JP3222732U - 取手付き収容箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】箱内に指を入れることなく手穴に手を掛けることができ、安定した状態で持ち運ぶことができる取手付き収容箱を提供する。【解決手段】側板1の上端から蓋フラップ7が、端板2の上端から取手フラップ8がそれぞれ延出され、取手フラップ8の中折線9を挟んだ元片部10及び先片部11にそれぞれ押込片12,13が形成され、持ち運び用の組み立て状態では、元片部10が端板2から上方へ起立し、先片部11が中折線9に沿って下方へ折り曲げられ、元片部10と先片部11とが重なり合い、押込片12,13は、その一方が他方の抜出穴を通過するように、重なり合った状態で内側へ折り曲げられて、互いの抜出穴が連通した手穴14が形成されると共に、押込片13が押込片12の抜出穴の両側縁に臨む部分に係合し、蓋フラップ7が押込片12,13で受け止められるようにする。【選択図】図1
Description
この考案は、持ち運び用の手穴を有する取手を備えた収容箱に関するものである。
一般に、各種物品の収容箱として、図7に示すように、側板51及び端板52が胴部を形成するように連設され、側板51の上端から蓋フラップ53が、端板52の上端から支持フラップ54がそれぞれ延出され、端板52の上部に長円形の手穴55が形成されて、手穴55の上辺に押込片56が連設された段ボール箱が使用されている。
この段ボール箱は、内容物を収容した後、支持フラップ54及び蓋フラップ53を順次内側へ折り曲げ、蓋フラップ53を支持フラップ54で受け止めた状態で、蓋フラップ53の突合部から端板52の上部へかけてテープTを貼り着けることにより封緘される。
このように封緘された段ボール箱を持ち運ぶ際には、押込片56を内側へ押し込んで手穴55を開口させ、手穴55に指を入れて手を掛け、手穴55の上辺に臨む部分を押込片56と共に引き上げる。
また、下記特許文献1には、図8に示すような段ボール箱が記載されている。この段ボール箱は、側板61及び端板62が胴部を形成するように連設され、側板61の上端から蓋フラップ63が、端板62の上端から取手フラップ64がそれぞれ延出され、取手フラップ64の根元側に半円状の切込による押込片65が設けられたものとされている。
この段ボール箱では、取手フラップ64が端板62から起立した状態で、押込片65を内側へ折り曲げることにより、押込片65が抜け出した部分に手穴66が形成され、蓋フラップ63が押込片65で受け止められる。そして、持ち運びに際しては、手穴66に指を入れて手を掛け、手穴66の上端縁に臨む部分を引き上げる。
ところで、内容物が医療廃棄物である場合、図7に示した一般的な段ボール箱では、ポリエチレン等の袋を内装していても、持ち運び時に手穴55に指を入れたとき、袋から突出した医療廃棄物に指が触れて、感染症等に罹患する恐れがある。
また、図8に示した段ボール箱では、段ボール1枚の厚さしかない取手フラップ64が持ち運び時に撓んで揺動が生じ、不安定になりやすいとう問題がある。
そこで、この考案は、箱内に指を入れることなく手穴に手を掛けることができ、安定した状態で持ち運ぶことができる取手付き収容箱を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、この考案に係る収容箱は、側板及び端板が胴部を形成するように連設され、前記側板の上端から蓋フラップが、前記端板の上端から取手フラップがそれぞれ延出され、
前記取手フラップに、延出方向の中間部で幅方向に延びる中折線が入れられ、前記取手フラップの前記中折線より根元側の元片部及び先端側の先片部に、それぞれ切込により押込片が形成され、
持ち運び用の組み立て状態では、前記取手フラップの元片部が前記端板から上方へ起立し、前記先片部が前記中折線に沿って下方へ折り曲げられ、前記元片部と前記先片部とが重なり合い、
前記元片部の押込片と前記先片部の押込片とは、そのうち外側の一方が内側の他方の抜出穴を通過するように、重なり合った状態で内側へ折り曲げられて、互いの抜出穴が連通した手穴が形成され、
前記蓋フラップが内側へ折り曲げられて、前記元片部の押込片と前記先片部の押込片とで受け止められるものとしたのである。
前記取手フラップに、延出方向の中間部で幅方向に延びる中折線が入れられ、前記取手フラップの前記中折線より根元側の元片部及び先端側の先片部に、それぞれ切込により押込片が形成され、
持ち運び用の組み立て状態では、前記取手フラップの元片部が前記端板から上方へ起立し、前記先片部が前記中折線に沿って下方へ折り曲げられ、前記元片部と前記先片部とが重なり合い、
前記元片部の押込片と前記先片部の押込片とは、そのうち外側の一方が内側の他方の抜出穴を通過するように、重なり合った状態で内側へ折り曲げられて、互いの抜出穴が連通した手穴が形成され、
前記蓋フラップが内側へ折り曲げられて、前記元片部の押込片と前記先片部の押込片とで受け止められるものとしたのである。
また、前記元片部の押込片と前記先片部の押込片のうち、一方の押込片の幅が他方の押込片の幅よりも大きくなっており、
持ち運び用の組み立て状態では、前記一方の押込片が他方の押込片の抜出穴の両側縁に臨む部分に係合するものとしたのである。
持ち運び用の組み立て状態では、前記一方の押込片が他方の押込片の抜出穴の両側縁に臨む部分に係合するものとしたのである。
また、前記取手フラップの中折線は、前記端板の表面からの延長面が凹状となって窪む方向へ折れ曲がる谷折線とされ、
持ち運び用の組み立て状態では、前記元片部が内側となり、前記先片部が外側となる方向へ折り曲げられるものとしたのである。
持ち運び用の組み立て状態では、前記元片部が内側となり、前記先片部が外側となる方向へ折り曲げられるものとしたのである。
そのほか、前記胴部を形成する側板と端板のうち、前記側板が両側端間の寸法が長い長さ面を形成し、前記端板が両側端間の寸法が短い幅面を形成しており、
前記両側の端板からそれぞれ前記取手フラップが延出されているものとしたのである。
前記両側の端板からそれぞれ前記取手フラップが延出されているものとしたのである。
この考案に係る取手付き収容箱では、組み立てて封緘した状態で、取手フラップの手穴が蓋フラップの上方に位置するので、持ち運びに際し、箱内に手を入れる必要がなく、内容物が医療廃棄物であっても、感染症に罹患する恐れがなくなり、廃棄作業に伴う安全性が確保される。
また、取手フラップは、元片部と先片部とが重なり合って二重構造となっているので、取手フラップの強度が向上し、持ち運び時にふらつくことなく、内容物を安定した状態で運搬することができる。
また、蓋フラップは、重なり合った押込片でしっかりと受け止められるので、箱内への落ち込みが防止される。
さらに、取手フラップの先片部の押込片が元片部の押込片の抜出穴の両側縁に臨む部分に係合して、元片部と先片部の重合状態が維持されるようにしたので、持ち運び用の組み立て作業を容易に行うことができる。
以下、この考案の実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
[実施形態の概要]
この取手付き収容箱は、医療廃棄物の収容等の用途が想定され、図1乃至図4に示すように、組立状態で外周が四角筒状をなすものであり、図5及び図6に示すブランクから組み立てられる。
この取手付き収容箱は、医療廃棄物の収容等の用途が想定され、図1乃至図4に示すように、組立状態で外周が四角筒状をなすものであり、図5及び図6に示すブランクから組み立てられる。
<ブランク>
この収容箱のブランクは、コルゲーターで製造される段ボールシートを材料として、打抜により形成される。段ボールシートとしては、波状の中しんの両側に表ライナと裏ライナとを貼り合わせた両面段ボールが使用される。段ボールシートにおいて、中しんの波形の頂部である段頂が延びる方向は、段目方向と呼ばれ、段目方向の圧縮強度がこれに直交する方向の圧縮強度よりも大きくなっている。
この収容箱のブランクは、コルゲーターで製造される段ボールシートを材料として、打抜により形成される。段ボールシートとしては、波状の中しんの両側に表ライナと裏ライナとを貼り合わせた両面段ボールが使用される。段ボールシートにおいて、中しんの波形の頂部である段頂が延びる方向は、段目方向と呼ばれ、段目方向の圧縮強度がこれに直交する方向の圧縮強度よりも大きくなっている。
段ボールシートは、その特性上、罫線を入れる際、裏面側から押圧すると、表面が凸状となって突き出す「山折り」方向への折り曲げが容易となり、表面側から押圧すると、表面が凹状となって窪む「谷折り」方向への折り曲げが容易となる。また、表裏に貫通する切目を入れると、いずれの方向への折曲抵抗も軽減される。このような特性を踏まえて、ブランクは設計されている。
(胴部)
図5に示すブランクでは、段目方向が縦方向に向けられ、各一対の長方形の側板1及び端板2が山折線となる裏面側からの押罫を介して交互に横方向に連設されている。側板1は両側端間の寸法が長い長さ面を形成し、端板2は両側端間の寸法が短い幅面を形成するものとされている。ブランクの一方の端側に位置する側板1の端辺には、山折線となる裏面側からの押罫を介して継代片3が連設されている。
図5に示すブランクでは、段目方向が縦方向に向けられ、各一対の長方形の側板1及び端板2が山折線となる裏面側からの押罫を介して交互に横方向に連設されている。側板1は両側端間の寸法が長い長さ面を形成し、端板2は両側端間の寸法が短い幅面を形成するものとされている。ブランクの一方の端側に位置する側板1の端辺には、山折線となる裏面側からの押罫を介して継代片3が連設されている。
(底部)
一方の側板1の下端には両側縁が傾斜した台形状の底板4が、一対の端板2の下端には片側が傾斜した三角状の底板5が、他方の側板1の下端には先端縁中央部が凹んだ長方形状の底板6がそれぞれ山折線となる裏面側からの押罫を介して連設されている。これらの底板4,5,6は、テープ貼りや糊貼りをすることなく、噛合せて底組みできるいわゆる地獄底を構成する形状となっている。
一方の側板1の下端には両側縁が傾斜した台形状の底板4が、一対の端板2の下端には片側が傾斜した三角状の底板5が、他方の側板1の下端には先端縁中央部が凹んだ長方形状の底板6がそれぞれ山折線となる裏面側からの押罫を介して連設されている。これらの底板4,5,6は、テープ貼りや糊貼りをすることなく、噛合せて底組みできるいわゆる地獄底を構成する形状となっている。
なお、底板4,5,6は、テープ貼りや糊貼りで封緘する通常の溝切によるフラップのほか、対角部を糊貼りして斜め方向の折目線に沿った折畳状態から立体化に伴い自動的に底組みできるいわゆる底ワンタッチ等、他の底組み形状としてもよい。
(頂部)
一対の側板1の上端には蓋フラップ7が、一対の端板2の上端には取手フラップ8がそれぞれ山折線となる裏面側からの押罫を介して連設されている。蓋フラップ7及び取手フラップ8は、それぞれ長方形となっている。
一対の側板1の上端には蓋フラップ7が、一対の端板2の上端には取手フラップ8がそれぞれ山折線となる裏面側からの押罫を介して連設されている。蓋フラップ7及び取手フラップ8は、それぞれ長方形となっている。
図6に示すように、取手フラップ8には、延出方向の中間部の端板2寄りの位置で幅方向に延びる中折線9が入れられている。中折線9は、他の押罫と押圧方向を揃えつつ、谷折線となるように、段ボールを裏面側から押圧した押罫と切目とを組み合わせたものとされ、押罫に対する切目の比率が大きくなっている。なお、中折線9は、段ボールシートの表面側から押圧した押罫としてもよい。このような取手フラップ8の中折線9より根元側は元片部10とされ、先端側は先片部11とされている。
元片部10及び先片部11には、それぞれ切込による押込片12,13が形成されている。押込片12,13の先端縁から両側縁に至る切目線には、複数の繋部が設けられ、ブランクの製造時の状態では、取手フラップ8から押込片12,13の先端側が分離しないようになっている。
押込片12の基端の山折線となるヒンジ線12aは、元片部10と端板2の境界に沿っており、長い切目と裏面側からの短い押罫を組み合させたものとされている。押込片13の基端の谷折線となるヒンジ線13aは、先片部11の先端から離れており、長い切目と裏面側からの短い押罫を細かいピッチで組み合させたものとされている。
押込片13の幅W2は、押込片12の幅W1よりも大きく設定され、押込片12,13を重ね合わせたとき、押込片13の両側部が押込片12から張り出す設定とされている。また、押込片13の両側基部には、括れ部13bが形成されている。
<天面開口状態への組立過程>
上記のようなブランクは、図5に示す側板1及び端板2の境界の罫線のうち、胴部の対角に位置するFの位置の罫線で折り重ね、継代片3を反対側の端板2の側端部内面に貼り着け、偏平な折畳状態として、使用者に供給される。
上記のようなブランクは、図5に示す側板1及び端板2の境界の罫線のうち、胴部の対角に位置するFの位置の罫線で折り重ね、継代片3を反対側の端板2の側端部内面に貼り着け、偏平な折畳状態として、使用者に供給される。
このように折曲・貼着加工を行って折畳状態とした収容箱を医療廃棄物の収容に使用する際には、図3に示すように、各一対の側板1及び端板2を四角筒状の胴部を形成するように立体化し、底板4,5,6を噛み合わせて底面を閉じる。そして、蓋フラップ7及び取手フラップ8を外側へ折り返し、天面が開口した状態で箱内にポリエチレン等の袋を内装し(袋は図示省略)、箱内に医療廃棄物を投入する。
<持ち運び用の組立・封緘過程>
医療廃棄物が溜め込まれた後、この収容箱を持ち運ぶ際には、図4に示すように、取手フラップ8の元片部10が端板2から上方へ起立した状態で、先片部11を中折線9に沿って外側下方へ折り曲げる。これに伴い、元片部10が内側となり、先片部11が外側となるように、元片部10と先片部11とが重なり合った状態となる。
医療廃棄物が溜め込まれた後、この収容箱を持ち運ぶ際には、図4に示すように、取手フラップ8の元片部10が端板2から上方へ起立した状態で、先片部11を中折線9に沿って外側下方へ折り曲げる。これに伴い、元片部10が内側となり、先片部11が外側となるように、元片部10と先片部11とが重なり合った状態となる。
このように、取手フラップ8の先片部11が元片部10に対して外側にとなるように折り曲げると、先片部11の先端部を箱内に押し込む必要がないので、医療廃棄物に指が触れる恐れがなく、安全性が確保される。また、先片部11の先端部が端板2の外面に重なり、取手フラップ8の揺動が抑制される。
次に、押込片12,13を、重なり合った状態でヒンジ線12a,13aに沿って内側へ折り曲げると、押込片12,13の互いの抜出穴が連通した手穴14が形成され、手穴14に指を入れて、手穴14の上辺に指を掛け、持ち運ぶことができるようになる。
このとき、押込片13が厚さ方向に撓みつつ、押込片12の抜出穴を通過した後、復元して、押込片13の括れ部13bが押込片12の抜出穴の両側縁に臨む部分に係合し、元片部10と先片部11の重合状態が維持されるので、手で押さえておかなくても、先片部11の捲れ上がりが防止され、後述の封緘作業を容易に行うことができる。
そして、図1及び図2に示すように、一対の蓋フラップ7を内側へ折り曲げると、それぞれの蓋フラップ7は、重なり合った押込片12,13でしっかりと受け止められて、箱内への落ち込みが防止される。
この状態で、一対の蓋フラップ7の突合部から取手フラップ8の先片部11を経て端板2の上部へテープTを貼り着けると、封緘が完了する。
<持ち運び時の効果>
上記のような取手付き収容箱では、組み立てて封緘した状態で、取手フラップ8の手穴14が蓋フラップ7の上方に位置するので、持ち運びに際し、箱内に手を入れる必要がなく、内容物に指が触れることがない。このため、内容物が医療廃棄物であっても、感染症に罹患する恐れがなくなり、廃棄作業に伴う安全性が確保される。
上記のような取手付き収容箱では、組み立てて封緘した状態で、取手フラップ8の手穴14が蓋フラップ7の上方に位置するので、持ち運びに際し、箱内に手を入れる必要がなく、内容物に指が触れることがない。このため、内容物が医療廃棄物であっても、感染症に罹患する恐れがなくなり、廃棄作業に伴う安全性が確保される。
また、取手フラップ8は、元片部10と先片部11とが重なり合って二重構造となっているので、取手フラップ8の強度が向上し、持ち運び時にふらつくことなく、内容物を安定した状態で運搬することができる。
また、胴部は、一対の側板1が長さ面を形成し、一対の端板2が幅面を形成して、両側の端板2から取手フラップ8が延出された構成となっているので、両手の指をそれぞれの取手フラップ8の手穴14に入れるように手を掛けて、一方の側板1を体の前面に近づけた比較的楽な姿勢で、内容物を運搬することができる。
[本願考案のバリエーション・応用分野]
なお、上記実施形態では、内容物を収容した後に取手フラップ8を中折線9に沿って折り曲げる場合を想定しているが、内容物の収容に先立って取手フラップ8を中折線9に沿って折り曲げておく場合には、取手フラップ8の先端部を端板2の内面に沿って箱内に挿入しても、内容物に指が触れないので、元片部10に対して先片部11が内側となる方向へ折り曲げるようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、内容物を収容した後に取手フラップ8を中折線9に沿って折り曲げる場合を想定しているが、内容物の収容に先立って取手フラップ8を中折線9に沿って折り曲げておく場合には、取手フラップ8の先端部を端板2の内面に沿って箱内に挿入しても、内容物に指が触れないので、元片部10に対して先片部11が内側となる方向へ折り曲げるようにしてもよい。
また、両側の端板2に取手フラップ8が連設されたものを例示したが、一方の端板2にのみ取手フラップ8を連設し、2個の収容箱を、取手フラップ8とその下方の端板2同士を突き合わせて固定することにより、一体として持ち運べるようにしてもよい。
また、一対の側板1から蓋フラップ7が延出されたものを例示したが、一方の側板1から天面全体を覆う蓋フラップ7が延出され、蓋フラップ7の先端のタック部分が下方へ折り曲げられて箱内に差し込まれる天B式と呼ばれる形式の収容箱においても、同様の構成を適用することができる。
さらに、底面を閉止する底板4,5,6が胴部の側板1及び端板2から延出されたものを例示したが、胴部の底面が開放された半A式と呼ばれるカバー部分が、別体のトレイ部分に上方から被せられる収容箱においても、同様の構成を適用することができる。
また、胴部が四角筒状となったものを例示したが、側板1と端板2がなす稜部に面取壁が形成され、胴部が八角筒状や六角筒状となった八角A式や六角A式等と呼ばれる収容箱においても、同様の構成を適用することができる。
また、材料が波状の中しんにライナを貼り合わせた段ボールシートであるものについて例示したが、平坦な板紙を貼り合わせた合紙等の厚紙やプラスチック製のシートから成る収容箱においても、同様の構成を適用することができる。
そのほか、上記実施形態では、箱内に医療廃棄物を収容する場合について例示したが、このような構成の取手付き収容箱は、箱内に指を入れることなく、手穴14に手を掛けて持ち運ぶことができるので、電子レンジやオーブンレンジ等の箱型の家電製品を梱包する場合のように、内容物と箱の胴部との間にほとんど隙間ができない収容状態となる用途にも適したものとなる。
1 側板
2 端板
3 継代片
4,5,6 底板
7 蓋フラップ
8 取手フラップ
9 中折線
10 元片部
11 先片部
12,13 押込片
12a,13a ヒンジ線
13b 括れ部
14 手穴
T テープ
2 端板
3 継代片
4,5,6 底板
7 蓋フラップ
8 取手フラップ
9 中折線
10 元片部
11 先片部
12,13 押込片
12a,13a ヒンジ線
13b 括れ部
14 手穴
T テープ
Claims (4)
- 側板(1)及び端板(2)が胴部を形成するように連設され、前記側板(1)の上端から蓋フラップ(7)が、前記端板(2)の上端から取手フラップ(8)がそれぞれ延出され、
前記取手フラップ(8)に、延出方向の中間部で幅方向に延びる中折線(9)が入れられ、前記取手フラップ(8)の前記中折線(9)より根元側の元片部(10)及び先端側の先片部(11)に、それぞれ切込により押込片(12,13)が形成され、
持ち運び用の組み立て状態では、前記取手フラップ(8)の元片部(10)が前記端板(2)から上方へ起立し、前記先片部(11)が前記中折線(9)に沿って下方へ折り曲げられ、前記元片部(10)と前記先片部(11)とが重なり合い、
前記元片部(10)の押込片(12)と前記先片部(11)の押込片(13)とは、そのうち外側の一方が内側の他方の抜出穴を通過するように、重なり合った状態で内側へ折り曲げられて、互いの抜出穴が連通した手穴(14)が形成され、
前記蓋フラップ(7)が内側へ折り曲げられて、前記元片部(10)の押込片(12)と前記先片部(11)の押込片(13)とで受け止められる取手付き収容箱。 - 前記元片部(10)の押込片(12)と前記先片部(11)の押込片(13)のうち、一方の押込片(13)の幅が他方の押込片(12)の幅よりも大きくなっており、
持ち運び用の組み立て状態では、前記一方の押込片(13)が他方の押込片(12)の抜出穴の両側縁に臨む部分に係合することを特徴とする請求項1に記載の取手付き収容箱。 - 前記取手フラップ(8)の中折線(9)は、前記端板(2)の表面からの延長面が凹状となって窪む方向へ折れ曲がる谷折線とされ、
持ち運び用の組み立て状態では、前記元片部(10)が内側となり、前記先片部(11)が外側となる方向へ折り曲げられることを特徴とする請求項1又は2に記載の取手付き収容箱。 - 前記胴部を形成する側板(1)と端板(2)のうち、前記側板(1)が両側端間の寸法が長い長さ面を形成し、前記端板(2)が両側端間の寸法が短い幅面を形成しており、
前記両側の端板(2)からそれぞれ前記取手フラップ(8)が延出されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の取手付き収容箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019002074U JP3222732U (ja) | 2019-06-10 | 2019-06-10 | 取手付き収容箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019002074U JP3222732U (ja) | 2019-06-10 | 2019-06-10 | 取手付き収容箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3222732U true JP3222732U (ja) | 2019-08-22 |
Family
ID=67668007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019002074U Active JP3222732U (ja) | 2019-06-10 | 2019-06-10 | 取手付き収容箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3222732U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022270782A1 (ko) * | 2021-06-24 | 2022-12-29 | 정하형 | 포장용 박스 |
-
2019
- 2019-06-10 JP JP2019002074U patent/JP3222732U/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022270782A1 (ko) * | 2021-06-24 | 2022-12-29 | 정하형 | 포장용 박스 |
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