JP3222642U - 放射線防護衣 - Google Patents
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Abstract
【課題】着脱が容易かつ快適に行われ、また着用者の体型に左右されることなく使用することができる放射線防護衣を提供する。【解決手段】着用者の少なくとも肩部及び胸部を覆う、前垂れシート状をなす前身頃2と、前身頃2の上部両側から連なって伸び着用時に背中側へ垂れ下がる左右一対の背面垂れ下がり部7を備え、前身頃2の、着用時における肩部から胸部に至る領域の内面と、左右一対の背面垂れ下がり部7の内面とに、滑り止めシート10を備え、左右一対の背面垂れ下がり部7同士を互いに繋ぐ係止手段を有しない構成とした。【選択図】図2
Description
本考案は、放射線防護衣、詳しくは、歯科の患者等が放射線防護のために着用する放射線防護衣に関する。
診療放射線従事者は、放射線被曝による身体への健康被害を避けるため、高い遮蔽性を有する鉛等を含有した塩化ビニル樹脂等の放射線遮へいシートを用いて製作された放射線防護衣を着用して作業を行っている。診療放射線従事者のみならず、例えば、歯科エックス線撮影において患者が放射線防護衣を着用することが行われている。
従来、医療用の放射線防護衣として、コート型とエプロン型のものが知られている。エプロン型のものとして、特許文献1に記載されたものがある。この防護衣は、(i)少なくとも左右両肩部6,6と、着用者の胸部及び腹部から膝辺りまでを覆う前掛部4と、左右両袖ぐり9,,9から前掛部4の前記膝辺りまで至る左右両側部5a,5aとからなる前身頃2、及び(ii)少なくとも左右両肩部6,6と、左右両袖ぐり9,9から着用者の脇腹部に至る左右両側部5b,5bと、係止手段である面ファスナー12,12を介して開閉自在に設けられた左右の背当部7,7とからなる後身頃3を連接一体に形成してなり、かつ、前身頃2または後身頃3における左右の側部(5a,5b)それぞれに、前掛部4を着用者に固定するためのベルト10,10を設けている。
上記のような防護衣にあっては、歯科の患者が着脱するに際し、少なくとも、左右袖ぐり9,9に腕を通す動作に加え、背当部7,7を面ファスナー12,12で固定するという動作が必要となる。したがって、着脱が容易とは言えず、また、着脱の際、ともすると係止手段としての面ファスナーが患者のセーター等の衣服にくっついてしまうという不都合があった。
本考案は、上記従来の放射線防護衣の不都合を解消すべく考案されたもので、着脱が容易かつ快適に行われ、また着用者の体型に左右されることなく使用することができる放射線防護衣を提供することを目的とする。
(1)着用者の少なくとも肩部及び胸部を覆う、前垂れシート状をなす前身頃と、該前身頃の上部両側から連なって伸び着用時に背中側へ垂れ下がる左右一対の背面垂れ下がり部を備え、
前記前身頃の、着用時における肩部から胸部に至る領域の内面と、前記左右一対の背面垂れ下がり部の内面とに、滑り止めシートを備え、前記左右一対の背面垂れ下がり部同士を互いに繋ぐ係止手段を有しないことを特徴とする、放射線防護衣である。
前記前身頃の、着用時における肩部から胸部に至る領域の内面と、前記左右一対の背面垂れ下がり部の内面とに、滑り止めシートを備え、前記左右一対の背面垂れ下がり部同士を互いに繋ぐ係止手段を有しないことを特徴とする、放射線防護衣である。
(1)前身頃は、前垂れシート状をなすものでアームホールを有しないため、左右一対の背面垂れ下がり部を背中側へ回して垂れ下げるだけで着用は完了し、着脱は極めて簡便かつ快適に行われる。そして、前身頃の、着用時における肩部から胸部に至る領域の内面と、左右一対の背面垂れ下がり部の内面とに滑り止めシートを備えているため、この滑り止めシートが着用者の肩部を含む身体の前側(胸部)と後側(背部)の両側で衣服の外面と当接し、その摩擦力によって防護衣はずり落ちることがなく、着用状態を保持することができる。また、左右一対の背面垂れ下がり部同士を互いに繋ぐ面ファスナー等の係止手段を有しないため、係止手段が着用者の衣服にくっついてしまうようなこともない。さらに、着用者に対して防護衣を羽織るようにかけるだけで着用者の衣服にフィットして着用できるため、着用者の体型に左右されることなく使用することができ、装着感も圧迫感がなく良好である。
着用者の少なくとも肩部及び胸部を覆う、前垂れシート状をなす前身頃と、該前身頃の上部両側から連なって伸び着用時に背中側へ垂れ下がる左右一対の背面垂れ下がり部を備え、前記前身頃の、着用時における肩部から胸部に至る領域の内面と、前記左右一対の背面垂れ下がり部の内面とに、滑り止めシートを備え、前記左右一対の背面垂れ下がり部同士を互いに繋ぐ係止手段を有しない構成とした。
放射線防護衣1は、前身頃2と、前身頃2の上部両側から連なって伸び背中側へ垂れ下がる左右一対の背面垂れ下がり部7,7とを備えている。前身頃2と左右一対の垂れ下がり部7,7は、所定の放射線遮蔽性能を有する、鉛等を含有した塩化ビニル樹脂等の放射線遮へいシートを用いて形成され、例えば、該放射線遮へいシートを中間層に有するとともに、該中間層を保護する最内層及び最外層(塩化ビニル樹脂等のシート材)を有して形成される(図示省略)。
放射線防護衣1の縁部3(太い実線で示す。)は合成樹脂シート等の適宜素材を用いた縁取りテープによって、縫着等の手段で、補強を兼ねた縁取り処理がなされている。
前身頃2は、着用者の少なくとも肩部及び胸部を覆う大きさで、アームホールを持たない、前垂れシート状をなしている。通常、肩部及び胸部とさらには腹部も覆う大きさに形成される。符号4は、襟ぐり部である。必要に応じて襟ぐり部7にネック部を付加してもよい。
放射線防護衣1の縁部3(太い実線で示す。)は合成樹脂シート等の適宜素材を用いた縁取りテープによって、縫着等の手段で、補強を兼ねた縁取り処理がなされている。
前身頃2は、着用者の少なくとも肩部及び胸部を覆う大きさで、アームホールを持たない、前垂れシート状をなしている。通常、肩部及び胸部とさらには腹部も覆う大きさに形成される。符号4は、襟ぐり部である。必要に応じて襟ぐり部7にネック部を付加してもよい。
前身頃2の、着用時における肩部から胸部に至る領域の内面と、左右一対の背面垂れ下がり部7,7の内面とには、滑り止めシート10(ハッチングで示す。)を備えている。滑り止めシート10は、通常、放射線防護衣1の内面に積層して設けられる。
滑り止めシート10は、表面にエンボス加工その他の加工により細かい凹凸が施された、摩擦力の大きい、可撓性の合成樹脂シート、ゴムシート等が使用される。代表的には例えば、表面がPVC、裏面がポリエステル・レーヨンからなる、PVCレザーシートなどが挙げられる。
滑り止めシート10は、表面にエンボス加工その他の加工により細かい凹凸が施された、摩擦力の大きい、可撓性の合成樹脂シート、ゴムシート等が使用される。代表的には例えば、表面がPVC、裏面がポリエステル・レーヨンからなる、PVCレザーシートなどが挙げられる。
左右一対の背面垂れ下がり部7,7は、前身頃2の上部両側(襟ぐり部4)から連なって、背中側へ向けて末広がり状に伸びている。左右一対の背面垂れ下がり部7,7は、着用者の肩甲骨部を覆う形状、大きさを有している。通常、肩甲骨部を覆う長さで終止するように設けることにより、放射線遮へいシートの生地代(材料費)を軽減することができるが、必要に応じてさらに長くしてもよい。
左右一対の背面垂れ下がり部7,7同士を互いに繋ぐ係止手段は有していない。すなわち、左右一対の背面垂れ下がり部7,7の表面及び裏面には、従来設けられていたような面ファスナー等の係止手段は無い。
左右一対の背面垂れ下がり部7,7同士を互いに繋ぐ係止手段は有していない。すなわち、左右一対の背面垂れ下がり部7,7の表面及び裏面には、従来設けられていたような面ファスナー等の係止手段は無い。
また、前身頃2の上部両側の、着用時の肩部に相当する位置には、肩ライン表示線5が施されている。肩ライン表示線5は、適宜合成樹脂テープ、合成繊維テープ等のテープ材を縫付け等の適宜手段により固定することにより設けることができる。
上記の放射線防護衣1は、前身頃2は、前垂れシート状をなすものでアームホールを有しないため、左右一対の背面垂れ下がり部7,7を背中側へ回して垂れ下げるだけで着用は完了し、着脱は極めて簡便かつ快適に行われる。そして、前身頃2の、着用時における肩部から胸部に至る領域の内面と、左右一対の背面垂れ下がり部7,7の内面とに滑り止めシート10を備えているため、この滑り止めシート10が着用者の肩部を含む身体の前側(胸部)と後側(背部)の両側で衣服の外面と当接し、その摩擦力によって防護衣1はずり落ちることがなく、着用状態を保持することができる。また、左右一対の背面垂れ下がり部7,7同士を互いに繋ぐ面ファスナー等の係止手段を有しないため、係止手段が着用者の衣服にくっついてしまうようなこともない。さらに、着用者に対して防護衣を羽織るようにかけるだけで着用者の衣服にフィットして着用できるため、着用者の体型に左右されることなく使用することができ、装着感も圧迫感がなく良好である。
また、前身頃2の上部両側の、着用時の肩部に相当する位置に、肩ライン表示線5が施されている構成により、肩ライン表示線5が適正な着用状態を示す目安となり、不適正な着用を防ぐことができる。
また、前身頃2の上部両側の、着用時の肩部に相当する位置に、肩ライン表示線5が施されている構成により、肩ライン表示線5が適正な着用状態を示す目安となり、不適正な着用を防ぐことができる。
以上、実施例を挙げて実施の形態を説明したが、本考案は上記した実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲で適宜、付加、変形等なし得るものである。
1 放射線防護衣
2 前身頃
3 縁部
4 襟ぐり部
5 肩ライン表示線
7 背面垂れ下がり部
10 滑り止めシート
2 前身頃
3 縁部
4 襟ぐり部
5 肩ライン表示線
7 背面垂れ下がり部
10 滑り止めシート
Claims (1)
- 着用者の少なくとも肩部及び胸部を覆う、前垂れシート状をなす前身頃と、該前身頃の上部両側から連なって伸び着用時に背中側へ垂れ下がる左右一対の背面垂れ下がり部を備え、
前記前身頃の、着用時における肩部から胸部に至る領域の内面と、前記左右一対の背面垂れ下がり部の内面とに、滑り止めシートを備え、前記左右一対の背面垂れ下がり部同士を互いに繋ぐ係止手段を有しないことを特徴とする、放射線防護衣。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019001986U JP3222642U (ja) | 2019-06-03 | 2019-06-03 | 放射線防護衣 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019001986U JP3222642U (ja) | 2019-06-03 | 2019-06-03 | 放射線防護衣 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3222642U true JP3222642U (ja) | 2019-08-15 |
Family
ID=67614980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019001986U Active JP3222642U (ja) | 2019-06-03 | 2019-06-03 | 放射線防護衣 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3222642U (ja) |
-
2019
- 2019-06-03 JP JP2019001986U patent/JP3222642U/ja active Active
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