JP3222605U - 3dプリンターで作成した大動脈基部と生体弁の模型による大動脈弁置換術の練習装置(avrシミュレーター) - Google Patents

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Abstract

【課題】心臓血管外科医の初心者が、患者を危険にさらすことなく、ブタ等の心臓を大量に確保することなく、大動脈弁置換術における生体弁の縫着を反復して練習できる装置を提供する。【解決手段】心臓血管外科手術の一つである大動脈弁置換術(AVR:Aortic valve replacement)における生体弁の縫着を練習するためのAVRシミュレーターであって、テープを貼り付けて繰り返し使用できる生体弁を縫着する部分と冠動脈口のあるバルサルバ洞の構造を含む筒状の大動脈基部の構造を3Dプリンターで作成し、またステント付き生体弁のステントポストと縫着部分を模した円形かつ一定の高さを持つ柱状部分を持つ模型もまた3Dプリンターで作成、これらを胸郭に模した箱の中にマジックアームを用いて配置、胸郭内における大動脈基部の空間的位置関係も再現し、実際の運針時のさまざまな制限をリアルに再現した。【選択図】図1

Description

本考案は、心臓血管外科医の初心者のための手術練習装置で、特に生体弁を使用した大動脈弁置換術の習得をサポートする装置である。
2000年代までは、心臓血管外科医の初心者が手術を習得する場合、比較的単純で容易な先天性心疾患の患者の手術を実際執刀して覚えていくことが普通であったが、近年、カテーテル技術の進歩でそういった対象患者は著しく減少し、初めて行う心臓手術が大動脈弁置換術というケースも珍しくなくなっている。しかし、この初心者にとっては難易度の高い手術を実際の患者で初めて行うのは医療安全の面から好ましくなく、その前にブタ等の動物の心臓を用いて練習をしてから行うのが望ましいとされ、全国でブタを用いたトレーニングが行われている。しかし、ブタの心臓の確保にはコスト面や倫理面から困難もあり、実物の生体弁の供給も困難が生じている。比較的安価な模型を用いた弁置換術の練習装置があれば、国民が安全に心臓血管外科手術を受けるための初心者教育のために大いに貢献するものと思われる。
該当なし
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心臓血管外科医の初心者が、患者を危険にさらすことなく、また練習のためだけにブタ等の心臓を大量に確保することなく、大動脈弁置換術における生体弁の縫着を反復して練習できる装置を開発し、安全に大動脈弁置換術の基本技術を習得できるようにすること。コスト的に許容できることも重要である。
3Dプリンターを使用し、大動脈基部の模型を立体的に作成し、実際の患者の状態に近い大動脈基部の角度や深さを設定するため、マジックアームや胸郭を模したケースを使用する。生体弁の模型も3Dプリンターで作成する。尚、ブタの心臓を用いたトレーニングでもこの生体弁の模型を使用することは可能で、洗剤による洗浄も可能である。縫着するための糸をかける部分については、張り替えができるような市販のテープや紐を活用し、繰り返し使用できるようにする。この工夫により、比較的安価なランニングコストで、高度な医療技術が習得できる。
大動脈弁置換術の経験がほとんどない修練医にこの装置による手術の練習を繰り返させたところ、実際の患者の手術においても正確な運針ができるようになり、手術時間の短縮につながった。また、このAVRシミュレーターで繰り返し基本技術を反復練習することで、ブタの心臓を使ってのトレーニングの効果を、運針の仕方のみにとどまらず、周辺の解剖学的な構造への配慮など、より高度な目標を設定して施行できるようになる。
本考案によって作成された大動脈基部の模型の正面図である。 大動脈基部の模型の上面図である。 大動脈基部の模型の下面図である。 生体弁の模型の正面図である。 生体弁の模型の上面図である。 生体弁の模型の下面図である。 本考案によって作成されたAVRシミュレーターの全体像で、実際に生体弁の模型を縫着したところである。 AVRシミュレータの拡大写真である。 裏側から見た生体弁の縫着の様子である。 生体弁の模型の写真。糸がかけられるよう周囲に接着剤で紐を貼り付けている。
大動脈基部と生体弁の模型は、フォトレジンを用いた3Dプリンターにより作成する。大動脈基部の模型には、図1の2のように冠動脈口を模した穴が二つ開いている。図1、図2、図3の1はマジックアームで固定する部分である。また、内部は大動脈弁輪を模した構造となっており、市販されている引き戸の隙間を埋めるテープを貼り付けて縫合を可能にする。また、生体弁は指による結紮が可能となるスペースを空けるため、ステントポストを模した部分を斜めに削った構造(図4の3)となっている。縫着カフは、図4の4のごとく側面に掘られた溝に接着剤で市販の紐を貼り付けて使用する(図9は紐を貼った生体弁の模型)。テープと紐は、何度も張り替えることができ、何度でも練習が可能である。
図7は、本考案によって作成されたAVRシミュレータの全体像、図8は拡大したものである。胸郭を模した箱の中にマジックアームを用いて大動脈基部の模型を配置し、模型の内側にテープを貼って弁輪とし、そこに糸をかける。あらかじめ紐を周囲に貼り付けた生体弁の模型にも全周に糸をかけ、弁輪におろし結紮する。写真は、わかりやすくするため、通常12針程度かけるところ、6針で縫着している。弁の裏側からものぞくことができ、結紮の強さが適切だったかも確認できる。練習後は、全て容易に取り外すことができ、再度練習するのも容易である。
1 大動脈基部の模型をマジックアームに固定するための構造
2 冠動脈口を模した穴
3 生体弁のステントポストを模した部分を斜めに削った構造
4 生体弁の縫着カフを模した紐を貼るための溝

Claims (1)

  1. 大動脈弁置換術(AVR:Aortic valve replacement)は心臓血管外科手術の一つである。AVRにおける生体弁の縫着を練習するため、3Dプリンターで作成した大動脈基部と生体弁の模型を用いた装置を開発した。装置の名称としてはAVRシミュレーターとする。
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