JP3226490B2 - インクジェットユニット - Google Patents

インクジェットユニット

Info

Publication number
JP3226490B2
JP3226490B2 JP4520798A JP4520798A JP3226490B2 JP 3226490 B2 JP3226490 B2 JP 3226490B2 JP 4520798 A JP4520798 A JP 4520798A JP 4520798 A JP4520798 A JP 4520798A JP 3226490 B2 JP3226490 B2 JP 3226490B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink tank
jet unit
tank
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4520798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10181037A (ja
Inventor
雅典 竹之内
小瀧  靖夫
雄司 濱▲崎▼
英男 才川
実 野澤
敏彦 氏田
昌士 宮川
理 佐藤
寿 山本
淳 日南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4520798A priority Critical patent/JP3226490B2/ja
Publication of JPH10181037A publication Critical patent/JPH10181037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3226490B2 publication Critical patent/JP3226490B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを吐出して
記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置にに搭載
されるインクジェットユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録の分野において、近
年、装置の小型化、メンテナンスフリー等の観点から、
記録ヘッドとインクタンクとを一体化したカートリッジ
形態のインクジェットユニットが用いられてきている。
このインクジェットユニットは、装置に備えられた走査
キャリッジに対して着脱自在とされ、インクタンク内の
インクの終了によって、新しいインクジェットユニット
と、ユーザーによって簡単に交換される。
【0003】一方、インクジェット記録の分野において
は、記録のカラー化の要求が高い。上記のようなインク
ジェットユニットによってカラー化の要求を満足する構
成として、例えば、インクジェットユニットを色ごとに
キャリッジ上に走査方向に沿って並列に配列させてカラ
ー記録を行うもの、あるいはカラー記録のために用いら
れるイエロー、マゼンタ、シアンのインクを収納するイ
ンクタンクとこれらのインクを吐出する記録ヘッドとを
並列に並べて一体化したカラーインクジェットユニット
とブラックのみ単独のインクジェットユニットとをキャ
リッジ上に配置してカラー記録を行うもの、などがカラ
ー記録を行うための構成として採用されている。
【0004】ところで、このようなインクジェットユニ
ットは、インクタンク内のインクが終了することで、記
録ヘッドとともに廃棄されるが、記録ヘッドの寿命はイ
ンクタンクに収納されたインク量に比較して極めて長
い。従って、そのようなインクジェットユニットを廃棄
することは、資源、環境等の観点から好ましいこととは
言えない。そこで、インクジェットユニットの記録ヘッ
ドとインクタンクとを着脱自在とし、インクの終了した
インクタンクのみを交換する構成が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような記録ヘッド
とインクタンクとを着脱自在としたインクジェットユニ
ットにおけるインクタンクの着脱操作は、記録ヘッド側
のインク受容部に対してインクタンク側のインク供給部
を平行にスライドさせる、あるいは垂直方向にスライド
させて行うのが普通であり、スライドして装着するため
の移動スペースが大きかった。
【0006】また、インクタンクをキャリッジの走査方
向に沿って並列に並べて配置しているため、装置内に占
める容積が大きくなる。特に、記録ヘッドとの結合スペ
ース、つまり記録装置の底面に対するインクタンクの投
影面積が大きくなってしまう。このようにカラー記録を
実行するための装置において、記録ヘッドとインクタン
クとが着脱自在な構成を採用しようとすると、インクタ
ンクの構成上、装置の大型化を招くことになる。
【0007】また、記録装置本体のキャリッジとインク
ジェットユニットの着脱におけるインクジェットユニッ
トの可動範囲も装置の他の部材と干渉せず、小さなもの
であることが望ましい。
【0008】さらに、インクタンクのインク収容能力の
観点から見れば、収容できるインク量はできる限り多い
ことが望ましく、従って、記録のためのインクジェット
ユニットおよびキャリッジのために許容されるスペース
の中で、インクタンクをできる限り大きくする構成が必
要とされる。
【0009】従って本発明は、これらの問題点を解決す
ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、インクジェット記録装置に装着され、イン
クタンクを着脱自在とするインクジェットユニットにお
いて、前記インクジェットユニットはインクジェットヘ
ッドと、前記インクジェットユニットが前記インクジェ
ット記録装置に装着された状態における底部に該インク
ジェットヘッドと連通し前記インクタンクからインクを
受けるインク供給管と、を備えているとともに、前記イ
ンクジェットユニットの前記インクジェット記録装置に
装着された状態における前記インクジェットユニットの
上面及び該上面から連続した一側面にわたって前記イン
クタンクの着脱を可能にする開口を有しているととも
に、少なくとも上面と前記開口が設けられた一側面に対
向した他側面との交差領域には前記上面の一部を覆う覆
い部を有しており、該覆い部の内面には前記インクタン
クの装着の進行に伴って次第に挿入抵抗力を大きくする
傾斜面と装着完了時に前記インクタンクを下方に付勢し
て位置決め固定する水平部とを有する実質的に非弾性部
材で構成された付勢手段が配されていることを特徴とす
るものである。
【0011】前記インクジェットユニットの前記開口が
設けられた一側面の下部には壁が存在しており、該壁の
内面には垂直面を有したリブを有しており、前記リブは
前記インクタンクの装着状態で前記インクタンクの対応
面の一部と接触する構成とされてもよい。
【0012】また、前記インクタンクが前記インクジェ
ットユニットに対して装着された状態では、前記覆い部
によって前記インクタンクを下方に押圧して前記インク
供給管に対して前記インクタンクに配されたインク供給
口を圧接し、前記インクジェットユニットの前記他側面
の内面と前記インクタンクの対応面の上部、及び前記イ
ンクジェットユニットの前記一側面の下部に存在する壁
に設けられたリブと前記インクタンクの対応面の一部
が夫々当接して位置決め固定状態を維持する構成とされ
てもよい。
【0013】さらに、前記覆い部には、さらに外れ防止
部材が設けられている構成とされてもよい。
【0014】また、前記インクジェットユニットは、内
部が仕切りによって2室に分割されており、一方の室は
黒インクが貯留された単色インクタンクが装着され、他
方の室にはイエロー、シアン、マゼンタの各インクが貯
留されたカラーインクタンクが装着可能にされている構
成とされてもよい。
【0015】前記インクジェットユニットの前記単色イ
ンクタンクが装着される一方の室の前記開口が設けられ
た一側面の下部には壁が存在しており、該壁には一部切
り欠きが設けられている構成とされてもよい。
【0016】前記インクジェットユニットの前記底部
は前記インク供給管の周囲に弾性部材が配されている構
成とされてもよい。
【0017】また、前記インクジェットユニットは、前
記インクタンクを斜めに装填した後装着可能に構成され
ており、前記インクタンクの斜め装填時の角度を5゜〜
45゜の範囲とするように前記上面及び一側面に壁を一
部残存させて前記開口を構成している構成とされてもよ
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。
【0019】図1は、インクジェット記録装置のキャリ
ッジに搭載されるインクタンク装着部110および11
1を備えたインクジェットユニット101の概略構成を
示す図である。
【0020】図1(a)、(b)および(c)に示され
るように、インクジェットユニット101の一対の側板
とこれら一対の側板を連結する背板とを有する筺体10
3と、その筺体103の背板に対向して設けられ筺体1
03との間でインクタンクの収納空間を構成する表板1
13と、これら各板で囲まれた空間部を2つの領域に分
割する中板104とを備えており、分割された空間がカ
ラーインクタンクの装着部110とブラックインクタン
クの装着部111となる。なお、表板113は、筺体1
03の高さに比べて約1/3程度の高さであり、表板1
13側の開口はそこからインクタンクの着脱が行われる
インクタンク挿入部となっている。
【0021】筺体103を構成する背板側の上端部には
装着部110および111側に張り出した覆部105が
あり、覆部105にはインクタンクが挿入される際の挿
入抵抗感を発生させるための部位で、装着部110およ
び111側に向かって挿入側から傾斜する傾斜部位10
5aが設けられている。この覆部105は、装着部内に
装着されるインクタンクの挿入奥側のインクタンクのイ
ンク供給口側と反対側のインクタンク角部と干渉する位
置に設けられており、前記105aの傾斜によって挿入
時の抵抗感が増大し、その傾斜部105aに続く水平形
状の付勢手段105bに前記の角部が到達すると、抵抗
感が解放されてクリック感が生じる。その付勢手段10
5bは、装着部内に装着されるインクタンクを上方から
下方に向かって押圧する力を発生する。
【0022】インクジェットユニット101の底部には
インクタンクに挿入され、インクタンク内のインクをノ
ズルBk、C、M、Y部(それぞれ、201Bk、20
1C、201M、201Y)を備えた記録ヘッド部20
1に導入するためのインク導出管107(Y、M、C、
Bk;M、Bkは図示せず)が備えられており、インク
タンク内に挿入可能なように所定の長さが装着部110
および111の内部に突出している。
【0023】カラーインクタンクおよびブラックインク
タンクが装着される装着部110側に配された導出管1
07の筺体内部の開口部には、図1で示されるようにフ
ィルター109(Y、M、C、Bk;M、Bkは図示せ
ず)が備えられており、インクタンクのインク供給口内
に挿入可能なように所定の長さが装着部110および1
11の内側に突出している。
【0024】導出管107から記録ヘッドまでは、図1
(d)に示されるようにインク供給管106(Y、M、
C、Bk)が記録ヘッドの底面に設けられている。
【0025】また、装着部の導出管107の配された面
には、導出管107の周囲に所定の厚みを持った弾性板
108(a、b)が敷かれている。弾性板108(a、
b)は後述するように、インクタンクのインク供給口に
設けられたリブが圧接してインクがインクジェットユニ
ット内部に漏れ出ないように設けられている。
【0026】なお、図1(c)に示されるように、表板
113の装着部111に対向した位置に切り欠き部11
2が設けられている。これは、ブラックインクが収納さ
れたブラックインクタンクに備えられたリブが挿入可能
となっており、イエロー、マゼンタ、シアンを収納した
カラーインクタンクとの間で誤挿入を生じさせないよう
になっている。
【0027】このような構成のインクジェットユニット
101の装着部111には、ブラックインクを収納した
インクタンクが、また装着部110には、イエロー、マ
ゼンタ、シアンを収納したカラーインクタンクが装着さ
れる。
【0028】図2(a)、(b)、(c)および(d)
は、ブラックインクを収納したインクタンク1の概略構
成を示すもので、それぞれ、一部を破断して示す側面
図、正面図および底面図ならびに上部側断面図である。
【0029】インクタンク1は、インク収納用筺体2
と、その筺体2を覆い大気連通用開口5を備えた蓋部材
3と、その蓋部材3の上部に取り付けられ大気連通用開
口5からのインク漏れが外部に至らないようにバッファ
室となる空間を有するとともに、その一部に大気連通用
開口5の位置と異なる位置に大気開放口と、インクジェ
ットユニット101に対する着脱を行う際に利用される
摘み部4aを有した上部部材4とを有している。
【0030】そして、インクタンクの底部には、インク
ジェットユニット101の導出管107(Bk)が挿入
されるインク供給用開口8とその周囲に突出して設けら
れたリブ15、インク供給用開口8とリブ15とを連絡
する傾斜部14aおよび14bを有している。また、イ
ンクタンク1の摘み部4aが設けられた側の側面の一部
には、リブ12が設けられており、インクジェットユニ
ット101の装着部111部分の表板113に設けられ
た切り欠き部112と対応して、インクタンク1の誤装
着を予防している。また、このリブ12はインクタンク
1の装着のガイドとしても利用される。
【0031】本発明では、タンク内の構造を限定するも
のではないが、特に、弾性体を収納したインク供給部に
繊維束の供給部材(以下、インク導出部材と称する)を
設けた場合に、本発明は特に有効である。
【0032】この繊維束のインク導出部材を用いた場
合、インクタンクの着脱において、繊維束を記録ヘッド
側のフィルタ付供給管に安定した押圧状態にして装着す
ることが好ましいが、その安定度を与える効果は、本発
明のいずれの装着方法においても得られる。
【0033】上記のインク導出部材は、例えば図2
(a)中の7のような形態を取る。本発明においては、
この図のようにインク吸収体6とインク供給用開口8と
の間に設けられるインク導出部材7はインク吸収体であ
って、少なくともインクタンクに向き合う面に繊維束が
配されていることが好ましいが、繊維束を配しないスポ
ンジなどのインク吸収体のみからなっていてもよい。そ
して、インク導出部材7をタンク内に支持するための支
持部9がインク供給用開口8に対応して立設されてい
る。この支持部9の内面の一部には、インクタンクの内
部と外部とを連通するスリットが設けられている。
【0034】ここで言うインク導出部材とは、一方向に
インクを導くインク供給部材であって、本実施例ではイ
ンク吸収体からインク供給用開口8に向かってインクを
導いている。
【0035】本実施例では、インクタンクのインク収納
部に配される多孔質部材として、圧縮収納されたインク
吸収体を用いる。インクが含浸されるインク吸収体とし
ては、例えばスポンジ等が挙げられる。
【0036】インク導出部材7はインクジェットユニッ
トのホルダ部に固定されるとともに、圧縮収納されてい
るインク吸収体6と圧接状態に保たれており、常に接触
部分のインク吸収体を変形させている。このインク吸収
体の変形により、毛細管力を高くしてインクをインク導
出部材7近傍に集中させることができる。
【0037】これにより、記録ヘッドとインクタンクと
を分離させた場合においても、インク導出部材に常にイ
ンクが供給され、インク供給用開口側のインク導出部材
の面にはメニスカスが形成されるので、空気を引き込む
ことはない。
【0038】そして、記録ヘッドとインクタンクが結合
しインク流路が形成された場合には、インクのインク導
出部材への流入を促進するとともにインク途切れを防止
してインク残留量を少なくすることができるので、イン
クタンクに収納されたインクの使用効率が向上する。
【0039】インク吸収体が圧縮収納されている場合に
は、図2(a)に示したようにインク導出部材をインク
吸収体に圧接させる構成を採用しても、インク吸収体が
インク導出部材に押しつけられているので、圧接部近傍
がもっとも変形することになり、圧接部近傍にインクを
集中させることができる。
【0040】インク吸収体の圧縮収納時の圧縮の度合い
や、弾性係数の低いインク吸収体を用いる場合には、イ
ンク吸収体を確実に変形させるためにインク導出部材を
インク吸収体中に圧入させて、常にインクを集中させる
構成が好ましい。
【0041】なお、ここでいう圧入とは、通常の圧接時
の押圧力よりも強い力でインク吸収体内にインク導出部
材を押し込んで圧接させることを意味する。
【0042】一般に、インクジェット記録装置におい
て、記録ヘッドの吐出口部の水頭圧のバランスを適正に
保ち、記録ヘッド部の吐出口からのインク漏れや吐出口
部へのインク供給不良等による印字品質の低下を防止す
る。インクジェット記録装置の性能を安定させるために
は、インクジェット記録ヘッドに供給するインクの圧力
を負に(一般に0mmAq以下−150mmAq以上望
ましくは−30mmAq以下−100mmAq以上)保
つ必要がある。
【0043】インクジェット記録ヘッドとインクタンク
との結合により、インクジェット記録ヘッドのフィルタ
は、インク導出部材と所定の押圧力で密着する。
【0044】この押圧力は、記録ヘッド側のインク導入
部の突出量と、記録ヘッドに付当てられるインクタンク
の外面から、記録ヘッド側のインク導入部と接触するイ
ンク導出部材の接触面までの距離、すなわちインク供給
用開口の深さによって左右される。
【0045】この結合により、インクタンク内の多孔質
部材からインク導出部材を介して、記録ヘッド側のイン
ク導入部に到達するインク流路が形成され、記録ヘッド
へのインクの供給が可能となる。
【0046】また、O−リングを記録ヘッドとインクタ
ンクとの結合部に設け、インク導入部とインク供給用開
口との接続により形成されるインク流路を密封状態に保
つことができる。そして、接続箇所からのインク漏れを
防止するとともにインクの蒸発を最小限に抑えることが
できる。
【0047】インク導出部材7は通常繊維束からなり、
その材質として適当なものは主にポリエステル,ナイロ
ン,ポリプロピレン,ポリエチレン,セルロース,ポリ
ウレタン等があり、インクに対して化学的に安定であっ
てぬれ性の良いものが望ましい。
【0048】ぬれ性の良さの判断基準として一般的にイ
ンクの接触角が小さいことが挙げられる。いわゆるテフ
ロン系等の接触角の大きい材料に対しても親水化処理を
施すことにより用いることはできる。しかしながら、親
水化処理のための製造工程の増加や、製品コストの上昇
などの観点から考えると、インクの接触角が小さいもの
が望ましい。
【0049】また、上記以外の繊維の材料として、金
属、ガラス、カーボン等のファイバーを用いても良い
し、前述したそれぞれの繊維材料を混合させても良い。
【0050】また、インク導出部材はインク流路の一部
を形成するので、インク供給の方向性を持たせなければ
ならない。そして、記録ヘッドの導入部と圧接するので
形状を維持できるだけの物理強度も必要である。そのた
めに、各繊維を結束させて繊維束を形成した方が望まし
い。
【0051】インク導出部材を形成する繊維の太さの上
限を決定する条件は、前述したインク導入部に設けられ
たフィルタとインク導出部材との密着性である。この観
点から、0.05mm以下が望ましい。また、繊維の太
さの下限の条件としては、インク導出部材が繊維を結束
させる構成を採用するという観点から、コストや繊維束
の形成を容易にするために0.01mm以上が望まし
い。
【0052】また、繊維の集合体を結束させるための手
段としては、樹脂性の結合材(バインダ)により繊維束
の外周部を硬化させる方法などがある。これにより、イ
ンク導出部材の外周部近傍に硬化領域が形成される。
【0053】ここで、繊維束の外周部から含浸させる樹
脂として、ポリエステルポリオールのポリウレタンや、
目的に適合すれば例えばメラミン系のバインダなどを用
いることができる。
【0054】繊維を結束させるための硬化領域の形成手
段としては、前述した樹脂のバインダを用いる以外に
も、外周部から熱や圧力を与え溶着させる方法を用いて
も良い。また、硬化領域を形成するのではなく、繊維束
を他の部材により被覆させても良い。しかし、前述の硬
化領域を形成する場合は、成形と同時にバインダを含浸
させることができるのに対し、繊維を被覆して結束させ
る場合は、繊維を結束させた状態で被覆しなければなら
ず、均一に強度を持たせるように成形するために、製造
工程の複雑化を招くおそれがある。従って、硬化領域を
設ける構成が望ましいと思われる。
【0055】繊維束の形成については、繊維のインク供
給の方向性を保つことができ、記録ヘッド側のインク導
入部との圧接時に繊維が変形してインク供給が不能や不
均一にならない構成をなすものであれば、前述の構成や
方法に限られるものではない。
【0056】また、図2(d)に示すように、上部部材
4にはインク吸収体6と上部部材4との間に所定の空間
を構成するようにリブ13と、蓋部材3の表側には帯状
凸部3aが設けられている。
【0057】インクタンクの角2aは、インクジェット
ユニット101に設けられた覆部105に設けられた前
述の傾斜部105aと係合するが、その際に、インクタ
ンクの挿入時に徐々に挿入抵抗感を増大させるような位
置関係になるようインクタンクの寸法が考慮されてい
る。さらに、前記覆部105に設けられた付勢手段10
5bと係合し、挿入抵抗感が瞬時に解放され、ユーザー
はクリック感を手に生じ、挿入を確実に確認することが
できる。さらに、この付勢手段105bによって、イン
クタンク1に対して上部から下方に向かう方向の力を与
え、インクタンクの装着状態を安定化させる。
【0058】前記の帯状凸部3aは、インクジェットユ
ニット101に設けられた覆部105に設けられた前述
した傾斜105aと異なる位置に設けられた外れ防止部
位105cと係合し、装着した際の外れ防止作用を生じ
させる。
【0059】本発明のように、省スペースでインクタン
クが挿入できる方向で、ユーザーが確実に挿入したこと
を確認できるという大きな効果は、この覆部105の傾
斜部105aと付勢手段105bの形状と配置、および
それが安定して確実に成し遂げられるためのインクタン
クの縦・横寸法関係、ならびに外れ防止部位によって外
した時の確実な抵抗感をもたらすことによって初めて生
まれるものである。
【0060】さらに、インクタンクの内部側面には、上
下に連続したリブ13が複数設けられ、インクタンクの
側面とインク吸収体との間に所定の空間部分が形成され
る。なお、このインクタンク1では、インク供給用開口
8が図2(c)に示されるようにインクタンクの底面の
一方に偏って形成されている。そのため、インクタンク
の他方の底面に対し、インク吸収体が隙間なく付着しや
すい。インクタンクの底面に対してインク吸収体が隙間
なく付着してしまうと、その部分にインクが溜りやすく
なり、インクが溜った場合には、インクタンクの姿勢に
よってはインク供給用開口や、大気連通開口からインク
が漏れ出ることがある。このような不都合を改善し、イ
ンク吸収体がインクタンクの底部に隙間なく付着するこ
とを防止するために、インクタンク1の底面にリブを設
けてある。
【0061】このように、インクタンク内部にリブが存
在することで(さらに支持部9にスリットが存在するこ
とで)、インク供給用開口8と大気連通用開口5が空気
層で連通することになる。
【0062】このように空気層によってインクタンク内
部を外部と連通することで、第一に、インクタンクの物
流時にインク供給口を封止していたシール材を剥す際
に、インク供給口からのインクの吹き出しや漏出を防止
でき、第二に、印字実行時インクタンク周囲の温度が上
昇した場合でも、インクを外部に押し出すことがなくな
り、第三に、インクタンクの底にインクが滞留すること
がなくなり、インクの消費効率が向上するという効果が
ある。
【0063】また、インクタンク1は記録ヘッドに対す
る投影面積を小さくし、かつインクの収納量を多くする
目的から、インクタンクの底部の面積を小さくし、イン
クタンクの高さを高くする、いわゆるアスペクト比を高
くすることで対応している。しかも、インクタンク1
は、インクタンク1のほぼ中間部分で段差を有してイン
クの収納容積が大きくなるように構成されている。ま
た、インクジェットユニットの筺体103にインクタン
クが装着された際に、この段差によってインクジェット
ユニットとしてのデザイン的な一体感が生まれる効果も
ある。
【0064】インクタンク1の外形の寸法は、上部部材
4を除き、高さ約51.4mm、上部奥行き約38.4
mm、底部奥行き約34.9mm、リブ12の奥行き約
2.7mm、上部幅約16.9mm、底部幅約11.1
mm、インクタンクの段差部までの底部からの高さ約2
4.4mmとして構成されている。つまり、インクタン
クは底部から上部に向かってわずかにインクタンクが広
がる形状とされている。すなわち、上部と下部の段差部
はほぼ1/2のところにある。
【0065】一方、図3(a)、(b)、(c)および
(d)に示されるように、カラーインク(本例において
は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M))
を収納したカラーインクタンク21は、これらのインク
を収納したインクタンクを一体として構成される。
【0066】カラーインクタンク21は、図3(c)に
示されるように、インク収納用筺体22の内部をほぼT
字形状の仕切り部材36および37によって仕切られた
構成としている。このようにして仕切られる各インクタ
ンク内部に収納されるカラーインクの収納量はそれぞれ
ほぼ等しいものとされている。インクタンク内部をこの
ように仕切ることによって、インク供給口の配置を図3
(c)に示されるように、区切られたインク収納部の互
いに隣接した領域の近傍に集める。
【0067】上述のようにインクタンク内を仕切るこ
と、そしてインク供給口をほぼT字形状に仕切られたイ
ンク収納部の互いに隣接した領域の近傍に集めて設ける
ことによって、記録ヘッド部との結合スペースを極めて
小さいものとすることができるとともに、インクタンク
の投影面積を小さくすることができる。また、インクタ
ンク内のインクの収納容量を投影面積のわりに、あるい
は結合スペースのわりに多く維持することができる。
【0068】このような構成のインクタンク21の各部
の寸法は、上部部材24を除き、それぞれ高さ約56.
5mm、上部奥行き約38.4mm、底部奥行き約3
1.5mm(中間部の奥行き約34.5mm)、上部幅
約19.3mm、底部幅約18.1mm、インクタンク
の段差部までの底部からの高さ約29.5mmとして構
成されている。すなわち、上部と下部の段差部はほぼ1
/2のところとなっている。
【0069】そのほかの主たるインクタンクの構成は前
述したインクタンク1とほぼ同様であり、インクタンク
21は、インク収納用筺体22と、筺体22を覆い、大
気連通用開口25(Y、M、C;M、Cは不図示)を備
えた蓋部材23と、蓋部材23の上部に取り付けられ、
各大気連通用開口25からのインク漏れが外部に至らな
いようにバッファ室となる空間を有するとともに、その
一部に各大気連通用開口25の位置と異なる位置に1つ
の大気開放口と、インクジェットユニット101に対す
る着脱を行う際に利用される摘み部24aを有した上部
部材24とを有している。
【0070】そして、インクタンクの底部には、インク
ジェットユニット101の導出管107(Y、M、C)
が挿入されるインク供給用開口28(Y、M、C)とそ
の周囲に突出して設けられたリブ35(Y、M、C)、
インク供給用開口28(Y、M、C)とリブ35(Y、
M、C)とを連結する傾斜部34a(Y、M、C)を有
している。インクタンク21は、インクジェットユニッ
ト101に対して、後述するように回転動作を利用して
装着するため、インク供給用開口28(Y、M、C)が
導出管107の先端部と突き当たってスムーズな装着を
阻害しないように34a(Y、M、C)側を角度の緩い
傾斜面としている。特に、回転装着によって、最初にイ
ンク供給用開口に導出部107が進入するイエロータン
ク部とマゼンタタンク部のインク供給用開口28(Y、
M)の傾斜は、シアンタンク部のインク供給用開口28
Cの傾斜よりもなだらかに構成されている。
【0071】このようにインクタンクの回転挿入走査の
上流側の傾斜をなだらかにすることによって、回転動作
時にインク供給用開口28(Y、M、C)が導出管10
7(Y、M、C)に当たることなく、スムーズに省スペ
ースで回転挿入でき、さらに後述するように挿入終了直
前の筺体の底部での挿入方向手前側へのインクタンクの
スライド動作も、スムーズになされることになる。
【0072】インクタンク21の内部は、図2(a)に
示されるように、インク吸収体26(Y、M、C)が収
納されており、インク吸収体26(Y、M、C)とイン
ク供給用開口28(Y、M、C)との間には、インク導
出部材27(Y、M、C)が備えられている。そしてイ
ンク導出部材27(Y、M、C)をタンク内に支持する
ための支持部29(Y、M、C)の内面の一部にはイン
クタンクの内部と外部とを連通するスリットがそれぞれ
に設けられている。
【0073】また、蓋部材23には、インク吸収体26
と蓋部材23との間に所定の空間を構成するようにリブ
33と、蓋部材23の表側には帯状凸部23aとが設け
られている。帯状凸部23aは、インクジェットユニッ
ト101に設けられた覆部105と係合してインクタン
ク21に対して上部から下方に向かう方向の力を与え、
インクタンクの装着状態を安定化させる。
【0074】さらに、インクタンクの内部側面には、上
下に連続したリブ31が複数設けられ、インクタンクの
側面とインク吸収対との間に所定の空間部分が形成され
る。なお、このインクタンク21では、インク供給用開
口28(Y、M、C)が図3(c)に示されるようにイ
ンクタンクの底面の一方に偏って形成されている。その
ため、インクタンクの他方の底面に対し、インク吸収体
が隙間なく付着しやすい。インクタンクの底面に対して
インク吸収体が隙間なく付着してしまうと、その部分に
インクが溜りやすくなり、インクが溜った場合には、イ
ンクタンクの姿勢によってはインク供給用開口や、大気
連通開口からインクが漏れ出ることがある。このような
不都合を改善し、インク吸収体がインクタンクの底部に
隙間なく付着することを防止するために、インクタンク
21の底面にリブ30を各インク収納部に設けてある。
【0075】このように、インクタンク内部にリブ30
やリブ31が存在することで(さらに支持部29にスリ
ットが存在することで)、インク供給用開口28と大気
連通用開口25が空気層で連通することになる。
【0076】このように空気層によってインクタンク内
部を外部と連通することで、第一に、インクタンクの物
流時にインク供給口を封止していたシール材を剥す際
に、インク供給口からのインクの吹き出しや漏出を防止
でき、第二に、印字実行時インクタンク周囲の温度が上
昇した場合でも、インクを外部に押し出すことがなくな
り、第三に、特にリブ30を設けることで、インクタン
クの底にインクが滞留することがなくなり、インクの消
費効率が向上するという効果がある。
【0077】このように構成されるインクタンク1、カ
ラーインクタンク21は、それぞれ図4〜10に示され
るように、インクジェットユニット101の表板113
の上部114に対し、筺体の一部をガイド部として回転
装着される。
【0078】ここで、インクタンクを筺体に挿入する際
の方向は、省スペースという観点からすると、上記の筺
体のガイド部に対向するインクタンク面とそのガイド部
のある筺体面の反対側の面とがなす角度(後述の図4の
θ)が5°〜45°となるようにする。その範囲外の角
度では、従来のような上方向または横方向からの直線的
な装着の場合と比較して、必要スペースに実質的な差が
なくなる。
【0079】図4〜10では、特にカラーインクタンク
21の装着の様子を順を追って示している。
【0080】つまり、図4の状態Iに示されるように、
インクジェットユニット101の筺体103と表板11
3との間の開口であるインクタンク挿入部からインクタ
ンク21を摘み部付近を摘んで差し込む。そのとき、表
板113の上辺部分114をガイド部として、それにイ
ンクタンクの一部が当接し(P1)、筺体103の側面
にインクタンクの下部コーナー部が突き当たる(P
2)。そして、その下部コーナー部が次第に下方にスラ
イドしつつ、P1を中心に回転動作して図5に示した状
態IIに至る。そしてさらに、インクタンクの下部コー
ナー部が下方にスライドすることで状態IIIに至る
(図6)。
【0081】このときの回転挿入のインクタンクの動き
に関して、ユーザーの手への感触がスムーズになるよう
にすることが極めて重要であるが、本実施例では、P2
に示した筺体103の側面(奥の内側)に突き当たるイ
ンクタンクの角にR形状(約R3程度)を設けることに
よって、上記表板113の上辺部分114に対するイン
クタンクの一部の当接部分(P1)が移動しながらほぼ
回転挿入される上でのP1におけるインクタンクの滑り
に伴って、インクタンクが下方に移動する際に、そのP
2がP1の移動と関連してスムーズに移動することが可能
となり、ユーザーの感触も良好となる。
【0082】状態IIIの時点で、インクタンクの下部
コーナー部が筺体103の内側底部に到達し(P3)、
インクタンクの反対側下部コーナー部に設けられたR形
状に連続するように設けた傾斜部が筺体103の内側壁
に当接する。この図6では、状態IIIの時点で、イン
ク導出管107Yがインクタンクのインク供給用開口に
挿入を始めている(なお、イエローインクタンクに隣接
しているマゼンタインクタンクのインク供給用開口に
も、インク導出管107Mが挿入され始める。)。ただ
し、インク導出管107に前記の繊維束を有してなるイ
ンク導出部材が設けられている場合には、繊維束とイン
ク供給用開口との摩擦によって繊維束が損傷を受けるこ
とがあることから、状態IIIから後述の状態IVまで
はインク導出管とインクタンクのインク供給用開口とが
接触しないように、筺体およびインクタンクの寸法を調
整することが望ましい。
【0083】その時インク導出管107の先端がインク
供給用開口と接触するが、装着を良好とするために、図
3(c)に示されるように、開口部は斜面として構成さ
れている。
【0084】なお、回転動作によって装着するため、イ
ンク供給用開口の位置によってインク導出管との接触順
がずれるため、最初に接触する開口ほど斜面の傾斜が緩
やかになっている。つまり、イエロー、マゼンタはほぼ
同程度の傾斜面とされ、シアンの開口部の斜面が最もき
つい角度となっている。
【0085】このように、インク供給用開口部に斜面を
設け、筺体への挿入方向上流側の斜面を緩やかにし、反
対側をきつくすることによって、インクタンクの筺体へ
の回転挿入時にインクタンクと接続される導出管107
がインクタンクの開口部寸前のところで開口部に干渉す
ることなく回動することが可能となり、かつインク供給
用開口部を必要以上に広げることなく設計することがで
きる。
【0086】そしてさらに挿入を続けると、インクタン
クの下部が筺体内と接するP3の位置が挿入手前側にず
れるように移動し、筺体103に設けられた114の内
側の傾斜したリブ115の傾斜部に沿うように傾く。
【0087】この際、インクタンクの上部挿入方向下流
側の角が覆部105に設けた傾斜部105aの先端の位
置に一致し(P5)、挿入抵抗感が発生し始める(図7
の状態IV)。
【0088】図11には、挿入動作におけるP5の位置
と挿入抵抗力の関係を示した。この図のように、上記の
状態I〜IIIではP5の筺体との接触がないため挿入
抵抗力ゼロで、状態IV以後、抵抗力が大きくなってい
く。
【0089】状態V(図8)ではさらに挿入が進んだ状
態を示し、状態IVより抵抗力(抵抗感)が増大した位
置にある(図11(b)参照)。このときインクタンク
は、傾斜部105aの形状効果によって下方へ押し付け
られる。
【0090】状態VI(図9)は、インクタンクの角が
(P5)傾斜の終点付近に近付いた様子を示す。このと
きは、図11(b)から明らかなように、挿入抵抗力が
ピークとなる。
【0091】そして、状態VII(図10)となり装着
は終了する。すなわち、傾斜部105aを通過した瞬間
にインクタンクの角は付勢手段105bに入り、105
bは水平になっているため、図11(b)に示すよう
に、これまで生じていた抵抗感が瞬時に解放され、ユー
ザーの手には装着感として伝達される。
【0092】この時、インクタンクに設けた突起16お
よび216が筺体内壁に解放時の加速で衝突して「カチ
ッ」という音を生じる。すなわち、ユーザーにとって確
実なクリック感を発生するものである。この時、水平部
の付勢手段によってインクタンクは、下部に押し付けら
れ、確実に装着される。
【0093】次に、覆部105の外れ防止部位200に
ついて、図12を用いて説明する。覆部105は、筺体
103へ超音波溶着され、筺体103と一体化される部
分であるが、図12(a)、(b)、(c)、(d)お
よび(e)にその溶着前の状態を示した。これらの図は
それぞれ、覆部105の側面図、正面図、底面図、上面
図および背面図である。
【0094】また、図12(f)および(g)はそれぞ
れ、覆部105の前述した傾斜部105aと付勢手段1
05bを示す図、ならびに外れ防止部位200を示す図
である。図12(f)で示される傾斜部105aと付勢
手段105bは、図12(d)の領域Aの下部に配し、
図12(g)で示される外れ防止部位200は、図12
(d)の領域Bに配した。すなわち、傾斜部・付勢手段
と外れ防止部位をAおよびBという異なった領域に別個
に設けた構成としている。
【0095】インクタンクの上部、挿入方向下流側に配
した突起部3および23が図8および図9で示した状態
Vから状態VIの時に、上記の外れ防止部位200(図
12(g))のアーム部先端に到達し、インクタンクの
角が傾斜部に当接しながら押し込まれていく回転動作の
間、突起部3および23は、外れ防止部位200のアー
ム部の先端に設けられた緩やかな傾斜から急峻な傾斜へ
と移動し、インクタンクの挿入が終了する。
【0096】このアーム部の形状は、インクタンクを抜
く際に、急峻な傾斜部分が抵抗感を生ずる形状となっ
て、ユーザーが確実に外せたという感触をもたらすもの
であり、かつ不用意にインクタンクが外れないようにし
たものである。
【0097】このように、挿入時のクリック部および位
置決め部と、外す時のクリックおよび抜け防止のための
部位とを、別々の領域に設けたことによって、従来のよ
うにこれらが一体となったものに比べて、極めて微小な
構造でそれらの目的を達することができるようになっ
た。
【0098】また、表板113の上辺114までの高さ
は約22mmとし、インクタンクが装着される場合、イ
ンクタンクの一部に当接するが、この高さは、それより
高いとインクタンクの装着の操作が行いにくくなり、そ
れより低いとインクタンクの装着された後にインクタン
クを支える支持部材としての機能を十分に発揮できな
い。
【0099】次に、インクタンクのインク供給用開口と
インクジェットユニットのインク導出部との接続状態を
図13に示す。図13では、カラーインクタンク21の
接続の様子を代表として示すが、黒インクタンクの場合
も同様である。
【0100】図13に示されるように、インクジェット
ユニット101のインク導出管107Yがインクタンク
21のインク供給用開口28Yから内部に挿入され、イ
ンク導出部材27Yに対して押圧された状態で接触状態
となる。インク導出部材27は、インクタンクの吸収体
26内のインクを外部に良好に導出するための一方向繊
維束で構成されているが、このようにインク導出部10
7と接触したインク導出部材27に密度の高低が生じる
ことで吸収体内のインクのインク導出管方向への流れを
一層良好にし、インク供給性の向上が図れる。インク導
出部107M、107Cも同様な状態でインク導出部材
27と接している。
【0101】以上のようにして、インクタンクとインク
ジェットユニットとが装着されるため、簡単でかつ確実
な装着状態を達成できる。また、回転動作を利用して、
最も装着スペースを小さくし、インクタンク自体の投影
面積を小さくすることができ、インク容量を低下させる
ことなく装置の小型化が図れる。
【0102】また、インクタンクのインク供給用開口の
周囲に設けられたリブは、覆部105によって押圧力を
受け、インクジェットユニットの底面に設けられた弾性
部材108に圧接されて食い込む状態となる。これによ
り、その部分から外部へのインクの漏れ出しが抑制され
る。
【0103】図14は、本発明のインクジェットユニッ
トを搭載可能なインクジェット記録装置の1例の概観斜
視図であり、記録装置1401によって被記録材140
2にインクを付与して記録を行う。図15および16は
その記録装置におけるカラーインクタンクを例にとった
インクタンクの交換を示す図であって、図15中の15
01はインクジェットユニット、1502はカラーイン
クタンク、1503はブラックインクタンクである。
【0104】図15はカラーインクタンクの取外しを示
す図である。まず、図15(a)のように、ユーザーは
インクタンクの摘み部に指を引っかけ手前に引いてイン
クタンクをインクジェットユニットから外し、図15
(b)のように上方に引き上げて抜き取る。
【0105】その逆に装着の場合は、図16(a)のよ
うにカラーインクタンク1502をインクジェットユニ
ット1501に対して斜めの方向から差込み、図16
(b)のように押して装着する。
【0106】なお、本発明のインクジェット記録装置に
搭載されるインクジェットユニットは、図17(a)に
示したように固定用レバー1704を解除して図17
(b)の1701のようにユニット全体で取り外せる交
換可能な形態とすることもできる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、インクジェットユ
ニットへのインクタンク装着を、キャリッジの移動方向
と垂直にしかも筺体のインクタンク挿入部の下方辺をガ
イド部として、筺から回転着脱する方式で行う構成とす
ることによって、インクジェットユニットが装置内に占
める容積を小さくすることができ、特に記録ヘッドとの
結合スペース、つまりは記録装置の底面に対するインク
タンクの投影面積を小さくすることができる。
【0108】さらに、本体キャリッジにインクジェット
ユニットを装着したままで、省スペースでインクタンク
のみを交換できるユーザーフレンドリーな交換方法を提
供できる。
【0109】さらに、筺体中に、インクタンクを装着す
る際にインクタンクが挿入時に回転動作によってインク
タンク挿入部に挿入されるよう設けられたガイド部と、
インクタンクがインクタンク挿入部に挿入される際の挿
入抵抗感を発生させる覆部を設けることで、ユーザーに
とって適当な挿入クリック感を与えることができる。さ
らに、筺体のインクタンク挿入部に少なくとも2つの領
域に分割する部材を設けることによって、1つのインク
ジェットユニットにブラックインクタンクとカラーイン
クタンクという組合せに代表される複数の交換可能なイ
ンクタンクを同時に搭載することができる。
【0110】また、カラー記録を行うインクジェットユ
ニットに対して供給される複数種のインクを貯蔵する複
数のインク貯蔵部を有するインクタンクにおいて、イン
クタンク内部をほぼT字形状の仕切によって仕切ること
で、少なくとも3種類のインクを貯留することができ
る。
【0111】また、前記の3種類のインクを記録ヘッド
部に対して供給するためのインク供給口を互いのインク
貯蔵部の隣接領域近傍に形成することで、インクタンク
の記録ヘッド側との接続スペースを縮小することができ
る。
【0112】また、インクタンクは、その一部を筺体の
前記ガイド部を中心とする回転動作により、インクタン
ク装着部に装着されるものであるが、インクタンクの供
給口にインクタンクの外面から内面に向かって開口径を
減縮する傾斜面を持たせることで、筺体へ挿入する際に
省スペースでの着脱を行うことができる。
【0113】また、複数のインクタンクを並列に並べる
ことなく構成することによって、インクタンクの投影面
積を小さくすることができる。
【0114】さらに、インクジェットユニットのインク
タンク挿入部にインクタンクを挿入した際、インクジェ
ットユニットの筺体中に設けられた覆部の抵抗発生部分
と干渉する部分がインクタンクのインク供給口側と反対
の角部であるという構成によって、省スペースで着脱が
可能となる。
【0115】また、インクタンクの筺体に挿入する上流
側面に段差を設けることによって、収納できるインクの
容量を多くすることができる。
【0116】以上を総合すると、本発明により、インク
ジェットユニットに対してインクタンクを複数個並列に
並べることなく、また、インク容量を不用意に減らすこ
となく、1つのユニット内にカラー印字の基本であるブ
ラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のインクタ
ンクを省スペースで装着でき、かつユーザーが容易に着
脱することができ、特に装着時に装着を確実に確認する
ことができ、本体キャリッジに対してその垂直な方向の
スペースを有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクタンクが装着されるインクジェ
ットユニットの概略構成を示す図で、(a)は側面図、
(b)は側面図を破断した断面図、(c)は正面図、
(d)は底面図、(e)は上面図である。
【図2】ブラックインクを収納した本発明のインクタン
クの概略構成を示す図で、(a)は一部を破断した側断
面図、(b)は一部を破断した正面図、(c)は底面
図、(d)は上部を破断した側断面図である。
【図3】カラーインク(イエロー、シアン、マゼンタ)
を収納した本発明のインクタンクの概略構成を示す図
で、(a)は一部を破断した側断面図、(b)は一部を
破断した正面図、(c)は底面図、(d)は上部を破断
した側断面図である。
【図4】実施例における本発明のカラーインクタンクの
インクジェットユニットへの装着過程における状態Iを
示す概略的断面図である。
【図5】実施例における本発明のカラーインクタンクの
インクジェットユニットへの装着過程における状態II
を示す概略的断面図である。
【図6】実施例における本発明のカラーインクタンクの
インクジェットユニットへの装着過程における状態II
Iを示す概略的断面図である。
【図7】実施例における本発明のカラーインクタンクの
インクジェットユニットへの装着過程における状態IV
を示す概略的断面図である。
【図8】実施例における本発明のカラーインクタンクの
インクジェットユニットへの装着過程における状態Vを
示す概略的断面図である。
【図9】実施例における本発明のカラーインクタンクの
インクジェットユニットへの装着過程における状態VI
を示す概略的断面図である。
【図10】実施例における本発明のカラーインクタンク
のインクジェットユニットへの装着過程における状態V
IIを示す概略的断面図である。
【図11】実施例のカラーインクタンク挿入動作におけ
るP5の位置と挿入抵抗力の関係を示した図であり、
(a)は状態I〜VIIでのP5の位置を示す図、
(b)はP5の位置と挿入抵抗力の関係を示すグラフで
ある。
【図12】本発明のインクジェットユニットの筺体にお
ける覆部を説明する図であり、(a)は覆部の側面図、
(b)は覆部の正面図、(c)は覆部の底面図、(d)
は覆部の上面図、(e)は覆部の背面図、(f)は傾斜
部と付勢手段の側面図、(g)は外れ防止部位の側面図
である。
【図13】本発明のインクジェットユニットにおけるイ
ンクタンクのインク供給用開口とインクジェットユニト
のインク導出部との接続状態を示す破断断面図である。
【図14】本発明のインクジェット記録装置の1例の概
観斜視図である。
【図15】本発明のインクジェット記録装置におけるカ
ラーインクタンクの取外し動作を示す図であり、(a)
はインクタンクを手前に引く動作、(b)はインクタン
クを上方に引く動作を示す図である。
【図16】本発明のインクジェット記録装置におけるカ
ラーインクタンクの装着動作を示す図であり、(a)は
インクタンクを差し込む動作、(b)はインクタンクを
押す動作を示す図である。
【図17】インクジェットユニット全体で交換可能な形
態の本発明のインクジェット記録装置におけるインクジ
ェットユニットの取外しを示す図であり、(a)は固定
用レバーを解除する動作、(b)はインクジェットユニ
ットを取り出す動作を示す図である。
【符号の説明】
1 インクタンク(ブラック) 2 インク収納用筺体 2a 角 3 蓋部材 3a 帯状凸部 4 上部部材 4a 摘み部 5 大気連通用開口 6 インク吸収体 7 インク導出部材 8 インク供給用開口 9 支持部 12、13 リブ 14a、14b 傾斜部 15 リブ 21 カラーインクタンク 22 インク収納用筺体 23 蓋部材 23a 帯状凸部 24 上部部材 24a 摘み部 25 大気連通用開口 26 インク吸収体 27 インク導出部材 28 インク供給用開口 29 支持部 31 リブ 33 リブ 34a 傾斜部 35 リブ 36、37 仕切り部材 101 インクジェットユニット 103 筺体 104 中板 105 覆部 105a 傾斜部位 105b 付勢手段 105c 外れ防止部位 106 インク供給管 107 インク導出管 108 弾性板 109 フィルター 110 カラーインクタンク装着部 111 ブラックインクタンク装着部 112 切り欠き部 113 表板 114 表板上辺部分 115 リブ 200 外れ防止部位 201 記録ヘッド部 201Bk、201C、201M、201Y ノズル 1401 インクジェット記録装置 1402 被記録材 1501 インクジェットユニット 1502 カラーインクタンク 1503 ブラックインクタンク 1701 インクジェットユニット(交換可能タイ
プ) 1702 カラーインクタンク 1703 ブラックインクタンク 1704 固定用レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 才川 英男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 野澤 実 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 氏田 敏彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 宮川 昌士 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 理 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 山本 寿 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 日南 淳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−966(JP,A) 特開 平2−178050(JP,A) 特開 平6−135013(JP,A) 特開 昭63−15752(JP,A) 特開 平7−148937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録装置に装着され、イ
    ンクタンクを着脱自在とするインクジェットユニットに
    おいて、 前記インクジェットユニットはインクジェットヘッド
    と、前記インクジェットユニットが前記インクジェット
    記録装置に装着された状態における底部に該インクジェ
    ットヘッドと連通し前記インクタンクからインクを受け
    るインク供給管と、を備えているとともに、前記インク
    ジェットユニットの前記インクジェット記録装置に装着
    された状態における前記インクジェットユニットの上面
    及び該上面から連続した一側面にわたって前記インクタ
    ンクの着脱を可能にする開口を有しているとともに、少
    なくとも上面と前記開口が設けられた一側面に対向した
    他側面との交差領域には前記上面の一部を覆う覆い部を
    有しており、該覆い部の内面には前記インクタンクの装
    着の進行に伴って次第に挿入抵抗力を大きくする傾斜面
    と装着完了時に前記インクタンクを下方に付勢して位置
    決め固定する水平部とを有する実質的に非弾性部材で構
    成された付勢手段が配されていることを特徴とするイン
    クジェットユニット。
  2. 【請求項2】 前記インクジェットユニットの前記開口
    が設けられた一側面の下部には壁が存在しており、該壁
    内面には垂直面を有したリブを有しており、前記リブ
    は前記インクタンクの装着状態で前記インクタンクの
    応面の一部と接触することを特徴とする請求項1記載の
    インクジェットユニット。
  3. 【請求項3】 前記インクタンクが前記インクジェット
    ユニットに対して装着された状態では、前記覆い部によ
    って前記インクタンクを下方に押圧して前記インク供給
    管に対して前記インクタンクに配されたインク供給口を
    圧接し、前記インクジェットユニットの前記他側面の内
    面と前記インクタンクの対応面の上部、及び前記インク
    ジェットユニットの前記一側面の下部に存在する壁に設
    けられたリブと前記インクタンクの対応面の一部とが夫
    々当接して位置決め固定状態を維持していることを特徴
    とする請求項1記載のインクジェットユニット。
  4. 【請求項4】 前記覆い部には、さらに外れ防止部材が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェットユニット。
  5. 【請求項5】 前記インクジェットユニットは内部が仕
    切りによって2室に分割されており、一方の室は黒イン
    クが貯留された単色インクタンクが装着され、他方の室
    にはイエロー、シアン、マゼンタの各インクが貯留され
    たカラーインクタンクが装着可能にされていることを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェットユニット。
  6. 【請求項6】 前記インクジェットユニットの前記単色
    インクタンクが装着される一方の室の前記開口が設けら
    れた一側面の下部には壁が存在しており、該壁には一部
    切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項5記
    載のインクジェットユニット。
  7. 【請求項7】 前記インクジェットユニットの前記底部
    には前記インク供給管の周囲に弾性部材が配されている
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットユニッ
    ト。
  8. 【請求項8】 前記インクジェットユニットは、前記イ
    ンクタンクを斜めに装填した後装着可能に構成されてお
    り、前記インクタンクの斜め装填時の角度を5゜〜45
    ゜の範囲とするように前記上面及び一側面に壁を一部残
    存させて前記開口を構成していることを特徴とする請求
    項1記載のインクジェットユニット。
JP4520798A 1998-02-26 1998-02-26 インクジェットユニット Expired - Fee Related JP3226490B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4520798A JP3226490B2 (ja) 1998-02-26 1998-02-26 インクジェットユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4520798A JP3226490B2 (ja) 1998-02-26 1998-02-26 インクジェットユニット

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18368194A Division JP2801148B2 (ja) 1993-11-29 1994-08-04 インクタンクの装着方法、インクジェットユニット及びインクタンク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10181037A JPH10181037A (ja) 1998-07-07
JP3226490B2 true JP3226490B2 (ja) 2001-11-05

Family

ID=12712834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4520798A Expired - Fee Related JP3226490B2 (ja) 1998-02-26 1998-02-26 インクジェットユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3226490B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6666542B2 (en) 2001-03-30 2003-12-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge for printer or the like and ink cartridge positioning and locking mechanism
JP4581460B2 (ja) * 2004-03-31 2010-11-17 セイコーエプソン株式会社 液体容器ホルダ及び同ホルダを備えた液体噴射装置並びに液体容器
JP5064668B2 (ja) * 2005-09-09 2012-10-31 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10181037A (ja) 1998-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2136791C (en) Improved ink container, installing-removing method therefore, and apparatus usable with the same
EP0640482B1 (en) Exchangeable ink cartridge
EP1403064B1 (en) Ink container, recording head and recording device using same
EP0589540B1 (en) Ink jet apparatus and ink jet cartridge and ink container mountable thereto
US6145972A (en) Container for liquid to be ejected
NZ280044A (en) Multi-chambered ink cartridge for ink jet printer
JP2801148B2 (ja) インクタンクの装着方法、インクジェットユニット及びインクタンク
JP3226490B2 (ja) インクジェットユニット
JP3267488B2 (ja) インク記録ヘッド用インクタンクのインク再充填装置およびインク再充填方法
JP3219624B2 (ja) インク記録ヘッド用インクタンクのインク再充填装置
JP2887058B2 (ja) インクタンク
JP3224180B2 (ja) インク記録ヘッド用インクタンクのインク再充填方法および再充填装置
JP3267493B2 (ja) インクジェット記録装置及びこれに用いられるインクタンク
JP3209992B2 (ja) インク供給容器ならびにインクジェット記録ヘッド
AU743168B2 (en) Improved ink container, installing-removing method therefore, and apparatus usable with the same
JP2887588B2 (ja) インクジェット用記録液容器、インクジェット用カートリッジ及びプリンタ
JPH09240001A (ja) インク再充填装置およびそのインク再充填方法
AU747743B2 (en) Improved ink container, installing-removing method therefore, and apparatus usable with the same
AU715891B2 (en) Improved ink container, installing-removing method therefore, and apparatus usable with the same
JPH0760977A (ja) インクジェット用交換型インクカートリッジ
JPH0781083A (ja) インクカートリッジ及び該カートリッジを有するインクジェット記録ユニット、該記録ユニットを有する記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070831

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080831

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090831

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090831

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130831

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees