JP3225627B2 - 微生物資材、その製造方法およびその用途 - Google Patents
微生物資材、その製造方法およびその用途Info
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
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Description
方法およびその用途に関するものである。
る。
の微生物資材はその効果において必ずしも常に充分なも
のであるとはいえない。
況を鑑み、よりすぐれた微生物資材を見出すべく鋭意検
討を重ねた結果、ある特定の有機質資材を用いることか
つフォーマ(Phoma)属微生物を利用することによって、
高い植物生長促進効果、土壌改良効果および有害微生物
相制御効果等が付与されてなる微生物資材が得られるこ
とを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、
有機質資材中の全窒素含量(重量%)と全炭素含量(重
量%)との比が1:5〜1:50であり、かつ粗タンパ
ク質含量(重量%)が5〜70である有機質資材をフォ
ーマ(Phoma)属微生物により腐熟させられてなることを
特徴とする微生物資材(以下、本発明微生物資材と記
す。)、その製造方法(以下、本発明製造方法と記
す。)およびその用途を提供するものである。
おいて用いられる微生物はフォーマ属に属する不完全菌
類である糸状性真菌である。フォーマ属微生物というの
は、一般にはコロニーは全体的に灰白色または淡黄褐色
の羊毛状の菌糸が広がっており、寒天培養下では培地の
表面に近い所々に点状に暗褐色〜黒色の分生子殻が形成
される。分生子殻は球形またはフラスコ形で内部には無
色、卵形〜楕円形、1細胞の小型の分生子が無数に生
じ、成熟すると分生子殻の先端に小さい乳頭状の孔口を
通って分生子が粘塊となって外部に放出される。該微生
物は公知なまたは新規なフォーマ属に属する糸状性真菌
より誘導された変異株、細胞融合株および遺伝子組換え
株も利用することが可能であり、本発明微生物資材によ
って前記効果を付与する作用を有するフォーマ属微生物
すべてを包含するものである。
促進効果を土壌に付与する新規な菌株としては、たとえ
ば、Phoma sp.GS−8−2、Phoma sp.GS−10−
2およびPhoma sp.GS−12−2と命名された菌株を
あげることができる。該菌株は兵庫県三木市の土壌より
分離された微生物であり、下記の表1から表6にGS−
8−2、GS−10−2およびGS−12−2の分類学
的性状を示す。表中に記載されるOA〔オートミール
30g、寒天 20g、蒸留水 1L〕、PDA〔ジャ
ガイモ 200g、ブドウ糖 20g、寒天 20g、
蒸留水 1L〕、PCA〔ジャガイモ 20g、ニンジ
ン 20g、寒天 20g、蒸留水 1L〕は培地の種
類を表す。
技術研究所に、GS−8−2は微工研菌寄第13003
号(FERM P−13003、平成4年6月22日
付)、GS−10−2は微工研菌寄第13129号(F
ERM P−13129、平成4年8月28日付)、G
S−12−2は微工研菌寄13004号(FERM P
−13004、平成4年6月22日付)としてそれぞれ
寄託されている。
おいて用いられる有機質資材は、有機質資材中の全窒素
含量(重量%)と全炭素含量(重量%)との比が1:5
〜1:50であり、かつ粗タンパク質含量(重量%)が
5〜70である有機質資材である。好ましくは、有機質
資材中の全窒素含量(重量%)と全炭素含量(重量%)
との比が1:5〜1:30を、より好ましくは1:5〜
1:20をあげることができる。また粗タンパク質含量
(重量%)は10から70が好ましい。
量は、微粉化した試料を高温で完全燃焼させ、発生した
燃焼ガス中のCO2 、NO2 、N2 などのうち、窒素酸
化物は還元し、最終的に炭素はCO2 に、窒素はN2 に
し、それぞれ熱伝導度検出器によって検出・定量するC
NコーダーまたはNCアナライザー等の分析機器を用い
て測定すると簡便ながらも高精度に同時分析が可能であ
る。たとえばNCアナライザーとしては(株)住化分析
センター製 全窒素−全炭素自動分析装置 NC−80
0等があげられる。試薬、試料および操作方法等は、た
とえば土壌養分分析法 農林省農林水産技術会議事務局
監修土壌養分測定法委員会編 1976、東京・養賢堂
発行、土壌標準分析・測定法 日本土壌肥料学会監修、
土壌標準分析測定法委員会編 1986 東京・博友社
発行、最新農学実験の基礎 東北大学農学部農学科 1
990 東京・(株)ソフトサイエンス社発行等に記載
されている。
量%)は有機質資材中の全窒素含量(重量%)を基にし
て算出される。すなわち、前記の方法により測定された
全窒素含量(重量%)に6.25±1.0の換算係数を乗ず
ることにより算出することができる。ここで換算係数に
おいて±1.0の変動幅が存在するのは、かなりの量の非
タンパク質能窒素化合物を含有する有機質資材があり、
それらを除去する必要があるためおよび各種有機質資材
中に存在するタンパク質の成分であるアミノ酸の構成比
が異なるためである。この算出方法はFAO提唱のもの
であり、三訂日本食品標準成分表 科学技術庁資源調査
会編集 1966 東京・大蔵省印刷局発行、第96頁
等に記載されている。たとえば、大麦・ライ麦・えん麦
の換算係数は約5.83、米では約5.95、大豆・大豆製
品では約5.71、乳・乳製品では約6.38である。代表
的な有機質資材の粗タンパク含量(重量%)としては、
米ぬか(日本産平均)13.4、脱脂米ぬか(抽出・日本
産平均)17.9、トウモロコシぬか(米国産)7.5、ふ
すま(日本産平均)15.4、大麦混合ぬか(日本産平
均)13.5、亜麻仁油かす(抽出・日本産平均)38.
2、大豆油かす(抽出・日本産平均)45.8、大豆油か
す(圧搾・米国産)39.1、菜種油かす(抽出・日本産
平均)40.5、菜種油かす(圧搾・日本産平均)34.
2、綿実油かす(抽出・日本産平均)38.0、綿実油か
す(圧搾・米国産)41.4、ラッカセイかす(抽出・日
本産)51.4、ヒマワリかす(脱穀・カナダ産)37.
2、しょうゆかす(乾燥・日本産)27.3、とうふかす
(生・日本産)5.3、ビートパルプ(乾燥・日本産)6.
0、ビールかす(生・日本産)24.1、しょうちゅうか
す(乾燥・日本産、原料カンショ)12.1、コーヒー残
滓(乾燥・米国産)12.9、脱脂粉乳(米国産)35.
0、いかの肉臓(液状・日本産)41.5、魚粉(日本産
・原料イワシ)50.0魚粉(米国産・原料イワシ)65.
5、魚粉(日本産・原料サンマ)65.0、魚粉(日本産
・原料アジ)、コンデンスド・フィッシュソリュブル
(米国産平均)31.4、乾燥フィッシュソリュブル62.
8(米国産)、肉粉(カナダ産)45.9、骨つき肉粉
(日本産)45.5、大麦殻(米国産)7.4、小麦殻(米
国産)12.1等であることが知られており、これらの有
機質資材中の全窒素含量(重量%)と全炭素含量(重量
%)との比が前記の範囲内の場合、本発明において用い
られる。
方法において用いられる有機質資材は、有機質資材の単
一資材の全窒素含量(重量%)と全炭素含量(重量%)
との比および粗タンパク質含量(重量%)が前記の範囲
内になくとも、前記の範囲内になるように、腐熟化また
は1種類以上の他の有機資材を配合することによって調
製したものも包含する。
のように行なう。フォーマ属微生物の保存用寒天斜面培
養物の一部を前培養培地に接種し、培養する。前培養培
地としては各種の炭素源、窒素源および有機ないし無機
塩を適宜に組み合わせて用いることができる。一般には
炭素源として、グルコース、デンプン、グリセリン、デ
キストリン、シュークロース、動植物油等があげられ、
窒素源としては、酵母エキス、大豆粉、コーン・スチー
プ・リカー、小麦胚芽、肉エキス、ペプトン等の有機窒
素源、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム、酢酸アンモニウム等の無機窒素源、またはそれ
らの混合があげられる。有機ないし無機塩としては酢酸
ナトリウム等の酢酸塩、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウ
ム等の炭酸塩、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の塩化
物、リン酸水素1カリウム、リン酸水素2カリウム、リ
ン酸水素1ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム等のリ
ン酸塩、硫酸第一鉄、硫酸亜鉛、硫酸マンガン、硫酸銅
等の硫酸塩等をあげることができる。また麦芽汁、麹
汁、パン、米粒等の天然培養基を前培養培地として用い
ることもできる。たとえば、ジャガイモ・ブドウ糖(寒
天)培地〔Potato-Dextrose(agar)medium 〕、ジャガイ
モ・ニンジン(寒天)培養〔Potato-Carrot(agar)mediu
m 〕、ツァペック・ドックス(寒天)培地〔Czapek-Dox
(agar)medium 〕、麦芽エキス(寒天)培地〔Malt ext
ract(agar)medium〕、コーンミール(寒天)培地〔Corn
meal (agar) medium 〕、サブロー(寒天)培地〔Sabo
uraud (agar) medium 〕等をあげられる。培養は、一般
糸状性真菌における通常の方法に準じて行われる液体培
養、固形培養いずれの方法によっても可能である。培養
温度は常温、たとえば約15℃から約40℃の範囲、好
ましくは25℃前後で、培養期間は通常数日から数週間
程度をあげることができる。
材に種菌する。種菌量は有機質資材の種類等の状況によ
って異なり、一般的には有機質資材に対する重量割合で
約0.1%から約20%の範囲をあげることができるが、
適宜増加させたり、減少させたりすることができる。ま
た副次的に、たとえば、サンゴ、バーミキュライト、ゼ
オライト、珪藻土、タンカル、タンカル原石、ケイカ
ル、石灰岩、火山灰、赤土、活性ケイ酸、金属酸化物、
ソフトセラミックス、硫黄精密残渣粉末、炭粒等の多孔
質(鉱物)担体、たとえば、硫安、尿素、塩加、過石等
の肥料、たとえばマンガン、亜鉛銅、コバルト、鉄、ヨ
ード、ケイ素、石灰、苦土、ホウ素、フッ素、モリブデ
ン等の微量要素、植物オイル、ビタミン、エステーリン
グ、たとえば水結合ポリマー等の合成高分子物質、酵素
および他の菌体等を有機質資材に添加することもでき
る。また有機質資材は塩酸等の無機酸または酢酸等の有
機酸を添加することによりあらかじめ弱酸性に調整する
ことがより望ましい。
から約40℃の範囲、好ましくは25℃前後で通常数日
から数週間程度の期間培養することによって有機質資材
を腐熟させる。
等に含まれる有機質が分解され、炭酸ガスと水になった
り、または微生物の体内にとり込まれ縮重合により複雑
な化合物になったりする結果、成分的には窒素が微生物
の菌体、その分泌代謝物またはその遺体等として、炭素
は微生物の菌体、その分泌代謝物または腐植等として存
在することをいう。なお腐熟過程において培養物自身の
温度は比較的高温になることもある。上記腐熟過程が固
体培養または半固体培養である場合は培養物の水分含量
は重量割合で約40%から約70%の範囲になるよう
に、たとえばおがくず等の水分調節剤を混合するかまた
は灌水することが好ましい。水分含量が、高い時は充分
孔隙ができるようかるく推積し、水分含量が低い時は充
分踏み込んで推積するとよい。腐熟化の程度は微生物資
材の用いられる用途によって適宜設定することが可能で
あるが、農業分野においては土壌等に施用後もゆるやか
に分解が続く程度のものがより望ましく、有機質資材の
外観、色、においおよび接種微生物の増殖程度によって
肉眼で観察することにより判断することができる。腐熟
した培養物はそのままでもまたは室温で風乾後でも微生
物資材となり得る。なお、場合によっては室温で風乾中
に腐熟化を進行させることもできる。
の固体状態、コロイド状態または液体状態いずれの形態
でも利用することができる。本発明微生物資材は単独で
利用可能であるが、殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌
剤、除草剤、植物生長促進剤、共力剤、肥料、土壌改良
資材(堆肥類、家畜家きん糞、汚泥類、含鉄資材、天然
鉱物、鉱砕物、灰類、泥炭、腐植酸質資材、木炭、ゼオ
ライト、バーミキュライト、パーライト、ベントナイ
ト、ポリエチレンイミン系資材、ポリビニルアルコール
系資材等)等と混合して、または混合せずに同時に用い
ることもできる。さらにこれらを総合化した培土として
も用いることができる。
えば植物の生長を促進する、土壌を改良する、有害微生
物相を制御する等の農業用分野における利用、生ごみを
堆肥化処理する、生ごみの容量を減ずる、悪臭を防止す
る等の工業用分野における利用をあげることができる。
物資材の施用量は、たとえば水稲の育苗の場合、育苗箱
1箱の土壌に対して約10gから約200g、野菜、花
卉、畑作物の育苗の場合、1m2 あたり約100gから
約2000g、定植野菜の植穴の場合、1つの定植時植
穴に約15gから約300g、野菜、花卉のプラグ苗の
場合、1m2 あたり約150gから約2500gをあけ
ることができる。また、水稲の場合、水田では10アー
ルあたり約40kgから約2000kg、野菜、花卉の場
合、露地栽培では10アールあたり約60kgから約20
00kg、ハウス栽培では、10アールあたり約80kgか
ら約2000kg、をあげられる。該施用量は用いられる
微生物の活性の強さ、有機質資材の種類、植物の種類、
施用場所、施用時期、気象状況によって異なり、上記の
範囲にかかわることなく適宜増加させたり、減少させる
ことができるが、たとえば本発明微生物資材が施用され
た土壌中のアンモニア態窒素(NH4 −N)の生成速度
が0.3μgN/gsoil/day 以上になることが望まし
い。さらに望ましくは0.6μgN/g soil/day 以上
である。また該微生物資材と土壌等との混和後には、軽
く灌水することが望ましい。
化処理する場合には、たとえば本発明微生物資材を生ご
み500gに対して約0.5gから約50g施用すること
があげられる。この場合は特に他の有用微生物を併用す
ることが望ましい。また生ごみの容量を減ずる、悪臭を
防止する等の場合には、たとえば前記の農業用または上
記の工業用分野における利用の場合と同様な施用量があ
げられる。
しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
により得られた乾燥土壌1gを20mlの滅菌水で懸濁し
た。該懸濁液を102 から106 倍に希釈し、寒天平板
培地(ポテト浸出液末4.0g、ブドウ糖20.0g、スト
レプトマイシン50mg、寒天15.0g、水で1lとす
る。)で分離培養(25℃、7日間)を行なった。 生
えた集落を寒天斜面培地(組成は前記分離用寒天平板培
地と同じ。ただし、ストレプトマイシンは除く。)で純
粋培養し、得られた各菌株(GS−8−2、GS−10
−2およびGS−12−2)は7℃で保存した。
(GS−8−2、GS−10−2およびGS−12−
2)の一部を直径9cmのシャーレあたり5mm角片1個の
割合で寒天平板培地(ポテト浸出液末4.0g、ブドウ糖
20.0g、寒天15.0g、水で1lとする。)に植菌
後、各々の25℃で1週間培養した。
(品種:ソニア)100gに蒸留水100mlを加え、混
合後オートクレーブ(121℃、20分間)で滅菌し
た。冷却後、製造例2によって得られた各々の前培養物
(GS−8−2、GS−10−2およびGS−12−
2)の一部を大麦粒100gあたり2cm角片3個の割合
で上記の滅菌物に植菌し、25℃で2週間静置培養する
ことにより腐熟させた。腐熟した培養物を室温で風乾し
て各々の微生物資材を得た。
(前田産業(株)製)100gにV8ジュース(カゴメ
(株)製)10ml、炭酸カルシウム0.2gおよび蒸留水
90mlを加え、混合後オートクレーブ(121℃、20
分間)で滅菌した。冷却後、製造例2によって得られた
各々の前培養物(GS−8−2、GS−10−2および
GS−12−2)の一部をふすま100gあたり2cm角
片3個の割合で上記の滅菌物に植菌し、25℃で2週間
静置培養することにより腐熟させた。腐熟した培養物を
室温で風乾した各々の微生物資材を得た。
かす100gに蒸留水100mlを加え、混合後オートク
レーブ(121℃、20分間)で滅菌した。冷却後、製
造例2によって得られた各々の前培養物(GS−8−
2、GS−10−2およびGS−12−2)の一部をひ
まし油かす100gあたり2cm角片3個の割合で上記の
滅菌物に植菌し、25℃で2週間静置培養することによ
り腐熟させた。腐熟した培養物を室温で風乾して各々の
微生物資材を得た。
腐製造の廃棄物)100gをオートクレーブ(121
℃、20分間)で滅菌した。冷却後、製造例2によって
得られた各々の前培養物(GS−8−2、GS−10−
2およびGS−12−2)の一部をおから100gあた
り2cm角片3個の割合で上記の滅菌物に植菌し、25℃
で2週間静置培養することにより腐熟させた。腐熟した
培養物を室温で風乾して各々の微生物資材を得た。
00gに蒸留水200mlを加え、混合後オートクレーブ
(121℃、20分間)で滅菌した。冷却後、製造例2
によって得られた各々の前培養物(GS−8−2、GS
−10−2およびGS−12−2)の一部を大豆粉10
0gあたり2cm角片3個の割合で上記の滅菌物に植菌
し、25℃で2週間静置培養することにより腐熟させ
た。腐熟した培養物を室温で風乾して各々の微生物資材
を得た。
・乾燥鶏糞混合物(重量比1:2)100gに蒸留水1
00mlを加え、混合後オートクレーブ(121℃、20
分間)で滅菌した。冷却後、製造例2によって得られた
各々の前培養物(GS−8−2、GS−10−2および
GS−12−2)の一部を小麦わら・乾燥鶏糞100g
あたり2cm角片3個の割合で上記の滅菌物に植菌し、2
5℃で2週間静置培養することにより腐熟させた。腐熟
した培養物を室温で風乾して各々の微生物資材を得た。
果、土壌改良効果および有害微生物相制御効果等を土壌
等に付与することを試験例によって示す。
られた各々の微生物資材を重量割合で2%混和後、得ら
れた土壌をプラスチック製カップ(直径80mm、270
ml容)に250g詰め、軽く灌水した。これにキュウリ
(品種:相模半白)・カンラン(品種:四季穫)種子を
2粒、コムギ(品種:農林61号)種子を5粒、シバ
(品種:ペンクロス)種子200mgを各々播種し、20
℃〜24℃に制御された温室で1ケ月間栽培した。栽培
後、植物の地上部の乾燥重量を測定することにより、植
物生長促進効果を判定した。なお、試験は2ポット反復
で行なった。結果を表7に示す。
生物資材を用いて試験例1と同様な試験(供試植物はキ
ュウリのみ)を行なった。各々の微生物資材の製造は製
造例3に準じて行った。結果を表8に示す。
8および小麦わら・乾燥鶏糞混合物のかわりにおがくず
または小麦わらを用いて製造例8に準じて得られた各々
の微生物資材を重量割合で1部混和後、得られた土壌を
プラスチック製カップ(直径80mm、270ml容)に2
50g詰め、軽く灌水した。これにキュウリ(品種:相
模半白)種子を1粒を播種し、20℃〜24℃に制御さ
れた温室で1ケ月間栽培した。栽培後、植物の地上部の
乾燥重量を測定することにより、植物生長促進効果を判
定した。なお、試験は4ポット反復で行なった。結果を
表9に示す。
られた各々の微生物資材を重量割合で2%混和後、得ら
れた土壌をプラスチック製カップ(直径100mm、27
0ml容)に250g詰め、軽く灌水した。これにイネ種
籾(品種:コシヒカリ)6gを各々播種し、25℃〜2
8℃に制御された温室で25日間栽培した。栽培後、植
物の地上部の草丈、葉色および乾燥重量を測定すること
により、植物生長促進効果を判定した。なお、試験は3
ポット反復で行なった。結果を表10に示す。
各々の微生物資材を重量割合で2部混和後、得られた土
壌をプラグトレイ(200穴、1穴22mm×44mm)に
詰め、軽く灌水した。これにハクサイ(品種:王将)を
1穴あたり1粒の割合で播種し、18℃〜25℃に制御
された温室で15日間栽培した。栽培後、植物の地上部
の草丈、葉色および乾燥重量を測定することにより、植
物生長促進効果を判定した。なお、試験結果は25個体
の平均で示す。結果を表11に示す。
資材を2m2 あたり4kg施用し、よく混和した。3ケ月
間放置後、得られる土壌を100mlの無底採土円筒に採
土補助具を用いて土壌を採取し、実容積測定装置によっ
て深さ0cmから15cmまでの土壌について実容積(液相
および固相の体積の和)を測定した。その後、全重量お
よび乾燥土重量を測定した。なお、気相率、液相率、固
相率および孔隙は下記の式により算出した。 気相率(%)=100−V 液相率(%)=W−D 固相率(%)=V−(W−D) 孔 隙(%)=気相率(%)+液相率(%) ここで、Vは実容積(ml)、Wは全重量(g)およびD
は乾燥土重量(g)である。結果を表12に示す。
ンシート上で薄く広げ、数日風乾した。風乾後、ふるい
分け法によって粒径別に土壌を分け、重量を測定した。
該重量に基づき団粒形成率(%)を算出した。結果を表
13に示す。
の有害微生物の培養物を10%の重量割合で試験例1で
用いた自然土壌に混和した土壌および無混和土壌を準備
した。上記有害微生物としては、AG4群に分類される
Rhizoctonia solani およびPythium sp. G5(以下、
有害微生物AおよびBと記す。)を用いた。該土壌に製
造例3によって得られた微生物資材を重量割合で2%混
合後、得られた土壌をプラスチック製カップ(直径80
mm、270ml容)に250g詰め、軽く灌水した。これ
にキュウリ(品種:相模半白)種子を10粒播種し、2
7℃に制御された温室で2週間栽培した。栽培後、有害
微生物相の変化の指標として、キュウリに対しての各々
の有害微生物AおよびBの影響(発病)を肉眼で観察す
ることにより有害微生物相の制御有無を判定した。結果
を表14に示す。
果、土壌改良効果および有害微生物相制御効果等を土壌
等に付与する効果を有する。
Claims (11)
- 【請求項1】有機質資材中の全窒素含量(重量%)と全
炭素含量(重量%)との比が1:5〜1:50であり、
かつ粗タンパク質含量(重量%)が5〜70である有機
質資材がフォーマ(Phoma)属微生物により腐熟させられ
てなることを特徴とする微生物資材。 - 【請求項2】フォーマ(Phoma)属微生物を用いて、有機
質資材中の全窒素含量(重量%)と全炭素含量(重量
%)との比が1:5〜1:50であり、かつ粗タンパク
質含量(重量%)が5〜70である有機質資材を腐熟さ
せることを特徴とする微生物資材の製造方法。 - 【請求項3】フォーマ属微生物がPhoma sp.GS−8−
2〔通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所寄託菌
受託番号 FERM P−13003〕、Phoma sp.
GS−10−2〔通商産業省工業技術院微生物工業技術
研究所寄託菌 受託番号 FERM P−13129〕
およびPhoma sp.GS−12−2〔通商産業省工業技術
院微生物工業技術研究所寄託菌 受託番号 FERM
P−13004〕からなる微生物群から選ばれる1種以
上である請求項1記載の微生物資材。 - 【請求項4】請求項1記載の微生物資材を用いる植物生
長促進方法。 - 【請求項5】請求項1記載の微生物資材を用いる土壌改
良方法。 - 【請求項6】請求項1記載の微生物資材を用いる有害微
生物相制御方法。 - 【請求項7】請求項1記載の微生物資材を用いて、生ご
みを堆肥化する方法。 - 【請求項8】フォーマ属微生物がPhoma sp.GS−8−
2〔通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所寄託菌
受託番号 FERM P−13003〕、Phoma sp.
GS−10−2〔通商産業省工業技術院微生物工業技術
研究所寄託菌 受託番号 FERM P−13129〕
およびPhoma sp.GS−12−2〔通商産業省工業技術
院微生物工業技術研究所寄託菌 受託番号 FERM
P−13004〕からなる微生物群から選ばれる1種以
上である請求項4、5、6または7の方法。 - 【請求項9】Phoma sp.GS−8−2〔通商産業省工業
技術院微生物工業技術研究所寄託菌受託番号 FERM
P−13003〕 - 【請求項10】Phoma sp.GS−10−2〔通商産業省
工業技術院微生物工業技術研究所寄託菌 受託番号 F
ERM P−13129〕 - 【請求項11】Phoma sp.GS−12−2〔通商産業省
工業技術院微生物工業技術研究所寄託菌 受託番号 F
ERM P−13004〕
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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