JP3223055U - 遺体安置マットおよびそれを有する棺 - Google Patents

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Abstract

【課題】納棺作業時の作業性を改善できるとともに、故人との永久の別れを惜しむ遺族の心情に配慮されビューイング葬が可能で有り、さらには優れた遺体保全性を発揮することができる遺体安置マット、及びそれを有する棺を提供する。【解決手段】遺体安置マットは、気体が圧入された膨張性緩衝材で構成されたマット本体22aと、マット本体の膨張性緩衝材に圧入された気体を放出するための気体放出部22bとを備え、遺体を安置するために用いられる。棺は、この安置マットが棺本体23の内部に収納される。【選択図】図2

Description

本考案は、遺体安置マットおよびそれを有する棺に関する。特に、故人との永久の別れを惜しむ遺族の心情に配慮されたビューイング葬に適するとともに、納棺作業時の作業性、遺体の保全性および体液による汚染防止性にも優れた遺体安置マットおよびそれを有する棺に関する。
近年、少子高齢化や核家族化の影響により、葬儀の参加者が年々減少し、葬儀規模も小さくなっている傾向にあり、いわばコンパクトな葬儀が多く行われている。そのため、故人と葬儀出席者(会葬者、遺族など)との距離が近く、遺族の意向を考慮した悔いのない永久の別れが可能になってきている。その一例として、遺体の納棺作業に先立って、遺体は湯灌、エンバーミング(遺体衛生保全)およびエンゼルメイク(遺体コスメティック)などの処理が施されて、生前の健康な状態を再現した上で、葬儀を実施することが多い。
その反面、親族を中心とした納棺作業者の人数が少なくなっているため、遺体の納棺作業が困難なものとなってきている。
この納棺作業は、納棺作業者が、遺体をゆっくりと持ち上げて、棺の底に安置する作業であるが、棺の幅(図1の付番W1)は通常、50cm程度しかない。そのため、図1に示すように、納棺作業時には遺体10と棺側板との間の長さが極めて小さく、作業者10′の肘や手の甲などが棺の側板上部に接触してしまうことが多い。
このように自由が制限された、いわば不自然な体勢で、作業者10′は40〜80kgあるいはそれ以上の重さを有する故人10を静かに棺11の底部に敷かれた葬儀用布団15などに安置しなければならない。すなわち、たとえ納棺作業者が十分な筋力(腕力、握力、背筋力など)を有しているとしても、当該作業には肉体的な負担を伴う。また、本作業においては、納棺作業の失敗や不手際は許されるものではない以上、作業中のプレッシャーは大きく、作業者の精神的な負担も大きい。
今後、少子高齢化、核家族化、未婚化などの諸問題の進行に伴い、親族や葬儀業者の従業員等の納棺作業者(特に、十分な腕力を有する作業者)が不足する傾向にある。そのため、この納棺作業性の問題は益々顕在化すると考えられる。
このような納棺作業を改善するために、たとえば特許文献1には、一人で納棺できるようにして納棺作業の労力コストを軽減できる棺が開示されている(要約、明細書段落[0008]等)。この棺は、底板の長辺方向に沿った長尺状の両側板を起伏回動自在に連結されているなどの特徴を有する(特許請求の範囲)。
実用新案登録第3202364号公報
しかしながら、特許文献1で開示された棺では、納棺作業性の向上を期待できるものの、納棺の際には、葬儀会場おいて葬儀出席者の環視の中、棺を組み立てる必要がある。この組み立て作業は、故人との永久の別れを惜しむ遺族の心情に十分に配慮されているものとは言いがたい。
また、通常の棺に遺体を納棺した場合でも、遺体が棺底部に安置されている状態であるため、葬儀出席者は遺体の正面のみを見ることにとどまる。すなわち、十分に故人の最後の姿(特に横顔など、様々な角度からの故人の表情)を見ることができない。そのため、生前の健康な状態を再現した場合であっても、特に遺族にとっては満足な対面ができず、会葬者や葬儀出席者の心情に配慮された永久の別れ(ビューイング葬)を会葬者や葬儀出席者に提供することができない。
さらには、遺体の腐敗防止のためにドライアイスが遺体に接触した状態又は側部等近傍に配置されるが、棺の底部からの熱伝導とそれによる遺体の温度の上昇に対処できない。そのため、従来の棺では、遺体の保全性(腐敗防止性)には未だ改善の余地があった。
さらには、遺体の状態(たとえば、死亡原因や死亡経過日数、保存状態)などによっては、遺体から体液(血液など)が漏出することがある。従来の棺では、この漏出により、棺、葬儀用布団、故人の衣装を汚染してしまうことがあり、体液による汚染防止性にも改善の余地があった。
本考案者は、従来の棺の諸問題を鋭意検討したところ、棺の内部に遺体安置マットを収容するという従来の技術的思想にはない、新しい知見に基づいて、本考案を完成させた。
すなわち、本考案は、故人との永久の別れを惜しむ遺族の心情に配慮されたビューイング葬に適するとともに、納棺作業時の作業性、遺体の保全性および体液による汚染防止性にも優れた遺体安置マットおよびそれを有する棺を提供することも目的とする。
本考案に係る遺体安置マットおよび棺は以下の通りである。
[1] 気体が圧入された膨張性緩衝材で構成されたマット本体と、
当該マット本体の膨張性緩衝材に圧入された気体を放出するための気体放出部とを備え、遺体を安置するために用いられることを特徴とする遺体安置マット。
[2] 棺本体と、[1]に記載の遺体安置マットとを有する棺であって、遺体安置マットが、当該棺本体の内部に収容されていることを特徴とする棺。
本考案の遺体安置マットおよび棺によれば、故人との永久の別れを惜しむ遺族の心情に配慮されたビューイング葬を提供できるとともに、優れた特性(納棺作業時の作業性、遺体の保全性および体液による汚染防止性)を発揮することができる。
図1は、従来の棺と、それを用いた納棺作業を説明するための図であり、従来の棺の幅方向の断面図である。。 図2は、本考案に係る遺体安置マットおよび棺を説明するための図である。図2(A)は、遺体安置マットの膨張性緩衝材に気体が圧入された状態(エアー充填状態)を示すための図である。また、図1(B)は、遺体安置マットの膨張性緩衝材に圧入された気体を、気体放出部を介して排出させた状態(エアー開放状態)を示すための図である。 図3(A)〜(D)は、本考案に係る棺の使用方法を説明するための図である。
以下、本考案に係る遺体安置マットおよび棺について、適宜図面を参照しつつ説明する。
遺体安置マット
本考案に係る遺体安置マットは、図2(A)に示されるように、マット本体22aと気体放出部22bを必須要件として含み、適宜その他の部材を含んでいてもよい。
マット本体は、膨張性緩衝材によって構成され、当該膨張性緩衝材には気体が圧入されている。ここで、膨張性緩衝材とは、袋状、セル状など中空の構造を有し、気体(空気など)を膨張性緩衝材内部に圧入することで膨張し、当該気体を保持できるものであれば、特に限定されない。
また、遺体安置の安定性や遺体安置マットの機械的強度の向上を考慮すると、図2(A)の付番22aに示されるように、膨張性緩衝材内部に仕切り(隔壁)が含まれていることが好ましい。
膨張性緩衝材の材質としては、特に限定されないが、棺が火葬に供される場合は、可燃性材料であることが望ましく、たとえばポリエチレン、ポリプロピレンなどが例示される。なお、膨張性緩衝材がポリエチレンであれば、RoHS(Restriction of Hazardous Substances)やREACH(Registration, Evaluation, Authorisation and Restriction of Chemicals)の基準を満たし、火葬炉のダメージも小さくすることができる。
遺体安置マットの形状は、棺本体の内部に収容される形状であれば特に限定されないが、通常、図2に示されるように、棺本体23の相似形状(たとえば、棺本体23が直方体であれば、遺体安置マット22の形状も直方体)である。また、遺体安置マットの高さは、遺体を安置させた際に、遺体の高さが棺本体の高さ(底部から上部までの長さ)と同じくらいになるようにすることが好ましい。
また、本考案に係る遺体安置マットは、図2(A)の付番22bに示されるように、気体放出部を有する。この気体放出部は、膨張性緩衝材に圧入された気体を放出するために使用され、遺体安置マットに少なくとも1つ設けられている。気体放出部としては、たとえば、バルブ、ピンチコックなどがあり、気体の充填を維持したり、充填された気体を放出可能にしたりするものであれば特に限定されない。なお、気体放出部は、図2(B)に示されるエアー開放状態から図2(A)に示されるエアー充填状態にする際に、気体の圧入口としても使用される。
また、膨張性緩衝材内部に圧入されている気体は、特に限定されないが、空気であることが通常である。

本考案の棺は、棺本体と遺体安置マットとを有する棺であって、遺体安置マットが、当該棺本体の内部に収容されていることを特徴とし、必要に応じて適宜部材を追加してもよい。
棺本体としては、通常の葬儀で使用される人用の棺(棺桶)であればよい。通常、縦1900mm(図2付番L)、幅500mm(図2付番W)、高さ(深さ)450mm(図2付番H)程度の寸法である。また、遺体が犬、猫などペットなどである場合、犬用棺、猫用棺などを採用することができる。
なお、適切なビューイング葬を実施するためには、適宜、遺体安置マット(エアー充填状態)の高さや棺本体の高さ(深さ)(図2付番H)を調整することが好ましい。
また、図3(B)に示されるように、遺体安置マット32の上部に葬儀用布団35を配置してもよい。この場合、遺体30は、葬儀用布団35を介して、遺体安置マット32に安置されることになる。
使用方法
図3(A)に示すように、葬儀前において、エアー開放状態でかつロール状にされた遺体安置マット31′を棺本体33に入れ、気体放出部からマット本体内部に、たとえば内圧調整機能付きコンプレッサー34などの気体圧入手段を用いて気体を圧入して、本考案の棺を準備することが望ましい。
次いで、作業者は遺体を遺体安置マットに安置する。通常、遺体にはすでに、湯灌、エンバーミング、エンゼルメイク(遺体コスメティック)などの処理がなされていることが好ましい。図3(B)および(C)では、遺体安置マット32の上部に葬儀用布団35が配置されているので、作業者は遺体30を葬儀用布団35上に安置する。この作業においては、図3(B)および(C)と図1とを対比しても理解されるように、遺体安置マットの存在により、少人数であっても作業者の遺体安置作業および後述する納棺作業が容易になっている。つまり、作業者の肉体的および精神的な負担が軽減されることが理解できる。
また、図3(C)で示されるような状態であれば、遺族等の葬儀出席者は、遺体の顔、表情をよく見ることができ、故人との永久の別れを惜しむ遺族の心情に配慮されビューイング葬が可能である。
また、遺体の保存や腐敗防止のため、通常、ドライアイスなどの冷却剤が遺体上又は遺体周囲に配置されるが、本考案の棺では、遺体安置マットの存在により、棺の底板から遺体への熱伝導を低減でき、優れた遺体保全性を発揮できる。この効果は、遺体安置マットの膨張性緩衝剤に圧入された気体の断熱効果によるものである。
遺体が出棺される直前には、納棺作業が行われる。納棺作業は、図3(D)で示されるように、気体放出部から徐々に、膨張性緩衝剤に圧入された気体を排出させることで、遺体が徐々に棺内部に収容される。この作業、遺族の意向を加味して、適切な演出をしながら(たとえば、音楽(BGM)を流しながら)、実行しても良い。
また、この作業において、遺体安置マットは、図3(D)の付番32a′に示されるように、膨張性緩衝剤に圧入されていた気体が抜けるため、薄いシート状になり、万一、遺体からの体液(血液など)が漏出したとしても、体液はシート状になった遺体安置マット上に留めることができる。すなわち、体液が棺内面に、さらには棺外部に流出することを防ぐことができる。
本考案によれば、故人との永久の別れを惜しむ遺族の心情に配慮されたビューイング葬を提供できるとともに、優れた特性(納棺作業時の作業性、遺体の保全性および体液による汚染防止性)を発揮できる遺体安置マットおよびそれを有する棺を提供することができる。
10、30:遺体(故人)
10′:納棺作業者
11:従来の棺
15、35:葬儀用布団
21、31:本考案に係る棺
22、32:本考案に係る遺体安置マット
32′:エアー開放状態でかつロール状にされた遺体安置マット
22a:マット本体
22a′、32a′:エアー開放状態のマット本体
22b:気体放出部
23、33:棺本体
34:内圧調整機能付きコンプレッサー


Claims (2)

  1. 気体が圧入された膨張性緩衝材で構成されたマット本体と、
    当該マット本体の膨張性緩衝材に圧入された気体を放出するための気体放出部とを備え、遺体を安置するために用いられることを特徴とする遺体安置マット。
  2. 棺本体と、請求項1に記載の遺体安置マットとを有する棺であって、
    遺体安置マットが、当該棺本体の内部に収容されていることを特徴とする棺。

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