JP3227139B2 - 収納容器 - Google Patents

収納容器

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JP3227139B2
JP3227139B2 JP10494299A JP10494299A JP3227139B2 JP 3227139 B2 JP3227139 B2 JP 3227139B2 JP 10494299 A JP10494299 A JP 10494299A JP 10494299 A JP10494299 A JP 10494299A JP 3227139 B2 JP3227139 B2 JP 3227139B2
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D85/00Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials
    • B65D85/30Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials for articles particularly sensitive to damage by shock or pressure
    • B65D85/32Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials for articles particularly sensitive to damage by shock or pressure for eggs

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  • Packaging Frangible Articles (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鶏卵、あるいはチ
ョコレート、クッキー、ビスケットなどの菓子類を収納
する収納容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】収納容器、たとえばテーブルエッグと呼
ばれる家庭用の卵を収納する、いわゆる卵パックと呼ば
れる収納容器は、スーパー等での家庭向け販売を目的と
して、養鶏場等で卵を6〜15個位の単位でパック詰め
する際に、従来より広く用いられている。収納容器製造
の素材としては、塩化ビニール等の合成樹脂を用いたも
のと、パルプモウルドを用いたものとがある。パルプモ
ウルド製品は、ヨーロッパでの使用率が高く、モウルデ
ッドパルプ製と呼ばれ、鶏卵用はエッグカートンと呼ば
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の収納容器においては、次のような問題があっ
た。 (1)素材が塩化ビニール等の合成樹脂を用いたものの
場合、製造が容易でコストは低いが、手間のかかる分別
ゴミとして回収しなければならず、非常に面倒である
し、廃棄処理時に公害が発生し、環境が汚染される。ま
た、自治体によっては、分別ゴミの回収頻度が少ない
か、自治区保有の処理施設では処分できずにいるケース
もある。一部の樹脂材は廃棄後の処理コストが高く、一
部ヨーロッパでは、後処理のコストを製造者に負担させ
ているため、トータルでは高いコストになっているケー
スが増えている。 (2)素材がパルプモウルドを用いたものの場合、回収
古紙を原料とし廃棄物リサイクルの利点である廃棄後リ
サイクルも可能で、公害の発生が低減され環境汚染が防
止されるが、次のような理由で、きわめて大きなコスト
がかかる。 (a)パルプモウルドは、抄紙によって製造するため、
大量の水を使用する必要があり、さらに排水の際に水中
の残留スラッジを分別して浄化するために、抄紙設備と
同額程度の水処理設備の投資が必要になる。また、抄出
したパルプの一次成形品は、重量比で70パーセント以
上の水分を含んでおり、この水分を炉中で短時間に乾燥
させるために大量のエネルギー量を必要とする。 (b)さらに、パルプモウルド成形品は、一般にシート
状の用紙に比べ厚みが厚く、片面に凹凸が残るために、
保管あるいは運搬の際に多くの量を重ねることができ
ず、スペース効率が悪い。また、精度が高くないため、
きつく重ねると抜けにくく、包装作業に当たって一枚毎
に取り出すことが容易ではない。したがって、自動包装
機への適性が低い。本発明は、このような問題を解消す
るためになされたもので、廃棄処理の際に公害の発生を
大きく低減することができるとともに、低コストで、ス
ペース効率がよく、かつ、自動包装の適性が高い収納容
器を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の収納容器は、物品収納部を有する板紙製の
容器本体と、円錐状または角錐状で、かつカップ状をし
た複数個の板紙製の物品収納カップ部とからなり、前記
物品収納部に複数個のカップ取付孔を形成するととも
に、前記カップ取付孔内の板紙を切り起こして複数個の
舌片を形成し、かつ、前記カップ取付孔に物品収納カッ
プ部を嵌合し、前記舌片に、物品収納カップ部を固着す
るようにしたものである。特に、物品収納カップ部は、
板紙を切断線に沿って重ね合わせて貼合することによ
り、必要な型に成形する縁辺部の余紙を切り捨てず、補
強の役割を持たせるようにして、必要な素材を少なくす
るようにしたものである。さらに、前記物品収納部にカ
ップ取付孔を形成する際に、孔を打ち抜き排除すること
なく複数の舌片を形成し、これらの舌片を嵌合する前記
物品収納カップ部の側面に貼合して強度の向上を図るよ
うにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 [第1の実施例] 図1は本発明の第1の実施例における収納容器の斜視図
で、卵を収納し、蓋部を開けた状態を示している。図2
は卵を収納し蓋部を閉じた状態を示す側断面図で、わか
りやすくするために板紙の厚さを大きくして図示してい
る。図3は蓋部を閉じた状態を示す側面図、図4は蓋部
を閉じた状態を示す正面図、図5は収納容器本体の展開
図で切断線を実線で示し、折曲線を点線で示している。
図6は物品収納カップ部の展開図で切断線を実線で示
し、折曲線を点線で示している。図7は収納容器本体の
展開図を所定の形状に組付け固定するとともに、舌部を
下方に折り曲げ、かつ蓋部を開けた状態を示す斜視図、
図8は蓋部を開けた状態の収納容器本体を示す側面図、
図9は収納容器本体における物品収納部の角部を示す斜
視図で、わかりやすくするために突起支持部の図示は省
略している。図10は収納容器本体における蓋部の角部
を示す斜視図、図11は物品収納カップ部の展開図を所
定の形状に組付け固定した状態を示す側面図、図12は
収納容器本体に物品収納カップ部を組付け固定した状態
を示す斜視図、図13は物品収納カップ部を組付け固定
し、蓋を開けた状態の収納容器本体を示す側面図であ
る。図1ないし図4において、1は板紙で製作した収納
容器で、容器本体2と物品収納カップ部3とから構成さ
れ、さらに前記容器本体2は、物品収納部4と蓋5から
なっている。前記物品収納カップ部3は、卵Eを収納保
持する部分で、カップ状で、かつ円錐形状をしており、
前記物品収納部4に形成したカップ取付孔6に組付け固
定している。また、前記蓋5には仕切り部7を形成し、
蓋5を閉めたときに卵Eの列の間に介在させて、列間に
おける卵Eどおしが衝突して割れることがないようにし
ている。また、前記蓋部5の閉鎖は、蓋部5に形成した
係合孔8を、物品収納部4の突起支持部9に形成した係
合突起10に係合させることにより行なう。以下に、こ
のような構成の収納容器1を板紙から製作する方法につ
いて説明する。 (1)展開図の概要説明 本発明の収納容器1の展開図は、図5および図6に示す
ように、少なくとも容器本体2と、複数個(図6ではそ
のうちの1つを示している)の物品収納カップ部3の2
つの構成からなっている。前記容器本体2は、図面上右
側に物品収納部4を、左側に蓋部5を配置している。 (2)展開図における物品収納部の構成 容器本体2における前記物品収納部4は、折曲線aによ
って周囲に縁部12を形成するとともに、内部に複数個
(図面上は6個であるが何個でもよい)のカップ取付孔
6を形成するための円状の折曲線bを設けている。前記
折曲線bは、卵Eの外径よりも若干大きな径に設定し、
内部に切断線cによって複数個の舌片13を形成してい
る。前記カップ取付孔6は、前記舌片13を折曲線bの
位置から下方に折り込むことにより形成される。また、
前記縁部12には、角部4カ所にそれぞれ間隔をあけて
2本の切断線d、eを形成して、前記縁部12を4カ所
の直線縁部12a、12b、12c、12dと4カ所の
曲線縁部12e、12f、12g、12hとに分けてい
る。また、物品収納部4は、反蓋部側の直線縁部12b
に、折曲線fから折り曲げる突起支持部9を形成し、内
部の2カ所に、切断線gと折曲線hからなる係合突起1
0を設けている。 (3)展開図における蓋部の構成 前記蓋部5は、折曲線iおよび切断線jによって、周囲
に縁部14を形成するとともに、角部4カ所にそれぞれ
間隔をあけて2本の切断線k、lを形成して、前記縁部
14を4カ所の直線縁部14a、14b、14c、14
dと4カ所の曲線縁部14e、14f、14g、14h
とに分けている。また、内部に折曲線mと切断線jで囲
んだ仕切り部7を設けている。前記仕切り部7は、中央
部に2本の折曲線nを設けている。また、前記直線縁部
14a、14b、14c、14dのうち、前記仕切り部
7と接する側の直線縁部14a、14cは、さらに切断
線pによってそれぞれ第1直線縁部14aa、14ca
と、第2直線縁部14ab、14cb、に2分割されて
いる。また、前記縁部14の反物品収納部側の直線縁部
14dには、前記物品収納部4の係合突起10に係合す
る係合孔8を形成している。 (4)展開図における物品収納カップ部の構成 物品収納カップ部3は、図6に示すように、円状の板紙
の中央部に底部3aとなる部分の外周を折曲線qとする
とともに、前記折曲線qから外周に向かって放射状に複
数個の切断線rを設けて複数個の扇状の側片3bを形成
している。また、外周部には、外周面から例えば数ミリ
メートル内側に位置した個所に円状の折曲線sを形成
し、外周部を平坦縁部15としている。 (5)収納容器の組み立て 上述したような展開図からの収納容器の組み立てについ
て,図7から図13によって説明する。 (a)物品収納部 前記物品収納部4は、物品収納部4の外周の直線縁部1
2a、12b、12c、12dおよび曲線縁部12e、
12f、12g、12hを、折曲線hの個所で、内側に
向かってやや斜めに折り起こし、図9に示すように、曲
線縁部12e、12f、12g、12hの外側に、両隣
の直線縁部12a、12b、12c、12dの端部を重
ね合わせて、糊(あるいは接着剤、以下同じ)を用いて
固定する。また、前記舌片13を折曲線bの個所から下
方向に折り曲げて、図7および図8に示すように、全て
の舌片13を下向きにする。さらに、突起支持部9に形
成した2カ所2本の折曲線hに沿って板紙を内側から外
側に向かって押し出し、三角錐形状の係合突起10を形
成する。 (b)蓋部 前記蓋部5は、中央部の2本の折曲線nに沿って、仕切
り部7を物品収納部4側に折り上げるとともに、物品収
納部4の外周の直線縁部14a、14b、14c、14
dおよび曲線縁部14e、14f、14g、14hを、
折曲線iの個所で、内側に向かってやや斜めに折り起こ
し、図10に示すように、曲線縁部14e、14f、1
4g、14hの外側に、両隣の直線縁部14a、14
b、14c、14dの端部を重ね合わせて、糊を用いて
固定する。また、直線縁部14a、14cは、切断線p
によって第1直線縁部14aa、14caと第2直線縁
部14ab、14cbにさらに分けられ、前記仕切り部
7を折り上げる際に、たとえば第1直線縁部14aa、
14caを外側に、第2直線縁部14ab、14cbを
内側にして重ね合わせて糊付けする。これらにより、縁
部14および仕切り部7を立ち上げた状態で蓋部5を組
付け固定することができる。 (c)物品収納カップ部 前記物品収納カップ部3は、まず、図6に示す全ての側
片3bを折曲線gから折り上げ、側片3bの周方向両側
の端部の部分を順次重ね合わせるとともに、図11に示
すように、上端部を折曲線sから折り曲げて、水平な平
坦縁部15を形成する。前記物品収納カップ部3は、こ
の状態で、図2に示すように前記側片3bおよび平坦縁
部15の重なり部を糊付けして円錐状に組付け固定され
る。これにより物品収納カップ部3は、部分的に板紙が
二重・三重になって強度が向上する。組付け固定された
物品収納カップ部3は、図12および図13に示すよう
に、前記容器本体2の物品収納部4のカップ取付孔6に
挿入し、前記平坦縁部15を前記物品収納部4のカップ
取付孔6の周囲に糊付けするとともに、側片3bの外面
を前記舌片13の内面に糊付けして、物品収納部4に固
定する。前記物品収納カップ部3は、前記側片3bの周
方向の端部が重なりあって強度が向上しているうえに、
さらに側片3bの外面に舌片13が糊付けされるので、
部分的に板紙が二重、三重になって強度が大きく向上す
る。また、この強度が増した部分で卵Eを支えるので、
卵Eの保持が確実になされる。 (6)収納容器への卵の収納 まず、図1に示すように、蓋部5を開けた状態で、卵E
を前記物品収納カップ部3に入れる。前記卵Eを前記物
品収納カップ部3に入れると、図2に示すように、卵E
の外面が、前記舌片13で強度を向上させた物品収納カ
ップ部3の内周面に接触し保持される。この際、卵Eは
物品収納カップ部3の底部3aには接触せず、底部3a
から浮いた状態で保持される。したがって、卵Eを収納
した収納容器1の取り扱い中に物品収納カップ部3の底
部3aを何かに当てたとしても、底部3aと卵の端部と
の空間が緩衝機能を発揮して、その衝撃で卵Eが割れる
ということはない。また、卵Eを収納容器に入れた状態
において、何らかの理由で収納容器1が傾いたとして
も、物品収納カップ部3は強度が向上しているので、卵
Eの重みに耐えきれずに折れて傾いてしまうということ
はない。次に、卵Eを物品収納カップ部3に収納した
後、物品収納部4に蓋部5を被せる。前記蓋部5を被せ
るときは、物品収納部4の反蓋部側の直線縁部12bに
設けた突起支持部9が、蓋部5の内部に入り込めるよう
に、前記突起支持部9を先に折り起こした前記直線縁部
12bより少し内側に傾斜するように、折曲線fの個所
で、内側に若干折り曲げ、外側に戻ろうとする反力を持
たせた状態にして、蓋部5を被せるようにする。このよ
うにすると、図2に示すように前記突起支持部9が反力
によって外側に戻り、突起支持部9が蓋部5の内面に密
着する。突起支持部9が蓋部5に密着すると、突起支持
部9に形成された係合突起10が蓋部5の係合孔8に充
分に係合し、はずれることがない。この蓋部5を物品収
納部4に被せることにより、蓋部5の内側に形成した仕
切り部7が、卵Eの列の間に入り込み卵Eの動きを制約
する。これにより、卵列間どおしの卵E間の衝突による
割れを防ぐことができる。また、収納容器1の物品収納
カップ部3は、全ての側片3bを糊付けして円錐状の部
分を製作しており、なおかつ、前記円錐部を前記物品収
納部4の舌片13に貼り付けるので、糊付けが補強さ
れ、万が一卵Eが割れた場合でも、卵Eの中身が物品収
納カップ部3から外部に漏れ出ることはない。 (7)収納容器の保管と運搬 前記収納容器1は、組付け固定した後も物品収納部4と
蓋部5を水平に開くことができ、しかも物品収納部4も
蓋部5も、折り曲げによって形成された内外の空間を塞
いでおらず、凹凸がついたままの状態であるので、凹部
と凸部を順次重ね合わせていくことができる。したがっ
て、積み上げに必要な上下方向の寸法は、収納容器1の
板紙の厚さ寸法のみであり、しかも板紙の厚さ寸法もわ
ずかであるので、スペース効率が非常によい。製造工場
で製作された収納容器1は、組付け固定された後、凹部
と凸部を順次重ね合わせて積み上げられて保管され、ま
た積み上げられた状態で製造工場から養鶏場等に運搬さ
れる。 [第2の実施例] 前記第1の実施例においては、収納容器1の製作にあた
って、物品収納部4と蓋部5とを連結して展開図を構成
しているが、両者を分離してそれぞれを組付け固定した
後に、両者を糊付けするようにしても構わない。この場
合は、組付け固定の際に他方が邪魔にならないので、そ
れぞれの製作がやりやすくなる効果がある。 [第3の実施例] 前記各実施例では、物品収納カップ部3は円錐状に形成
しているが、円錐状に限られることはなく、角錐状であ
ってもよい。角錐状の表面にあっては、角部が凸部にな
り、卵Eと接する直線の部分は凹部になるので、物品収
納カップ部3が何かに当たったとしても、凸部である角
部が当たることが多く、凹部の部分は当たることは少な
い。したがって、凹部と接している卵Eに直接衝撃が及
ぶことは少なく、卵Eは良好な状態を維持することがで
きる。 [第4の実施例] 物品収納カップ部3は、物品をカップ部3の途中の部分
で支持するだけでなく、底部3aで支え、側部を中仕切
りとして使用するような形で収納することもできる。例
えば、円形または角形のチョコレート、クッキー、ある
いはビスケットのような破損しやすい菓子類等の製品を
物品収納カップ部3に底部3aから積み上げて収納する
場合である。この場合、物品が物品収納カップ部3内で
動かないようにするため、物品収納カップ部3は、上下
の内径寸法を同一もしくはほぼ同一にする必要がある。
そこで、物品収納カップ部3は、円錐状あるいは角錐状
でなく、ほとんど傾斜のない円柱状もしくは角柱状に形
成する。これにより、チョコレートやクッキー等の菓子
類をも物品収納カップ部3に収納することができる。 [第5の実施例] 前記各実施例においては、容器本体2に蓋部5を設けて
いるが、蓋部5が透明な樹脂材以外のものである場合、
蓋部5を閉じたときに内部が見えない。したがって、物
品の有無や収納状況(例えば卵が割れていないかなど)
が確認できず、消費者の不安が起き易くなる。そこで、
蓋部5に形成した仕切り部7に、物品収納カップ部3の
数に対応した数の透かし孔を設け、物品を収納した後で
も蓋部5を開けることなく透かし孔から目視できるよう
にする。前記透かし孔は、前記仕切り部7の斜めの部分
のそれぞれの卵の傍らに位置する個所に設けられる。こ
れにより、消費者は、内部に収納された物品の収納状況
をいつでも目で確認することができる。しかも、透かし
孔を、蓋部5の上面でなく仕切り部7の斜めの部分に形
成しているので、異物が内部に入りにくく、また、異物
が物品と衝突しにくいので、物品が損傷を受けにくい。 [第6の実施例] なお、本発明においては、蓋部5は必ずしも設ける必要
はなく、物品収納部4に物品を収納した後に、別個の蓋
を被せるようにしてもよいし、透明ラップ等でラッピン
グをするようにしてもよい。また、蓋を被せる場合は、
物品収納部4の両側に突起支持部9と係合突起10を設
け、蓋を両側で係合させるようにしてもよいし、両側で
テープ止め等をするようにしてもよい。
【0006】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果がある。 (1)収納容器は板紙で作成しているので、使用後は板
紙を再生産する原料としてリサイクルできるとともに、
廃棄処理の際の公害の発生を大きく低減することができ
る。 (2)また、素材が板紙であるので、水処理設備や乾燥
炉等が必要なく、原料としての板紙の生産期から比較し
ても板紙はローラによる脱水を行なうので、パルプモウ
ルドに比べて含水量は圧倒的に少なく、乾燥のために必
要なエネルギーの大きな節約となり、きわめて低コスト
で収納容器を製造することができる。 (3)物品が卵の場合、卵を物品収納カップ部の底部か
ら浮かせ、空間を形成した状態で収納することができる
ので、底部側に緩衝機能を持たせて卵の割れを防ぐこと
ができる。 (4)物品収納部は、カップ取付孔の舌片の上に物品収
納カップ部を貼り付けるので、卵を保持する部分の板紙
が二重・三重構造となって剛性が向上し、さらに卵割れ
のしにくい安定した収納を実現することができる。 (5)物品収納カップ部は、板紙を切断線に沿って重ね
合わせて貼合することにより、必要な型に成形する縁辺
部の余紙を切り捨てず、補強の役割を持たせるようにし
ているので、必要な素材を少なくして、なおかつ剛性の
向上を図ることができる。この場合、底部側は上部側に
比べて強度が低いので、前記底部側に形成される空間部
と相まって、緩衝効果を持たせることができ、さらに卵
割れのしにくい安定した収納を実現することができる。 (6)物品収納カップ部が個別に容器の外部に突出して
いるので、物品収納カップ部を傾斜させて形成した場
合、収納容器は、蓋部を開けた状態で、蓋部どおし、お
よび物品収納部どおしを重ね合わせることができ、しか
も紙の厚さは薄いので、収納容器生産工場と例えば養鶏
場における空の収納容器の保管のスペース効率を向上さ
せることができる。またさらに、収納容器の生産工場か
ら養鶏場への収納容器の運搬時のスペース効率も向上す
ることができ、大きくコストを低減することができる。 (7)収納容器は、一枚づつのはぎ取り、取り出しが容
易なため自動包装機への適性が高い。したがって、自動
包装機へ安定した供給が可能で、作業効率が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例における収納容器の斜
視図で、卵を収納し、蓋部を開けた状態を示している。
【図2】 卵を収納し蓋部を閉じた状態を示す側断面図
である。
【図3】 蓋部を閉じた状態を示す側面図である。
【図4】 蓋部を閉じた状態を示す正面図である。
【図5】 収納容器本体の展開図で、切断線を実線で示
し、折曲線を点線で示している。
【図6】 物品収納カップ部の展開図で切断線を実線で
示し、折曲線を点線で示している。
【図7】 収納容器本体の展開図を所定の形状に組付け
固定するとともに、舌部を下方に折り曲げ、かつ蓋部を
開けた状態を示す斜視図である。
【図8】 蓋部を開けた状態の収納容器本体を示す側面
図である。
【図9】 収納容器本体における物品収納部の角部を示
す斜視図である。
【図10】 収納容器本体における蓋部の角部を示す斜
視図である。
【図11】 物品収納カップ部の展開図を所定の形状に
組付け固定した状態を示す側面図である。
【図12】 収納容器本体に物品収納カップ部を組付け
固定した状態を示す斜視図である。
【図13】 物品収納カップ部を組付け固定し、蓋部を
開けた状態の収納容器本体を示す側面図である。
【符号の説明】
1 収納容器、2 容器本体、3 物品収納カッ
プ部、4 物品収納部、5 蓋部、6 カップ取
付孔、7 仕切り部、8 係合孔、9 突起支持
部、10 係合突起、11 板紙、12 物品収納部側
の縁部、12a、12b、12c、12d 直線縁部、
12e、12f、12g、12h 曲線縁部、13 舌
片、14 蓋部側の縁部、14a、14b、14c、1
4d 直線縁部、14e、14f、14g、14h 曲
線縁部、14aa、14ca 第1直線縁部、14a
b、14cb 第2直線縁部、15 平坦縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 85/32 B65D 5/50 B65D 67/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品収納部を有する板紙製の容器本体
    と、円錐状または角錐状で、かつカップ状をした複数個
    の板紙製の物品収納カップ部とからなり、前記物品収納
    部に複数個のカップ取付孔を形成するとともに、前記カ
    ップ取付孔内の板紙を切り起こして複数個の舌片を形成
    し、かつ、前記カップ取付孔に物品収納カップ部を嵌合
    し、前記舌片に、物品収納カップ部を固着したことを特
    徴とする収納容器。
  2. 【請求項2】 前記カップ状の物品収納カップ部が、円
    状または角状の板紙の中央部に形成した円状または角状
    の底部から外周に向かって放射状に切断して形成した複
    数個の扇状の側片を、底部の外周から折り曲げ成形する
    とともに、全ての側片の周方向両端どおしを重ねて貼合
    し、カップ状に固着したものであることを特徴とする請
    求項1に記載の収納容器。
JP10494299A 1999-04-13 1999-04-13 収納容器 Expired - Fee Related JP3227139B2 (ja)

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