JP3227170U - レトロネーザルgc−o用ガラス器具 - Google Patents

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真太郎 阿部
真太郎 阿部
尚吾 大田
尚吾 大田
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Abstract

【課題】測定中の実験者への身体的負荷を軽減し、匂いが吸着しない素材からなり、かつ、測定中自然な呼吸で評価を行うことができるスニッフィングポートに装着する、レトロネーザルアロマ測定用ガラス器具を提供する。【解決手段】ガスクロマトグラフィーオルファクトメトリー(GC−O)を用いたレトロネーザルアロマ測定用器具であって、ガスクロマトグラフィーオルファクトメトリー装置のスニッフィングポートに装着する接続部1、接続部から口腔内へと試料香気を導入する導管部からなり、接口部3の形状が楕円状であり、器具側面に空気穴2を一箇所以上備える。【選択図】図1

Description

本考案は、ガスクロマトグラフのカラム出口に装着するレトロネーザルアロマ測定用ガラス器具に関する。
香気の分析化学的評価において、匂い嗅ぎガスクロマトグラフィー(以下、GC−O:Gas Chromatography−Olfactometry)が汎用されている。GC−Oとは匂い混合物をガスクロマトグラフィーに供し、分離され流出した成分の匂いをカラム出口で嗅ぐことで、香気成分の匂い強度や質を測定する方法である。
従来のGC−Oでは、主としてオルソネーザルアロマ(前鼻孔を経由して鼻腔に抜ける香気、すなわち、鼻から直接嗅ぐ匂い)を評価していた。一方、GC−Oでレトロネーザルアロマ(口から吸引された香気が後鼻孔を経て鼻腔に抜ける香気)を評価する手法も知られているが、レトロネーザルアロマを評価するために重要なガスクロマトグラフのカラム出口と実験者の口とをつなぐ器具に関しては、あまり検討がなされていないのが実情である。
GC−Oを用いたレトロネーザルアロマ測定方法として、例えば、スニッフィングポートのカラム出口にプラスチック製ストローを装着し、GC流出物を口腔内に直接導入する手法が知られている(非特許文献1参照)。しかし、ストローは径が細く円形であるため、実験者は長時間にわたる測定中常に口をすぼめていなければならなく、実験者への身体的負荷が大きい。また、ストローがプラスチック製であるため、ストロー自体に匂いが吸着し、香気成分の匂い強度や質を正確に評価できないおそれがある。
GC−Oを用いたレトロネーザルアロマ測定の応用手法も報告されているが、スニッフィングポートと実験者の口とをつなぐ器具は、実験者の身体的負荷を軽減するように設計されたものではない(非特許文献2参照)。
日本農芸化学会誌,2004,Vol.78,No.6,pp.572−574 葛西,他4名,「新規評価技術TASTING−AROMATCHTMを用いたりんごの香味寄与成分の探索」,第63回 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会(TEAC2019) 講演要旨集,2019年,p.148−150
一般的にGC−Oを用いたレトロネーザルアロマ測定は、スニッフィングポートに装着する器具を実験者が口をすぼめた形で咥えて測定しなければならないため、実験者への身体的負荷が大きい評価方法である。また、匂いが吸着しない素材からなる器具であることも望まれていた。さらに、匂いの拡散を防ぎつつ、ガスクロマトグラフのカラム出口から放出された香気成分を効率よく口腔内へ導入する必要があるため、器具とスニッフィングポートの接続は高密閉であることが望まれていたが、完全な密閉系にすると呼吸が難しくなるおそれがあった。
本考案は上記のような実情に鑑みてなされたもので、測定中の実験者への身体的負荷を軽減し、匂いが吸着しない素材からなり、かつ、測定中自然な呼吸で評価を行うことができるスニッフィングポートに装着するレトロネーザルアロマ測定用器具を目的とするものである。
上記目的を達成するために、本考案のGC−Oを用いたレトロネーザルアロマ測定用のガラス器具は、スニッフィングポートに装着する接続部と、前記接続部から実験者の口腔内へ試料香気を導入する導管部からなり、接口部の形状が楕円状であり、当該器具の側面に空気穴を一ヵ所以上備えるガラス器具であることを特徴とする。
本考案のGC−Oを用いたレトロネーザルアロマ測定用のガラス器具によれば、接口部の形状が楕円状であることにより、実験者は長時間口をすぼめる必要がなくなり、測定中の身体的負荷が軽減されるという優れた効果を奏する。また、器具がガラス製であることにより、匂いが器具に吸着しにくくなり、従来と比べて測定精度の向上が期待できる。また、器具側面に空気穴を一ヵ所以上備えることにより、自然な呼吸を行いながら、匂いの拡散を防ぎつつ、ガスクロマトグラフのカラム出口から放出された香気成分を効率よく口腔内へ導入することが可能になる。
図1は、本考案の一実施形態に係るガラス器具の側面図である。 図2は、図1のガラス器具をスニッフィングポートに装着する接続部側から見た正面図である。 図3は、図1のガラス器具を接口部側から見た正面図である。 図4は、図1のガラス器具の使用状態を示す説明図である。 図5は、図1のガラス器具の斜視図である。
1…スニッフィングポートに装着する接続部、2…空気穴、3…接口部
以下、図面を参照して本考案のGC−Oを用いたレトロネーザルアロマ測定用のガラス器具の実施形態の一例について説明する。
図1は、本考案の一実施形態に係るガラス器具の側面図である。本ガラス器具は、スニッフィングポートに装着する接続部1によってスニッフィングポートと高密閉に接続される。また、接口部3が実験者に咥えられることで、香気成分は接続部1から導管部を通り実験者の口腔内へと放出される。
空気穴の直径φ3は、空気を効率的に取り入れるという観点から、1〜5mmであることが好ましい。空気穴の数は1つでもよいし、2つ以上あってもよいが、ガスクロマトグラフのカラム出口から放出された香気成分の拡散を防ぐという観点から空気穴は1つであることが好ましい。空気穴の位置は、スニッフィングポートとの密閉性に影響を及ぼさないという観点からL1の中央付近にあるのが好ましい。
導管部はL12とL2の長さの和であるが、その長さは30〜40mmであることが好ましい。L12の長さは、空気を効率的に取り込む、また、高温のスニッフィングポートと直接触れないようにするという観点から、10〜15mmであることが好ましい。L2の長さは、短すぎるとスニッフィングポートの熱を感じてしまう一方、長すぎると導管内にクーリングポイントができてしまい香気成分の再液化が起こる可能性があるという観点から、15〜30mmであることが好ましい。
図2は、図1のガラス器具をスニッフィングポートに装着する接続部側から見た正面図である。接続部は円形であっても楕円形であってもよく、スニッフィングポートに接続できる形状であれば特に限定されないが、例えば直径29.0〜29.5mmの円形とすることができる。
図3は、図1のガラス器具を接口部側から見た正面図である。接続部は、一般的に長時間を要するGC−Oを用いたレトロネーザルアロマ測定による実験者への身体的負担を軽減するため、楕円形に形成されている。楕円の長径φ2及び短径φ2’の長さは、実験者が咥えた時に楽なサイズであれば特に限定されないが、長径φ2は13〜25mm、短径φ2’は-1〜5mmであることが好ましい。なお、本明細書において、楕円とは図3のような角丸四角形状の形状も包含するものとし、丸い筒状のガラスを潰して成形される端面の形状全てを含むものとする。
図4は、図1のガラス器具の使用状態を示す説明図である。実験者は本考案のガラス器具を咥え、レトロネーザルアロマの測定を行う。
また、上記した実施形態のGC−Oを用いたレトロネーザルアロマ測定用の器具は一例として開示したもので、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載の技術的思想を逸脱しない範囲において任意に変更可能なものである。
本考案は、GC−Oを用いたレトロネーザルアロマ測定用の器具に利用することができる。

Claims (4)

  1. ガスクロマトグラフィーオルファクトメトリー(GC−O)を用いたレトロネーザルアロマ測定用器具であって、
    前記ガスクロマトグラフィーオルファクトメトリー装置のスニッフィングポートに装着する接続部、
    前記接続部から口腔内へと試料香気を導入する導管部からなり、
    接口部の形状が楕円状であり、
    器具側面に空気穴を一箇所以上備えることを特徴とする、
    ガラス器具。
  2. 前記接口部の楕円長径が13〜25mmであり、短径が1〜5mmであることを特徴とする、請求項1記載のガラス器具。
  3. 前記空気穴の直径が1〜5mmであることを特徴とする、請求項1または2記載のガラス器具。
  4. 前記導管部の長さが30〜40mmであることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のガラス器具。
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