力容器1の通常の内部圧力印加時に、弁座13bの
閉塞状態を維持し得るものが適用される。また、蒸気逃
し管6に配される制御弁13Bにあっては、原子炉圧力
容器1の内部圧力が上限値を超えた際に管路を開放する
ものとされる。
【0019】このような非常用炉心冷却水注入装置にあ
っては、原子炉圧力容器1における液相部分A及び気相
部分Bに、連通配管16A,16Bを介して昇降タンク
15が接続されるために、昇降タンク15の中に、液相
部分Aの液位と同じ高さの液位が形成される。
【0020】したがって、原子炉の通常運転時にあって
は、原子炉圧力容器1の液相部分Aが図2の通常運転液
位Hとなって、昇降タンク15の中に一次冷却水がほぼ
充満状態に送り込まれ、昇降タンク15の重量によって
荷重支持手段17の弾発部材17bが弾性変形した状態
となり、弁駆動部18のリンク機構18aが図3の実線
で示すように、下がった位置を維持する。この場合に
は、長穴18bの存在によって弁棒13dとリンク機構
18aとの間で力の伝達が行なわれない。
【0021】一方、一次系配管3の一部に、図1に示す
破断箇所X,Yが生じ、ここからの漏洩に基づいて一次
冷却水が失われて原子炉圧力容器1の液位が低下する
と、これに連動して昇降タンク15における液相部分1
5aが低下して、昇降タンク15の全体重量が減少する
ため、弾発部材17bの弾発力によって昇降タンク15
が平衡する位置まで若干上昇して停止する。昇降タンク
15の上方移動量が弁駆動部18の長穴18bの範囲内
である場合には、制御弁13A,13Bの弁棒13dの
上方移動が行なわれず、したがって制御弁13A,13
Bが開放されることはない。
【0022】液相部分Aが下限液位Lまで低下するよう
な事態が生じると、昇降タンク15の総重量が著しく減
少して、弾発部材17bによって昇降タンク15が押し
上げられ、図3に鎖線で示すように、リンク機構18a
が上方に移動することによって、弁棒13dが強制的に
持ち上げられ、弁体13cが弁座13bから離間して、
蒸気逃し管6及び給水用配管12の管路が開放される。
【0023】給水用配管12による管路が開放された場
合には、原子炉圧力容器1における気相部分Bと給水タ
ンク11の貯留液との圧力差によって、原子炉圧力容器
1への給水がなされる。このときの気相部分Bの圧力
は、蒸気逃し管6の管路が制御弁13Bによって開放さ
れるため、両ドライウエル5e,5fの圧力にプール水
Pの液位とスパージャ6aとの水頭差を加えた圧力に近
似するものとなっており、給水タンク11による給水圧
力が相対的に大きなものとなるため、重力によって給水
タンク11から原子炉圧力容器1の内部にほう酸水等の
非常用冷却水が順次注入され、炉心2の冠水状態の保持
が行なわれるものである。
【0024】また、一次冷却水の漏洩及び損失が非常に
大きい場合には、原子炉圧力容器1の圧力低下が著しく
なって水頭差が形成されるが、一次冷却水の漏洩が少量
で液層部分Aが下限液位Lまで低下した場合には、原子
炉圧力容器1の内部圧力が高いままであることが考えら
れるため、弁駆動部18の調整によって蒸気逃し管6の
管路を先に開放して、水頭差の形成を補助するように設
定される。
【0025】これらの非常時の給水にあっては、電気や
空気圧等の駆動源が使用されず、昇降タンク15の重量
減少、弾発力による上昇、リンク機構18aによる制御
弁13A,13Bの開放操作等、自然力によって受動的
に行なわれ、停電等の影響を受けることがない。
【0026】〔他の実施態様〕本発明にあっては、実施
例に代えて次の技術を採用することができる。 a)弾発部材17bを板ばねや引っ張りばねとするこ
と。 b)昇降タンク15と支持構造物17aとの間にスナッ
バ等を配して、昇降タンク15の上下移動性や耐震性を
確保すること。
【0027】
【発明の効果】請求項1に係る軽水炉の非常用炉心冷却
水注入装置にあっては、以下の効果を奏する。 (1) 給水タンクと原子炉圧力容器とを接続する給水
用配管に介在させられる制御弁と、その開閉作動を行な
う弁作動手段とを具備し、弁作動手段が、原子炉圧力容
器における液相部分及び気相部分に接続状態の昇降タン
クと、昇降タンクを昇降可能に支持する荷重支持手段
と、昇降タンクの上方移動時に制御弁を開放作動させる
弁駆動部とから構成されるものとすることにより、一次
冷却水の水位が低下した際に、受動的作動によって冷却
水を原子炉圧力容器内部に注入して、炉心を冠水状態に
して原子炉の安全性を確保することができる。 (2) 非常時の給水にあっては、電気や空気圧等の駆
動源が使用されず、自然力によって受動的に行なわれ、
停電等の影響を受けることがない。 請求項2に係る軽水炉の非常用炉心冷却水注入装置にあ
っては、弁作動手段における荷重支持手段に、昇降タン
クの重量を受ける弾発部材が配される構成の採用によ
り、請求項1の注入装置に以下の効果が付加される。昇
降タンクの重量を弾発部材の弾発力で支持しておくこと
により、重量変化が生じた場合の検出を容易にし、か
つ、給水を確実に実施することができる。請求項3に係
る軽水炉の非常用炉心冷却水注入装置にあっては、弁作
動手段における弁駆動部に、制御弁を開放方向に駆動す
るリンク機構が配される構成の採用により、請求項1ま
たは請求項2の注入装置に以下の効果が付加される。弁
作動手段から制御弁への駆動力の伝達が、リンク機構を
介して行なわれることにより、接続距離及び方向の自由
性を向上させることができる。請求項4に係る軽水炉の
非常用炉心冷却水注入装置にあっては、リンク機構と制
御弁との結合部分に、開放方向への移動を遅らせる係合
状態の長穴及びピンが配される構成の採用により、請求
項3の注入装置に以下の効果が付加される。結合部分で
の力の伝達を遅らせることにより、原子炉圧力容器の水
位が管理限界を超えるまでの液位の設定を容易にし、必
要時に原子炉圧力容器への給水を速やかに実施すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軽水炉の非常用炉心冷却水注入装
置の実施例を示す正断面図である。
【図2】図1に示す弁作動手段の部分の正断面図であ
る。
【図3】図2に示す制御弁及び弁駆動部の正断面図であ
る。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器 2 炉心 3 一次系配管 4A,4B 隔離弁 5 原子炉格納容器 5a 原子炉ペデスタル 5b 隔離床板 5c 外側隔壁 5d サプレッションチェンバ 5e 上部ドライウエル 5f 下部ドライウエル 5g 環状プレナム部 5h 連通口 5i 放圧口 6 蒸気逃し管 6a スパージャ 11 給水タンク 12 給水用配管 13A,13B 制御弁 13a 弁箱 13b 弁座 13c 弁体 13d 弁棒 13e 押えばね 13f シール部 13g 弁室 14 弁作動手段 15 昇降タンク 15a 液相部分 16A,16B 連通配管(サイホン管) 17 荷重支持手段 17a 支持構造物 17b 弾発部材 17c 昇降ガイド 18 弁駆動部 18a リンク機構 18b 長穴 18c ピン A 液相部分 B 気相部分 P プール水

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水タンクに貯留されている非常用冷却
    水を重力により原子炉圧力容器内に流下させる非常用炉
    心冷却水注入装置であって、給水タンクと原子炉圧力容
    器とを接続する給水用配管に介在状態に配され管路の開
    閉をする制御弁と、該制御弁に接続されその開閉作動を
    行なう弁作動手段とを具備し、該弁作動手段が、原子炉
    圧力容器における液相部分及び気相部分に接続状態の昇
    降タンクと、該昇降タンクを昇降可能に支持し荷重減少
    時に昇降タンクを上方移動させる荷重支持手段と、昇降
    タンクと制御弁との間に介在状態に配され昇降タンクの
    上方移動時に制御弁を開放作動させる弁駆動部とから構
    成されることを特徴とする軽水炉の非常用炉心冷却水注
    入装置。
  2. 【請求項2】 弁作動手段における荷重支持手段に、昇
    降タンクの重量を受ける弾発部材が配されることを特徴
    とする請求項1記載の軽水炉の非常用炉心冷却水注入装
    置。
  3. 【請求項3】 弁作動手段における弁駆動部に、制御弁
    を開放方向に駆動するリンク機構が配されることを特徴
    とする請求項1または2記載の軽水炉の非常用炉心冷却
    水注入装置。
  4. 【請求項4】 リンク機構と制御弁との結合部分に、開
    放方向への移動を遅らせる係合状態の長穴及びピンが配
    されることを特徴とする請求項3記載の軽水炉の非常用
    炉心冷却水注入装置。
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