JP3227735U - 重機の運転席構造 - Google Patents

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佐藤 勝
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株式会社藤興業
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Abstract

【課題】重機の運転席に女性作業者でも不安なく安全に使用できる便器を備えた重機の運転席構造を提供する。
【解決手段】重機の運転席において、周囲の窓ガラス全面に通電により非透明となる遮光フィルムを施し、運転席の座席本体7の下方に所要スペースの収納空間5を形成し、空間5に便器としての糞尿収納容器6を出入り自在に収納して成る。この運転席構造によれば、一般家庭内での用便のように着衣を解いて用足しができるほか、糞尿収納容器6には高分子吸収剤と凝固剤と用便袋とを付設するので、高分子吸収剤で不快な臭いが吸着され、さらに凝固剤の成分によりゼリー状に変化して廃棄しやすくなる。
【選択図】図2

Description

本考案は、重機の運転席において、視覚的に車外と隔絶状態で用便できる重機の運転席構造に関するものである。
自動車の運転席で走行中又は停車中に着席したままで用便(主として排尿)できる座席用小型便器が特開平11-180227号公報(特許文献1)に提案されている。しかし、この技術では用便する姿が外部から視認され、この公知技術では運転席が一席である重機での女性の運転者にとっては極めて不都合なものである。
特開平11-180227号公報
本考案は。重機の運転席において、女性の運転者でも恥ずかしい思いをすることなく、用便をすることのできる重機の運転席構造を提供するものである。
本考案の請求項1に記載した重機の運転席構造は、重機の運転席において、周囲の窓ガラス全面に通電により非透明となる遮光フィルムを施し、運転席が座席本体の下方に所要スペースの収納空間を形成し、該収納空間に便器としての糞尿収納容器を出入り自在に収納して成る。
また、請求項2に記載した重機の運転席構造は、請求項1に記載した重機の座席構造において、前記糞尿収納容器に高分子吸収剤と凝固剤と用便袋とを付設して成る。
本考案の重機の運転席構造によれば、周囲の窓ガラス全部が通電により遮光状態であるから、一般家庭内での用便のように着衣を解いて用足しできる上、座席本体の表面座席板を上方に剥ぐれば、糞尿収納容器が出現し、便座をはね上げると、便座カバーが現れるので、便座の裏面に設けた収納部から用便袋と高分子吸収剤と凝固剤を入れてその上部周面を便座カバーに取り付けるだけの簡単な作業で前処理が終わる。
用足し後は用便袋の開口部を結んで糞尿収納容器から取り出し、新たな用便袋を糞尿収納容器に取り付け、その上部周面を便座カバーで押さえつけて便座を被せ、座席本体の表面座席板を下げれば、初期状態に完了した姿となる。
なお、用便袋に収納された糞尿は、高分子吸収剤で不快な臭いが吸着され、さらに、凝固剤の成分により、ゼリー状に変化して廃棄しやすくなるものである。
本考案が施された重機の一側面である。 本考案が施された運転席の座席の概略平面図である。 本考案の要部である糞尿収納容器の中央縦断面図である。 糞尿収納容器の分解斜視図である。
遮光フィルムを施こすとは、遮光フィルムを窓ガラスに貼着するものから、電気的にON、OFF制御で遮光状態を維持、解除するものまでを含むとすることであり、この遮光フィルムとは、ミラータイプのフィルムが適しているものであるほか、夏場の省エネ効果が抜群で、エアコンの効きがグッーと良くなる反射タイプのマジックミラータイプのフィルムを挙げることができる。
また、トイレの凝固剤としては袋と吸収体が一体型でかさばらない防災用簡易トイレも良好で、高分子ポリマーも安心して使用できるものであるほか、ヤシ殻活性炭の消臭力も排泄時のニオイを消臭して効果抜群である。
本考案の重機の運転席構造について、図1に示すバケットローダなる重機1の例で説明すると、運転席の窓ガラス2は、カーテンを備えて通電により非透明となる遮光フィルムを施したものであり、その座席3は図2の概略で示したように、表面座席板4の下面に便座の収納空間5が形成され、この収納空間5には図3に示す便器としての糞尿収納容器6が収納され、座席本体7の表面座席板8が、その前端を塞いで見た目がすっきりした状態で作業にかかれる。
この糞尿収納容器6は図4に示すように、糞尿収納容器6の後方両端に設けた係合子9に便座カバー10の後方両端に設けた第1係合子11を係着し、更にこの第1係合子11に便座12の後方両端に設けた第2係合子13を係着し、図外のピン等で一括係合して糞尿収納容器6に対して前記便座12を便座カバー10が開閉自在に収められ、収納空間5に収められた糞尿収納容器6は、その上面に表面座席板4が被せられ、その前面にも垂れ下げられて運転に支障のない状態に整えられる。
便意を催したときは、表面座席板4を持ち上げると糞尿収納容器6が現れる。
糞尿収納容器6の便座カバー10を開けると便座12が現れるので普段の用足しと同様の姿勢で目的が達成される。
大便のときは予め用便袋14に収められた高分子吸収剤と凝固剤とによって不快な臭いも吸収される上、糞もゼリー状に変化しているので用便袋14の口部を縛って糞尿収納容器6から取り出され、適宜なゴミ箱に一時保留されるものである。なお、運転席には換気扇を設けてニオイを排出するようにする。
その後は初期作業と同様に便座カバー10との共同作業で収められ、便座カバー10の裏面に設けた収納部15に収められる高分子吸収剤と凝固剤とが用便袋14に振りまかれ、便座12が被せられ、最後に座席本体7の表面座席板8が便座12の上面から収納部空間5の前面に向けて被せられ、初期状態に整えられる。
なお、前記表面座席板4は座席本体7の要所に開閉自在に設けられる。
本考案は、重機運転者の女性の進出に福音となり、重機作業の活性化と重機製造業界の活性化に貢献できるものである。
1 重機
2 窓ガラス
3 座席
4 表面座席板
5 収納空間
6 糞尿収納容器
7 座席本体
8 表面座席板
9 係合子
10 便座カバー
11 第1係合子
12 便座
13 第2係合子
14 用便袋
15 収納部

Claims (2)

  1. 重機の運転席において、周囲の窓ガラス全面に通電により非透明となる遮光フィルムを施し、運転席の座席が座席本体の下方に所要スペースの収納空間を形成し、該収納空間に便器としての糞尿収納容器を出入自在に収納して成ることを特徴とする重機の運転席構造。
  2. 前記糞尿収納容器に高分子吸収剤と凝固剤と用便袋とを付設して成ることを特徴とする請求項1記載の重機の運転席構造。
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