JP3221535B2 - 発泡飲料を含む飲料の容器への注入高さ検出装置 - Google Patents

発泡飲料を含む飲料の容器への注入高さ検出装置

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JP3221535B2
JP3221535B2 JP02512994A JP2512994A JP3221535B2 JP 3221535 B2 JP3221535 B2 JP 3221535B2 JP 02512994 A JP02512994 A JP 02512994A JP 2512994 A JP2512994 A JP 2512994A JP 3221535 B2 JP3221535 B2 JP 3221535B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、飲料自動定量注出装
置、特に生ビールのように所定の飲料容器から炭酸ガス
圧力により飲料を圧出して注出分配する、発泡飲料を含
む飲料の自動定量注出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生ビールを飲料容器である生ビー
ル樽から定量抽出する自動定量注出装置として、例えば
図11に示すものが知られている(特開平4−1422
92号公報参照)。すなわち、注出装置本体1内には冷
凍装置2および冷却水槽3が設けられ、冷却水槽3内の
冷却水4は冷凍装置2によって冷却される。飲料冷却管
としてのビール冷却管5は、冷却水4と熱交換するよう
になっている。ビール冷却管5の一端は注出弁6に接続
されており、この注出弁6には注出口7が取り付けられ
ている。また、ビール冷却管5の他端は注出装置本体1
外の飲料導入管としてのビール導入管8に接続されてい
る。
【0003】一方、飲料容器である生ビール樽9の飲料
取出口10には、ディスペンサヘッド11が着脱可能に
装着されている。このディスペンサヘッド11は、生ビ
ール樽9内に設けられている図示されないサンフォン管
に接続されており、その上端はビール導入管8と連通し
ている。また、炭酸ガス供給源である炭酸ガスボンベ1
3に取り付けられた減圧弁14は、ガス導管15を介し
てディスペンサヘッド11のガス導入口16と接続され
ている。
【0004】注出口7の下方には、カップなどの容器1
7が載置できる載置台18が設けられており、注出装置
の本体1内の前面上部には、反射型光センサ等の泡面検
出センサ20が配設されている。制御装置19は注出ボ
タン21が操作されると、弁駆動装置22を制御して容
器17に飲料の注出を開始する一方、泡面検出センサ2
0からの出力によって、容器17に注入された飲料の高
さを測定し、この高さが予め設定された高さに達する
と、弁駆動装置22を制御して飲料の注出を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、図11
に示すものでは泡面検出センサ20を用い、泡からの反
射光量(レベル)を検出して飲料の高さを求めているた
め、受発光素子の素子間検出感度・指向性などのバラツ
キや温度特性,設置状態などの影響を受け易いという問
題がある。また、光を利用していることから発泡飲料に
しか適用できず、発泡しない飲料では光が透過してしま
うため、適用できないという問題もある。したがって、
この発明の課題は飲料の表面が泡,液のいずれでも飲料
の注入高さを精度良く計測でき、検出素子の素子間検出
感度・指向性などのバラツキや温度特性,設置状態など
の影響を受け難くすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、請求項1の発明では、飲料自動定量注出装置か
ら容器内へ分配注出される発泡飲料を含む飲料に対し超
音波を発射する送信用超音波素子と、この送信用超音波
素子を含み容器内飲料から反射される音波を受信する複
数の受信用超音波素子と、受信された複数の受信信号を
予め定められたしきい値で2値化する複数の2値化手段
と、2値化された複数の受信信号の論理和演算をし最も
早く反射音波を受信した受信用超音波素子を選択する論
理和手段と、超音波を発射してから最も早い反射音波を
受信するまでの時間間隔を計測する時間計測手段と、こ
の時間間隔に比例する前記飲料の容器への注入高さを演
算する演算手段とを備えてなることを特徴としている。
なお、この請求項1の発明 においては、前記受信用超音
波素子を、受信専用の超音波素子のみから構成すること
ができる(請求項2の発明)。
【0007】請求項3の発明では、飲料自動定量注出装
置から容器内へ分配注出される発泡飲料を含む飲料に対
し、超音波を発射し容器内飲料から反射される音波を受
信する1個の送受信兼用の超音波素子と、反射音波が常
に一定のレベルとなるよう増幅率を自動可変する機能を
持つ自動利得制御機能付増幅手段と、その出力を2値化
する2値化手段と、送信時点から論理加算された2値化
信号が反転する時点までの時間間隔を計測する時間計測
手段と、この時間間隔に比例する前記飲料の容器への注
入高さを演算する演算手段と、受信音波の今回測定時の
最大値を保持する第1の保持回路と、この第1の保持回
路の出力を前回値として保持する第2の保持回路とを備
え、この第2の保持回路の前回値を所定値と比較し、前
者が後者よりも低いときは前記自動利得制御機能付増幅
手段の増幅率を高くし、逆のときは低くすることを特徴
としている。
【0008】請求項4の発明では、飲料自動定量注出装
置から容器内へ分配注出される発泡飲料を含む飲料に対
し、超音波を発射し容器内飲料から反射される音波を受
信する1個の送受信兼用の超音波素子と、送信周波数か
ら周波数シフトした成分のみを選択的に取り出す選択手
段と、この選択された周波数シフト信号を予め設定され
たしきい値で2値化する2値化手段と、送信時点から論
理加算された2値化信号が反転する時点までの時間間隔
を計測する時間計測手段と、この時間間隔に比例する前
記飲料の容器への注入高さを演算する演算手段とを設け
たことを特徴としている。
【0009】
【作用】(1)飲料表面の検出に送受兼用の超音波素子
を用い、超音波を出射してからその反射音波を受信する
までの送受信間隔を測定することにより、液や泡に関係
なく容器内の飲料面高さを安定に、しかも精度良く計測
できるようにする。すなわち、図11に示すものは受信
光量という、いわばアナログ的な計測をしているた め精
度を余り上げられなかったが、この発明では送受信間隔
というディジタル量に着目しているので、高精度の計測
が可能になるというわけである。特に、飲料表面の検出
に送受兼用の超音波素子と、複数の受信専用の超音波素
子を用いて受信範囲を拡大し、複数方向から飲料表面の
監視を行なうことにより、液や泡に関係なく容器内の飲
料面高さを安定に、しかも精度良く計測し得るようにす
る。
【0010】(2)飲料表面の検出に送信専用の超音波
素子と、複数の受信専用の超音波素子を用い、送信の残
響エコーの影響による不感帯を無くして受信範囲を拡大
し、複数方向から飲料表面の監視を行なうことにより、
液や泡に関係なく容器内の飲料面高さを安定に、しかも
精度良く計測し得るようにする。 (3)飲料表面の検出に送受兼用の超音波素子を用い、
飲料表面からの反射信号を増幅率が可変のAGC(自動
利得制御)機能付き増幅回路により、反射信号の最大レ
ベルが設定レベルとなるように増幅し、AGC増幅した
信号にもとづき送受信間隔を測定することにより、液や
泡に関係なく容器内の飲料面高さを安定かつ精度良く計
測できるようにする。
【0011】(4)飲料表面の検出に送受兼用の超音波
素子を用いるに当たり、動きのある飲料表面からの反射
信号の周波数は、ドップラー効果により送信周波数から
周波数シフトすることに着目して、その周波数シフトし
た反射信号のみ選択的に取り出し、この信号にもとづき
送受信間隔を測定することにより、液や泡に関係なく容
器内の飲料面高さを安定に、しかも精度良く計測できる
ようにする。
【0012】
【実施例】 図1はこの発明の原理を示すブロック図、図
2はその動作を説明するための波形図である。なお、図
1において、50はシステムコントローラ、51は送信
器、52は発泡性飲料、53は飲料カップ、54は超音
波送受信器、55は受信器、56は狭帯域増幅器、57
は所定の閾値が設定される設定器、58はコンパレー
タ、59はフリップフロップ(F/F)、60は注出装
置メイン制御部である。なお、超音波送受信器として
は、例えば圧電素子や磁気ひずみ素子などを用い ること
ができる。
【0013】システムコントローラ50は、飲料注入高
さ検出のタイミング信号100を発生する機能を持ち、
このタイミング信号100により送信器51は単一の送
信パルス信号101を発生させ、発泡性飲料52が注が
れつつある飲料カップ53の上部に配置された空中用超
音波送受信器54を励振し、超音波を出射させる。この
超音波は空中を伝搬し、飲料カップ53内の発泡性飲料
52の表面で音響インピーダンスの相違により全反射さ
れて逆方向に伝搬し、超音波送受信器54にて受信され
る。
【0014】受信超音波信号102は受信器55で増幅
され、さらにノイズを取り除くための狭帯域増幅器56
で増幅され、大振幅受信超音波信号103が得られる。
ところで、受信超音波信号102には、本来測定したい
発泡性飲料52の表面からのエコーの他に、カップの上
部,縁などからの不要なエコーも含まれており、これは
一種のベースノイズとなる。しかし、この不要なエコー
のレベルは既知であるので、不要なエコーレベルよりも
大きな値を設定閾値とするコンパレータ58にて大振幅
受信超音波信号103を2値化することにより、このノ
イズによる誤検出を避けることができる。
【0015】また、コンパレータ58にはシステムコン
トローラ50からイネーブル信号120が供給されてい
るが、この信号は送信の残響エコーによって誤動作せ
ず、発泡飲料を含む飲料の表面からの受信波のみに確実
に応動するよう、ウインドウとしての役割を果たすもの
である。F/F59は、コンパレータ58の出力104
とシステムコントローラ50からのタイミング信号10
0とから、超音波の送信から受信までをパルス幅とする
送受信間隔パルス信号105を形成する。
【0016】ここで、上記送受信間隔をt、空中の音速
をCとすると、空中用超音波送受信器54から発泡性飲
料52の表面までの距離Dは、 D=t*C/2 で与えられ、飲料カップ53の底面から空中用超音波送
受信器54までの距離は既知であるので、発泡性飲料5
2の注入高さが判明することになる。なお、このような
演算および空中の温度補正などは、注出装置メイン制御
部60で行なうものとする。
【0017】図3は第1の実施例を示すブロック図、図
4はその動作を説明するための波形図である。 システム
コントローラ50は、図1の場合と同じく飲料注入高さ
検出のタイミング信号100を発生する機能を持ち、こ
のタイミング信号100により送信器51は単一の送信
パルス信号101を発生し、発泡性飲料52が注がれつ
つある飲料カップ53の上部に配置された空中用超音波
送受信器54−1を励振し、超音波を出射させる。この
超音波は空中を伝搬し、飲料カップ53内の発泡性飲料
52の表面に到達する。注入中の発泡性飲料52の表面
は平坦ではなく波をうって時々刻々変化しており、発泡
性飲料52の表面で全反射された音波は様々な方向に反
射する。そこで、この反射波を飲料カップ53の軸上に
配置された空中用超音波送受信器54−1と、この軸に
対して所定の角度を有し対称な位置に配置した1対の受
信専用の空中用超音波受信器54−2,3にてそれぞれ
受信するようにしている。
【0018】空中用超音波送受信器54−1と空中用超
音波受信器54−2,3の設置角度は、空中用超音波送
受信器54−1と空中用超音波受信器54−2,3の指
向角度をα°とすると、飲料カップ53の軸に対して±
α°とすることが望ましい。受信超音波信号102−1
〜3は受信器55−1〜3で増幅され、さらにノイズを
除去するための狭帯域増幅器56−1〜3で増幅され、
大振幅超音波受信信号103−1〜3を得る。ここで、
受信超音波信号102−1〜3には図1の場合と同様
に、本来測定したい発泡性飲料52の表面からのエコー
の他に、カップの上部,縁などからの不要なエコーも含
まれており、これは一種のベースノイズとなり、設置角
度や位置によって様々なレベルとなる。しかし、この不
要なエコーのレベルは上述のように既知であるので、不
要なエコーレベルよりも大きな値を 設定閾値1,2,3
とするコンパレータ58−1〜3にて大振幅受信超音波
信号103−1〜3を2値化することにより、このノイ
ズによる誤検出を避けることが可能となる。
【0019】また、コンパレータ58−1〜3にはシス
テムコントローラ50からイネーブル信号120が供給
されているが、この信号は送信の残響エコーによって誤
動作せず、発泡飲料を含む飲料の表面からの受信波のみ
に確実に応動するよう、ウインドウとしての役割を果た
すものである。コンパレータ58−1〜3の出力104
−1〜3は論理和(OR)回路61で論理和がとられ、
論理和出力信号106(送受信間隔の最も短い最短2値
化受信信号)が得られる。F/F59は、このOR回路
61の論理和出力106とシステムコントローラ50か
らのタイミング信号100とから、超音波の送信から受
信までをパルス幅とする送受信間隔パルス信号105を
形成する。なお、このパルス信号105がどの超音波セ
ンサから得られたは、2値化信号104−1〜3をモニ
タリングすることによって知ることができる。
【0020】上記送受信間隔をt、空中の音速をCとす
ると、空中用超音波送受信器54−1または空中用超音
波受信器54−2,3から発泡性飲料52の表面までの
距離Dは、 D=t*C/2 で与えられる。これから、飲料カップ53の軸に対する
高さHを求めるには、最短2値化信号が得られた空中用
超音波送受信器54−1または空中用超音波受信器54
−2,3の軸に対する角度をβとすると、 H=D/cosβ で表わされる。飲料カップ53の底面から超音波素子5
4までの距離は既知であるので、発泡性飲料52の注入
高さが判明することになる。
【0021】図5は第2の実施例を示すブロック図、図
6はその動作を説明するための波形図である。 これは、
図3の変形例を示すもので、送受兼用の超音波素子を無
くして送信専用の超音波送信器54と、受信専用の超音
波受信器62−1〜3とを設け、例えば超音波受信器6
2−1は飲料カップ53の軸上に配置し、超音波受信器
62−2,3はこの軸に対して一定の角度を有し対称な
位置に配置した点などが特徴である。また、超音波受信
器62−1〜3から発泡性飲料52の表面までの距離D
は概略、 D=t*C/{1+1/cosβ} の如く表わされる。その他は図3と殆ど同じであり、し
たがってその動作を示す図6も図4とほぼ同じとなる。
【0022】は第の実施例を示すブロック図、図
はその動作を説明するための波形図である。 システム
コントローラ50は、飲料注入高さ検出のタイミング信
号100を発生する機能を持ち、このタイミング信号1
00により送信器51は単一の送信パルス信号101を
発生し、発泡性飲料52が注がれつつある飲料カップ5
3の上部に配置された空中用超音波送受信器54を励振
し、超音波を出射させる。この超音波は空中を伝搬し、
飲料カップ53内の発泡性飲料52の表面へ到達する。
注入中の発泡性飲料52の表面は平坦ではなく波うって
おり、時々刻々と変化しているため、発泡性飲料52の
表面で全反射された音波は様々な方向に反射すること
は、上述の通りである。
【0023】この反射波は、飲料カップ53の軸上に配
置された空中用超音波送受信器54で受信される。受信
音波信号102は受信器55で増幅された後、さらに増
幅率を自動的に変えることができる増幅率可変アンプ6
3で増幅される。その出力信号107は両波整流器64
で両波整流され、その信号108を第1サンプルホール
ド回路(S/H)65に導き、システムコントローラ5
0から与えられる第1サンプリング信号109にて設定
される期間だけ保持した信号110を、次段のピークデ
テクタ66に供給し、ここで受信波の最大値を保持す
る。すなわち、発泡性飲料52の表面検出中をサンプル
期間とし、そのサンプル期間中の最大値を 保持するもの
である。
【0024】第2サンプルホールド回路(S/H)67
は、システムコントローラ50から与えられる第2サン
プリング信号112で動作し、S/H65で保持された
最大値110を次回の検出期間中保持する。この保持さ
れた最大値113は、比較・増幅器69において設定器
68に予め設定された設定値114と比較され、予め設
定された設定値よりも低いときは、前記増幅率可変アン
プ63の増幅率を高くし、その逆のときは低くする自動
利得制御信号(AGC信号)115を、増幅率可変アン
プ63に対して供給する。このようなAGC制御は、シ
ステムコントローラ50からタイミング信号100が発
生される都度行なわれるので、発泡性飲料52の表面が
波をうっても、上記AGC信号により増幅率が可変とさ
れることから、コンパレータ58に入力する信号107
の最大レベルは一定となり、安定な受信信号を得ること
ができる。なお、それ以外の点は図1の場合と同様であ
るので、詳細は省略する。
【0025】図9は第4の実施例を示すブロック図、図
10はその動作を説明するための波形図である。 連続発
振器70は超音波素子54の共振周波数ω0で常時発振
しており、その連続波116はミキサー71,システム
コントローラ50およびゲート72へ伝達されている。
システムコントローラ50は連続波116に同期して、
超音波の出射期間を決定する数波長分のゲート信号11
7をゲート72に与え、このゲート72によりバースト
波信号118を生成する。このバースト波信号118は
送信器51に印加されるので、数波長分の音波が送受信
兼用の超音波素子54より出射され、空中を伝搬して飲
料カップ53内の発泡性飲料52の表面に到達すること
になる。
【0026】ところで、注入中の発泡性飲料52の表面
は平坦ではなく、或る速度Vで運動をしている。そし
て、この速度Vを持つ表面で全反射された音波を送受信
兼用の超音波素子54で受信すると、この受信信号10
2の周波数はドップラー効果に よりω0+ωdとなる。
これを増幅器73で増幅し、ミキサー71に伝達する。
ミキサー71は増幅器73の出力信号119と、連続波
114との積を求める役割を果たす。すなわち、Asi
n(ω0+ωd)tと、Bsin(ω0)tとの積は、 (1/2)*A*B*{cos(2ω0+ωd)t−cos(ωd)t} と分解され、これを次段のローパスフィルタ(LPF)
74によって周波数ωd成分のみを選択して抽出する
と、 (1/2)*A*B*cos(ωd)t が得られる。こうして、運動している飲料表面からの反
射信号のみを抽出するのである。
【0027】ところで、LPF74の出力信号(ドップ
ラー信号)121は、電子回路のノイズ,微弱な外部振
動などによる不要な信号も含まれており、この不要な信
号は一種のベースノイズであるが予め既知なので、不要
なレベルより大きな値を閾値とするコンパレータ58に
より、ドップラー信号121を増幅した信号を2値化す
ることにより、このノイズによる誤検出を避けるように
している。その後の処理は図1と同様なので、説明は省
略する。
【0028】
【発明の効果】 この発明によれば、下記のような利点が
得られる。 (1)飲料表面の検出に送受兼用の超音波素子と、複数
の受信専用の超音波素子を用いて受信範囲を拡大し、複
数方向から飲料表面の監視を行なうこで、液や泡に関係
なく容器内の飲料面高さを安定に、しかも精度良く計測
することが可能となる。
【0029】(2)飲料表面の検出に送信専用の超音波
素子と、複数の受信専用の超音波素子を用い、送信の残
響エコーの影響による不感帯を無くして受信範囲を拡大
し、複数方向から飲料表面の監視を行なうことで、液や
泡に関係なく容器内の飲料面高さを安定に、しかも精度
良く計測することができる。 (3)飲料表面の検出に送
受兼用の超音波素子を用い、飲料表面からの反射信号を
増幅率が自動可変のAGC増幅回路により、反射信号の
最大レベルが設定レベルとなるように増幅し、AGC増
幅した信号にもとづき送受信間隔を測定することで、液
や泡に関係なく容器内の飲料面高さを安定に、しかも精
度良く計測することが可能となる。
【0030】(4)飲料表面の検出に送受兼用の超音波
素子を用いるに当たり、動きのある飲料表面からの反射
信号の周波数は、ドップラー効果により送信周波数から
周波数シフトすることに着目して、その周波数シフトし
た反射信号のみ選択的に取り出し、この信号にもとづき
送受信間隔を測定することで、液や泡に関係なく容器内
の飲料面高さを安定に、しかも精度良く計測することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理を示すブロック図である。
【図2】図1の各部波形を示す波形図である。
【図3】この発明の第実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】図3の各部波形を示す波形図である。
【図5】この発明の第実施例を示すブロック図であ
る。
【図6】図5の各部波形を示す波形図である。
【図7】この発明の第実施例を示すブロック図であ
る。
【図8】図7の各部波形を示す波形図である。
【図9】この発明の第実施例を示すブロック図であ
る。
【図10】図9の各部波形を示す波形図である。
【図11】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
50…システムコントローラ、51…送信器、52…発
泡性飲料、53…飲料カップ、54,54−1…空中用
超音波送受信器、54−2〜3、62−1〜3…空中用
超音波受信器、…55,55−1〜3…受信器、56,
56−1〜3…狭帯域増幅器、57,68…設定器、5
8,58−1〜3…コンパレータ、59…フリップフロ
ップ(F/F)、60…注出装置メイン制御部、61…
論理和(OR)回路、63…増幅率可変アンプ、64…
両波整流器、65,67…サンプルホールド回路(S/
H)、66…ピークデテクタ、69…比較・増幅器、7
0…連続発振器、71…ミキサー、72…ゲート、7
3,75…増幅器、74…ローパスフィルタ(LP
F)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−294489(JP,A) 実開 昭63−193322(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 23/00 - 25/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料自動定量注出装置から容器内へ分配
    注出される発泡飲料を含む飲料に対し超音波を発射する
    送信用超音波素子と、この送信用超音波素子を含み容器
    内飲料から反射される音波を受信する複数の受信用超音
    波素子と、受信された複数の受信信号を予め定められた
    しきい値で2値化する複数の2値化手段と、2値化され
    た複数の受信信号の論理和演算をし最も早く反射音波を
    受信した受信用超音波素子を選択する論理和手段と、
    音波を発射してから最も早い反射音波を受信するまでの
    時間間隔を計測する時間計測手段と、この時間間隔に比
    例する前記飲料の容器への注入高さを演算する演算手段
    とを備えてなることを特徴とする発泡飲料を含む飲料の
    容器への注入高さ検出装置。
  2. 【請求項2】 前記受信用超音波素子を、受信専用の超
    音波素子のみから構成することを特徴とする請求項1に
    記載の発泡飲料を含む飲料の容器への注入高さ検出装
    置。
  3. 【請求項3】 飲料自動定量注出装置から容器内へ分配
    注出される発泡飲料を含む飲料に対し、超音波を発射し
    容器内飲料から反射される音波を受信する1個の送受信
    兼用の超音波素子と、反射音波が常に一定のレベルとな
    るよう増幅率を自動可変する機能を持つ自動利得制御機
    能付増幅手段と、その出力を2値化する2値化手段と、
    送信時点から論理加算された2値化信号が反転する時点
    までの時間間隔を計測する時間計測手段と、この時間間
    隔に比例する前記飲料の容器への注入高さを演算する演
    算手段と、受信音波の今回測定時の最大値を保持する第
    1の保持回路と、この第1の保持回路の出力を前回値と
    して保持する第2の保持回路とを備え、この第2の保持
    回路の前回値を所定値と比較し、前者が後者よりも低い
    ときは前記自動利得制御機能付増幅手段の増幅率を高く
    し、逆のときは低くすることを特徴とする発泡飲料を含
    む飲料の容器への注入高さ検出装置。
  4. 【請求項4】 飲料自動定量注出装置から容器内へ分配
    注出される発泡飲料を含む飲料に対し、超音波を発射し
    容器内飲料から反射される音波を受信する1個の送受信
    兼用の超音波素子と、送信周波数から周波数シフトした
    成分のみを選 択的に取り出す選択手段と、この選択され
    た周波数シフト信号を予め設定されたしきい値で2値化
    する2値化手段と、送信時点から論理加算された2値化
    信号が反転する時点までの時間間隔を計測する時間計測
    手段と、この時間間隔に比例する前記飲料の容器への注
    入高さを演算する演算手段とを備えてなることを特徴と
    する発泡飲料を含む飲料の容器への注入高さ検出装置。
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