JP3224796U - 既設の水力発電装置の稼働率を増大させる揚水装置。 - Google Patents

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Abstract

【課題】平地の高所に短時間で大量の水を継続して揚水する揚水装置を提供する。【解決手段】水門と、電動弁座Dを閉ざし、下部貯水槽内を密閉化し、下部貯水槽の垂直方向の壁と上蓋に接着されているゴム袋内の圧縮空気とで、下部貯水槽の垂直方向の壁とゴム袋を密着させて下部貯水槽内の水が両者の間を上がるのを阻止し、上蓋の鉄の部分、上蓋と鉄塊とを繋いでいる複数の鉄棒の鉄、鉄塊の鉄の合計重量で、上蓋を下部貯水槽の底面より0.4m上の位置まで引き下げ、下部貯水槽にある水を、下部貯水槽の底部から伸びている連結水路と連結されている複数の揚水管と、揚水管の最上部に設けてある電動弁座E(28)を通じて上部貯水槽に貯水する。【選択図】図1

Description

既設の水力発電装置の稼働率を増大させる揚水装置に関する。
揚水の方法として揚水ポンプを使用して揚水する技術があり、特許文献1の特開2016-035243は揚水ポンプを使用して水を揚水する考案である。
特許文献1では高所にある水を水車に落下させて、水車に接続された遠心ポンプ、多段ポンプ、軸流ポンプ、斜流ポンプ等の水車駆動ポンプで揚水しているが、小規模揚水にしか利用出来ないという欠点があった。
本考案はこの欠点をカバーして大規模揚水に利用出来る揚水装置であって、上蓋(22)を構成している鉄板と、上蓋(22)と鉄塊(21)を繋いでいる複数の鉄棒(20)と、鉄塊(21)の重みで上蓋(22)を下降させて、密閉化されている下部貯水槽(19)の水を揚水する考案であるから本考案は特許文献1とは異なる考案である。
特開2016-035243
本考案の概略
以下に貯水池(1)、第一貯水槽(8)、第二貯水槽(15)、水門(16)、下部貯水槽(19)、上部貯水槽(27)、圧縮空気生成装置と真空生成装置、本考案での電源について述べるとともに本考案の概略を述べる。
本考案は特許6263684号に記載の揚水の方法を使用して既設の水力発電装置の稼働率を増大させる揚水装置である。
貯水池
貯水池(1)には図1に示す様に取水口(2)から導水管(3)を経由して水車(4)に供給される水が貯槽されており、貯水池(1)の貯水位(51)は上部貯水槽(27)の底部より低い位置にある。
第一貯水槽
貯水池(1)の下部に設けてある導水管(3)に対面している水車(4)と、水車(4)が設置されている水車室(6)と、水車室(6)の右に設けてある発電機室(7)に発電機(5)が設けてあり、図2は水車室(6)の直下に設けられている左右の長さ5m、上下方向の高さ2m、体積50m3の直方体の第一貯水槽(8)の概念図であるが、図2に示す様に第一貯水槽(8)の上面には電動弁座A(9)が設けてあり、電動弁座A(9)が開けられている時、水車室(6)へ落下した水は第一貯水槽(8)に貯水される。
第一貯水槽(8)の右下の部分には放流口(10)が設けられ、放流口(10)が第一貯水槽(8)と接続されている部分には電動弁座B(11)が設けてあり、電動弁座B(11)が開けられている時、第一貯水槽(8)内の水はダムの下流へ放流される。
第一貯水槽(8)の左下の部分には流出口(12)が設けられ、流出口(12)が第一貯水槽(8)と接続されている部分には電動弁座C(13)が設けてあり、流出口(12)は流出管(14)に接続され、流出管(14)は左へ伸びて左側貯水池岸の外側の地中に設けてある第二貯水槽(15)の右側上部に連結され、電動弁座C(13)が開けられている時、第一貯水槽(8)内の水は第二貯水槽(15)に注入される。
第二貯水槽
第二貯水槽(15)は左側貯水池岸の外側の地中に設けてあり、第一貯水槽(8)内の水が注入され、第二貯水槽の上面は第一貯水槽の底部の2m下の位置にある。
図3は前記流出管(14)と連結されている第二貯水槽(15)の概念図であるが、図3に示す様に第二貯水槽(15)の体積は、深さ20m、左右の長さ25m、水平方向の長さが、前記流出管(14)と連結されている流出管(14)の下の辺が左へ伸ばされている線上にある第二貯水槽(15)の下の辺から前方へ伸びている300mの辺に囲まれている直方体で、容量は20m×25m×300m=15万m3である。
第二貯水槽(15)の左下の内面には水門(16)が設けてあり、水門(16)には注水管(17)が接続してあり、注水管(17)の先端にはラッパ状の吸出管(18)が設けてあり、ラッパ状の吸出管(18)は下部貯水槽(19)に接続されている。
水門(16)が開けられると第二貯水槽(15)内の水は注水管(17)、ラッパ状の吸出管(18)を経由して下部貯水槽(19)に注入される。
水門
第二貯水槽(15)の内面の所定の場所に縦、4.55m、幅5cmのガイドレールが2本、1.6m離れて設けてあり、前記ガイドレールの中を縦、2.95m、横1.58m、厚み2cmの水門(16)が昇降し、第二貯水槽(15)と注水管(17)を連通させたり、遮断する。
水門(16)上部の幅2cmの鉄の部分の垂直方向の壁の外側に装着してあるN極とS極に着磁された0.8cm幅に設定された上下2枚のゴム磁石Aと、ゴム磁石Aと対面するガイドレールの垂直方向の内面は透磁性の高いフイルムで覆われ、フイルムの内部には、前記ガイドレールの天から、1.6m下の位置まで160の棚があり、その中にコイル芯に強磁性体を用いた、前記ゴム磁石Aと同一の0.8cm幅に設定された電磁石Aとの間に、リニアモーターAが設営され、電磁石Aの棚1個の長さは1cmになっていて1回の電極切替で水門(16)は1cm昇降する。
電極切替のためにコントローラと、ドライバが設置され、コントローラに電流が流されると、ドライバへパルス信号が与えられ、ドライバは電磁石Aの電流切り替えを行い、電磁石Aの電極を下方向に切り変えると、ゴム磁石AのN極とS極は各々1つ下の極に吸引されて下方へ1cm移行し、電磁石Aの電極を上方向に切り変えると、ゴム磁石AのN極とS極は各々1つ上の極に吸引されて上方へ1cm移行する。
1秒間に160回の電極切り変えで、水門(16)は1.6m昇降し、水門(16)の最下部にある水門(16)も1.6m昇降する。
第二貯水槽(15)にある水門(16)と対面している位置には外径1.54m、内径1.5mの円筒形の注水管(17)が水平方向に設けてあり、リニアモーターAが上昇すると水門(16)が開き、注水管(17)へ水が注水され、下降すると水門(16)が閉じられ、注水管(17)への注水は停止される。
下部貯水槽
下部貯水槽(19)は左側貯水池岸の外側の地中であるとともに第二貯水槽(15)の左側の位置に設けられ、下部貯水槽(19)の上面は、第二貯水槽(15)の底部の2m下の位置にあり、第二貯水槽(15)内の水が注入される。
下部貯水槽(19)は外形35m、内径34.9mの円筒形の容器で、下部貯水槽(19)の天井と、底面は6.3m離れていて上蓋(22)が5.8m下降すると上蓋(22)の下降は停止して、揚水は終了する。
揚水される水量は1回あたり、3.14×(34.9×34.9×5.8)1/4=5545.6トン≒5500トンである。
下部貯水槽(19)の上方にある鉄塊(21)は、直径7m、高さ1mの円筒形で、上下方向に5.8m昇降する。
上蓋(22)は、直径34,895m、厚み0.1mの鉄板の側面に、幅3cm、長さ3cmの空間になっていて、各空間の上下にある2か所の膜を含めて垂直方向の長さが0.1mのゴム袋が3個設けられ、上蓋(22)の上面は鉄塊(21)の1.9m下にあり直径0.5mの鉄棒(20)8本で鉄塊(21)に連結されている。
鉄塊(21)の上方には,下部貯水槽(19)の外径の垂直方向の壁から、上方に伸びている36本の鉄柱A(52)が垂直に設けられ、鉄柱A(52)には水平方向に鉄柱B(53)が36本設けられ、36本の鉄柱B(53)にはそらせ車A(33)、そらせ車B(34)が36個づつ設けてあり、下部貯水槽(19)の外面から1m外側の土製の架台の上には36機の電動モーターと、電動モーターの回転軸が延長された軸L3(46)が36機設けてあり、36機の軸L3(46)には地点A(47)が36個、地点B(49)が36個設けてあり、36個の地点A(47)には、巻き取り機A(48)が36機設置され、36個の地点B(49)には巻き取り機B(50)が36機設置されている。
図4は下部貯水槽(19)の下部の鉄床B(23)の上方0.1m〜0.4mから水平方向に延びている円筒形の連結水路(24)と、連結水路(24)内に設けてある電動弁座D(25)と、連結水路(24)に連結されている揚水管(26)の概念図であるが、図4に示す様に下部貯水槽(19)の下部から水平方向に延びている円筒形の連結水路(24)が設けられ、連結水路(24)内には電動弁座D(25)が設けてあり、連結水路(24)は揚水管(26)に連結されていて、揚水管(26)は外径1.8m、内径1.75mで複数本設けてあり、揚水管(26)は所定の高さで上部貯水槽(27)に接続されていて、下部貯水槽(19)内の水は前記水門(16)と電動弁座D(25)が閉ざされ密閉されている状態で揚水され、連結水路(24)と揚水管(26)を経由して上部貯水槽(27)に注入される。
上部貯水槽
上部貯水槽(27)は左側貯水池岸の外側にあるとともに下部貯水槽(19)の上方の位置に設けてあり、図1に示す様に上部貯水槽(27)の底部は貯水池(1)の貯水位より高い位置にあり、上部貯水槽から貯水池(1)に注水が可能な位置にある。
上部貯水槽(27)は外形35m、内径34.9mの円筒形の容器で、上部貯水槽(27)の天井と、底面は17.4m離れていて上部貯水槽(27)の容量は 3.14×(34.9×34.9×17.4)1/4=16636.8m3≒16600m3である。
図1に示す様に上部貯水槽(27)の左側上部には揚水管(26)が接続されていて揚水管(26)の上部貯水槽(27)に接続されている位置には電動弁座E(28)が設けてあり、前記下部貯水槽(19)内の水が揚水管(26)と電動弁座E(28)を経由して上部貯水槽(27)に注入され、上部貯水槽(27)の右側底部には図1に示す様に上部貯水槽(27)から貯水池(1)へ上部貯水槽(27)内の水を注入する注入口(29)が設けられ、注入口(29)の上部貯水槽(27)に接続されている位置には電動弁座F(30)が設けてあり、上部貯水槽(27)内の水が注入口(29)、電動弁座F(30)を経由して貯水池(1)へ注入される。
貯水池(1)、第一貯水槽(8)、第二貯水槽(15)、下部貯水槽(19)、上部貯水槽(27)の水位は電子セオドライトと光波距離計を組み合せたトータルステーションで観察されている。
圧縮空気生成装置と真空生成装置
本考案には圧縮空気生成装置と真空生成装置が設けてあり、空気圧縮機で0.8MPAの圧縮空気を生成し、空気タンクA(31)に0.6MPAの圧縮空気として貯蔵し、需要に応じて空気タンクA(31)の圧縮空気を増圧器Aで1MPAに増圧して、0.6MPA或いは1MPAで送られる。
各真空発生装置は負圧を発生させる場所とホースで繋がっている。
本考案での電源
本考案の電源は本考案とは別の揚水方法の水力発電で生成された電気が使用され、水力発電のCO2発生はゼロなので、駆動源の電気から本考案で発生させる電力までの全てがクリーンエネルギーの発電装置となる。
本考案の揚水機構は上蓋(22)を構成している鉄板と、上蓋(22)と鉄塊(21)を繋いでいる複数の鉄棒(20)の鉄と、鉄塊(21)の鉄の合計重量で上蓋(22)を下降させて、密閉化されている下部貯水槽(19)の水を揚水する機構である。
平地の高所に短時間に大量の水を繰り返し揚水する方法があれば、水車に落下した水を貯水池に揚水し、設備稼働率を増大させることが可能になり、大規模の発電量を獲得することが可能になる。
そこで5この考案は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、平地の高所に短時間で大量の水を繰り返し揚水することを課題とする。
水門と、電動弁座D(25)を閉ざし、下部貯水槽内を密閉化し、下部貯水槽の垂直方向の壁と上蓋に接着されているゴム袋内の圧縮空気とで、下部貯水槽の垂直方向の壁とゴム袋を密着させて下部貯水槽内の水が両者の間を上がるのを阻止し、上蓋の鉄の部分、上蓋と鉄塊とを繋いでいる複数の鉄棒の鉄、鉄塊の鉄の合計重量で、上蓋を下部貯水槽の底面より0.4m上の位置まで引き下げ、下部貯水槽にある水を、下部貯水槽の底部から伸びている連結水路と連結されている複数の揚水管と、揚水管の最上部に設けてある電動弁座E(28)を通じて上部貯水槽に貯水して課題を解決する。
本考案の効果は、既設の水力発電装置の設備稼働率を増大させることにある。
我が国の水力発電装置の設備稼働率は1985年から2018年までの33年間ほぼ19%で推移しており、この数値は諸外国に比べて突出して低い数値である。
我が国の水力発電装置の1960年の設備稼働率は60%だったので三分の一に
減少している。
減少の原因は機器の経年劣化による機能の低下等複雑な要因が重なっているが最大の要因は発電用の水利権は治水対策との兼ね合い等様々な制約があり、操業出来ない時間帯が発生することにある。
2011年版ダム年鑑(日本ダム協会)によると、日本には発電可能のダムが773あり、発電装置が設けて無いダムを含めたダム総数の約28.5%に当る。
水利権の使用可能な時間帯を長くして、設備稼働率を増大させるために、豊水時に第二貯水槽(15)と上部貯水槽に貯槽しておき、貯水池(1)の貯水位が上昇している時以外の時に貯水池(1)に上部貯水槽の水を補充して貯水池(1)の貯水位の低下を緩やかにすることによって設備稼働率の増大が達成可能となる。
水車へ落下した水は水車室(6)、第一貯水槽(8)、第二貯水槽(15)を経由して下部貯水槽(19)から揚水管(26)を経由して上部貯水槽(27)に注入され、上部貯水槽の水を貯水池(1)に注入することによって貯水池(1)の貯水位(51)は所定の位置に維持される。
我が国において、水車へ落下した水を揚水する手法は、電力会社の電力ダムにおいて、原発の夜間操業時に発生した電力を利用して揚水機能を持つ水車が設置されている発電所で夜間に揚水し昼間に発電する方法があるが、国が管理する多目的ダムにおいては水車へ落下した水を揚水する装置は無く、本考案による陽水手法が初めての装置であり、本考案により、発電量が増大するが、この発電量を生成する導水管、水車、発電機は既設の設備を使用するので大幅なコストダウンが発生する。
は装置全体の概念図。 は水車室(6)の直下に設けられている直方体の第一貯水槽(8)の概念図。 は流出管(14)と連結されている第二貯水槽(15)の概念図。 は下部貯水槽(19)の下部から水平方向に延びている円筒形の連結水路(24)と、連結水路(24)内に設けてある電動弁座D(25)と、連結水路(24)に連結されている揚水管(26)の概念図。 は下部貯水槽の垂直方向の壁(40)とゴム袋3個が接している概念図。 はab、cdの溝が刻んである上蓋(22)の上面。 は鉄柱A(52)を挟んで右方向に伸ばされている鉄柱B(53)に設けてあるそらせ車A(33)と、左方向に伸ばされている鉄柱B(53)に設けてあるそらせ車B(34)と、そらせ車A(33)の下方にある巻き取り機A(48)と、そらせ車B(34)の下方にある巻き取り機B(50)の概念図。
以下に、ゴムは弾力性に富んでいる合成ゴム等磨耗に強いものを使用し、特許6263684号記載の揚水方法で下部貯水槽(19)内の水の繰り返しの揚水が可能であることを述べるとともに、図1〜図7を使って請求項の詳細と、本考案に関する請求項以外の項目について説明するとともに作動行程も述べる。
用語の説明
イ、本考案では水車から貯水池(1)の上流方向を前方、下流方向を後方、水車から貯水池(1)に向かって左方向を左、右方向を右、上方向を上、下方向を下と呼称する。
ロ、ワイヤロープ、
本考案に設けられるワイヤロープは、6本のストランドがより合わされ、各層の素線を同じより角でよる交差よりでより合わせたワイヤロープが使用される。
前記ワイヤロープの交差よりでより合わせられるワイヤロープの本数は、下部貯水槽(19)を吊り下げても断裂しない引っ張り強度を有する本数に寄り合わせてある。
(以降ワイヤロープをロープと呼称する。)
以下に本考案による設備稼働率を増大させる仕組みについて三つのケースに分けて述べる。
三つのケースは下記の通りである。
・ 豊水時でもなく、渇水時でもなく水利権を有している場合。
・ 豊水時で水利権を有している場合。
・ 渇水時で水利権を有しておらず、水をダムの下流に放流して他の水利権者
が水を使用する場合。
・ 豊水時でもなく、渇水時でもなく水利権を有している場合。
貯水池(1)の水が取水口(2)と導水管(3)と水車室(6)を経由して第一貯水槽(8)に注入されてきたら、第一貯水槽(8)の電動弁座B(11)を開けたり、閉ざして下流に所定の水量を放流し、第一貯水槽(8)の電動弁座C(13)を開け、第一貯水槽(8)の水を第二貯水槽(15)へ貯水し第二貯水槽(15)内を満杯にする。
第二貯水槽(15)内が満杯になったら水門(16)を開け、注水管(17)とラッパ状の吸出管(18)を経由して第二貯水槽(15)の水を下部貯水槽(19)に注入し、下部貯水槽(19)内を満杯にする。
下部貯水槽(19)内が満杯になったら水門(16)を閉ざし、連結水路(24)内に設けてある電動弁座D(25)を閉ざし、下部貯水槽(19)内を密閉化して上蓋(22)を下部貯水槽(19)内を引き下げて揚水を行う。
以下、揚水の具体的方法について述べる。
揚水方法
下部貯水槽(19)は、外径35m、内径34.9m、高さ6.3mの円筒形である。
下部貯水槽(19)の上部は上蓋(22)であり、上蓋(22)の1.9m上に上蓋(22)の上面から伸ばしてある直径0.5mの8本の鉄棒(20)で繋がっている鉄塊(21)が設けてある。
上蓋(22)は、直径34,895m、厚み0.1mの鉄板の側面に、幅3cm、長さ3cmの内部が空間になっていて、各空間の上下にある2か所の膜を含めて垂直方向の長さが0.1mのゴム袋が3個設けられており、上蓋(22)の上面は鉄塊(21)の1.9m下にあり直径0.5mの鉄棒(20)8本で直径7m、高さ1mの鉄塊(21)に連結されている。
前記上蓋(22)の鉄板の部分と、直径0.5m、長さ1.9mの8本の鉄棒と、直径7m、高さ1mの鉄塊(21)の鉄の合計重量で、密閉化されている下部貯水槽(19)の上蓋(22)を下降させて、下部貯水槽(19)内の水を下部貯水槽(19)の下部に設けてある連結水路(24)を通過させ、揚水管(26)で揚水して、所定の高さにある上部貯水槽(27)に貯水する。
鉄塊(21)の上方には,下部貯水槽(19)の外径の垂直方向の壁から、上方に伸びている36本の鉄柱A(52)が垂直に設けられ、鉄柱A(52)には水平方向に鉄柱B(53)が36本設けられ、36本の鉄柱B(53)にはそらせ車A(33)、そらせ車B(34)が36個づつ設けてある。
下部貯水槽(19)の下部は鉄床B(23)であり、鉄床B(23)の上方0.1m〜0.4mからは水平方向に伸びて揚水管(26)に連通している連結水路(24)が設営されている。
下部貯水槽(19)から連結水路(24)への入り口部の連結水路(24)内には図4に示す様に、電動弁座D(25)が設けてある。
上蓋(22)の鉄板の部分、上蓋(22)と鉄塊を繋いでいる8本の鉄棒(20)、鉄塊(21)の鉄の合計重量について
上蓋(22)は厚み0.1m、直径34.895mの円柱形の鉄板(39)に幅3cm、長さ3cmのゴム袋が3個装着され、直径0.5mの鉄棒8本で1.9m上にある直径7m、高さ1mの鉄塊に連結されている。
上記鉄の合計重量は鉄の比重を7.2として3.14(34.895×34.895×0.1)
×7.2 ×1/4+3.14×0.5×0.5×1.9×8×7.2 ×1/4+3.14×(7×7)×1)×7.2 ×1/4=688.22+21.48+276.95=986.65トン≒980トンである。
下部貯水槽内の密閉
上蓋(22)は、直径34.895m、厚み0.1mの円柱形の鉄板(39)の側面に、高さ3cm、幅3cmの空間を持つとともに各空間の上下は膜で繋がっているゴム袋G1(36)、G2(37)、G3(38)が装着されていて、厚みはゴム袋G1(36)、G2(37)、G3(38)の上下を繋いでいる2か所の膜を含めて0.1mである。
ゴム袋G1(36)に対して、増圧器AからG1(36)へのみ流入可能な逆止弁3(150)と比例制御弁A(100)が設けてあるホースA(120)で、鉄板(39)の上方から鉄板(39)を貫通して、増圧器AとG1(36)とを繋ぎ、G1(36)には圧縮空気排出口が設けてあり、圧縮空気排出口には、比例制御弁B(101)が装着してあるとともに圧縮空気を排出するホースB(121)が鉄板(39)の下方から鉄板(39)を貫通して上蓋(22)の上方の大気中まで伸ばされ、真空生成装置B(140)と連結されるとともに真空生成装置B(140)からゴム袋G1(36)へのみ流入可能な逆止弁4(151)と比例制御弁C(102)が設けてあるホースC(122)が鉄板(39)の上方から鉄板(39)を貫通してG1(36)に繋がれている。
ゴム袋G2(37)に対して、増圧器AからG2(37)へのみ流入可能な逆止弁5(252)と比例制御弁A2(203)が設けてあるホースA2(223)で、鉄板(39)の上方から鉄板(39)を貫通して増圧器AとG2(37)とを繋ぎ、G2(37)には、圧縮空気排出口が設けてあり、圧縮空気排出口には、比例制御弁B2(204)が装着してあるとともに圧縮空気を排出するホースB2(224)が鉄板(39)の下方から鉄板(39)を貫通して上蓋(22)の上方の大気中まで伸ばされ、真空生成装置B2(241)と連結されるとともに真空生成装置B2(241)からゴム袋G2(37)へのみ流入可能な逆止弁6(253)と比例制御弁C2(205)が設けてあるホースC2(225)が鉄板(39)の上方から鉄板(39)を貫通してG2(37)に繋がれている。
ゴム袋G3(38)に対して、増圧器AからG3(38)へのみ流入可能な逆止弁7(354)と比例制御弁A3(306)が設けてあるホースA3(326)で、鉄板(39)の上方から鉄板(39)を貫通して増圧器AとG3(38)とを繋ぎ、G3(38)には圧縮空気排出口が設けてあり、圧縮空気排出口には、比例制御弁B3(307)が装着してあるとともに圧縮空気を排出するホースB3(327)が鉄板(39)の下方から鉄板(39)を貫通して上蓋(22)の上方の大気中まで伸ばされ、真空生成装置B3(342)と連結されるとともに真空生成装置B3(342)からゴム袋G3(38)へのみ流入可能な逆止弁8(355)と比例制御弁C3(308)が設けてあるホースC3(328)が鉄板(39)の上方から鉄板(39)を貫通してG3(38)に繋がれている。
上記比例制御弁A(100)、比例制御弁A2(203)、比例制御弁A3(306)から1MPAの圧縮空気をG1(36)〜G3(38)に注入後、上蓋(22)が下降させられる。
下部貯水槽の内径は34.9mであり、直径34.955mの上蓋(22)が下降させられることで、図5に示すG1(36)〜G3(38)内の圧縮空気は更に圧縮されて下部貯水槽を通り過ぎようとする。
図5は下部貯水槽の垂直方向の壁(40)とゴム袋3個が接している概念図であるが、図5において、ゴム袋G1(36)、G2(37)、G3(38)の垂直方向の長さは、それぞれの上下にある2個の膜を含めて10cmなので、G1(36)〜G3(38)のいずれか一つのゴム袋は必ずその天から底までが垂直方向の壁(40)に接することになる。
仮にG2(37)の天から底までが垂直方向の壁(40)に接しているとすると当初の3cm×3cm×3cm=27cm3の容積は3cm×0.25cm×3cm=2.25cm3に狭められ、G2(37)の内部にあった1MPAの圧縮空気の空間は27cm3から2.25cm3に狭められる。
27cm3の空間が2.25cm3に圧縮されると、その容積は27cm3÷2.25cm3=12なので、 容積は12分の1になり、凡そ1.1MPAの圧縮空気が追加生成され、G2(37)内の圧縮空気は2.1MPAになり、下部貯水槽の垂直方向の壁(40)と上蓋(22)との間を密着させて下部貯水槽(19)にある水が上蓋(22)の上面へ流出するのを阻止する。
密着面から水が上昇しても、上蓋(22)の上面は凹んでいて、図6に示す通り、水平方向へa(41)からb(42)、垂直方向にc(43)からd(44)の方向に溝があるので、その溝に入り、両者の溝の交点(45)に達するが、その水は真空発生装置Cが作動してバキューム管を経由して下部貯水槽(19)外に排出される。
上蓋(22)が引き上げられる直前に、G1(36)〜G3(38)にある圧縮空気排出口にある比例制御弁B(101)、比例制御弁B2(204)、比例制御弁B3(307)を開けて、ホースB(121)、ホースB2(224)、ホースB3(327)を通じて圧縮空気を大気中に排出し、真空生成装置B(140)、真空生成装置B2(241)、真空生成装置B3(342)を作動させ、比例制御弁C(102)、比例制御弁C2(205)、比例制御弁C3(308)を開けて、ホースC(122)、ホースC2(225)、ホースC3(328)を通じてG1(36)〜G3(38)をそれぞれ0.02MPAの負圧にする。
0.02MPAの負圧にされたG1(36)〜G3(38)は下部貯水槽の垂直方向の壁(40)と上蓋(22)との間の大気圧に押されて上蓋(22)に吸着し、下部貯水槽の垂直方向の壁(40)と上蓋(22)との間には隙間が出来る為、電動モーターによる上蓋(22)の引き上げの際、G1(36)〜G3(38)は引き上げの阻害要因にはならない。
揚水を繰り返し行うために上蓋(22)を引き下げたり、引き上げる必要がある。
前記引き下げと引き上げは電動モーターと巻き取り機で行われる。
電動モーターをコントロールすることで、上蓋(22)の下降及び上昇速度は一定の速度に調節される。
上蓋(22)の上面上に角度10度離れて、フックが36個、フック1、フック2、フック3、フック36の順に設けてあるとともに36機の電動モーターが設けられ、前記電動モーターの回転軸が延長された軸L3(46)が36機設けてあり、36機の軸L3(46)には36個の地点A(47)と、36個の地点B(49)が設けられ、36個の地点A(47)には巻き取り機A(48)が36機設置され、36個の地点B(49)には巻き取り機B(50)が36機設置されている。
36機の電動モーターのそれぞれ、36機の巻き取り機A(48)のそれぞれ、36機の巻き取り機B(50)のそれぞれは同一の装置で同一の機能を有しているので、同一の作動をし、同一の効果を齎すので、1機の電動モーター、1機の電動モーターの回転軸が延長された軸L3(46)、1機の巻き取り機A(48)、1機の巻き取り機B(50)についての働きと、効果について説明し、その他については説明を省略する。
図7は鉄柱A(52)を挟んで右方向に伸ばされている鉄柱B(53)に設けてあるそらせ車A(33)と、左方向に伸ばされている鉄柱B(53))に設けてあるそらせ車B(34)と、そらせ車A(33)の下方にある巻き取り機A(48)と、そらせ車B(34)の下方にある巻き取り機B(50)の概念図であるが、上蓋(22)を下降させる時、前記フック1にロープの一端を掛け、他端は上に伸ばされ鉄柱B(53)にあるそらせ車A(33)を経由して前記軸L3(46)の地点A(47)にある巻き取り機A(48)に結わえ、電動モーターを反時計周りに回転させると、巻き取り機A(48)でロープが反時計周りに巻き取られ、時計周りに巻き取られていた巻き取り機B(50)のロープが解放され、上蓋(22)を上昇させる時、電動モーターを時計周りに回転させると、反時計周りに巻き取られていた巻き取り機A(48)のロープが解放され、巻き取り機B(50)でロープが時計周りに巻き取られる。
上蓋(22)を下降させる時、上蓋(22)は鉄の合計重量980トンの重量で下降するが、下降速度は巻き取り機B(50)の時計周りに巻き取られていたロープが反時計周りに解放される速度に左右される。
巻き取り機B(50)の半径は3.32cmに設定してあり、回転ロスを4%として、巻き取り機B(50)に巻かれているロープは1秒で3.32cm×3.14×0.96×2=20.015cm≒20cm解放される。
ロープを6m解放するのに要する時間は600÷20=30秒である。
上蓋(22)の鉄板の部分と鉄塊を繋いでいる8本の鉄棒(20)と、鉄塊(21)の鉄の合計重量は980トンであり、下降の駆動源は980トンの鉄の重量であり、電動モーターは下降速度を一定の速度に調節するブレーキの役割を果たすために使われるので使用電力は少なくて済む。
上蓋(22)を上昇させる時、ロープの一端がフック2に結わえられ、他端は上に伸ばされ鉄柱B(53)にあるそらせ車B(34)を経由して、前記回転軸L3に設けてある地点B(49)にある巻き取り機B(50)に結わえられている巻き取り機B(50)で時計周りに巻き取られる。
反時計周りに巻き取られていた巻き取り機A(48)のロープは時計周りに解放される。
巻き取り機B(50)の半径は3.32cmに設定してあり、回転ロスを4%として、巻き取り機A(48)に巻かれているロープは1秒で3.32cm×3.14×0.96×2=20.015cm≒20cm解放される。
ロープを6m解放するのに要する時間は600÷20=30秒である。
上蓋(22)を下降させる時、上蓋(22)は980トンの鉄の重量で下降し、36機の電動モーターが同時に反時計周りに60回/rpmで回転し、36機の巻き取り機B(50)の時計周りに巻き取られていたロープが反時計周りに同時に解放され、上蓋(22)は30秒で6m下降し、下降は終了する。
上蓋(22)を上昇させる時、36機の電動モーターが同時に時計周りに60回/rpmで回転し、36機の巻き取り機B(50)で時計周りに巻き取られ、30秒で6m上昇し、上昇は終了する。
揚水すべき5500トンもの大量の水を短時間で引き上げるには、直接水を持ち上げる方法では膨大なエネルギーを必要とするが、下部貯水槽(19)内を密閉化し、下部貯水槽(19)内の5500トンの水の重さが下方への重しとなっていることを活用し、上蓋(22)を短時間の内に引き下げることで、連結通路(24)と揚水管(26)を経由して上部貯水槽(27)への揚水が少ないエネルギーで可能になる。
下部貯水槽内の残水を引き上げない方法
下部貯水槽(19)の底部から水平方向に延び、揚水管(26)に連通している0.3mの内径を持つ円筒形の連結水路(24)が設けてある装置において、下部貯水槽(19)内の水位が下部貯水槽(19)の底面より0.4m上になると上蓋(22)の引き下げは終了し、電動弁座D(25)が閉じられる。
図4において、電動弁座D(25)が閉じられると、下部貯水槽(19)内の鉄床B(23)から0.4mまでの残水はそのまま残り、次回の注水はこれら水の上部に注水され、
下部貯水槽の残水は上蓋(22)の上昇とは無関係にそのまま残る。
揚水管(26)は複数本設けてあり、揚水管(26)は地下の所定の位置から所定の高さまで伸ばされ、所定の高さで上部貯水槽(27)内に水を注入する。
上部貯水槽(27)は下部貯水槽(19)の上方の左側貯水池(1)岸の外側に設けてあり、上部貯水槽(27)に貯水されている水の底面は貯水池(1)の貯水位(51)より高い位置にあり、上部貯水槽(27)の上部には揚水管(26)が接続されていて揚水管(26)の上部貯水槽(27)に接続されている位置には電動弁座E(28)が設けてあり、前記下部貯水槽(19)内の水が揚水管(26)と電動弁座E(28)を経由して上部貯水槽に注入され、上部貯水槽(27)の底面から貯水池(1)に水を注入する注入口(29)が設けられ、注入口(29)の上部貯水槽(27)に接続されている位置には電動弁座F(30)が設けてあり、上部貯水槽(27)の水が前記注入口(29)、電動弁座F(30)を経由して貯水池(1)に注入される。
設備稼働率を増大させる方法
水利権者への放流による水の供給は、第一貯水槽(8)へ流入してきた水を電動弁座B(11)を開けたり、閉ざす作動を繰り返すことで第一貯水槽(8)の水を下流へ放流し、第一貯水槽(8)の電動弁座C(13)を開け、第一貯水槽(8)の水を第二貯水槽(15)へ貯水し第二貯水槽(15)内を満杯にする。
満杯になっている上部貯水槽(27)内の水を貯水池(1)へ5500m3注入し、上部貯水槽(27)内に下部貯水槽(19)から5500m3の水が注入されるスペースを作る。
降雨等により、貯水池(1)の貯水位が上昇している時以外に、上部貯水槽(27)内に5500m3のスペースが出来た事を確認したら密閉されている下部貯水槽(19)の水5500m3を揚水し、上部貯水槽(27)内を満杯にし、連結水路(24)内に設けてある電動弁座D(25)を閉ざし、水門(16)を開け、注水管(17)とラッパ状の吸出管(18)を経由して第二貯水槽(15)の水を下部貯水槽(19)に5500m3注入し、下部貯水槽(19)内を満杯にする。
下部貯水槽(19)内の上蓋(22)を下降させたり、上昇させるのに要する時間は30秒であり、上部貯水槽(24)内への注入は短時間で終わり、上部貯水槽(27)内の水を貯水池(1)へ補充する作動も短時間の休止のみで済む。
貯水池(1)の貯水量はダムの下流域の水利権者へ放流した水量の分だけ減少するが、上部貯水槽(27)内の水が貯水池(1)へ5500m3注入されることにより、貯水池(1)の貯水位は発電用の水利権が許される水位を維持し、この間設備稼働率を増大させる発電が可能になり、設備稼働率が増大する。
段落0037記載の上部貯水槽(27)内の水を貯水池(1)へ5500m3注入を開始した時点より、貯水池(1)の貯水位が発電用の水利権を使用出来なくなる時点までの期間に降雨があれば貯水池(1)の貯水位が上がり、上部貯水槽(27)内の水を貯水池(1)へ5500m3注入せずに設備稼働率を増大させる発電が可能になる期間が発生し、設備稼働率が増大する。
貯水池(1)の貯水位が発電用の水利権を使用出来なくなる時点までの期間に降雨が無く貯水池(1)の貯水位が下がり、発電を休止している時点で降雨があり、貯水池(1)の貯水位が上がり再度設備稼働率を増大させる発電が可能になる期間が発生したら、設備稼働率が増大する。
前記発電を休止している時点以降貯水池(1)の貯水位が発電用の水利権が許される水位まで上がらず貯水位が下がり続ける場合渇水時に突入したと判断し、後述のハ、の対策が取られる。
・ の豊水時で水利権を有している場合。
貯水池(1)の貯水位は豊水の局面なので貯水量は豊富で、第一貯水槽(8)から上部貯水槽(27)への貯水は順調に行われる。
貯水池(1)の貯水位は豊水のため、イの場合の貯水位より高い位置にあり、設備稼働率を増大させる回数が増えることによって発電量が増大する。
イの場合と同一の段落0035から0036の作動が行われ、段落0038から0040の局面を経て段落0041が起こり渇水時に突入したと判断し、後述のハ、の対策が取られる。
ハ、の渇水時で水利権を有しておらず、水をダムの下流に放流して他の水利権者が水を使用する場合。
渇水時に突入すると貯水池(1)の貯水位が下がり始める。
上部貯水槽(27)内に5500m3以上のスペースが出来ると下部貯水槽(19)の水を揚水し、揚水が終了すると下部貯水槽(19)に第二貯水槽(15)の水を注入し、揚水する作動を二回繰り返して第二貯水槽(15)の水を上部貯水槽(27)内に揚水し、上部貯水槽(27)から水を貯水池(1)へ注入する。
同様の作動を繰り返し、第一貯水槽(8)、第二貯水槽(15)、下部貯水槽(19)内の水を上部貯水槽(27)内に揚水し、上部貯水槽(27)内の全ての水を貯水池(1)へ全量注入する。
貯水位が取水口(2)より高い位置にある場合、第一貯水槽(8)の電動弁座B(11)を開けて電動弁座B(11)から放流し、貯水位が取水口(2)より低い位置に達した場合、多目的ダムの下部に設けてある洪水吐を開けて貯水池(1)の水を洪水吐から放流する。
以上が設備稼働率を増大させる為に実施される具体的な対応策である。
多目的ダムの目的は治水と利水にあるが、近年地球温暖化の影響で我が国での降雨は亜熱帯地域と同一化しているのではないかという声が聞こえてくる程異常な降り方が多発している。
このことは発電の立場から見る時、利用可能な水が増える点において、ポジティブな傾向であり、一箇所に集中して降ることは治水の立場からみるとネガティブな傾向である。
自然状態の変化に対応する気象の予報も著しく進歩しているのでそれら予報を活用して本考案の装置によれば治水と利水の両立が可能になる。
設備稼働率の増大に伴う発電量の増大が実現する時、導水管、水車、発電機は既設の水力発電装置の利用であり、発生する電気を送電する送電線も新調する必要はないのでコストパフォーマンスが非常に優れている装置になる。
以下に洪水時の本考案での対応について述べる。
近年地球温暖化によってゲリラ豪雨が多発し、豪雨になるので大洪水が発生しやすくなっているので、対応が難しくなっている。
最近の気象予報は急速に発展し、その精度と予想地域の絞り込みが大幅に進歩しているので、その予報で大型の洪水が発生すると予測された場合の対応策を述べる。
概要は増えていく水を第一貯水槽(8)、第二貯水槽(15)、下部貯水槽(19)、上部貯水槽(27)内に貯水する。
貯水する水量は172000m3である。
172000m3の貯水が終了したら貯水池(1)に貯水するが、この時点で様々なデーターを検討し、洪水がダムから溢れる確率を検討し、少しでもその恐れがある場合にはダムから溢れるとして対応する。
以下、具体的に述べる。
第一貯水槽(8)、第二貯水槽(15)、下部貯水槽(19)、上部貯水槽(27)内の水を全て貯水池(1)に注入し、貯水池(1)に注入した水を全て第一貯水槽(8)の電動弁座B(11)と、洪水吐から放流し、貯水池(1)、第一貯水槽(8)、第二貯水槽(15)、下部貯水槽(19)、上部貯水槽(27)内を空っぽにする。
空っぽになっている貯水池(1)の水位が上がって来たら、多目的ダムの下部に設けてある洪水吐を開けて貯水池(1)の水を洪水吐から放流する。
引き続き洪水吐から放流している状態で、貯水池(1)の水位が取水口(2)以上になったら、電動弁座B(11)を閉ざし、電動弁座C(13)を開け、第一貯水槽(8)の水を第二貯水槽(15)へ貯水し、第二貯水槽(15)内を満杯にする。
水門(16)を開け、注水管(17)とラッパ状の吸出管(18)を経由して第二貯水槽(15)の水を下部貯水槽(19)に注入する。
引き続き洪水吐から放流している状態で、水門(16)を閉じ、電動弁座D(25)を閉ざして、下部貯水槽(19)内を密閉化し、上蓋(22)を引き下げて下部貯水槽(19)内の水を揚水し、連結水路(24)と揚水管(26)を経由して上部貯水槽(27)に注入する。
引き続き洪水吐から放流している状態で、上部貯水槽(27)への一回目の注入が終了したら下部貯水槽(19)内に水を注入し、下部貯水槽(19)内の水を揚水し、連結水路(24)と揚水管(26)を経由して上部貯水槽(27)に注入する作動を二回行い、上部貯水槽(27)を満杯にし、上部貯水槽(27)への注入を終了する。
引き続き洪水吐から放流している状態で、電動弁座D(25)を閉ざし、水門(16)を開け、下部貯水槽(19)内を満杯にし、下部貯水槽(19)への注入を終了する。
引き続き洪水吐から放流している状態で、第二貯水槽(15)を満杯にして水門(16)を閉ざし、第二貯水槽(15)への注入を終了する。
引き続き洪水吐から放流している状態で、第一貯水槽(8)を満杯にして電動弁座C(13)を閉ざし、第一貯水槽(8)への注入を終了する。
以上の操作で第一貯水槽(8)、第二貯水槽(15)、下部貯水槽(19)、上部貯水槽(27)内に洪水の水は貯水され、貯水された水量は150000m3+16500m3+5500=172000m3である。
引き続き洪水吐から放流している状態で、この時以降貯水池(1)に洪水の水を貯水するがこの時点で、洪水の水がダムから溢れる確率を考え、万一その可能性があると判断したら、下流域の住民に避難をする様に行政機関に通達する。
引き続き洪水吐から放流している状態で、貯水池(1)に洪水の水が貯水され、貯水池(1)の水位がダムの天井までの高さの半分の位置に達した時点で洪水の水がダムから溢れる確率を考え、万一その可能性があると判断したら、行政機関に通達し、洪水の水がダムから溢れでたら、溢れたことを行政機関に報告する。
1=貯水池
2=取水口
3=導水管
4=水車
5=発電機
6=水車室
7=発電機室
8=第一貯水槽
9=電動弁座A
10=放流口
11=電動弁座B
12=流出口
13=電動弁座C
14=流出管
15=第二貯水槽
16=水門
17=注水管
18=ラッパ状の吸出管
19=下部貯水槽
20=鉄棒
21=鉄塊
22=上蓋
23=鉄床B
24=連結水路
25=電動弁座D
26=揚水管
27=上部貯水槽
28=電動弁座E
29=注入口
30=電動弁座F
31=空気タンクA
33=そらせ車A
34=そらせ車B
36=G1
37=G2
38=G3
39=鉄板
40=垂直方向の壁
41=円柱板Aの上面の水平方向に刻んである点bと結んである点a
42=円柱板Aの上面の水平方向に刻んである点aと結んである点b
43=円柱板Aの上面の垂直方向に刻んである点dと結んである点c
44=円柱板Aの上面の垂直方向に刻んである点cと結んである点d
45=円柱板Aの上面のabとcdの交点
46=電動モーターの回転軸が延長された軸L3
47=L3(46)の地点A
48=巻き取り機A
49=地点B
50=巻き取り機B
51=貯水位
52=鉄柱A
53=鉄柱B
100= 増圧器AからG1(36)へ繋がれているホースA(120)に設けてある比例制御弁A
101= G1(36)の圧縮空気排出口に設けてある 比例制御弁B
102= G1(36)と真空発生装置B(140)を繋いでいるホースC(122)に設けてある比例制御弁C
120=増圧器AとG1(36)を繋いでいるホースA
121=G1(36)の圧縮空気排出口にあるホースB
122=G1(36)と真空発生装置B(140)を繋いでいるホースC
140= G1(36)に設けてある真空発生装置B
150=G1(36)の増圧器AからG1(36)へのみ流入可能な逆止弁3
151=真空発生装置B(140)からゴム袋G1(36)へのみ流入可能な逆止弁420
203= 増圧器AからG2(37)へ繋がれているホースA2(223)に設けてある比例制御弁A2
204=G2(37)の圧縮空気排出口に設けてある比例制御弁B2
205=G2(37)と真空発生装置B2(241)を繋いでいるホースC2(225)に設けてある比例制御弁C2
223=増圧器AとG2(37)を繋いでいるホースA2
224=G2(37)の圧縮空気排出口にあるホースB2
225=G2(37)と真空発生装置B2(241)を繋いでいるホースC2
241= G2(37)に設けてある真空発生装置B2
252=増圧器AからG2(37)へのみ流入可能な逆止弁5
253=真空発生装置B2(241)からゴム袋G2(37)へのみ流入可能な逆止弁6
306= 増圧器AからG3(38)へ繋がれているホースA3(326)に設けてある比例制御弁A3
307= G3(38)の圧縮空気排出口に設けてある比例制御弁B3
308=G3(38)と真空発生装置B3(342)を繋いでいるホースC3(328)に設けてある比例制御弁C3
326=増圧器AとG3(38)を繋いでいるホースA3
327=G3(38)の圧縮空気排出口にあるホースB3
328=G3(38)と真空発生装置B3(342)を繋いでいるホースC3
342= G3(38)に設けてある真空発生装置B3
354=増圧器AからG3(38)へのみ流入可能な逆止弁7
355=真空発生装置B3(342)からゴム袋G3(38)へのみ流入可能な逆止弁8

Claims (1)

  1. 取水口(2)から導水管(3)を経由して水車(4)に供給される水が貯槽されており、貯水池(1)の貯水位(51)は上部貯水槽(27)の底部より低い位置にあるとともに上部貯水槽(27)から貯水池(1)に注水が可能な位置にある多目的ダムの水が貯水されている貯水池(1)と、
    貯水池(1)の下部にあって上部に取水口(2)が設けてある導水管(3)と、
    導水管(3)の下部と対面している水車(4)と、
    前記水車(4)と連結されている発電機(5)と、
    前記水車(4)が設置されている水車室(6)と、
    前記発電機(5)が設置されている発電機室(7)と、
    前記水車室(6)の直下に設けてある直方体の第一貯水槽(8)と、
    第一貯水槽(8)内の水が注入され、上部が第一貯水槽(8)の底部の2m下の位置にあるとともに、左側貯水池岸の外側の地中に設けてある第二貯水槽(15)と、
    上部が第二貯水槽(15)の底部の2m下の位置にあり、左側貯水池岸の外側の地中であるとともに上部貯水槽(27)の下方に設けてある下部貯水槽(19)と、
    下部貯水槽の下部の鉄床B(23)の上方0.1m〜0.4mに設けられている連結水路(24)に連結されている揚水管(26)と接続され、左側貯水池岸の外側であるとともに下部貯水槽(19)の上方に設けられ、底部が貯水池(1)の貯水位より高い位置にあり、貯水池(1)に注水が可能な位置にある上部貯水槽(27)の装置で構成されている水力発電装置において、
    下部貯水槽(19)から上部貯水槽(27)への陽水は、既知の揚水方法である特許6263684号記載の揚水の方法を利用し、前記揚水の方法は、上蓋(22)を構成する円柱形の鉄板(39)と、複数の鉄棒(20)と、鉄塊(21)の重みで上蓋(22)を下降させて、密閉化されている下部貯水槽(19)内の水を、下部貯水槽(19)の下部に設けてある連結水路(24)と揚水管(26)を経由して、揚水管(26)の最上部に接続してある上部貯水槽(27)へ押し出す揚水方法である特徴を持つ既設の水力発電装置の稼働率を増大させる揚水装置。
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