JP3222745U6 - 実験生物輸送用の空調車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】外気を取り入れ温度調節した空気を供給する温調設備を個別に備えた複数の荷室を有する実験生物輸送用の空調車両を提供する。
【解決手段】実験生物輸送用の空調車両は、隔壁で区切られた複数の荷室100を有し、各々の荷室100は空調設備を収納する機械室220と実験生物を収容する収容室110とを含み、各々の機械室220と収容室110との間は温度調節された空気を供給する給気口122と、収容室110の空気を回収するフィルター付きの回収口を備える中間隔壁230により区切られ、各々の機械室220は外気を取り入れる吸気口222を備え、各々の収容室110は収容室110の空気を排出するための排気口112を備え、吸気口222には空気の清浄度を保つためのフィルターが取り付けられ、排気口112には空気を清浄化するためのフィルター又は排気口112からの逆流を防ぐ逆流防止弁の少なくともいずれか一方が取り付けられる。
【選択図】図3
【解決手段】実験生物輸送用の空調車両は、隔壁で区切られた複数の荷室100を有し、各々の荷室100は空調設備を収納する機械室220と実験生物を収容する収容室110とを含み、各々の機械室220と収容室110との間は温度調節された空気を供給する給気口122と、収容室110の空気を回収するフィルター付きの回収口を備える中間隔壁230により区切られ、各々の機械室220は外気を取り入れる吸気口222を備え、各々の収容室110は収容室110の空気を排出するための排気口112を備え、吸気口222には空気の清浄度を保つためのフィルターが取り付けられ、排気口112には空気を清浄化するためのフィルター又は排気口112からの逆流を防ぐ逆流防止弁の少なくともいずれか一方が取り付けられる。
【選択図】図3
Description
本考案は、実験生物輸送用の空調車両に関し、特に外気を取り入れ温度調節した空気を供給する温調設備を個別に備えた複数の荷室を有する実験生物輸送用の空調車両に関する。
病気の解明、病気に対する新薬の開発、新しい品種の開発など様々な状況で実験生物が使用される。こうした実験生物は専門の生産者によって育成され、実験を行う使用者の下に搬送される。
実験生物は生育環境に影響されない純粋なものであることが要求され、温湿度がコントロールされた室内で育成されることはもちろん、厳密な無菌状態で管理された環境で育成されることも多い。
実験生物は生育環境に影響されない純粋なものであることが要求され、温湿度がコントロールされた室内で育成されることはもちろん、厳密な無菌状態で管理された環境で育成されることも多い。
このような環境の管理は、実験生物の輸送においても求められる。そこで実験生物の輸送には、温調設備を備え、荷室内を輸送後に毎回消毒できるように耐薬品性などを考慮した材料で構成された専用の輸送車両が使用される。また実験生物の個体としての変動要因を極力低減するため、たとえ同じ種類の実験生物であっても、生産者の異なる実験生物を同じ荷室に収容することは認められないのが通例である。そこで収容効率が悪くても1生産者から1使用者への輸送には少なくとも1台の輸送車両の引き当てが必要となり、輸送効率が悪く輸送費用がかさんでしまうという問題がある。最近では、コンピュータによるシミュレーション技術の進歩や倫理的な問題から、実験生物の使用はより限定された数になりつつあり、輸送効率の問題は深刻化しつつある。こうした背景から、より輸送効率の高い輸送車両が求められている。
収納の改善という点で、特許文献1は、収納部内を仕切壁によって前室と後室との2室に分割し、それぞれの室用に専用の温調ユニットが設けられた車両用2室温調装置を開示している。しかし実験生物の運搬を目的とするとの記載は無く、また実験生物に必要な換気設備に関しても記載がないことから、実験生物の輸送に適したものとはいえない。
本考案は、上記従来の実験生物輸送用車両における問題点に鑑みてなされたものであって、本考案の目的は、外気を取り入れ温度調節した空気を供給する温調設備を個別に備えた複数の荷室を有する実験生物輸送用の空調車両を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本考案による実験生物輸送用の空調車両は、隔壁で区切られた複数の荷室を有し、各々の荷室は温調設備を収納する機械室と実験生物を収容する収容室とを含み、各々の機械室と収容室との間は温度調節された空気を供給する給気口と、収容室の空気を回収するフィルター付きの回収口を備える中間隔壁により区切られ、各々の機械室は外気を取り入れる吸気口を備え、各々の収容室は収容室の空気を排出するための排気口を備え、前記吸気口には空気の清浄度を保つためのフィルターが取り付けられ、前記排気口には空気を清浄化するためのフィルター又は前記排気口からの逆流を防ぐ逆流防止弁の少なくともいずれか一方が取り付けられることを特徴とする。
前記複数の荷室のうち少なくとも1つは、車両側方に実験生物の搬入搬出扉を備え、該荷室の機械室は搬入搬出扉につながる通路に向かって開扉することができるメンテナンス扉を備えることが好ましい。
本考案による実験生物輸送用の空調車両によれば、複数の荷室はそれぞれ隔壁で区切られ、それぞれが個別の温調設備で、新鮮な外気を取り入れながら適切な温度にコントロールした空気を供給する荷室を実現することができるので、生産者の違いや生育環境の違いから同時に収容できない実験動物を同一車両に収容でき、輸送効率を改善することができる。
また本考案による実験生物輸送用の空調車両によれば、車両側方の搬入搬出口につながる通路を機械室のメンテナンス扉の開扉のためのスペースとして利用することから、機械室に人が入るための厚さを確保する必要がなくなり、機械室を薄型化することができる。
次に、本考案に係る実験生物輸送用の空調車両を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本考案の実施形態による実験生物輸送用の空調車両の構造を概略的に示す図であり、図2は本考案の実施形態による実験生物輸送用の空調車両の後部外観を示す図である。
図1は、本考案の実施形態による実験生物輸送用の空調車両の構造を概略的に示す図であり、図2は本考案の実施形態による実験生物輸送用の空調車両の後部外観を示す図である。
図1を参照すると実験生物輸送用の空調車両1は、運転席や駆動部などを備えた車両前部10、荷台部20、及び荷台部20に搭載された荷室コンテナ40を含む。
車両前部10、荷台部20は、貨物用のコンテナを搭載するように製造された汎用の貨物用車両で具現化されるものであり、ここでは詳細は省略する。
車両前部10、荷台部20は、貨物用のコンテナを搭載するように製造された汎用の貨物用車両で具現化されるものであり、ここでは詳細は省略する。
荷室コンテナ40は輸送する実験生物を収容する荷室を複数備えた略直方体の容器である。図1の荷室コンテナ40は2つの荷室(第1荷室、第2荷室)を備えた実施形態を示しており、実験生物輸送用の空調車両1の側方に、第1荷室に輸送する実験生物を収容するための第1搬入搬出扉111を備え、実験生物輸送用の空調車両1の後部には図2に示すように第2荷室に輸送する実験生物を収容するための第2搬入搬出扉211を備える。図2には、第2搬入搬出扉211は観音扉を構成するように配置された2つの搬入搬出扉とさらにもう一つの搬入搬出扉を並置した3つの搬入搬出扉で構成する実施形態を示すが、第2搬入搬出扉211は1つまたは2つでもよく、また開く方向なども種々の変形が可能である。第2搬入搬出扉211の下方には実験生物の搬入搬出の作業性を向上するためのステップ部30を備える。図示していないが第1搬入搬出扉111の下方にもステップ部を設けてもよい。
また、実験生物輸送用の空調車両1の側方には、第1荷室、第2荷室のそれぞれに外気を取り入れるための吸気口(第1吸気口122、第2吸気口222)を備える。
また、実験生物輸送用の空調車両1の側方には、第1荷室、第2荷室のそれぞれに外気を取り入れるための吸気口(第1吸気口122、第2吸気口222)を備える。
荷室コンテナ40が備える荷室は3つ以上であってもよく、荷室が3つ以上ある場合、最後部の荷室のみ搬入搬出扉を後部に設け、その他の荷室の搬入搬出扉は第1搬入搬出扉111と同様、実験生物輸送用の空調車両1の側方に設けるようにする。
また外気を取り入れるための吸気口もそれぞれの荷室の位置に対応した実験生物輸送用の空調車両1の側方に設けるようにする。
また外気を取り入れるための吸気口もそれぞれの荷室の位置に対応した実験生物輸送用の空調車両1の側方に設けるようにする。
図3は、本考案の実施形態による実験生物輸送用の空調車両の荷室コンテナ内部の構造を概略的に示す水平断面図である。
図3を参照すると荷室コンテナ40は、隔壁150で前後に区切られ、車両前部10側に位置する第1荷室100と第1荷室100の後方に位置する第2荷室200を備える。第1荷室100は車両前部10側に位置する第1機械室120と第1機械室120の後方に位置する第1収容室110とを含み、第2荷室200は車両前部10側に位置する第2機械室220と第2機械室220の後方に位置する第2収容室210とを含む。
図3を参照すると荷室コンテナ40は、隔壁150で前後に区切られ、車両前部10側に位置する第1荷室100と第1荷室100の後方に位置する第2荷室200を備える。第1荷室100は車両前部10側に位置する第1機械室120と第1機械室120の後方に位置する第1収容室110とを含み、第2荷室200は車両前部10側に位置する第2機械室220と第2機械室220の後方に位置する第2収容室210とを含む。
隔壁150は、第1荷室100と第2荷室200との間で空気の入れ替えが起こらないように、第1荷室100と第2荷室200との間を隔離する隔壁である。
第1機械室120は、外気を取り入れるための第1吸気口122を側壁に設け、第1機械室120内部に設置する温調設備(図示せず)により、第1吸気口122から取り入れた空気を、輸送する実験生物に最適な温度に調節した後、第1収容室110に供給する。温調設備は、コンプレッサーとエバポレータを備えた車載用の汎用の温調設備と基本構成は変わらない。実験生物が湿度に敏感であり湿度も所定の設定範囲である必要がある場合は、温調設備は除湿及び加湿手段を備えるものとしてもよい。
第1機械室120は、外気を取り入れるための第1吸気口122を側壁に設け、第1機械室120内部に設置する温調設備(図示せず)により、第1吸気口122から取り入れた空気を、輸送する実験生物に最適な温度に調節した後、第1収容室110に供給する。温調設備は、コンプレッサーとエバポレータを備えた車載用の汎用の温調設備と基本構成は変わらない。実験生物が湿度に敏感であり湿度も所定の設定範囲である必要がある場合は、温調設備は除湿及び加湿手段を備えるものとしてもよい。
また、実験生物の中には微粉塵や細菌などの汚染環境に敏感に影響を受けるものもあるので、第1吸気口122にはHEPAフィルターなどの空気の清浄度を保つためのフィルターを取り付ける。このようにフィルターを透過させた外気を取り入れることにより、輸送中の実験生物に新鮮な空気を供給しつつ汚染の影響を防止することができる。
第1機械室120と第1収容室110との間には第1中間隔壁130を備える。第1中間隔壁130には図5について後述するように、温調設備にて最適な温度に調節した空気を第1収容室110に供給するための給気口と、第1収容室110の空気を回収する回収口を備える。即ち温調設備は、第1吸気口122から取り入れた新鮮な外気と第1収容室110から回収した空気を混合した後に、温度調節して第1収容室110に供給する。一部の空気は循環するので回収口にもフィルターを設け、循環する空気の清浄度を保つようにする。
第1収容室110は輸送する実験生物を収容するための室であり、後方側は隔壁150で区切られるため、実験生物輸送用の空調車両1の側方、詳細には進行方向に向かって左側方に実験生物搬入搬出用の第1搬入搬出扉111を備える。第1収容室110内部には実験生物を収納する専用ケースを載置するための収納ラック115を備える。収納ラック115は専用ケースがちょうど収まる幅と奥行きを考慮して製作してもよい。収納ラックは専用ケースが2つ並置できる幅、3つ並置できる幅など専用ケースに合わせて数種類を予め用意し、収容室のサイズに合わせて使用する収納ラック115を組み合わせたり、使い分けたりするようにしてもよい。
第1収容室110は、第1搬入搬出扉111から実験生物の搬入搬出を行うため、第1搬入搬出扉111につながる通路113は、空けておく必要があり、この部分には収納ラック115は設置できない。そこでこの空間を利用して、第1中間隔壁130には通路113に向かって開扉することができる第1メンテナンス扉121を設ける。
第1メンテナンス扉121は第1機械室120に設置する温調設備のメンテナンスを行うための扉である。このように通路113に向かって開扉することにより、第1収容室110からメンテナンスを行うことができ、メンテナンス担当者は第1機械室120に入って作業する必要がないので、第1機械室120を薄型化することができる。
第1メンテナンス扉121は第1機械室120に設置する温調設備のメンテナンスを行うための扉である。このように通路113に向かって開扉することにより、第1収容室110からメンテナンスを行うことができ、メンテナンス担当者は第1機械室120に入って作業する必要がないので、第1機械室120を薄型化することができる。
第1収容室110は、さらに第1搬入搬出扉111のある側面と対向する側面の隔壁150に近い部分に第1収容室110内の空気を排出するための第1排気口112を備える。これにより第1吸気口122から取り入れた外気に対応する量の古い空気を排出して空気の鮮度と圧力バランスを保つ。
温調設備は温度調節した空気を大気圧以上の圧力で第1収容室110に供給するため、基本的には第1収容室110は車外の大気圧に対して陽圧となり、第1排気口112から外気が流入することはないが、温調設備が休止する場合などに外気が流入してくることも想定されるため、第1排気口112にも空気を清浄化するためのフィルターを設け、外気の流入が生じても第1収容室110内の空気が清浄に保たれるようにする。第1排気口112にフィルターの代わりに、或はフィルターに加えて逆流防止弁を備えるようにしてもよい。逆流防止弁を備えることで排出の際には開いている弁が、外気が流入しようとする際には閉じるので、外部の粉塵などを含む空気の流入を防止することができる。
第2荷室200についても、基本的な構成は第1荷室100と同様である。即ち第2機械室220に設けられた第2吸気口222からフィルターを介して外気を取り入れ、回収口から回収した循環空気と混合した後、温調設備により温度調節を行い、第2中間隔壁230の給気口から第2収容室210に供給する。循環中の空気の一部は第2収容室210に設けられた第2排気口212から外部に排出される。
第2荷室200が第1荷室100と異なるのは、実験生物搬入搬出用の第2搬入搬出扉211が側方ではなく後部に設けられていることである。このため第1荷室100の通路113に相当する部分が第2荷室200には無い。そこで第2機械室220に設けられた温調設備のメンテナンスのために、第2機械室220の第2吸気口222が備えられた側面と対向する側面に、荷室コンテナ40の外部に開く第2メンテナンス扉221を備える。メンテナンス担当者は第2機械室220に入って作業する必要があることから、第2機械室220は第1機械室120より幅が広い。
第2収容室210に設置される収納ラック215は、第1収容室110に設置される収納ラック115と同じでもよく、また第2収容室210に合わせて専用のものとしてもよい。
第2収容室210に設置される収納ラック215は、第1収容室110に設置される収納ラック115と同じでもよく、また第2収容室210に合わせて専用のものとしてもよい。
図3は、荷室が2つの場合の実施形態を示すが、3つ以上の荷室を設ける場合は第1荷室100と同じ構成の荷室を複数並べて設け、最後部のみを第2荷室200と同様となるように構成する。即ち、荷室が3つの場合は前方2つの荷室は側方にそれぞれの搬入搬出扉を備え、最後部の荷室は搬入搬出扉を後部に備える。同様に荷室が4つの場合は側方の搬入搬出扉は3つ設けることになる。
また機械室のメンテナンス扉は、最後部の荷室以外はそれぞれの搬入搬出扉につながる通路に開扉するように設け、最後部の荷室の機械室のみ搬入搬出口の設けられない進行方向右側の側面に設けられる。
また機械室のメンテナンス扉は、最後部の荷室以外はそれぞれの搬入搬出扉につながる通路に開扉するように設け、最後部の荷室の機械室のみ搬入搬出口の設けられない進行方向右側の側面に設けられる。
図4は本考案の実施形態による実験生物輸送用の空調車両の荷室コンテナ内部の構造を概略的に示す垂直断面図である。
第1収容室110、第2収容室210にそれぞれ備えられた収納ラック115、215は各々複数の棚を有し、それぞれの棚に実験生物輸送用の専用ケースを積み重ねて載置することができる。図4の実施形態では収納ラック(115、215)の2段の棚板と床板にそれぞれ3段ずつ計9つの専用ケースが垂直方向に載置されるように示すが、棚板の構成はこれに限らず、専用ケースに合わせて様々に構成してもよい。
第1収容室110、第2収容室210にそれぞれ備えられた収納ラック115、215は各々複数の棚を有し、それぞれの棚に実験生物輸送用の専用ケースを積み重ねて載置することができる。図4の実施形態では収納ラック(115、215)の2段の棚板と床板にそれぞれ3段ずつ計9つの専用ケースが垂直方向に載置されるように示すが、棚板の構成はこれに限らず、専用ケースに合わせて様々に構成してもよい。
図4で、それぞれの荷室において機械室から収容室に向かう破線の矢印は収容室に供給する空気の流れを示す。図4に示すように、中間隔壁(130、230)の給気口はそれぞれの荷室天井に近い中間隔壁(130、230)の上部に設けられ、空気は上部から供給される。こうすることで仮に収容室内に微粉塵が落ちていても、それが舞い上がらないように空気を供給することができる。
図4に示す実施形態では収納ラック(115、215)は収容室の天井との間に隙間が空くような高さに設置されており、機械室から供給される空気が収容室内に広くいきわたるようにしている。
図4に示す実施形態では収納ラック(115、215)は収容室の天井との間に隙間が空くような高さに設置されており、機械室から供給される空気が収容室内に広くいきわたるようにしている。
図5は、本考案の実施形態による実験生物輸送用の空調車両の荷室の中間隔壁を示す図である。
図5は図4に示す第2中間隔壁230を第2収容室210側から見た外観を示す図である。
図5は図4に示す第2中間隔壁230を第2収容室210側から見た外観を示す図である。
図5を参照すると第2中間隔壁230の給気口231は第2収容室210の天井と接する上辺近傍に設けられる。一方第2収容室210の空気を第2機械室220に回収する回収口232は第2収容室210の床面と接する下辺に近い部分に2か所設けられる。回収口232には循環する空気の清浄度を保つようにフィルターを設置する。
第1中間隔壁130も給気口、排気口の設置位置に関しては第2中間隔壁230と同様であるが、第1中間隔壁130には第1メンテナンス扉121が設けられるので、第1メンテナンス扉121の位置や大きさによっては第1メンテナンス扉121に給気口、排気口、又はその一部が設けられるようにしてもよい。
第1中間隔壁130も給気口、排気口の設置位置に関しては第2中間隔壁230と同様であるが、第1中間隔壁130には第1メンテナンス扉121が設けられるので、第1メンテナンス扉121の位置や大きさによっては第1メンテナンス扉121に給気口、排気口、又はその一部が設けられるようにしてもよい。
図6は、本考案の実施形態による実験生物輸送用の空調車両の荷室内の空気の流れを模式的に示す水平断面図である。
荷室内の空気の流れは第1荷室100と第2荷室200は同様であるので、第2荷室200の空気の流れを矢印301〜304を使って説明する。
荷室内の空気の流れは第1荷室100と第2荷室200は同様であるので、第2荷室200の空気の流れを矢印301〜304を使って説明する。
図6を参照すると、外部からの新鮮な空気は、矢印301のように第2機械室220の第2吸気口222から第2機械室220に取り入れられる。第2機械室220に取り入れられた空気は、機械室内に設置された温調設備によって実験生物に最適な温度に調節した後、図5に示す第2中間隔壁230の給気口231を通して第2収容室210に供給される(矢印302)。
第2収容室210に供給された空気は、一部を除き第2中間隔壁230の回収口232を通して第2機械室220に回収され(矢印303)、温調設備にて矢印301で取り入れられた空気と混合されて温度調節された後、再び給気口231を通して第2収容室210に供給される。第2収容室210に供給された空気の一部は、第2中間隔壁230と第2収容室210を挟んで対向する後面に近い側面に設けた第2排気口212から外部に排出される。
このように本考案の実施形態によれば、回収口232に設けたフィルターを通しながら空気を循環するともに、外部からフィルターを通して清浄化した新鮮な空気を混合しながら適切な温度に調節した空気を供給することができ、実験生物に良好な輸送環境を提供することができる。
以上、本考案の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本考案は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本考案の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更することが可能である。
1 実験生物輸送用の空調車両
10 車両前部
20 荷台部
30 ステップ部
40 荷室コンテナ
100、200 (第1、第2)荷室
110、210 (第1、第2)収容室
111、211 (第1、第2)搬入搬出扉
112、212 (第1、第2)排気口
120、220 (第1、第2)機械室
121、221 (第1、第2)メンテナンス扉
122、222 (第1、第2)吸気口
130、230 (第1、第2)中間隔壁
150 隔壁
231 給気口
232 回収口
10 車両前部
20 荷台部
30 ステップ部
40 荷室コンテナ
100、200 (第1、第2)荷室
110、210 (第1、第2)収容室
111、211 (第1、第2)搬入搬出扉
112、212 (第1、第2)排気口
120、220 (第1、第2)機械室
121、221 (第1、第2)メンテナンス扉
122、222 (第1、第2)吸気口
130、230 (第1、第2)中間隔壁
150 隔壁
231 給気口
232 回収口
Claims (2)
- 隔壁で区切られた複数の荷室を有し、
各々の荷室は温調設備を収納する機械室と実験生物を収容する収容室とを含み、
各々の機械室と収容室との間は温度調節された空気を供給する給気口と、収容室の空気を回収するフィルター付きの回収口を備える中間隔壁により区切られ、
各々の機械室は外気を取り入れる吸気口を備え、
各々の収容室は収容室の空気を排出するための排気口を備え、
前記吸気口には空気の清浄度を保つためのフィルターが取り付けられ、
前記排気口には空気を清浄化するためのフィルター又は前記排気口からの逆流を防ぐ逆流防止弁の少なくともいずれか一方が取り付けられることを特徴とする実験生物輸送用の空調車両。 - 前記複数の荷室のうち少なくとも1つは、車両側方に実験生物の搬入搬出扉を備え、該荷室の機械室は搬入搬出扉につながる通路に向かって開扉することができるメンテナンス扉を備えることを特徴とする請求項1に記載の実験生物輸送用の空調車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019002095U JP3222745U6 (ja) | 2019-06-11 | 実験生物輸送用の空調車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019002095U JP3222745U6 (ja) | 2019-06-11 | 実験生物輸送用の空調車両 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017078822A Continuation JP2018176969A (ja) | 2017-04-12 | 2017-04-12 | 実験生物輸送用の空調車両 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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