JP3227589B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に係り、特に
半導体チップの実装構造で、高発熱する半導体チップの
実装に好適な半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】計算機の高速化を達成するには、LSI
を高密度に基板上に実装する必要が有る。この一例が、
アイ ビー エム ジャーナル オヴ リサーチ アン
ド デヴェロプメント 第26巻第1号、30頁(IB
M J. Res. Develop. Vol.26,
No.1, January 1982, P.30)に
開示されている。その構造を図2に示す。この図におい
て、基板2は厚膜配線層を持つセラミック多層基板であ
る。この上面に微細な構造を持つ薄膜配線層3を設ける
と高密度実装に一層有効であり、そのような構造はアイ
イー イー イー 第42回 プロシーディングス
エレクトロニック コンポーネント アンド テクノロ
ジー カンファレンス 第1頁(IEEE Proce
edings of 42nd Electronic
Components & Technology
Conference, 1992, P.1)に開示
されている。この例においては、LSIチップ1はその
表面に半田ボ−ル接続用のパッドを有し、半田ボ−ル4
を介してチップ全面と多くのI/Oピン99が電気的に
接続された構造となっている。また、LSIをLSIチ
ップと熱膨張係数が異なる基板上に接続した例は日本機
械学会第70期全国大会講演論文集B卷(Vol.B)
第525頁に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の実装構造に
おいて、今後、一層の高密度化を図るには、薄膜配線層
をさらに多層化する必要がある。薄膜配線層では配線に
アルミ、銅などの金属材料、絶縁層にポリイミド樹脂等
基板と熱膨張係数の異なる材料を用いるため、薄膜配線
層を多層化すると、LSIの半田接続時または稼動時等
の温度変化による基板の反り変形が増大する。また、L
SIは、チップ背面から冷却されるが、LSIの高発熱
化はLSI稼動時のチップ厚さ方向の温度勾配の増大を
生じ、このためチップに反り変形を生じる。さらに、半
導体チップが熱膨張係数の異なる基板に接続された場合
もチップ接続面に作用する接続部材からの力により反り
変形を生じる。これらの反り変形はチップ接続用のピン
または半田ボ−ルに接続面に垂直な大きな歪を生じ、信
頼性の低下という近年の半導体装置の高速化に伴う新し
い課題が生じている。
【0004】本発明の目的は、前述のチップおよび基板
の反り変形による半田ボ−ルとピンの損傷を防止し、高
密度実装を可能にする半導体装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、例えば、発
半導体素子と、この発熱半導体素子を搭載した基板
と、この基板の表面に形成され基板と異なる材料を絶縁
体とする配線層と、前記発熱半導体素子前記基板と
電気的に接続する接続素子とを備え前記発熱半導体素
子の前記基板に対向する面の反対面に、前記発熱半導体
素子と異なる熱膨張係数を有する材料の層を設けた半
体装置であって、前記発熱半導体素子と異なる熱膨張係
数を有する材料の層は、メッキ、スパッタ、溶射等によ
り形成された薄膜からなることを特徴とする半導体装置
により達成される。
【0006】
【作用】上記構成によれば、裏面に熱膨張係数の異なる
材料からなる変形整合層を接合された半導体素子は、温
度変化を受けると反り変形を生じる。この変形量は変形
整合層の材料特性、厚さにより変えられる。そこで、変
形整合層、基板あるいは薄膜配線層の厚さを適切に選べ
ば、半田接合時や稼動時における温度変化による素子と
基板の熱変形差を半田ボ−ル、ピン等に損傷を生じるこ
とのない許容値以下に押さえることが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例を、図面を
参照して説明する。図1は、第1の実施例を示す図で、
基板2上に半田ボ−ルなどの接続部材4を介して半導体
チップ1が実装されている。この半導体チップは冷却用
部材5と基板2とで封止されている。フロリナ−トなど
の冷却用液体10が冷却用部材5の流入口20から流入
し、ノズル7から噴射され半導体チップ1を冷却した
後、流出口21より流出する。基板2の上部にはポリイ
ミド樹脂などの有機材料を絶縁体とした薄膜配線層3が
形成されている。この基板2では基板材と薄膜配線層3
との熱膨張率が異なるため、LSIチップの接続プロセ
ス及び半導体稼働時の温度変化により反り変形が生じ
る。そこで、この変形によるピンまたは半田ボ−ル4な
どの接続部の損傷を防ぐために、半導体チップ1の裏面
全面にチップとは熱膨張率の異なる金属薄膜で形成され
た変形整合層6が設けられている。この変形整合層6は
必ずしも金属膜である必要は無く、セラミック等の溶射
膜でもよい。
【0008】図3、図4を用いて、この変形整合層6の
作用について説明する。図3は、半導体チップ、変形整
合層付き半導体チップおよび薄膜層付き基板が単体でそ
れぞれ接続プロセス温度、常温及び半導体稼働時の温度
になった場合の反り変形を示したものである。半導体チ
ップ1はピンまたは半田ボ−ル4等を介して基板2に2
00〜300℃の温度で接合された後、−ΔT1 の温度
変化を受け常温(約20℃)に戻る。その後、チップに
通電され稼働状態に入ると、半導体チップ1は平均して
ΔT2だけ温度上昇する。通常この状態では、50〜8
5℃に昇温する。さらに半導体チップ1はその動作面の
発熱を背面から冷却している。この2つの温度変化によ
り、半導体チップ内には温度勾配が生じる。
【0009】整合層を持たない半導体チップ1の場合に
は、基板接合温度になった後、常温に戻る温度変化−Δ
1 においては反り変形を生じない。また、稼働時温度
まで温度上昇ΔT2 しても反り変形を生じないが、半導
体チップ内の温度勾配によって反り変形bを生じる。一
方、基板2はその上面に薄膜配線層3があり、この薄膜
配線層3は熱膨張係数の異なる材料で形成されているの
で、チップ寸法範囲内で温度上昇1℃あたり−a2 の反
り変形を生じる。この反り変形により、チップ接合後に
常温まで温度変化すると、a2ΔT1の変形を生じる。ま
た、基板2は半導体チップの稼働時には、チップとは温
度上昇が同じでなく、ΔT1 より温度差の低いΔT3
当の温度上昇をする。この場合、基板2の稼働時温度で
の変形はチップ寸法範囲内でa2(ΔT1−ΔT3)とな
る。さらに、半導体チップ1上に、温度上昇1℃あたり
−a1 の変形を生じるように変形整合層6を設けると、
チップ1には常温、稼働時温度でそれぞれa1ΔT1、a
1(ΔT1−ΔT2)+bの反り変形が生じる。
【0010】図4に、半導体装置に対して上記の構造を
用いた場合の半導体装置の挙動を示す。基板に配線層が
あり、チップに変形整合層があるの場合においては、
接合時から常温への温度変化により、チップではa1Δ
1 、基板ではa2ΔT1 の変形を生じるので、結果と
して (a1−a2)ΔT1 ……(1) の変形差を生じる。そして、このは、稼動時にはチッ
プでa1(ΔT1−ΔT2)+b、基板でa2(ΔT1 −Δ
3)の変形を生じ、その差は次のようになる。 a1(ΔT1−ΔT2)+b−a2(ΔT1−ΔT3) ……(2) 接続部材はこれらの変形差を生じるチップと基板を結合
するために歪や応力を生じる。従ってこれらの変形差を
十分小さくすることにより、接続部の強度信頼性を高め
ることができる。
【0011】図5に示したように、チップの対角線長さ
をdとする。また、厚さ、ヤング率、熱膨張係数をそれ
ぞれh、E、αで表し、変形整合層、半導体チップ、薄
膜配線層、基板についてのこれらの量をそれぞれ下付き
添字1、2、3、4を付して表す。またチップの単位面
積当りの発熱量をq、熱伝導率をλで表す。このとき、
前記のa1、a2、bはそれぞれ大略次のように表され
る。
【0012】 a1=(3/4)d2×(α1−α2)×E11/(E22 2)……(3) a2=(3/4)d2×(α3−α4)×E33/(E44 2)……(4) b=d2×α2×q/(8λ) ……(5)
【0013】
【表1】
【0014】半導体装置が実際に受ける温度変化の一例
として、上に示す表1の条件で熱膨張係数、ヤング率、
厚さを定め、上記(1)〜(3)式を算出する。ここ
で、チップ接続構造は図5に示した構造であり、チップ
の対角線長さd=20mm、チップの単位面積当たりの発
熱量q=1w/mm2、熱伝導率λ=0.14w/mm・℃、温度差
ΔT1=180℃、ΔT2=60℃、ΔT3=30℃とし
た。この結果、b≒1.1μmが得られた。
【0015】この場合に上記(1)、(2)の変形差を共に
0にするには、a1=a2=b/(ΔT2−ΔT3)となる
ようにh1 、h3 、h4 を選べば良い。例えば変形整合
層をNiで形成した場合、上記より、h1 は約2.2μ
m 、Crで形成した場合は、約4.5μmとなる。ま
た、h4 を3mmのままにすれば、h3 を0.64mm
となるように膜を形成すれば良い。
【0016】しかし、実用的には変形差を0にする必要
は無く、接合強度から決まる許容値以下であれば良い。
半田のクリ−プ破断を防ぐには、半田に応力が作用しつ
づけることを防げば良い。このためには稼動時の高温に
おけるクリ−プで応力緩和が生じた後常温に戻った場合
に半田が降伏しなければ良く、稼動時温度と常温との温
度差で生じる接続面に垂直な歪が0.2%以下であれば
良い。0.5mmの厚さのチップが20%程度の断面積
密度を持つ半田ボ−ルで接続された場合、変形差δによ
る歪はおよそ(20/d)2 δとなる。ここで、δは変
形差(mm)、dはチップ対角線長さである。この場合
の変形差に対する許容値δalは大略次のようになる。 δal=5.0d2/106(mm) この値はチップ厚さの二乗に逆比例し、半田接合部の断
面積密度に比例するからδalは次のようになる。このと
きに強度から変形差に対する許容値δalは大略次のよう
になる。 δal=5.0d2(κ/0.2)(0.5/t)2/106(mm) =6.25(d/t)2κ/106(mm) ここで、dはチップ対角線長さ、tはチップ厚さ、κは
接続半田断面積密度である。
【0017】図5の場合、接続半田断面積密度が0.1
であるとすると、δalは1μmとなる。表1に示した必
要最小厚さで基板を構成するとΔT1により5μmも変
形するためh4を5mmとした。この場合ΔT1による変
形は1.8μmとなる。Ni、Crの場合それぞれ0.8
μm、1.6μmの変形整合層を作ると常温で変形差は
ほぼ0となり、稼動時には0.7μmとなり許容範囲に
入る。
【0018】次に、図4において基板に配線層が有り、
チップに整合層がないの場合では常温でチップは変形
しないにもかかわらず基板がaΔT1 変形するため接続
部材に損傷を生じる。稼動時にはチップはbの変形を生
じ、基板変形はa(ΔT1 −ΔT3 )となるため接続部
の負荷は下がるが、停止時に常温に戻り、常温時と稼動
時の負荷が繰り返される。チップに整合層が無く、基板
にも配線層が無いの場合では、常温時には負荷は生じ
ないが、稼動時にはチップのみにbの変形を生じ負荷が
生じる。チップ発熱量が小さい場合はbは小さく重大な
損傷は生じないが、発熱量が大きくなると損傷を生じ
る。基板に配線層が無くチップに整合層が有るの場合
では常温時、稼動時ともに損傷を生じる。このように
の構造は、基板薄膜配線層が厚い場合やチップ発熱量が
大きい場合に、他の構造に比べて信頼性の高い構造を提
供できる。
【0019】上記のような構造は、半田ボールの場合だ
けでなく、図6に示すように、変形整合層6を形成した
LSIチップ1と基板2の薄膜配線層3との間を、金属
のボール11またはピンを半田12で接続する場合にも
適用できる。
【0020】図7は、本発明の第2の実施例を示す図で
ある。この図7においては、変形整合層をチップ全面に
では無く、部分的に設けている。この部分的な変形整合
層も第1の実施例と同様の役割を果たしうる。そして、
チップ切りだし時に金属粉が飛散するのを防止するた
め、切断箇所に金属膜を付けないときなどに有効であ
る。なお、図7では基板の変形量を適切にするため、基
板厚さを変える代わりに基板裏面に変形整合層を形成し
ている。また、図7では変形整合層6は部分的に連続し
ているが、複数に分割して設けても同様の効果がある。
【0021】図8は、本発明の第3の実施例を示す図で
ある。この実施例では、チップは冷媒に直接接触はして
いない。そして、熱伝導性コンパウンド13を介して、
冷却部材5に設けられた流路22内を流れる冷媒により
冷却される。熱伝導性コンパウンド13は変形抵抗が小
さいため、チップ上に変形整合層を設けることにより、
接続半田の負荷を低減できる。この熱伝導性コンパウン
ドとしては、酸化亜鉛を含有するグリース等が知られて
いる。
【0022】図9は、本発明の第4の実施例を示す図で
ある。前述までの実施例は変形整合層がチップ厚さに比
べて十分に薄い場合であったが、変形整合層がチップ厚
さ相当であっても上述と同等の効果が得られる。図9に
おいて、変形整合層6はチップの熱膨張係数より0.2
×10~6/℃だけ大きい窒化アルミでできており、1.
0mmの厚さを有している。この窒化アルミ板は半田な
どの熱伝導性接着剤14でチップに接合されている。こ
のように、変形整合層が厚い場合の1℃当りの変形量a
は前記の式(3)より厳密な次式(6)で表される。す
なわち、熱伝導性接着剤14の影響を無視し、かつ図5
に示した記号を用いると、変形量は次のようになる。
【0023】 a1=(3/4)×h2×d2×(α1−α2)× (1+m)/{3(1+m)2+(1+mn)×(m2+1/(m
n))} ……(6) ここで、m=h1/h2 、n=E1
/E2である。
【0024】窒化アルミのヤング率は約2.8×105 M
Paであるから、上記寸法の変形整合層を用いると、ΔT
1の温度変化により第1の実施例と同様、1.8μmの熱
変形に抑えることができる。なお、この変形整合層は窒
化アルミ以外のチップとの熱膨張係数差が1×10~6
℃以下の材料であれば良いが、冷却性能を損なわないた
めにはできるだけ薄いことが望ましく熱膨張係数差が
0.5×10~6/℃ 以下であることが好ましい。
【0025】図10は、本発明の第5の実施例を示す図
である。図10では薄膜配線層の無い基板上にチップが
接続されている。この接続半田の断面密度κ が0.05
であればd=20mm、t=0.5mmであればδal
0.5μmとなる。一方、チップの単位面積当たりの発
熱量q=1w/mm2、熱伝導率λ=0.14w/mm・℃とすれば
稼動時の温度分布による反り変形はb≒1.1μmとな
り δalを超える。そこで、チップ上にNiまたはCr
の変形整合層をそれぞれ1.0、2.0μm作れば、稼動
時の温度上昇60℃で0.75μmの変形を生じ変形差
は0.35μmとなり、δal以下とできる。この場合に
は、チップ接続時から常温までの温度変化によりδal
上の変形差が生じるが、この温度変化は回数が少なく、
破断の恐れは少ない。変形整合層がこのような役目を果
たせるには、稼動時の温度上昇60℃による変形がδal
の25%以上あることが望ましい。
【0026】図11は、本発明の第6の実施例を示す図
である。図11ではチップと熱膨張係数のことなるアル
ミナ、エポキシ、ポリイミド等の基板8の上にチップ6
が接続されている。このような半導体装置が温度変化を
受けると、基板が膨張し、このため半田接続部を介して
チップ下面に剪断力が作用しチップに反り変形を生じ
る。この結果、図12に示すように常温で破線で示した
形状のものが、稼動時等の温度上昇時には実線で示した
ように変形して半田接続界面に垂直な応力が生じる。こ
の場合にも変形整合層により反り変形を減少させること
ができる。有限要素法の計算結果によれば60℃の温度
変化によるこの構造の半田接合部の垂直歪は次のように
なる。
【0027】εz≒400dκΔαここで、Δαはチッ
プと基板の熱膨張係数差である。例えば、d=20、κ
=0.2、Δα=2/106とすると、 εz=0.0032 前述のように、εzは0.002以下とする必要があるた
めチップの変形整合層は0.0012以上のεz を生じ
る必要がある。このためには1.2μm以上の変形を生
じる必要があるためNiまたはCrの変形整合層は1.
6μm、3.2μm必要となる。
【0028】図13は、本発明の第7の実施例を示す図
である。チップと熱膨張係数の異なる基板8の上にチッ
プ1が接続されており、このチップ上には半田14によ
り接合された金属箔15からなる変形整合層を備えてい
る。
【0029】図14は、本発明の第8の実施例を示す図
である。チップと熱膨張係数の異なる基板8の上にチッ
プが接続されており、このチップ上には変形整合層とし
て樹脂16が接合されている。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、半導体装置において、
基板またはチップと熱膨張係数の異なる基板にLSIチ
ップを実装したときに、温度変化により発生する基板の
反り変形を変形整合層がその反りを打ち消すように作用
し、半田ボ−ル等の接続部材の変形応力を緩和するの
で、信頼性の高い実装構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の縦断面図である。
【図2】従来例の縦断面図である。
【図3】変形整合層の役割を示すための説明図である。
【図4】変形整合層の役割を示すための説明図である。
【図5】変形整合層の役割を示すための説明図である。
【図6】第1の実施例における接続構造の変形例の縦断
面図である。
【図7】本発明の第2の実施例の縦断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例の縦断面図である。
【図9】本発明の第4の実施例の縦断面図である。
【図10】本発明の第5の実施例の縦断面図である。
【図11】本発明の第6の実施例の縦断面図である。
【図12】チップと基板の熱膨張係数が異なる場合の歪
発生機構の説明図である。
【図13】本発明の第7の実施例の縦断面図である。
【図14】本発明の第8の実施例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 LSIチップ 2 基板 3 薄膜配線層 4 半田ボ−ル 5 冷却部材 6 変形整合層 7 ノズル 8 チップと熱膨張係数の異なる基板 10 フロリナ−ト 11 金属ボ−ル又はピン 12 半田 13 熱伝導性コンパウンド 14 半田 15 金属箔 16 樹脂からなる変形整合層 20 冷媒流入口 21 冷媒流出口 23 冷媒流路 99 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土居 博昭 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−4635(JP,A) 特開 昭61−208838(JP,A) 特開 平4−29337(JP,A) 特開 平4−196392(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60 H01L 23/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱半導体素子と、この発熱半導体素子
    を搭載した基板と、この基板の表面に形成され基板と異
    なる材料を絶縁体とする配線層と、前記発熱半導体素子
    と前記基板とを電気的に接続する接続素子とを備え
    記発熱半導体素子の前記基板に対向する面の反対面に、
    前記発熱半導体素子と異なる熱膨張係数を有する材料の
    層を設けた半導体装置であって、前記発熱半導体素子と
    異なる熱膨張係数を有する材料の層は、メッキ、スパッ
    タ、溶射等により形成された薄膜からなることを特徴と
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 発熱半導体素子と、この発熱半導体素子
    を搭載した基板と、この基板の表面に形成され基板と異
    なる材料を絶縁体とする配線層と、前記発熱半導体素子
    と前記基板とを電気的に接続する接続素子とを備え
    記発熱半導体素子の前記基板に対向する面の反対面に、
    前記発熱半導体素子と異なる熱膨張係数を有する材料の
    層を設けた半導体装置であって、前記発熱半導体素子と
    前記基板との間に前記接続素子を配設し、前記発熱半導
    体素子の対角線長さをd(mm)、チップ厚さをt(m
    m)、接続半田断面積密度をκとしたときに、前記発熱
    半導体素子と前記基板の熱変形差δ(mm)を次式で示
    される変形限界δal(mm)に対して、 δal==6.25(d/t)2κ/106 、 δ≦δal となるように、前記発熱半導体素子と異なる熱膨張係数
    を有する材料の層の厚さを形成したことを特徴とする半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 前記発熱半導体素子と異なる熱膨張係数
    を有する材料の層は、Cr、Ni、またはそれらの合金
    により形成されていることを特徴とする請求項1または
    に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 半田ボールまたはピンによる接続端部を
    備え前記接続端部を含む面の反対面に、前記LSIチ
    ップと異なる熱膨張係数を有する材料の層を形成したL
    SIチップであって、前記LSIチップが、対角線長さ
    をd(mm)、厚さをt(mm)、60℃の温度変化に
    おける変形δ(mm)としたときに、 δ>0.4(d/t)2/106 となるように、前記LSIチップと異なる熱膨張係数を
    有する材料の層の厚さを形成したことを特徴とするL
    Iチップ。
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