JP3226387B2 - アクティブ距離測定回路 - Google Patents

アクティブ距離測定回路

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JP3226387B2
JP3226387B2 JP20572793A JP20572793A JP3226387B2 JP 3226387 B2 JP3226387 B2 JP 3226387B2 JP 20572793 A JP20572793 A JP 20572793A JP 20572793 A JP20572793 A JP 20572793A JP 3226387 B2 JP3226387 B2 JP 3226387B2
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敏英 三宅
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのアクティブオ
ートフォーカス用の距離測定回路、すなわちアクティブ
距離測定回路に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブオートフォーカス方式のカメ
ラは、カメラから赤外光を放射し、反射光を捕らえてそ
の情報で被写体までの距離を割り出してカメラのピント
を合わすものである。カメラの形状,電源のエネルギ
ー,赤外発光ダイオードの許容入力などの問題から、赤
外光の出力は余り大きいものではなく、そのため数メー
トルの距離の被写体に反射してPSD等の受光素子で受
光される光は電流に変換した値で数ナノAから数十ナノ
A程度である。一方、周囲光による電流は昼間の野外で
は数十μAにも達する。そのため、受光電流から、反射
してきた信号光によるものだけを取り出さなければなら
ない。そこで、発光前の周囲光による信号を記憶してお
き、発光後の出力からその記憶した値を減算する方法が
とられる。また、通常アナログ的な記憶手段では電流の
形で記憶することは難しいので、一旦電圧の形で記憶
し、この電圧をエミッタを抵抗を介して接地したトラン
ジスタのベースに与え、そのコレクタ電流を使用するの
が常である。
【0003】図2はアクティブオートフォーカス装置の
構成例を示すブロック図である。図示しないシャッタボ
タンの押下等により測距が指示されると、制御回路CN
Tは、測距回路Mに出力している信号S1をロウレベル
にする。
【0004】測距回路Mは、例えば図3に示すような回
路を含んでおり、信号S1がロウレベルになると、スイ
ッチSW1がオンする。これにより、受光素子PDから
入力端子INに流入する電流がオペアンプOP1により
電圧に変換され、その電圧値に応じてオペアンプOP2
から発生する電圧によりメモリ素子として機能するコン
デンサC1が充電され、且つこの充電電圧に応じた電流
値だけ減算処理用トランジスタQ2が入力端子INの電
流を抵抗R1を通じてグランドに流すことにより、オペ
アンプOP1の出力電圧値から定常光による電圧を相殺
するようなフィードバックがかけられる。
【0005】制御回路CNTは、信号S1をロウレベル
にしたタイミングでトランジスタQ1をオンにする。こ
れにより、トランジスタQ1を介して電池Eから赤外発
光ダイオードIREDに電流が流れ、赤外光が被写体に
向かって照射される。
【0006】制御回路CNTは、一定期間経過後にトラ
ンジスタQ1をオフにし、そのタイミング或いはそのタ
イミングの直前に測距回路Mに対する信号S1をハイレ
ベルにする。
【0007】測距回路Mの入力端子INには、赤外光が
照射されると、受光素子PDで光電変換された周囲光の
電流に反射光による電流が重畳された形の電流が印加さ
れるが、信号S1がハイレベルとなってスイッチSW1
がオフ状態であると、コンデンサC1への充電が断たれ
るため、コンデンサC1に保持された電圧に従って周囲
光相当の電流だけがトランジスタQ2によりグランドに
流され、結局、オペアンプOP1へは被写体からの反射
光に起因する光電変換電流だけが入力されることにな
る。
【0008】制御回路CNTは、測距回路Mにおいて上
記反射光に起因する光電変換電流だけがオペアンプOP
1から取り出されたタイミングで、信号S2をハイレベ
ルにする。これにより、測距回路MのスイッチSW2が
オンしてオペアンプOP1の出力がサンプリングされ、
抵抗R3およびコンデンサC2からなるホールド回路に
保持され、出力端子OUTから取り出される。この取り
出された電圧値に基づき図示しない後段の演算部で被写
体までの距離が求められる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに反射光による電流は非常に小さいので、回路のノイ
ズを非常に小さくする必要がある。そのため、トランジ
スタQ2のコレクタ電流に含まれるノイズについても小
さくしなければならない。一般にコレクタ電流に含まれ
るノイズはエミッタと接地間に挿入された抵抗R1の値
が大きいほど小さくなるため、その抵抗値を大きくすれ
ばノイズは抑えられる。しかし、そうすると周囲光によ
る電流値の増大によってトランジスタQ2が飽和し易く
なり、高輝度時に正常な動作ができなくなって撮影ミス
を招く。
【0010】このような高輝度時における減算処理用ト
ランジスタQ2の飽和に起因する撮影ミスを解消する方
法としては、輝度に応じてトランジスタQ2のエミッタ
と接地間に挿入される抵抗値を切り替えることである。
即ち、高輝度時には抵抗値を小さくすることで大電流ま
で飽和することなく動作させる訳である。勿論、この場
合、その電流に含まれているノイズも大きくなるが、高
い輝度の状態では周囲光の光電変換時のショットノイズ
が大きいため、減算している電流に含まれているノイズ
が大きくとも全体のノイズに対し相対的に影響は小さく
なる。また、低輝度における場合より全体にノイズが大
きくなり、その影響で結果にばらつきが生じるものの、
一般に利用者は高輝度時には絞りを小さく焦点深度を深
くしてカメラを使用する為、そのようなばらつきは許容
できる。しかしながら、輝度を測定し抵抗を切り替える
ことは回路が複雑になるという問題点がある。
【0011】そこで本発明は、輝度を測定することな
く、低い小電流領域では減算処理用トランジスタの実効
的なエミッタ抵抗が大きく、大電流領域では逆に小さく
なるようにして、減算処理用トランジスタを飽和し難く
して飽和に起因する撮影ミスを解消しようとするもので
ある。
【0012】なお、減算処理用トランジスタの飽和に起
因する撮影ミスを解消するために、前述したようにエミ
ッタ抵抗を切り替えて飽和し難くすることも一方法では
あるが、それ以外に或いはそれに加え、周囲光による電
流が増大して回路が飽和しているか或いは飽和に近い状
態であるかを検出し、若しそのような状態になっていれ
ば、例えばカメラの利用者に警告を発して注意を促すこ
とにより、撮影ミスを未然に防止する方法も考えられ
る。即ち、カメラの絞りを絞り込み、焦点深度を深くし
ていわゆる常焦点位置にピントを合わせれば、回路が飽
和するような高い輝度の環境でも、パンフォーカスとな
ってぼける心配はないので、上記警告により、利用者が
そのような操作を行うことにより撮影ミスは防止でき
る。しかしながら、このような対策を講じ得るために
は、回路が飽和しているか或いは飽和に近い状態である
ことを検出する手段の存在が前提となる。
【0013】そこで本発明の目的は、回路が飽和してい
るか或いは飽和に近い状態にあることを検出する手段を
備えた新規なアクティブ距離測定回路を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、周囲光による
受光素子の出力電流を電圧に変換してアナログ的に記憶
した後、目標物に対し赤外光を発射し、発光後の受光電
流から前記記憶したアナログ電圧値に相当する電流を、
減算処理用トランジスタで減算することで反射光による
電流を検出して距離を測定するアクティブ距離測定回路
において、以下のような構成を採用している。
【0015】(A)前記減算処理用トランジスタのエミ
ッタの電圧を検出し、基準値と比較することにより、前
記減算処理用トランジスタの飽和状態を示す信号を出力
する動作状態信号出力手段を備える構成。
【0016】(B)前記減算処理用トランジスタのエミ
ッタと接地間に接続された抵抗を、直列に接続した2個
以上の抵抗で構成し、少なくとも1個の抵抗に並列にバ
イパスダイオードを接続した構成。
【0017】
【作用】構成(A)においては、周囲光による電流が増
大して減算処理用トランジスタが飽和しているか或いは
飽和に近い状態になると、トランジスタのエミッタ電圧
が基準値を超えるため、動作状態信号出力手段からその
旨の信号が出力される。
【0018】構成(B)においては、小電流領域ではバ
イパスダイオードが並列接続された抵抗を含め、直列接
続された2個以上の抵抗すべてに電流が流れるため、ト
ランジスタの実効的なエミッタ抵抗が大きくなり、他
方、或る電流値以上の大電流領域になると、バイパスダ
イオードに電流がバイパスし、バイパスダイオードに並
列接続された抵抗を流れる電流の増加が抑止されるた
め、その分実効的なエミッタ抵抗が小さくなる。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例のアクティブ距離
測定回路の要部回路図であり、Q0,Q2〜Q26はト
ランジスタまたはダイオード、C1はコンデンサ、R4
〜R6は抵抗、I1〜I9は定電流源、com1,co
m2はコンパレータ、Vccは電源ライン、GNDはグ
ランド、INは図示しない受光素子からの出力信号が加
わる入力端子、OUTは出力端子、S1は図示しないコ
ントロール回路から与えられるホールド信号、S3は減
算処理用トランジスタQ2の飽和状態を示す信号、S4
は反射光電流が小さいことを判別する基準となるレベル
を示す信号(基準レベル信号)である。
【0021】図1において、図示しない受光素子の光電
変換によって得られた信号電流は入力端子INを通じて
減算処理用トランジスタQ2のコレクタ,トランジスタ
Q9,Q12のベースに印加される。
【0022】トランジスタQ9,Q10,Q12,ダイ
オードQ11,定電流源I5〜I7は電流増幅器Dを構
成しており、そのうちトランジスタQ9,定電流源I
5,I6およびトランジスタQ10は反転増幅器に相当
し、トランジスタQ12はその反転増幅器のフィードバ
ックループにベース・エミッタ間を入れた形になってい
る。このため、反転増幅器の効果でトランジスタQ12
のベースから見た入力インピーダンスは極めて小さくな
っている。
【0023】入力端子INからの信号電流は、トランジ
スタQ12で増幅され、定電流源I7の電流を差し引か
れた後、ダイオードQ11に流入し、このダイオードQ
11の順方向電圧が出力端子OUTに取り出されると共
に、トランジスタQ15〜Q18,Q20〜Q25およ
びダイオードQ19で構成される誤差増幅器Eの入力と
なる。
【0024】誤差増幅器E中のトランジスタQ26のベ
ースには、図示しないコントロール回路からホールド信
号S1が印加されており、ホールド信号S1によってト
ランジスタQ26のオン,オフが制御されることによ
り、誤差増幅器Eのオン,オフが制御できるようになっ
ている。
【0025】周囲光に起因する信号電流に相当する電圧
をコンデンサC1に記憶させるために、赤外光の発光に
先立って、ホールド信号S1がロウレベルにされると、
トランジスタQ26がオフ状態となって誤差増幅器Eが
有効に働き、ダイオードQ11のカソード電位と基準電
位となるダイオードQ19のカソード電位とが比較さ
れ、その誤差に応じた電位がトランジスタQ2のベース
にフィードバックされ且つコンデンサC1を充電し、そ
の電位に応じた電流だけトランジスタQ2が入力端子I
Nからの信号電流をグランドGNDに流す。この結果、
周囲光による信号電流はほとんどトランジスタQ2の方
へ流れ込み、ダイオードQ11に流れる電流はダイオー
ドQ19に流れている電流値すなわちトランジスタQ1
8のベース電流と同じになる。なお、ダイオードQ11
にもトランジスタQ18のベース電流と同じ値のトラン
ジスタQ17のベース電流が流れている。
【0026】続いてホールド信号S1によってトランジ
スタQ26がオンされて誤差増幅器Eが遮断され、その
後、図示しない赤外発光ダイオードが発光すると、入力
端子INには発射された赤外光の目標物からの反射光に
よる信号電流が周囲光電流に重畳された形で入力され
る。しかし、周囲光電流に相当する電流は、コンデンサ
C1に蓄積された電圧によってトランジスタQ2から引
き続きグランドGNDに流されるため、トランジスタQ
12のベースに加わる電流は反射光に起因する信号電流
のみとなり、結局、トランジスタQ12で増幅された反
射光に起因する信号電流のみがダイオードQ11に流
れ、その順方向電圧が印加される出力端子OUTの電圧
は、反射光に応じた信号となる。なお、実際には、トラ
ンジスタQ12の動作点を決めるバイアスとしての定電
流源I7や次段の入力電流が存在するが、周囲光情報の
記憶前と後で変化しないため考慮する必要はない。ま
た、誤差増幅器Eが働いている場合に、ダイオードQ1
1にはダイオードQ19に流れている電流と同じ電流が
流れているが、トランジスタQ17もカットするため相
殺され、トランジスタQ26がオンして誤差増幅器Eが
停止した時点でダイオードQ11の電流は零になる。
【0027】さて、入力端子INに印加される信号電流
に含まれる周囲光電流が大きくなると、トランジスタQ
2のベース電圧が大きくなり、トランジスタQ2が引き
抜く電流も増大する。従って、図1のバイパスダイオー
ドQ4を取り去り、トランジスタQ2のエミッタ抵抗と
して例えば10KΩの抵抗R5と例えば90KΩの抵抗
R6の直列回路だけを使用した場合、その直列回路にか
かる電圧つまりトランジスタQ2のエミッタ電圧は、ト
ランジスタQ2が引き抜く電流を5μAとすると500
mVになる。従って、電源ラインVccの電圧を3Vと
すると、入力電圧は約2.3V程度なので、およそ21μ
AでトランジスタQ2は飽和し、これ以上の電流ではこ
の回路は動作しなくなる。
【0028】そこで、本実施例では、バイパスダイオー
ドQ4を抵抗R6に並列に接続してある。即ち、バイパ
スダイオードQ4が抵抗R6に並列に入っていると、約
7μAを超える電流からはバイパスダイオードQ4にバ
イパスされ、これ以後の電位の上昇は抵抗R5による分
だけとなるので、トランジスタQ2のエミッタ電位は例
えば100μAの電流に対しても1.8V程度になり、十
分大きな電流領域でも飽和しないで使用できる。
【0029】なお、このときコンデンサC1の接続され
ている点の電圧のトランジスタQ2のコレクタ電流に対
する相互コンダクタンスは、抵抗R6に流れる電流がバ
イパスダイオードQ4にバイパスされない場合に比べて
大きくなるため、誤差増幅器EからトランジスタQ2へ
のフィードバックループの利得が大きくなってループの
周波数特性も変化するので不安定になり易い。そこで、
本実施例では、コンパレータcom1,定電流源I4,
I8,I9,ダイオードQ8,Q14およびトランジス
タQ13から構成される利得調整回路Cを設けてある。
【0030】この利得調整回路Cのコンパレータcom
1は、定電流源I4とダイオードQ8との直列回路で生
成した基準電圧とバイパスダイオードQ4の端子電圧と
を比較してバイパスダイオードQ4のオン状態を検出す
ると、トランジスタQ13をオンさせることにより、定
電流源I9の電流以外に定電流源I8の電流がダイオー
ドQ14を通じて誤差増幅器E中のトランジスタQ16
のベースに加わらないようにしてトランジスタQ16の
コレクタ電流を減少させ、誤差増幅器Eの利得を下げて
ループの利得を低下させる。ここで、コンパレータco
m1としては、回路動作を安定にするために、ヒステリ
シス付のコンパレータを使用するのが望ましい。なお、
定電流源I9は、上記動作において、ダイオードQ1
1,Q19の電流が定電流源I8からの電流が遮断され
たときも減少するのを防ぐためのものであり、発光時に
はトランジスタQ26がオンされるためにカットされ
る。
【0031】また、図1において、電源ラインVccと
グランドGNDとの間に接続されたダイオードQ0,抵
抗R4,定電流源I1の直列回路と、この直列回路によ
って生成された基準電圧とトランジスタQ2のエミッタ
電圧とを比較し、後者の電圧が前者の基準電圧以上とな
ったとき信号S3を出力するコンパレータcom2と
は、動作状態信号出力回路Aを構成している。ここで、
ダイオードQ0と抵抗R4を直列に接続したものに定電
流源I1の電流を流して生成する上記の基準電圧は、こ
の電圧以上にトランジスタQ2のエミッタ電圧が上昇し
た場合、トランジスタQ2が飽和しているか或いは飽和
に近い状態となっていることを示す電圧に設定される。
従って、信号S3が出力されることにより、この信号S
3の入力元では、測距結果が正しくないことが認識で
き、例えば利用者に警告を発したり、測距結果を或るデ
フォルト値に固定する等の防止対策を講じることが可能
となる。
【0032】ところで、被写体が極めて遠く且つ周囲光
が大きい場合などのように反射して受光される信号が小
さく且つ光電変換時のショットノイズが大きいといった
場合には、反射光信号のレベルがノイズの値に近いか或
いはノイズレベル以下となって、誤動作を生じる原因と
なる。このような誤動作を防止するためには、反射光信
号が或る基準レベルより小さいことを検出して制御信号
を出したり、或いは信号が或る基準レベルより小さいと
きは、その基準レベル以下にならないよう所定のレベル
に固定するといった対策が必要であり、ノイズのレベル
が輝度に応じて変化することを考えると、輝度に応じて
上記の基準レベルを切り替えることが望まれる。しかし
ながら、輝度を測定し基準レベルを切り替えることは回
路が複雑になり、問題である。
【0033】そこで本実施例では、輝度を測定すること
なく、そのような基準レベルの切り替えを可能にするた
め、図1に示すような、トランジスタQ5,Q6,ダイ
オードQ3,Q7,定電流源I2,I3から構成される
基準レベル生成回路Bを備えるようにしている。
【0034】この基準レベル生成回路Bは、前述したバ
イパスダイオードQ4を流れる電流は、電流が大きいと
きはほぼ周囲光による信号電流の値に近くなること、周
囲光による信号電流は輝度に応じたものであることに着
目した回路であり、バイパスダイオードQ4の順方向の
電圧を検出し、この情報をもとに基準レベルを示す信号
S4を生成する。なお、バイパスダイオードQ4に流れ
る電流をカレントミラー回路などで検出し、その検出情
報をもとに基準レベルを示す信号S4を生成する構成も
採用可能であるが、以下では、バイパスダイオードQ4
の順方向電圧を検出して基準レベルを生成する例につい
て説明する。
【0035】図1の基準レベル生成回路Bにおいて、バ
イパスダイオードQ4の順方向電圧はエミッタホロワ回
路として動作するトランジスタQ5のベースに印加さ
れ、そのベース・エミッタ間の電圧相当分だけレベルシ
フトされて、トランジスタQ6のベースに印加される。
トランジスタQ6のベースには定電流源I2から電流が
供給されており、またそのエミッタはダイオードQ7を
通じてグランドGNDに接続され、更に、そのコレクタ
はダイオードQ3を通じて電源ラインVccに接続され
ている。ここで、トランジスタQ6とバイパスダイオー
ドQ4のダイオード特性が等しく、トランジスタQ5と
ダイオードQ7のダイオード特性も等しい場合、バイパ
スダイオードQ4に流れた電流をI(Q4)、トランジ
スタQ5に与えられた電流をI2とすると、トランジス
タQ6のコレクタ電流I(Q6)は、 I(Q6)={(I(Q4)}1/2 ×I2 となり、バイパスダイオードQ4に流れた電流の平方根
に比例した電流となる。
【0036】従って、このコレクタ電流I(Q6)は輝
度に応じて変化する信号となり、先の基準レベルの信号
として使用することができる。なお、本実施例では、こ
のコレクタ電流I(Q6)に別の定電流源I3の電流を
加算したものをダイオードQ3に流し、ダイオードQ3
の順方向電圧を信号S4として取り出している。周囲光
の電流が大きいとき、即ち輝度が高いとき、ダイオード
Q3の順方向電圧は大きくなるので、信号S4をもとに
後段の演算における信号の小さいときに出力がばらつか
ないようにする回路の、信号が小さいかどうかを判断す
る基準レベルとして使用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明した本発明のアクティブ距離測
定装置によれば、以下のような効果を得ることができ
る。
【0038】周囲光による電流が増大して減算処理用ト
ランジスタが飽和しているか或いは飽和に近い状態にな
ると、動作状態信号出力手段からその旨の信号を出力す
ることができる。従って、飽和時には、例えばカメラの
利用者に警告を発して注意を促し撮影ミスを未然に防止
するといった対策や、測距距離を強制的に或る値に設定
して多少なりともピンボケを防止するといった対策を講
ずることができる。
【0039】バイパスダイオードを備える構成では、輝
度測定という複雑な方法によらずに、減算処理用トラン
ジスタのエミッタ抵抗を小電流領域では大きく、かつ大
電流領域では実効的に小さくでき、減算用トランジスタ
が飽和せず動作する範囲を簡易な構成で拡大できる。
【0040】利得調整手段を備える構成では、減算処理
用トランジスタのエミッタ抵抗の変動に応じて、周囲光
による受光素子の出力電流を電圧に変換してアナログ的
に記憶するフィードバックループの利得を調整できるた
め、エミッタ抵抗の変動によるループの不安定化を防止
できる。
【0041】基準レベル信号出力手段を備える構成で
は、輝度を測定するといった方法によらず、バイパスダ
イオードに流れる電流またはその順方向電圧を利用した
簡易な構成で、求められる反射光電流がノイズのレベル
に近いものか或いはそれより小さいものであるかを判別
する基準となる基準レベル信号を生成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気回路図である。
【図2】アクティブオートフォーカス装置の構成例を示
すブロック図である。
【図3】図2の測距回路M中に含まれる回路のブロック
図である。
【符号の説明】
Q0〜Q26…トランジスタまたはダイオード R1〜R6…抵抗 I1〜I9…定電流源 com1,com2…コンパレータ Vcc…電源ライン IN…受光素子の出力信号が加わる入力端子 OUT…反射光電流に相当する出力を取り出す出力端子 S1…ホールド信号 S3…減算処理用トランジスタの飽和状態を示す信号 S4…反射光電流が小さいことを判別する基準となるレ
ベルを示す信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 3/06 G02B 7/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲光による受光素子の出力電流を電圧
    に変換してアナログ的に記憶した後、目標物に対し赤外
    光を発射し、発光後の受光電流から前記記憶したアナロ
    グ電圧値に相当する電流を、減算処理用トランジスタで
    減算することで反射光による電流を検出して距離を測定
    するアクティブ距離測定回路において、 前記減算処理用トランジスタのエミッタの電圧を検出
    し、基準値と比較することにより、前記減算処理用トラ
    ンジスタの飽和状態を示す信号を出力する動作状態信号
    出力手段を備えることを特徴とするアクティブ距離測定
    回路。
  2. 【請求項2】 前記減算処理用トランジスタのエミッタ
    と接地間に接続された抵抗が直列接続された2個以上の
    抵抗で構成され、少なくとも1個の抵抗に並列にバイパ
    スダイオードが接続されていることを特徴とする請求項
    1記載のアクティブ距離測定回路。
  3. 【請求項3】 周囲光による受光素子の出力電流を電圧
    に変換してアナログ的に記憶した後、目標物に対し赤外
    光を発射し、発光後の受光電流から前記記憶したアナロ
    グ電圧値に相当する電流を、減算処理用トランジスタで
    減算することで反射光による電流を検出して距離を測定
    するアクティブ距離測定回路において、 前記減算処理用トランジスタのエミッタと接地間に接続
    された抵抗が直列接続された2個以上の抵抗で構成さ
    れ、少なくとも1個の抵抗に並列にバイパスダイオード
    が接続されていることを特徴とするアクティブ距離測定
    回路。
  4. 【請求項4】 前記バイパスダイオードがオン状態とな
    って前記減算処理用トランジスタの実効的なエミッタ抵
    抗が小さくなることにより、前記周囲光による受光素子
    の出力電流を電圧に変換してアナログ的に記憶するフィ
    ードバックループの利得を下げる利得調整手段を備える
    ことを特徴とする請求項3記載のアクティブ距離測定回
    路。
  5. 【請求項5】 被写体が極めて遠く且つ周囲光が大きい
    場合などのように反射光信号が小さく且つ光電変換時の
    ショットノイズが大きいといった場合に反射光信号のレ
    ベルがノイズの値に近いか或いはノイズレベルより小さ
    くなることによって引き起こされる誤動作を防止するた
    めに、反射光信号が或る基準レベルより小さいことを検
    出して、制御信号を出したり或いは検出された反射光信
    号のレベルを所定レベルに固定化するために使用される
    前記基準レベルの信号を、前記バイパスダイオードに流
    れる電流またはその順方向電圧に基づき生成して出力す
    る基準レベル信号出力手段を備えることを特徴とする請
    求項3記載のアクティブ距離測定回路。
  6. 【請求項6】 前記基準レベル信号出力手段は、前記バ
    イパスダイオードの電圧に或る電流が流れているトラン
    ジスタのベース・エミッタ間電圧に相当する電圧が加算
    された電圧を発生し、その加算された電圧の1/2に相
    当する電圧を別のトランジスタのベース・エミッタ間に
    印加し、このトランジスタのコレクタ電流が前記バイパ
    スダイオードに流れる電流の平方根に比例した電流であ
    ることを利用して、この電流から前記基準レベル信号を
    生成する請求項5記載のアクティブ距離測定回路。
  7. 【請求項7】 前記基準レベル信号出力手段は、前記バ
    イパスダイオードの電圧をトランジスタのエミッタホロ
    ワ回路でホロワすることでベース・エミッタ間の電圧相
    当分だけレベルシフトし、このレベルシフトされた電圧
    をエミッタを別のダイオードを介して接地したトランジ
    スタのベースに加えることで、トランジスタのベース・
    エミッタ間電圧とダイオードの順方向電圧とに2分し、
    このトランジスタのコレクタ電流として前記バイパスダ
    イオードに流れる電流の平方根に比例した電流を得て、
    この電流か又はこの電流に定電流源の電流を加えた電流
    をダイオードに流し、このダイオードの順方向電圧を前
    記基準信号として出力する構成を有することを特徴とす
    る請求項6記載のアクティブ距離測定回路。
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