JP3222057U - 納骨用棚墓 - Google Patents

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Abstract

【課題】納骨のための手軽な石材から成る墓であって、墓の増減も容易にできることを可能とする棚状の墓を提供する。
【解決手段】骨壺を納骨する墓石を複数含めた棚状の構造を有する納骨用棚墓100であって、中空の直方形状に形成された石部材で構成され、少なくとも1つの開口面および開口面から骨壺を収容する収容部をそれぞれ有する複数の墓石部材と、蓋状に形成された石部材で構成され、各墓石部材の収容部を封止するように開口面にそれぞれ嵌合する複数の前蓋120とを備え、複数の墓石部材が、鉛直方向において積み上げられ、それぞれ前蓋を着脱可能に配置される。
【選択図】図1

Description

本考案は、骨壺を収容する納骨用の墓に関し、密閉可能な棚状に構成された墓に関する。
特許文献1では、階層納骨構造であって、納骨のための収容空間を鉛直方向に沿って容易に増減できる階層収容ユニットが開示されている。
具体的には、階層納骨ユニットは、金属から成るフレーム部材と石部材と、を備える多角柱状の柱体である。フレーム部材は、水平方向に沿って隣接する複数の区分収容空間を構成する。石部材は、このフレーム部材の一部を覆う。また、フレーム部材は、鉛直方向に延びる支柱部と支柱部から径方向外側に向かって伸びる壁部も構成している。階層納骨ユニットは、フレーム部材を活用して軽量化が図られ、総重量が低減できることが開示されている。
特許第6431222号公報
しかしながら、階層納骨ユニットは、フレーム部材を多く用いることで複雑になり、大掛かりな構造となっている。その分初期投資に掛かる費用負担も大きくなり、手軽に導入することは困難である。
本考案は、納骨のための手軽な石材から成る墓であって、墓の増減も容易にできることを可能とする棚状の墓を提供することを目的とする。
第1の考案は、骨壺を納骨する墓石を複数含めた棚状の構造を有する納骨用棚墓であって、
中空の直方形状に形成された石部材で構成され、少なくとも1つの開口面および前記開口面から骨壺を収容する収容部をそれぞれ有する複数の墓石部材と、
蓋状に形成された石部材で構成され、前記各墓石部材の収容部を封止するように前記開口面にそれぞれ嵌合する複数の前蓋とを備え、
前記複数の墓石部材が、鉛直方向において積み上げられ、それぞれ前記前蓋を着脱可能に配置されたことを特徴とする。
第2の考案は、第1の考案に記載の納骨用棚墓において、さらに、
石部材で構成され、前記鉛直方向において前記墓石部材の間に配置される少なくとも1つの中蓋を備えることを特徴とする。
第3の考案は、第2の考案に記載の納骨用棚墓において、
前記鉛直方向に積み上げられた墓石部材の個数は3個であり、
前記中蓋の個数は2個であることを特徴とする。
第4の考案は、第2又は3の考案に記載の納骨用棚墓において、
前記墓石部材は、前記鉛直方向において互いに対向する二つの開口面と、前記前蓋が嵌合する開口面とが前記収容部に連通するように形成され、
さらに、
蓋状に形成された石部材で構成され、前記鉛直方向における最も上側の墓石部材の開口面に嵌合する上蓋と、
蓋状に形成された石部材で構成され、前記鉛直方向における最も下側の墓石部材の開口面に嵌合する下蓋とを備えることを特徴とする。
第5の考案は、第4の考案に記載の納骨用棚墓において、
前記鉛直方向に積み上げられた各墓石部材、並びに前記上蓋、前記中蓋及び前記下蓋をそれぞれ貫通して互いに連結する連結部材をさらに備えることを特徴とする。
第6の考案は、第1〜5の考案のいずれか1項に記載の納骨用棚墓において、
前記複数の墓石部材が前記鉛直方向に積み上げられた組を複数組、含むことを特徴とする。
本考案によると、石材から成る棚状に構成された手軽な墓を提供することができる。よって、墓の取得と維持が容易にできるとともに、墓を容易に増減できることから、墓地を有効活用することができる。
本考案の実施形態に係る納骨用棚墓を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係る納骨用棚墓を示す(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本考案の実施形態に係る納骨用棚墓の前蓋を外している納骨用棚墓を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係る納骨用棚墓の前蓋を外している納骨用棚墓を示す(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。である。 納骨用棚墓を構成する1個の本体について、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本考案の実施形態に係る納骨用棚墓の前蓋を示す(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本考案の実施形態に係る納骨用棚墓の上蓋を示す(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は底面図である。 本考案の実施形態に係る納骨用棚墓の下蓋を示す(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は底面図である。 本考案の実施形態に係る納骨用棚墓の中蓋を示す(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は底面図である。 本考案の実施形態に係る納骨用棚墓を水平方向に2連配置した状態を示す斜視図である。
近年、墓に関しては、核家族化や高齢者の増加、墓の承継者の不在による無縁墓の増加、特に都心部においては墓地の不足等、問題が多く指摘されている。よって、従来の一般墓に代えて、簡易で効率的に利用可能な様々な納骨形態が提案されている。樹木葬、合同墓、納骨堂等は、安価で便利に使用できるという利点のある反面、運営等の不安や合祀への抵抗感から躊躇する人も多い。そのため永代供養墓へお骨を入れる合祀の形ではなく、また、従来の一般的な墓とも異なる、手軽に個人が所有できる墓が求められていた。
そこで、考案者は、個人(または家)が従来の一般的な墓よりも取得し易く、維持管理が手軽にできるとともに、墓を管理する寺院においても、墓地を有効利用できることを可能とする、石から成る墓を着想した。
以下、本考案に係る納骨用棚墓の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本考案の実施形態に係る納骨用棚墓100を示す斜視図である。図2において、本考案の実施形態に係る納骨用棚墓100を示す(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
図1に示すように、本考案の納骨用棚墓100は、密閉可能な棚状の墓石である。例えば納骨用棚墓100は、3段の墓を備える。
納骨用棚墓100は、3段分の墓石部材を箱状に構成する3つの本体110と、各本体110の蓋を構成する複数の蓋120〜150とを備える。
図2に示すように、各本体110の内部は空洞であり、骨壺を収容する収容部170を構成する。
各本体110による1段は、それぞれ1つの家(個人)が所有する墓である。1段の墓を構成する本体110の収容部170の中には、一般的な墓のように、骨壺を収容できる。例えば、収容部170は、4個の骨壺を収容することができる。
本考案の納骨用棚墓100は、図1に示すように、本体110の正面(前)側に、前蓋120を備える。前蓋120には、名前等の文字や家紋等を彫ることができる。これにより納骨用棚墓100は、棚の段毎に別々の家(個人)の墓として、認識できる。更に、前蓋120によって、本体110の前面に設けられる前面穴は塞がれる。前蓋120は形状等に工夫がなされ、雨水等が墓内部(170)に浸入することを防ぐことができる。
図1、2に示すように、例えば、3段の納骨用棚墓100は、3個の本体110と蓋130〜150とを組み合わせて積み上げることにより、3段に仕切られて形成される。納骨用棚墓100は、一般的な墓のように、寺の境内に設置される。
図3は、本考案の実施形態に係る、前蓋120を外している納骨用棚墓を示す斜視図である。図4において、前蓋120を外している納骨用棚墓100を示す(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
前蓋120は、本体110の前面の開口(前面穴)に着脱可能に設置される。図3において、前蓋120は外されている。
また、図3において、本体110の上面の上蓋130は嵌められているが、上蓋130も外すことができる。上蓋130を外すと、後述するように、本体110の上面には、貫通穴が設けられている(図4(a)参照)。
図4(a)に示すように、納骨用棚墓100において、3段目本体110の上面は、上蓋130が設置され、これにより貫通穴は閉じられる。図4(b)に示すように、本体110の前面は、前面穴が設けられ、前面穴の周囲4辺に石が枠状に形成される。本体110の前面は、枠状の石材によって構成される。
図4(b)に示すように、1段目本体110の底面は、下蓋150が設置される。後述するように、本体110の底面には、上面と同様の貫通穴が設けられている(図5(c)参照)。1段目本体110と2段目本体110、2段目本体110と3段目本体110の間には、それぞれ中蓋140が設置される。蓋で穴を閉じることにより、上下面を貫通する貫通穴は閉じられる。貫通穴が閉じられることによって、図4(c)に示すように、3段の本体110の各内部は、空洞を形成し、収容部170を構成する。
図4(b)、(c)に示すように、納骨用棚墓100において、長いネジが、鉛直方向に3段の本体及び蓋を貫通して、3段の墓を連結している。このネジの長さは、互いに連結する上蓋130、本体110、中蓋140、下蓋150の高さ以上に設定される。納骨用棚墓100において、4本の長いネジ160は、4個の角付近を鉛直方向に貫通している。なお、図中では、ネジ160とネジ山は一般的なものであるので省略しており、ネジを通す貫通穴が示されている。
図5は、納骨用棚墓100を構成する1個の本体110について、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図5は、収容部170(又は本体110)の蓋を開けた状態である。
図5(a)に示すように、箱本体110の上面112には、矩形の開口による掘り込み穴(上面穴172)が設けられている。上面穴172は、上面112から内部の石を刳り貫くことにより形成される。また、図5(c)側面図に示すように、箱本体110の底面113にも、上面穴172と同様の大きさを有する、矩形の開口による掘り込み穴(底面穴という)が設けられている。底面穴173は、底面113から内部の石を刳り貫くことにより形成される。図5(c)に示されるように、上面穴172と底面穴173とは、貫通している。本体110の内部に貫通穴を設けることにより、本体110は、内部が空洞となり、収納部170を構成できる(図2,4参照)。
図5(b)に示すように、箱本体110の正面(前面)111には、矩形の開口による掘り込み穴(前面穴という)が設けられている。この前面穴171は、前記上下貫通する前記空洞へと繋がる(図4参照)。このように、石材からなる本体110を刳り貫くことによって、容易に本体110の内部に収容部170を形成することができる。これにより、本体110の製造を容易化できる。
図5(a)において、例えば、本体110の上面112は、1辺の長さは略40.0センチメートルの正方形である。上面112に設けられる上面穴172の大きさは、例えば、一辺略28.0センチメートルの正方形である。本体110の上面112において、上面穴172の周囲4辺の外周部分には、石材からなる枠が残っている。例えば、上面112は、幅略6.0センチメートルの石の枠である。
本体110の底面113は、上面112と同様に、底面113に設けられる底面穴173の外周囲部分に、石枠が形成されている。石枠の大きさや形状は、上面112のものと同じである。
図5(b)において、例えば、本体110の正面111は、横辺(水平方向)の長さが、略40.0センチメートル、縦辺(垂直方向)の長さが、略33.0センチメートルの長方形である。前面111に設けられる前面穴171の大きさは、例えば、縦辺が略28.2センチメートル、横辺が略27,4センチメートルの長方形である。前面111において、前面穴171の周囲4辺の外周部分には、石材からなる石枠が残っている。例えば、前面111は、縦辺に幅略6.3センチメートル、上横辺に幅略2.5センチメートル、下横辺に幅略2.3センチメートルの石枠である。
また、図5(b)に示すように、前面穴171の外周の縦辺から上横辺に亘る3辺には、溝119が設けられている。正面図(b)において、溝119は、例えば、幅略1.2センチメートルである。前面穴171の溝119により、石材から成る前蓋120は、安定して前面穴171に収まることができる(図2参照)。前面穴171の内径の長さは、例えば、縦辺が略27.0センチメートル、横辺が略25.0センチメートルの長方形となる。
図5(c)に示されるように、側面117及び背面118には掘り込み穴は設けられず、両側面117及び背面118は平面である。本体110において、内部に設けられる大きな石の空洞170は、石材よりなる平面と石枠によって形成される。本体110の収容部170の大きさは、例えば、縦、横略28.0センチメートル、高さ略29.0センチメートルの略立方体である。
本考案の棚墓100において、1基の墓は、例えば、一辺略40.0センチメートルの略立方体である。棚墓100は、例えば、3基積み上げて形成される(図1,2参照)。棚墓100の大きさは、例えば、横辺が略40センチメートル、奥行きが略41センチメートル、高さが略123センチメートルの略直方体となる。
図5(a)に示すように、本体110には4つの角近辺に、鉛直方向に貫通する穴161が設けられている。3段の棚墓100を組み立てる際に、穴161に長いネジ160を貫通させて、3段を連結させる。また、立方体形状の本体110の縦(鉛直方向)4辺及び略立方体形状の収容部170の縦4辺には、角取用のアール加工が施されている(図5(a)参照)。なお図5(b)(c)では、図が複雑になることを避けるためにこれを省略している。
図6は、本考案の実施形態に係る納骨用棚墓100の前面穴171に設置される前蓋120を示す(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
図6(a)に示されるように、前蓋120は、銘板121と支持部122とを有する。銘板121は、平板状の石であって、所望する氏名、家名等の文字等を彫ることができる。図6では文字等は省略している。図6(c)に示されるように、支持部122は、傾斜をかけて、低重心にしている。そのため前蓋120を前面穴に嵌めたときに、安定性が良く、密着して嵌まることができて、雨水等も浸み込み難い。最終的には、前蓋120の周囲をシリコン等でシーリングすることにより、さらに水の浸み込みを防げる。また、前蓋120を開けたいときは、シリコンを切り取れば簡単に前蓋120を外すことができる。
図6(b),(c)において、前蓋120の銘板121は、例えば、その大きさは、水平方向(横方向)に略27.0センチメートル、垂直方向(縦方向)に略28.0センチメートル、厚み略1.5センチメートルである。銘板121の表面は、前面111穴に装着される際に、前面111よりも少し前(外側)に出ている(図2参照)。
図6(c)に示されるように、支持部122の側面123は台形形状を有する。前蓋120の支持部122は、前面穴171(図5(b))の中に収まる。図6(a),(c)において、支持部122の銘板121に接する面の大きさは、例えば、横が略24.6センチメートル、縦が略26.8センチメートルである。支持部側面123の大きさは、例えば、上辺略5.0センチメートル、底辺略8.0センチメートル、高さ略26.8センチメートルである。支持部122はこのように低重心形状であることによって、前面穴171の中に安定して収まるため、石から成る前蓋120はズレや歪みを生じ難く、収容部170の気密性は保持される。
図7は、本考案の実施形態に係る納骨用棚墓100の上面穴に設置される上蓋130を示す(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は底面図である。
上蓋130は、鉛直方向において最も上側の本体110の上面112に設けられた上面穴172を塞ぐ。上蓋130は、納骨用棚墓100の天板となる(図4参照)。図7(b),(c)に示されるように、上蓋130は、蓋基部131と凸部135とを備える。蓋基部131は、上蓋130を本体110の上面穴172に嵌めた際に、上面穴172から外側に出ている。凸部135は、上蓋130を嵌めた際に、上面穴172の中に嵌まり込む。本体110において、凸部135は、上面穴172を閉じるとともに上面112の一部となる。
図7において、蓋基部131は、例えば、1辺略40.0センチメートルの正方形であり、厚み132は略6.0センチメートルである。凸部135は、例えば、1辺略27.6センチメートルの正方形であり、厚み136は略2.0センチメートルである。上蓋130の厚みは、略8.0センチメートルである。
図7(a),(d)に示されるように、略正方形状の上蓋基部131の4個の角近辺には、ネジ穴161が設けられている。これは、前述の本体110の上面112に設けられるネジ穴161(図5(a)参照)に繋がる。図7(a),(d)において、ネジ穴161は、正方形の角近辺の4か所に設けられ、例えば、直角を成す2辺より内側に向けて略3.0センチメートルの位置に形成される。ネジ穴161は、棚墓100を鉛直方向に貫通する貫通穴である。前述したように棚墓100において、4か所に設けられた貫通ネジ穴161に、長いネジ160を差し込み固定することにより、3段の墓を鉛直方向に連結させる。
図7(a),(d)に示されるように、蓋基部131の厚み132部分の4辺及び凸部135の厚み136部分の4辺には、角取用のアール加工が施されている。蓋基部131の表面は、綺麗に研磨されて、美観に優れた棚墓の天板を形成することができる。
図8は、本考案の実施形態に係る納骨用棚墓100の底面穴173に設置される下蓋150を示す(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は底面図である。
下蓋150は、納骨用棚墓100の1段目本体110の底面113に設けられた底面穴173を塞ぐ。下蓋150は、例えば、図7に示される上蓋130と上下逆の形状を有する。図8(b),(c)に示されるように、下蓋150は、蓋基部151と凸部155とを備える。
本体110において、下蓋150の凸部155は、底面穴173を閉じるとともに、底面113の一部となる。下蓋150は、1段目の本体110の底面穴173を閉じる蓋であるとともに、納骨用棚墓100を構成する3段分の石箱を積んでいく際に、1段目の棚板を構成する棚石でもある。
図9は、本考案の実施形態に係る納骨用棚墓の中蓋140を示す(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は底面図である。
図9(b),(c)に示されるように、中蓋140は、上面、下面にそれぞれ凸部を有する。中蓋140は、蓋基部141と2個の凸部145とを備える。中蓋140は、本体110を積み上げる際に、上側の本体110と、下側の本体110との間に設けられる。中蓋140は、上側本体110の底面穴173と下側本体110の上面穴172の両方を同時に塞ぐ蓋である。例えば3段の納骨用棚墓100において、中蓋140は、1段目本体110と2段目本体110の間、及び2段目本体110と3段目本体110の間に設置される。凸部145は、下側本体110において、上面穴172を閉じて、上面112の一部となり、また、上側本体110において、底面穴173を閉じて、底面113の一部となる。納骨用棚墓100において、中蓋140は、2段目及び3段目の棚板を構成する棚石でもある。
図9において、中蓋基部141は、例えば、1辺略40.0センチメートルの正方形であり、厚み142は略6.0センチメートルである。また、凸部145は、例えば、1辺略27.6センチメートルの正方形であり、厚み146は略2.0センチメートルである。中蓋140の厚みは、略10.0センチメートルである。
図9(a),(d)に示されるように、蓋基部141の4個の角近辺に、ネジ穴161が設けられている。また、納骨用棚墓100において、2段目、3段目の棚石を構成する中蓋140の蓋基部141は、例えば側面において、綺麗に研磨される。
3段の棚墓100において、下側から1段目の本体110は、上面112を中蓋140の下凸部145で閉じられ、底面113を下蓋150の凸部155で閉じられ、前面111は前蓋120によって閉じられる(図2,4,5参照)。本体110は閉鎖されて収納部170を有する1段目の墓が形成される。2段目の本体110は、底面113を中蓋140の上凸部145で閉じられ、上面112を別の中蓋140の下凸部145で閉じられ、前面111は前蓋120によって閉じられる(図2,4参照)。本体110は閉鎖されて収納部170を有する2段目の墓が形成される。3段目の本体110は、底面113を中蓋140の上凸部145で閉じられ、上面112を上蓋130の凸部135で閉じられ、前面111は前蓋120によって閉じられる(図2,4参照)。本体110は閉鎖されて収納部170を有する3段目の墓が形成される。
納骨用棚墓100の組み立ては、次のような手順となる(図4,5参照)。納骨用棚墓100の1段目は、1個目の本体110の底面穴173に下蓋150を嵌め、上面穴172に中蓋140を嵌めこむ。底面穴173と上面穴172は閉められて、1段目の墓が作られる。次に、2段目は、該中蓋140の上に、底面穴173を嵌めるように2個目の本体110を積み上げる。底面穴173は閉じられる。2個目の本体110の上面穴172に、2個目の中蓋140を嵌め、上面穴172は閉じられる。2段目の墓が作られる。次に、3段目は、2個目の中蓋140の上に、底面穴173を嵌めこむように3個目の本体110を積み上げる。底面穴173は閉じられる。上面穴172に上蓋130を嵌めて上面穴172は閉じられる。3段目の墓が作られる。
次に、上蓋130の4か所の穴161に、長いネジ160を入れ、上蓋から3段の墓を貫通させて、棚墓の基礎部分まで通して固定する。納骨用棚墓100を設置する基礎には、アンカーを打ち込んでおく。ネジ160の下部は、アンカーに結合させる。ネジ160の上は、上蓋130にナットで固定される。石材からなる3段の墓は、セメントやボンドを使用しないで、4本のネジによって鉛直方向に連結される。棚墓100は、ネジ160を地中に埋め込んでいるから、倒れ難い。棚墓100は、耐震に配慮された構造を有する。
また、積み上げる際に、本体110や蓋130〜150に、ボンド等の接着剤やセメント等を使用しないので、それらによる納骨用棚墓100の経年劣化を回避できる。また、例えば、無縁墓になった場合等、棚墓100から墓を取り外す場合にも、工事を容易にすることができる。
図10は、本考案の実施形態に係る納骨用棚墓100を水平方向に2連配置した状態を示す斜視図である。
図10に示されるように、納骨用棚墓100は、複数個水平方向に並べて配置することができる。棚墓100の数を増減することが容易にできるので、状況に応じて墓地を有効に活用することができる。
以上のように、納骨用棚墓100は、3段に墓を積み上げることが可能であり、設置に要する場所が少なくて済むので、墓地の効率的な活用を可能とする。また、石材から成る納骨用棚墓100は、構造的に作り易く、規模的にも作り易い墓である。納骨用棚墓100は、墓を増やしたり減らしたりする自由度が大きいことに特徴がある。
納骨用棚墓100は、容易に撤去できる。そのため骨壺を棚墓から取り出して、永代供養墓へ移設することも容易にできる。例えば、納骨用棚墓100によれば、寺院と施主の間で、骨壺を保管する期間を予め定めておいて、それを過ぎれば骨を寺の永代供養墓に納めるプランを提供することもできる。納骨用棚墓100は、例えば、石材店から施主に販売・斡旋する。墓の工事は石材店が寺院に対して行う。施主は、寺院に対して御骨を納骨して、お布施等を払う。寺院は、施主に対して法要・管理運営を行う。納骨用棚墓100は、施主、石材店、寺院の3者において役割分担が明瞭であるため、施主への提供もし易いし、寺院への納入もし易い。納骨用棚墓100は、今の時代に合った新しい形の墓として利用できる。
棚墓100は、例えば、本体部材と蓋部材を色の異なる2種類の御影石より作成することができる。例えば、本体は、青御影(色はグレイ)、蓋部材は黒御影(色は黒)とし、美観に優れた墓を作成できる。
以上のように、本実施の形態に係る納骨用棚墓100は、骨壺を納骨する墓石を複数含めた棚状の構造を有する。納骨用棚墓100は、複数の本体110(墓石部材)と、複数の前蓋120とを備える。複数の本体110は、中空の直方形状に形成された石部材で構成され、少なくとも1つの開口面としての前面111および前面111から骨壺を収容する収容部170をそれぞれ有する。複数の前蓋120は、蓋状に形成された石部材で構成され、各本体110の収容部170を封止するように前面111(の開口部)にそれぞれ嵌合する。納骨用棚墓100は、複数の本体110が、鉛直方向において積み上げられ、それぞれ前蓋120を着脱可能に配置される。
以上の構成により、納骨用棚墓100は、1基分の土地に、複数基の墓を積み上げて設置できるので、墓地を有効利用することができる。着脱可能に配置された前蓋120を開閉することにより、本体110(墓石部材)の内部に骨壺を納めたり、または取り出したりすることを容易にできる。前蓋120を構成する銘板121には、一般墓のように、所有者の所望する名前や家名等の文字等を彫れる。それにより納骨用棚墓100は、寺の境内に一般の墓に隣接して設置された際に、周囲の一般の墓と調和して違和感等を軽減できる。
本実施の形態に係る納骨用棚墓100は、さらに、石部材で構成され、鉛直方向において本体110の間に配置される少なくとも1つの中蓋140を備える。
以上の構成により、納骨用棚墓100は、中蓋140を棚板として、その上に本体110を積み上げられる。納骨用棚墓100において、中蓋140は本体110の間を仕切る棚板の役割を果たす。
本実施の形態に係る納骨用棚墓100は、鉛直方向に積み上げられた本体110の個数は3個であり、中蓋140の個数は2個である。
以上の構成により、納骨用棚墓100は、骨壺を納骨する墓石を3段に積み上げられた棚状の構造となる。納骨用棚墓100において、3基の墓が形成される。
本実施の形態に係る納骨用棚墓100において、本体110は、鉛直方向において互いに対向する二つの開口面(上面穴172と底面穴173)と、前蓋120が嵌合する開口面(前面穴171)とが収容部170に連通するように形成されてもよい。さらに、蓋状に形成された石部材で構成された、上蓋130と下蓋150を備える。上蓋130は、鉛直方向における最も上側の本体110の開口面(上面穴172)に嵌合する。下蓋150は、鉛直方向における最も下側の本体110の開口面(底面穴173)に嵌合する。
以上の構成により、納骨用棚墓100において、本体110は、鉛直方向において互いに対向する二つの開口面(上面穴172と底面穴173)が設けられる。上面穴172と底面穴173から、容易に内部の石を掘り込むことができ、本体110を容易に作製できる。本体110の間に位置する上面穴172と底面穴173は、中蓋140によって閉じられる。最も上側の本体110の上面穴172は、上蓋130によって閉じられる。最も下側の本体110の底面穴173は、下蓋150によって閉じられる。本体110の内部に収容部170が形成される。
納骨用棚墓100は、鉛直方向に積み上げられた各本体110(墓石部材)、並びに上蓋130、中蓋140及び下蓋150をそれぞれ貫通して互いに連結する連結部材として長いネジ160をさらに備えてもよい。また、本体110には、必ずしも上面穴172、下面穴173が設けられなくてもよい。この場合、上蓋130及び下蓋150等が省略されてもよい。
本実施の形態に係る納骨用棚墓100において、複数の本体110が鉛直方向に積み上げられた組を複数組、含む。
以上の構成により、納骨用棚墓100は、例えば、鉛直方向に3段積み上げられた棚墓を水平方向に並べて配置することができる。墓を増やすことが容易にでき、墓地の有効利用に繋がる。
100 納骨用棚墓
110 本体
111 前面(正面)
112 上面
113 下面(底面)
117 側面
118 背面
119 溝部
120 前蓋
121 銘板
122 支持部
123 支持部側面
130 上蓋
131 蓋基部
135 凸部
140 中蓋
141 蓋基部
145 凸部
150 下蓋
151 蓋基部
155 凸部
160 長いネジ
161 ネジ穴
170 収容部
171 前面穴
172 上面穴
173 底面穴

Claims (6)

  1. 骨壺を納骨する墓石を複数含めた棚状の構造を有する納骨用棚墓であって、
    中空の直方形状に形成された石部材で構成され、少なくとも1つの開口面および前記開口面から骨壺を収容する収容部をそれぞれ有する複数の墓石部材と、
    蓋状に形成された石部材で構成され、前記各墓石部材の収容部を封止するように前記開口面にそれぞれ嵌合する複数の前蓋とを備え、
    前記複数の墓石部材が、鉛直方向において積み上げられ、それぞれ前記前蓋を着脱可能に配置されたことを特徴とする納骨用棚墓。
  2. 請求項1に記載の納骨用棚墓において、さらに、
    石部材で構成され、前記鉛直方向において前記墓石部材の間に配置される少なくとも1つの中蓋を備えることを特徴とする納骨用棚墓。
  3. 請求項2に記載の納骨用棚墓において、
    前記鉛直方向に積み上げられた墓石部材の個数は3個であり、
    前記中蓋の個数は2個であることを特徴とする納骨用棚墓。
  4. 請求項2又は3に記載の納骨用棚墓において、
    前記墓石部材は、前記鉛直方向において互いに対向する二つの開口面と、前記前蓋が嵌合する開口面とが前記収容部に連通するように形成され、
    さらに、
    蓋状に形成された石部材で構成され、前記鉛直方向における最も上側の墓石部材の開口面に嵌合する上蓋と、
    蓋状に形成された石部材で構成され、前記鉛直方向における最も下側の墓石部材の開口面に嵌合する下蓋とを備えることを特徴とする納骨用棚墓。
  5. 請求項4に記載の納骨用棚墓において、
    前記鉛直方向に積み上げられた各墓石部材、並びに前記上蓋、前記中蓋及び前記下蓋をそれぞれ貫通して互いに連結する連結部材をさらに備えることを特徴とする納骨用棚墓。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の納骨用棚墓において、
    前記複数の墓石部材が前記鉛直方向に積み上げられた組を複数組、含むことを特徴とする納骨用棚墓。











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