JP3222195U - 来訪者録画システム - Google Patents
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Abstract
【課題】単純で安価な構成によりながら、事務処理カウンターの来訪者を他の動体ないし静止物体と確実に区別して検出することができ、該来訪者の挙動を録画することができる来訪者録画システムを提供する。【解決手段】カメラの撮影動画を録画する録画装置と事務処理カウンターの正面側に位置するターゲットに対しパルス超音波を送信波として出力する超音波送信部と、送信波のターゲットによる反射波を受信する反射波受信部とを有する超音波センサモジュールと計測された時間に反映されるターゲットまでの距離が予め定められた許容距離範囲内に入っているか否かに基づき事務処理カウンター前の来訪者の有無を判定する来訪判定部と来訪者がありと判定された場合に、撮影動画の録画を録画装置に開始させる録画制御部と来訪者との間で授受される金銭にかかる金銭出納情報を入力する金銭出納情報入力部と金銭出納情報に基づいて来訪者に発行するべきレシートの印刷データであるレシートデータ作成部と、撮影動画の動画ファイルを記憶する動画ファイル記憶部とを備えた。【選択図】図1
Description
この考案は病院、銀行、チケット売り場など、顧客と対面して現金収受等を行う事務処理カウンターの来訪者録画システムに関するものである。
病院、薬局、銀行、駅あるいはチケット売り場等には、顧客と対面してサービス受付や現金収受(料金支払いなど)といった事務処理を行うためのカウンター(以下、「事務処理カウンター」という)が設置されている。営業時間中にあってはこうした事務処理カウンターを顧客が継続的に来訪し、カウンターの係員の応対を受けることとなる。その際、トラブルが生じやすいのは、病院や薬局の場合は薬や領収書を受け取り損ねた、あるいは現金収受を行う窓口カウンターにあっては、釣銭が違うないしもらい忘れた、といった理由で、一旦カウンターを離れた顧客が再度舞い戻ってくる場合である。また、カウンター係員が離席した際に、不正取引操作や釣銭のごまかしあるいはカウンター陳列品の持ち去り、といった犯罪行為がなされる懸念もある。
そこで、こうしたカウンター業務の監視を行うシステム、例えば銀行窓口での不正取引防止用の監視システムとして、窓口への取引来訪者と窓口内部のオペレータとの双方の着座を近接センサにて検知し、取引状況を録画するシステムが特許文献1に開示されている。
しかし、特許文献1のシステムに使用される近接センサは一定距離範囲内に物体があるかないかを検知できるだけの素子であり、次のような問題を生ずる。
(1)近接センサの前に誤って物を置いたり、人でない移動体や窓口(あるいはカウンター)に用のない人に遮られたりした場合にも反応してしまうため、誤検知による無駄な録画がなされやすい。また、近接センサが物体検知を行なう距離範囲は至近距離から最大3m程度までの広がりを有し、窓口正面の直近位置だけでなく、背後の離れた位置を動く人等も検知してしまう不具合を生じやすい。そして、こうした誤検知を防止するために、近接センサが検知している物体が確かに窓口の来訪者であることを補助検知する仕組み(例えば赤外線センサなど)も必要なため、ハードウェアないしソフトウェアの構成が結局のところ複雑化せざるを得ない。
(1)近接センサの前に誤って物を置いたり、人でない移動体や窓口(あるいはカウンター)に用のない人に遮られたりした場合にも反応してしまうため、誤検知による無駄な録画がなされやすい。また、近接センサが物体検知を行なう距離範囲は至近距離から最大3m程度までの広がりを有し、窓口正面の直近位置だけでなく、背後の離れた位置を動く人等も検知してしまう不具合を生じやすい。そして、こうした誤検知を防止するために、近接センサが検知している物体が確かに窓口の来訪者であることを補助検知する仕組み(例えば赤外線センサなど)も必要なため、ハードウェアないしソフトウェアの構成が結局のところ複雑化せざるを得ない。
他方、防犯システム等においては、監視エリアのカメラ撮影を連続的に行い、撮影視野内に写り込む物体に動きがある場合に録画開始する技術が一般化している(例えば特許文献2〜5)。しかし、この方式は、事務処理カウンターでの来訪者のやり取りを録画する上では、次のような様々な問題点がある。
・カウンターの来訪者を撮影するカメラの視野に遠方のターゲットが写り込んだ場合に、来訪者でない被写体を誤って録画しやすい。また、遠方のターゲットと来訪者とを区別して検知特定する画像処理プログラムは複雑化が避けがたい。
・カウンター前の来訪者は、訪問時と退去時とを除くと動きが小さくなるため、その間、来訪者の背景に動きがあると来訪者の退去と誤判断して録画停止してしまう不具合が生じやすい。
・カウンター周辺の人を、来訪者も含めて追跡可能となるように多数のカメラを対象エリアに設置することは、撮影インフラの高コスト化を招くばかりでなく、職場の就労監視に該当する懸念があるために採用できないケースもある。
・カウンターの来訪者を撮影するカメラの視野に遠方のターゲットが写り込んだ場合に、来訪者でない被写体を誤って録画しやすい。また、遠方のターゲットと来訪者とを区別して検知特定する画像処理プログラムは複雑化が避けがたい。
・カウンター前の来訪者は、訪問時と退去時とを除くと動きが小さくなるため、その間、来訪者の背景に動きがあると来訪者の退去と誤判断して録画停止してしまう不具合が生じやすい。
・カウンター周辺の人を、来訪者も含めて追跡可能となるように多数のカメラを対象エリアに設置することは、撮影インフラの高コスト化を招くばかりでなく、職場の就労監視に該当する懸念があるために採用できないケースもある。
本考案の課題は、単純で安価な構成によりながら、事務処理カウンターの来訪者を他のターゲットと確実に区別して検出することができ、カウンターでの該来訪者の挙動や事務処理カウンター上での物品・金銭等のやり取り状況を無駄なく録画することができ、やり取りされた金銭の出納記録との照合も容易に行える来訪者録画システムを提供することにある。
本考案は、事務処理カウンターの来訪記録用録画システムにおいて、上記の課題を解決するために、
事務処理カウンターの来訪記録用録画システムであって、
事務処理カウンターの上面を動画撮影するカメラと、
カメラの撮影動画を録画する録画装置と、
事務処理カウンターの正面側に位置するターゲットに対しパルス超音波を送信波として出力する超音波送信部と、送信波のターゲットによる反射波を受信する反射波受信部とを有する超音波センサモジュールと、
超音波送信部により送信波が出力されてから超音波受信部が反射波を受信するまでの時間を計測するとともに、計測された時間に反映されるターゲットまでの距離が予め定められた許容距離範囲内に入っているか否かに基づき事務処理カウンター前の来訪者の有無を判定する来訪判定部と、
来訪判定部により来訪者がありと判定された場合に、撮影動画の録画を録画装置に開始させる録画制御部と、
事務処理カウンターにて来訪者との間で授受される金銭にかかる金銭出納情報を入力する金銭出納情報入力部と、
入力された金銭出納情報に基づいて来訪者に発行するべきレシートの印刷データであるレシートデータを作成するレシートデータ作成部と、
撮影動画の動画ファイルをレシートデータと対応付けて記憶する動画ファイル記憶部と、を備えたことを特徴とする。
事務処理カウンターの来訪記録用録画システムであって、
事務処理カウンターの上面を動画撮影するカメラと、
カメラの撮影動画を録画する録画装置と、
事務処理カウンターの正面側に位置するターゲットに対しパルス超音波を送信波として出力する超音波送信部と、送信波のターゲットによる反射波を受信する反射波受信部とを有する超音波センサモジュールと、
超音波送信部により送信波が出力されてから超音波受信部が反射波を受信するまでの時間を計測するとともに、計測された時間に反映されるターゲットまでの距離が予め定められた許容距離範囲内に入っているか否かに基づき事務処理カウンター前の来訪者の有無を判定する来訪判定部と、
来訪判定部により来訪者がありと判定された場合に、撮影動画の録画を録画装置に開始させる録画制御部と、
事務処理カウンターにて来訪者との間で授受される金銭にかかる金銭出納情報を入力する金銭出納情報入力部と、
入力された金銭出納情報に基づいて来訪者に発行するべきレシートの印刷データであるレシートデータを作成するレシートデータ作成部と、
撮影動画の動画ファイルをレシートデータと対応付けて記憶する動画ファイル記憶部と、を備えたことを特徴とする。
超音波センサは、超音波ビームを検知方向に送出したとき、その反射波により送出方向における物体の有無を検知できる。この考案においては、事務処理カウンター前の来訪者を超音波センサモジュールにより検出するのであるが、この超音波センサモジュールから事務処理カウンターの正面に滞在するターゲットに対しパルス超音波を送出し、その反射波が受信されるまでの時間に反映されるターゲットまでの距離が、予め定められた許容距離範囲内に入っているか否かに基づいて、事務処理カウンター前の来訪者の有無を判定する点に特徴がある。超音波センサモジュールから送信されるパルス超音波は、ある程度離れた人物や動体などのターゲットによっても反射を生ずるが、そのターゲットが事務処理カウンターの訪問者である場合は、ターゲットによる反射波の受信時間に反映される距離のレンジは相応に狭い範囲に限られる。したがって、その距離が予め定められた許容距離範囲内に入っているか否かを判定することで、事務処理カウンター前に人が来訪したかどうかを、遠方のターゲットと確実に区別して検知することができる。さらに、来訪者との間で授受される金銭にかかる金銭出納情報を入力する金銭出納情報入力部と、入力された金銭出納情報に基づいて来訪者に発行するべきレシートの印刷データであるレシートデータを作成するレシートデータ作成部とを設け、撮影動画の動画ファイルをレシートデータと対応付けて動画ファイル記憶部に記憶するようにしたから、来訪者が支払った金銭や来訪者が受領する釣銭などがレシートデータと一致しない懸念等が生じた場合に、レシートデータと対応付けて記憶されている動画ファイルを再生し参照することで、事実関係等を速やかに把握することができる。
すなわち、本考案においては、パルス超音波の採用により事務処理カウンター付近のターゲットの有無だけでなく、ターゲットまでの距離も同時に把握できるから、事務処理カウンターの訪問者に特有の距離よりも遠方に外れて検知されたターゲットは、非来訪者としてこれを確実に除外することができる。よって、従来技術の課題を、下記のように効果的に解決することができる。
・カウンターから遠方に位置するターゲットにより反射波が生じても、ターゲットまでの距離が許容距離範囲から外れていれば、該ターゲットを来訪者として誤って録画してしまう不具合を効果的に防止できる。また、遠方の動体と来訪者とを区別して検知特定する複雑な画像処理プログラムなどは全く不要となる。
・カウンター前の来訪者の動きが小さくなっても、来訪者がカウンター前にとどまる限り反射波は継続的に検知され、来訪者までの距離が許容距離範囲内に入っている限り録画継続されるので、背景の動きなどにより来訪者が退去したと誤判断され録画停止される、といった不具合は生じない。
・超音波センサモジュールはカウンター前の来訪者だけを検知できればよく、設置数が少なくて済む(例えば、1個でも十分)。よって、カウンター周辺の人を、来訪者も含めて追跡可能となるように多数のカメラを対象エリアに設置する、といった従来の方式よりも設置コストが大幅に削減できる。また、職場の就労監視に該当するような懸念もない。
・カウンター前の来訪者の動きが小さくなっても、来訪者がカウンター前にとどまる限り反射波は継続的に検知され、来訪者までの距離が許容距離範囲内に入っている限り録画継続されるので、背景の動きなどにより来訪者が退去したと誤判断され録画停止される、といった不具合は生じない。
・超音波センサモジュールはカウンター前の来訪者だけを検知できればよく、設置数が少なくて済む(例えば、1個でも十分)。よって、カウンター周辺の人を、来訪者も含めて追跡可能となるように多数のカメラを対象エリアに設置する、といった従来の方式よりも設置コストが大幅に削減できる。また、職場の就労監視に該当するような懸念もない。
カメラは、上記のごとく、事務処理カウンターの上面を撮影することで、来訪者との間にてカウンター上でなされる事象(特に物品や金銭の収受)の把握が可能となり、録画データの証拠能力が高められる。特に、カウンターの内側から該カウンターの上面領域とともに来訪者の顔が視野に収まるアングルにて撮影するように設置すると、カウンター上でのやり取りだけでなく、その時の来訪者が誰であったのかの特定も合わせて可能となる。
他方、事務処理カウンター上でやり取りされる物品映像(病院から手渡される薬袋や保険証、銀行通帳やキャッシュカードなど)に来訪者特定情報(例えば氏名や薬の内訳等)が含まれていることにより、特に来訪者の顔や体が映り込まない構成であっても、当該来訪者が誰であるかを特定できることも多い。従って、来訪者の顔や体は撮影視野外とし、事務処理カウンター上面でやり取りされる事象を主体にカメラ撮影する構成も当然可能である。さらに、来訪者の顔が視野外となっても、手元や着衣の一部が撮影されていることで、同様に来訪者特定が可能である。
来訪者有無判定のための許容距離範囲は、例えば40cm以上120cm以下の設定距離に対し、距離幅が10cm以上30cm以下となるように定めておくとよい。事務処理カウンターの奥行等はカウンターの種別により一定の幅がある。しかし、事務処理カウンターを挟んで来訪者と職員等とが対面形式でやり取りする場合、両者の距離は近くて40cm程度、遠くても120cm以内には収まるケースが多い。そして、事務処理カウンター前の来訪者の立ち位置(あるいは着座位置)に多少のブレがあったとしても、許容距離範囲の幅は10cm以上30cm以下程度に設定しておくことで、検出されるターゲットが来訪者であるか否かの判別の確実性を向上できる。
超音波センサモジュールの超音波送信部は送信波ビームとして、ビーム中心軸線に関して30°以上70°以下の広がり角を有したパルス超音波を送信するように構成することが望ましい。送信波のビームの広がり角が30°よりも小さい指向性の強い超音波ビームは送信出力が小さくなりがちであり、来訪者の検出感度が確保できない場合がある。一方、送信波のビームの広がり角が70°を超えるとカウンター正面以外のターゲットの誤検出を生じやすくなる。
上記のような広がり角を有したパルス超音波を使用する場合、上記の超音波センサモジュールと、該超音波センサモジュールを事務処理カウンターの上面に載置するためのベース部と、ビーム中心軸線の向きが少なくとも上下方向において予め定められた角度範囲内で可変となり、かつ当該角度範囲内にて任意の角度位置を保持可能となるように、ベース部に対し超音波センサモジュールを回転可能に結合する回転結合部とを有する人検知ユニットを形成する構成を採用できる。
超音波センサモジュールを含む人検知ユニットを事務処理カウンターの上面に載置して使用する場合、送信波ビームは超音波センサモジュールから離れるほど事務処理カウンターの上面に向けて広がるので、ターゲットに到達する前に事務処理カウンターの上面により反射され、上記の許容距離範囲内にあたかもターゲットが存在するごとく誤検出を生ずる場合がある。そこで、人検知ユニットを上記のごとく構成し、事務処理カウンターの正面に来訪者が存在しない状態において送信波の事務処理カウンターの上面による反射に由来したターゲット誤検出が生じなくなるように、人検知ユニットが超音波センサモジュールのビーム中心軸線の向きを調整した状態にて事務処理カウンターの上面に設置するようにすれば、事務処理カウンター上面による反射波の影響を大幅に軽減できる。
この場合、回転結合部はさらに、ビーム中心軸線の向きが左右方向においても予め定められた角度範囲内で可変となり、かつ当該角度範囲内にて任意の角度位置を保持可能となるように、ベース部に対し超音波センサモジュールを回転可能に結合するものとして構成することができる。これにより、事務処理カウンターの側方にパーテーションなどの反射体が存在する場合でも、送信波ビームの左右方向の広がりに由来した反射波に基づく誤検出を効果的に防止することができる。
次に、来訪判定部は、ターゲットまでの距離が許容距離範囲内に入っている状態を人検出状態として、人検出状態が所定時間以上継続した場合にのみ来訪者ありと判定するように構成することができる。事務処理カウンターに用事がある来訪者は、超音波センサモジュールに検知されるカウンター前のエリアに必ず一定時間以上は滞在するため、パルス超音波の反射波の検知もその間途切れなく続く。一方、カウンター前を通り過ぎただけなど、特に用事のない通行者等は、反射波は一旦は短い時間検知されるが、その後消失する流れとなる。したがって、上記の構成とすることで、事務処理カウンターの真の来訪者を区別して検知でき、確実にこれを録画することができる。
また、来訪判定部は、ターゲットが非検出となるか又は該ターゲットまでの距離が許容距離範囲から外れている状態を人非検出状態として、人検出状態から人非検出状態に移行して所定時間以上経過した場合に来訪者が退去したと判定するように構成することができる。この場合、録画制御部は来訪者の退去判定を受けて、撮影動画の録画を録画装置に停止させるものとすることができる。これにより、来訪者が下へかがんだりして超音波センサモジュールの検知域から一時的に外れたり、ノイズ等の影響を受けて途切れたりした場合等に、実際は来訪者がカウンター前に滞在中であっても録画が不自然に途切れる不具合を防止することができる。この場合、録画装置は、撮影動画の録画が途切れるごとに録画データを録画日時情報と対応付けて記憶する録画データ記憶部を備えるものとして構成しておけば、上記のような一時的な検知途切れが生じた場合も、同一人物の来訪記録を、その人物及び来訪日時に一義的に対応する1つの録画ファイルとして記録・管理でき、後に必要があって録画記録を再生・検証したい場合も、録画ファイルの検索作業が容易になる。
次に、録画制御部は、制御処理主体となるCPUと、CPUに対しCPUバス及びディスクドライブ制御インターフェースを介して接続されたローカルハードディスクドライブと、CPUに対しCPUバス及びUSBインターフェースを介して接続されたUSBポートとを備えたものとして構成できる。また、録画装置は、USBポートに着脱可能に装着されるUSBメモリを録画データ記憶部として備えるものとすることができる。USBメモリはフラッシュメモリとして構成され、リセット信号を受けても記憶内容が消失せず、かつ電気的に内容を書き換えが可能な不揮発性メモリである。近年、こうしたUSBメモリは4GB〜128GBと大容量化が進み、しかも汎用のUSBポートに直接抜き差しすることで、PC等に自由に着脱して使用することができる。このようなUSBメモリを録画装置に採用することで、容量の大きい動画ファイルであっても多数保存・管理することができ、他のPC等で内容解析を行いたい場合もデータトランスファが極めて容易となる。
USBメモリを構成するフラッシュメモリは、内容書き換えが可能な不揮発性メモリの高集積化を図るため、記憶エリアが多数のサブブロックに分割され、データ書込みに際しては、データ読出し時よりも高電圧の書込み用制御電圧(例えば+約12V)をブロックごとに印加・解除する制御が必要になる他、メモリセルを構成するMOSトランジスタの酸化膜をトンネリングさせる形で電荷注入がなされるため、他の記憶デバイス(例えばDRAMや後述のローカルハードディスクドライブ)と比較して、動画データ保存時のデータ転送ビットレートが低い問題がある。USBメモリの場合は、PC等への着脱性と小型化が優先される結果、一体搭載されるメモリコントローラの性能、特にパラレルビットにより一度にメモリエリアに書き込めるデータビット数も小さくせざるを得ない背景がある。例えば、他のPC等で動画解析を行いたい場合は、データ転送ビットレートの大きいハードディスクドライブ等に動画ファイルを一旦保存し、その後、動画ファイルをハードディスクドライブからUSBメモリにコピーして使用すればよいが、USBメモリへのデータコピーに時間と手間がかかる問題がある。
一方、カメラからの動画データを直接USBメモリへ転送し書き込みを行なおうとした場合は、上記の事情により、カメラからの動画データの転送ビットレートにUSBメモリへのデータ書き込みのビットレートが追い付かなくなり、録画途切れが生じやすくなる。この場合、両者のデータ転送ビットレートの差を吸収するバッファメモリをDRAM(Dynamic RAM)等で構成して設ければ、この問題は軽減される。しかし、事務処理カウンターに来訪者が途切れなく訪問する場合など、先の来訪者の録画が完了したあと次の動画の録画がすぐに開始されてしまう状況では、先の動画データのUSBメモリへの書込み完了及びファイルクローズ処理に時間を要する結果、バッファメモリがオーバーフローして、動画の先頭部分等にやはり途切れが生じやすくなる。バッファメモリのサイズはPCにより固定されていることも多く、特に低廉なPCの場合はその容量も8kB〜16kB程度と小さく、録画途切れの問題は特に生じやすいといえる。
そこで、この問題を解消するために、本考案においては録画制御部を次のように構成するとよい。すなわち、この場合の録画制御部は、カメラからCPUバスを介して転送されてくる録画データを、ディスクドライブ制御インターフェースを介してローカルハードディスクドライブに伝送し動画一時ファイルとして書き込む動画一時ファイル書込み処理を実行する動画一時ファイル書き込み処理部と、動画一時ファイルをローカルハードディスクドライブから読み出してCPUバス、及びUSBインターフェースを介してUSBメモリに転送し、最終的な動画ファイルとして書き込み保存する動画ファイル保存処理を行なう動画ファイル保存処理部とを備える。そして、CPUがマルチコアプロセッサとして構成されるとともに、上記の動画一時ファイル書込み処理と動画ファイル保存処理とが互いに異なるCPUコアにより並列処理されるようにしておく。
上記構成により、カメラから転送される録画データをローカルハードディスクドライブに動画一時ファイルとして蓄積する処理と、該ローカルハードディスクドライブから動画一時ファイルをUSBメモリに転送して最終的な動画ファイルとして書き込み保存する処理とが並列に実行されるので、録画途切れ等の問題を効果的に解消することができる。この場合、ディスクドライブ制御インターフェースは、録画データのローカルハードディスクドライブへの伝送ビットレートが、動画一時ファイルのUSBメモリへの伝送ビットレートよりも大きいATA(AT Attachment)インターフェース、特にシリアルATAインターフェースを好適に採用できる。つまり、このような高速データ転送が可能な接続インターフェースを介してCPUバスに直結されたローカルハードディスクドライブは、録画データ書き込みの転送ビットレートが十分に大きいので、録画途切れ防止を図る上で特に効果的であるといえる。
また、動画ファイル保存処理部は、USBメモリへの動画ファイルの書き込み保存が完了するに伴い、ローカルハードディスクドライブに書き込まれた動画一時ファイルを消去する動画一時ファイル消去処理を行なうものとして構成しておくとよい。録画により作成される動画一時ファイルはUSBメモリへの動画ファイルの書き込み保存が完了すれば用済みとなる。よって、これを上記のように自動消去する機能を設けることで、ローカルハードディスクドライブの容量が圧迫されるおそれがなくなる。なお、ディスクドライブ制御インターフェースは、ATAインターフェース以外にも、高速のインターフェース(例えばUSB3.0など)であれば使用可能である。
次に、本考案の来訪者録画システムにおいては、カメラが撮影中の映像を表示するモニタと、撮影中の映像に基づく撮影動画が、録画装置により録画されている場合に、モニタに録画中であることを示す録画インジケータを表示する録画インジケータ表示部とを設けることができる。カウンターでのやり取りに問題発生したことが、来訪者が退去してから判明したとき、本考案による録画動画は問題解決のための証拠として重要な地位を占める。従って、本考案を活用しつつ来訪者応対を行う事務処理カウンターの係員の関心は、応対中の動画がちゃんと録画されているかどうかに集中することになる。そこで、係員から見える位置に上記のモニタを設置しておくことで、係員は来訪者の録画が適切になされているか否かを、録画インジケータの有無に基づき容易に把握することができる。該モニタは事務処理カウンターを挟んで来訪者と向き合う事務処理担当係員の斜め前方あるいは側方に配置しておくと特によい。
係員が視認できるモニタに録画インジケータが表示されることで、超音波センサモジュール(あるいは後述の人検知ユニット)には録画実行中にかかる表示部が不要となり、超音波センサモジュールを係員から見える位置に設置する必要はなくなる。
次に、本考案の来訪者録画システムにおいては、超音波センサモジュールと、該超音波センサモジュールによる判定結果を外部に送信するためのUSB(Universal Serial Bus)インターフェースと、該USBインターフェースにUSB通信ラインを接続するためのユニット側USBポートと、該ユニット側USBポートの接続開口部を有し超音波センサモジュールとUSBインターフェースとを収容する筐体とを一体化して、USBターゲットデバイスをなす人検知ユニットを構成することが可能である。これを用いて本考案の録画システムを構築する場合、コンピュータ側USBポートを有しUSBホスト機器として機能するコンピュータにカメラと録画装置とを接続するとともに、録画制御部の機能実現プログラムをインストールしておき、さらにUSB通信ラインを介してコンピュータ側USBポートに上記の人検知ユニットを接続する。コンピュータは、判定結果を人検知ユニットからUSB通信により取得するとともに、録画制御部の機能実現プログラムの実行に伴い録画装置による撮影動画の録画制御を行なう。
この構成によると、超音波センサモジュールを含み、かつ来訪判定部として機能する人検知ユニットがUSBターゲットデバイスとして構成される。USBポートを備えた汎用のコンピュータに録画制御部の機能実現プログラムをインストールし、カメラ及び録画装置とともに該人検知ユニットをUSB接続するだけで本考案の来訪者録画システムを簡単に実現することができる。
上記の人検知ユニットの筐体上の視認可能な位置には、録画装置の録画動作状態を示す表示部を設けることができる。事務処理カウンターの係員は、応対中の録画状況を画面モニタリングできない場合に、手元に近い人検知ユニットの該表示部の表示状態により、来訪者の録画が適切になされているか否かを容易に把握することができる。録画制御状態は人検知ユニットの来訪判定部の判定出力状態に一義的に対応するものであり、人検知ユニット内でその判定出力を内部フィードバックすることにより、表示部の制御処理を人検知ユニット内で自律的に完結させる構成も原理的には可能である。しかし、これでは超音波センサモジュールとは別に表示制御のための機構を人検知ユニットに組み込まなければならなくなり、人検知ユニットの複雑化が避けがたくなる。
そこで、人検知ユニットがUSBターゲットデバイスとして構成される点に着目し、USB通信機能を利用した次の構成を採用することで、表示部の駆動制御系の大幅な単純化が可能である。すなわち、上記の表示部を(超音波センサモジュールとともに)USBインターフェースに接続しておき、録画装置が録画中である場合にUSBホスト機器をなすコンピュータがUSB通信ラインを介して送信してくる制御信号を受信することにより該表示部を、録画中を示す表示状態に駆動制御するようにする。すなわち、人検知ユニット側のUSBインターフェースにコンピュータ側から表示制御のための信号データをUSB通信により送信し、該USBインターフェースに接続された表示部を駆動制御することで、人検知ユニット内に表示制御機構を設ける必要がなくなり、簡略な構成を維持することができる。特にUSB通信ラインを、電源電圧が供給可能なUSBケーブルで構成した場合、表示部の電源回路(ひいては、超音波センサモジュールの電源回路)を人検知ユニットから排除でき、人検知ユニットの更なる簡略化及び軽量・小型化が可能となる。
本考案に採用可能なコンピュータの種別には特に制限はなく、例えば一般的なパーソナルコンピュータを採用することが可能である。一方、該コンピュータを、カメラが撮影中の映像を表示するモニタと、該モニタに重ね配置されるタッチパネル入力部とを備えた可搬型コンピュータとして構成することも可能である。そして、撮影中の映像に基づく撮影動画が録画装置により録画されている場合に、モニタに録画中であることを示す録画インジケータを表示する録画インジケータ表示部を設けることができる。係員から見える位置に上記の可搬型コンピュータを設置しておくことで、係員は来訪者の録画が適切になされているか否かを容易に把握することができる。
また、本考案の来訪者録画システムには、事務処理カウンターの天板上面に設置されるベース部と、該ベース部に対し上方に立ち上がる形で下端が結合される支柱部と、該支柱部の上端に結合されるヘッド部とを備えたカメラスタンドを設けることができる。前述のカメラは、そのヘッド部に対し天板上面を俯瞰する視野を形成するように取り付けることができる。事務処理カウンターにおける問題発生は、カウンター上でやり取りされた物品の取り違えや渡し忘れ、金額の誤りなどに集中することが多い。上記の構成のカメラスタンドを用いれば、事務処理カウンターの天板上面の状態を近距離から俯瞰撮影でき、天板上面上の事象(特に、物品や金銭の帰属先となる個人の特定情報)を的確かつ容易に把握できるようになる。
また、ベース部、支柱及びヘッド部からなるスタンドの外形は、カウンター上面に置かれたとき、照明用の電気スタンドに類似したものとなり、カメラが組み込まれていることが来訪者に悟られにくく、不信感を効果的に和らげることができる。この場合、ヘッド部にカメラとともに天板上面を照らす照明光源を取り付けることで、カメラスタンドはリアルな電気スタンドにも兼用されることとなり、カメラが組み込まれていることが来訪者に一層悟られにくくなるばかりでなく、天板上面が光源で照らされることで、より鮮明な撮影動画の録画が可能となる。
また、ベース部を事務処理カウンターの天板上面に載置し、移動可能とすることで、天板上面の事象把握に最も好適な視野が得られるよう、カメラ設置位置を容易に最適化できる。このとき、カウンターの係員が前述のモニタを手元等で参照できる場合は、撮影視野をモニタ上で確認しながら、カメラ位置の設置位置を容易に最適化できる。
また、カメラスタンドの支柱部は、円筒状の外形を有するとともに、軸線と交差する向きへの屈曲変形と軸線周りのねじり変形とが可能であり、かつ変形後の形状を保持可能なフレキシブル管にて構成することができる。これにより、ヘッド部に取り付けられたカメラの位置をフレキシブル管の変形に基づいて三次元的に調整することが可能となる。その結果、事務処理カウンター上にて来訪者や係員の邪魔になりにくいスペース(例えば来訪者正面の天板領域の左右いずれかの側方)にベース部を位置させた状態でも、カメラ撮影視野の最適化を容易に図ることが可能となる。
この場合、カメラスタンドの支柱部をなすフレキシブル管の長手方向中間位置に超音波センサモジュールを取り付け、該フレキシブル管の曲げ及びねじり変形により超音波センサモジュールが、送信波のビーム中心軸線を上下方向及び左右方向に可変となるようにベース部に取り付けられるように構成することができる。これにより、ビーム中心軸線方向を可変とする超音波センサモジュールの構成をカメラスタンドに一体的に組み込むことができ、カメラ及び超音波センサモジュールの設置スペースの削減を図ることができる。また、超音波センサモジュールの設置を来訪者に悟られにくく、不信感を効果的に和らげることができる。
上記のようなカメラスタンドを利用する場合、そのベース部が天板上に配置される関係上、天板上の事象がなるべく見やすくなるような映像にするためには、カメラ光軸と天板上面の法線との角度的な隔たりはなるべく小さいほうがよい。すると、カメラスタンドに取り付けられるカメラは、事務処理カウンターの天板上面が撮影視野内となり、来訪者の顔は撮影視野外となるアングルにて撮影を行うのが望ましくなる。その結果、来訪者の顔が動画に写り込まなくなり、来訪者(の顔)を動画から直接的に特定することはできなくなる。この場合、天板上面を撮影するカメラとは別に来訪者の顔を撮影する別のカメラを設けることで、この問題は簡単に解決することができる。しかし、次のような構成にすれば、カメラをあえて追加せずとも、カウンター上面の事象の撮影に注力しつつ、来訪者の顔の情報も容易に撮影動画に組み込むことができる。すなわち、事務処理カウンターの天板上面に、カメラの撮影映像内にて来訪者の顔の反射像が視認可能となる位置に撮影補助ミラーを配置しておくのである。動画に撮影されるのは、ミラーに写り込む左右反転した来訪者の顔であるが、問題が生じたとき、来訪者がその動画内のミラー上の顔が自分自身であるかどうかを把握するには十分な情報であるといえる。
本考案の作用及び効果の詳細については、「課題を解決するための手段」の欄にすでに記載したので、ここでは繰り返さない。
以下、本考案の実施の形態を添付の図面に基づき説明する。
(実施の形態1)
図1は本考案の来訪者録画システムの第一の構成例を模式的に示す平面図であり、図2は同じく正面図である。来訪者録画システム500は、事務処理カウンター(例えば、病院の受付カウンター:以下、単にカウンターという)10の来訪者VPをカメラ2により動画撮影し、これを録画記録するためのものでる。カウンター10の内側に配備される係員WPは、来訪者VPに対し、診察受付、診察呼出、投薬(あるいは処方箋の発行)、会計処理などの事務処理を行う。多くの病院のカウンター10は、来訪者対応部10aの高さが100〜110cm程度であり、着座する係員WPの作業部10bの高さが70〜90cm程度に設定される。そして、作業部10bの下に事務処理用のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)50が置かれ、作業部10bにて係員WPの手元右側に該PC50に接続されるキーボード62、モニタ56及びマウス58が配置されている。また、PC50にはUSBメモリ63が着脱可能に装着され、録画装置の要部を構成している。
(実施の形態1)
図1は本考案の来訪者録画システムの第一の構成例を模式的に示す平面図であり、図2は同じく正面図である。来訪者録画システム500は、事務処理カウンター(例えば、病院の受付カウンター:以下、単にカウンターという)10の来訪者VPをカメラ2により動画撮影し、これを録画記録するためのものでる。カウンター10の内側に配備される係員WPは、来訪者VPに対し、診察受付、診察呼出、投薬(あるいは処方箋の発行)、会計処理などの事務処理を行う。多くの病院のカウンター10は、来訪者対応部10aの高さが100〜110cm程度であり、着座する係員WPの作業部10bの高さが70〜90cm程度に設定される。そして、作業部10bの下に事務処理用のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)50が置かれ、作業部10bにて係員WPの手元右側に該PC50に接続されるキーボード62、モニタ56及びマウス58が配置されている。また、PC50にはUSBメモリ63が着脱可能に装着され、録画装置の要部を構成している。
カメラ2はUSBターゲットデバイスとして構成されたいわゆるWEBカメラであり、USBホスト機器であるPC50から電源電圧供給を受けるとともに、PC50から撮影制御信号を受けて画像データをPC50に送信するように動作する。図3はカメラ2の一例を示すもので、クリップ2cにより任意の取付対象物OB(例えば棚やハンガー台など)に取り付けて使用する。カメラ2は、図4Aに示すように、現金MNや薬などのやり取りがなされる事務処理カウンタ10(の来訪者対応部10a)の上面が俯瞰でき、かつ来訪者VPの顔FCを含む上半身及び手元の全体が視野に収まるように設置位置を調整することが望ましい。
このような撮影画像を得るにはカメラ2は、カウンター10の来訪者対応部10a上に置くのではなく、図1及び図2に示すように、係員WPの後方にて、着座姿勢の係員WPの目線よりもやや上方となる位置(来訪者VPからの距離が1.5〜2m、高さが1.1〜1.5m)にて、来訪者VPを正面ないし左右に3〜10°程度傾いた方向から撮影できるように配置するのがよい。ここでは、係員WPの背後の配置物OBを利用してカメラ2を来訪者VPから目立たないように設置している。このとき、カメラ2は、カバー等で覆うことも可能である。
次に、超音波センサモジュール3は、検出波としてパルス超音波を送出し、ターゲットによる反射波を受信するとともに、反射波を受信するまでの時間に基づきターゲットまでの距離の情報を得るものである。送信波の周波数は例えば30kHz〜60kHz程度である。超音波センサモジュール3は、例えば市販品(例えば、USB−ProxSonar−EZ(商標名)シリーズ:MB1414、Max Botix社製)を使用可能である。
図5に示すように、超音波センサモジュール3は基板20上に実装され、さらに筐体1cに収容されて人検知ユニット1が形成されている。後述のごとく、人検知ユニット1はUSBターゲットデバイスとして構成され、USBポートをなすコネクタ1nが開口形成され、ここにUSBケーブル1wの接続プラグ1pが差し込まれるようになっている。
また、人検知ユニット1は、筐体1cに収容された超音波センサモジュール3と、該超音波センサモジュール3を事務処理カウンターの上面に載置するためのベース部1mと、ビーム中心軸線BAの向きが上下方向及び左右方向において予め定められた角度範囲内で可変となり、かつ当該角度範囲内にて任意の角度位置を保持可能となるように、ベース部1mに対し超音波センサモジュール3を回転可能に結合する回転結合部1UJとを有する。具体的には、超音波センサモジュール3を収容する筐体1cの底部1aに第一ステム1bの一端が回転不能に結合され、該第一ステム1bの他端に筒状のスリーブ1cが、軸線が直交する形態で回転不能に結合されている。また、第二ステム1gの一端には円柱状の摺動体1eが、軸線が直交する形で回転不能に結合され、他端には円柱状の摺動体1hが同軸的に回転不能に結合されている。そして、第一ステム1bのスリーブ1cの内側に第二ステム1gの一摺動体1eが相対回転可能にはめ込まれる一方、第二ステム1gの摺動体1hは、ベース部1mに立設されたソケット支柱部1jの上面に開口する円柱内周形状の凹部1kに対し、相対回転可能にはめ込まれている。なお、スリーブ1cの下部には第二ステム1gの貫通と相対回転移動を許容するためのスリット1fが形成されている。
回転結合部1UJは、これら第一ステム1b、第二ステム1g及びソケット支柱部1jによりユニバーサルジョイント部として構成されている。筐体1cひいてはこれに収容された超音波センサモジュール3は、第一ステム1bと一体的に、第二ステム1gに対して上下方向に旋回が可能となり、また、スリーブ1cを貫通して摺動体1eにねじ込まれるセットスクリュー1dにより、上下方向の任意の角度位置を保持可能である。第二ステム1gは、筐体1c(及び超音波センサモジュール3)ならびに第一ステム1bと一体的に、ソケット支柱部1jひいてはベース部1mに対して左右方向に旋回が可能であり、また、ソケット支柱部1jの凹部1kの内周面をなす壁部を貫通してねじ込まれるセットスクリュー1qにより、左右方向の任意の角度位置を保持可能である。なお、スリーブ1cと摺動体1eとの相対回転位置、及び摺動体1hとソケット支柱部1jとの相対回転位置を摩擦力により保持可能な場合は、セットスクリュー1d,1qを省略可能である。
超音波センサモジュール3は内蔵された超音波トランスジューサ(図示せず)の主面法線NLの方向に送信波ビームを送出するようになっている。図8に示すように、該送信波ビームSBは、ビーム中心軸線BAの周囲に扇形の広がりを有しており、その広がり角φは30°以上70°以下(例えば前述の市販品MB1414の場合は60°程度)程度である。
次に図6Aは、来訪者録画システム500の全体の電気的構成を示すブロック図である(なお、電源回路部は省略して描いている)。まず、PC50については周知の構成であり、CPU51(後述の通り、マルチコアプロセッサである:図6B参照)、プログラム実行エリアを形成するRAM52、プログラムが格納されるROM54及びそれらを相互に接続するCPUバス55等からなるマイクロプロセッサをハードウェア処理主体として備える。CPUバス55には、日付時刻計時用のカレンダクロック58、さらには、ディスクドライブ制御インターフェースであるSATAインターフェース59iを介してローカルハードディスクドライブ(HDD)59が接続されている。また、CPUバス55には、PCIインターフェースを介してPCIバス53pが接続され、これに表示制御部56c、プリンタ57及びネットワークインターフェース65が接続されている。表示制御部56cにはモニタ56が接続される。また、ネットワークインターフェース65には、ハブ66及びブロードバンドルータ67を介し、インターネット100が接続可能となっている。
また、PCIバス53pには、PC50をUSBホスト機器として機能させるためのUSBコントローラ64が接続されている。USBコントローラ64には、機器接続ポートをなすコネクタ(CN)が複数設けられている。他方、個々のUSBターゲットデバイスにはUSBインターフェース(USB I/F)が実装され、これにつながるコネクタ(CN)を有している。周知のとおり、このコネクタとPC50側のコネクタとをUSBケーブルを介して接続することで、ホスト機器であるPC50は個々のUSBターゲットデバイスを認識する。
USBコントローラ64と各ターゲットデバイスのUSBインターフェースはUSB通信プロトコルに従う通信制御部として機能し、PC50(ホスト機器)側からのアドレス指定により通信先となるターゲットデバイスを選択し、双方向シリアル通信により処理がなされる。また、ターゲットデバイスの駆動に必要な電源電圧もUSBケーブルを介して供給される。なお、USBポートに装着される(あるいはUSBインターフェースに直結される)無線モジュールを介在させることにより、ホスト機器とターゲットデバイスとをワイヤレスUSBにて接続することも可能である。
具体的なターゲットデバイスとして、USBメモリ63、カメラ2、キーボード62が接続されている。また、キーボード62にはUSBインターフェースにつながるUSBハブ(UH)から複数のコネクタ(CN)が分配設置されており、USB規格に従い、他のターゲットデバイスのカスケード接続が可能に構成されている。本実施形態では、ここにマウス58と人検知ユニット1が接続されている(ただし、これらマウス58及び人検知ユニット1をPC50側のコネクタ(CN)に直結してもよい)。
次に、ローカルハードディスクドライブ(HDD)59にはオペレーティングシステムソフトウェア59a、録画制御ソフトウェア59b及びレシートデータ作成プログラム59cがインストールされており、また動画一時ファイル書き込みエリア59dが形成・確保されている。オペレーティングシステムソフトウェア59aは、例えば個々のプログラムにおいて使用するデータパスやCPUコアの指定、後述する並列処理等の基本動作を司るものである。録画制御ソフトウェア59bは、人検知ユニット設置・設定処理、人検知処理及び録画制御通信処理の基本動作を司るものである。
レシートデータ作成プログラム59cは、事務処理カウンターにて来訪者との間で授受される金銭にかかる金銭出納情報の入力をキーボード62等から受け付け(金銭出納情報入力部)、入力された金銭出納情報に基づいて来訪者に発行するべきレシートの印刷データであるレシートデータを作成する機能を司る(レシートデータ作成部)。図4Aのカメラ2によるモニタ画面31m上には「レジ画面」ソフトボタン31aが形成され、マウスクリック(あるいは、タッチパネルが使用可能な場合は指によるタッチ)によりこれを選択すると、図4Bのレジ画面31pに切り替わる。この状態で、キーボード62等から請求金額と預り金額とを入力すると消費税額、領収金額及び釣銭が計算され、表示される。そして、該画面上の「清算」ボタン31cを選択すると、図4Cのレシート画面31rに切り替わる。該レシート画面31rには、入力したデータに基づくレシート(領収書)の印刷イメージが表示される。そして、当該画面31rに表示される「印刷」ボタン31cを選択すると、プリンタ57からレシートが印刷出力される。
また、USBメモリ63には動画ファイル記憶部63a及びレシートデータ記憶部63bが形成されている。録画制御ソフトウェア59bは、図13に示すように、撮影動画の動画ファイルを上記のレシートデータと対応付けて動画ファイル記憶部63aに記憶する。
図7は、人検知ユニット1の内部構成の詳細を示すブロック図である。超音波センサモジュール3は、検出プローブである超音波を発生させる超音波トランスジューサ35を備える。この超音波トランスジューサ35はパルス超音波ビームの送信部と、その反射波の受信部とに兼用されるものであり、切替スイッチ42により送信側コンポーネントと受信側コンポーネントとに切替接続される。送信側コンポーネントは駆動回路36を有する。
駆動回路36は、後述のマイクロプロセッサ部3dからの制御パルス信号を受けてバーストパルス駆動信号を発生し、切替スイッチ42を介して超音波トランスジューサ35に出力する。一方、受信側コンポーネントは、超音波トランスジューサ35の受信信号から不要残響波等をフィルタリングするフィルタ37、フィルタリング後の受信信号を増幅するアンプ38、受信振動波形を包絡線検波する検波回路39、及び検波後の受信信号をデジタル変換するA/D変換部40を有する。
また、超音波センサモジュール3には、超音波トランスジューサ35の駆動制御と信号処理を行うための制御部3dが設けられる。制御部3dは例えばマイクロプロセッサ部(以下、マイクロプロセッサ部3dともいう)であり、CPU31、RAM32、ROM33、入出力部30とそれらを接続するバス34を有する。ROM33には、超音波トランスジューサ35による送信波出力の駆動制御を実行する超音波駆動プログラム36a、ターゲットからの反射波を超音波トランスジューサ35に検出させる反射波検出プログラム36b、及び送信波が出力されてから反射波が返るまでの時間を計測し、その時間によりターゲットまでの距離を演算する距離演算プログラム36cが格納されており、RAM32はそのワークメモリ32bを形成する。なお、送信波が出力されてから、一定強度以上の受信波を検知し、その時間から距離を演算するだけの処理であれば、より簡便なハードウェアロジックにより制御部3dを構成してもよい。
超音波駆動プログラム36aの実行により、入出力部30から切替スイッチ42に制御信号を出力し、超音波トランスジューサ35が駆動回路36に接続された状態にする。この状態で、駆動回路36を所定時間長のバーストパルス信号を送り、超音波トランスジューサ35にパルス超音波ビームを出力させる。反射波検出プログラム36bは、バーストパルス信号送信をトリガとして時間計測を開始するとともに、切替スイッチ42に制御信号を出力し、超音波トランスジューサ35が受信コンポーネント側に接続された状態とする。そして、超音波トランスジューサ35による反射波信号の入力を検出すれば時間計測を停止し、計測時間値を距離情報に変換し(このとき、図示しない温度検出部による温度情報により、距離情報を温度補正してもよい)、距離出力として入出力部30から出力させる。
以下、来訪者録画システムの使用方法及び動作について、フローチャートを用いて説明する。図11は、人検知ユニット設置・設定処理の流れを示すものである(一部、手動による操作ステップも含まれている)。S1では、図9の上に示す如く、ターゲットまでの設定距離dを、事務処理カウンター10の寸法(特に、奥行き寸法)を考慮して、例えば40cm以上120cm以下に入力・設定する。そして、S2において、上記設定距離dに対応するカウンター上の位置に人検知ユニット1を設置する。
S3では、カウンター正面にターゲット(人)が不存在の状態で人検知ユニット1を駆動する。後述の人検知処理(図12)では、設定距離dに対して一定の許容距離範囲内(例えば±10〜20cm)にターゲットが検知されると人検知状態と判定されるので、人が不存在の状態で検知ユニット1を駆動した場合は、人非検知状態となるのが正しい検知状態である。
ここで、図9の上に示すように、送信波ビームSBは人検知ユニット1(超音波センサモジュール)から離れるほど事務処理カウンター10の上面10aに向けて広がるので、ターゲットVPに到達する前に事務処理カウンター10の上面10aにより反射され、上記の距離dに対する許容距離範囲内にあたかもターゲットが存在するごとく誤検知を生ずる場合がある。S4では、この誤検知があるかどうか(この場合、「人検知状態」なら誤検知)を確認し、誤検知を生じているようであればS5に進み、図9の下に示すように、送信波ビームSBと事務処理カウンター10の上面10aとの干渉が生じなくなるように、人検知ユニット1のビーム中心軸線BAの角度を上方向に修正する。この修正は、図5においてセットスクリュー1dを緩めて第一ステム1bを上方に回転させ、その後セットスクリュー1dを締めなおすことにより実行できる。
また、図10の上に示すように、送信波ビームSBが左右側方のパーテーション等の障害物PTにより反射し、誤検出を生ずることもあり得る。この場合、図10下に示すように、送信波ビームSBと障害物PTとの干渉が生じなくなるように、人検知ユニット1のビーム中心軸線BAの角度を左右何れかの障害物PTから遠ざかる方向に修正する。この修正は、図5においてセットスクリュー1qを緩めて第二ステム1gを左右何れかに回転させ、その後セットスクリュー1qを締めなおすことにより実行できる。
いずれの場合も、その後S3に戻りS4に至る処理を、誤検知状態が解消されるまで繰り返す。S4にて誤検知状態が解消されればS6に進み、カウンター正面にターゲット(人)を配置した状態で人検知ユニット1を駆動し、S7にて人検知状態となるかを確認する。検知されていない場合は送信波ビームSBの向きが人検知に不適切となっているのでS8に進み、人検知ユニット1のビーム中心軸線BAの角度を再修正する。その後、S6に戻りS7に至る処理を、人検知状態が適切に得られるまで繰り返す。一方、S7にて正しく人検知状態となっていればS9に進み、カウンター正面にターゲット(人)が不存在の状態で人検知ユニットを駆動して、S10で人非検知状態となるか否かを再確認する。S10で人非検知状態となっていればS11進み、設定完了して処理を終了する。一方、S10で人非検知状態となっていなければS3に戻り、調整処理を最初からやり直す。
次に、図12は、人検知処理の詳細を示すものである。S98〜S102の処理は図7の超音波センサモジュール3の内部処理である。S98において継続時間タイマー(周知のソフトタイマーとして機能実現される)をリセットし、検知出力ポート出力を「L」(人なし)にデフォルト設定するとともに、継続時間タイマーによる時間計測を開始する(つまり、「人非検知状態」の継続時間を計測している)。この状態をデフォルトとして、S99でパルス超音波ビームを送信波として送信する。S100では反射波の有無を確認し、反射波がなければS101に進んで一定時間待機し、S99に戻ってパルス超音波ビームを送信する処理を繰り返す。S100で反射波があった場合はS102でターゲットまでの距離dを演算し出力する。
S103では、距離dが許容距離範囲内にあるかを確認する。許容距離範囲内にある場合は検知フラグ(図6AのRAM52内に形成される)の値を「1」(人検知状態)に設定する。他方、許容距離範囲外の場合は検知フラグの値を「0」(人非検知状態)に設定する。この時点では、検知出力ポート出力の状態はデフォルトである人非検知状態に維持されている。S106では、検知フラグに変化があるか否かを確認する。この時点での流れでは検知フラグの内容に変化はないからS108をスキップしてS109に進み、継続時間タイマーの内容をリードする。S110では継続時間が閾時間を超えているか否かを確認し、閾時間を超えている場合はS111に進んで検知フラグの内容を確認する。デフォルトの人非検知状態が継続していれば、このときの検知フラグの内容は「0」となっており、S113に進んで人検知の判定結果を「0」(人非検知状態)に設定する。
S110で継続時間が閾時間を超えていない場合はS103に戻って距離dの値を再度取得し、それが許容距離範囲内か否かを確認する。許容距離範囲外の場合(あるいはターゲットが存在せず演算値なしの状態の場合)はS105→S106→(S108スキップ)→S109→S110の流れが繰り返され、S110で閾時間を超えるに伴い、S111→S113と進んで人非検知状態として判定結果を確定させる流れとなる。他方、S103で距離dの取得値が許容距離範囲内であれば、事務処理カウンターへの来訪者が出現した可能性があるので、S104で検知フラグを「1」(人検知状態)とする。次のS106では、検知フラグがこの場合前回の「0」から「1」に変化しているのでS108に進み、継続時間タイマーを初期化した後、計測を再開する(つまり、「人検知状態」の継続時間の計測が開始される)。
そして、S110では継続時間が閾時間を超えているか否かを確認し、閾時間を超えている場合はS111に進んで検知フラグの内容を確認する。人検知状態が継続していれば、このときの検知フラグの内容は「1」となっているから、S112に進んで人検知の判定結果を「1」(人検知状態)に設定する。上記のような閾時間の設定は、距離測定値に基づく人検知状態の遷移が過度に鋭敏となることによるチャタリング等を防止目的で実施されている。ただし、該処理は省略することも可能である。
次に、図6Aに示すように、人検知モジュール1の超音波センサモジュール3はUSB入出力(USB I/O)IC6に接続されている。マイクロプロセッサ部3dの入出力部30から出力される判定結果出力は、USBインターフェースを兼ねたUSB入出力IC6に入力され、USBシリアル通信信号に変換されてUSBケーブル1wを介しPC50に送信される。
USBターゲットデバイスである人検知モジュール1は、USBケーブル1wからUSB入出力IC6を経て超音波センサモジュール3の駆動電源電圧VDDを受電する。この駆動電源電圧VDDの供給ラインPLには受電表示部をなすLED(以下、「受電LED」という)4が電流調整抵抗4aを介して接続され、受電している場合には灯駆動される(発光色は例えば青)。図5に示すごとく、受電LED4は、筐体1cに対しその上面手前など、カウンター10内の係員WPから視認可能となる位置に取り付けられている。
また、人検知ユニット1の筐体1c上には、同様に係員WPから視認可能な位置(ここでは、受電LED4に隣接する位置)に、録画動作状態を示す表示部、具体的には録画中に点灯するLED(以下、「録画中LED」という)5が設けられている。この録画中LED5(表示部)はUSB入出力IC6(USBインターフェース)に電流調整抵抗5aを介して接続され、録画中となった場合に、USBホスト機器をなすPC50がUSBケーブル(USB通信ライン)1wを介して送信してくる制御信号を受信することにより点灯駆動される。録画中LED5は受電LED4とは異なる発光色(例えば赤)のものが用いられる。
録画制御ソフトウェア59bを立ち上げると、PC50は人検知モジュール1に来訪者有無にかかる判定結果の送信を定期的に要求する。そして、来訪者ありの判定を受信するとUSBターゲットデバイスをなすカメラ2が撮影する来訪者VP(図4A)の動画データを取得する。カメラ2から取得された動画データは、図13に示すように、カレンダクロック58(図6A)から取得した日時情報と対応付けた動画ファイルとして、後述する処理流れによりUSBメモリ63の動画ファイル記憶部63aに動画ファイルとして時系列順に記録されてゆく。この動画ファイルは、USBメモリ63を装着したPC(PC50であってもよいし、動画再生ソフトがインストールされた他のPCであってもよい)や専用動画再生装置上でファイル選択することにより任意に再生可能であり、例えばPC50を使う場合はモニタ56に表示することができる。
PC50を含むユーザー環境にて上記来訪者録画システム500を構築するために必要な要素は、人検知モジュール1、USBケーブル1w及び録画制御ソフトウェア59bであり、これらをセットにした来訪者録画システムキットをユーザーが購入等により調達できれば便利である。また、PC50から分離したカメラを所有しないユーザー向けには図3のカメラ2もセットにしておくと好都合である。録画制御ソフトウェア59bはCD−ROM等の形で添付することができるが、ソフトウェアのダウンロードサイトのURL(及びアクセスパスワード等)を記載した紙等の表示媒体(例えば、カード、マニュアル等:パッケージへの印刷表示等であってもよい)を添付するようにしてもよい。ユーザーは、図6AにてPC50からインターネット100を介してこのURLサイトのサーバにアクセスし、録画制御ソフトウェア59bをダウンロードしてPC50にインストールすればよい。
図14は、PC50(ホスト機器)と人検知ユニット1(ターゲットデバイス)とによりUSBを介して実行される、録画制御ソフトウェア59bによる録画制御通信処理のフローチャートの一例を示すものである。PC50側では、来訪者以外の動体要因等に由来した誤検知や、来訪者のイレギュラーな動き等に伴い来訪者が滞在中であるにもかかわらず退去と誤判定してしまう不具合を防止するために、来訪者滞在の継続時間を計測する第一タイマーT1と、来訪者退去の継続時間を計測する第二タイマーT2とがソフトウェア的に組み込まれている。処理が立ち上がると、PC50側ではH1にてこれらタイマーT1及びT2をリセットする。
次いでH2では、人検知ユニット1に対し来訪者有無の判定出力の送信を要求する。人検知ユニット1側ではT1でこれを受信し、T2で判定出力を送信する。PC50ではH3でこれを受信し、H4で内容を判定する。人なしの場合はH1に戻り、タイマーをリセットしてH4までの処理を繰り返す。他方、人ありの場合はH5に進んで第一タイマーT1による計時を開始する。H6では第一タイマーT1による計時経過時間が閾値T1cを超えているか否かを判定し、超えていなければH2に戻って以上の処理を繰り返す。もし、閾値T1c以内で来訪者なしの状態に遷移してしまった場合は、直後の繰り返しループにおけるH4の判断分岐にて処理はH1に戻り、第一タイマーT1はリセットされる。
他方、H6にて人ありの判定受信の継続時間が閾値T1cを超えていれば、来訪者ありの判定を確定させ、H7に進んで録画開始の指示をPC50に送信する。PC50はこれを受けて、図4Aに示すごとく来訪者VPの録画を開始する。また、人検知ユニット1に対し録画中LED5の点灯指示を送信する。人検知ユニット1ではT3でこれを受け、図5の録画中LED5を点灯させる。
図1において、例えば手元に置かれたPCのモニタ56に対し、多くの防犯録画システムのような録画状態表示も含めてカメラ2の映像が表示されていれば、係員WPは現在の来訪者VPの録画が正常に動作しているかどうかの確認は容易である。しかし、カウンター10に配置されるPC50の画面には、会計ソフトや患者データベースの画面を表示している場合も多く、バックヤードなど係員WPから見えない位置にPC50及びモニタ56が配置されていれば、録画状態の定常的な把握は困難である。しかし、来訪者VPのいわば真正面に置かれた人検知ユニット1に録画中LED5が設けられていることで、係員WPは録画中LED5の点灯状態が常に視界に入り、正常に録画がなされている安心感を得つつ、接客対応に専念することができる。
ここで、来訪者有無の検知及び判定を行っているのが人検知ユニット1であり、録画制御もその判定結果に従って実行されるから、録画中LED5の点灯制御も人検知ユニット1内のマイクロプロセッサ部3dが司るのが一見合理的に思われる。しかし、上記のごとく誤判定のフェールセーフも含めて録画制御するのはPC50であるから、人検知ユニット1に録画中LED5の点灯制御を実行させるには、判定途切れに対するフェールセーフ処理機能の追加と、マイクロプロセッサ部3dにおけるLED点灯駆動を行なうための出力ポートの確保ないし増設等を行わなければならず、現実性に非常に乏しい構成となる。さらに、PC50側の不具合(例えばUSBメモリ63の不良や容量不足等)によって録画不能となる場合は、人検知ユニット1側の来訪者有無判定だけでは実際に録画処理がなされているか否かを、そもそも正確に判定することはできない。さらに、マイクロプロセッサ部3dに空きのポートがなかったり、ポート増設が不能な構造が採用されていたりする場合は、こうしたLED点灯駆動部の追加自体が物理的に不能となることもある。しかし、上記のように人検知ユニット1内のUSB入出力IC6に超音波センサモジュール3とともに録画中LED5を接続し、PC50からの指示により点灯駆動制御するようにすれば、こうした問題は全て解決される。
図14のフローチャートに戻り、録画開始された後は、PC50にて来訪者VPの滞在が継続しているか否かの監視を行う。具体的には、H9で人検知ユニット1に対し来訪者有無の判定出力の送信を再び要求する。人検知ユニット1側ではT4でこれを受信し、T5で判定出力を送信する。PC50ではH10でこれを受信し、H11で内容を判定する。今度は、人なしの場合にH12に進み、第二タイマーT2による計時を行う。H13では第二タイマーT2による計時経過時間が閾値T2cを超えているか否かを判定し、超えていなければH9に戻って以上の処理を繰り返す。これにより、閾値T2c未満の範囲で一時的に人が検出されない状態になっても録画自体は途切れることなく継続され、動画ファイルが細切れになってしまうことが防止される。
一方、H11で人ありの判定がなされた場合は、H18に進んで第二タイマーT2をリセットし、H9に戻ってH11までの処理を繰り返す。つまり、人なしの判定受信の継続時間が閾値T2cに達するまでに人ありの状態に遷移してしまった場合は、直後の繰り返しループにおけるH11での判断分岐にて処理はH9に戻り、第二タイマーT2はリセットされて、次の人なし状態が発生するまで待機することとなる。当然、この間も録画は継続されたままである。
そして、H13にて人なしの判定受信の継続時間が閾値T2cを超えれば来訪者なしの判定を確定させ、H14に進んで録画停止の指示をPC50に送信する。PC50はこれを受けて来訪者VPの録画を停止する。また、H15では、人検知ユニット1に対し録画中LED5の消灯指示を送信する。人検知ユニット1ではT6でこれを受け、図5の録画中LED5を消灯させる。さらに、PC50側では、H16−1でカレンダクロックから日時情報を取得し、図13に示すように、動画ファイルを前述のレシートデータと対応付けて動画ファイル記憶部63aに記憶する。なお、動画ファイルに付随させる日時情報は、図6Aにてインターネット100からタイムスタンプの形で取得するように構成することもできる。
例えば、図1において来訪者VPがカウンター10を一旦退去した後で再訪し、薬や釣銭の受け取り忘れの確認を行ってきたような場合、係員WPはモニタ56を見ながら動画ファイルを検索して再生し、来訪者VPとともに再生映像を見ながら事実関係を容易に確認することなどが可能となる。来訪者VPが、発行されたレシートを持参すれば、その内容と録画内容あるいはPC50側に保存されたレシートデータと照合することも可能となる。
次に、図6AのUSBメモリ63内に形成された動画ファイル記憶部63aへの動画ファイルへの書き込み・保存処理は、本実施形態では、図6Bに示すようなデータフローに従い実施される。すなわち、カメラ2(図6A参照)からCPUバス55を介して転送されてくる録画データは、DRAM等で構成された動画バッファに転送・蓄積され、この動画バッファからSATAインターフェース(ディスクドライブ制御インターフェース)59iを介してローカルハードディスクドライブ59に伝送され、動画一時ファイル書き込みエリア59d内に動画一時ファイルとして書き込まれる(動画一時ファイル書込み処理:図14のH16−1)。
一方、この動画一時ファイルはローカルハードディスクドライブ59から読み出されCPUバス55、PCIインターフェース53、PCIバス53p、USBコントローラ64、及びUSBインターフェース(I/F)を介してUSBメモリ63に転送され、最終的な動画ファイルとして動画ファイル記憶部に書き込み保存される(動画ファイル保存処理:図14のH16−2)。そして、CPU51がマルチコアプロセッサ(図6Bではコア1〜コア4を有する4コア型のCPUとしているが、コア数はこれに限定されない)として構成され、動画一時ファイル書込み処理と動画ファイル保存処理とが互いに異なるCPUコアにより並列処理される。例えば、図6Bでは動画一時ファイル書込み処理がコア1により、動画ファイル保存処理がコア2により並列処理されているが、実際は、PC50全体の処理状況を把握するオペレーティングシステムソフトウェア59a(図6A)が、各コアへのタスク割り振り等をダイナミックに変更しつつ制御を司る。この時、各CPUコアは、処理に関与するデバイス(例えば、ローカルハードディスクドライブ59やUSBコントローラ64)をデバイス選択信号で指定する形で、それらデバイスの動作制御を行なう。
USBメモリ63を構成するフラッシュメモリは、データ書込みに際しては、データ読出し時よりも高電圧の書込み用制御電圧(例えば+約12V)をブロックごとに印加・解除する制御が必要になる他、メモリセルを構成するMOSトランジスタの酸化膜をトンネリングさせる形で電荷注入がなされるため、ローカルハードディスクドライブ59と比較して、動画データ保存時のデータ転送ビットレートが低い。そのため、カメラ2からの動画データを直接USBメモリ63へ転送し書き込みを行なおうとすると、カメラ2からの動画データの転送ビットレートにUSBメモリ63へのデータ書き込みのビットレートが追い付かなくなる問題を生ずる。特に、事務処理カウンターに来訪者が途切れなく訪問し、次の動画の録画がすぐに開始されてしまうような場合は、先の動画データの書込み完了とファイルクローズ処理に時間を要する結果、動画バッファ52がオーバーフローして、動画の先頭部分等に途切れが生じやすくなる。
しかし、図6Bのように構成することにより、カメラ2から転送される録画データを動画バッファ52に転送し、さらに動画バッファ52からローカルハードディスクドライブ59に転送して動画一時ファイルとして蓄積する処理と、該ローカルハードディスクドライブ59から動画一時ファイルをUSBメモリ63に転送して最終的な動画ファイルとして書き込み保存する処理とが並列に実行されるので、録画途切れ等の問題を効果的に解消することができる。
なお、USBメモリ63への動画ファイルの書き込み保存が完了するに伴い、ローカルハードディスクドライブ59に書き込まれた動画一時ファイルは自動的に消去される(動画一時ファイル消去処理:図14のH16−2)。
(実施の形態2)
以下、本考案の来訪者録画システムの第二の構成例について説明する。実施の形態1にて詳細に説明した第一の構成例と概念的に共通する要素には同一の符号を付与して詳細な説明は略し、以下にその相違点についてのみ説明する。
以下、本考案の来訪者録画システムの第二の構成例について説明する。実施の形態1にて詳細に説明した第一の構成例と概念的に共通する要素には同一の符号を付与して詳細な説明は略し、以下にその相違点についてのみ説明する。
図15は本考案の第二の構成例にかかる来訪者録画システム600を模式的に示す平面図であり、図18は同じく正面図、図19は側面図である。この構成例において事務処理カウンター110は、第一の構成例で使用していたもの(図1参照)よりもの小さいデスク状に形成され、係員WPの(利き手側の)袖部が省略された簡易なものである。来訪者対応部110aと、係員WP側の一段低い作業部10bについては同様に形成されている。
システムの要部をなすコンピュータ250は可搬型コンピュータとして構成され、係員WPの斜め前方にて事務処理カウンター110の作業部10b上に配置されている。図20はその拡大図であり、樹脂製の扁平な筐体250Mの主面に形成された窓状の切欠き250Wにバックライト付き液晶ディスプレイ、LEDディスプレイ、有機ELディスプレイ等からなるモニタ56と、そのモニタ56上に重ね配置されるタッチパネル(入力部)157がはめ込まれている。そして、図示はしていないが、筐体250M内にてモニタ56の裏面側にはコンピュータ250の電気的構成要素(図21参照)をレイアウトした基板が組み込まれている。
また、筐体250Mのモニタ56の周縁部分にはボタン入力部158が形成されている。可搬型コンピュータ250の動作に必要な情報入力は、モニタ56上に表示されるアイコンやソフトキーボードなどと連携したタッチパネル157によりなされ、他方、電子メールの送受信やインターネットブラウザの起動などをワンタッチで行なうための機能がボタン入力部158に適宜割り振られる。
図15に示すように、事務処理カウンター110の来訪者対応部110aは中央領域が物品(例えば薬袋DB)や金銭MKのやり取りに使用される。そして、その中央領域に対し、カメラ202が取り付けられたカメラスタンド200が幅方向の一方に寄せた形で配置されている。
図16はカメラスタンド200の詳細を示すもので、ベース部273(図15において、事務処理カウンター110の来訪者対応部110a(天板)上面に設置される)と、該ベース部273に対し上方に立ち上がる形で下端が結合される支柱部272と、該支柱部272の上端に結合されるヘッド部270とを備える。カメラ202に接続されるUSBケーブル202wは、支柱部272の内部を通り、ベース部273に組付けられたUSBコネクタCNに接続されている。
カメラ202は、そのヘッド部270に対し、図15に示すように、来訪者対応部110aの上面を俯瞰する視野を形成するように取り付けられている。図16に示すように、ヘッド部270は本体270mが横長に形成されるとともに、その下面に装着されるカバー部270cにカメラ202が下向きにはめ込まれ、長手方向基端部が接続部271を介して支柱部272に片持ち形態で結合されている。
また、支柱部272は、円筒状の外形を有するとともに、軸線と交差する向きへの屈曲変形と軸線周りのねじり変形とが可能であり、かつ変形後の形状を保持可能なフレキシブル管にて構成されている。図17は支柱部272を構成するフレキシブル管の一例を示すものであり、S字型の断面を有する異形線272aと丸断面線272bとがらせん状に共巻きされた構造を有する。異形線272aの隣接するループの鉤状の縁部同士は、間に丸断面線272bを抱き込む形で嵌合・一体化されることで丸断面線272bを芯部とする形で相対摺動可能となり、管全体に可撓性が付与される。なお、管の外周面は樹脂製の化粧被覆管272dにより覆われている。
このようなベース部273、支柱272及びヘッド部270を有したカメラスタンド200の外観は、図18及び図19に示すように、カウンター110の天面上に置かれたとき、照明用の電気スタンドに極めて類似したものとなる。その結果、カメラ202が組み込まれていることが来訪者VPに悟られにくく、不信感を効果的に和らげる効果が達成されている。図15に示すように、人検知ユニット1及びカメラスタンド200(カメラ202)はUSBケーブル(無線USBでもよい)を介してコンピュータ250に接続されている。
図21は、来訪者録画システム600の電気的構成を示すブロック図である(図6Aと概念的に共通する要素には同一の符号を付与し、詳細な説明は略する。また、図6Aに表れ、図21には表れていない符号の構成要素は、図21の構成において省かれていることを意味する)。可搬型コンピュータ250においては、システムソフトウェア、アプリケーションソフトウェアおよび動画ファイルが、フラッシュメモリで構成された大容量のSSD(Solid State Drive)159に格納される。また、タッチパネル157はタッチパネル制御部157cを介して、ボタン入力部158とともに入出力部53に接続されている。他方、人検知ユニット1からは録画中LEDが省略されている。SSD159はUSBメモリと同様にフラッシュメモリを採用しているものの、可搬型のUSBメモリよりも高速処理が可能なメモリコントローラ(例えば、パラレルビットにより一度にメモリエリアに書き込めるデータビット数の大きいもの)が搭載されており、データ書き込み速度はローカルハードディスクドライブを凌駕する程度に大きい。よって、本実施形態では、カメラからの動画データをSSD159に直接書き込むようにしている。
カメラ202の撮影視野の調整は例えば次のようにして行う。図15に示すように、事務処理カウンター110の来訪者対応部110aの天面上に、撮影対象領域(事象のやり取りが行われる中央領域)ARを特定するためのマーカーMKを形成する。領域の大きさは、例えば病院や薬局等における薬や現金の収受であれば、幅方向に30cm〜45cm,奥行方向に20cm〜35cm程度、たとえばB4ないしA3サイズの紙の大きさ程度が適当である。マーカーMKは、例えば裏面に粘着層を有したシールなどで構成でき、天面上に基準となるサイズの紙を置き、その4隅外側に貼着することで形成可能である。
続いて、マーカーMKが特定する領域の側方にカメラスタンド200のベース部273を載置し、ヘッド部270の位置と方向を調整する。ヘッド部270は撮影対象領域ARの上方にかかってもよいが、領域AR内に深く入りすぎると来訪者VPが事象のやり取りに邪魔に感じやすくなること、およびヘッド部270に取り付けられたカメラ202に気づきやすくなるなどの問題がある。本実施形態では、これを防止するため、撮影対象領域ARの幅方向一方の縁部に沿うようにヘッド部270の向きを調整している。
この状態でカメラ202による撮影を開始し、撮影映像をコンピュータ250のモニタ56に表示させる。その状態でカメラスタンド200のベース部273の位置を微調整しつつ、図18に示すように、支柱部272を形成するフレキシブル管の曲げ変形によりカメラ202の高さ及び前後方向に位置を調整し、さらにフレキシブル管の軸線周りのねじり変形によりヘッド部270、すなわちカメラ202の光軸の撮影対象領域ARに対する入射角度を調整する。
図18において、カメラスタンド200のベース部273は撮影対象領域AR(図15)の幅方向外側に置かれ、ヘッド部270が撮影対象領域ARの上方にて、その幅方向一方の縁部に沿うように配置される。この状態で撮影対象領域AR全体を最大化しつつカメラ視野に納めるために、ヘッド部270を支柱部272の軸線周りにねじり変形することで、カメラ202の光軸は、撮影対象領域ARを幅方向の端部上方から斜めに見込むように角度が調整される。
モニタ56に表示される映像は、例えば図20のようになる。カメラ202の画素数が例えば150万画素以上300万画素以下(例えば200万画素)の範囲で選定されるとき、該映像においてモニタ56の映像表示領域に占める撮影対象領域ARの面積率は、60%以上%98%以下となっていることが、撮影される事象の情報鮮明度(特に文字に対する解像度)を確保する上で望ましいといえる。図20においては、上記の設定にて薬袋MB上の氏名や投薬量、用法についての情報は問題なく読み取り可能であり、また、授受されている金銭の額も把握は容易である。
また、モニタ56が一体化された可搬型コンピュータ250は、図15及び図19に示すように、事務処理カウンター110において、来訪者対応部110aよりも一段低い作業部110bにて係員WPの手元側方に置かれており、来訪者VPがカウンター越しに身を乗り出さない限り、その所在に気づかれることがない。これにより、来訪時のやり取りが録画されていることがより悟られにくくなっている。
一方、図15に示すごとく、カメラスタンド200に取り付けられたカメラ202により撮影対象領域ARを側方上方から斜めに撮影しようとした場合、図18及び図19を参照してもわかる通り、来訪者VPの顔は撮影視野外となるカメラアングルアングルとなる。その結果、第一の構成例と異なり、来訪者VPの顔は動画に写り込まなくなり、来訪者(の顔)VPを動画から直接的に特定することはできなくなる。しかし、カウンター上でやり取りされた物品の種別や、これに表示された個人情報(例えば薬袋MBに記載された来訪者VPの名前)、さらには図示しないマイクを介して録音される音声などから、多くの場合は来訪者VPを間接的に特定することが可能である。また、物品をやり取りする際に来訪者VPの手HDは必ず撮影視野内に現れるので、その手の特徴や手元に現れる着衣CTなどからも来訪者VPの特定が可能である。
一方、天板上面を撮影するカメラとは別に来訪者の顔を撮影する別のカメラを設けることも可能であり、撮影された顔画像をカメラ202による撮影動画に合成して録画することもできる。しかし、より簡単な構成として、事務処理カウンター110の来訪者対応部110a(天板)上面にてカメラ202の撮影映像内で来訪者VPの顔の反射像VPIが視認可能となる位置、例えば図15に示すように撮影対象領域AR内の係員WP側に寄せた位置に撮影補助ミラー203を配置しておけば、来訪者VPの顔の情報を容易に撮影動画に組み込むことができる。
図20に示すように、動画に撮影されるのは、ミラー203に写り込む左右反転した来訪者の顔であるが、問題が生じたとき、来訪者VPがその動画内のミラー203上の顔が自分自身であるかどうかを把握するには十分な情報であるといえる。なお、カメラ202の撮影映像上にて反射像VPIにより来訪者VPの判別を正確に行うには、撮影補助ミラー203は、来訪者VPの顔を映り込ませることができる範囲内で、なるべく事務処理カウンター110の上面からの傾斜角度を小さく設定することが望ましい。
来訪者録画システム600による録画動作は、(実施の形態1)にて詳述した第一の構成例にかかる来訪者録画システム500と同様である。図15に示すように、可搬型コンピュータ250は係員WPの手元側方に置かれ、図22(来訪者なし)及び図23(来訪者あり)に示すように、モニタ56の画面上には撮影映像が常時モニタリング表示される。そして、来訪者VPとのやり取り時にはその映像が録画されるとともに、来訪者VPが検知され録画が開始されると、図23に示すように、録画中であることを示す録画インジケータRMが画面中に表示される。係員は来訪者の録画が適切になされているか否かを、この録画インジケータRMの有無に基づき容易に把握することができる。
また、録画中であることの把握がモニタ56上の録画インジケータRMにより可能となることから、人検知ユニット1(超音波センサモジュール3)には録画中LEDを設ける必要がなくなり、人検知ユニット1設置位置も来訪者VPにより近くなる側に変更されている。その結果、人検知ユニット1の設置状況が来訪者VPにより悟られにくくなる。
なお、カメラ202による撮影映像は、図24の上に示すごとく、撮影対象領域ARを、その側方に配置されたカメラにより斜め上方から撮影する関係上、撮影対象領域ARの幅方向にてカメラから遠くなる領域ほど寸法が縮小されて表示される。撮影対象領域AR上の事象把握に支障がなければ、該映像を特に補正することなく録画すればよい。しかし、カメラから遠い領域にある小さな文字等の識別が困難になるなど、事象把握に問題が生じる場合は、動画上の各映像フレームに対し、上記のようなカメラからの距離に由来した遠近的な寸法歪を補正した形で録画処理することも可能である。
図24はその補正例を示すものであり、上が補正前のフレームMFMを、下が補正後のフレームMFM’をそれぞれ示している。補正前のフレームMFM内に写り込んでいる、撮影対象領域ARを規定するためのマーカーMFの各位置をA、B、C、Dとしたとき、これらを結んで得られる四辺形ABCDは補正前においては画面幅方向右に向かうほど高さが縮小する横向き台形状となるが、補正後のフレームMFM’ではこれが長方形をなす四辺形A’B’C’Dとなる。フレーム上に張られるピクセル座標系にて補正前の四辺形ABCDと補正後の四辺形A’B’C’Dとは、マーカーMKの位置が変更されない限り不変であるから、両者の座標変換行列(2×2)の要素を予め算出しておくことができる。そして、補正前のフレームMFM内の各ピクセルの座標に該行列を用いた一次変換処理を施すことで、これを補正後のフレームMFM’内の座標に変換することができる。
また、図25はカメラスタンド200のヘッド部270に対し照明光源を組み込んだ例を示すものである。該照明光源はLED221として構成され、カバー部270cに対しカメラ202と隣接する位置に組み込まれている。LED221により天板上面を照らしながらカメラ202により撮影することが可能となり、カメラスタンド200はリアルな電気スタンドとしても兼用できるようになる。これにより、カメラスタンド200にカメラ202が組み込まれていることが来訪者に一層悟られにくくなるばかりでなく、天板上面が光源で照らされることで、より鮮明な撮影動画の録画が可能となる。LED221はUSBケーブル202w’により給電されるが、カメラ202の動作と無関係に点灯/消灯が可能となるよう、カメラ202に向かうUSBケーブル202wからハブHBを介して分岐する形で設けられ、その途上にLED221の点灯/消灯を切り替えるためのスイッチSWが配設されている。
また、図26は、カメラスタンド200の支柱部272をなすフレキシブル管の長手方向中間位置に超音波センサモジュール3を取り付けた例である。具体的には、図5に示すものと同様の構成の筐体1cに超音波センサモジュール3が組み込まれ、該筐体1cが支柱部272の中間位置に、該支柱部272に対して回転不能に取り付けられている。フレキシブル管の曲げ及びねじり変形により超音波センサモジュール3は、送信波のビーム中心軸線BAが上下方向及び左右方向に可変となるようにベース部273に取り付けられる。これにより、ビーム中心軸線方向BAを可変とする人検知ユニット1(超音波センサモジュール3)の構成をカメラスタンド200に一体的に組み込むことができ、カメラ及び超音波センサモジュールの設置スペースの削減を図ることができる。
以上、本考案の実施の形態について説明したが、あくまで例示であって、本考案はこれに限定されるものではない。
1 人検知ユニット
1c 筐体
1a 底面
1w USBケーブル
1UJ 回転結合部
2 カメラ
3 超音波センサモジュール
3d マイクロプロセッサ部
5 録画中LED
6 USB入出力IC(USBインターフェース)
10 カウンター
30 入出力部
31 CPU
32 RAM
33 ROM
34 バス
59 ローカルハードディスクドライブ
63 USBメモリ
63a 動画ファイル記憶部(録画データ記憶部)
64 USBコントローラ
200 カメラスタンド
203 撮影補助ミラー
270 ヘッド部
272 支柱部
273 ベース部
500,600 来訪者録画システム
1c 筐体
1a 底面
1w USBケーブル
1UJ 回転結合部
2 カメラ
3 超音波センサモジュール
3d マイクロプロセッサ部
5 録画中LED
6 USB入出力IC(USBインターフェース)
10 カウンター
30 入出力部
31 CPU
32 RAM
33 ROM
34 バス
59 ローカルハードディスクドライブ
63 USBメモリ
63a 動画ファイル記憶部(録画データ記憶部)
64 USBコントローラ
200 カメラスタンド
203 撮影補助ミラー
270 ヘッド部
272 支柱部
273 ベース部
500,600 来訪者録画システム
Claims (20)
- 事務処理カウンターの来訪記録用録画システムであって、
前記事務処理カウンターの上面を動画撮影するカメラと、
前記カメラの撮影動画を録画する録画装置と、
前記事務処理カウンターの正面側に位置するターゲットに対しパルス超音波を送信波として出力する超音波送信部と、前記送信波の前記ターゲットによる反射波を受信する反射波受信部とを有する超音波センサモジュールと、
前記超音波送信部により前記送信波が出力されてから前記超音波受信部が前記反射波を受信するまでの時間を計測するとともに、計測された時間に反映される前記ターゲットまでの距離が予め定められた許容距離範囲内に入っているか否かに基づき前記事務処理カウンター前の来訪者の有無を判定する来訪判定部と、
前記来訪判定部により来訪者がありと判定された場合に、前記撮影動画の録画を前記録画装置に開始させる録画制御部と、
前記事務処理カウンターにて前記来訪者との間で授受される金銭にかかる金銭出納情報を入力する金銭出納情報入力部と、
入力された前記金銭出納情報に基づいて前記来訪者に発行するべきレシートの印刷データであるレシートデータを作成するレシートデータ作成部と、
前記撮影動画の動画ファイルを前記レシートデータと対応付けて記憶する動画ファイル記憶部と、
を備えたことを特徴とする来訪者録画システム。 - 前記許容距離範囲は、40cm以上120cm以下の設定距離に対し、距離幅が10cm以上30cm以下となるように定められている請求項1記載の来訪者録画システム。
- 前記超音波センサモジュールの前記超音波送信部は送信波ビームとして、ビーム中心軸線に関して30°以上70°以下の広がり角を有した前記パルス超音波を送信するものであり、
前記超音波センサモジュールと、該超音波センサモジュールを前記事務処理カウンターの上面に載置するためのベース部と、前記ビーム中心軸線の向きが少なくとも上下方向において予め定められた角度範囲内で可変となり、かつ当該角度範囲内にて任意の角度位置を保持可能となるように、前記ベース部に対し前記超音波センサモジュールを回転可能に結合する回転結合部とを有する人検知ユニットが形成されてなり、
前記事務処理カウンターの正面に前記来訪者が存在しない状態において前記送信波ビームの前記事務処理カウンターの上面による反射に由来したターゲット誤検出が生じなくなるように、前記人検知ユニットが前記超音波センサモジュールの前記ビーム中心軸線の向きが調整された状態にて前記事務処理カウンターの上面に設置される請求項1又は請求項2記載の来訪者録画システム。 - 前記回転結合部は、前記ビーム中心軸線の向きが左右方向においても予め定められた角度範囲内で可変となり、かつ当該角度範囲内にて任意の角度位置を保持可能となるように、前記ベース部に対し前記超音波センサモジュールを回転可能に結合するものである請求項3記載の来訪者録画システム。
- 前記来訪判定部は、前記ターゲットまでの距離が前記許容距離範囲内に入っている状態を人検出状態として、前記人検出状態が所定時間以上継続した場合にのみ前記来訪者ありと判定する請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の来訪者録画システム。
- 前記来訪判定部は、前記ターゲットが非検出となるか又は該ターゲットまでの距離が前記許容距離範囲から外れている状態を人非検出状態として、前記人検出状態から前記人非検出状態に移行して所定時間以上経過した場合に前記来訪者が退去したと判定するものであり、
前記録画制御部は前記来訪者の退去判定を受けて、前記撮影動画の録画を前記録画装置に停止させるものである請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の来訪者録画システム。 - 前記録画装置は、前記撮影動画の録画が途切れるごとに録画データを録画日時情報と対応付けて動画ファイルとして記憶する録画データ記憶部を備える請求項6記載の来訪者録画システム。
- 前記録画制御部は、制御処理主体となるCPUと、前記CPUに対しCPUバス及びディスクドライブ制御インターフェースを介して接続されたローカルハードディスクドライブと、前記CPUに対し前記CPUバス及びUSBインターフェースを介して接続されたUSBポートとを備え、
前記録画装置は、前記USBポートに着脱可能に装着されるUSBメモリを前記録画データ記憶部として備えるものであり、
前記録画制御部は、前記カメラから前記CPUバスを介して転送されてくる前記録画データを、前記ディスクドライブ制御インターフェースを介して前記ローカルハードディスクドライブに伝送し動画一時ファイルとして書き込む動画一時ファイル書込み処理を実行する動画一時ファイル書き込み処理部と、前記動画一時ファイルを前記ローカルハードディスクドライブから読み出して前記CPUバス及び前記USBインターフェースを介して前記USBメモリに転送し、最終的な前記動画ファイルとして書き込み保存する動画ファイル保存処理を行なう動画ファイル保存処理部とを備え、前記CPUがマルチコアプロセッサとして構成されるとともに、前記動画一時ファイル書込み処理と前記動画ファイル保存処理とが互いに異なるCPUコアにより並列処理される請求項7記載の来訪者録画システム。 - 前記ディスクドライブ制御インターフェースは、前記録画データの前記ローカルハードディスクドライブへの伝送ビットレートが、前記動画一時ファイルの前記USBメモリへの伝送ビットレートよりも大きいATAインターフェースである請求項8記載の来訪者録画システム。
- 前記動画ファイル保存処理部は、前記USBメモリへの前記動画ファイルの書き込み保存が完了するに伴い、前記ローカルハードディスクドライブに書き込まれた前記動画一時ファイルを消去する動画一時ファイル消去処理を行なう請求項8又は請求項9に記載の来訪者録画システム。
- 前記カメラが撮影中の映像を表示するモニタと、前記撮影中の映像に基づく前記撮影動画が前記録画装置により録画されている場合に、前記モニタに録画中であることを示す録画インジケータを表示する録画インジケータ表示部とを備える請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の来訪者録画システム。
- 前記モニタは前記事務処理カウンターを挟んで前記来訪者と向き合う事務処理担当係員の手元側方に配置される請求項11記載の来訪者録画システム。
- 前記超音波センサモジュールと、該超音波センサモジュールによる判定結果を外部に送信するためのUSBインターフェースと、該USBインターフェースにUSB通信ラインを接続するためのユニット側USBポートと、前記ユニット側USBポートの接続開口部を有し前記超音波センサモジュールと前記USBインターフェースとを収容する筐体とが一体化されることにより、USBターゲットデバイスをなす人検知ユニットが構成され、
コンピュータ側USBポートを有しUSBホスト機器として機能するコンピュータに前記カメラと前記録画装置とが設けられるとともに前記録画制御部の機能実現プログラムがインストールされ、さらに前記USB通信ラインを介して前記コンピュータ側USBポートに前記人検知ユニットが接続され、
前記コンピュータは、前記判定結果を前記人検知ユニットからUSB通信により取得するとともに、前記録画制御部の前記機能実現プログラムの実行に伴い前記録画装置による前記撮影動画の録画制御を行なう請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の来訪者録画システム。 - 前記カメラは前記コンピュータの前記コンピュータ側USBポートに接続されるUSBカメラである請求項13記載の来訪者録画システム。
- 前記人検知ユニットの前記筐体上の視認可能な位置に前記録画装置の録画動作状態を示す表示部が設けられるとともに、該表示部は前記USBインターフェースに接続され、前記録画装置が録画中である場合に前記USBホスト機器をなす前記コンピュータが前記USB通信ラインを介して送信する制御信号を受信することにより、録画中を示す表示状態に駆動制御される請求項13又は請求項14に記載の来訪者録画システム。
- 前記コンピュータは、前記カメラが撮影中の映像を表示するモニタと、該モニタに重ね配置されるタッチパネル入力部とを備えた可搬型コンピュータとして構成されるとともに、前記録画装置により前記撮影中の映像に基づく前記撮影動画が録画されている場合に、前記モニタに録画中であることを示す録画インジケータを表示する録画インジケータ表示部を備える請求項13又は請求項14に記載の来訪者録画システム。
- 前記事務処理カウンターの天板上面に設置されるベース部と、該ベース部に対し上方に立ち上がる形で下端が結合される支柱部と、該支柱部の上端に結合されるヘッド部とを備えたカメラスタンドを備え、前記カメラが前記ヘッド部に対し前記天板上面を俯瞰する視野を形成するように取り付けられている請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の来訪者録画システム。
- 前記カメラスタンドの前記支柱部は円筒状の外形を有するとともに、軸線と交差する向きへの屈曲変形と軸線周りのねじり変形とが可能であり、かつ変形後の形状を保持可能なフレキシブル管にて構成されている請求項17記載の来訪者録画システム。
- 前記カメラスタンドの前記支柱部をなす前記フレキシブル管の長手方向中間位置に前記超音波センサモジュールが取り付けられ、該フレキシブル管の曲げ及びねじり変形により前記超音波センサモジュールが、前記送信波のビーム中心軸線を上下方向及び左右方向に可変となるように前記ベース部に取り付けられている請求項18記載の来訪者録画システム。
- 前記カメラスタンドに取り付けられた前記カメラは前記事務処理カウンターの天板上面が撮影視野内となり、前記来訪者の顔は撮影視野外となるアングルにて撮影を行うものであり、さらに、
前記事務処理カウンターの前記天板上面には、前記カメラの撮影映像内にて前記来訪者の顔の反射像が視認可能となる位置に撮影補助ミラーが配置されている請求項17ないし請求項19のいずれか1項に記載の来訪者録画システム。
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JP2021064829A (ja) * | 2019-10-10 | 2021-04-22 | 株式会社ザクティ | 電気スタンド型カメラ装置及び記録システム |
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