JP3224999U - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が複雑になることなく、使用者の目的に応じて、操作面が傾斜を持つようにして机上などの載置面に載置可能な電子機器を提供する。【解決手段】載置面と対向する底面1BTの左上端部と右上端部とに設けられ、畳んだ状態と起こした状態とに遷移可能な板状体である脚部11a、11bを備え、脚部を畳んだ状態では、脚部の長辺と短辺とで囲まれた脚部の側面11aS、11bSが、載置面と接して小さい傾斜角度で操作面1Sを傾斜させ、脚部を起こした状態では脚部の短辺と厚み方向の辺とで囲まれた脚部の底面が、載置面と接して大きな傾斜角度で操作面を傾斜させる。【選択図】図2

Description

この考案は、例えば、ペンタブレットなどの電子機器であって、使用者(ユーザ)の操作を受け付ける操作面を、使用者側が低くなるように傾けて机上等の載置面に載置可能な電子機器に関する。
例えば、ノート型パソコンなどの電子機器の中には、キーボードの操作面を見易くすると共に、操作し易くするため、机上に置いたときに使用者側が低くなるように傾斜を持たせるための脚部が設けられているものがある。例えば、後に記す特許文献1には、機器本体の後面に配された各種コネクタを覆うためのチルトカバーを脚部として利用可能にした携帯型コンピュータに関する考案が開示されている。
また、後に記す特許文献2には、必要に応じて携帯型電子機器の本体内より引き出すことが可能で、その引き出す長さの調整も可能な脚部(ハンドル)に関する考案が開示されている。また、後に記す特許文献3には、電子機器の本体後端下部に回動軸を中心に回動可能であり、かつ、上下方向に摺動可能に脚体を装着すると共に、トーションスプリングによりこの脚体を常に本体の下方に回動付勢する脚付き電子機器に関する発明が開示されている。
実開平5−4235号公報 実開平6−65916号公報 特開平9−18161号公報
近年においては、ペンタブレットと呼ばれる電子機器も広く利用されるようになってきている。ペンタブレットは、電子ペンやスタイラスなどと呼ばれるペン状の指示子を用いてポインティング操作をするタブレットの一種である。この明細書において、タブレットは、板状に形成されたコンピュータやコンピュータ周辺機器を意味する。なお、ペンタブレットには、LCD(Liquid Crystal Display)などの薄型の表示装置と位置検出センサとを備え、描画入力と描画表示とを行えるものがある。また、ペンタブレットには、位置検出センサは備えるが、表示装置は備えず、パーソナルコンピュータに接続されて入力デバイスとして機能するものもある。
いずれのペンタブレットであっても、その形状は板状のものである。このため、机上に置いて使用する場合には、使用者側が低くなるように傾斜を持たせた方が、使用者の視線の操作面への入射角度が90度に近くなり、操作面の全面を均等に見ることができるようになる。これにより、指示子を用いた入力もし易くなる。しかし、ペンタブレットは、比較的に小さな傾斜角度の場合と大きな傾斜角度の場合との少なくとも2種類の傾斜角度で使用できるようにしておくことが望ましい。このため、上述した特許文献2に記載の考案のように、脚部(ハンドル)の引き出す長さを調整できるようにすれば、ペンタブレットの傾斜角度を所望の角度に調整できる。
しかしながら、近年のペンタブレットは非常に薄型であり、長さの調節の可能な脚部を設けることは難しい。また、ペンタブレットの傾斜角度を小さく保つための第1の脚部と、ペンタブレットの傾斜角度を大きく保つための第2の脚部との両方を備えるようにすることも考えられるが、この場合、脚部の構成が複雑になったり、部品点数が多くなったりするため好ましくない。また、ペンタブレットに設ける脚部は、安定にペンタブレットを支えることができ、かつ、滑りにくいものでなければならない。
以上のことに鑑み、この考案は、構成が複雑になることなく、使用者の目的に応じて、操作面が傾斜を持つようにして机上などの載置面に載置可能な電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、
載置面と対向する底面の左上端部と右上端部とに設けられ、畳んだ状態と起こした状態とに遷移可能な板状体である脚部を備え、
前記脚部を畳んだ状態では、前記脚部の2つの長辺と2つの短辺とで囲まれた前記脚部の側面が、前記載置面と接することにより小さい傾斜角度で操作面を傾斜させ、
前記脚部を起こした状態では前記脚部の2つの短辺と厚み方向の2つの辺とで囲まれた前記脚部の底面が、前記載置面と接することにより大きな傾斜角度で操作面を傾斜させる
ことを特徴とする電子機器を提供する。
この電子機器によれば、載置面と対向する底面の左上端部と右上端部とに設けられる脚部は、畳んだり起こしたりできるものである。脚部を畳んだ状態では、小さい傾斜角度で操作面を傾斜させ、脚部を起こした状態では、大きな傾斜角度で操作面を傾斜させる。これにより、当該電子機器を机上などの載置面に載置する場合に、使用者の目的に応じて、小さい傾斜角度で操作面を傾斜させたり、大きな傾斜角度で操作面を傾斜させたりすることができるようにされる。
実施の形態の電子機器の概略構成を説明するための分解斜視図である。 実施の形態の電子機器の脚部を畳んだ状態の底面図と横側面図である。 実施の形態の電子機器の脚部を起こした状態の底面図と横側面図と脚部の側面図と底面図である。 実施の形態の電子機器の底面図と脚部含む部分の断面図と脚部の断面の拡大図である。
以下、図を参照しながら、この考案による電子機器の一実施の形態について説明する。この考案は、例えば、ペンタブレット、タブレットPC(Personal Computer)、ノート型PCなどの種々の電子機器に適用可能である。以下においては、説明を簡単にするため、この考案による電子機器をペンタブレットに適用した場合を例にして説明する。また、ペンタブレットには、表示装置を備えるものと、備えないものとがあり、いずれにもこの考案を適用可能であるが、以下に説明するペンタブレットは、表示装置を備える場合の例である。
[ペンタブレットの概略構成]
図1は、実施の形態のペンタブレットの概略構成を説明するための分解斜視図である。図1に示すように、ペンタブレットは、筐体1B内の最下層にマザーボード4が収納され、その上に位置検出センサ3が積層される。位置検出センサ3の上には、表示画面2Dを上側(フロントパネル1A側)にして表示装置であるLCD(Liquid Crystal Display)2が設けられる。LCD2の表示画面2Dの上側にはフロントパネル1Aが設けられる。このように、マザーボード4、位置検出センサ3、LCD2が筐体1B内に収納されて、フロントパネル1Aにより封入されてペンタブレットが構成される。
マザーボード4には、図示しないが、例えば、位置検出回路、LCD2用の制御回路、外部機器との接続用のインターフェース回路、近距離無線通信回路などの種々の回路が搭載されている。位置検出センサ3は、この実施の形態では、電磁誘導方式のものであり、マザーボード4に搭載された位置検出回路と共に、位置検出装置を構成する。LCD2は、マザーボード4のLCD用の制御回路に接続され、ペンタブレットの表示部として機能する。フロントパネル1AにはLCD2の表示画面2Dが露呈する開口部が設けられており、この開口部には保護ガラスが設けられている。このフロントパネル1Aの開口部に設けられている保護ガラス上が操作面1Sになる。
この実施の形態においては、図1に示すように、LCD2全体と位置検出センサ3全体とは、形状、大きさともほぼ同じである。また、LCD2の表示画面2Dは長方形のものであるが、その角部は丸みを帯びて曲線部となっている。そして、位置検出センサ3の検出エリア3Eは、LCD2の表示画面2Dと形状、大きさともほぼ同じである。すなわち、位置検出センサ3の検出エリア3Eもまた長方形のものであり、その角部が丸みを帯びた曲線部となっている。
図1に示すように、LCD2の表示画面2Dの全面に対応して位置検出センサ3の検出エリア3Eが設けられる。つまり、表示画面2D上の位置は、必ず位置検出センサ3の検出エリア3E上の位置が対応しているので、表示画面2D上のどの位置が指示されたとしても、その指示位置を適切に検出できるようになっている。通常、位置検出センサ3の検出エリア3Eは、LCD2の表示画面2Dと同一形状で、LCD2の表示画面2Dよりもやや大きく構成される。
また、図1に示したように、フロントパネル1A及び筐体1Bからなるペンタブレットの本体の四角も丸みを帯びて曲線部となっている。また、LCD2と位置検出センサ3の外縁の四角も丸みを帯びて曲線部となっている。これにより、LCD2及び位置検出センサ3の大きさを、ペンタブレットの本体の大きさに近づけることができる。このように、この実施の形態のペンタブレットは、位置検出センサ3とLCD2とを備え、位置検出センサ3を通じて指示入力を受け付け、LCD2を通じて情報を出力することができるものである。
なお、図1に示したペンタブレットでは、LCD2の下側に電磁誘導方式の位置検出センサ3を設けるようにしたが、これに限るものではない。電磁誘導方式の位置検出センサ3に替えて、LCD2の上側に静電結合方式の位置検出センサを設けることも可能である。また、LCD2の下側に電磁誘導方式の位置検出センサ3を設け、更に、LCD2の上側に静電結合方式の位置検出センサを設けて、2つの異なる方式の位置検出センサを備えたいわゆるハイブリッド型のペンタブレットを構成することも可能である。
[ペンタブレットの底面の構成]
図2は、実施の形態のペンタブレットの脚部11a、11bを畳んだ状態の底面図(図2(A))と横側面図(図2(B))である。なお、図2(B)は、図2(A)の矢印aが示す側から見た場合の横側面図である。また、図3は、実施の形態のペンタブレットの脚部11a、11bを起こした状態の底面図(図3(A))と横側面図(図3(B))と脚部11a、11bの側面図(図3(C))と底面図(図3(D))である。なお、図3(B)は、図3(A)の矢印aが示す側から見た場合の横側面図である。
図2(A)に示すペンタブレットの筐体1Bの底面1BTは、ペンタブレットが載置される机やテーブルなどの天板の上面である載置面と対向する部分である。ペンタブレットの筐体1Bの底面1BTには、図2(A)に示すように、その左上端部と右上端部とに、脚部11a、11bが設けられる。脚部11a、11bは、畳んだ状態(図2(A)、(B))と起こした状態(図3(A)、(B))とに遷移可能な板状体であって、畳んだ状態では底面1BTの上端1JTに対して長辺aT1、aT2、bT1、bT2が沿うようになっている。
この実施の形態では、図2(A)に示すように、脚部11a、11bを畳んだ状態において、脚部11aの長辺aT1、aT2と、脚部11bの長辺bT1、bT2とは、底面1BTの上端1JTに対して平行となるようにされている。脚部11aは、畳んだ状態では、図2(A)に示すように、2つの長辺aT1、aT2と、2つの短辺aS11、aS21とで囲まれた脚部11aの側面11aSが載置面と接する。同様に、脚部11b、畳んだ状態では、図2(A)に示すように、2つの長辺bT1、bT2と、2つの短辺bS11、bS21とで囲まれた脚部11bの側面11bSが載置面と接する。
この場合には、図2(B)に示すように、底面1BTの左上端部に設けられ畳まれた脚部11bと右上端部に設けられ畳まれた脚部11aとの機能により、ペンタブレットは、使用者側が低く、その反対側が高くされる。この時の傾斜角度は、図2(B)に示したように、小さい傾斜角度で、ペンタブレットの操作面1Sを傾斜させることになる。なお、図2(A)において、突起13a、13bは、底面1BTのユーザ側に設けられた保護部材であり、例えばラバー(ゴム)素材により形成され、筐体1Bの底面1BTを保護すると共に、滑り止めとしても機能する。
また、底面1BTの左上端部と右上端部とのそれぞれに設けられる脚部11a、11bの間には、脚部11a、11bが畳まれた状態のときに、脚部11a、11bと共に載置面に接する固定脚部12が設けられている。これにより、脚部11a、11bと固定脚部12とによって、底面1BTの後端部分を載置面から持ち上げ、安定に小さい傾斜角度で操作面1Sを傾斜させることができる。なお、小さい傾斜角度は、後述もするように、脚部11a、11bを起こした状態のときに比べて小さな角度で操作面1Sを傾斜させることを意味している。
また、図2(A)、図3(A)に示すように、底面1BTの左上端部と右上端部とのそれぞれに設けられる脚部11a、11bに対応する位置には、畳まれた状態の脚部11a、11bの一部を収納する溝部10a、10bが設けられている。この溝部10a、10bは、脚部11a、11bがある程度の厚みを有することにより強度を持たせるようにした場合であっても、折り畳まれた状態の脚部11a、11bが、必要以上にペンタブレットの後端部分を載置面から持ち上げないようにできる。また、溝部10a、10bは、畳まれた状態の脚部11a、11bを保護する機能も有する。
この実施の形態においては、溝部10aの右端側(ペンタブレットの右外縁側)において、脚部11aの右端部を回動可能に筐体1Bに固定することにより、脚部11aを畳んだり、起こしたりすることができるようにしている。同様に、溝部10bの左端側(ペンタブレットの左外縁側)において、脚部11bの左端部を回動可能に固定することにより、脚部11bを畳んだり、起こしたりすることができるようにしている。
更に、この実施の形態では、図3(A)に示すように、脚部11a、11bを起こした状態の時には、脚部11aの底面11aTと脚部11bの底面11bTとが載置面と接する。脚部11aの底面11aTは、脚部11aの2つの短辺aS12、aS21と、脚部11aの厚み方向の2つの辺aA11、aA12とで囲まれた部分である。脚部11bの底面11bTは、脚部11bの2つの短辺bS12、bS21と、脚部11bの厚み方向の2つの辺bA11、bA12とで囲まれた部分である。
この場合には、図3(B)に示すように、底面1BTの左上端部に設けられ、起こされた状態の脚部11bと、右上端部に設けられ、起こされた状態の脚部11aとの機能により、ペンタブレットは、使用者側が低く、その反対側がより高くされる。この時の傾斜角度は、図3(B)と図2(B)とを比較すると分かるように、より大きい傾斜角度で、ペンタブレットの操作面1Sを傾斜させることになる。従って、使用者は、自分の使用目的に応じて、図2(A)、(B)に示したように、小さい傾斜角度で操作面1Sを傾けて使用したり、図3(A)、(B)に示したように、大きい傾斜角度で操作面1Sを傾けて使用したりできる。
また、図3(C)、(D)に示すように、脚部11aの側面11aSと底面11aTとには、ラバー(ゴム)が貼付され、脚部11aを保護すると共に滑り止めとしても機能する。同様に、脚部11bの側面11bSと底面11bTとには、ラバー(ゴム)が貼付され、脚部11bを保護すると共に滑り止めとしても機能する。また、固定脚部12の載置面と接する面にも、ラバー(ゴム)が貼付され、固定脚部12を保護すると共に滑り止めとしても機能する。
また、図3(B)、(C)に示したように、脚部11aの底面11aTは、ペンタブレットの後端側から前端側に向かって下がるように傾斜を持つ構成となっている。同様に、脚部11bの底面11bTもまた、ペンタブレットの後端側から前端側に向かって下がるように傾斜を持つ構成となっている。これにより、脚部11a、11bの底面11aT、11bTは、その全面が載置面と接触するようになる。従って、脚部11a、11bを起こした状態でも、脚部11a、11bの底面11aT、11bTの全面が載置面と接触することにより、安定にペンタブレットを支えることができる。
また、図3(D)に示すように、脚部11aの載置面と接する側の側面11aSは、円弧状に形成されている。図示しないが、脚部11bの載置面と接する側の側面11bSや固定脚部12の対応面もまた、同様に円弧状に形成されている。このため、脚部11a、11bを畳んで使用する場合には、脚部11a、11bの円弧状になった側面11aS、11bSや円弧状になった固定脚部12の対応面と載置面とが接触することになる。
このように、この実施の形態のペンタブレットは、図2(A)、(B)のように、小さい傾斜角度で操作面1Sを傾けて使用する場合には、上述した構成により、ペンタブレットを安定に載置面に載置して、その状態を維持できる。また、この実施の形態のペンタブレットは、図3(A)、(B)のように、大きい傾斜角度で操作面1Sを傾けて使用する場合でも、上述した構成により、ペンタブレットを安定に載置面に載置して、その状態を維持できる。
更に、図3(A)に示したように、脚部11bを収納するための溝部10bの底部には、電子ペンに装着する交換用の芯体を保持する芯体保持部14が設けられている。また、溝部10bの底部には、電子ペンに装着された芯体を取り外すための芯抜き部15が設けられている。
図4は、実施の形態のペンタブレットの底面図(図4(A))と脚部11a、11bを含む部分の断面図(図4(B))と脚部11b部分の断面の拡大図(図4(C))である。すなわち、図4(B)は、図4(A)のA−A線でペンタブレットを切断した場合の断面図(A−A断面図)である。また、図4(C)は、図4(B)のB−Bで示した矩形部分の拡大図(B−B部分拡大図)である。図4(A)、(B)、(C)においては、脚部11a、11bは、畳まれた状態を示している。また、図4(B)、(C)では、図の上側が操作面1Sになっている。
図4(B)のA−A断面図に示したように、脚部11bを収納する溝部10bの底部(図4(B)においては、畳まれた脚部11bの上側)には、更に凹部が設けられている。溝部10bの底部に設けられた凹部が芯体保持部14と芯抜き部15を構成する。すなわち、4(C)のB−B部分拡大図に示すように、脚部11bが収納される溝部10bの底部には、更に凹部14が設けられ、ここが芯体保持部14になる。芯体保持部14の右側にも芯体保持部14より深さのある凹部15が設けられ、ここが芯抜き部15になる。
芯体保持部14には、電子ペンの芯体を保持するための複数のスリットが設けられたスポンジ(図示せず)などの保持体が設けられる。当該保持体のスリットに芯体を挟み込ませることにより、図3(A)の溝部10bの部分に示したように芯体を安定に保持できる。また、芯抜き部15は、図3(A)の溝部10bの部分に示したように、中央部分に孔部を有するいわゆるドーナツ形状の円形部材15aが固定されている。当該円形部材15aの孔部に電子ペンに装着された芯体の先端部を挿入し、芯体の先端部の周囲を孔部の周囲に引っ掛けるようにして、電子ペンを引き上げると、電子ペンに装着された芯体を簡単に引き抜くことができる。
図4(C)において、矢印bが示すように、脚部11bを起こすことにより、芯体保持部14及び芯抜き部15が、図3(A)に示したように外部に露呈する。この芯抜き部15を利用して、電子ペンから装着されている芯体を抜き取り、芯体保持部14から交換用の芯体を取り出して、電子ペンに装着することができる。従って、細くて短いために紛失したり、折れたりしやすい電子ペン用の芯体を、ペンタブレットと共に確実に持ち歩き、必要に応じて電子ペンの芯体を交換し、入力作業に使用を来たすことが無いようにできる。
[実施の形態の効果]
上述した実施の形態において説明したように、ペンタブレットの底面に、畳んだ状態と起こした状態に遷移可能な脚部11a、11bを設けている。これにより、脚部11a、11bを畳んだときには小さな傾斜角度で操作面1Sを傾斜させ、脚部11a、11bを起こしたときには大きな傾斜角度で操作面1Sを傾斜させることができる。すなわち、簡単な構成で、使用者の目的に応じて、小さな傾斜角度で操作面1Sを傾斜させたり、大きな傾斜角度で操作面1Sを傾斜させたりすることが簡単にできる。
また、脚部11a、11bの載置面と接触する部分である側面11aS、11bS、底面11aT、11bTには、ラバー(ゴム)が貼付されている。これにより、脚部11a、11bを保護することができると共に、ペンタブレットが載置面において滑ることなく、安定して載置状態を維持できる。
また、脚部11bが収納される溝部10bを利用して、芯体保持部14や芯抜き部15を設けることができる。これにより、電子ペン用の細くて短いためになくしやすく、破損しやすい芯体を、ペンタブレットと共に、確実に持ち歩き、必要に応じて、芯体の交換を行うことができる。
[変形例]
なお、図2(A)を用いて説明したように、脚部11a、11bを畳んだ状態において、脚部11aの長辺aT1、aT2と、脚部11bの長辺bT1、bT2とは、底面1BTの上端1JTに対して平行となるようにした。しかし、これに限るものではない。脚部11aの長辺aT1、aT2の延長線と、脚部11bの長辺bT1、bT2の延長線とが、底面1BTの上端1JTに対して交差するように、脚部11a、11bを設けてもよい。
具体的には、脚部11a、11bを、上端1JT側で狭くなる態様(「ハの字」型)になるように設けたり、脚部11a、11bを、上端1JT側で広くなる態様(「逆ハの字」型)になるように設けたりすることができる。もちろん、脚部11aの長辺aT1、aT2の延長線と、脚部11bの長辺bT1、bT2の延長線とが、底面1BTの上端1JTに対して直交するように、脚部11a、11bを設けることも可能である。
しかし、脚部11a、11bを畳んだ状態において、脚部11aの長辺aT1、aT2と、脚部11bの長辺bT1、bT2とは、底面1BTの上端1JTに対してできるだけ平行に近くなるようにすることが望ましい。ペンタブレットをがたつくことなく、安定に載置面上に載置して、その状態を維持できるようにするためである。
また、上述した実施の形態では、脚部11a、11bを起こすための始点を底面1BTの外縁近傍に設けるようにした。これにより、図3(A)に示したように、ペンタブレットの底面1BTの内側から外側に向かって脚部11a、11bを起こすことができるが、これに限るものではない。逆に、脚部11a、11bを起こすための始点を底面1BTの外縁からより離れた内側に設けることにより、ペンタブレットの底面1BTの外側から内側に向かって脚部11a、11bを起こす態様とすることもできる。
なお、脚部11aの長辺aT1、aT2と、脚部11bの長辺bT1、bT2との長さを調整することにより、操作面の傾きを大きく傾斜させる場合の傾斜角を調整できる。また、脚部11aと脚部11bとの間に固定脚部12を設けない態様とすることも可能である。
1A…フロントパネル、1B…筐体、1S…操作面、1BT…底面、1JT…上端、2…LCD、2D…表示画面、3…位置検出センサ、3E…検出エリア、4…マザーボード、10a、10b…溝部、11a、11b…脚部、11aS、11bS…側面、11aT、11bT…底面、aA11、aA12…厚み方向の辺、bA11、bA12…厚み方向の辺、aT1、aT2、bT1、bT2…長辺、aS11、aS12、bS11、bS12…短辺、13a、13b…突起、14…芯体保持部、15…芯抜き部

Claims (9)

  1. 載置面と対向する底面の左上端部と右上端部とに設けられ、畳んだ状態と起こした状態とに遷移可能な板状体である脚部を備え、
    前記脚部を畳んだ状態では、前記脚部の2つの長辺と2つの短辺とで囲まれた前記脚部の側面が、前記載置面と接することにより小さい傾斜角度で操作面を傾斜させ、
    前記脚部を起こした状態では前記脚部の2つの短辺と厚み方向の2つの辺とで囲まれた前記脚部の底面が、前記載置面と接することにより大きな傾斜角度で操作面を傾斜させる
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記脚部の底面は、その全面が前記載置面に接触するように、傾斜が設けられていることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記底面の前記左上端部と前記右上端部とのそれぞれに設けられる前記脚部の間には、前記脚部が畳まれた状態のときに、前記脚部と共に前記載置面に接する固定脚部が設けられることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3のいずれかに記載の電子機器であって、
    前記底面の前記左上端部と前記右上端部とのそれぞれに設けられる前記脚部に対応する位置に、畳まれた状態の前記脚部の一部を収納する溝部が設けられていることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1、請求項2または請求項3のいずれかに記載の電子機器であって、
    前記脚部の前記載置面と接する部分には、滑り止め部材が設けられていることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項3に記載の電子機器であって、
    前記固定脚部の前記載置面と接する部分には、滑り止め部材が設けられていることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項4に記載の電子機器であって、
    当該電子機器は、電子ペンによる指示位置を検出する位置検出センサを備えており、
    前記溝部の底部には、前記電子ペンに装着する芯体を保持する芯体保持部が設けられていることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項4に記載の電子機器であって、
    電子ペンによる指示位置を検出する位置検出センサを備えており、
    前記溝部の底部には、前記電子ペンに装着された芯体を取り外すための芯抜き部が設けられていることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1に記載の電子機器であって、
    表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
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