JP3224802B2 - ネジ込み蓋付ガス放出孔を備えた廃棄物収納容器 - Google Patents
ネジ込み蓋付ガス放出孔を備えた廃棄物収納容器Info
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- JP3224802B2 JP3224802B2 JP2000070452A JP2000070452A JP3224802B2 JP 3224802 B2 JP3224802 B2 JP 3224802B2 JP 2000070452 A JP2000070452 A JP 2000070452A JP 2000070452 A JP2000070452 A JP 2000070452A JP 3224802 B2 JP3224802 B2 JP 3224802B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、高度な密閉性能を
備えた廃棄物収納容器に関し、さらに詳しくは、容器内
での保管中にガスを発生する可能性のある廃棄物を収納
する場合でも、保管中に必要に応じてガスを放出するこ
とができ、長期にわたって安全に密閉保管が可能な廃棄
物収納容器に関するものである。
備えた廃棄物収納容器に関し、さらに詳しくは、容器内
での保管中にガスを発生する可能性のある廃棄物を収納
する場合でも、保管中に必要に応じてガスを放出するこ
とができ、長期にわたって安全に密閉保管が可能な廃棄
物収納容器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】原子力施設などから排出される放射性固
体廃棄物を密閉状態で収納保管するための容器は一般に
キャニスターと称されており、その代表的な構造を図５
に例示する。すなわち、収納容器１は頂面と底面が封止
された例えばステンレス鋼製の円筒からなり、容器頂部
には容器の運搬などに際して把持できるようにハンドリ
ングヘッド２が設けられており、容器胴部はその上部の
水平方向の切断個所で上部分１ａと下部分１ｂに切断さ
れる。この切断個所から容器の上部分１ａを取り除いた
後、放射性固体廃棄物を圧縮して円盤状とした廃棄物圧
縮体３を容器の下部分１ｂ内に順次積み重ねて収納し、
次いで容器の上部分１ａを被せ、切断面を突き合わせて
溶接により固着することにより、容器１内に放射性固体
廃棄物３を密閉収納することができる。
体廃棄物を密閉状態で収納保管するための容器は一般に
キャニスターと称されており、その代表的な構造を図５
に例示する。すなわち、収納容器１は頂面と底面が封止
された例えばステンレス鋼製の円筒からなり、容器頂部
には容器の運搬などに際して把持できるようにハンドリ
ングヘッド２が設けられており、容器胴部はその上部の
水平方向の切断個所で上部分１ａと下部分１ｂに切断さ
れる。この切断個所から容器の上部分１ａを取り除いた
後、放射性固体廃棄物を圧縮して円盤状とした廃棄物圧
縮体３を容器の下部分１ｂ内に順次積み重ねて収納し、
次いで容器の上部分１ａを被せ、切断面を突き合わせて
溶接により固着することにより、容器１内に放射性固体
廃棄物３を密閉収納することができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにして収
納容器１に密閉収納された放射性固体廃棄物３は、その
中に含まれる有機物や水などが放射線分解して水素ガス
を発生するため、保管中に密閉収納容器内部の圧力が上
昇して破裂したり、水素ガスが爆発したりする危険性が
ある。
納容器１に密閉収納された放射性固体廃棄物３は、その
中に含まれる有機物や水などが放射線分解して水素ガス
を発生するため、保管中に密閉収納容器内部の圧力が上
昇して破裂したり、水素ガスが爆発したりする危険性が
ある。
【０００４】このような危険を防止するために、収納容
器１のハンドリングヘッド２の中央にハンドリングヘッ
ド頂面から容器内部に貫通する貫通孔４を設け、この貫
通孔４の上部開口にフィルター（図示せず）を固着し、
容器内に発生したガスのみを容器外部に放出し、放射性
物質のダストは放出しないようにする構造が考えられて
いる。
器１のハンドリングヘッド２の中央にハンドリングヘッ
ド頂面から容器内部に貫通する貫通孔４を設け、この貫
通孔４の上部開口にフィルター（図示せず）を固着し、
容器内に発生したガスのみを容器外部に放出し、放射性
物質のダストは放出しないようにする構造が考えられて
いる。
【０００５】しかしながら、かような構造とした場合、
フィルター劣化時に新しいフィルターと交換するのが困
難であり、また収納容器の処分時に容器を高度に密封す
る必要が生じた場合、フィルター部分を高度に密封する
ことが困難となる。さらには、ハンドリングヘッドの貫
通孔を利用して流動性のある充填物を容器内の廃棄物に
注入する必要がある場合には対応が困難であるといった
課題もある。
フィルター劣化時に新しいフィルターと交換するのが困
難であり、また収納容器の処分時に容器を高度に密封す
る必要が生じた場合、フィルター部分を高度に密封する
ことが困難となる。さらには、ハンドリングヘッドの貫
通孔を利用して流動性のある充填物を容器内の廃棄物に
注入する必要がある場合には対応が困難であるといった
課題もある。
【０００６】そこで本発明は、保管中に発生するガスを
必要に応じて放出できるフィルターを備えるとともに、
フィルターの交換も容易に行うことができ、ガス放出時
以外には収納物の閉じ込め性能を確実に維持でき、しか
も必要に応じて高度の密封性を容易に付与することがで
き、さらには必要に応じて流動性のある充填物の注入も
可能な、改良された廃棄物収納容器を提供することを目
的としてなされたものである。
必要に応じて放出できるフィルターを備えるとともに、
フィルターの交換も容易に行うことができ、ガス放出時
以外には収納物の閉じ込め性能を確実に維持でき、しか
も必要に応じて高度の密封性を容易に付与することがで
き、さらには必要に応じて流動性のある充填物の注入も
可能な、改良された廃棄物収納容器を提供することを目
的としてなされたものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、廃棄
物収納容器頂部に設けたハンドリングヘッドの中央にハ
ンドリングヘッド頂面から容器内部に貫通するガス放出
孔を有し；このガス放出孔は上方から下方へ向かって大
径部分、中径部分および小径部分から形成され；大径部
分と中径部分との間には上部段差が、中径部分と小径部
分との間には下部段差がそれぞれ形成され；ガス放出孔
の小径部分内周に刻設されたネジにガス放出口を備えた
ネジ込み式フィルターカートリッジが下部段差で係止さ
れるように着脱自在に螺合され；ガス放出孔の大径部分
内周に刻設されたネジにネジ込み式蓋が上部段差で係止
されるように着脱自在に螺合されていることを特徴とす
るネジ込み蓋付ガス放出孔を備えた廃棄物収納容器であ
る。
物収納容器頂部に設けたハンドリングヘッドの中央にハ
ンドリングヘッド頂面から容器内部に貫通するガス放出
孔を有し；このガス放出孔は上方から下方へ向かって大
径部分、中径部分および小径部分から形成され；大径部
分と中径部分との間には上部段差が、中径部分と小径部
分との間には下部段差がそれぞれ形成され；ガス放出孔
の小径部分内周に刻設されたネジにガス放出口を備えた
ネジ込み式フィルターカートリッジが下部段差で係止さ
れるように着脱自在に螺合され；ガス放出孔の大径部分
内周に刻設されたネジにネジ込み式蓋が上部段差で係止
されるように着脱自在に螺合されていることを特徴とす
るネジ込み蓋付ガス放出孔を備えた廃棄物収納容器であ
る。
【０００８】前記したネジ込み式フィルターカートリッ
ジは、内部が中空とされた六角ボルトからなる頭部とこ
の頭部から下方へ伸びるネジ部とから構成され、このネ
ジ部の内部には頭部内中空部と連通する孔が形成され、
ネジ部内の孔の頭部内中空部への開口部にはフィルター
が固着され、頭部内中空部の壁の一部にガス放出口が開
口されている構造のものが好ましく使用できる。
ジは、内部が中空とされた六角ボルトからなる頭部とこ
の頭部から下方へ伸びるネジ部とから構成され、このネ
ジ部の内部には頭部内中空部と連通する孔が形成され、
ネジ部内の孔の頭部内中空部への開口部にはフィルター
が固着され、頭部内中空部の壁の一部にガス放出口が開
口されている構造のものが好ましく使用できる。
【０００９】さらに前記したネジ込み式蓋の頂面に、六
角レンチ嵌合用の六角形凹部を形成することにより、蓋
の着脱が容易に行える。
角レンチ嵌合用の六角形凹部を形成することにより、蓋
の着脱が容易に行える。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の廃棄物収納容器
の実施例における容器上部のみを示す縦断面図であり、
ネジ込み式フィルターカートリッジおよびネジ込み式蓋
を取り付けていない状態を示している。図１からわかる
ように、収納容器１０頂部にはハンドリングヘッド１１
が容器と一体的に取り付けられており、このハンドリン
グヘッド１１中央にガス放出孔１２が貫通して穿設され
容器１０内部と連通されている。
の実施例における容器上部のみを示す縦断面図であり、
ネジ込み式フィルターカートリッジおよびネジ込み式蓋
を取り付けていない状態を示している。図１からわかる
ように、収納容器１０頂部にはハンドリングヘッド１１
が容器と一体的に取り付けられており、このハンドリン
グヘッド１１中央にガス放出孔１２が貫通して穿設され
容器１０内部と連通されている。
【００１１】ガス放出孔１２は上方から下方へ向かって
大径部分１３、中径部分１４および小径部分１５から形
成されている。また大径部分１３と中径部分１４との間
には上部段差１６が形成され、中径部分１４と小径部分
１５との間には下部段差１７が形成されている。さら
に、大径部分１３の内周および小径部分１５の内周には
それぞれ雌ネジ１８、１９が刻設されている。
大径部分１３、中径部分１４および小径部分１５から形
成されている。また大径部分１３と中径部分１４との間
には上部段差１６が形成され、中径部分１４と小径部分
１５との間には下部段差１７が形成されている。さら
に、大径部分１３の内周および小径部分１５の内周には
それぞれ雌ネジ１８、１９が刻設されている。
【００１２】図２は、図１のガス放出孔１２にネジ込み
式フィルターカートリッジ２０およびネジ込み式蓋３０
を取り付けた状態を示しており、図３は図２の分解斜視
図である。図２および図３からわかるように、ガス放出
孔１２の小径部分１５にはネジ込み式フィルターカート
リッジ２０がパッキング４１を挟んで下部段差１７で係
止されるように螺合され、大径部分１３にはネジ込み式
蓋３０がパッキング４２を挟んで上部段差１６で係止さ
れるように螺合されている。フィルターカートリッジ２
０の小径部分１５への螺合は、フィルターカートリッジ
２０のネジ部２２の外周に刻設した雄ネジ２３を小径部
分１５内周の雌ネジ１９にネジ込むことによりなされ
る。また、蓋３０の大径部分１３への螺合は、蓋３０の
外周に刻設した雄ネジ３１を大径部分１３内周の雌ネジ
１８にネジ込むことによりなされる。蓋３０の頂面に
は、六角レンチを嵌合するための六角形凹部３２が形成
されている。
式フィルターカートリッジ２０およびネジ込み式蓋３０
を取り付けた状態を示しており、図３は図２の分解斜視
図である。図２および図３からわかるように、ガス放出
孔１２の小径部分１５にはネジ込み式フィルターカート
リッジ２０がパッキング４１を挟んで下部段差１７で係
止されるように螺合され、大径部分１３にはネジ込み式
蓋３０がパッキング４２を挟んで上部段差１６で係止さ
れるように螺合されている。フィルターカートリッジ２
０の小径部分１５への螺合は、フィルターカートリッジ
２０のネジ部２２の外周に刻設した雄ネジ２３を小径部
分１５内周の雌ネジ１９にネジ込むことによりなされ
る。また、蓋３０の大径部分１３への螺合は、蓋３０の
外周に刻設した雄ネジ３１を大径部分１３内周の雌ネジ
１８にネジ込むことによりなされる。蓋３０の頂面に
は、六角レンチを嵌合するための六角形凹部３２が形成
されている。
【００１３】図４は、フィルターカートリッジ２０の斜
視図（ａ）および縦断面図（ｂ）を示しており、内部が
中空とされた六角ボルトからなる頭部２１と、この頭部
から下方へ伸びるネジ部２２とから構成されている。ネ
ジ部２２の内部には孔２４が形成されていて、この孔２
４は頭部２１内中空部２５と連通している。孔２４の中
空部２５への開口部にはフィルター２６が固着されてお
り、さらに頭部内中空部２５の壁の一部にガス放出口２
７を開口させてある。
視図（ａ）および縦断面図（ｂ）を示しており、内部が
中空とされた六角ボルトからなる頭部２１と、この頭部
から下方へ伸びるネジ部２２とから構成されている。ネ
ジ部２２の内部には孔２４が形成されていて、この孔２
４は頭部２１内中空部２５と連通している。孔２４の中
空部２５への開口部にはフィルター２６が固着されてお
り、さらに頭部内中空部２５の壁の一部にガス放出口２
７を開口させてある。
【００１４】上述したごとき構成を有する本発明の廃棄
物収納容器を使用するに際しては、図５の従来の収納容
器と同様に、容器胴部をその上部で水平方向に切断し、
切断された容器上部のハンドリングヘッド１１に設けら
れたガス放出孔１２の小径部分１５にフィルターカート
リッジ２０をネジ込み螺合させる。ネジ込み作業は、頭
部２１の六角ボルトをソケットレンチなどにより回転さ
せることによって容易に行うことができ、パッキング４
１の作用により締め付けトルクを制御することでフィル
ターカートリッジ交換時の閉じ込め機能を管理すること
ができる。ガス放出孔１２の小径部分１５にフィルター
カートリッジ２０をネジ込んだ後、さらにガス放出孔１
２の大径部分１３に蓋３０をネジ込み螺合させる。蓋３
０のネジ込み作業は、蓋頂面に形成した六角形凹部３２
に六角レンチを嵌合して回転させることによって容易に
行うことができ、パッキング４２の作用により締め付け
トルクを制御することで閉じ込め機能を管理することが
できる。
物収納容器を使用するに際しては、図５の従来の収納容
器と同様に、容器胴部をその上部で水平方向に切断し、
切断された容器上部のハンドリングヘッド１１に設けら
れたガス放出孔１２の小径部分１５にフィルターカート
リッジ２０をネジ込み螺合させる。ネジ込み作業は、頭
部２１の六角ボルトをソケットレンチなどにより回転さ
せることによって容易に行うことができ、パッキング４
１の作用により締め付けトルクを制御することでフィル
ターカートリッジ交換時の閉じ込め機能を管理すること
ができる。ガス放出孔１２の小径部分１５にフィルター
カートリッジ２０をネジ込んだ後、さらにガス放出孔１
２の大径部分１３に蓋３０をネジ込み螺合させる。蓋３
０のネジ込み作業は、蓋頂面に形成した六角形凹部３２
に六角レンチを嵌合して回転させることによって容易に
行うことができ、パッキング４２の作用により締め付け
トルクを制御することで閉じ込め機能を管理することが
できる。
【００１５】一方、切断された容器の下部分には廃棄物
圧縮体を順次積み重ねて収納する。その後、切断されて
いた容器の上部分を被せて切断面を突き合わせ、溶接に
より容器の上部分と下部分とを固着することによって、
収納物の閉じ込め性能を確保することができる。
圧縮体を順次積み重ねて収納する。その後、切断されて
いた容器の上部分を被せて切断面を突き合わせ、溶接に
より容器の上部分と下部分とを固着することによって、
収納物の閉じ込め性能を確保することができる。
【００１６】この状態で収納容器を保管中に内部の廃棄
物からガスが発生した場合、ガスはフィルターカートリ
ッジ２０のネジ部２２の孔２４、フィルター２６、頭部
２１内中空部２５、ガス放出口２７を通ってガス放出孔
１２の中径部分１５に溜まる。このとき、ネジ込み式の
蓋３０を計画的に開けてガスを放出することによって、
容器内部の圧力上昇を防止できる。可燃性ガスが発生す
る場合においても、容器内部で爆発限界濃度に達する前
にガス放出を行うことで、安全管理が可能となる。フィ
ルターカートリッジ２０のフィルター２６は、放射性ダ
ストなどの固型分は通過させないため、放射性ダストの
容器外への飛散を防止できる。ガス放出後は、蓋３０を
ネジ込んでガス放出孔の大径部分１３を密閉することに
より、再び収納物の閉じ込め性能を維持することができ
る。
物からガスが発生した場合、ガスはフィルターカートリ
ッジ２０のネジ部２２の孔２４、フィルター２６、頭部
２１内中空部２５、ガス放出口２７を通ってガス放出孔
１２の中径部分１５に溜まる。このとき、ネジ込み式の
蓋３０を計画的に開けてガスを放出することによって、
容器内部の圧力上昇を防止できる。可燃性ガスが発生す
る場合においても、容器内部で爆発限界濃度に達する前
にガス放出を行うことで、安全管理が可能となる。フィ
ルターカートリッジ２０のフィルター２６は、放射性ダ
ストなどの固型分は通過させないため、放射性ダストの
容器外への飛散を防止できる。ガス放出後は、蓋３０を
ネジ込んでガス放出孔の大径部分１３を密閉することに
より、再び収納物の閉じ込め性能を維持することができ
る。
【００１７】フィルターカートリッジ２０のフィルター
２６が劣化または破損した場合には、ネジ込み式蓋３０
を取り外した後、フィルターカートリッジを取り外して
新たなフィルターカートリッジをネジ込んで取り付ける
ことにより、容易に交換することができる。
２６が劣化または破損した場合には、ネジ込み式蓋３０
を取り外した後、フィルターカートリッジを取り外して
新たなフィルターカートリッジをネジ込んで取り付ける
ことにより、容易に交換することができる。
【００１８】また、この収納容器内に収納した廃棄物に
例えばセメントなどの流動性のある充填物を注入する必
要が生じた場合には、ネジ込み式蓋３０およびネジ込み
式フィルターカートリッジ２０を取り外し、開放された
ガス放出孔１２から充填物を注入することができる。
例えばセメントなどの流動性のある充填物を注入する必
要が生じた場合には、ネジ込み式蓋３０およびネジ込み
式フィルターカートリッジ２０を取り外し、開放された
ガス放出孔１２から充填物を注入することができる。
【００１９】さらに廃棄物を収納した容器の高度な密封
が必要となった場合には、ネジ込みにより取り付けた蓋
３０をハンドリングヘッド１１へ溶接することにより容
易かつ確実に高度な密封を行うことができる。その理由
は、蓋の溶接部分は容器のハンドリングの際においても
大きな応力がかからない部分であること、蓋がネジ込み
式であるため溶接時の熱変形により外れにくくなり遠隔
操作での溶接が可能となったことが挙げられる。
が必要となった場合には、ネジ込みにより取り付けた蓋
３０をハンドリングヘッド１１へ溶接することにより容
易かつ確実に高度な密封を行うことができる。その理由
は、蓋の溶接部分は容器のハンドリングの際においても
大きな応力がかからない部分であること、蓋がネジ込み
式であるため溶接時の熱変形により外れにくくなり遠隔
操作での溶接が可能となったことが挙げられる。
【００２０】
【発明の効果】上述したところからわかるように本発明
によれば、以下のような効果が奏せられる。
によれば、以下のような効果が奏せられる。
【００２１】（１）廃棄物収納容器のハンドリングヘッ
ド中央に設けたガス放出孔の下部にフィルターカートリ
ッジを、上部に蓋をそれぞれネジ込み式に取り付けたこ
とによって、蓋の開放時には容器内で発生したガスを容
器外に放出するとともに固型分の放散は阻止でき、蓋の
閉止時にはガスを容器内に閉じ込めることができる。そ
の結果、容器内の圧力制御が可能となる。
ド中央に設けたガス放出孔の下部にフィルターカートリ
ッジを、上部に蓋をそれぞれネジ込み式に取り付けたこ
とによって、蓋の開放時には容器内で発生したガスを容
器外に放出するとともに固型分の放散は阻止でき、蓋の
閉止時にはガスを容器内に閉じ込めることができる。そ
の結果、容器内の圧力制御が可能となる。
【００２２】（２）フィルターカートリッジをネジ込み
式としたことにより、フィルターの劣化や破損が生じた
場合でもフィルターカートリッジ全体を容易に交換する
ことができる。
式としたことにより、フィルターの劣化や破損が生じた
場合でもフィルターカートリッジ全体を容易に交換する
ことができる。
【００２３】（３）容器の高度な密封が必要となった場
合には、蓋部分を容器のハンドリングヘッドに溶接する
ことにより容易かつ確実に高度密封することができる。
また蓋をネジ込み式としたため、溶接時に熱変形により
蓋部分が外れにくくなり、遠隔操作による溶接作業が簡
単に行える。
合には、蓋部分を容器のハンドリングヘッドに溶接する
ことにより容易かつ確実に高度密封することができる。
また蓋をネジ込み式としたため、溶接時に熱変形により
蓋部分が外れにくくなり、遠隔操作による溶接作業が簡
単に行える。
【００２４】（４）蓋およびフィルターカートリッジの
両方をネジ込み式で取り外し可能としたため、廃棄物収
納後の容器内部に流動性のある充填剤を必要に応じて注
入することが可能となる。
両方をネジ込み式で取り外し可能としたため、廃棄物収
納後の容器内部に流動性のある充填剤を必要に応じて注
入することが可能となる。
【図１】本発明の廃棄物収納容器の実施例における容器
上部のみを示す縦断面図である。
上部のみを示す縦断面図である。
【図２】図１の容器上部にネジ込み式フィルターカート
リッジとネジ込み式蓋を取り付けた状態を示す縦断面図
である。
リッジとネジ込み式蓋を取り付けた状態を示す縦断面図
である。
【図３】図２の分解斜視図である。
【図４】フィルターカートリッジの斜視図（ａ）および
縦断面図（ｂ）である。
縦断面図（ｂ）である。
【図５】従来の廃棄物収納容器を説明する分解斜視図で
ある。
ある。
１０：収納容器 １１：ハンドリングヘッド １２：ガス放出孔 １３：大径部分 １４：中径部分 １５：小径部分 １６：上部段差 １７：下部段差 １８：大径部分内周のネジ １９：小径部分内周のネジ ２０：フィルターカートリッジ ２１：フィルターカートリッジの頭部 ２２：フィルターカートリッジのネジ部 ２４：ネジ部内の孔 ２５：頭部内の中空部 ２６：フィルター ２７：ガス放出口 ３０：蓋 ３２：レンチ嵌合用凹部 ４１、４２：パッキング
フロントページの続き (72)発明者 石川 一富 茨城県那珂郡東海村大字村松４番地33 検査開発株式会社 東海事業所内 (72)発明者 須藤 光男 茨城県那珂郡東海村大字村松４番地33 検査開発株式会社 東海事業所内 (72)発明者 根岸 達也 茨城県那珂郡東海村大字村松４番地33 検査開発株式会社 東海事業所内 (56)参考文献 特開 平６−201894（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G21F 5/002 G21F 5/005 G21F 9/36 501
Claims (3)
- 【請求項１】 廃棄物収納容器頂部に設けたハンドリン
グヘッドの中央にハンドリングヘッド頂面から容器内部
に貫通するガス放出孔を有し；このガス放出孔は上方か
ら下方へ向かって大径部分、中径部分および小径部分か
ら形成され；大径部分と中径部分との間には上部段差
が、中径部分と小径部分との間には下部段差がそれぞれ
形成され；ガス放出孔の小径部分内周に刻設されたネジ
にガス放出口を備えたネジ込み式フィルターカートリッ
ジが下部段差で係止されるように着脱自在に螺合され；
ガス放出孔の大径部分内周に刻設されたネジにネジ込み
式蓋が上部段差で係止されるように着脱自在に螺合され
ていることを特徴とするネジ込み蓋付ガス放出孔を備え
た廃棄物収納容器。 - 【請求項２】 前記ネジ込み式フィルターカートリッジ
は、内部が中空とされた六角ボルトからなる頭部とこの
頭部から下方へ伸びるネジ部とから構成され、このネジ
部の内部には頭部内中空部と連通する孔が形成され、ネ
ジ部内の孔の頭部内中空部への開口部にはフィルターが
固着され、頭部内中空部の壁の一部にガス放出口が開口
されていることを特徴とする請求項１記載の収納容器。 - 【請求項３】 前記ネジ込み式蓋の頂面には、六角レン
チ嵌合用の六角形凹部が形成されていることを特徴とす
る請求項１記載の収納容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000070452A JP3224802B2 (ja) | 2000-03-14 | 2000-03-14 | ネジ込み蓋付ガス放出孔を備えた廃棄物収納容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000070452A JP3224802B2 (ja) | 2000-03-14 | 2000-03-14 | ネジ込み蓋付ガス放出孔を備えた廃棄物収納容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001264486A JP2001264486A (ja) | 2001-09-26 |
| JP3224802B2 true JP3224802B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=18589183
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000070452A Expired - Fee Related JP3224802B2 (ja) | 2000-03-14 | 2000-03-14 | ネジ込み蓋付ガス放出孔を備えた廃棄物収納容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3224802B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103345955A (zh) * | 2013-07-02 | 2013-10-09 | 中科华核电技术研究院有限公司 | 中、低放射性核废料处理装置 |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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