JP3223968U - 取付治具 - Google Patents

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晋吾 伊藤
晋吾 伊藤
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Abstract

【課題】作業性を向上させることが可能な取付治具を提供する。【解決手段】被取付物を昇降させる取付治具100であって、昇降方向に沿って設けられたガイド部111と当該ガイド部の下端に昇降方向と直交する方向に取り付けられた土台部113とを含む、本体部110と前記本体部に取り付けられた昇降機構と前記昇降機構により前記ガイド部に沿って昇降可能とされるとともに、前記土台部の延在方向に沿って延出され、前記被取付物を載置可能な昇降テーブルとを有し、前記ガイド部の上端部には、前記昇降テーブルの昇降時に前記本体部を固定可能とする上側固定部140が設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、取付治具に関する。
作業現場においては、比較的重量の大きい物品を支持しながら、高所にある所定箇所に当該物品を取り付ける作業が必要になる場合がある。例えば、下記特許文献1には、電気機器の取り付け作業に用いられる台車であって、物品を搬送するとともに、当該物品を昇降させる機能を有する台車に関する技術が記載されている。
特開2011−184157号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、種々の機構を設けた台車によって物品を搬送し、さらに昇降させているので、台車自体が大型化し、取り付け作業における作業性が低下するという問題があった。
そこで、本考案は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本考案の目的とするところは、物品を所定箇所に取り付ける作業において、作業性を向上させることが可能な、新規かつ改良された取付治具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案のある観点によれば、被取付物を昇降させる取付治具であって、昇降方向に沿って設けられたガイド部と、当該ガイド部の下端に昇降方向と直交する方向に取り付けられた土台部とを含む、本体部と、上記本体部に取り付けられた昇降機構と、上記昇降機構により上記ガイド部に沿って昇降可能とされるとともに、上記土台部の延在方向に沿って延出され、上記被取付物を載置可能な昇降テーブルと、を有し、上記ガイド部の上端部には、上記昇降テーブルの昇降時に上記本体部を固定可能とする上側固定部が設けられている、取付治具が提供される。
上記本体部は、上記ガイド部と上記土台部とが同等の幅を有する扁平な形状とされてもよい。
上記土台部には、上記取付治具を上記土台部の延在方向に沿って移動可能としている車輪部が設けられてもよい。
上記土台部の先端位置は、上記昇降テーブルの延出方向の先端位置よりも上記ガイド部から離れた位置に設定されてもよい。
上記本体部は、上記ガイド部と上記土台部を含んで構成されるフレーム部を有し、上記フレーム部は、上記ガイド部を挟んで上記昇降テーブルとは反対側に設けられてもよい。
上記昇降機構は、上記フレーム部に取り付けられてもよい。
上記昇降機構は、ワイヤと駆動源とを含んで構成され、上記ワイヤの一端は、上記昇降テーブルに取り付けられ、上記ワイヤの他端が上記駆動源に取り付けられ、上記ワイヤを介して上記駆動源の動力が伝達されることにより、上記昇降テーブルが昇降してもよい。
上記昇降機構は、上記本体部の上部に設けられた第1の滑車と、上記本体部の下部に設けられた第2の滑車と、を有し、上記ワイヤは、上記第1の滑車と上記第2の滑車とを介して、上記昇降テーブルに取り付けられてもよい。
上記ワイヤは、上記第1の滑車と上記第2の滑車との間で、上記ガイド部に沿うように配置されてもよい。
上記ガイド部は、上記昇降テーブルの一部が摺動可能とされたガイドレールと、上記昇降テーブルに昇降方向に沿って設けられた貫通孔に挿通されたガイドピンと、を有してもよい。
上記土台部には、上記昇降テーブルの昇降時に上記本体部を固定可能とする下側固定部が設けられ、上記下側固定部は、第1の下側固定部と第2の下側固定部とを有し、上記第1の下側固定部は、上記昇降テーブルの延在方向先端位置より上記土台部の先端位置側に設けられ、上記第2の下側固定部は、上記ガイド部よりも上記昇降テーブルと反対側に設けられ、上記取付治具を側面視したときに、上記上側固定部は、上記第1の下側固定部と上記第2の下側固定部との間に位置してもよい。
以上説明したように本考案によれば、物品を所定箇所に取り付ける作業において、作業性を向上させることが可能な、新規かつ改良された取付治具が提供される。
本考案の第1の実施形態に係る取付治具の構造の一例を示す正面図である。 同実施形態に係る取付治具の構造の一例を示す側面図である。 同実施形態に係る取付治具の図1におけるI−I’端面図である。 同実施形態に係る取付治具の動作を説明するための図である 同実施形態に係る取付治具の動作を説明するための図である。 同実施形態に係る取付治具の構造の他の例を示す側面図である。 同実施形態に係る取付治具の図6におけるII−II’端面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本考案の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<第1の実施形態>
[取付治具の外観例]
まず、図1、図2および図3を参照して、本考案の第1の実施形態に係る取付治具100の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る取付治具100の構造の一例を示す正面図である。図2は、本実施形態に係る取付治具100の構造の一例を示す側面図である。図3は、本実施形態に係る取付治具100における、図1のI−I’端面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る取付治具100は、被取付物Wを所定の位置に取り付ける作業の際に使用される冶具である。取付治具100は、鉛直方向(図1におけるZ方向)に被取付物Wを昇降させる。さらに、取付治具100は、被取付物Wを上昇させた後、取り付け作業が終わるまで上昇させた状態に保持する。
特に、取付治具100は、配管等の多く設置された空間、天井高が低い空間等の作業領域が十分に確保できない空間における、被取付物Wの取り付け作業に用いられる。具体的には、取付治具100は、コークス炉の下方に設けられた空間で行われる、アンダージェットパイプの取り付け作業に用いられる。被取付物Wとしては、配管として用いられる鋼鉄製のパイプ等の長尺物が挙げられる。
取付治具100は、図1および図2に示すように、本体部110と、昇降テーブル120と、昇降機構130と、上側固定部140とを含んで構成されている。
[本体部]
本体部110は、取付治具100を主として構成する部位である。本体部110に、昇降テーブル120、昇降機構130等が取り付けられることで、取付治具100が構成される。本体部110は、例えば、複数の所定形状の金属製部材が、溶接またはボルト締結等により接合されることにより、一体化されて形成されている。
本体部110は、ガイド部111と、土台部113とを含んでいる。ガイド部111は、被取付物Wを昇降させる方向(昇降方向、図1におけるZ方向、以下「鉛直方向」とも称する)に沿って設けられ、昇降テーブル120の昇降動作をガイドする。また、土台部113は、当該ガイド部111の下端に、昇降方向と直交する方向(図2におけるY方向)に取り付けられ、取付治具100全体を下方から支持する部位である。土台部113およびガイド部111の詳細については、後述する。
本体部110は、図1に示すように、正面視(図1におけるY方向視)、または平面視(図1におけるZ方向視)したときに扁平な形状となっている。換言すれば、本体部110は、ガイド部111および土台部113の幅(図1におけるX方向長さ)と同等の幅を有する扁平な形状となっている。具体的には、本体部110の幅は、100mm程度となっている。これにより、取付治具100は、取付治具100の全体をX方向に倒すように傾け易くされている。この結果、被取付物Wの取り付け作業時に、取り付け箇所と被取付物Wとの間のX方向のずれに対して、取付治具100を傾け、位置の微調整が可能になり、取り付け作業時の位置合わせが容易になる。
また、本体部110が扁平な形状とされていることで、本体部110を含めた取付治具100が軽量となり、取付治具100の可搬性が向上する。この結果、作業領域が十分に確保できない空間への取付治具100の搬入、当該空間内での取付治具100の移動が簡単になるので、作業性が向上する。
[ガイド部]
ガイド部111は、図1に示すように、被取付物Wを昇降させる方向(昇降方向、図1におけるZ方向)に沿って設けられた長尺な部位である。例えば、ガイド部111は長手方向で、3m程度の長さを有する。また、ガイド部111の短手方向長さ(幅)は、100mm程度とされ、後述する土台部113の幅と同等である。ガイド部111は、図1におけるY方向において、昇降テーブル120のガイド部111側の端部を挟持して、昇降動作をガイドする。図3に示すように、ガイド部111は、互いに対向した一対のガイドレール111a、111bと、一対のガイドピン111c、111dを有する。
図3に示すように、ガイドレール111a、111bは、鉛直方向を法線方向とする断面(図3におけるX−Y平面断面)視でL字形状を有している。互いに対向した一対のガイドレール111a、111bの間には、昇降テーブル120の一部(昇降テーブル120のガイド部111側の端部)が摺動可能に挟持されている。一対のガイドレール111a、111bの間には、開口111eが設けられてもよい。当該開口111eの間には、昇降テーブル120のガイド部111側の端部が、部分的に挿通されている。
ガイドピン111c、111dは、図1に示すように、昇降方向に沿って設けられた、小径の棒状部材である。また、ガイドピン111c、111dは、昇降テーブル120に設けられた貫通孔121a、121bに挿通されている。
昇降テーブル120の一部が、一対のガイドレール111a、111bに挟持されて、摺動されることで、昇降テーブル120の昇降時のがたつきが低減され、昇降が安定して行われる。さらに、昇降テーブル120が、ガイドピン111c、111dに沿って昇降することで、昇降テーブル120の昇降がさらに安定する。
昇降テーブル120の一部(昇降テーブル120のガイド部111側の端部)には、図1および図3に示すように、背面シュー123が設けられている。背面シュー123は、昇降テーブル120が摺動可能としながら、一対のガイドレール111a、111bを後方側から保持している。昇降テーブル120に背面シュー123が設けられていることで、昇降テーブル120の昇降がさらに安定する。さらに、昇降テーブル120に生じた荷重を取付治具100の本体部110で効果的に支持することが実現される。
[土台部]
土台部113は、取付治具100全体を下方から支持する部位である。土台部113は、図2に示すように、当該ガイド部111の下端に、昇降方向と直交する方向(図2におけるY方向)に取り付けられている。土台部113は、昇降方向と直交する方向に延在された長尺の棒状部材である。例えば、土台部113は長手方向で、700mm程度の長さを有する。また、土台部113の短手方向長さ(幅)は、100mm程度とされ、上述のガイド部111と同等である。
また、土台部113の延在方向の先端位置(図2におけるY方向)は、昇降テーブル120の延出方向(図2のY方向)の先端位置よりも、ガイド部111から離れた位置に設定されている。すなわち、ガイド部111から土台部113の先端までの距離は、ガイド部111から昇降テーブル120の延出方向の先端までの距離よりも、土台部113の延在方向において、長くなっている。これにより、昇降テーブル120に被取付物Wが載置されても、土台部113が、安定して下方から取付治具100全体を保持できる。この結果、昇降テーブル120の昇降が安定し、取付作業の作業性が向上する。
土台部113には、車輪部115が設けられている。車輪部115は、取付治具100を土台部113の延在方向(図2におけるY方向)に沿って移動可能としている。車輪部115は、対向する一対の板状部材115aと、当該一対の板状部材間に設けられた回転軸(図示せず)と、当該回転軸に軸支された車輪115bを有する。車輪部115を有することで、取付治具100の運搬が容易になり、取付治具100の可搬性が高まり、作業性が向上される。また、取付治具100のが、土台部113の延在方向に沿って移動可能なため、取り付け作業の際の位置合わせが容易になり、作業性がさらに向上する。
土台部113には、昇降テーブル120の昇降時に本体部110を固定可能とする下側固定部117が設けられてもよい。具体的には、下側固定部117は、取付治具100の本体部110と、床F等の取付治具100の周辺部との相対移動を防止する。下側固定部117の一例としては、先端にパッドが取り付けられたアジャスターボルトが挙げられる。
また、下側固定部117は、第1の下側固定部117aと、第2の下側固定部117bとを含んでいる。第1の下側固定部117aは、土台部113の延在方向において、昇降テーブル120の延出方向(図2のY方向)の先端位置よりも、土台部113の先端位置側に設けられている。さらに、第2の下側固定部117bは、ガイド部111よりも昇降テーブル120と反対側に設けられている。
これにより、第1の下側固定部117aと第2の下側固定部117bの間の距離が十分確保されるので、土台部113が、安定して取付治具100全体を下方から保持できる。この結果、昇降テーブル120の昇降が安定し、取付作業の作業性が向上する。
下側固定部117を有することで、取付治具100が、床F等の周辺部に固定される。この結果、昇降テーブル120の昇降が安定する。さらに、昇降中、取付治具100が、取り付け作業のための位置合わせされた位置から、不用意に移動することが抑制される。この結果、作業性がさらに向上する。
本体部110は、さらにフレーム部119を有してもよい。フレーム部119は、図2に示すように、取付治具100を側面視したときに、複数の金属製部材により、枠状に形成された部分である。フレーム部119は、ガイド部111と、土台部113とを枠形状の一部に含んで構成されてもよい。一例として、フレーム部119は、図2に示すように、本体部110において、側面視で、鉛直方向上方側の直角三角形状と、鉛直方向下方側の長方形状とを組み合わせた台形状の枠を形成している。フレーム部119は、取付治具100を側面視した場合、ガイド部111を挟んで、昇降テーブル120とは反対側に設けられている。
これにより、フレーム部119によって、取付治具100全体の重心が、昇降テーブル120とは反対側に移動する。この結果、昇降テーブル120に被取付物Wが載置され、昇降される際に、被取付物Wの重量が大きい場合にも、取付治具100全体として重心のバランスがとれ、昇降が安定する。さらに、フレーム部119を有することで、本体部110の剛性が向上し、被取付物Wの昇降がより安定する。この結果、作業性がより向上する。
[昇降テーブル]
昇降テーブル120は、土台部113の延在方向(図2中のY方向)に沿って、延出されている。昇降テーブル120の当該延出された部分の上面(図2中のZ方向側の面)には、被取付物Wが載置可能とされている。また、昇降テーブル120は、ガイド部111に沿って昇降可能とされている。特に、昇降テーブル120は、土台部113の幅の範囲内であって、土台部113の上方側の空間を、ガイド部111に沿って鉛直方向に昇降可能とされている。昇降テーブル120が、当該空間内を昇降するので、作業領域の狭い空間でも昇降が可能となり、作業性が向上する。昇降テーブル120の形状は、被取付物Wを載置可能な面を有していればよく、特に限定されない。
[昇降機構]
昇降機構130は、昇降テーブル120をガイド部111に沿って、鉛直方向(図1におけるZ方向)に昇降させるための機構である。昇降機構130は、図2に示すように、本体部110に取り付けられている。特に、昇降機構130は、本体部110のフレーム部119に取り付けられている。昇降機構130は、例えば、駆動源131と、ワイヤ133と、第1の滑車135と、第2の滑車137とを含んで構成されている。
昇降機構130において、ワイヤ133の一端は、駆動源131に取り付けられている。また、ワイヤ133の他端は、昇降テーブル120に取り付けられている。駆動源131において生じた駆動力は、ワイヤ133を介して昇降テーブル120に伝達される。この結果、ワイヤ133を介して、昇降テーブル120が昇降する。
さらに、ワイヤ133は、第1の滑車135と第2の滑車137とを介して、駆動源131から昇降テーブル120の間に配置されている。第1の滑車135は、本体部110の下部に設けられている。また、第2の滑車137は、本体部110の上部に設けられている。さらに、ワイヤ133は、第1の滑車135と第2の滑車137との間で、ガイド部111に沿う様に配置されている。
具体的には、駆動源131から伸びるワイヤ133は、まず下方に向かって配置される。また、ワイヤ133は、本体部110の下部に設けられた第1の滑車135を介して、上方へ向かうように配策される。さらに、ワイヤ133は、本体部110の上部に設けられた第2の滑車137を介して、再度下方へ向かうように配置される。特に、第1の滑車135と第2の滑車137とは、それぞれ本体部110のフレーム部119の上部と下部とに設けられてもよい。
このとき、第1の滑車135と第2の滑車137との間で、ワイヤ133が、ガイド部111に沿う様に配置される。ここで、ワイヤ133が、ガイド部111に沿うように配置されるとは、ワイヤ133が、ガイド部111に十分近くなるように、ガイド部111の延在方向にほぼ沿って配置されることを指す。すなわち、ワイヤ133が、ガイド部111に沿うように配置されるとは、ガイド部111の延在方向に沿って完全に平行となっている趣旨ではなく、滑車等の他の部材のレイアウト上の制限、設計または製造時の誤差により、ガイド部111に対して傾斜している場合も含む。
ワイヤ133が第1の滑車135と第2の滑車137との間でガイド部111に沿う様に配置されていることにより、ワイヤ133の経路が略鉛直方向となり、特に取付治具100の上部において、ワイヤ133が邪魔にならないようにすることができる。また、作業者の手指等が、ワイヤ133に接触しにくくなり、作業時の安全性がさらに向上する。
[上側固定部]
上側固定部140は、図1および図2に示すように、昇降テーブル120の昇降時に、本体部110を固定可能としている。具体的には、上側固定部140が、取付治具100の固定対象に当接することで、取付治具100の固定対象に対する相対移動を防止する。上側固定部140は、ガイド部111の上端部(図2におけるZ方向)に設けられている。上側固定部140は、X方向に2つ並んで設けられてもよい。これにより、さらに取付治具100の安定性が向上する。上側固定部140の一例としては、先端に可撓性材料のパッド141が取り付けられたアジャスターボルト143が挙げられる。すなわち、アジャスターボルト143を伸縮させることで、パッド141を天井S等の固定対象に当接させ、パッド141と天井Sとの間の摩擦力によって取付治具100が固定される。また、パッド141の可撓性材料の一例としては、ゴムなどの軟質樹脂が挙げられる。
さらに、上側固定部140は、取付治具100を側面視(図2におけるX方向視)した場合に、第1の下側固定部117aと第2の下側固定部117bとの間に位置している。これにより、取付治具100を側面視した時、上側固定部140と、第1の下側固定部117aと第2の下側固定部117bとにより、それぞれの固定点を頂点とする、下側に底辺を有する三角形が形成される。この結果、取付治具100を固定する際の安定性が向上する。
[取付治具の動作例]
続いて、図4および図5を参照して、本実施形態に係る取付治具100の動作例について説明する。図4および図5は、本実施形態に係る取付治具100の動作を説明するための図である。図4に示すように、被取付物Wを上昇させて、天井Sに取り付ける場合において、まず、取付治具100が、被取付物Wの取り付け予定箇所に対応した所定の位置に合わせて配置される。このとき、取付治具100の上側固定部140を使用して、取付治具100の上側を固定してもよい。さらに、下側固定部117を使用して、取付治具100の下側を固定してもよい。
取付治具100が、所定の位置に位置合わせされた状態で、駆動源131の動力がワイヤ133を介して、昇降テーブル120に伝達され、昇降テーブル120が上昇する(図3中の矢印参照)。例えば、駆動源131が、手巻きウインチである場合、作業者がハンドルTを回転させ、ワイヤ133が巻き取られることにより、動力が昇降テーブル120に伝達される。昇降テーブル120の上面には、被取付物Wが載置されており、昇降テーブル120の上昇に伴って、被取付物Wも上昇する。昇降テーブル120が所定の高さに上昇した状態で、被取付物Wの天井Sへの取り付け作業が行われる。
被取付物Wの取り付け作業終了後、ハンドルTが操作され、ワイヤ133が巻き戻される。この結果、昇降テーブル120が、元の位置まで下降する。その後、必要であれば、上側固定部140、または下側固定部117の固定が解除される。図5に示すように、上側固定部140、または下側固定部117の固定が解除されると、取付治具100は、車輪部115の車輪115bの回転によって、土台部113の延在方向に沿って移動可能となる(図5中の矢印参照)。
なお、上記動作例において、上側固定部140または下側固定部117により取付治具100が固定されて、昇降が行われる例を示したが、上側固定部140または下側固定部117は、昇降途中で固定が解除されてもよい。例えば、昇降の初期段階では、昇降を安定させるために上側固定部140または下側固定部117により取付治具100が固定される。さらに、昇降の中期または後期において、被取付物Wと取り付け予定箇所との位置合わせが必要になった場合、上側固定部140または下側固定部117の固定が解除され、位置合わせがされてもよい。
位置合わせ作業の具体例として、Y方向の位置合わせに関し、図5に示すように、車輪部115によってY方向に取付治具100を移動させることで、位置の調整が実現される。一方、X方向の位置合わせに関し、扁平な本体部110を有する取付治具100をX方向に傾けることで、位置の調整が実現される。このように、X方向とY方向とに、位置の微調整が可能であり、例えば、アンダージェットパイプの天井Sへの取り付け作業において、ボルト穴同士を精確に合わせる必要がある場合でも、確実かつ容易に位置合わせが実現される。
本実施形態によれば、昇降機構130により昇降テーブル120が、ガイド部111に沿って昇降され、昇降テーブル120に載置された被取付物を、所定の高さに保持したまま、取付作業が行われる。また、取付治具100のガイド部111の上端に設けられた上側固定部140によって、取付治具100の固定が可能であり、昇降テーブル120の昇降が安定するとともに、被取付物Wの取り付け作業も安定して行われる。この結果、取付治具100を用いた取り付け作業の作業性が向上する。以上、本考案の第1の実施形態に係る取付治具100について説明した。
<変形例1>
続いて、図6および図7を参照して、本実施形態に係る取付治具100の一の変形例について説明する。図6は、本変形例に係る取付治具100の側面図である。また、図7は、図6におけるII−II’端面図である。本変形例は、昇降テーブル120に被取付物Wを保持するための固定部125を有する点で、上記実施形態と相違する。その他の上記実施形態と共通する構成については、説明を省略する場合がある。
本変形例において、図6に示すように、昇降テーブル120の上面(Z方向側の面)には、固定部125が設けられている。固定部125は、例えば、昇降テーブル120の上面(載置面)よりも鉛直方向(Z方向)に突出した部位である。固定部125の形状は、被取付物Wを安定して保持できる形状であれば足り、特に限定されない。例えば、被取付物Wが円筒形状である場合、固定部125は、図7に示すように、被取付物Wの内径よりもわずかに小径を有する、平面視(図6におけるZ方向視)円形状となっている。固定部125は、例えば、固定部125の中心部が昇降テーブル120の上面にボルト締結されることにより、昇降テーブル120に固定される。
本変形例によれば、固定部125が昇降テーブル120の上面に設けられていることで、昇降時に昇降テーブル120の上面に被取付物Wを安定して載置できる。この結果、取付治具100を用いた作業の作業性が向上する。
上記変形例において、内周側から被取付物Wを固定する固定部125の例を示したが、本変形例はかかる例に限定されない。例えば、固定部125は、被取付物Wを外周側から保持する、連続または不連続な環状の突出部位であってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本考案の好適な実施形態について詳細に説明したが、本考案はかかる例に限定されない。本考案の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本考案の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、昇降テーブル120に被取付物Wが載置される構成としたが、本考案はかかる例に限定されない。例えば、クリップ形状の把持部により被取付物Wを把持した状態で昇降してもよい。
また、上記実施形態において、駆動源131は、手巻きウインチである例を示したが、本考案はかかる例に限定されない。例えば、ワイヤ133を介して、昇降テーブル120を昇降させることができればよく、電動モータなどであってもよい。また、昇降機構130として、駆動源131、ワイヤ133などを含む構成例を示したが、本考案はかかる例に限定されない。例えば、ワイヤ以外の動力伝達機構を使用してもよく、また、アクチュエータ等で直接昇降テーブル120を昇降させる構成であってもよい。
100 取付治具
110 本体部
111 ガイド部
111a、111b ガイドレール
111c、111d ガイドピン
113 土台部
115 車輪部
117 下側固定部
119 フレーム部
120 昇降テーブル
121a、121b 貫通孔
130 昇降機構
131 駆動源
133 ワイヤ
135 第1の滑車
137 第2の滑車
140 上側固定部
W 被取付物
S 天井
F 床

Claims (11)

  1. 被取付物を昇降させる取付治具であって、
    昇降方向に沿って設けられたガイド部と、当該ガイド部の下端に昇降方向と直交する方向に取り付けられた土台部とを含む、本体部と、
    前記本体部に取り付けられた昇降機構と、
    前記昇降機構により前記ガイド部に沿って昇降可能とされるとともに、前記土台部の延在方向に沿って延出され、前記被取付物を載置可能な昇降テーブルと、
    を有し、
    前記ガイド部の上端部には、前記昇降テーブルの昇降時に前記本体部を固定可能とする上側固定部が設けられている、取付治具。
  2. 前記本体部は、前記ガイド部と前記土台部とが同等の幅を有する扁平な形状とされている、請求項1に記載の取付治具。
  3. 前記土台部には、前記取付治具を前記土台部の延在方向に沿って移動可能としている車輪部が設けられている、請求項1または2に記載の取付治具。
  4. 前記土台部の先端位置は、前記昇降テーブルの延出方向の先端位置よりも前記ガイド部から離れた位置に設定されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の取付治具。
  5. 前記本体部は、前記ガイド部と前記土台部を含んで構成されるフレーム部を有し、
    前記フレーム部は、前記ガイド部を挟んで前記昇降テーブルとは反対側に設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の取付治具。
  6. 前記昇降機構は、前記フレーム部に取り付けられている、請求項5に記載の取付治具。
  7. 前記昇降機構は、ワイヤと駆動源とを含んで構成され、
    前記ワイヤの一端は、前記昇降テーブルに取り付けられ、前記ワイヤの他端が前記駆動源に取り付けられ、
    前記ワイヤを介して前記駆動源の動力が伝達されることにより、前記昇降テーブルが昇降する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の取付治具。
  8. 前記昇降機構は、
    前記本体部の上部に設けられた第1の滑車と、
    前記本体部の下部に設けられた第2の滑車と、を有し、
    前記ワイヤは、前記第1の滑車と前記第2の滑車とを介して、前記昇降テーブルに取り付けられている、請求項7に記載の取付治具。
  9. 前記ワイヤは、前記第1の滑車と前記第2の滑車との間で、前記ガイド部に沿うように配置されている、請求項8に記載の取付治具。
  10. 前記ガイド部は、
    前記昇降テーブルの一部が摺動可能とされたガイドレールと、
    前記昇降テーブルに昇降方向に沿って設けられた貫通孔に挿通されたガイドピンと、を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の取付治具。
  11. 前記土台部には、前記昇降テーブルの昇降時に前記本体部を固定可能とする下側固定部が設けられ、
    前記下側固定部は、第1の下側固定部と第2の下側固定部とを有し、
    前記第1の下側固定部は、前記昇降テーブルの延在方向先端位置より前記土台部の先端位置側に設けられ、
    前記第2の下側固定部は、前記ガイド部よりも前記昇降テーブルと反対側に設けられ、
    前記取付治具を側面視したときに、前記上側固定部は、前記第1の下側固定部と前記第2の下側固定部との間に位置する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の取付治具。
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