JP3225687U - ケーブルの分岐部保護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】分岐部を有するケーブルを吊り上げ建屋の床にあいている穴に通すときに、穴の縁に分岐部が引っ掛かることを防止するケーブルの分岐部保護具を提供する。【解決手段】螺旋状に形成されており、断面形状の幅寸法の値が、螺旋の中心軸C1の延伸方向における第1の端で小さく、螺旋の中心軸C1の延伸方向における第2の端に向かうにしたがって次第に大きくなっている。【選択図】図1

Description

本考案は、ケーブルの分岐部保護具に関する。
ブランチケーブルは、分岐部を有するケーブルである。すなわち、ブランチケーブルは、幹線とこの幹線から分岐している分岐線とを備えたケーブルである。ブランチケーブルでは、幹線と分岐線との結線部が樹脂で構成されたモールド部で固められている。
従来、ブランチケーブルを建屋の床にあいている穴に通す場合には、ブランチケーブルを吊り上げ、床の下側から穴にブランチケーブルを通している。ブランチケーブルの吊り上げは、幹線の頭部のところでされる。また、ブランチケーブルを建屋の床にあいている穴に通すときに、分岐線およびモールド部も穴を通過する。
また、ブランチケーブルを建屋の床にあいている穴に通すときに、ブランチケーブルのモールド部等を保護することが考えられる。この保護に使用される従来の配線の保護カバーとして特許文献1に記載の保護カバーを掲げることができる。
特開2010−116933号公報
ところで、ブランチケーブルのモールド部等をそのままの状態または従来の保護カバーで覆った状態で、ブランチケーブルをウインチで吊り上げ、建屋の床にあいている穴に通すときに、穴の縁にモールド部または保護カバーが引っ掛かるおそれがある。
本考案は、分岐部を有するケーブルを吊り上げ建屋の床にあいている穴に通すときに、穴の縁に分岐部が引っ掛かることを防止するケーブルの分岐部保護具を提供することを目的とする。
本考案の態様に係るケーブルの分岐部保護具は、螺旋状に形成されており、断面形状の幅寸法の値が、前記螺旋の中心軸の延伸方向における第1の端で小さく、前記螺旋の中心軸の延伸方向における第2の端に向かうにしたがって次第に大きくなっている。
本考案の態様に係るケーブルの分岐部保護具では、前記断面形状が三角形になっている。
本考案の態様に係るケーブルの分岐部保護具では、前記螺旋のピッチの値が、前記螺旋の中心軸の延伸方向における前記断面形状の寸法の値より大きくなっている。
本考案によれば、分岐部を有するケーブルを吊り上げ建屋の床にあいている穴に通すときに、穴の縁に分岐部が引っ掛かることを防止するケーブルの分岐部保護具を提供することができるという効果を奏する。
(a)は、本考案の実施形態に係るケーブルの分岐部保護具の概略構成を示す図であり、(b)は(a)におけるIB矢視図であって、ケーブルの分岐部保護具の断面形状を示す図である。 本考案の実施形態に係るケーブルの分岐部保護具の使用態様を示す図である。 本考案の実施形態に係るケーブルの分岐部保護具の使用態様を示す図である。 本考案の実施形態に係るケーブルの分岐部保護具の製造方法を示す図である。 本考案の実施形態に係るケーブルの分岐部保護具の製造方法を示す図である。 本考案の実施形態に係るケーブルの分岐部保護具の製造で使用される治具を概略的に示す図である。 本考案の実施形態に係るケーブルの分岐部保護具の製造で使用される治具を示す図である。 (a)は本考案の実施形態に係るケーブルの分岐部保護具の断面形状を示す図であり、(b)〜(f)は、変形例に係るケーブルの分岐部保護具の断面形状を示す図である。 本考案の実施形態に係るケーブルの分岐部保護具を使用しない場合の、ブランチケーブルの設置態様を示す図である。 比較例に係るケーブルの分岐部保護具の使用態様を示す図である。
本考案の実施形態に係るケーブルの分岐部保護具(ブランチケーブルのモールド部の保護カバー)1は、図2で示すように、ブランチケーブル3の分岐部5に巻き付いて分岐部5を保護するものである。ブランチケーブル3の分岐部5は、ブランチケーブル3のモールド部7とこの近傍の部位である。
ケーブルの分岐部保護具1は、強度があり摩擦係数の値が小さいテフロン(登録商標)等のフッ素系樹脂で螺旋状に形成されている。より精確には、ケーブルの分岐部保護具1は、蔓巻線状に形成されている。また、ケーブルの分岐部保護具1は、弾性を備えている。
ケーブルの分岐部保護具1の断面形状は、図1(b)、図8(a)で示すように、幅寸法の値が、上記螺旋状における螺旋の中心軸C1の延伸方向における第1の端で小さく、螺旋の中心軸C1の延伸方向における第2の端に向かうにしたがって次第に大きくなっている。
螺旋の中心軸C1は上下方向に延びている。ケーブルの分岐部保護具1の断面形状とは、螺旋の延伸方向に対して直交する平面による断面の形状である。換言すれば、ケーブルの分岐部保護具1の断面形状は、螺旋の中心軸C1を含む平面による断面の形状である。
ケーブルの分岐部保護具1の断面形状における幅寸法は、螺旋の中心軸C1の延伸方向に対して直交する方向での寸法であり、図1(b)、図8(a)では、紙面の横方向の寸法である。
中心軸C1の延伸方向における螺旋の第1の端は上端であり、中心軸C1の延伸方向における螺旋の第2の端は下端である。
ケーブルの分岐部保護具1の断面形状の、上端における幅寸法の値は、たとえば図8(a)で示すように「0」になっている。これによって、ケーブルの分岐部保護具1の断面は上端が尖っている。
ケーブルの分岐部保護具1の断面は、上端から下端に向かうにしたがって、幅寸法の値が「0」から連続的に変化して次第に大きくなっている。ケーブルの分岐部保護具1の断面は、螺旋の延伸方向では変形しておらず一定の形状になっている。螺旋の延伸方向とは、螺旋の巻方向、換言すれば、螺旋の道程の延伸方向である。
また、ケーブルの分岐部保護具1の断面において、断面の上端から下側に任意の距離だけ離れたところの幅寸法の値は、上記任意の距離の値よりも小さくなっている。これにより、ケーブルの分岐部保護具1の断面は上端がするどく尖っている。
具体的には、ケーブルの分岐部保護具1の断面形状は、三角形9になっている。この場合、三角形9の下端部に位置している底辺(後述する3つ目の辺)11を延ばすと、3つ目の辺11の延長線が、螺旋の中心軸C1に対して直交しているが、直角に近い角度で交差してもよい。
ケーブルの分岐部保護具1では、図1で示すように、螺旋のピッチp1の値が、螺旋の中心軸C1の延伸方向における断面形状の寸法L1の値より大きくなっている。なお、ピッチp1の値は、寸法L1の値を2倍した値よりも小さくなっている。
さらに説明すると、ケーブルの分岐部保護具1は、次に示す形状をしている。
図8(a)で示すように、一つの平面に、直線(中心軸)C1と、この直線C1から所定の距離だけ離れている三角形9を描く。直線C1は、上下方向に延びている。三角形9は、ケーブルの分岐部保護具1の断面になるものであり、横方向(上下方向に対して直交する方向)の一方の側で直線C1から離れている。
1つ目の辺13は、図8(a)では、直線C1と平行になっているが、1つ目の辺13を延長したときに1つ目の辺13の延長線が、±20°以下(好ましくは、±15°以下、さらに好ましくは、±10°以下)の小さい角度で直線C1と交差していてもよい。
三角形9の3つの辺のうちの2つ目の辺15は、1つ目の辺13を間にして直線C1とは反対側で1つ目の辺13の上端から斜め下方に延びている。これにより、横方向での2つ目の辺15と直線C1との間の距離の値は、上端から下端に向かうにしたがって次第に大きくなっている。
三角形9の3つの辺のうちの3つ目の辺11は、1つ目の辺13の下端から2つ目の辺15の下端まで延びている。2つ目の辺15の長さ寸法の値は、たとえば、1つ目の辺13の長さ寸法の値よりも僅かに大きくなっている。
すなわち、1つ目の辺13の長さ寸法の値と、2つ目の辺15の長さ寸法の値とが、お互いがほぼ等しくなっていてもよい。たとえば、1つ目の辺13の長さ寸法の値の「1」とした場合、2つ目の辺15の長さ寸法の値が、「0.8〜1.2」の範囲内になっていてもよい。また、上記範囲を、さらに狭めて「0.9〜1.1」にしてもよいし、「0.95〜1.05」にしてもよい。
ケーブルの分岐部保護具1は、三角形9の軌跡であらわされる立体形状になっている。三角形9の軌跡は、三角形9を、直線C1を回転中心に対して、複数回回転するときに、この回転角度の値に比例させて中心軸C1の延伸方向に移動したときに得られる軌跡である。
さらに説明すると、三角形9を直線C1のまわりで1回転させたときにおける三角形9の直線C1の延伸方向への移動量p1の値は、三角形9の上下方向における寸法L1の値以上になっている。たとえば、三角形9の上下方向における寸法L1の値を「1」とすると、三角形9の直線C1の延伸方向での移動量p1の値は、「1.0〜1.5」の範囲内になっている。なお、三角形9の直線C1の延伸方向での移動量の範囲をさらに狭めて「1.0〜1.3」にしてもよいし、「1.0〜1.1」にしてもよい。
次に、ケーブルの分岐部保護具1の製造方法について説明する。
図4(a)に射出成型機(押し出し成形機)のノズル17を示す。ノズル17には、ケーブルの分岐部保護具1の断面形状である三角形9と同じ形状の貫通孔19が形成されている。ノズル17から出てきたものを冷却することで、図4(b)で示す三角柱状の中間品21を得ることができる。
続いて、図5(a)で示す治具23に、図4(b)で示す中間品21を巻き付けて中間品21を螺旋状に成形することで、図5(b)、図1(a)等で示す螺旋状のケーブルの分岐部保護具1を得ることができる。
治具23は、中間品21が巻き付けられる治具本体部25と中間品21を加熱するヒータ(図示せず)とを備えている。治具本体部25は金属等の耐熱性を備えた材料で構成されている。中間品21を治具本体部25に螺旋状に巻き付けた後、中間品21を耐熱テープ27等の固定材で治具本体部25に固定し、ヒータで所定の時間加熱する。この後、中間品21を治具本体部25から取り外すことで、螺旋状のケーブルの分岐部保護具1を得る。
ここで、図6で示す治具本体部25の形状について、図7を参照しつつさらに詳しく説明する。治具本体部25は、外周面が螺旋状の斜面29になっている円柱状に形成されている。
さらに説明すると、治具本体部25は、次の形状をしている。
図7(a)で示すように、一つの平面に、直線(中心軸)C1と台形31を描く。直線C1は上下方向に延びている。台形31は、4つの辺33、35、37、39を備えている、辺33、35は台形31の下底と上底である。下底33は、上底35よりも僅かに長くなっている。辺37、39は台形31の斜辺である。斜辺37は下底33および上底35に対して直交している。斜辺39は下底33および上底35に対して斜めに延びている。なお、このような台形31を一斜辺直角台形と呼ぶことにする。一斜辺直角台形31の斜辺37は中心軸C1に重なっている。
治具本体部25は、一斜辺直角台形31の軌跡であらわされる立体形状になっている(図7(b)、(c)参照)。さらに説明すると、一斜辺直角台形31の軌跡は、一斜辺直角台形31を、直線C1を回転中心に対して回転するとともに、この回転角度の値に比例させて中心軸C1の延伸方向下側に移動したときに得られる軌跡である。
一斜辺直角台形31を直線C1のまわりで1回転させたときにおける台形の直線C1の延伸方向への移動量p2の値は、一斜辺直角台形31の高さ寸法H1の値と等しくなっている。なお、移動量p2の値は、ケーブルの分岐部保護具1のピッチp1の値とほぼ等しくなっている。
また、図7では、理解を容易にするために治具本体部25の断面のみを表している。図7(b)は、一斜辺直角台形31を、直線C1を回転中心に対して1回転だけした途中の状態を示しており、図7(c)は、一斜辺直角台形31を複数回回転し終えたときの治具本体部25の断面を示している。
また、図7(c)では、治具本体部25に中間品21を巻き付けた状態を示している。図7(b)や図7(c)からわかるように、一斜辺直角台形31の斜辺39が、治具本体部25の外周の螺旋状の斜面29を形成している。また、斜面29に中間品21が面接触している。
ここで、ブランチケーブル3について詳しく説明する。ブランチケーブル3では、図2で示すように、幹線(主ケーブル)41の長手方向の所定の部位から分岐線(支線;分岐ケーブル)43が延伸している。なお、分岐線43は幹線41に対してたとえば斜めの方向に延伸している。また、幹線41から分岐線43が分岐している部位およびこの部位の近傍の部位は、モールド部7で覆われている。
したがって、1つのブランチケーブル3では、モールド部7から一対の幹線41(41A、41B)と1本の分岐線43とが延出している。なお、幹線41の長手方向が上下方向になっている。また、長手方向に対して直交する平面による幹線41の断面は、たとえば円形状に形成されている。長手方向に対して直交する平面による分岐線43の断面も、たとえば円形状に形成されている。
モールド部7は、たとえば、回転楕円体状に形成されている。回転楕円体は、第1の径と第2の径と第3の径とを備えており、第1の径と第2の径とはお互いが等しくなっており、第3の径は、第1の径よりも大きくなっている。
モールド部7は、第1の径と第2の径の延伸方向が幹線41の長手方向に対して直交する方向と一致しており、第3の径の延伸方向が幹線41の長手方向と一致している。また、モールド部7の第3の径の延伸方向に延伸している中心軸と幹線41の中心軸とはお互いが一致している。
なお、モールド部7が長球状等の他の細長い形状に形成されていてもよい。長球状とは、所定の直径の球を所定の距離だけ直線的に移動したときに、上記球の軌跡で得られる形状である。モールド部7が長球状に形成されている場合、モールド部7の上記球の中心の軌跡で表される線分と幹線41の中心軸とはお互いが一致している。
3つのブランチケーブル3(3A、3B、3C)は、お互いが同形状に形成されており、少なくとも一部でお互いが接している。3つのブランチケーブル3(3A、3B、3C)は、各幹線41の長手方向がお互いに一致している。3つのブランチケーブル3(3A、3B、3C)は、幹線41の長手方向で、各モールド部7の位置がお互いに一致している。3つのブランチケーブル3(3A、3B、3C)は、各分岐線43のそれぞれが、モールド部7から斜め下側に延伸している。
ここで、ケーブルの分岐部保護具1のブランチケーブル3への設置について説明する。図2では、3本のブランチケーブル3に1つのケーブルの分岐部保護具1を設置している。なお、1本のブランチケーブル3に1つのケーブルの分岐部保護具1を設置してもよいし、3本以外の複数本のブランチケーブル3に1つのケーブルの分岐部保護具1を設置してもよい。
ケーブルの分岐部保護具1をブランチケーブル3に取り付けるときには、ケーブルの分岐部保護具1を、ブランチケーブル3のモールド部7と、幹線41におけるモールド部7の近傍の部位とに徐々に巻き付ける。このとき、図3で示すように、ケーブルの分岐部保護具1の断面の幅の寸法の値が小さい側が上側になり、幅寸法の大きい側が下側になっている。
この巻き付けによって、ケーブルの分岐部保護具1でブランチケーブル3のモールド部7とこの近傍の部位とを覆う。このときに、分岐線43を、ケーブルの分岐部保護具1の間隙45のところから外に出す。これにより、分岐線43に邪魔されずにケーブルの分岐部保護具1でモールド部7を覆うことができる。
次に、ケーブルの分岐部保護具1が設置されているブランチケーブル3の建屋51の床53の穴55への設置について説明する。
通常、ブランチケーブル3をビル等の建屋に施工する場合、ブランチケーブル3の上部端末にあるケーブル頭部を、吊り上げ治具等に取り付けウインチ等で上に吊り上げる。ブランチケーブル3のケーブル頭部には、キャップ47が取り付けられているが、ビニルテープが巻き付けられている等している場合もある。
ブランチケーブル3の吊り上げのときに、図2で示すように、ケーブルの分岐部保護具1を取り付けてあることで、モールド部7の凹凸がケーブルの分岐部保護具1で覆われている。そして、図3で示すように、吊り上げ方向に対してケーブルの分岐部保護具1の外周が斜面49になっており、ケーブルの分岐部保護具1の外周が、上下方向で滑らかになっているので、ブランチケーブル3の通線性が向上する。すなわち、ブランチケーブル3を、建屋51の床53の穴55に貫通させやすくなっている。
ブランチケーブル3を吊り上げ建屋51の床53の穴55に貫通させた後は、ケーブルの分岐部保護具1をそのままブランチケーブル3に設置しておく。なお、ブランチケーブル3を建屋51の床53の穴55に貫通させた後、ケーブルの分岐部保護具1をブランチケーブル3から取り外してもよい。そして、傷付く等の不具合が無いことを条件にして、ケーブルの分岐部保護具1を再使用してもよい。
さらに説明すると、上述したように、ケーブルの分岐部保護具1は、この断面形状の幅寸法の値が、上端で小さく、下側に向かうにしたがって次第に大きくなっている。
このように構成されているケーブルの分岐部保護具1をブランチケーブル3のモールド部7とこの近傍の部位に巻き付けると、図3で示すように、ケーブルの分岐部保護具1の外周に斜面49が形成される。モールド部7(分岐部5)を有するブランチケーブル3を吊り上げ建屋51の床53にあいている穴55に通すときに、ケーブルの分岐部保護具1が穴55の縁に接触することがある。しかし、この接触があっても、ケーブルの分岐部保護具1の外周に斜面49が穴55の縁に接触するので、穴55の縁にケーブルの分岐部保護具1と分岐部5とが引っ掛かることが防止される。
そして、モールド部7が損傷することが回避され、引っ掛かった衝撃によって吊り上げ治具からブランチケーブル3が抜けてしまい、ブランチケーブル3が落下することが回避される。
すなわち、モールド部7の引っ掛かりを防ぐことができので、引っ掛かった衝撃で吊り上げ治具に負荷がかかることが回避され、ブランチケーブル3が吊り上げ治具から抜けて落下する事態に発生を防ぐことができる。
また、モールド部7の凹凸が覆われたことで、吊り上げのときにモールド部7が天井面に引っ掛かることがなくなり、モールド部7が損傷することがなくなる。さらに、吊り上げ自体もスムーズに行うことができ、吊り上げ施工をするときに、補助者を必要とせず、省施工化がなされる。
図9で示す比較例では、ケーブルの分岐部保護具1を使用することなく、床53にあいている穴55にブランチケーブル3を通し、ブランチケーブル3を吊り上げている。この状態では、ブランチケーブル3の幹線41に対して外径が大きくなっているモールド部7が、穴55の縁等に引っ掛かってしまう。
図10で示す比較例に係るケーブルのモールド保護具57では、断面形状が四角形になっている。これにより、ブランチケーブル3を保護する効果を持たせるために、断面にある程度の厚み(幅寸法)が必要になる。しかし、断面形状が四角形で厚みが増すと、ブランチケーブル3を吊り上げるときに、比較例に係るケーブルのモールド保護具57が天井53にあいている穴55の縁に引っ掛かるおそれが高くなる。そして、ケーブルのモールド保護具57もっとも重要な機能であるブランチケーブル3の通線性を悪くしてしまう。
これに対して、本考案の実施形態に係るケーブルの分岐部保護具1では、断面の形状が、吊り上げ方向上側で薄く、下側で厚くなっている。これにより、天井面にあたるときの抵抗を小さくすることができる。すなわち、天井53にあいている穴55の縁にケーブルの分岐部保護具1があたっても、ケーブルの分岐部保護具1の外周が、進行方向に対して角度のある斜面49になっているので、引っ掛かりを防止して、ブランチケーブル3をスムーズに吊り上げることができる。
また、ケーブルの分岐部保護具1の断面形状において、下側での厚さをある程度厚くすることで、ケーブルの分岐部保護具1の強度が増し分岐部5を保護する効果を得ることができる。
また、ケーブルの分岐部保護具1によれば、断面形状が三角形になっているので、ケーブルの分岐部保護具1をブランチケーブル3のモールド部7とこの近傍の部位に巻き付けたときに、ケーブルの分岐部保護具1の外周に滑らかな斜面49を形成することができる。
また、ケーブルの分岐部保護具1では、螺旋のピッチp1の値が螺旋の中心軸C1の延伸方向における断面形状の寸法L1の値より大きくなってので、螺旋状の間隙45が形成されている。このように間隙45が形成されていることで、ケーブルの分岐部保護具1をブランチケーブル3のモールド部7とこの近傍の部位に巻き付けたときに、分岐線43を間隙45の間から延出させることができる。そして、ケーブルの分岐部保護具1のブランチケーブル3への設置がしやすくなる。
ところで上記説明では、図8(a)で示すように、ケーブルの分岐部保護具1の断面形状が三角形になっているとしているが、断面形状を図8(b)〜図8(f)で示すように変えてもよい。
図8(a)で示す態様では、断面の下端で断面の幅寸法の値が最大値になった後に、幅寸法の値が一気に「0」になっている。図8(b)で示す態様では、幅寸法の値が最大値になった箇所よりもさらに下側で、下方に向かうにしたがって、幅寸法の値が次第に小さくなっている。ただし、この場合、幅寸法の値が大きくなる割合の絶対値は、幅寸法の値が小さくなる割合の絶対値よりも小さくなっている。
すなわち、図8(a)で示す態様では、三角形9の第3の辺11が中心軸C1と直交しているが、図8(b)で示す態様では、三角形9の第3の辺11が中心軸C1に対して斜めに傾いている。
図8(c)で示す態様では、図8(b)で示す態様と逆向きで、三角形9の第3の辺11が傾いている。図8(d)で示す態様では、断面形状が台形等の矩形状になっている。たとえば、一斜辺直角台形になっている。ただし、台形の上底の寸法L2の値は、極力小さくなっている。たとえば、寸法L2の値は、5mm以下になっているが、好ましくは3mm以下、さらに好ましくは、2mm以下になっている。
図8(e)で示す態様では、断面の上端部が円弧状に丸められている。円弧の半径の値は、極力小さくなっている。たとえば、円弧の半径の値は、5mm以下になっているが、好ましくは3mm以下、さらに好ましくは、2mm以下になっている。
図8(a)(b)(c)(d)(e)で示す態様では、幅寸法が大きくなる割合、幅寸法が小さくなる割合が、一定になっているが、幅寸法が大きくなる割合、幅寸法が小さくなる割合が、一定でなく、次第に滑らかに変化していてもよい。たとえば、図8(f)で示す態様では、幅寸法が大きくなる割合が次第に減るようにして幅寸法が変化している。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
1 ケーブルの分岐部保護具
9 三角形
C1 螺旋の中心軸
L1 断面形状の寸法
p1 螺旋のピッチ

Claims (3)

  1. 螺旋状に形成されており、断面形状の幅寸法の値が、前記螺旋の中心軸の延伸方向における第1の端で小さく、前記螺旋の中心軸の延伸方向における第2の端に向かうにしたがって次第に大きくなっているケーブルの分岐部保護具。
  2. 前記断面形状が三角形である請求項1に記載のケーブルの分岐部保護具。
  3. 前記螺旋のピッチの値は、前記螺旋の中心軸の延伸方向における前記断面形状の寸法の値より大きくなっている請求項1または請求項2に記載のケーブルの分岐部保護具。
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