JP3225556U - 耐震帯筋 - Google Patents

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Abstract

【課題】予め組み立てておく鉄筋籠工法及びプレキャスト工法に応用し、弱角及び主筋が衝突する問題を改善する耐震帯筋を提供する。
【解決手段】耐震帯筋は、平面上の複数の縦向主筋4を取り囲むように配置される帯筋本体5を備える。帯筋本体5は、第1のフック部51、第2のフック部52及びフレーム鉄筋本体53を有する。第1のフック部51は、少なくとも1つの一方の縦向主筋4に引っ掛けられる。第2のフック部52は、第1のフック部51に対向し、少なくとも1つの他方の縦向主筋4に引っ掛けられる。フレーム鉄筋本体53は、第1のフック部51と第2のフック部52との間に接続されるとともに、第1のフック部51から延び、複数の縦向主筋4を取り囲むように配置され、最後に第2のフック部52に向かって延びて取り囲んで外枠体に成形される。
【選択図】図3B

Description

本考案は、耐震帯筋に関し、特に、予め組み立てておく鉄筋籠工法及びプレキャスト工法に応用し、弱角及び主筋が衝突する問題を改善する耐震帯筋に関する。
現代のコンクリート製建物にとって、鉄筋は構造の安全上、必要不可欠な材料となっている。異なる使用方式により、建物の構造の安全性及び耐震性を高めることができる。
従来技術では多くの種類の強化構造を結束するか組み合わせる方式により、建物の構造上の安全性を高めていたが、依然として多くの欠点があった。
例えば、図1Aに示すように、フック型帯筋2では、第1のフック部21、第2のフック部22及び鉄筋本体23から構成されてなる。第1のフック部21と第2のフック部22とは、重ねられ、鉄筋本体23により枠体に形成されるが、このようなフック型帯筋2には、図1Bに示すように縦向主筋1を取り囲むように配置すると、以下(1)〜(3)の問題があった。
(1)始端及び終端に半弱角(half weak corner)を有する。
(2)主筋が衝突するため、有効深さ又は継手に悪影響を及ぼす。
(3)スラブが取り付かない側又はスラブが両側に取り付かない構造に応用するとき、スラブが取り付かない側の場合は帯筋方向を判断しなければならず、スラブが両側に取り付かない構造の場合は交差配置させなければならなかった。
図2Aに示すように、従来のキャップタイ型帯筋3は、帯筋本体31及びキャップタイ(cross−tie)32から構成されてなる。帯筋本体31は、第1のフック部311、第2のフック部312及び鉄筋本体313を有する。第1のフック部311は、少なくとも1つの異なる縦向主筋に引っ掛けられ、第2のフック部312は第1のフック部311に対向し、少なくとも1つの異なる縦向主筋に引っ掛けられる。鉄筋本体313は、第1のフック部311と第2のフック部312との間に接続され、複数の縦向主筋1に向かって取り囲むようその周囲に設けられ、凹口状の囲繞体に形成される。
しかし図2Bに示すように、キャップタイ32を帯筋本体31と組み合わせて縦向主筋1を取り囲むように配置すると、以下(1)〜(3)の問題があった。
(1)2箇所の弱角を有し、そのうち一方の箇所の弱角は、キャップタイの90°端にあり、他方の箇所の半弱角は、キャップタイの135°端にある。
(2)主筋が2箇所で衝突するため、有効深さ又は継手に悪影響を及ぼす。
(3)スラブが取り付かない側又はスラブが両側に取り付かない構造に応用するとき、スラブが取り付かない側の場合は帯筋方向を判断しなければならず、スラブが両側に取り付かない構造の場合は交差配置させなければならず、構造上不利であった。
上述したような問題の他、多層の帯筋を使用して安定させる場合、従来のフック型帯筋及び従来のキャップタイ型帯筋は、多層の本体を利用して重ねなければならず、材料の使用量が多くなる上、多層の構造は、コンクリート打設の施工及び充填の完成度に悪影響を与えることがあるため、好ましい帯筋の使用方式ではなかった。
そのため、一体化された帯筋本体を配置し、帯筋本体は、互いに対向した第1のフック部及び第2のフック部を有し、鉄筋本体を介し、複数の縦向主筋が取り囲むように配置されて外枠体を形成し、外枠体があるため、弱角及び主筋衝突の問題が発生することを防ぎ、一体化されて垂直に重ねて形成するため、本考案の耐震帯筋は、多層のフック型帯筋及び従来のキャップタイ型帯筋と比べ、層数を減らし、コンクリート打設の施工及び充填の完成度に悪影響を与えることを防ぐことができる。
本考案の課題は、予め組み立てておく鉄筋籠工法及びプレキャスト工法に応用し、弱角及び主筋が衝突する問題を改善する耐震帯筋を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案の第1の形態によれば、平面上の複数の縦向主筋を取り囲むように配置される帯筋本体を備える、耐震帯筋であって、前記帯筋本体は、第1のフック部、第2のフック部及びフレーム鉄筋本体を有し、前記第1のフック部は、少なくとも1つの一方の前記縦向主筋に引っ掛けられ、前記第2のフック部は、前記第1のフック部に対向し、少なくとも1つの他方の前記縦向主筋に引っ掛けられ、前記フレーム鉄筋本体は、前記第1のフック部と前記第2のフック部との間に接続されるとともに、前記第1のフック部から延び、複数の前記縦向主筋を取り囲むように配置され、最後に前記第2のフック部に向かって延びて取り囲んで外枠体に成形され、前記帯筋本体の前記第1のフック部の端縁及び前記第2のフック部の端縁は、外枠体の一側の異なる位置で垂直に重ねられることを特徴とする、耐震帯筋が提供される。
前記第1のフック部は、前記第2のフック部に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられ、前記第2のフック部は、前記第1のフック部に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられることが好ましい。
前記第1のフック部の端縁及び前記第2のフック部の端縁は、前記外枠体の一側に対して垂直に重ねられることが好ましい。
前記フレーム鉄筋本体は、前記第1のフック部及び前記第2のフック部の一側に、少なくとも2つの外枠コーナーがそれぞれ形成されていることが好ましい。
前記帯筋本体は鉄筋又はワイヤーであることが好ましい。
上記課題を解決するために、本考案の第2の形態によれば、第1の帯筋本体及び少なくとも1つの第2の帯筋本体を備えた、耐震帯筋であって、前記第1の帯筋本体は、平面上の複数の縦向主筋を取り囲むように配置されるとともに、第1のフック部、第2のフック部及びフレーム鉄筋本体を有し、前記第1のフック部は、少なくとも1つの一方の前記縦向主筋に引っ掛けられ、前記第2のフック部は、前記第1の帯筋本体の前記第1のフック部に対向し、少なくとも1つの他方の前記縦向主筋に引っ掛けられ、前記フレーム鉄筋本体は、前記第1の帯筋本体の前記第1のフック部と前記第1の帯筋本体の前記第2のフック部との間に接続され、前記フレーム鉄筋本体は、前記第1の帯筋本体の前記第1のフック部から延び、複数の前記縦向主筋を取り囲むように配置され、最後に前記第1の帯筋本体の前記第2のフック部に向かって延びて取り囲んで外枠体に成形され、前記第1の帯筋本体の前記第1のフック部の端縁及び前記第2のフック部の端縁は、前記第1の帯筋本体の前記外枠体の一側の異なる位置で垂直に重ねられ、前記第2の帯筋本体は、前記第1の帯筋本体により形成された前記外枠体と接触され、平面上の複数の前記縦向主筋を取り囲むように配置されるとともに、第1のフック部、第2のフック部及び接続鉄筋本体を有し、前記第1のフック部は、少なくとも1つの異なる縦向主筋に引っ掛けられ、前記第2のフック部は、前記第2の帯筋本体の前記第1のフック部に対向し、少なくとも1つの異なる前記縦向主筋に引っ掛けられ、前記接続鉄筋本体は、前記第2の帯筋本体の前記第1のフック部と前記第2の帯筋本体の前記第2のフック部との間に接続され、前記接続鉄筋本体は、前記第1のフック部から延び、複数の前記縦向主筋に向かって取り囲むようその周囲に設け凹口状の囲繞体に成形され、最後に前記第2のフック部に向かって延びて接続され、前記第2の帯筋本体の前記第1のフック部の端縁、前記第2のフック部の端縁及び前記囲繞体の端縁は、前記第1の帯筋本体の前記外枠体の一側の異なる位置で垂直に重ねられることを特徴とする、耐震帯筋が提供される。
前記第1の帯筋本体の前記第1のフック部は、前記第2のフック部に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられ、前記第1の帯筋本体の前記第2のフック部は、前記第1のフック部に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられることが好ましい。
前記第2の帯筋本体の前記第1のフック部は、前記第2のフック部に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられ、前記第2の帯筋本体の前記第2のフック部は、前記第1のフック部に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられることが好ましい。
前記フレーム鉄筋本体は、前記第1の帯筋本体の前記第1のフック部及び前記第2のフック部の一側に、少なくとも2つの外枠コーナーがそれぞれ形成されていることが好ましい。
前記第1の帯筋本体は鉄筋又はワイヤーであることが好ましい。
前記第2の帯筋本体は鉄筋又はワイヤーであることが好ましい。
従来のフック型帯筋を示す説明図である。 従来のフック型帯筋の使用状態の説明図である。 従来のキャップタイ型帯筋の配置方式を示す説明図である。 従来のキャップタイ型帯筋の使用状態の説明図である。 本考案の第1実施形態に係る耐震帯筋の配置方式を示す説明図である。 本考案の第1実施形態に係る耐震帯筋の使用状態の説明図である。 本考案の第1実施形態に係る耐震帯筋の使用状態の斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る耐震帯筋の配置方式を示す説明図である。 本考案の第2実施形態に係る耐震帯筋の使用状態の説明図である。 本考案の第3実施形態に係る耐震帯筋を示す説明図である。 本考案の第4実施形態に係る耐震帯筋を示す説明図である。
本考案の他の技術内容、特徴及び効果について、以下、図面を参照しながら好適な実施形態の詳細な説明で明らかにする。
(第1実施形態)
図3A〜図3Cを参照する。
図3Aは、本考案の第1実施形態に係る耐震帯筋の配置方式を示す説明図である。図3Bは、本考案の第1実施形態に係る耐震帯筋の使用状態の説明図である。図3Cは、本考案の第1実施形態に係る耐震帯筋の使用状態の斜視図である。図3A〜図3Cに示すように、本考案の第1実施形態に係る耐震帯筋は、二重帯筋であり、帯筋本体5を含む。帯筋本体5は、平面上の複数の縦向主筋4を取り囲むように配置される。帯筋本体5は、第1のフック部51、第2のフック部52及びフレーム鉄筋本体53を含む。帯筋本体5は、(高強度の)鉄筋又は(高強度の)ワイヤーである。
第1のフック部51は、第2のフック部52に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられ、少なくとも1つの一方の縦向主筋4に引っ掛けられる。第2のフック部52は、第1のフック部51に対向し、第1のフック部51に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられ、少なくとも1つの他方の縦向主筋4に引っ掛けられる。
フレーム鉄筋本体53は、第1のフック部51と第2のフック部52との間に接続される。フレーム鉄筋本体53は、第1のフック部51から延び、複数の縦向主筋4を取り囲むように配置され、最後に第2のフック部52に向かって延びて取り囲んで外枠体に成形される。フレーム鉄筋本体53は、第1のフック部51及び第2のフック部52の一側に、少なくとも2つの外枠コーナー531がそれぞれ形成されている。
第1のフック部51の端縁及び第2のフック部52の端縁は、外枠体の一側に対して垂直に重ねられる。
帯筋本体5の立体図を図3Cに示す。第1実施形態の二重帯筋と、従来の2層フック型帯筋及び従来の2層フック型帯筋との材料使用量を比べた結果を以下(1)〜(3)で説明する。
(1)60cm×90cmの梁を例にとると、第1実施形態の二重帯筋の配置方式で使用した材料の長さは、従来のフック型帯筋の方式より24.2%節約できた。
(2)従来のフック型帯筋の配置方式で使用する材料長さは、従来のキャップタイ型帯筋と比べ、僅か7.6%しか節約できなかった。
(3)以上を要約すると、第1実施形態の二重帯筋の材料の使用量が最も少ない。
第1実施形態の二重帯筋と、従来の2層フック型帯筋及び従来の2層キャップタイ型帯筋との耐震性を比較した結果を以下(1)〜(3)で説明する。
(1)第1実施形態の二重帯筋の帯筋の先端が外周筋を覆うコンクリート内に完全にアンカーされるため、弱角の問題が無い。
(2)フック型帯筋は、帯筋の始端及び終端に1箇所半弱角を有する。
(3)従来のキャップタイ型帯筋は、2箇所の弱角を有する。そのうち一方の弱角は、キャップタイの折曲げ角度90°端にあり、他方の半弱角は、キャップタイの折曲げ角度135端にある。
第1実施形態の二重帯筋と、従来の2層フック型帯筋及び従来の2層キャップタイ型帯筋との主筋衝突及び有効深さを比較した結果を以下(1)〜(3)で説明する。
(1)第1実施形態の二重帯筋は、帯筋を結束する際に主筋が衝突することが無く、有効深さが調整し易く、継手及び鉄筋の結束を容易に行うことができる。
(2)従来のフック型帯筋は、1箇所の主筋が衝突するため、有効深さ又は継手に悪影響を与えやすい。
(3)従来のキャップタイ型帯筋は、1箇所の主筋が衝突するため、有効深さ又は継手に悪影響を与えやすい。
第1実施形態の二重帯筋と、従来の2層フック型帯筋及び従来の2層キャップタイ型帯筋との一側にスラブが取り付かない構造とスラブが両側に取り付かない構造とを比較した結果を以下(1)〜(3)で説明する。
(1)第1実施形態の二重帯筋は、一側にスラブが取り付かない構造及びスラブが両側に取り付かない構造が完全な構造であるため、交差配置する必要は無かった。
(2)従来のフック型帯筋は、一側にスラブが取り付かない構造の場合、帯筋方向を判断しなければならず、スラブが両側に取り付かない構造の場合、交差配置しなければならなかった。
(3)従来のキャップタイ型帯筋は、一側にスラブが取り付かない構造の場合、帯筋方向を判断しなければならず、スラブが両側に取り付かない構造の場合、交差配置しなければならず、構造性が好ましくなかった。
第1実施形態の二重帯筋と、従来の2層フック型帯筋及び従来の2層キャップタイ型帯筋との単点最大層数を比較した結果を以下(1)〜(3)で説明する。
(1)第1実施形態の二重帯筋の総層数は最多で2層であった。
(2)従来のフック型帯筋の総層数は最多で3〜4層であった。
(3)従来のキャップタイ型帯筋の総層数は最多で4層であった。
(第2実施形態)
図4A及び図4Bを参照する。
図4Aは、本考案の第2実施形態に係る耐震帯筋の配置方式を示す説明図である。図4Bは、本考案の第2実施形態に係る耐震帯筋の使用状態の説明図である。図4A及び図4Bに示すように、本考案の第2実施形態に係る耐震帯筋は、三重帯筋であり、この三重帯筋は、第1の帯筋本体6及び第2の帯筋本体7を含む。第1の帯筋本体6及び第2の帯筋本体7は、鉄筋又はワイヤーである。
第1の帯筋本体6は、平面上の複数の縦向主筋4を取り囲むように配置される。第2の帯筋本体7は、第1の帯筋本体6が形成した外枠体と接触され、平面上の複数の縦向主筋4を取り囲む。
第1の帯筋本体6は、第1のフック部61、第2のフック部62及びフレーム鉄筋本体63を有する。第1のフック部61は、第2のフック部62に向かい、折曲げ角度135〜180°で折り曲げられて少なくとも1つの一方の縦向主筋4に引っ掛けられる。第2のフック部62は、第1のフック部61に対向し、第1のフック部61に向けて折曲げ角度135〜180°で内側に折り曲げられ、少なくとも1つの他方の縦向主筋4に引っ掛けられる。
フレーム鉄筋本体63は、第1のフック部61と第2のフック部62との間に接続される。フレーム鉄筋本体63は、第1のフック部61から延び、複数の縦向主筋4を取り囲むように配置され、最後に第2のフック部62に向かって延びて取り囲んで外枠体に成形される。フレーム鉄筋本体63の第1のフック部61及び第2のフック部62の一側には、少なくとも2つの外枠コーナー631がそれぞれ形成される。
第1のフック部61の端縁及び第2のフック部62の端縁は、外枠体の一側に対して垂直に重ねられる。
第2の帯筋本体7は、第1のフック部71、第2のフック部72及び接続鉄筋本体73を有する。第1のフック部71は、第2のフック部72に向かい、折曲げ角度135〜180°で折り曲げられて少なくとも1つの一方の縦向主筋4に引っ掛けられる。第2のフック部72は、第1のフック部71に対向し、第1のフック部71に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられ、少なくとも1つの他方の縦向主筋4にフックが引っ掛けられる。
接続鉄筋本体73は、第1のフック部71と第2のフック部72との間に接続される。接続鉄筋本体73は、第1のフック部71から延び、複数の縦向主筋4に向けて取り囲むようその周囲に設けて凹口状の囲繞体に成形され、最後に第2のフック部72に向かって延びて接続される。
第2の帯筋本体7の第1のフック部71の端縁及び第2のフック部72の端縁は、第1の帯筋本体6の外枠体の一側に対して垂直に重ねられ、第2の帯筋本体7の囲繞体の端縁は、第1の帯筋本体6の外枠体の一側に対して垂直に重ねられる。
第2実施形態の三重帯筋と、従来の3層フック型帯筋及び従来の3層キャップタイ型帯筋との材料使用量を比べた結果を以下(1)〜(3)で説明する。
(1)70cm×80cmの梁を例にとると、第2実施形態の三重帯筋の配置方式で使用した材料の長さは、従来のキャップタイ型帯筋の方式より32%節約できた。
(2)従来のフック型帯筋の配置方式で使用する材料長さは、従来のキャップタイ型帯筋と比べ、僅か9.2%しか節約できなかった。
(3)以上を要約すると、第2実施形態の三重帯筋で使用した材料の量が最も少ない。
第2実施形態の三重帯筋と、従来の3層フック型帯筋及び従来の3層キャップタイ型帯筋との耐震性を比較した結果を以下(1)〜(3)で説明する。
(1)第2実施形態の三重帯筋は、帯筋の先端が外周筋を覆うコンクリート内に完全にアンカーされるため、弱角の問題が無い。
(2)フック型帯筋は、帯筋の始端及び終端に半弱角を有する。
(3)従来のキャップタイ型帯筋は、2箇所の弱角を有する。そのうち一方の弱角は、キャップタイの折曲げ角度90°端にあり、他方の半弱角は、キャップタイの折曲げ角度135°端にある。
第2実施形態の三重帯筋と、従来の3層フック型帯筋及び従来の3層キャップタイ型帯筋との主筋衝突及び有効深さを比較した結果を以下(1)〜(3)で説明する。
(1)第2実施形態の三重帯筋は、帯筋を結束する際に主筋が衝突することが無く、有効深さが調整し易く、継手及び鉄筋の結束を容易に行うことができた。
(2)従来のフック型帯筋は、1箇所の主筋が衝突するため、有効深さ又は継手に悪影響を与えやすかった。
(3)従来のキャップタイ型帯筋は、1箇所の主筋が衝突するため、有効深さ又は継手に悪影響を与えやすかった。
第2実施形態の三重帯筋と、従来の3層フック型帯筋及び従来の3層キャップタイ型帯筋との一側にスラブが取り付かない構造又はスラブが両側に取り付かない構造とを比較した結果を以下(1)〜(3)で説明する。
(1)第2実施形態の三重帯筋は、一側にスラブが取り付かない構造及びスラブが両側に取り付かない構造が完全な構造を有するため、交差配置する必要が無かった。
(2)従来のフック型帯筋は、一側にスラブが取り付かない構造の場合、帯筋方向を判断しなければならず、スラブが両側に取り付かない構造の場合、交差配置しなければならなかった。
(3)従来のフック型帯筋は、一側にスラブが取り付かない構造の場合、帯筋方向を判断しなければならず、スラブが両側に取り付かない構造の場合、交差配置しなければならず、構造性が好ましくなかった。
第2実施形態の三重帯筋と、従来の3層フック型帯筋及び従来の3層キャップタイ型帯筋との単点最大層数を比較した結果を以下(1)〜(3)で説明する。
(1)第2実施形態の三重帯筋の総層数は最多で2層であった。
(2)従来のフック型帯筋の総層数は最多で5〜6層であった。
(3)従来のキャップタイ型帯筋の総層数は最多で6層であった。
本考案の二重帯筋及び三重帯筋は、RC梁に用いると上述した長所を有する以外に、予め組み立てておいた鉄筋籠工法及びプレキャストRC工法に応用すると、その長所はより明確となる。
(第3実施形態)
図5を参照する。
また、本考案をハーフプレキャスト梁工法(Semi−precast concrete beam method)に応用すると、図5に示すように、180°フック81を有する高強度ワイヤー8が上方で使用され、180°フック81には、ハーフプレキャスト梁工法間の主筋継手装置の横向きの誤差を多めに吸収することが可能であり、施工性が好ましく、鉄筋の継手及びハーフプレキャスト梁の組立を容易に行うことができる。
上述した高強度ワイヤー8の効果は、東京鐵鋼株式会社(日本)製のパワーリング(登録商標)の組み合わせに近いが、溶接する必要が無いためパワーリングより低コストであり、溶接に不良が発生することを防ぐことができる。
(第4実施形態)
図6を参照する。
本考案は、柱帯筋の使用に応用することもでき、図6に示すように、2つの第2の帯筋本体10,11及び1つの両端耐震中子筋12をさらに使用し、縦向主筋4に引っ掛けた後、コンクリートを打設して柱体9を成形し、両端の耐震中子筋12は、その柱体の支持強度を高めるために用いられる。
上述したことから分かるように、本考案の耐震帯筋は、従来技術と比べて以下(1)〜(3)の長所を有する。
(1)外枠体があるため、弱角及び主筋が衝突してしまうことを防ぎ、取り囲むようにその周囲に設けられて垂直に重ねるため、従来の多層のフック型帯筋及び従来のキャップタイ型帯筋と比べ、本考案の耐震帯筋は、層数を減らし、コンクリート打設の施工及び充填の完成度に悪影響を与えることを防ぐことができる。
(2)本考案は、RC梁、予め組み立てておいた鉄筋籠工法及びプレキャストRC工法に応用すると、明白な長所を有する上、柱帯筋の使用にも応用することができる。
(3)層数を減らすことができるため、使用する材料が少なくて低コストであり、本考案の折曲げ角度が135〜180°に形成されているため、弱角が無く、密閉性が高く、施工性に優れているなどの長所を有する。
当該分野の技術を熟知するものが理解できるように、本考案の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本考案を限定するものではない。本考案の主旨と領域を逸脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本考案の実用新案登録請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
1 縦向主筋
2 フック型帯筋
3 従来のキャップタイ型帯筋
4 縦向主筋
5 帯筋本体
6 第1の帯筋本体
7 第2の帯筋本体
8 高強度ワイヤー
9 柱体
10 第2の帯筋本体
11 第2の帯筋本体
12 耐震中子筋
21 第1のフック部
22 第2のフック部
23 鉄筋本体
31 帯筋本体
32 キャップタイ
51 第1のフック部
52 第2のフック部
53 フレーム鉄筋本体
61 第1のフック部
62 第2のフック部
63 フレーム鉄筋本体
71 第1のフック部
72 第2のフック部
73 接続鉄筋本体
81 180°フック
311 第1のフック部
312 第2のフック部
313 鉄筋本体
531 外枠コーナー
631 外枠コーナー

Claims (11)

  1. 平面上の複数の縦向主筋を取り囲むように配置される帯筋本体を備える、耐震帯筋であって、
    前記帯筋本体は、第1のフック部、第2のフック部及びフレーム鉄筋本体を有し、
    前記第1のフック部は、少なくとも1つの一方の前記縦向主筋に引っ掛けられ、
    前記第2のフック部は、前記第1のフック部に対向し、少なくとも1つの他方の前記縦向主筋に引っ掛けられ、
    前記フレーム鉄筋本体は、前記第1のフック部と前記第2のフック部との間に接続されるとともに、前記第1のフック部から延び、複数の前記縦向主筋を取り囲むように配置され、最後に前記第2のフック部に向かって延びて取り囲んで外枠体に成形され、
    前記帯筋本体の前記第1のフック部の端縁及び前記第2のフック部の端縁は、外枠体の一側の異なる位置で垂直に重ねられることを特徴とする、
    耐震帯筋。
  2. 前記第1のフック部は、前記第2のフック部に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられ、
    前記第2のフック部は、前記第1のフック部に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられることを特徴とする請求項1に記載の耐震帯筋。
  3. 前記第1のフック部の端縁及び前記第2のフック部の端縁は、前記外枠体の一側に対して垂直に重ねられることを特徴とする請求項1に記載の耐震帯筋。
  4. 前記フレーム鉄筋本体は、前記第1のフック部及び前記第2のフック部の一側に、少なくとも2つの外枠コーナーがそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の耐震帯筋。
  5. 前記帯筋本体は鉄筋又はワイヤーであることを特徴とする請求項1に記載の耐震帯筋。
  6. 第1の帯筋本体及び少なくとも1つの第2の帯筋本体を備えた、耐震帯筋であって、
    前記第1の帯筋本体は、平面上の複数の縦向主筋を取り囲むように配置されるとともに、第1のフック部、第2のフック部及びフレーム鉄筋本体を有し、
    前記第1のフック部は、少なくとも1つの一方の前記縦向主筋に引っ掛けられ、
    前記第2のフック部は、前記第1の帯筋本体の前記第1のフック部に対向し、少なくとも1つの他方の前記縦向主筋に引っ掛けられ、
    前記フレーム鉄筋本体は、前記第1の帯筋本体の前記第1のフック部と前記第1の帯筋本体の前記第2のフック部との間に接続され、
    前記フレーム鉄筋本体は、前記第1の帯筋本体の前記第1のフック部から延び、複数の前記縦向主筋を取り囲むように配置され、最後に前記第1の帯筋本体の前記第2のフック部に向かって延びて取り囲んで外枠体に成形され、
    前記第1の帯筋本体の前記第1のフック部の端縁及び前記第2のフック部の端縁は、前記第1の帯筋本体の前記外枠体の一側の異なる位置で垂直に重ねられ、
    前記第2の帯筋本体は、前記第1の帯筋本体により形成された前記外枠体と接触され、平面上の複数の前記縦向主筋を取り囲むように配置されるとともに、第1のフック部、第2のフック部及び接続鉄筋本体を有し、
    前記第1のフック部は、少なくとも1つの異なる縦向主筋に引っ掛けられ、
    前記第2のフック部は、前記第2の帯筋本体の前記第1のフック部に対向し、少なくとも1つの異なる前記縦向主筋に引っ掛けられ、
    前記接続鉄筋本体は、前記第2の帯筋本体の前記第1のフック部と前記第2の帯筋本体の前記第2のフック部との間に接続され、
    前記接続鉄筋本体は、前記第1のフック部から延び、複数の前記縦向主筋に向かって取り囲むようその周囲に設け凹口状の囲繞体に成形され、最後に前記第2のフック部に向かって延びて接続され、
    前記第2の帯筋本体の前記第1のフック部の端縁、前記第2のフック部の端縁及び前記囲繞体の端縁は、前記第1の帯筋本体の前記外枠体の一側の異なる位置で垂直に重ねられることを特徴とする、
    耐震帯筋。
  7. 前記第1の帯筋本体の前記第1のフック部は、前記第2のフック部に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられ、
    前記第1の帯筋本体の前記第2のフック部は、前記第1のフック部に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられることを特徴とする請求項6に記載の耐震帯筋。
  8. 前記第2の帯筋本体の前記第1のフック部は、前記第2のフック部に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられ、
    前記第2の帯筋本体の前記第2のフック部は、前記第1のフック部に向けて折曲げ角度135〜180°で折り曲げられることを特徴とする請求項6に記載の耐震帯筋。
  9. 前記フレーム鉄筋本体は、前記第1の帯筋本体の前記第1のフック部及び前記第2のフック部の一側に、少なくとも2つの外枠コーナーがそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項6に記載の耐震帯筋。
  10. 前記第1の帯筋本体は鉄筋又はワイヤーであることを特徴とする請求項6に記載の耐震帯筋。
  11. 前記第2の帯筋本体は鉄筋又はワイヤーであることを特徴とする請求項6に記載の耐震帯筋。
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