JP3224570U - フィルム包装装置 - Google Patents

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敏之 花方
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Abstract

【課題】簡単な構造で効率的に被包装物にフィルムの巻き付けを行い、きれいに包装することができるフィルム包装装置を提供する。【解決手段】供給コンベア14と、供給コンベア14の下流側に設置される旋回コンベア16と、旋回コンベア16の下流側に設置され、被包装物を運び出す排出コンベア18を備える。旋回コンベア16は、コンベアベルト42の面方向を保ちながら供給コンベア14側の端部を、排出コンベア18側に移動させる回動用モータ54を備える。フィルム103の端部は、供給コンベア14と旋回コンベア16の間の隙間に下垂し、旋回コンベア16を回転させると、フィルム103の端部が、旋回コンベア16と排出コンベア18の間の隙間に下垂する。被包装物が旋回コンベア16から排出コンベア18に移ると、フィルム103の端部が、排出コンベア18と被包装物の底部に挟まれ、フィルム103の一対の端部が互いに重なる。【選択図】図1

Description

この考案は、帯状のフィルムを商品に巻き付けて包装するフィルム包装装置に関する。
従来、帯状のフィルムを被包装物に巻き付けて包装するフィルム包装装置としては、例えば特許文献1に開示されている帯掛け包装装置がある。この帯掛け包装装置は、物品を巻掛け処理位置に搬送する物品搬送機構と、巻掛け処理位置にある物品の近傍に、端部を糊付けした帯状のフィルム片を物品と直交する姿勢で供給するフィルム片搬送機構と、供給されたフィルム片を物品の主面およびその両横側面に亘って押し付けるフィルム押圧機構と、物品に押し付けられたフィルム片の両端部を物品に巻き付けて、フィルム片の一方の端部に他方の端部を貼り重ねるものである。
特開2014−234173号公報
上記背景技術の場合、フィルム片を物品の主面およびその両横側面に亘って押し付けるフィルム押圧機構には、弾性変形可能な主押圧部材と、左右一対の可動ブラケットが儲けられ、構造が複雑である。また、側部押圧部材でフィルム片の左右両側部を直接押さえ付けて物品の左右の側面に沿って下方に折り曲げるように作用するため、フィルムがたるんだりしわになったりする不具合が発生する恐れがある。
この考案は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で効率的に被包装物にフィルムの巻き付けを行い、不具合の発生が少なく、きれいに包装することができるフィルム包装装置を提供することを目的とする。
本考案は、被包装物を帯状のフィルムで垂直方向に一周して巻き回して端部同士が任意の幅で重なる筒状に包装するフィルム包装装置であって、床に設置される基台が設けられ、前記基台には、前記被包装物を運び入れる供給コンベアと、前記供給コンベアの下流側に所定幅の隙間を設けて設置される旋回コンベアと、前記旋回コンベアの下流側に所定幅の隙間を設けて設置され前記被包装物を運び出す排出コンベアが順に設けられているフィルム包装装置である。前記旋回コンベアは、コンベアベルトの面方向を保ち、前記供給コンベア側の端部が、前記排出コンベア側に移動して対向するように、所定の角度で回転する回転手段が設けられている。前記フィルムは上方から送出され、前記フィルムの一方の端部は、前記供給コンベアと前記旋回コンベアの間の前記隙間に下垂し、前記被包装物が前記供給コンベアから前記旋回コンベアに移る際に、前記旋回コンベアと前記被包装物の底部に挟まれる。そして、前記フィルムの他方の端部は、前記被包装物の上面を覆って折り返されて前記供給コンベアと前記旋回コンベアの間の前記隙間に下垂する。次に、前記旋回コンベアを前記回転手段により回転させると、前記フィルムの他方の端部は、前記旋回コンベアと前記排出コンベアの間の前記隙間に下垂し、前記被包装物が前記旋回コンベアから前記排出コンベアに移る際に前記排出コンベアと前記被包装物の底部に挟まれ、前記フィルムの前記一対の端部が互いに重なり、前記フィルムで垂直方向に一周して包装される。
前記供給コンベアと前記旋回コンベアの間の前記隙間付近には、前記フィルムの端部を前記隙間に差し込む差込手段が設けられ、前記旋回コンベアには、前記隙間に差し込まれた前記フィルムの端部を保持する保持手段が設けられている。
前記供給コンベアの上方には、フィルム原反から引き出された前記フィルムに接触し下方に下垂させるフィルム用ローラと、前記フィルム用ローラに接する前記差込手段であるエアノズルと、前記エアノズルの下方に位置し引き出されて下垂した前記フィルムを所定の長さで切断するフィルムカット部が設けられている。前記エアノズルは、前記フィルムの厚み方向の両側に位置する1対が、前記フィルム用ローラの長手方向に沿って複数個所設けられている。これにより、前記フィルムの両面に均等に、幅方向にも均等に、エアーを下向きに当てて前記供給コンベアと前記旋回コンベアの間の前記隙間に差し込むことができる。
前記供給コンベアの上方には、上下方向に移動可能な調節部材が設けられ、前記調節部材に、前記フィルム用ローラと前記エアノズルと前記フィルムカット部が取り付けられている。前記調節部材は、上下方向に立設され雄ネジが設けられた軸部材に螺合する雌ねじ部材に取り付けられ、前記軸部材には、前記軸部材を軸周りに回転させるフィルムカット部昇降ハンドルが設けられ、前記フィルムカット部昇降ハンドルを操作することにより前記調節部材が前記軸部材に沿って上下方向に移動し、前記被包装物の大きさに合わせて前記フィルムを繰り出す高さを調整することができる。
前記保持手段は、前記旋回コンベアの、前記供給コンベア側の端部と前記排出コンベア側の端部に各々取り付けられ所定位置に通気部が形成された送風装置保持部材と、前記送風装置保持部材の裏側に位置する送風装置が設けられている。前記送風装置は、前記送風装置保持部材とは反対側に向かって送風し、前記通気部から空気を吸い込み、前記フィルムを吸引して、前記送風装置保持部材の前記通気部付近に係止することができる。
前記供給コンベアと前記排出コンベアには、前記旋回コンベアとの間の隙間に向かって移動可能な可動ローラが設けられ、前記可動ローラの移動により前記隙間の間隔を変えることができる。
前記供給コンベアと前記旋回コンベア、前記排出コンベアは、順に一方向に流れるように並べられ、前記旋回コンベアは、前記供給コンベア側の端部と前記排出コンベア側の端部が180°の回転毎に逆向きになるものである。特に、前記旋回コンベアは、360°の回転が可能でもよい。
本考案のフィルム包装装置は、簡単な構造で効率的に被包装物にフィルムの巻き付けを行い、不具合の発生が少なく、きれいに包装することができる。さらに、複数の被包装物を一体に包む用途にも使用可能である。包装状態で、フィルムに強い力を加えることが無く、たるみやしわが発生することが無い。また、作業効率が良く、連続して包装することができる。
この考案の一実施形態のフィルム包装装置の正面図である。 この実施形態のフィルム包装装置の平面図である。 この実施形態のフィルム包装装置の旋回コンベアの右側面図である。 この実施形態のフィルム包装装置の部分拡大正面図である。 この実施形態のフィルム包装装置の包装工程を示す正面図である。 この実施形態のフィルム包装装置の包装工程を示す正面図である。 この実施形態のフィルム包装装置の包装工程を示す正面図である。 この実施形態のフィルム包装装置の包装工程を示す正面図である。 この実施形態のフィルム包装装置の包装工程を示す正面図である。 この実施形態のフィルム包装装置の包装工程を示す正面図である。
以下、この考案の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図4はこの考案の一実施形態を示すもので、この実施形態のフィルム包装装置10は、床に設置される基台11が設けられ、基台11の上面には、基台11の一方の端部に設けられ被包装物12を運び入れる供給コンベア14と、供給コンベア14の下流側に連続する旋回コンベア16と、旋回コンベア16の下流側に連続し基台11の反対側の端部に設けられ被包装物12を運び出す排出コンベア18が順に一方向に流れるように並べられて設けられている。供給コンベア14と旋回コンベア16の間には所定幅の隙間20が設けられ、旋回コンベア16と排出コンベア18の間には所定幅の隙間22が設けられている。
供給コンベア14は、基台11の端部に取り付けられたコンベア保持部材24と、コンベア保持部材24に対して摺動する摺動部材である摺動板25に取り付けられている。コンベア保持部材24は、供給コンベア14の流れ方向に沿う方向に長い板体であり、垂直方向に面して設けられ、複数個のコンベアローラ26が取り付けられている。摺動板25は、コンベア保持部材24よりも小形であり、コンベア保持部材24の下流側端部に、供給コンベア14の流れ方向に対して平行に摺動可能に取り付けられている。摺動板25には、供給コンベア14の下流側の端部に位置する可動ローラ32と、可動ローラ32よりも下方で上流側に位置する可動ローラ34が取り付けられている。コンベアローラ26、可動ローラ32,34には、コンベアベルト36がかけられている。コンベアベルト36は、一対のコンベアローラ26の間に位置するコンベア用モータ30に連結されている。また、摺動板25はシリンダ37により駆動される。
旋回コンベア16は、基台11の中央に取り付けられたコンベア保持部材38に取り付けられている。コンベア保持部材38は、旋回コンベア16の流れ方向に沿う長い板体であり、垂直方向に面して設けられ、複数個のコンベアローラ40が取り付けられている。コンベアローラ40にはコンベアベルト42がかけられている。コンベアベルト42は一対のコンベアローラ40の間に位置するコンベア用モータ44に連結されている。
コンベア保持部材38の下には、コンベアベルト42の面を略平行に保ちながら回転する回転手段が設けられている。回転手段は、まず、コンベア保持部材38の下端部に旋回フレーム46が設けられ、旋回フレーム46の下面には回転軸48が垂直方向に下方に延出して設けられている。回転軸48の先端部分は、基台11に固定された軸受部材52に、回転可能に保持されている。軸受部材52の水平方向の側方には、回動用モータ54が設けられ、回動用モータ54のモータ軸56は垂直に上方に延出し、回転軸48の側方に位置し、回転軸48とモータ軸56は互いに旋回用ベルト60で連結されている。
コンベア保持部材38の左右の端部には、後述するフィルム103の端部103aを保持する保持手段が設けられている。保持手段は、まず、コンベア保持部材38の左右の端部に送風装置保持部材62が設けられ、送風装置保持部材62は、コンベア保持部材38に対して直角であり、垂直方向に面して設けられている。送風装置保持部材62には、通気可能な通気部であるスリット64が設けられ、スリット64は送風装置保持部材62の水平方向の一方の端部に近い位置に設けられ、垂直な4つの直線が互い平行に設けられている。送風装置保持部材62の裏側でスリット64に対面する位置に、送風装置66が設けられ送風装置保持部材62とは反対側に向かって送風し、スリット64から空気を吸い込む。そして旋回コンベア16の下面等から吹き出す。スリット64は、一対の送風装置保持部材62に各々形成され、各送風装置保持部材62の裏側に、各々送風装置66が設けられている。
排出コンベア18は、基台11の、旋回コンベア16の下流側の端部に取り付けられたコンベア保持部材68と、コンベア保持部材68に対して摺動する摺動部材である摺動板70に取り付けられている。コンベア保持部材68は、排出コンベア18の流れ方向に沿う長い板体であり、垂直方向に面して設けられ、複数個のコンベアローラ72が取り付けられている。摺動板70は、コンベア保持部材68よりも小形であり、コンベア保持部材68の上流側端部に、排出コンベア18の流れ方向に対して平行に摺動可能に取り付けられている。摺動板70には、排出コンベア18の上流側の端部に位置する可動ローラ74と、可動ローラ74よりも下方で下流側に位置する可動ローラ76が取り付けられている。コンベアローラ72、可動ローラ74,76には、コンベアベルト78がかけられている。コンベアベルト78は、一対のコンベアローラ72の間に位置するコンベア用モータ80に連結されている。また、摺動板70はシリンダ82により駆動される。
供給コンベア14の側方には、基台11の上端面に、軸部材84が各々設けられている。各軸部材84は、ほぼ垂直に上方に向かって延出し、軸部材84の側周面には雄ねじが形成されている。軸部材84の下端部は、基台11の上端部に固定された軸受部86に、軸周りに回転可能に保持されている。軸部材84の、軸受部86の少し上には、ネジ歯車88を介してフィルムカット部昇降ハンドル90が連結されている。軸部材84の上端部は、供給コンベア14のコンベアベルト36よりも高く突出している。軸部材84の、供給コンベア14のコンベアベルト36よりも上方の位置に、雌ねじ部材92が螺合して取り付けられ、雌ねじ部材92には、高さ調節のための調節部材94が設けられている。調節部材94は、供給コンベア14の流れ方向に交差する長い板体であり、調節部材94の長手方向の長さは供給コンベア14の幅よりも長い。調節部材94の長手方向の両端部は供給コンベア14の側方に位置し、垂直方向に挿通する円筒状のガイド部材96が各々取り付けられている。
供給コンベア14の両側の側方には、一対のガイド棒98がほぼ垂直方向に、基台11のコンベアベルト36よりも上方に位置する部材に取り付けられ、一対のガイド棒98の一方は軸部材84の、供給コンベア14とは反対側に位置している。ガイド棒98の上端部は、軸部材84の上端部と同じ高さに位置し、ガイド棒98と軸部材84の上端部は図示しない基台11の上方の部材に取り付けられている。軸部材84に取り付けられた調節部材94の一対のガイド部材96は、一対のガイド棒98に差し込まれ、調節部材94は上下方向に移動可能に取り付けられている。
調節部材94の、ガイド部材96よりも少し中央寄りで、供給コンベア14の幅の外側の位置には、取付板100が各々設けられている。取付板100は、中央に透孔が設けられた矩形の板体であり、調節部材94の長手方向に交差し垂直方向に面して設けられている。一対の取付板100は、供給コンベア14と旋回コンベア16の間の隙間20の上方に位置している。一対の取付板100の間に、調節部材94に沿って、1個のフィルム用ローラ102が設けられ、フィルム用ローラ102の両端部は、各々取付板100に、軸周りに回転可能に取り付けられている。フィルム用ローラ102は、供給コンベア14と旋回コンベア16の流れ方向に対して略直角で略水平であり、帯状のフィルム103が、供給コンベア14と旋回コンベア16の流れ方向に対して略直角で、上方から下方に引き出される際に接触して回転する。
フィルム用ローラ102に接して、帯状のフィルム103の端部103aを隙間20に差し込む差込手段が設けられている。差込手段は、下方に空気を送るエアノズル104である。エアノズル104は、フィルム103を挟んで一対が設けられている。L字形に曲げられた管部材であり、一方の端部は略水平方向にフィルム103から離れる方向に突出し、他方の端部は略垂直に下方に向かって突出している。略水平方向にフィルム103から離れる方向に突出する端部からエアーが送り込まれ、下方に向かって突出する端部からエアーが吹き出される。エアノズル104は、フィルム103の厚み方向の両側に位置する一対で1組となる。各エアノズル104は、図示しない保持部材によりフィルム103とは反対側から保持され、一対のエアノズル104の間は挿通空間となり、帯状のフィルム103が厚み方向を一対のエアノズル104に挟まれて挿通される。これにより、フィルム103の両面に均等にエアーが吹き付けられ、厚み方向にずれることを防ぐ。一対のエアノズル104はフィルム用ローラ102の供給コンベア14側の側面に設けられ、一対のエアノズル104のうちフィルム用ローラ102に近い1つが前記フィルム用ローラ102に接している。
エアノズル104は、フィルム用ローラ102の、長手方向に等間隔な5か所に、各々一対のエアノズル104が接して設けられている。フィルム用ローラ102の側周面には、エアノズル104が接触する位置に、溝部が一周して形成され、エアノズル104から吹き出された空気が下方に効率よく流れる。フィルム103の幅方向に等間隔に、5個のエアノズル104が位置するため、フィルム103の幅方向に均等にエアーが吹き付けられ、フィルム103は幅方向にめくれたりすることを防ぎ、下方の隙間20に確実に差し込まれる。また、フィルム用ローラ102がフィルム103に接触することにより、フィルム103が図1において左側へ引っ張られた時に、フィルム103とエアノズル104が接触することを防ぎ、エアノズル104にフィルム103が引っ掛かることを避けることができる。
エアノズル104の下方には、フィルムカット部106が設けられている。フィルムカット部106はフィルム103を横断する細長い2部材から成り、左右からフィルム103を挟んで、内蔵されたニクロム線により熱溶断する。2部材のフィルムカット部106は、各々図示しないシリンダによりフィルム103に向かって移動する。
フィルムカット部106の下方には、フィルム用ローラ108が設けられている。フィルム用ローラ108は、フィルム用ローラ102に対して略平行であり、フィルム103に接触しないように少し離れて、旋回コンベア16に近い位置にある。フィルム用ローラ108は、両端部が、各々取付板100に軸周りに回転可能に取り付けられたフリーローラであり、後述する工程で、被包装物12とフィルム103が供給コンベア14から旋回コンベア16に搬送される時に、フィルム103が旋回コンベア16側のフィルムカット部106に接触することを防ぐ。
調節部材94の上方には、フィルム103の表裏面を挟んで下方に繰り出す一対のフィルム操出しローラ110が設けられている。フィルム操出しローラ110の1個は、操出し用モータ112に連結されている。フィルム操出しローラ110の側方には、フィルム103のフィルム原反116が設けられ、フィルム原反116から引き出されたフィルム103は、複数個のフィルム用ローラ114によりフィルム操出しローラ110に上方から流れるようにガイドされている。なお、フィルム103は熱収縮性の樹脂で作られたシュリンクフィルムでも良く、シュリンクフィルム以外にポリエチレン製やポリプロピレン製等の通常のフィルムでも良い。
次に、この実施形態のフィルム包装装置10の動作について図1に基づいて説明する。まず、フィルム原反116からフィルム103を引き出し、フィルム用ローラ114でガイドされて一対のフィルム操出しローラ110に達し、フィルム操出しローラ110で保持しながら繰り出して下垂させる。一対のエアノズル104の間を通過してフィルム用ローラ102の近傍を通過し、一対のフィルムカット部106の間を通過し、エアノズル104のエアーが下向きに当てられて、供給コンベア14と旋回コンベア16の隙間20に下垂する。供給コンベア14に被包装物12が載せられて旋回コンベア16に向かって移動する。なお、被包装物12は、ここでは一方向に長い立方体であり、長手方向に交差してフィルム103を一周して巻き回して包装するものであり、被包装物12の長手方向が水平に、供給コンベア14の流れ方向に交差するようにコンベアベルト36に置く。
次に、図5に示すように、被包装物12が供給コンベア14の可動ローラ32の近傍に位置する時、下垂したフィルム103の端部103aは、旋回コンベア16の送風装置66に吸引されてスリット64が設けられた送風装置保持部材62に係止される。そして供給コンベア14の摺動板25がシリンダ37により隙間20へ張り出すように移動し、隙間20が一時的に小さくなり、図6に示すように被包装物12が隙間20を超えて旋回コンベア16に円滑に移動する。この時、旋回コンベア16のコンベアベルト42と被包装物12の底部の間にフィルム103の端部103aが挟まる。フィルム103の、端部103aと反対側は、フィルムカット部106により、所定のタイミングで被包装物12の包装に適した長さに、フィルムカット部106によりカットされ、端部103bが形成される。図7に示すように、端部103bはエアノズル104のエアーが当たり、隙間20に下垂し、送風装置保持部材62に吸引され、係止される。
次に、回動用モータ54を作動させ、モータ軸56の回転が旋回コンベア16の回転軸48に旋回用ベルト60を介して伝達し、旋回コンベア16がコンベアベルト42の水平を維持したまま回転軸48の軸周りに回転し、図8に示す90°回転した状態を通過し、180°回転し、図9に示す状態となる。被包装物12は、図面上の左右が逆向きになり、フィルム103の端部103bが、排出コンベア18との隙間22に下垂する。そして、排出コンベア18の摺動板70がシリンダ82により隙間22へ張り出すように移動し、隙間22が一時的に小さくなり、図10に示すように被包装物12が隙間22を超えて排出コンベア18に円滑に移動する。この時、フィルム103の端部103bは、排出コンベア18のコンベアベルト78と被包装物12の底部の間に挟まり、最初に被包装物12の底部に挟まれていた端部103aの外側に重ねられ、被包装物12の周囲がフィルム103で垂直方向に一周して巻き回される。フィルム103で巻き回された状態で被包装物12を排出コンベア18で搬送し、図示しない加熱装置に入れて加熱し、フィルム103を熱収縮させて被包装物12に密着させ、包装する。熱収縮させる方法は、熱風でも熱ローラでも良い。なお、フィルム103を熱収縮させる方法以外に、接着剤等の種々の手段で端部103a,103bを貼り付けてもよい。
図9に示す180°回転した状態では、旋回コンベア16の、被包装物12が載せられた端部が排出コンベア18側に位置し、反対側の端部は供給コンベア14側に位置する。この端部に、供給コンベア14から運ばれてくる次の被包装物12を、フィルム103の端部103aを挟んで載せることができ、旋回コンベア16を180°回転させて連続して包装することができる。
次に、フィルム103を繰り出す位置の、高さ調整について説明する。フィルム103を繰り出す位置は、被包装物12の大きさに合わせて調整し、フィルムカット部106とエアノズル104が取り付けられた調節部材94の高さを調整して行う。供給コンベア14の側方に設けられたフィルムカット部昇降ハンドル90を回し、軸部材84を軸周りに回転させる、軸部材84に螺合されている雌ねじ部材92が上下に移動し、調節部材94が雌ねじ部材92の移動に伴いガイド棒98に沿って、上下に移動する。エアノズル104は、被包装物12に接触しない程度になるべく低くして確実にエアーを効率よくフィルム103の端部103a,103bに当て、端部103a,103bを隙間20に確実に下垂させる。
この実施形態のフィルム包装装置10によれば、簡単な構造で効率的に帯状のフィルム103を被包装物12に的確に巻き付けて包装することができる。さらに、複数の比較的小さい被包装物12を一体に包む用途にも使用可能である。旋回コンベア16を軸周りに回転させることで、被包装物12を上昇させることなく、フィルム103の端部103a,103bを互いに重ねることができる。エアーや、各コンベアの動きにより、フィルム103を巻き付けることができ、フィルム103に無理な力が加えられることが無く、フィルム103がたるんだりしわになったりせず不具合の発生が少なく、きれいに包装することができる。被包装物12の大きさに合わせてフィルム103を繰り出す高さを調整することができ、エアーを効率よくフィルム103の端部103a,103bに当てて隙間20に下垂させることができる。端部103a,103bは、送風装置66により旋回コンベア16のスリット64に吸い付けられて係止され、旋回コンベア16を回転させても捲れたり離れたりすることが無い。供給コンベア14と排出コンベア18は、摺動板25,70の移動により長さの変更が可能であり、旋回コンベア16との間の隙間20,22を変更することができ、旋回コンベア16を軸周りに回転させる際は広くし、被包装物12を移す際は狭くすることができる。
なお、この実施形態のフィルム包装装置は、被包装物は色々な物品に使用することができ、箱やトレー等自由に変更可能である。各コンベアローラやフィルム用ローラの数や配置は、自由に変更可能である。フィルム用ローラやフィルムカット部の構造は、上記以外でも良く、確実にフィルムを任意の長さにカットして供給するものであれば良い。フィルムの端部を隙間に下垂する手段は、エアーによる方法以外でも良く、ガイド部材等で押し下げてもよい。フィルムを繰り出す高さの調整方法は、軸部材に螺合された雌ねじ部材による方法以外でも良い。供給コンベアと旋回コンベア、排出コンベアは、互いに一直線上に位置するもの以外でも良く、供給コンベアと排出コンベアが交差して位置し、旋回コンベアは、供給コンベアと排出コンベアを結ぶ所定の直角やその他の角度に位置しているものでも良い。通気部は、スリット以外の透孔や網でも良く、フィルムを送風装置により保持可能な部材であれば良い。送風装置とエアノズルは、常時作動しても良く、包装のタイミングに合わせて間欠に作動してもよい。
10 フィルム包装装置
11 基台
12 被包装物
14 供給コンベア
16 旋回コンベア
18 排出コンベア
20,22 隙間
30,44,80 コンベア用モータ
32,74 可動ローラ
36,42,78 コンベアベルト
48 回転軸
54 回動用モータ
56 モータ軸
60 旋回用ベルト
62 送風装置保持部材
64 スリット
66 送風装置
84 軸部材
90 フィルムカット部昇降ハンドル
92 雌ねじ部材
94 調節部材
102,114 フィルム用ローラ
103 フィルム
103a,103b 端部
104 エアノズル
106 フィルムカット部
116 フィルム原反

Claims (7)

  1. 被包装物を帯状のフィルムで垂直方向に一周して巻き回して、端部同士が任意の幅で重なる筒状に包装するフィルム包装装置において、
    床に設置される基台が設けられ、前記基台には、前記被包装物を運び入れる供給コンベアと、前記供給コンベアの下流側に所定幅の隙間を設けて設置される旋回コンベアと、前記旋回コンベアの下流側に所定幅の隙間を設けて設置され前記被包装物を運び出す排出コンベアが順に設けられ、前記旋回コンベアはコンベアベルトの面方向を保ち、前記供給コンベア側の端部が前記排出コンベア側に移動して対向するように所定の角度で回転する回転手段が設けられ、
    前記フィルムは上方から送出され、前記フィルムの一方の端部は、前記供給コンベアと前記旋回コンベアの間の前記隙間に下垂し、前記被包装物が前記供給コンベアから前記旋回コンベアに移る際に前記旋回コンベアと前記被包装物の底部に挟まれ、前記フィルムの他方の端部は前記被包装物の上面を覆って折り返されて前記供給コンベアと前記旋回コンベアの間の前記隙間に下垂し、
    前記旋回コンベアを前記回転手段により回転させると、前記フィルムの他方の端部は、前記旋回コンベアと前記排出コンベアの間の前記隙間に下垂し、前記被包装物が前記旋回コンベアから前記排出コンベアに移る際に前記排出コンベアと前記被包装物の底部に挟まれ、前記フィルムの前記一対の端部が互いに重なり、前記フィルムで垂直方向に一周して包装されることを特徴とするフィルム包装装置。
  2. 前記供給コンベアと前記旋回コンベアの間の前記隙間付近には、前記フィルムの端部を前記隙間に差し込む差込手段が設けられ、前記旋回コンベアには、前記隙間に差し込まれた前記フィルムの端部を保持する保持手段が設けられている請求項1記載のフィルム包装装置。
  3. 前記供給コンベアの上方には、フィルム原反から引き出された前記フィルムに接触し下方に下垂させるフィルム用ローラと、前記フィルム用ローラに接する前記差込手段であるエアノズルと、前記エアノズルの下方に位置し引き出されて下垂した前記フィルムを所定の長さで切断するフィルムカット部が設けられ、
    前記エアノズルは、前記フィルムの厚み方向の両側に位置する1対が、前記フィルム用ローラの長手方向に沿って複数個所設けられ、前記フィルムの両面に均等に、幅方向にも均等に、エアーを下向きに当てて前記供給コンベアと前記旋回コンベアの間の前記隙間に差し込む請求項2記載のフィルム包装装置。
  4. 前記供給コンベアの上方には、上下方向に移動可能な調節部材が設けられ、前記調節部材に、前記フィルム用ローラと前記エアノズルと前記フィルムカット部が取り付けられ、
    前記調節部材は、上下方向に立設され雄ネジが設けられた軸部材に螺合する雌ねじ部材に取り付けられ、前記軸部材には、前記軸部材を軸周りに回転させるフィルムカット部昇降ハンドルが設けられ、前記フィルムカット部昇降ハンドルを操作することにより前記調節部材が前記軸部材に沿って上下方向に移動し、前記被包装物の大きさに合わせて前記フィルムを繰り出す高さを調整する請求項3記載のフィルム包装装置。
  5. 前記保持手段は、前記旋回コンベアの、前記供給コンベア側の端部と前記排出コンベア側の端部に各々取り付けられ所定位置に通気部が形成された送風装置保持部材と、前記送風装置保持部材の裏側に位置する送風装置が設けられ、
    前記送風装置は、前記送風装置保持部材とは反対側に向かって送風し、前記通気部から空気を吸い込み、前記フィルムを吸引して、前記送風装置保持部材の前記通気部付近に係止する請求項2記載のフィルム包装装置。
  6. 前記供給コンベアと前記排出コンベアには、前記旋回コンベアとの間の隙間に向かって移動可能な可動ローラが設けられ、前記可動ローラの移動により前記隙間の間隔を変える請求項1記載のフィルム包装装置。
  7. 前記供給コンベアと前記旋回コンベア、前記排出コンベアは、順に一方向に流れるように並べられ、前記旋回コンベアは、前記供給コンベア側の端部と前記排出コンベア側の端部が180°の回転毎に逆向きになる請求項1記載のフィルム包装装置。
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