JP3227472U - マスクを着用する際の耳かけ紐の調整具 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクを着用した場合に、耳掛け紐が耳の裏側付け根部付近に食い込むことを防止する調整具を提供する。【解決手段】2本の紐1a、1bの先端には耳掛け紐9a、9bに連結する連結具2a、2bを設け、そして両紐に沿ってスライド移動するスライダー3を取付け、スライダー3は所定の位置で停止するように該スライダー3と紐1a、1bの間には適度な大きさの摩擦を有し、スライダー3を連結具側へスライドすることでスライダー3と連結具2a、2bとの間の長さが短くなって、耳掛け紐9a、9bを引っ張ることが出来るようにする。【選択図】図4

Description

本考案は、マスクを長時間にわたって快適に装着するために使用される耳かけ紐の調整具に関する。
近年では、花粉やウイルス、粉塵などの有害物質が体内に入ることを防ぐ目的や衛生管理の目的から、マスクを使用する人が増えている。特に最近では、世界的に流行しているコロナウイルスに感染しないように、外出する際には殆どの人はマスクを着用している。 しかし、長時間にわたってマスクを装着すると、耳かけ紐が当たる耳の裏側の付け根付近に食い込んで痛みが生じることがある。また、肌が弱い人においては、耳の裏にかぶれや腫れなどのトラブルが生じることもある。
マスクから耳かけ紐を取外して、適度な長さの耳かけ紐に交換することで、裏側の付け根付近の食い込みは防止され、痛みは解消される。しかし、購入したマスクの耳かけ紐を適度な長さの紐に交換する作業は面倒であり、その為に、耳かけ紐が付け根部に食い込まないように、着用したマスクの耳かけ紐を後方に引っ張ることが出来る調整具が知られている。
実用新案登録第3200050号に係る「マスク保持具」は、マスクの耳かけ紐を容易に装着することができ、また、その装着を安定して維持することが可能である。
すなわち、可撓性を有する樹脂製の帯状体の両端部に樹脂製のクリップ部材が連結されたマスク保持具であって、クリップ部材は、帯状体の端部に固定される支持部と、互いに交差するように噛み合わせられた一対のバネ片によるクリップ本体部とを備える。
クリップ本体部は、支持部によって帯状体の長さ方向に沿う方向と帯面に対して起立する方向との間で回転可能に支持され、長さ方向に沿う方向に合わせられたときに各バネ片が付勢されてそれぞれの先端部が接触し、クリップ本体部が閉じた状態になる。このときクリップ本体部の先端部の隣には、マスクの耳かけ紐を通すことが可能な隙間が生じる。
特開2012−16516号に係る「マスクの締め紐長さ調整具及びマスク」は、締め紐をマスク本体に取り付けた後からでも締め紐に取り付けることができ、締め紐の長さを調整する際に締め紐が第1、第2の係止スリットから抜け出にくくなるようにしている。
すなわち、板状の本体部を備え、この本体部に、導入スリットの両端から同一方向へ第1の係止スリット、第2の係止スリットが延びたコ字状スリットと、第1の係止スリットの先端に連通する第1の端部収容孔と、第2の係止スリットの先端に連通する第2の端部収容孔とを設けている。
実用新案登録第3200050号に係る「マスク保持具」 特開2012−16516号に係る「マスクの締め紐長さ調整具及びマスク」
このように、マスクを着用する際に耳かけ紐が耳裏の付け根部に食い込まないようにする耳かけ紐の調整具は知られている。しかし、従来の調整具は耳かけ紐に取付けることが面倒である。特に、耳かけ紐を取付けた状態でマスクを着用することは不便であり、その為に、マスクを着用した後で調整具を取付けなくてはならない。そして、マスクを外す場合には該調整具は耳かけ紐から分離される。
本考案が解決しようとする課題はこれら問題点であり、マスクを着用した後であっても、着用前であっても、簡単に取付けることが出来、また、マスクを外した場合には該マスクを首に掛けて保持することが出来る調整具を提供する。
本考案の調整具は、マスクを着用する際の耳かけ紐が、耳の裏側付け根部に食い込むことがないように、該耳かけ紐を後方へ引っ張ることが出来る。
そこで、本考案の耳かけ紐の調整具は、細い紐を有して両先端には連結具を設けている。該紐は2つ折りされて中間部にはスライダーが取付けられ、スライダーの中央に貫通した穴には紐が嵌り、該スライダーは紐に沿ってスライド可能としている。
ここで、穴は適度な大きさとし、その為に穴に嵌った2本の紐に沿ってスライダーは移動するが、適度な摩擦抵抗を発生することが出来る。紐は2つ折りすることなく、2本を対にして使用し、先端に結びを形成することも可能である。
紐の先端に設けた連結具は、マスクの耳かけ紐に係止することが出来る構造としている。具体的な構造は限定しないことにするが、耳かけ紐に係止することが出来るように開口を形成し、開口は開閉可能にする場合もある。
ところで、マスクの両耳かけ紐に各々の連結具が係止して連結され、スライダーが移動することで、両連結具を繋ぐ紐の長さは調整される。
そこで、マスクを着用した状態で、スライダーが紐に沿って連結具側へ移動するならば、耳かけ紐を後方へ引くことが出来、耳裏側への食い込みが阻止される。
本考案に係る調整具は、耳かけ紐に連結して取付けられ、スライダーを紐に沿って移動することが出来、両連結具を繋ぐ紐の長さが調整される。その為に、スライダーを両連結具方向へ移動するならば、紐の長さが短くなってマスクの耳かけ紐は後方へ引かれ、耳の裏側付け根部に食い込みが解消される。
該スライダーは貫通した穴に2本の紐が嵌っていることで適度な摩擦が発生し、所定の位置で停止できる。
したがって、マスクを長時間にわたって着用しても、耳付け根部付近に痛みを感じることはない。そして、スライダーを両連結具とは反対の先端側へ移動するならば、両連結具間を繋ぐ紐の長さは大きくなって、調整具を取付けたままでマスクの着脱が可能となる。その為に、マスクを外した場合に該調整具の紐を介して首に掛けることが出来る。
本考案に係る耳かけ紐の調整具を示す実施例。 耳掛け紐に連結する連結具の具体例。 球状スライダーの断面拡大図。 マスクに調整具を取付けた状態。 着用したマスクに調整具を取付けた後頭部に状態。
図1は本考案に係るマスク耳かけ紐の調整具を表す実施例であり、同図の1は紐、2a,2bは連結具、3はスライダーを夫々示している。
上記紐1は柔らかくて湾曲自在に連続し、中間部にて2つ折りされた形態とし、両先端には連結具2a,2bが取付けられている。そして、2つ折りされた紐1の中間部にはスライダー3が設けられ、該スライダー3を境にして右側では2本の接近し、左側では各々分離して紐1a,1bに分かれている。
同図に示す紐1は2つ折りしているが、長さが等しい2本の紐1a,1bを使用して先端部を結んで構成することも出来る。
図2は連結具2を示す具体例であり、同図に示す連結具2はリング状を成し、中心には穴4を設けている。そして、リング状をした連結具2の一部には回動片5が設けられ、外方向へ突出したツマミ6を摘んで操作することで、該ツマミ6と連結している回動片5は回転移動して開口し、上記中心穴4に連通することが出来る。
筒状の連結具2にはコイルバネ(図示なし)が内蔵され、コイルバネのバネ力にて開口した回動片5は元の位置に戻されて閉じることが出来る。
上記紐1a,1bは該連結具2a,2bに結ばれて繋がっている。
図3は図1におけるA−A断面拡大図を示している。スライダー3は球体を成し、中心軸には紐穴7が貫通し、この紐穴7には2本の紐1a,1bが挿通している。2本の紐1a,1bは紐穴7に嵌ることで、多少圧縮されて潰され、同図に示すように概略楕円形の断面を呈している。
スライダー3は紐1a,1bに沿ってスライドすることが出来るが、紐穴7と紐1a,1bの間に発生する摩擦によって、該スライダー3は所定の位置で停止することが出来る。
紐1a,1bの一方側先端は結ばれて、図1に示すような結び8が形成され、その為にスライダー3は紐1a,1bに沿ってスライドしても、紐穴7から該紐1a,1bが抜けて離脱しないようにしている。
ところで、本考案の調整具はマスク耳かけ紐に連結して取付けられ、マスクを着用した際に、耳の裏側付け根部付近に耳掛け紐が食い込んで痛みを生じることがないように機能する。
図3に示すスライダー3は球体として中心軸には2本の紐1a,1bが嵌る紐穴7が貫通しているが、スライダー3の形状は球体に限定するものではない。
例えば、2本の紐1a,1bを所定の圧力にて挟み込むクリップ形態とすることも出来、クリップ状スライダー3を紐1a,1bに沿ってスライドすることも出来る。
図4は本考案の調整具をマスク10に取付けた状態を示している。マスク10はその両側に耳掛け紐9a,9bが取付けられ、この耳掛け紐9a,9bに連結具2a,2bが連結している。
すなわち、連結具2a,2bの中心穴4a,4bに耳掛け紐9a,9bが嵌って連結されるが、前記図2に連結具2を表しているように、ツマミ6を摘んで回動片5を回動することで形成される開口から耳掛け紐9を穴4に嵌めることが出来る。
同図に示すスライダー3は紐1a,1bの中間部位に位置しているが、スライドして結び8を有す下端部側に位置されることで、両耳掛け紐9a,9bから延びる両紐1a,1bは長くなり、その為にマスク10を簡単に着用することが出来る。すなわち、調整具をマスク10に取付けた状態で、マスク10の着脱が自在である。
図5は着用したマスク10の耳掛け紐9a,9bに調整具を取付けた場合の、後頭部を表している。
スライダー3をスライドして上方へ持ち上げるならば、該スライダー3から両方へ延びる紐1a,1bは引っ張られてほぼ水平となり、耳掛け紐9a,9bは後方へ引っ張られる。
したがって、耳11a,11bの裏側付け根部付近に接している耳掛け紐9a,9bは耳付け根部から離れて食い込みは阻止され、耳付け根部付近の痛みは解消される。該スライダー3を移動して両紐1a,1bが短くなれば、耳掛け紐9a,9bはより後方へ引かれる。
一方、スライダー3を押し下げて先端結び8の付近へスライドするならば、両側の紐1a,1bは長くなって傾斜し、その為に、調整具を外すことなくマスク10を取外すことが出来る。逆に、調整具をマスク10に取付けたままの状態で該マスク10を着用することが出来る。
本考案では、調整具を取付けたままの状態でマスク1を着用し、また、取外すことが出来ることから、顔から取り外したマスク10は該調整具を首に掛けた状態でマスク10を吊下げることが可能となる。その為に、一時的にマスク10を外す際には便利である。
1 紐
2 連結具
3 スライダー
4 穴
5 回動片
6 ツマミ
7 紐穴
8 結び
9 耳掛け紐
10 マスク
11 耳




















Claims (3)

  1. マスクを着用した場合に、耳掛け紐が耳の裏側付け根部付近に食い込むことを防止する調整具において、2本の紐の先端には上記耳掛け紐に連結する連結具を設け、そして両紐に沿ってスライド移動するスライダーを取付け、スライダーは所定の位置で停止するように該スライダーと紐の間には適度な大きさの摩擦を有し、上記スライダーを連結具側へスライドすることでスライダーと連結具との間の長さが短くなって、耳掛け紐を引っ張ることが出来るようにしたことを特徴とするマスクを着用する際の耳かけ紐の調整具。
  2. 上記スライダーを概略球体として中心軸に紐穴を貫通し、該紐穴に2本の紐を嵌めた請求項1記載の耳掛け紐の調整具。
  3. 上記スライダーをクリップ形態として2本の紐を挟み込んだ請求項1記載の耳掛け紐の調整具。














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