JP3224930U - ベルトバックル用固定部材 - Google Patents

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明子 秋山
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Abstract

【課題】経年使用、使用頻度過多によって、固定されたベルトの位置が外れ、或いは、移動するといったことを抑制するベルトバックル用固定部材を提供する。【解決手段】表板2の裏面の一側端縁2aに対の角軸支持脚7と、角軸8と、一対のベルト端部把持部材9と、ベルト位置決め部材10とで構成されてなり、前記角軸8は、両端の角軸支持脚7と両端のベルト端部把持部材9とを貫いて、回転自在な支持材として構成されてなり、前記ベルト位置決め部材10は、前記角軸8に小角度回動自在に支持された爪部材13と、前記角軸8を被い角軸8に軸方向に延びるスリットを有して嵌挿されている角筒状基部14bとを有し、前記角筒状基部14bの中央部に突出した突片14cを備えてなるベルトバックル用固定部材によって達成される。【選択図】図4

Description

本考案は、ベルトバックル用固定部材、取り分け、係止用凹凸部を有したベルト内側面に、該凹凸部に爪部材を係止しすることで所定長さの環状にベルトを確実に固定するに際して、その固定を強固なものとする回転可能な固定器具を備えた、(衣服用)ベルトバックル用固定部材に関する。
従来、端部にバックルを固定してなるベルトの先端部を該バックルに所定長さの環状となるよう挿入し、所望の位置でバックルとベルトを固定するベルト長調節手段が開発されている。例えば、ベルト裏面にベルトの幅方向に並行する複数の凹凸よりなる係止凹凸部を構成し、一方、ベルトを挿入するバックルには係止爪を設け、該係止爪を前記係止凹凸部に係止することにより、所望位置でベルトとバックルとを係止する位置決めの手段が提案されている(特許文献1:登録実用新案第3024322号公報、及び特許文献2:登録実用新案第3051595号公報)。
上記先行技術の提案では、係止爪を係止凹凸部に突出させるために常時コイルスプリングにより係止爪を押圧しなければならず、また係止爪全幅で均等に付勢することはスプリングの数を増加しても、十分な安定はなかなか得られず、係止凹凸部におけるベルトの係止凹凸部材とバックルの爪部材との安定した固定は容易ではなかった。
また、コイルスプリングを使用しているバックルであると、ベルトの厚さによっては、バックルを通らず、また、薄すぎてもベルトが止まらずに滑ってしまうなどの問題点があった。
さらに、コイルスプリングの押圧する力が常時それを納めているバックルの裏側の固定された蓋部分にかかり、その蓋がその圧力と使用中ベルトを緩める時にかかる圧力の両方に耐えきれず蓋が外れ、中のコイルスプリングが飛び出てベルト止めとしての機能をなさないことがあった。
これに対して、ベルト裏面に設けた係止凹凸部材と、該係止凹凸部材に係止してベルトを望む長さの環状に固定する爪部材との係合が、安定してなされ、確実にバックルとバンドとの固定が行われ故障なく永く使用出来るように構成されたベルト用バックルが提案されている(特許文献3:登録実用新案第3152954号公報)。
しかしながら、当該ベルト用バックルであっても、経年使用、又は使用頻度過多により、バックルとバンドとを固定する固定部材が緩むことがあり、その結果、所定のベルトの長さで、ベルトが安定的に固定されなくなり、突発的な動作等により、ベルトの固定が外れて所定位置からずれてしまうことがあった。
登録実用新案第3024322号公報 登録実用新案第3051595号公報 登録実用新案第3152954号公報
本考案は上記の点に鑑みて、バックルとバンドとの固定が行われ、故障なく永年使用出来るベルトバックル用固定部材において、緩むことなく所定の位置でバンドが安定的に固定されることを提案する。
本考案は、ベルトの幅方向に向き平行する複数の凹凸よりなる係止凹凸部材を有するベルトバックルに用いられる(衣服用)ベルトバックル固定部材であって、
バックル表板の裏面の一側端縁に一対の角軸支持脚と、角軸と、一対のベルト端部把持部材と、ベルト位置決め部材とを備えてなり、
前記角軸は、前記一対の角軸支持脚と、一対のベルト端部把持部材とを貫いて、回転自在な支持材として構成されてなり、
前記ベルト位置決め部材は、前記角軸に小角度回動自在に支持された爪部材と、前記角軸を被い前記角軸に軸方向に延びるスリットを備えて嵌挿されている角筒状基部とを有し、前記角筒状基部の中央部に突出した突片を備えてなる、衣服ベルトバックル用固定部材。
本考案の衣服用ベルトバックル固定部材は、裏面にベルトの幅方向に向き平行する複数の凹凸よりなる係止凹凸部材を有する衣服用ベルトに用いられるバックル固定部材であって、前記バックルが、バックルの表板の裏面に、ベルト案内部材及びベルト位置固定部材を設け、ベルト位置固定部材は、表板の裏面の一側に対に設けた角軸支持脚間に回動自在に支持された角軸と、前記角軸に回動可能に支持された爪部材と、前記角軸を被い角軸に軸方向のスリットを設けて嵌挿されている角筒状基部を有し、前記基部から突出した突片を爪部材に当接して爪部材の爪を前記ベルト裏面の係止凹凸部材に当接係合するよう付勢した板バネ材とよりなるものとしたものであり、衣服ベルトバックル用固定部材は、前記角軸が、角軸支持脚間に、間隙距離によって嵌合され、かつ、前記角筒状基部により被覆した形態を形成してなるため、ベルト裏面の係止凹凸部材と係止するベルト位置固定部材の爪部材がその基部全幅で角状部分が角柱と一体に嵌合している状態で嵌合しているために角軸と角筒間に緩みがなく、また、角軸に対する角筒の巻き付き状態により爪部材と係止凹凸部材との嵌合固定状体は常に安定しており、バンドの使用中にバンド緊締度が低下するというような事態は生じないものとなった。
また、本考案によるベルトバックル用固定部材を用いた衣服用ベルトバックルは、コイルスプリング等の弾発力を使用するものに比し板バネ材のみの構造であるため故障なく永く、かつ、該部に埃等の付着もなく清潔に使用できる。
本考案によるバック用固定部材の正面拡大図。 本考案によるバックルの正面図。 本考案によるバックルの背面図。 本考案によるバンド端部固定片を開いた状態のバックルの背面図。 本考案によるバンド端部固定片を開いた状態のバックルの底面図。 本考案によるバックルにベルトを固定した状態の横断面図。
〔ベルトバックル用固定部材〕
本考案によるベルトバックル用固定部材4は、表板2の裏面の一側端縁2aに対の角軸支持脚7,7’と、角軸8と、一対のベルト端部把持部材9,9’と、ベルト位置決め部材10とで構成されてなり、
前記角軸8は、両端の角軸支持脚7,7’と両端のベルト端部把持部材9,9’とを貫いて、回転自在な支持材として構成されてなり、
前記ベルト位置決め部材10は、前記角軸8に小角度回動自在に支持された爪部材13と、前記角軸8を被い角軸8に軸方向に延びるスリット14aを有して嵌挿されている角筒状基部14bとを有し、前記角筒状基部14bの中央部に突出した突片14cを備えてなる。
本考案によるベルトバックル用固定部材は、角軸8が、一つの角軸支持脚7,7’と、一対のベルト端部把持部材9,9’を貫通して回転自在に設置されてなるものであるが、固定部材としての固定の機能を喪失することなく嵌合されてなることから、使用頻度によっても緩むことがなく、常に、ベルトを安定的に固定することが可能となり、その結果、突発的な動き、又は、経年使用によっても、固定されたベルトの位置が外れ、或いは、移動するといったことを高い次元において抑制することが可能となる。
〔バックル〕
本考案によるバックル1の形態を図面と共に次に説明する。図に示す通り、バックル1は表板2の裏面一側端縁2aに、ベルト3のバックル側端部3aを把持するベルト端部把持部材9及びベルト3の先端部3bの適宜部位をバックル1と固定するためのベルト固定部材4とを設け、表板2の裏面他側端縁2bにはベルト3に対しバックル1の位置を正しく保つよう保持するようベルト3をガイドする側面視コ字状のベルト案内部材6を設けている。
本考案によるベルトバックル用固定部材4にあっては、角軸8はその両端の角軸支持脚7,7に支持されている部分は適宜構造により、角軸支持脚7,7に対し旋回動自在としているが、中間部分は、断面角形(図示の例では4角形、好ましくは正方形)をなしている。角軸8には、ベルト端部把持部材9と、ベルト位置決め部材10とを支持する。ベルト端部把持部材9は角軸8に揺動自在に支持されたベルト端部受板11と、該受板11に揺動自在に支持された爪板12とよりなり、受板11に添わせて受板11上に置いたベルト3のバックル側端部3aを、爪板12を図4矢印方向に旋回することで爪板12の爪12aをベルト端部3aに喰い込ませ、ベルト3のバックル側端部3aをバックル1に固定する。
ベルト位置決め部材10は、前記角軸8に小角度回動自在に支持された爪部材13と、前記角軸8を被い角軸8に軸方向に延びるスリット14aを有して嵌挿されている角筒状基部14bとを有し、前記角筒状基部14bの中央部に突出した突片14cを前記爪部材13に当接して爪部材13の爪13aを後述するベルト3の係止凹凸部材15に係合させている。上記ベルト3の係止凹凸部材15は、ベルト3の内側面中央の長手方向に延設されており、例えば合成樹脂の成形品等よりなり、当該部材をベルト中央部に長く設けられた凹陥部などに埋め込むなどして構成される。
本考案によるベルトバックル用固定部材4は、通常使用する際は、図5に示す状態で使用される。即ち、ベルト位置固定部材4の爪部材13の爪13aは係止凹凸部材15の凹部15aと噛み合っており着用時にはベルト固定部材4は図5において左の方向に、また係止凹凸部材15は右の方向に引かれる力が働いていることになる。従って、係止凹凸部材15と係合しているベルト固定部材4との間においても同様の力関係が作用し、結果的には板バネ部材14にあっては、角軸8に嵌合している角筒状基部14bがスリット14aを締める方向への力を受けることにより、ベルト固定部材4の爪13aの係止力は強化されて、該部における係止作用に不安定な動作はなくなり、きちんとした緊締作用が行われることになる。
ベルト3を緩める際には、手動でベルト3の先端部3bの係止凹凸部材15の部分を持ち上げ、係止凹凸部材15とベルト位置固定手段4の爪13aとの係合を解くような作動をし、爪13aの自由度を高め爪部材13は凸部15bを越えて移動し、結果ベルトをゆるめることが出来る。
1 バックル
2 表板
2a 一側端縁
2b 他側端縁
3 ベルト
3a バックル側端部
3b 先端部
4 ベルト位置固定部材
6 ベルト案内部材
6a ベルト挿通口
7 角軸支持脚
8 角軸
9 ベルト端部把持部材
10 ベルト位置決め部材
11 ベルト端部受板
12 爪板
12a 爪
13 爪部材
13a 爪
14 板バネ材
14a スリット
14b 角筒状基部
14c 突片
15 係止凹凸部材
15a 凹部
15b 凸部

Claims (1)

  1. ベルトの幅方向に向き平行する複数の凹凸よりなる係止凹凸部材を有するベルトに用いるベルトバックル用固定部材であって、
    バックル表板の裏面の一側端縁に一対の角軸支持脚と、角軸と、一対のベルト端部把持部材と、ベルト位置決め部材とを備えてなり、
    前記角軸は、前記一対の角軸支持脚と、一対のベルト端部把持部材とを貫いて、回転自在な支持材として構成されてなり、
    前記ベルト位置決め部材は、前記角軸に小角度回動自在に支持された爪部材と、前記角軸を被い前記角軸に軸方向に延びるスリットを備えて嵌挿されている角筒状基部とを有し、前記角筒状基部の中央部に突出した突片を備えてなる、ベルトバックル用固定部材。
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