JP3221364B2 - 水解性不織布およびその製造方法 - Google Patents

水解性不織布およびその製造方法

Info

Publication number
JP3221364B2
JP3221364B2 JP19596597A JP19596597A JP3221364B2 JP 3221364 B2 JP3221364 B2 JP 3221364B2 JP 19596597 A JP19596597 A JP 19596597A JP 19596597 A JP19596597 A JP 19596597A JP 3221364 B2 JP3221364 B2 JP 3221364B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
fiber
nonwoven fabric
regenerated cellulose
wet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19596597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1143854A (ja
Inventor
誠司 瀬口
優 門田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Oji Holdings Corp
Original Assignee
Oji Holdings Corp
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Holdings Corp, Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Holdings Corp
Priority to JP19596597A priority Critical patent/JP3221364B2/ja
Publication of JPH1143854A publication Critical patent/JPH1143854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3221364B2 publication Critical patent/JP3221364B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Washing Hand Wipes And Brushes (AREA)
  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾燥状態および湿
潤状態において、清浄等の作業に耐えうる強度を保持し
ており、かつ大量の水流中においては不織布を構成する
繊維が離解できる水解性不織布とその製造方法に関す
る。さらに詳しくは、乾燥時あるいは、ウェットティシ
ュや布巾、掃除用ワイパーとして使用するために水ある
いは薬液により湿潤状態にした場合、また紙おむつや生
理用ナプキンのトップシートとして使用した場合にも実
用に耐えうる強度を保持し、かつトイレ等における大量
の水流中においては容易に離解することのできる水解性
不織布とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ウェットティシュ、おしりふ
き、掃除用ワイパー等のウェット製品や紙おむつ、生理
用ナプキン等の衛生用品の多くは、使用後にゴミとして
廃棄されている。たとえば、おしりふき用途を考える
と、トイレットペーパーで処理する場合に比べてウェッ
トワイパーで処理した方が便の拭取性に優れ、衛生面、
低皮膚刺激等、優れた性能を有している。しかしなが
ら、使用後に水洗トイレに流すことができず、廃棄処理
が不衛生になりやすいという欠点があった。
【0003】このため、一般に使用されるおしり拭き
は、赤ちゃん用おしりふき、介護用おしりふき等きわめ
て限定された用途に使用されているにすぎず、広くトイ
レットペーパーの代わりに使用されるという状況には至
っていない。トイレットペーパーの拭取性、皮膚刺激を
改善する方法として、トイレットペーパーに湿潤剤等を
含浸する方法も提案されているが、ウェットワイパーを
使用した場合に匹敵する性能を持つまでには至っていな
い。
【0004】ウェットティシュや衛生用品のトップシー
トとして使用できる水解性不織布としては、例えば特開
昭47−9486号公報、特開平1−168999号公
報、特開平2−149237号公報、特開平3−277
335号公報、特開平4−370300号公報、特願平
8−142825号、特願平9−48870号等が提案
されている。
【0005】特開昭47−9486号公報では、ポリビ
ニルアルコールとホウ砂を含有するバインダー溶液をシ
ートにスプレーし、次いで加熱乾燥することにより、ポ
リビニルアルコールとホウ砂が反応し、一時的に耐水性
となる水解紙が得られ、この水解紙はナプキン、おしめ
などの吸収パットとして有用であることが記載されてい
る。しかしながら、この水解紙は、水を含浸した状態で
はおしり拭きやトイレ等の清掃シートに使用するような
機械力のかかる清掃作業に耐えうる強度を有していな
い。
【0006】特開平1−168999号公報では、水不
溶性カルボキシメチル化パルプのカルシウム塩を基紙に
用いることを提案している。しかし同公報が提案する水
解紙において洗浄液中の水の割合は60%が上限であ
り、アルコール等の有機溶剤を少なくとも30%加える
ことが必要であり、このような多量の有機溶剤を配合し
た含浸液を使用できる用途は限定され、特におしり拭き
等の用途には使用しにくい。また、有機溶剤を加えるこ
とによって、有機溶剤臭を消すための多量の香料を加え
ることが必要となることと、有機溶剤の揮発による水分
割合の上昇によって清掃作業中に強度低下を生じること
があるという欠点を有する。さらに、高濃度の有機溶剤
による人体への悪影響も無視できない。
【0007】特開平2−149237号公報には、特定
の水溶性バインダーを含有する水解紙に、特定の金属イ
オンと有機溶剤を含有する水溶液を含浸させることで、
水を含有する清浄薬剤を含浸した状態で清掃作業をする
のに十分な強度を有し、かつトイレ等で容易に水洗破棄
できる水解性能を有するような水解性清掃物品を得るこ
とを提案している。しかしながら、この清掃物品は水解
紙に含浸させる含浸液中に特定の金属イオンと有機溶剤
を含有させる必要があり、含浸液を目的に応じて自由に
選択することができないため、その用途がきわめて限定
されたものとなる。
【0008】また、特定の水溶性バインダーとしてカル
ボキシル基を有する水溶性バインダーを用い、このよう
な水溶性バインダーとしてカルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシエチルセルロース、カルボキシメチル化
澱粉などのアルカリ金属塩等の多糖誘導体、合成高分
子、天然物等をあげているが、これらのバインダーを配
合することでシートの風合いが硬くなってしまうという
欠点を有する。
【0009】特開平3−277335号公報では、水溶
性のカルボキシメチルセルロースカルシウムを基紙の紙
力増強剤として用い、さらに洗浄液中にカルシウムイオ
ンを共存させることにより、水分含有量の多い洗浄液中
でも十分な強度を示すとともに、水100%においては
容易に分散する清拭材が提案されている。カルシウムイ
オン源としては塩化カルシウムあるいは酢酸カルシウム
等を使用するが、清拭材として使用したときの手荒れ等
の原因となりやすく、おしり拭き等肌の清浄用には使用
しにくい。また含浸中の水分も85%程度が上限である
が、用途の多様化の観点からさらに含浸液中の水分割合
が大きくても使用できる基材が望まれている。
【0010】特開平4−370300号公報では少なく
とも2層からなる多層構造を有し、一方の最外層が10
〜60%の紙力増強剤を含み、他方の最外層が5重量%
以下の紙力増強剤を含む水解紙が提案されている。該水
解紙の最外層に用いる紙力増強剤としてはカルボキシメ
チル化パルプの塩、水溶性ポリビニルアルコール、水溶
性ポリビニルアルコール繊維、または、これらの混合物
が用いられる。この水解紙は紙力増強剤の添加による抄
紙中のドライヤーパートでの剥離性の悪化を軽減し、生
産性を改善しようとしたものである。しかしながら、含
浸する薬液中の水分が多い場合、使用に十分な湿潤強度
を持たせることが困難であるとともに、水解紙の片側の
最外層に多量の紙力増強剤が配合されるため風合いが硬
いものとなってしまう。
【0011】本発明者らはこれらの水解紙の欠点に鑑
み、ノーバインダーで、使用に十分な強度と水解性とを
両立させた水解性不織布とその製造方法を提案してい
る。すなわち、特願平8−142825号では、特定の
繊維長の再生セルロース繊維40〜85重量%と特定の
ろ水度のパルプ繊維60〜15%とを混合し湿式抄紙し
たウェブに高圧水柱流を施すことにより繊維交絡を付与
し、湿潤強度と水解性とを両立させた水解性不織布を得
るものである。しかしながらこの水解性不織布はレーヨ
ン繊維の配合量が40〜80重量%と高いためコストが
高いものとなってしまうため、さらに安価に製造できる
水解性不織布が望まれている。
【0012】また、特願平9−48870号では、特定
の繊度およびL/Dを有する再生セルロース繊維55〜
15重量%と特定のルンケル比の木材パルプ繊維45〜
85重量%とを混合し湿式抄紙したウェブに特定の付加
比エネルギーとなる条件で高圧水柱流処理を施すことに
より繊維交絡を付与し、湿潤強度と水解性とを両立させ
た水解性不織布を得ることを提案している。この提案に
よる水解性不織布は、ある程度の性能は確保されている
が、より多くの用途を考えた場合には、湿潤強度と水解
性をより高いレベルで両立することが望まれている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、乾燥状態および湿潤状態において、清浄等の作
業に耐えうる強度を保持しており、かつ大量の水流中に
おいては不織布を構成する繊維が離解できる水解性不織
布とその製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる現
状に鑑み、湿潤状態では使用に耐えうる強度を有し、か
つ大量の水流中では容易に繊維状に離解する水解性不織
布を安価に製造する方法について鋭意検討を行った。
【0015】その結果、本発明者らは繊維径が相対的に
細い第1再生セルロース繊維と繊維径が相対的に太い第
2再生セルロース繊維および木材パルプ繊維とを混合し
た上で従来公知の湿式抄紙法にてウェブ化し、該ウェブ
を金網やプラスチック製網等からなる移送可能な有孔支
持体上に載置して、該ウェブの少なくとも一方の面より
高圧水柱流処理を施すことにより木材パルプ繊維が高率
に配合された状態でも使用に耐えうる強度と大量の水流
中での水解性とを両立できることを見いだし本発明を完
成させるに至った。
【0016】本発明の第一は、繊維径が相対的に細い第
1再生セルロース繊維70〜30重量%と繊維径が相対
的に太い第2再生セルロース繊維30〜70重量%より
なる再生セルロース繊維群55〜20重量%と木材パル
プ繊維45〜80重量%より構成され、かつ、それぞれ
の繊維が高圧水柱流によって交絡し、一体化しているこ
とを特徴とする水解性不織布である。
【0017】本発明の第二は、上記第1再生セルロース
繊維の繊維径D1(μm)と上記第2再生セルロース繊
維の繊維径D2(μm)との繊維径の比D2/D1が
1.2〜2.0であることを特徴とする水解性不織布で
ある。
【0018】本発明の第三は、上記第1再生セルロース
繊維、上記第2再生セルロース繊維および木材パルプ繊
維を混合した上で従来公知の湿式抄紙法にてウェブ化
し、該ウェブを移送可能な有孔支持体上に載置して、該
ウェブの少なくとも一方の面より高圧水柱流処理を施
し、各再生セルロース繊維および木材パルプ繊維とを交
絡させ、一体化させることを特徴とする水解性不織布の
製造方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の水解性不織布を得るため
には、まず繊維径が相対的に細い第1再生セルロース繊
維と繊維径が相対的に太い第2再生セルロース繊維と木
材パルプ繊維を用意する。
【0020】ここで使用される2種類の再生セルロース
繊維は、木材パルプ、コットンリンター等のセルロース
をビスコースの形で溶液とした後、酸の中でセルロース
を再生・紡糸したビスコースレーヨン、セルロースを銅
アンモニア溶液中に溶解した後、酸の中で再生・紡糸し
た銅アンモニアレーヨン、N−メチルモルフォリン−N
−オキサイドのような非水系セルロース溶媒にセルロー
スを溶解した後、紡糸して得られる再生セルロース繊維
等をあげることができる。
【0021】本発明において重要な点は、繊維径が相対
的に細い第1再生セルロース繊維と繊維径が相対的に太
い第2再生セルロース繊維を用いることにある。つま
り、一般的に、繊維径の細い繊維は繊維自体の剛性が低
いため屈曲性に富んでおり、高圧水柱流等による交絡作
用が働くと強い繊維間交絡を見せる。このため、細径の
繊維のみを用いると、高強度のシートが得られる反面、
大量の水流中においても繊維交絡の離解があまり進ま
ず、水解性の劣るシートとなる傾向がある。
【0022】これとは逆に、繊維径の太い繊維は繊維自
体の剛性が高いため屈曲性に劣り、高圧水柱流等による
交絡作用が働いてもあまり強い繊維間交絡は見せない。
このため、太径の繊維のみを用いると、高強度のシート
が得られない反面、大量の水流中における繊維交絡の離
解が速く、水解性に優れたシートとなる傾向がある。
【0023】したがって、細径の再生セルロース繊維と
太径の再生セルロース繊維とを同時に用いて、高圧水柱
流などによって繊維同士を交絡させてやると、細径の再
生セルロース繊維の交絡強度によって得られる不織布の
湿潤強度が保たれ、かつ大量の水流中では、太径の再生
セルロース繊維が早い段階で離解し、不織布より抜け落
ちていくので、繊維交絡構造に隙間が生じ、強い繊維間
交絡を発現していた細径繊維も離解しやすくなり、得ら
れる不織布の水解性も保つことができるのである。
【0024】特に本発明においては、用いる2種類の再
生セルロース繊維の繊維径の比が下式(1)を満たすこ
とによって、上記の特性を効果的に発現させるのであ
る。 D2/D1=1.2〜2.0 (D2>D1) ・・・(1) ただし、D1:第1再生セルロース繊維の繊維径 D2:第2再生セルロース繊維の繊維径
【0025】上記の式において、繊維径比D2/D1が
1.2未満であると、用いる2種類の再生セルロース繊
維の特性の差が小さくなるため、これらを用いても、得
られる水解性不織布に十分な湿潤強度と水解性を同時に
付与することが困難となる。また、繊維径比D2/D1
が2.0より大きくなると、それぞれの再生セルロース
繊維が適度な交絡を得るのに必要な付加比エネルギーに
差が生じてしまうため好ましくない。つまり、相対的に
繊維径の細い第1再生セルロース繊維が適度に交絡する
程度の付加比エネルギーでは、相対的に繊維径の太い第
2再生セルロース繊維がほとんど交絡できないため、得
られる水解性不織布の湿潤強度が低下する傾向を示し、
またこれとは逆に、相対的に繊維径の太い第2再生セル
ロース繊維が適度に交絡する程度の付加比エネルギーで
は、相対的に繊維径の細い第1再生セルロース繊維の交
絡が強くなりすぎるため、得られる水解性不織布の水解
性が劣る傾向を示し、好ましくないのである。
【0026】本発明に用いられる再生セルロース繊維の
内、相対的に細い第1再生セルロース繊維の繊維径D1
は9.5〜15.5μmであることが望ましい。第1再
生セルロース繊維の繊維径が9.5μm未満であると湿
式抄紙の際に分散しにくく、地合の良い湿式抄紙ウェブ
が得にくい。また、9.5μm未満の繊維径の再生セル
ロース繊維は安定して製造することが困難であり、安価
に入手しにくいものである。さらに、繊維自体の剛性が
低くなりすぎる傾向があり、高圧水柱流処理による繊維
交絡が強くなりすぎ、水解性が劣るものとなりやすく好
ましくない。逆に第1再生セルロース繊維の繊維径が1
5.5μmを越えると相対的に繊維間の交絡が弱くなる
ため、得られる水解性不織布に必要な湿潤強度を十分に
付与できなくなるため好ましくない。
【0027】なお、繊維径が相対的に太い第2再生セル
ロース繊維の繊維径D2は、第1再生セルロース繊維の
繊維径D1をもとに上記繊維径比D2/D1の条件を満
たすものの中から適宜選択して決定すればよい。
【0028】本発明に用いられる2つの再生セルロース
繊維の繊維長はそれぞれ任意であるが、第1再生セルロ
ース繊維は得られる水解性不織布の主に湿潤強度保持を
目的とし、第2再生セルロース繊維は得られる水解性不
織布の主に水解性保持を目的としていることから、これ
らの性能を必要とする程度に応じて適宜選択しなければ
ならない。目安としては、用いる繊維の繊維径とのかね
あいもあるが、一般的に繊維長が短いほど強度が低下
し、水解性が向上する傾向があり、逆に繊維長が長いほ
ど強度の向上および水解性の低下の傾向がある。
【0029】本発明に用いる木材パルプ繊維は特に限定
されるものではなく、針葉樹および広葉樹木材をクラフ
ト法、サルファイト法、ソーダ法、ポリサルファイト法
等で蒸解して得られる未晒パルプ繊維あるいは晒パルプ
繊維、または前記針葉樹木材からのグランドパルプ繊
維、サーモメカニカルパルプ繊維等の機械パルプを単独
でまたは必要に応じて混合して使用できる。
【0030】これらのパルプ繊維はJIS P 812
1に示されるカナダ標準ろ水度が550ml以上である
ものを用いることが望ましい。ろ水度が550ml未満
のパルプ繊維はシート状にした場合の密度が高く、硬い
シートとなるため好ましくない。また木材パルプ繊維間
の結合力が強くなりすぎ、得られる水解性不織布の水解
性が劣るものとなってしまうとともに、高圧水柱流処理
時の流失原質が多くなり経済的でない。ろ水度は、木材
パルプを未叩解で使用した場合が最も高い値となり、一
般的に未叩解の木材パルプのろ水度は750〜650m
l程度である。
【0031】本発明では、繊維径が相対的に細い第1再
生セルロース繊維70〜30重量%と繊維径が相対的に
太い第2再生セルロース繊維30〜70重量%よりなる
再生セルロース繊維群55〜20重量%と木材パルプ繊
維45〜80重量%とを混合した上で、円網抄紙機、短
網抄紙機、傾斜ワイヤー抄紙機、長網抄紙機等の従来公
知の抄紙機を用いて湿式抄紙ウェブ化し、ついで該ウェ
ブを移送可能な有孔支持体上に載置して高圧水柱流処理
をおこなう。
【0032】本発明における再生セルロース繊維群と木
材パルプ繊維との配合比は、55〜20重量%/45〜
80重量%である。再生セルロース繊維群の配合比が2
0重量%未満であると、高圧水柱流処理による繊維交絡
において、木材パルプ繊維同士での交絡が相対的に多く
なりすぎるため、得られる水解性不織布の湿潤強度およ
び水解性が共に低下してしまい好ましくない。逆に再生
セルロース繊維群の配合比が55重量%を越えると、木
材パルプ繊維に比べて価格の高い再生セルロース繊維の
割合が大きくなるため、本発明による水解性不織布を安
価に製造しにくくなり好ましくない。
【0033】また、上記再生セルロース繊維群を構成す
る第1再生セルロース繊維と第2再生セルロース繊維と
の配合比は、70〜30重量%/30〜70重量%であ
る。得られる水解性不織布の湿潤強度を重視するなら
ば、繊維径が相対的に細い第1再生セルロース繊維の比
率を上げてやればよく、逆に水解性を重視するならば、
繊維径が相対的に太い第2再生セルロース繊維の比率を
上げてやればよい。ただし、どちらの性能を重視するに
しても、その比率が70重量%を越えるともう一方の性
能が劣るようになり、得られる水解性不織布の湿潤強度
と水解性との両立が困難となるため好ましくない。
【0034】本発明において得られる湿式抄紙ウェブの
JIS P 8124に準じた方法で測定した坪量の合
計は30〜80g/m2の範囲である。坪量が30g/
2未満であると、得られる水解性不織布をワイパー等
の用途に使用したときに強度が不足しやすくなり、使用
中に破れて使用できなくなる可能性が高くなる。逆に坪
量が80g/m2を越えると得られる水解性不織布の剛
度が増し使用しにくくなるとともに、該水解性不織布を
水流中に投入した際の水解性が劣る傾向があり好ましく
ない。
【0035】本発明における高圧水柱流処理は従来公知
の方法によって処理することができる。すなわち、湿式
抄紙ウェブを金網のような多孔性の支持体上に載置し、
該ウェブの少なくとも一方の面から、孔径が0.08〜
0.30mm程度の細孔が多数配列したノズルを通して
水圧15〜150kg/cm2の水圧で高圧水を噴射
し、該ウェブを構成するそれぞれの繊維を相互に交絡さ
せるのである。高圧水柱流処理により湿式抄紙ウェブに
付与されるエネルギーは、下式(2)の付加比エネルギ
ーで表されるが、本発明においては高圧水柱流処理1回
あたり0.07〜0.20kWh/kgである。 E=(A×(2/ρ)1/2×(g×P)3/2)/(M×60×S)…(2) ただし、 E:付加比エネルギー(kWh/kg) ρ:水の密度 (kg/cm3) g:重力加速度 (m/s2) P:ノズル部での水圧 (Pa) S:ウェブの通過速度 (m/min) M:ウェブの質量 (g/m2
【0036】高圧水柱流処理1回あたりの付加比エネル
ギーが0.07kWh/kg未満であると湿式抄紙ウェ
ブを構成する繊維同士の交絡が不十分となり、得られる
水解性不織布の湿潤強度が弱いものとなるとともに、得
られる水解性不織布を構成する繊維がシートの厚み方向
に配列しにくく、風合いがペーパーライクになってしま
い好ましくない。逆に付加比エネルギーが0.20kW
h/kgを越えると、繊維間交絡が強くなりすぎ、得ら
れる水解性不織布の水解性が劣るものとなってしまい好
ましくない。
【0037】上記高圧水柱流処理は、湿式抄紙してウェ
ブを形成した直後にオンラインで行ってもよいし、湿式
抄紙したウェブを一旦乾燥した後、オンラインあるいは
オフラインで行ってもよい。
【0038】以上に述べた方法により高圧水柱流処理が
施され繊維間が交絡した不織布は、エアースルードライ
ヤー等の乾燥機によって乾燥された後、巻き取られる。
【0039】このようにして得られた水解性不織布の水
解性は、60〜300秒である。水解性は、5cm角の
大きさにした水解性不織布を100mlの純水中に投入
して振とう速度300サイクル/分で振とうして該水解
性不織布を水中に離解し、最大片の大きさが約1cm2
になるまで離解されるのに要する時間で表した。この水
解性が300秒を越えると、水流中での不織布の水解が
遅く、トイレ等に流した場合にパイプつまりの原因とな
りやすく好ましくない。したがって、水解性は短ければ
短いほど好ましいが、不織布の強度を保ちながら達成さ
れる水解性の値には自ずと限度があり、最短で60秒程
度である。
【0040】水解性不織布の湿潤強度は、用途により必
要な強度は異なるが、本発明にかかる水解性不織布の主
な用途の一つであるウェットティシュ、赤ちゃんのおし
りふき、掃除用ワイパーなどのウェット製品として用い
る場合、JIS P 8135に準じて測定した湿潤引
張強度が、縦方向の湿潤引張強度で200gf/25m
m以上、横方向の湿潤引張強度で50gf/25mm以
上であることが望ましく、(3)式で表される幾何平均
の値は200gf/25mm以上であることがさらに望
ましい。 湿潤引張強度の平均=(XY)1/2 …(3) ただし、X:水解性不織布の縦方向の湿潤引張強度(g
f/25mm) Y:水解性不織布の横方向の湿潤引張強度(gf/25
mm)
【0041】水解性不織布をウェット製品として用いる
場合、ウェット製品への加工のしやすさ(加工適性:断
紙等によるトラブルの起こりにくさ)、加工後に容器か
ら取り出す際の破れにくさ(取出適性)、実際の使用に
際しての破れにくさ(使用適性)等が要求される。加工
適性、取出適性は水解性不織布の縦方向の湿潤強度が2
00gf/25mm以上あれば使用可能である。また使
用適性は、水解性不織布の縦方向および横方向で50g
f/25mm以上の湿潤強度であればほとんど問題な
い。また、湿潤引張強度の幾何平均の値が200g/2
5mm以上あれば、一部の掃除用ワイパー等の非常に強
い力で拭く用途においても実用上問題なく使用でき、さ
らに好ましい。ただし、本発明にかかる方法で水解性不
織布を製造した場合、水解性が300秒以下の値とした
場合の湿潤強度の値は、およそ1000gf/25mm
程度が上限である。
【0042】本発明にかかる水解性不織布をウェットテ
ィシュやおしり拭き、ワイパー等のウェット製品として
使用するためには、所望に応じて水およびプロピレング
リコール等の湿潤剤、アルコールやパラ安息香酸エステ
ル類のような抗菌、防黴剤、香料、あるいは特定の薬効
を有する成分等の各種薬剤を単独あるいは混合して含浸
することができる。また、本発明にかかる水解性不織布
を衛生材料等の表面材として使用する場合、そのままで
も使用できるが、所望に応じて不織布に親水性や撥水性
を高めるような処理を施しても良い。
【0043】以上説明したように、本発明にかかる水解
性不織布は、乾燥状態および湿潤状態において、清浄等
の作業に耐えうる強度を保持しており、かつ大量の水流
中においては不織布を構成する繊維が離解できるもので
あり、ウェットティシュや布巾、掃除用ワイパー等のウ
ェット製品あるいは紙おむつや生理用ナプキンのトップ
シートとして好適に使用でき、使用後はトイレ等におけ
る大量の水流により容易に水解することのできるもので
ある。
【0044】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をより具体的に
説明するが、勿論、本発明はこれらによって限定される
ものではない。尚、実施例および比較例において%とあ
るのは特にことわらない限り重量%を示す。また、実施
例および比較例に使用したレーヨン繊維の密度は特にこ
とわらない限り1.53g/cm3である。
【0045】実施例1 繊度1.5デニール(繊維径D1=11.8μm)、繊
維長7mmの第1レーヨン繊維(L/D=594)50
%と繊度3.0デニール(繊維径D2=16.7μ
m)、繊維長7mmの第2レーヨン繊維(L/D=41
9)50%とからなるレーヨン繊維群40%(構成繊維
径比D2/D1=1.42)と未叩解針葉樹晒クラフト
パルプ(カナダ標準形ろ水度:720ml)60%とを
原料として、傾斜ワイヤー型抄紙機を用いて湿式抄紙ウ
ェブを形成させた後、乾燥させて坪量50g/m2のレ
ーヨン/パルプ混抄紙を得た。
【0046】次ぎに上記レーヨン/パルプ混抄紙を50
メッシュの金網で形成された移送用支持網上に載置し、
該レーヨン/パルプ混抄紙を50m/minの速度で移
送させながら、孔径0.15mmのノズル孔を1.0m
m間隔で配列した高圧水柱流処理装置を用いて、75k
g/cm2の水圧で高圧水柱流を表面(金網と接してい
ない面)より噴射し、高圧水柱流処理を施した後に乾燥
させて、水解性不織布を得た。この高圧水柱流処理によ
り混抄紙に付与された付加比エネルギーは0.11kW
h/kgであった。
【0047】得られた水解性不織布は、次に示す評価法
により品質を評価した。 1.湿潤引張強度(gf/25mm) 試験片の幅を25mmとして、JIS P 8135に
準じて縦方向および横方向の強度を測定し、下式(4)
により、湿潤強度の幾何平均を求めた。 湿潤引張強度の平均=(XY)1/2 …(4) ただし、X:水解性不織布の縦方向の湿潤引張強度(g
f/25mm) Y:水解性不織布の横方向の湿潤引張強度(gf/25
mm)
【0048】2.水解性(秒) 5cm×5cm角の大きさの水解性不織布を準備する。
150mlの三角フラスコに100mlの純水を入れ、
前記水解性不織布をフラスコ中に投入して振とう速度3
00サイクル/分、振とう幅25mmで往復振とうし、
30秒ごとに振とうを停止して水解性不織布の離解状況
を観察したあと振とうを繰り返す。水解性不織布の最大
片の大きさが約1cm2になるまで離解されるのに要す
る時間を水解性の値(秒)とし、n=5の平均値で表し
た。水解性は、300秒以下であれば水解性に優れてい
るといえる。
【0049】3. 風合い(点) モニター20人による触感テストで風合いを判定した。
テストの方法は、水解性不織布を手で把持し、下記の評
価基準に基づいてモニター1人当たり5点満点で評価し
た結果の合計点(100点満点)で表した。合計点数が
75点以上であれば、風合いが良好であるといえる。 5点:非常に手触り感に優れる 4点:手触り感に優れる 3点:手触り感がふつうである 2点:手触り感がやや劣る 1点:手触り感が劣る 0点:手触り感が非常に劣る
【0050】実施例2 繊度2.0デニール(繊維径D1=13.6μm)、繊
維長10mmの第1レーヨン繊維(L/D=735)5
0%と繊度5.0デニール(繊維径D2=21.5μ
m)、繊維長10mmの第2レーヨン繊維(L/D=4
60)50%からなるレーヨン繊維群40%(構成繊維
径比D2/D1=1.58)と未叩解針葉樹晒クラフト
パルプ(カナダ標準形ろ水度:600ml)60%とを
原料にした以外は全て実施例1と同様にして水解性不織
布を得、評価した。
【0051】実施例3 レーヨン繊維群における第1レーヨン繊維の配合比を6
0%、第2レーヨン繊維の配合比を40%とした以外は
全て実施例1と同様にして水解性不織布を得、評価し
た。
【0052】実施例4 レーヨン繊維群における第1レーヨン繊維の配合比を4
0%、第2レーヨン繊維の配合比を60%とした以外は
全て実施例1と同様にして水解性不織布を得、評価し
た。
【0053】実施例5 第2レーヨン繊維に繊度1.8デニール(繊維径D2=
13・0μm)、繊維長7mmのレーヨン繊維(L/D
=538、構成繊維径比D2/D1=1.10)を用い
た以外は全て実施例1と同様にして水解性不織布を得、
評価した。
【0054】実施例6 第2レーヨン繊維に繊度8.0デニール(繊維径D2=
27.2μm)、繊維長7mmのレーヨン繊維(L/D
=257、構成繊維径比D2/D1=2.31)を用い
た以外は全て実施例1と同様にして水解性不織布を得、
評価した。
【0055】実施例7 第1レーヨン繊維に繊度0.5デニール(繊維径D1=
6.8μm)、繊維長7mmのレーヨン繊維(L/D=
1029)、第2レーヨン繊維に繊度2.0デニール
(繊維径D2=13.6μm)、繊維長10mmのレー
ヨン繊維(L/D=735)を用い、構成繊維径比D2
/D1=2.00とした以外は全て実施例1と同様にし
て水解性不織布を得、評価した。
【0056】実施例8 第1レーヨン繊維に繊度2.8デニール(繊維径D1=
16.1μm)、繊維長7mmのレーヨン繊維(L/D
=435)を用い、構成繊維径比D2/D1=1.03
7とした以外は全て実施例1と同様にして水解性不織布
を得、評価した。
【0057】比較例1 レーヨン繊維群を構成する第1および第2レーヨン繊維
の配合比を10%/90%とした以外は全て実施例1と
同様にして水解性不織布を得、評価した。
【0058】比較例2 レーヨン繊維群を構成する第1および第2レーヨン繊維
の配合比を90%/10%とした以外は全て実施例1と
同様にして水解性不織布を得、評価した。
【0059】比較例3 レーヨン繊維群と木材パルプ繊維との配合比を10%/
90%とした以外は全て実施例1と同様にして水解性不
織布を得、評価した。
【0060】比較例4 レーヨン繊維群を構成するレーヨン繊維を、繊度1.5
デニール(繊維径D1=11.8μm)、繊維長7mm
の第1レーヨンのみとした以外は全て実施例1と同様に
して水解性不織布を得、評価した。
【0061】比較例5 レーヨン繊維群を構成するレーヨン繊維を、繊度3.0
デニール(繊維径D2=16.7μm)、繊維長7mm
の第2レーヨンのみとした以外は全て実施例1と同様に
して水解性不織布を得、評価した。
【0062】実施例および比較例にかかる水解性不織布
の品質を表1に示した。
【表1】
【0063】表1からわかるように、本発明にかかる水
解性不織布は、湿潤引張強度と水解性とのバランスに優
れ、風合いも良好である。これに対し、再生セルロース
繊維群を構成する2つの再生セルロース繊維の内、第1
再生セルロース繊維の配合比率を低くしすぎると湿潤引
張強度が劣ったものとなり(比較例1)、逆に第2再生
セルロース繊維の配合比率を低くしすぎると水解性の劣
ったものとなった(比較例2)。また、水解性不織布を
構成する再生セルロース繊維群の配合比を小さくしすぎ
た場合には、相対的に木材パルプ繊維同士の交絡が多く
なるため、湿潤強度および水解性ともに劣ったものとな
り、また、風合いにおいては、ペーパーライクなものと
なり大きく劣っていた(比較例3)。さらに、再生セル
ロース繊維群を、繊維径が相対的に細い第1再生繊維の
みで構成させると、繊維交絡の強い部分が多くなるため
水解性が劣ったものとなり(比較例4)、逆に再生セル
ロース繊維群を、繊維径が相対的に太い第2再生セルロ
ース繊維のみで構成させると、強い交絡が得られないた
め湿潤引張り強度が劣ったものとなった(比較例5)。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、繊維径
が相対的に細い第1再生セルロース繊維と繊維径が相対
的に太い第2再生セルロース繊維を木材パルプ繊維と共
に混合した上で従来公知の湿式抄紙法にてウェブ化し、
該ウェブに高圧水柱流処理を施して、該ウェブを構成す
るそれぞれの繊維を交絡、一体化させることによって、
木材パルプ繊維が高率に配合された状態でも使用に耐え
うる湿潤強度と大量の水流中での水解性とを両立できる
水解性不織布とその製造方法を提供できるという効果を
奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/00 - 18/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維径が相対的に細い第1再生セルロー
    ス繊維70〜30重量%と繊維径が相対的に太い第2再
    生セルロース繊維30〜70重量%よりなる再生セルロ
    ース繊維群55〜20重量%と木材パルプ繊維45〜8
    0重量%より構成され、かつ、それぞれの繊維が高圧水
    柱流によって交絡し、一体化していることを特徴とする
    水解性不織布。
  2. 【請求項2】 第1再生セルロース繊維の繊維径D1
    (μm)と第2再生セルロース繊維の繊維径D2(μ
    m)との繊維径比D2/D1が1.2〜2.0であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の水解性不織布。
  3. 【請求項3】 第1再生セルロース繊維、第2再生セル
    ロース繊維および木材パルプ繊維を混合した上で従来公
    知の湿式抄紙法にてウェブ化し、該ウェブを移送可能な
    有孔支持体上に載置して、該ウェブの少なくとも一方の
    面より高圧水柱流処理を施し、各再生セルロース繊維お
    よび木材パルプ繊維とを交絡させ、一体化させることを
    特徴とする請求項1または2記載の水解性不織布の製造
    方法。
JP19596597A 1997-07-22 1997-07-22 水解性不織布およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3221364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19596597A JP3221364B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 水解性不織布およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19596597A JP3221364B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 水解性不織布およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1143854A JPH1143854A (ja) 1999-02-16
JP3221364B2 true JP3221364B2 (ja) 2001-10-22

Family

ID=16349942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19596597A Expired - Fee Related JP3221364B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 水解性不織布およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3221364B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1320458B2 (en) 2000-09-15 2016-03-02 Suominen Corporation Disposable nonwoven wiping fabric and method of production
US20030003832A1 (en) * 2001-06-29 2003-01-02 The Procter & Gamble Company Cleaning sheets comprising a fibrous web of carded staple fibers hydroentangled with a reinforcing fibrous web
CN102691169B (zh) * 2012-05-09 2015-04-15 中国人民解放军总后勤部军需装备研究所 一种汉麻水刺非织造布及其制备方法
US9528210B2 (en) 2013-10-31 2016-12-27 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method of making a dispersible moist wipe
US10113254B2 (en) 2013-10-31 2018-10-30 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Dispersible moist wipe
US9005395B1 (en) 2014-01-31 2015-04-14 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Dispersible hydroentangled basesheet with triggerable binder
CN105442179B (zh) * 2015-12-17 2018-06-22 杭州诺邦无纺股份有限公司 水冲散全降解水刺无纺布

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1143854A (ja) 1999-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3948071B2 (ja) 水解性不織布およびその製造方法
JP3284960B2 (ja) 水解性不織布およびその製造方法
KR100597562B1 (ko) 피브릴화된 레이온을 함유하는 수해성 섬유 시이트
JP3129192B2 (ja) 水崩壊性不織布及びその製造方法
JP3703661B2 (ja) ゲル化合物を含有する水解性の繊維シート
CN101081309B (zh) 表面耐磨性高的可水分解纤维片材及其生产方法
US6749718B2 (en) Water-disintegratable sheet and manufacturing method thereof
EP1138823B1 (en) Water-decomposable fibrous sheet containing fibrillated rayon of different fiber length profiles
JP5599165B2 (ja) 水解性繊維シート
KR100789794B1 (ko) 수해성 시트 및 그 제조 방법
CA2314391C (en) Multi-layered water-decomposable fibrous sheet
JP2010180510A (ja) 水解性不織布
JPH11206611A (ja) 水解性ティッシュ
JP5599166B2 (ja) 水解性繊維シートの製造方法
JP2012211412A (ja) 水解性不織布及び湿潤シート製品
JP3221364B2 (ja) 水解性不織布およびその製造方法
JPH1112909A (ja) 水解性不織布
JPWO2019150964A1 (ja) 水解性不織布、湿潤水解性不織布及び水解性不織布の製造方法
JP7501121B2 (ja) 水解性不織布、湿潤水解性不織布及び水解性不織布の製造方法
JPH11152667A (ja) 水解性不織布
JPH05179548A (ja) 水解性不織布
JP7315891B2 (ja) 水解性不織布及び湿潤水解性不織布
JP7342492B2 (ja) 水解性不織布、湿潤水解性不織布及び水解性不織布の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080817

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090817

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090817

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees