JP3225889U - 瓶詰食品用スプーン - Google Patents

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Abstract

【課題】瓶の内部の深さに関らずに使用でき、内部底面に残っている食品まで効率的に掬い取ることができる瓶詰食品用スプーンを提供する。【解決手段】食品90を収容する上方に開口した容器体51と該容器体51に着脱可能な蓋体55とを備えた瓶50から、食品90を取り出す瓶詰食品用スプーン1であり、柄部10と、該柄部10の一端に設けられた掬い部20と、該掬い部20の他端に設けられ該蓋体55の裏面に固定するための固定部材(吸盤)30と、からなり、該柄部10は、前記容器体51の上下方向にスライド固定可能である。【選択図】図1

Description

本考案は、瓶詰食品用スプーンに関する。
瓶詰食品から食品を取り出すには、通常、スプーンを用意して食品を掬いとる。
そうすると、スプーンを用意する手間に加え、使用後には、洗浄、乾燥して片付けなければならない。また、使用後短時間で再度使用する場合には、瓶の付近にしばらく載置することになる。そうすると、スプーンに付着した食品に細菌が繁殖したり、載置した箇所が汚れてしまうことにもなる。
ここで、蓋の裏にスプーンを取着した瓶詰食品用スプーンが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
実用新案登録第3185122号公報
特許文献1に記載の瓶詰食品用スプーンは、瓶の蓋体の裏面に吸着された取付部にスプーンが瓶内部に固定されており、スプーンが取着された蓋体を持って食品を掬いとることができ、使用後は、そのまま蓋をすればスプーンを仕舞うことができる。また、スプーンを用意したり、片付ける手間を省くことができ便利である。しかも、使用後はすぐに瓶に蓋をすると共に仕舞うことができるため、衛生的である。
しかし、このスプーンの柄の長さは一定であり、瓶容器のサイズに合わせてスプーンの柄の長さを調節することはできない。そのため、例えば、瓶内部の食品が少なくなってきた場合、特に内部底面に残っている食品を掬うには、そのままの状態では使用できず、蓋の裏面からスプーンを離脱させて、瓶内部の食品を掬い上げる必要があった。その場合は、動作が増え手間がかかることになる。
本発明は、前記の問題を解決するものであり、瓶の内部の深さに関らずに使用でき、内部底面に残っている食品まで効率的に掬い取ることができる瓶詰食品用スプーンを提供することを目的とする。
本考案は、以下の通りである。
(1)食品を収容する上方に開口した容器体と該容器体に着脱可能な蓋体とを備えた瓶から、食品を取り出すための瓶詰食品用スプーンであって、
柄部と、該柄部の一端に設けられた掬い部と、該柄部の他端に設けられ該蓋体の裏面に固定するための固定部材と、からなり、
該柄部は、前記容器体の上下方向にスライド固定可能であることを特徴とする瓶詰食品用スプーン。
(2)前記固定部材は、前記裏面に着脱自在に吸着する吸盤である請求項1に記載の瓶詰食品用スプーン。
(3)前記吸盤は、前記裏面に吸着可能な吸着部と、該吸着部と反対側に設けられ前記柄部の他端が着脱自在に挿着される挿着部と、を備えた請求項2に記載の瓶詰食品用スプーン。
(4)前記柄部は、筒状体と、該筒状体内部にスライド固定可能で一端に掬い部が設けられる棒状部材と、を有し、
該筒状体は、該筒状体の長手方向に形成されたスリット状の長孔を備え、該棒状部材の側部に設けた係止片が該長孔に挿通され、該長孔の長手方向両端に当接することで該棒状部材のスライド可能範囲を規制する請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の瓶詰食品用スプーン。
(5)前記長孔は、前記筒状体の側部に一対対向して設けられ、前記係止片が、該一対の長孔各々に挿通するように一対設けられている請求項4に記載の瓶詰食品用スプーン。
(6)前記係止片は、前記長孔から突出している突出部を備えている請求項4又は5に記載の瓶詰食品用スプーン。
(7)前記掬い部は、前記柄部の一端から他端に向かって開口している請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の瓶詰食品用スプーン。
(8)前記掬い部は、前記柄部に着脱自在である請求項1乃至7のうちのいずれか1項に記載の瓶詰食品用スプーン。
(9)前記食品は、粘性状、粒状、粉状、固形状、ゼリー状、液状、又は含液固形状である請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載の瓶詰食品用スプーン。
(1)本考案に係る瓶詰食品用スプーンは、柄部が長手方向にスライド固定可能であるため、瓶の内部の深さに関らずに使用でき、内部底面に残っている食品まで効率的に掬い取ることができる。
(2)また、固定部材が吸盤である場合には、蓋体の裏面に着脱自在に固定することができ、他の瓶にも使用することができる。
(3)更に、吸盤が、柄部の他端が着脱自在に挿着される挿着部を備えている場合には、柄部を取り外して交換したり、洗浄したりすることができる。
(4)また、柄部が、筒状体と筒状体内部にスライド固定可能で一端に掬い部が設けられる棒状部材を有している場合には、容易に瓶詰食品用スプーンの長さ調節が可能となる。そして、筒状体は、筒状体の長手方向に形成されたスリット状の長孔を備え、棒状部材の側部に設けた係止片が長孔に挿通され、長孔の長手方向両端に当接することで棒状部材のスライド可能範囲を規制することができる。
(5)更に、長孔は、筒状体の側部に一対対向して設けられ、係止片が、一対の長孔各々に挿通するように一対設けられている場合には、一対の係止片を把持することで、安定してスライド固定することができる。
(6)また、係止片が、長孔から突出している突出部を備えている場合には、突出部を瓶の開口端部に当てて柄部をスライドして、長さを調節して食品を掬うことができるため、柄部に直接触れる必要がなく衛生的である。
(7)更に、掬い部が、柄部の一端から他端に向かって開口している場合には、瓶の中の食品を直上方向に掬い上げやすい。
(8)また、掬い部は、前記柄部に着脱自在であることから、食品に合わせ種々の形状の掬い部を選択することができる。
(9)更に、食品が、粘性状、粒状、固形状、ゼリー状、液状、又は含液固形状である場合には、特に本考案の瓶詰食品用スプーンを効果的に使用ことができる。
実施形態1の瓶詰食品用スプーンの瓶蓋体の裏面に固定された状態で、蓋体を把持した状態を示す説明図である。 実施形態1の瓶詰食品用スプーンの斜視図である。 (a)は図2のA−A端面図、(b)は図2のB−B端面図である。 実施形態1の瓶詰食品用スプーンの分解斜視図である。 実施形態1の瓶詰食品用スプーンが瓶に装着された状態を示す斜視図である。 実施形態1の瓶詰食品用スプーンの瓶内部の食品を掬う状態を示す説明図である。 実施形態1の瓶詰食品用スプーンの柄部に設けられた突出部を瓶の容器体の開口部に当てて、スプーンの長さを調節する状態を示す説明図である。 実施形態2の瓶詰食品用スプーンの斜視図である。 (a)は図8のC−C端面図、(b)は図8のD−D端面図である。 実施形態2の瓶詰食品用スプーンの分解斜視図である。 実施形態3の瓶詰食品用スプーンの使用状態を示す斜視図である。 実施形態の瓶詰食品用スプーンの、掬い部と柄部の種々の形態の組み合わせの例を示す平面図である。
以下本考案を図1〜図12を参照しながら詳細を説明する。なお、本考案は、かかる図に記載された具体例に示すものに限らず、目的、用途に応じて種々変更したものとすることができる。
[実施形態1]
実施形態1に係る瓶詰食品用スプーン1は、本考案を具体化している。図1、図2に示すように、瓶詰食品用スプーン1は、食品を収容する上方に開口した容器体51と容器体51に着脱可能な蓋体55を備えた瓶50から、食品90を取り出すための瓶詰食品用スプーンであって、柄部10と柄部10の一端に設けられた掬い部20と、柄部10の他端に設けられ、蓋体55の裏面に固定するための固定部材30からなる。
固定部材30は、蓋体55の裏面に着脱自在に吸着する吸盤である。この吸盤は、図2に示すように、蓋体55の裏面に吸着可能な吸着部31と、吸着部31と反対側に設けられ柄部の他端が着脱自在に挿着される挿着部35と、を備えている。
なお、固定部材は、吸盤であることが好ましいが、柄部の他端に設けられ、蓋体の裏面に固定できれば特に限定はなく、例えば、板状体の一面側に孔部を設けて柄部を挿着固定し、他面側に両面テープを貼り付けて蓋体の裏面に固定するようにしてもよい。
柄部10は、図2〜図4に示すように、筒状体11と筒状体11の内部にスライド固定可能で一端に掬い部20が設けられる棒状部材15を有している。
筒状体11は、長手方向に形成されたスリット状の長孔17を備え、棒状部材15の側部に設けた係止片16が長孔17に挿通されている。そして、係止片16が長孔17の長手方向両端17e、17eに当接することで棒状部材15のスライド可能範囲を規制している。
係止片16は、長孔17から突出している突出部16aを備えている。
掬い部20は、柄部10の一端に設けられていれば特に限定はなく、接着固定されていてもよいが、図12(a)に示すように、掬い部20の一端に形成した差込片20aを棒状部材15に設けた支持穴15aに着脱自在に挿着固定することもできる。
着脱自在の掬い部とすることで、例えば、図12(b)に示す瓶詰食品用スプーン4のように、先端が平らに形成された掬い部22の差込片22aを支持穴15aに着脱自在に挿着固定することもできる。
更に、図12(c)に示す瓶詰食品用スプーン5のように、先端が湾曲形成された掬い部24の差込片24aを支持穴15aに着脱自在に挿着固定することもできる。
また、図12(d)に示す瓶詰食品用スプーン6のように、掬い部26の一端に形成した差込凹部26aを棒状部材18に設けた支持凸部18aに着脱自在に挿着固定することもできる。
このように、掬い部が着脱自在に形成されていれば、食品の種類によって適切な形状の掬い部を選択することができる。
(使用方法)
図2に示すように、吸盤30の挿着部35に、掬い部20を取り付けた柄部10を挿着固定して瓶詰食品用スプーン1とする。
次いで、図5に示すように、食品を収容する瓶50を用意する(食品は不図示)。そして、瓶詰食品用スプーン1の吸盤30の吸着部31を蓋体55の裏面に吸着させて、蓋体55を容器体51に取り付ける。その場合、係止部16は、長孔17の上部に位置している。
食品を掬うには、図1に示すように、瓶詰食品用スプーン1を取り付けた蓋体30を把持して掬い部20で食品90を掬いとる。
また、図6に示すように、食品95のように容器体51の内面底部に残っている場合には、長孔17の下方に係止片16をスライド固定して柄部10を長くすることで、掬い部20を押し当てて、その先端で食品95を掬い取ることができる。
ここで、柄部10の長さを調節する方法について説明する。
柄部10を長くするには、図7(a)に示すように柄部10の棒状部材15に備えている係止片16の突出部16aを容器体51の開口端部51eの内側に掛け止めして、蓋体55を斜め上方に引くことで、同図(b)に示すように、筒状部10から棒状部材15が操出されて柄部10を長くすることができる。
柄部10を短くするには、図7(c)に示すように柄部10の棒状部材15に備えている係止片16の突出部16aを容器体51の開口端部51eの外側に掛け止めして、蓋体55を斜め下方に押すことで、同図(d)に示すように、筒状部10に棒状部材15が挿入されて柄部10を短くすることができる。
こうすることで、柄部10に触れることなく、長さを調節できるため衛生的である。
[実施形態2]
実施形態2に係る瓶詰食品用スプーン2は、本考案を具体化している。図8〜図10に示すように、瓶詰食品用スプーン2は、柄部40と柄部40の一端に設けられた掬い部20と、柄部40の他端に設けられた固定部材30からなる。
固定部材30は、実施形態1の構成と同様の吸盤であり、その構成、作用効果については、前述の通りである。
柄部40は、図8〜図10に示すように、筒状体41と筒状体41の内部にスライド固定可能で一端に掬い部20が設けられる棒状部材45を有している。
筒状体11は、長手方向に形成され、対向した一対スリット状の長孔47、47を備え、棒状部材45の側部に一対の係止片46、46が長孔47、47に挿通されている。そして、係止片46、46が長孔47、47のそれぞれの長手方向両端47e、47eに当接することで棒状部材45のスライド可能範囲を規制している。
係止片46は、長孔47の上端と面一に形成されている。棒状部材45をスライドさせて柄部の長さを調節するには、一対の係止片46を手指で把持してスライド固定する。一対の係止片を把持することで、安定してスライド固定することができる。
使用方法については、一対の係止片46を手指で把持してスライド固定する以外は、実施形態1と略同様であり、その説明を省略する。
なお、係止片46が長孔47から突出形成して突出部を備えることもでき、この場合は、実施形態1で説明した通り、突出部を利用した棒状部材45のスライド固定方法が使用できる。
[実施形態3]
実施形態3に係る瓶詰食品用スプーン3は、本考案を具体化している。図11に示すように、瓶詰食品用スプーン3は、食品を収容する上方に開口した容器体81と容器体81に着脱可能な蓋体85を備えた瓶80から、食品96、97を取り出すための瓶詰食品用スプーンである。
瓶詰食品用スプーン3は、柄部60と柄部60の一端に設けられた掬い部70と、柄部60の他端に設けられた蓋体85の裏面に固定するための固定部材30からなる。
掬い部70は、柄部65の一端である下側から他端である上側に向かって開口して形成されている。こうすることで、例えば、食品としての果実酒96とその果実97が混在していても、いずれも掬い部70により掬い出すのに便利である。
そして、この掬い部70も図12(d)に示すように、差込凹部70aに棒状部材65を着脱自在に挿着固定することもできる。
固定部材30は、蓋体85の裏面に着脱自在に吸着する吸盤である。この吸盤については、実施形態1と同様であり、その構成、作用効果については、前述の通りである。
また、柄部60は、実施形態1の柄部1と同様であり、その構成、作用効果については、前述の通りである。
1、2、3、4、5、6…瓶詰食品用スプーン、10、40、60…柄部、11、41、61…筒状体、15、45、65…棒状部材、16、46…係止片、16a…突出部、17、47…長孔、17e、47e…両端、20、22、24、26、70…掬い部、30…固定部材(吸盤)、31…吸着部、35…挿着部、50、80…瓶、51、81…容器体、55、85…蓋体、90、95、96、97…食品。

Claims (9)

  1. 食品を収容する上方に開口した容器体と該容器体に着脱可能な蓋体とを備えた瓶から、食品を取り出すための瓶詰食品用スプーンであって、
    柄部と、該柄部の一端に設けられた掬い部と、該柄部の他端に設けられ該蓋体の裏面に固定するための固定部材と、からなり、
    該柄部は、前記容器体の上下方向にスライド固定可能であることを特徴とする瓶詰食品用スプーン。
  2. 前記固定部材は、前記裏面に着脱自在に吸着する吸盤である請求項1に記載の瓶詰食品用スプーン。
  3. 前記吸盤は、前記裏面に吸着可能な吸着部と、該吸着部と反対側に設けられ前記柄部の他端が着脱自在に挿着される挿着部と、を備えた請求項2に記載の瓶詰食品用スプーン。
  4. 前記柄部は、筒状体と、該筒状体内部にスライド固定可能で一端に掬い部が設けられる棒状部材と、を有し、
    該筒状体は、該筒状体の長手方向に形成されたスリット状の長孔を備え、該棒状部材の側部に設けた係止片が該長孔に挿通され、該長孔の長手方向両端に当接することで該棒状部材のスライド可能範囲を規制する請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の瓶詰食品用スプーン。
  5. 前記長孔は、前記筒状体の側部に一対対向して設けられ、前記係止片が、該一対の長孔各々に挿通するように一対設けられている請求項4に記載の瓶詰食品用スプーン。
  6. 前記係止片は、前記長孔から突出している突出部を備えている請求項4又は5に記載の瓶詰食品用スプーン。
  7. 前記掬い部は、前記柄部の一端から他端に向かって開口している請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の瓶詰食品用スプーン。
  8. 前記掬い部は、前記柄部に着脱自在である請求項1乃至7のうちのいずれか1項に記載の瓶詰食品用スプーン。
  9. 前記食品は、粘性状、粒状、粉状、固形状、ゼリー状、液状、又は含液固形状である請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載の瓶詰食品用スプーン。
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