JP3227767U - 組み立て式棚 - Google Patents

Abstract

【課題】スライドレール構造の引き出しを有する組み立て式棚を提供する。
【解決手段】本考案の組み立て式棚は、引き出しバスケットを取り付けるために設計されており、スライドレールシート(30)を組み立て式棚の両側の水平棒間にフックして組み立てられるように、引き出し収納のためのスライドレールが構成される。スライドレールシート(30)は単一金属板からパンチング加工および折り曲げ加工により成形される。スライドレールシート(30)の本体はコの字型を呈するスロットフレーム(31)を有し、スロットフレーム(31)の前端近傍及び後端近傍にフック金具(33)(34)がそれぞれ成形されている。また各フック金具(33)(34)はそれぞれスライドレールシート(30)の前端部及び後端部と異なる距離を保つように形成され、二つのスライドレールシート(30)を同じ水平棒にフックする時、互いのフック金具(33)(34)が互いに距離を保つように配置されて互いに干渉しない。
【選択図】図３

Description

本考案はスライドレール構造の引き出しを有する組み立て式棚に関し、特に組み立て式棚に引き出しを取り付けるために設計されたものであり、一体成形したスライドレールシートにより、フック配置の強固性を確保し、引き出しバスケットの引き出し操作と収納操作の滑らかさを実現するほか、効果的にスライドレールシートの生産コストを削減できるため、組み立て式棚の経済的利益全体を引き上げる。

従来の組み立て式棚は主に直立した棒枠を利用するものであり、それらの棒枠に合わせて棚の両側の複数の水平連結棒及び裏側の補強棒により基本的構成が組み立てられてから、選択的に複数の棚板が組み立てられるように設計されることで、組み立て式棚が構成されている。当該組み立て式棚の仕切り空間を利用し、各種の物品を収納?配置することにより、当該組み立て式棚の空間について適当に企画と応用を行なうことができ、また必要に応じて組み立て式棚を拡充するように組み立てることができるため、配置?収納空間を大きくすることができる。

しかし、このような組み立て式棚では、固定措置が足りない場合、棚板に実際に物品を配置?収納すると、その上に配置されている物品の重みにより転がり落ちることがあり得ると同時に、配置され得る物品の種類と数量も制限を受けることになる。

このため、より良い実用価値を実現するため、以前、出願人らは組み立て式棚の両側に設置する水平棒を用いた組み立て式のスライドレールシートを開発した。その成果により、組み立て式棚は引き出しバスケットにあわせて使用することができるようになり、より良い実用性と柔軟性が実現された。
この組み立て式棚のスライドレールシートは、金属シートにパンチング加工・折り曲げ加工を施すことによりコの字型を呈するようにガイドスロットフレームを成形した後、ガイドスロットフレームの前端の近傍及び後端の近傍に別途成形されたフックを結合して固設するものである。
したがって、当該フックを組み立て式棚の両側の水平棒にフックすることができるため、ガイドスロットフレームは組み立て式棚の物を載置する空間両側の互いに相対する位置にあり、引き出しバスケット頂縁の両側の凸レールをガイドスロットフレームに嵌めこんで引き出し及び収納操作をすることができるため、物品の配置がしやすい。

しかしながら、前記スライドレールシートはガイドスロットフレーム本体とフックという二つの部品を組み合わせたものを使用しているため、生産コスト全体が比較的高くなり、知らないうちに産業経済の利益全体に影響してしまう。この問題を解決するため、出願人はプラスチック射出成形で一体成形したスライドレールシートを製造することで生産コストを削減しようと試みたが、構造強度と耐用年数の問題に直面することとなり、その問題を解決できていないため、何とかしてそれを解決する必要がある。

従来の一体成形でない金属製スライドレールシートには生産コストが比較的高いという問題があること、プラスチック射出成形で一体成形したスライドレールシートにも構造強度及び耐用年数の問題があることに鑑み、出願人は特にこれらの問題の解消のための研究開発に着手し、本考案の組み立て式棚を開発した。

本考案は、複数のスライドレールシートと複数の水平棒を備える組み立て式棚である。
スライドレールシートは単一金属板からパンチング加工及び折り曲げ加工により成形されたものであり、コの字型を呈するように成形されたスロットフレームを有し、前端の近傍及び後端の近傍にフック金具がそれぞれ成形されている。
フック金具はそれぞれスライドレールシートの前端部及び後端部と異なる距離を保つように成形され、それにより二つのスライドレールシートを両側から同じ水平棒にフックする時、各フック金具が互いに距離を保つように配置されて互いに干渉しない。
また、各フック金具の嵌め溝は、各フック金具に合わせて使用される各水平棒が丸棒、円管または角管の形状であることに対応可能なように異なる規格及び形状に成形されている。
また各フック金具の嵌め溝は、水平棒の形状に対応可能な円柱形状でない多面柱形状を呈し、フック時の多点接触による位置決めを行なうことができると同時に、各フック金具がスライドレールシートの本体に連結する基部は平らな面になるように成形され、スライドレールシートが引き出しバスケット及び収納物品の重量を引き受ける時に、より良好な支持強度を得てフックの強固性を高める。これにより、引き出しの引き出し操作及び収納操作は安定性とスムーズ性を維持することができる。

本考案の組み立て式棚は、スライドレールシートの一体的パンチング加工及び折り曲げ加工により成形することで、生産コストを効果的に削減するだけでなく、より良い経済的利益を実現し、それと同時にフック配置においてもより強固にし、引き出しの引き出し操作及び収納操作の安定性とスムーズ性を確保し、実用性を大幅に引き上げる。

本考案の第一実施例の実施状態を示す斜視図である。 本考案の第一実施例の構造を示す斜視図である。 本考案の第一実施例の構造を示す別方向からの斜視図である。 本考案の第一実施例の配置を示す斜視図である。 本考案の第一実施例の配置を示す部分断面図である。 本考案の第一実施例の一つの水平棒に二つのスロットフレームを取り付ける状態の分解斜視図である。 本考案の第一実施例の一つの水平棒に二つのスロットフレームを取り付けた状態の斜視図である。 本考案の第二実施例の構造を示す斜視図である。 本考案の第二実施例の配置を示す斜視図である。 本考案の第三実施例の構造を示す斜視図である。

以下、本考案の構造及び構成、技術手段及び効果実現について、図を参照し、例をあげながらさらに具体的に説明する。

（第一実施例）
図１〜７に基き、本考案の第一実施例について説明する。図に示すように、本考案の組み立て式棚は、主に組み立て式棚(10)に引き出しバスケット(20)を取り付けるために設計が行なわれているものであり、スライドレールシート(30)を組み立て式棚(10)両側の水平棒(11)の間にフックして引き出しのスライドレールが組み立てられるように構成されている。
前記スライドレールシート(30)は単一金属板からパンチング加工及び折り曲げ加工により成形され、コの字型を呈するスロットフレーム(31)が成形される。スロットフレーム(31)の前端および後端の位置にそれぞれ直立した止め金具(32)が折り曲げ加工により設置され、引き出しバスケット(20)の引き出し操作及び収納操作時のリミットストッパーとして機能する。
スロットフレーム(31)の前端の近傍、及び後端の近傍にフック金具(33)(34)が折り曲げ加工により成形され、また当該フック金具(33)(34)はそれぞれスライドレールシート(30)の前端部、及び後端部と異なる距離を保つ。これにより、二つ以上の引き出しバスケット(20)の取り付けのニーズに対応し、二つのスライドレールシート(30)を、両側から同じ水平棒(11)にフックする時、互いのフック金具(33)(34)が互いに距離を保つように配置されて互いに干渉しない。
また前記各当該フック金具(33)(34)の嵌め溝(35)は水平棒(11)に対応して異なる規格及び形状に設計され、嵌め溝(35)の溝壁が円柱形状でない多面柱形状を呈することにより、フックする時の多点接触による位置決めを可能にすると同時に、各当該フック金具(33)(34)はスライドレールシート(30)の本体と連結する基部が平らな面(331)(341)になるように設計され、構造補強効果を達成する。
これにより、スライドレールシート(30)は引き出しバスケット(20)及び収納物品の重量を引き受ける時、当該平らな面(331)(341)とフック金具(33)(34)の接触部位が水平棒(11)に押し付けられてより良好な支持強度を得、スライドレールシート(30)のフックの強固性を強め、荷崩れのおそれをなくし、引き出しバスケット(20)の引き出し操作及び収納操作は安定性とスムーズ性を維持することができる。

（第二実施例、第三実施例）
次に図８〜１０に示すように、本考案の組み立て式棚は、前記第一実施例に適合する丸棒型の水平棒の機能を持っている。
組み立て式棚(10)の水平棒(11)が円管(図８、９)または角管(図１０)の形状の場合、本考案はスライドレールシート(30)の製造において、単一金属板によりコの字形のスロットフレーム(31)の本体及び前端、後端の止め金具(32)が成形されるほか、前端の近傍、後端の近傍に折り曲げ加工により成形されたフック金具(33)(34)の嵌め溝(35)に対して、異なる規格及び形状の設計変更が行われる。
すなわち、円管型の水平棒(11)に対応する場合には、スライドレールシート(30)のフック金具(34)(34)の嵌め溝(35)の規格を大きくし、また溝壁がアーク形でない多面柱形状を呈することにより、円管型の水平棒(11)にフックした時に強固なフック効果を得ることができる(図８、９参照)。
また、角管型の水平棒(11)に対応する場合には、スライドレールシート(30)のフック金具(33)(34)の嵌め溝(35)に対して角溝になるように設計され、またその規格を大きくすることができ、スライドレールシート(30)を強固に角管型の水平棒(11)にフックすることができる(図１０参照)。
これにより、本考案のスライドレールシート(30)は、産業応用面において、組み立て式棚(10)の両側に水平棒(11)が設計製造されている場合には、いずれも水平棒(11)が丸棒、円管または角管など異なる形であることに対応して適切なスライドレールシート(30)を選択してフック搭載し、引き出しのスライドレールを組み立てるように構成でき、組み立て式棚(10)は引き出しバスケット(20)に適合させて使用でき、それにより物品の収納配置を実現する。

以上、本考案は、組み立て式棚の設計において、単一金属板からスライドレールシートを成形するため生産コスト全体を削減でき、構造強度も引き上げられ、同時に、フック金具の配置設計により二つ以上の引き出しを設置する場合にも、スムーズに配置を達成して互いに干渉せず、スライドレールシートフック金具の規格及び形状の設計変更に応じて各種のタイプの組み立て式棚の組み合わせで使用できる。

まとめると、本考案は有効に生産コスト全体を削減すると同時に使用上の実用性を有し、既存の製品の欠点を解決することができ、全体的に優れて突出した革新的な設計を有するから、出願する。

(10) 組み立て式棚、(11) 水平棒、(20) 引き出しバスケット、
(30) スライドレールシート、(31) スロットフレーム、(32) 止め金具、
(33)，(34) フック金具、(35) 嵌め溝、(331)，(341) 平らな面

Claims (3)

1. 複数のスライドレールシートと複数の水平棒を備える組み立て式棚であって、引き出しバスケットを取り付けるために前記スライドレールシートを前記組み立て式棚の両側面に設けられた各水平棒の間にフックして組み立てることができ、
   前記スライドレールシートは単一金属板からパンチング加工及び折り曲げ加工により成形されたものであり、コの字型を呈するように成形されたスロットフレームを有し、前記スロットフレームの前端及び後端の位置にそれぞれ前記引き出しバスケットの引き出し時及び収納時のリミットストッパーとなる止め金具が前記前端及び前記後端を折り曲げて成形されており、前記スロットフレームの前記前端の近傍及び前記後端の近傍にフック金具がそれぞれ成形されており、また各前記フック金具の嵌め溝は前記水平棒の形状に対応可能な円柱形状でない多面柱形状を呈すると同時に、各前記フック金具が前記スライドレールシートの本体に連結する基部は平らな面になるように成形されて構造補強効果を有し、前記スライドレールシートが前記引き出しバスケット及び収納物品の重量を引き受ける時、前記平らな面と前記フック金具の境界部位が水平棒に押し付けられて支持強度が増し、、前記スライドレールシートの前記フック金具の強固性を強めることを特徴とする組み立て式棚。
2. 各前記スライドレールシートの各前記フック金具はそれぞれスライドレールシートの前端部及び後端部と異なる距離を保つように成形され、それにより二つ以上の棚に引き出しバスケットを取り付けるため、二つの前記スライドレールシートを両側から同じ水平棒にフックする時、各前記フック金具が互いに距離を保つように配置されて互いに干渉しないことを特徴とする請求項１に記載の組み立て式棚。
3. 各前記スライドレールシートの各前記フック金具の嵌め溝は、各前記フック金具に合わせて使用される各前記水平棒が丸棒、円管または角管の形状であることに対応可能なように異なる規格及び形状に成形されていることを特徴とする請求項１に記載の組み立て式棚。

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