JP3224081U - 消火弾投下モジュールを有するドローン - Google Patents

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Abstract

【課題】消火すべきポイントへ的確に消火弾を投下できる消火弾投下モジュールを有するドローンを提供する。【解決手段】火災鎮火用の消火弾3を着脱自在に係止するモジュール2からなる消火弾投下モジュールを有するドローン1であって、少なくとも複数個乃至多数個の消火弾を着脱自在に係止すると共に消火弾内には火災鎮火用の消火剤を有し、火災現場で消火弾を投下する消火弾投下モジュールを有する。【選択図】図1

Description

本考案は、火災現場等において消火弾を適切な箇所に投下できる消火弾投下モジュールを有するドローンに関する。
現在、ドローンは物の運搬や撮影のために多用されており、簡易にものを任意個所に運べるものとして用いられている。
従って今後も多彩な現場に用いられるものである。
例えば撮影などの用いるものの他、農薬散布のために用いられる実用新案登録第3217561号(特許文献1)や特開2019-64544号(特許文献2)や融雪剤の散布方法からなる特開2019-90265号(特許文献3)が存在する。
これらは特に離れた個所からドローンにより希望箇所まで移動して、該箇所において適切な処理を行うものである。
特に離れた個所の作業者により作業を行えるドローンの利点を利用して用いられているものである。
実用新案登録第3217561号 特開2019-64544号 特開2019-90265号
以上の様に、ドローンを用いることにより作業者が離れた個所から作業できることに伴い、特に安全管理や災害救助等に用いることが将来的により活用されるべきものと考えられる。
この場合通常消火活動は消防吏員などよって火災発生時に火災発生場所で火を消すべく消火活動が行われるものである。
しかし、山火事や森林火災、或いは船舶火災など緊急に近くによることのできない場所もありうる。
更には住宅火災や店舗火災などの場合であっても消火活動は消防吏員が火災場所に近寄って直接消火することが必要となっている。
この場合初期消火や火勢を弱めるために離れた個所から消火活動が行えることにより、安全にかつ迅速に消火できるものとなる。
例えば火災発生時に早急に火災現場の出火箇所に消火弾を落とすことができれば、早期消火や消防署などの消火活動の開始までの時間内に火勢を大きくせずに済むものともなる。
従って、消火活動を迅速かつ効率的に行うために火災発生個所に早期に赴くことのできるドローンを用い、かつ消火弾投下モジュールを有するドローンを用いることにより前記課題を解決できる。
以上のように係る課題を見事に解決するため、火災の早期鎮火等を行うためにドローンに消火弾投下モジュールを装備している消火弾投下モジュールを有するドローンを提供するものであり、係るため請求項1に係る考案は火災鎮火用の消火弾を着脱自在に係止するモジュールからなる消火弾投下モジュールを有するドローンであって、少なくとも複数個乃至多数個の消火弾を着脱自在に係止すると共に消火弾内には火災鎮火用の消火剤を有し、火災現場で消火弾を投下する消火弾投下モジュールを有するドローンからなり、係る考案によって前記課題を解決できるものである。
更に、請求項2に係る考案は消火弾が球形の消火弾である火災現場で消火弾を投下する消火弾投下モジュールを有するドローンからなり、係る考案を用いてもよい。
或いは、請求項3に係る考案は消火弾が円筒形の消火弾である火災現場で消火弾を投下する消火弾投下モジュールを有するドローンからなり、係る考案であってもよい。
以上のように構成したことからまず請求項1に係る考案によってドローンに火災鎮火用の消火剤を封入した消火弾を着脱自在に係止できるものであり、火災現場までドローンで移動して上部から消火弾を落下させることができる。
従って火災場所まで移動できると共に消火剤を投下したい箇所で消火剤をピンポイントに落下させることができる。
このようにして火災現場に極めて早急に到着できるものとなると共に上部から火災現場の消火したい箇所に適宜消火剤をまくことができるものである。
又、消火弾投下モジュールを用いることによりドローンへの設置を可能とするものである。
次に請求項2に係る考案により、消火弾として球形の消火弾を用いることができ、ドローンからの投下時において周囲からの風などの影響を低減できると共に消火弾投下モジュールからの落下の際の引っ掛かりなどの低減が図れる。
更に請求項3に係る考案によって円筒形の消火弾を用いることもできる。
従って保管や運搬の便宜の図れる球形の他、必要に応じて各種の円筒形の消火弾も用いることができ、使用態様の幅を広げることを可能とする。
本考案に係る消火弾投下モジュールを有するドローンの一例を示す図 本考案に係る消火弾投下モジュールを有するドローンの一例を示す図 消火弾投下モジュールの一例を示す図 図3に示す消火弾の一例を示す図 他の消火弾投下モジュールの一例を示す図 図5に示す消火弾の一例を示す図 消火弾投下モジュールの他の一例を示す図 図7に示す消火弾の一例を示す図
図1は、本考案に係る消火弾投下モジュール2を有するドローン1の一例を示す図である。
本図に示すように任意個所に飛行して移動できるドローン1に投下可能な消火弾3を有する消火弾投下モジュール2を装着しているものである。
従ってドローン1の操作者が離れた位置からドローン1を操作して任意個所即ち火災に際しての出火箇所や火勢の強い箇所に上空から近づいて所定個所に消火弾を投下することができる。
これによって操作者はドローン1の操作機器を用いて離れた場所からドローン1を近づけることができると共に消火弾3の投下作業を行うことにより任意個所で消火作業ができることとなる。
例えば、火災箇所に近寄れない場合においては離れた位置から消火作業が行えるものとなる。
或いは都市火災のほか、森林火災や海上火災などにおいても極めて有効に活用しうるものである。
更には出火初期段階においても出火箇所にピンポイントで消火弾の投下を可能とするものであり、早期鎮火にも役立つものとなる。
特に、出火箇所に空から短時間に近づくことができ、早期消火に役立つものである。
又、上空からピンポイントで消火弾3を投下できることから、消火のための最も適した箇所に上空から消火弾の投下ができ、効率の良い消火作業が行える。
本図においてドローン1下部に消火弾投下モジュール2を有しており、このモジュール2には複数の消火弾3を有しており、ドローン1に着脱自在に装着できるものである。
この消火弾3はこのモジュール2に係止部21により装着されており、この係止部21を可動させ或いは係止を外すことにより消火弾3がこの装着部より外れて投下できるものである。
消火弾3をこの係止部21から外すのはドローン1の操作用のコントローラー或いは別のコントローラーによって制御できるものであり、ドローン1の操作と共に任意個所で消火弾3を投下できる。
消火弾3内の消火剤としては粉末(ABC)消火薬剤や、粉末(Na)消火薬剤 、粉末(K)消火薬剤の他、強化液消火薬剤、強化液(中性)消火薬剤、化学泡消火薬剤、機械泡消火薬剤、水(浸潤剤等入り)消火薬剤など各種のものを用いてもよく、それぞれ応じて適切な消火弾を用いることにより構成できるものである。
例えば、燐酸二水素アンモニウム等を主成分としたABC粉末の消火薬剤を封入して用いるものであってよい。
その他消火剤として用いられる各種化学剤等を用いた消火剤を封入したものであってもよいものである。
次に、本図では前方と後方の左右それぞれのモジュール2ごとに4個ずつ消火弾3を有しているが、この構成に限らず、より多くの消火弾3を有するものやより少数の消火弾3を有する構成を持っているものであってもよい。
更には一つの消火弾3の大きさがより大きい消火弾3を有するものであつても、或いはより小さい消火弾3を有するものであってもよい。
本図の消火弾3は球形の形態を示すが、この構成に限らず他の形状の消火弾を有するものであってもよい。
例えば球形の消火弾3に消火剤を注入するための挿入用の筒状部31を有するものであってもよい。
ドローン1の配置場所や消火すべき対象物或いは消火場所によって任意に設定するものであればよい。
もとより一基のドローン1に一つのモジュール2構成を有するものに限らず、複数乃至多数のモジュール2を有するものであってもよい。
或いは消火弾3を有するモジュール2と共に他の用途のモジュールを併せて有する構成であってももちろんよい。
尚、本図構成は消火弾3のモジュール2を有する構成であるが、このほかモジュール2として他の用途であるモジュール2とを交換可能なモジュール2を用いているものであってもよい。
従って用途に応じて任意のモジュール2を装着できるものであってもよい。
或いは、特に落下可能な消火弾3を装着するためだけのモジュール2を用いてももちろんよいものである。
尚、本考案におけるモジュール2とはドローン1に消火弾3を装着できる連結機器を意味するものである。
例えば消火弾3を任意位置で落下可能な消火弾3の係止部がモジュール2によってドローン1に装着していればよいものである。
従って他のモジュール1と交換可能であることが前提ではなく、ドローン1本体に装着できるものであればよい。
図2は図1に示す本考案に係る消火弾投下モジュール2を有するドローン1を他の角度から視認した状態の一例を示す図である。
本図では下部から消火剤3の装着状況の一例を示している図であり、消火弾投下モジュール2には消火弾3を着脱自在に係止している係止部21を有しているものである。
従って消火弾3を装着している段階できっちりとモジュール2に装着されており、この係止を解いて消火弾3をモジュールから切り離せる構成を有するものである。
この切り離し構造は周知の構成即ち稼働する係止部により係止されており、この係止を解くことによって消火弾3がこの係止部を離れてモジュールから切り離せるものであればよい。
従って係止構造は本図構成のように係止部21によって消火弾3着脱自在に装着しているもののほか、この構成に限らず他の周知に各種構造を用いるものであってもよい。
例えば、本図では係止部が開いて消火弾を落下させる構造であるが、この係止部21は下部方向に開くものでも或いは横方向に開くものでもよい。
もとより、その他本図構成ではない別の周知な構造によって消火弾が係止し、更にこの係止を解いて消火弾を落下させるものであればよい。
従ってこのモジュール2は特定の構造を有するもののほか、特段の構造を有さずドローン1と消火弾3とを着脱自在に装着できるものであればよい。
更にはドローン1に直接消火弾3を着脱自在に係止する係止部を有するモジュール2であってもよい。
以上のように構成することによってドローン1を用いて消火場所の上空に位置した場合には、上空から消火弾3を落下させられるものであり、このための構造を有するものであればよい。
図3は、消火弾投下モジュール2の一例を示す図であり、ドローン1と連結するための連結部22とこの連結部22に連設する係止部21とを有し、該係止部21によって消火弾3が着脱自在に装着されているものである。
尚、係止部21の係止及び解除のための具体的な開披するための具体的な構造は図示していない。
必要に応じて係止部21の係止及び開扉のための具体的な構造を有していればよい。
例えば係止部21をコントローラーで横方向に移動させ、消火弾の下部に位置するアーム部分を移動させて消火弾の下部の抑え部分が消火弾下部から外れ、消火弾の落下を可能とする構造をとってもよい。
あるいは本図の消火弾を囲んでいる環状部を開いて消火弾の下部に位置するアーム部を消火弾下部からずらせることにより、アーム部による消火弾の下部支えをなくし、下部を開放状態とすることによって消火弾を落下させるものであってもよい。
このように構成することによりドローンに消火弾を装着できるものとなる反面必要個所で消火弾の落下を図ることができる。
従って本図に示すこの構成に限定されず、他の構成をもってするものであってももちろんよい。
図4は、図3に示す消火弾3の一例を示す図である。
例えば球形の基体内に消火剤を封入しておき、衝撃を受けるとこの球体が破壊或いは開くことにより消火剤をピンポイントに投入できるものとなる。
図5は、他の消火弾投下モジュール2の一例を示す図であり、ドローン1と連結するための連結部22とこの連結部22に連設する係止部21とを有し、該係止部21によって消火弾3が着脱自在に装着されているものである。
更に消火弾3として4つの球体を有する他の一例である。
この球体には消火弾内に消火剤を封入するための挿入用の筒状部31を有しており、適宜必要な種類の消火剤等を封入できるものである。
本図に示す構成は一例であり、消火弾3は他の構成を有するものであってもよい。
図6は、図5に示す消火弾の一例を示す図である。
図7は、消火弾投下モジュールの他の一例を示す図であり、消火弾として長さを有する筒状形状の消火弾を用いた一例を示す図である。
ドローン1と連結するための連結部22とこの連結部22と消火弾を係止する係止部21からなるモジュールの一例を示す。
本図のように筒状の消火弾を例えば本図では6本筒状に並べて順次落下できるように着脱自在に装着した消火弾投下モジュールの一例を示す。
本図構成のように円筒状消火弾内に消火剤を封入して適宜投下する構成を用いてもよいものであり、例えばこの消火弾を係止する筐体が回転し、この回転に伴って順次この円筒状消火弾が落下するものであってもよい。
消火弾の係止構造と係止を解いて落下させるための具体的構造は図示していないが、周知に構成を有するものであればよい。
例えば円筒形状の消火弾の両端面部分に対応する係止部21には消火弾方向への弾圧部を有し、弾力をもって係止することによって消火弾を係止状態としておく。
火災現場等の消火すべき位置にて、コントローラーなどを用いて任意時点でその弾圧力をなくし、消火弾の両端からの弾圧による係止を解いてこの係止部から消火弾をその自重によって落下する構造を有するものであってもよい。
例えば本図構成では係止状態の係止部21の最下段にある消火弾を落下させ、係止部21の回転を行って順次消火弾を最下段に移動させて、該最下段に位置する消火弾の落下を図る構成をとってもよい。
このような係止及び落下構造は周知な各種構成を適宜採用するものであればよい。
図8は図7に示す筒状の消火弾3の一例を示す図である。
円筒状消火弾3には前述のように消火剤が封入しているものである。
以上のように消火弾投下モジュール2を有するドローン1を用いることにより火災現場から離れた位置からドローン1によって消火弾3を火災現場まで運搬でき、消火に必要な箇所に上空から消火弾を落下できるものである。
1 ドローン
2 モジュール
21 係止部
22 連結部
3 消火弾

Claims (3)

  1. 火災鎮火用の消火弾3を着脱自在に係止するモジュール2からなる消火弾投下モジュール2を有するドローンであって、
    少なくとも複数個乃至多数個の消火弾3を着脱自在に係止すると共に消火弾内には火災鎮火用の消火剤を有し、
    火災現場で消火弾3を投下する消火弾投下モジュール2を有するドローン。
  2. 消火弾3が球形の消火弾3であることを特徴とする請求項1記載の火災現場で消火弾を投下する消火弾投下モジュール2を有するドローン。
  3. 消火弾3が円筒形の消火弾3であることを特徴とする請求項1記載の火災現場で消火弾を投下する消火弾投下モジュール2を有するドローン。
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