JP3221316U - 炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプ - Google Patents

炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプ Download PDF

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Abstract

【課題】複数の炭素繊維複合芯を撚製した導線にも適用できる炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプを提供する。【解決手段】炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプは本体1、スチールアンカー2、ディバージョンプレート3、ディバージョンラインクランプ4を有し、本体は中空管状に形成し、スチールアンカーはハンギングリング、アンカーロッドを有し、アンカーロッドは本体の端部内に通され、本体はストレートロッドセクション11と圧着セクション12を有し、アンカーロッドの一端は中空ブラインドパイプで反対端は実心部で、中空ブラインドパイプはストレートロッドセクション内に位置し、実心部は圧着セクション内に位置し、実心部とハンギングリングは連接し、ディバージョンプレートの一端はストレートロッドセクション上に固定され、反対端はディバージョンラインクランプと連接し、中空ブラインドパイプ内に、炭素繊維複合芯より小さい硬度の中空管5を設置する。【選択図】図1

Description

本考案は電力金具技術領域に関し、特に炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプに関する。
現在、架空送電線が耐張塔を通過する時には、耐張線を耐張塔横棒に通して固定し、ジャンパーを使用して架空送電線に対してディバージョンを行い、架空送電線の連接を完成させる。
この時、耐張ラインクランプを使用し架空送電線と耐張塔との間の固定を完成させる必要がある。
導線を把持し、及び架空送電線に対してディバージョンするため、通常用いられる耐張クランプは、耐張ラインクランプ本体、スチールアンカー、ディバージョンプレート、ディバージョンラインクランプを有する。
従来の技術における耐張ラインクランプ本体は、導線の一端に連接し、圧着を通して両者の連接を実現する。
伝統的な送電線は一般に、鋼芯アルミニウム撚線を使用する。
鋼芯アルミニウム撚線は、磁気損失を備えるため、長期運行線路では損耗が比較的大きく、温度が高い時には、線路の緩みが拡大してしまい、給電システムの運行に、隠れた危険となる。
上記した隠れた危険を消し去るためには、鉄塔の高さを高くするか、鉄塔間の距離を縮めなければならない。
さらに、システムが容量を拡大するなら、鉄塔を変える必要もある。
これでは、作業量が増大するばかりか、鉄塔を増やし緑地を減らすことになり、経済的損失も深刻である。
よって、現在では、送電網改造の過程において、一部の線路の鋼芯アルミニウム撚線を、撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線に変えている。
取付け時には先ず、撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線を、スチールアンカーと共に圧着固定し、耐張ラインクランプ本体を被せた後、圧着点の両側において再び圧着する。
撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線は、軽量で強度が高く、線損が低く、緩みにくく、高温に耐えられ、耐腐蝕があり、環境親和性が高い等の長所がある。
但し、撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線は脆弱導線で、径方向の受力が不均一な情況下では、繊維に対して損傷を招き断裂しやすく、これにより撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線の順線方向の搭載能力を低下させている。
そのため、従来の耐張ラインクランプは、根本的に、撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線の耐張固定に適応できない。
従来の技術における不足を克服するため、特許文献1は「撚式炭素繊維複合芯導線用耐張ラインクランプ」を開示する。
撚式炭素繊維複合芯導線用耐張ラインクランプは、ラインクランプ本体、ディバージョンラインクランプ、スチールアンカー、連接ボルト、ライニングパイプを有する。
ラインクランプ本体内には、くさび形クリップ台、くさび形クリップ台内とその内孔形状が符合するくさび形クリップを設置し、ラインクランプ本体内には、ライニングパイプを増設する。
しかし、上述の耐張ラインクランプには、一本の炭素繊維複合芯導線にしか適用できないという欠点が存在する。
本考案は、一本の炭素繊維複合芯導線に適用でき、複数の炭素繊維複合芯を撚製して形成される撚式炭素繊維複合芯導線にも適用できる。
撚式炭素繊維複合芯は、固定時の外周面とくさび形クリップの内壁との接触面積は小さく、幾らかの近似点が接触するため、圧着時に、くさび形クリップが、撚式炭素繊維複合芯接触点上に作用する圧着力が撚式炭素繊維複合芯の外周面上に均一に分布できず、撚式炭素繊維複合芯外周面上のある点の圧力が過大になりやすく、導線を損壊しやすい。
中国特許第CN200720093999号明細書
前記先行技術には、固定時の外周面とくさび形クリップの内壁との接触面積が小さく、幾らかの近似点が接触するため、圧着時にくさび形クリップが撚式炭素繊維複合芯接触点上に作用する圧着力が撚式炭素繊維複合芯の外周面上に均一に分布できず、撚式炭素繊維複合芯外周面上のある点の圧力が過大になりやすく、導線を損壊しやすい欠点がある。
本考案は、撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線導線の連接、固定、緊密引っ張り等の要求に応えることができる炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプに関する。
本考案による炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプは、耐張ラインクランプ本体、スチールアンカー、ディバージョンプレート、ディバージョンラインクランプを有する。
該耐張ラインクランプ本体は、中空管状に形成し、スチールアンカーは、ハンギングリングとアンカーロッドを有し、アンカーロッドは、該耐張ラインクランプ本体の端部内に通して設置される。
該耐張ラインクランプ本体は、ストレートロッドセクションと圧着セクションを有する。
アンカーロッドの一端は中空ブラインドパイプで、反対端は実心部で、中空ブラインドパイプは、耐張ラインクランプ本体のストレートロッドセクション内に位置し、実心部は、耐張ラインクランプ本体の圧着セクション内に位置する。
実心部とハンギングリングとは、連接する。
ディバージョンプレートの一端は、耐張ラインクランプ本体のストレートロッドセクション上に固定され、反対端は、ディバージョンラインクランプと連接する。
該アンカーロッドの中空ブラインドパイプ内には、硬度が炭素繊維複合芯の硬度より小さい中空管を設置する。
上述の構造において、ストレートロッドセクションは、耐張ラインクランプ本体上の圧着しない部位で、耐張ラインクランプ本体とアンカーロッドの中空ブラインドパイプの重なる部分は圧着しない。
ストレートロッドセクションの他、耐張ラインクランプ本体のその他の部分はすべて圧着セクションである。
該圧着セクションとは、圧着可能な部分を指す。
実際の操作においては、中心のブラインドパイプ両端の端面から2、3ミリの位置から圧着を始める。
撚式炭素繊維複合芯は、複数の炭素繊維複合芯を撚製して形成するため、撚式炭素繊維複合芯外周面は、凸凹状である。
従来の技術では、撚式炭素繊維複合芯の外周面とくさび形クリップの内壁の間は、点接触或いは線接触に近い。
そのため圧着時には、くさび形クリップは、応力集中により、撚式炭素繊維複合芯のある一点に対して過大に圧迫し易く、撚式炭素繊維複合芯の損壊を招きやすい。
しかも、撚式炭素繊維複合芯導線は脆弱導線で、硬度は劣り、耐引っ張り不耐圧である。
伝統的な鋼芯導線は、鋼芯を通して、スチールアンカー内に直接穿設され圧着される。
スチールアンカーとくさび形クリップの硬度は共に、比較的大きく、しかもスチールアンカー或いはくさび形クリップの孔径は基本的に、撚式炭素繊維複合芯或いは鋼芯の直径と対応し、撚式炭素繊維複合芯或いは鋼芯の直径よりやや大きい。
そのため形が変化し圧着する時には、鋼芯の硬度が、スチールアンカーより大きいため、圧迫により壊れにくい。
けれども、撚式炭素繊維複合芯の硬度は、スチールアンカーとくさび形クリップの硬度より小さいため、圧迫により砕けやすい。
スチールアンカーとくさび形クリップの孔径を比較的大きくしたなら、スチールアンカーとくさび形クリップに十分な形状変化空間を提供できるが、これではコストを拡大するばかりか、圧着の難度を拡大してしまう。
スチールアンカー上に作用する圧痕深度が浅過ぎれば、スチールアンカーの握力不足を招き、導線とスチールアンカーとは、容易に離脱してしまう。
スチールアンカー上に作用する圧痕の深度が深過ぎれば、導線を圧迫し、導線の損壊を招きやすい。
この種の情況は、スチールアンカーの硬度が大きすぎ、受圧形状変化が不均一で、ある一点に集中しやすいからである。
もし、スチールアンカーの硬度が低下すれば、スチールアンカーの強度不足により握力が不安定となり、スチールアンカーと導線とが離れ、隠れた危険を招いてしまう。
本考案は、スチールアンカー内に中空管を設置し、上述の問題を効果的に解決することができる。
中空管の硬度は、炭素繊維複合芯の硬度より低いため、中空管の、スチールアンカーに対する応力は、さらに均一となり、撚式炭素繊維複合芯上に作用する握力も、さらに均一となり、撚式炭素繊維複合芯は、圧迫により損壊しにくく、スチールアンカーの握力の十分な大きさを保障できる。
本設計の耐張ラインクランプは好ましくは、7-19本撚製により形成される撚式炭素繊維複合芯導線の圧着に適用される。
本考案はさらに、該中空管はアルミニウム材料により製造され、中空管の硬度はHB23-HB25である。
該中空管の外径は、中空ブラインドパイプの内径と等しいか小さい。
中空管の長さは、中空ブラインドパイプの長さと等しいか短い。
該スチールアンカーの硬度はHB120-HB137である。
上述の構造において、スチールアンカーは一般的に、硬度がアルミニウムより大きい合金を採用して製造される。
アルミニウム元素の、地殼中の含量は、酸素とシリコンに次いで第三位で、地殼中に豊富に含まれる金属元素である。
しかも中空管は主に緩衝作用を生じ、中空管の壁は比較的薄いため、中空管のコストは比較的低く、耐張ラインクランプ全体のコストを拡大することはない。
アルミニウム元素は、空気中で金属の腐蝕を防止する一層の酸化膜を形成でき、アルミニウムの導電性を減弱させ、耐張ラインクランプの安全性を高めることができる。
中空管の硬度は、HB23-HB25の間が最適である。
アルミニウムは、一定の延展性を備えるため、受力時の形状変化がさらに均一となり、中空管が撚式炭素繊維複合芯上に作用する握力は、さらに均一となる。
その他の金属材料により製造する中空管でも、硬度が撚式炭素繊維複合芯の硬度より小さく、スチールアンカーが導線上に作用する握力がさらに均一になれば、それで良い。
スチールアンカーの硬度は比較的大きいため、形状変化能力には限界があり、しかも圧着時の圧痕深さも深すぎるものは適さないため、好ましくは、中空管の外径は、中空ブラインドパイプの内径に等しい。
これにより、中空管の外壁と中空ブラインドパイプの内壁とは直接接触し、スチールアンカーの握力は直接中空管上に作用するため、空気と水が進入して中空管或いはスチールアンカーの腐蝕を加速することを回避でき、耐張ラインクランプの使用寿命を延長することができる。
好ましくは、中空管の長さは、中空ブラインドパイプの長さと等しい。
耐張ラインクランプ本体は、スチールアンカーの外周面上に被せて設置するため、中空管の長さが中空ブラインドパイプの長さより長ければ、中空管の一部分は中空ブラインドパイプ外に露出し、耐張ラインクランプ本体の圧着時に、一部が中空管を圧迫し、これでは導線と耐張ラインクランプ本体の間の導電効果に影響を与えてしまう。
しかも、耐張ラインクランプ本体の握力効果に影響を与える。
好ましくは、スチールアンカーの硬度も中ぐらいがよく、スチールアンカーの硬度が大きすぎれば、圧着しにくいばかりか、握力も不十分となる。
しかも、圧着時の応力が不均一なら導線は容易に損壊し、スチールアンカーの硬度が小さすぎれば、圧着後の握力が不安定となり、容易に緩み、隠れた危険をもたらしてしまう。
本考案はさらに、該中空管内には、撚式炭素繊維複合芯を通して設置し、該撚式炭素繊維複合芯は、七本或いは十九本の炭素繊維複合芯を撚製して形成する。
本考案はさらに、該中空ブラインドパイプの、実心部から離れた端部外周面上には、第一くさび形面を設置し、中空ブラインドパイプの端口外径は、中空ブラインドパイプの最大外径より小さい。
上述の構造において、中空ブラインドパイプ上の第一くさび形面の設置により、中空ブラインドパイプの端部が、長期間の使用で震動を受けることで、圧着後の応力が集中して断裂することを回避でき、スチールアンカーの使用寿命の延長に有利である。
本考案はさらに、該実心部の外周面上には、間隔を開けて分布する環状槽を設置し、中空ブラインドパイプの外径は、環状槽の内径に等しい。
上述の構造において、環状槽の設置により、耐張ラインクランプ本体は、圧着時に、スチールアンカーとさらに良く一体に圧着され、耐張ラインクランプ本体の内壁と環状槽の外周面は接触接続し、圧力の作用により、耐張ラインクランプ本体の内壁は変形して環状槽内に入り、連接固定の安定性を高めると同時に、外部水分や湿気の進入を効果的に防止でき、密封性能を高めることができる。
本考案はさらに、該中空管両端端口の外壁から内壁までは、外へと突出する弧状過渡連接で、第一くさび形面端口の外壁から内壁までは、外へと突出する弧状過渡連接で、耐張ラインクランプ本体両端端口の外壁から内壁までは外へと突出する弧状過渡連接である。
上述の構造において、撚式炭素繊維複合芯の一端は、中空管内に進入し、中空管と撚式炭素繊維複合芯は、干渉対応で、或いは中空管の直径は、撚式炭素繊維複合芯の直径よりやや大きいため、組み立て時には、撚式炭素繊維複合芯と中空管の端口位置は摩擦を生じ、そのため中空管の端口は、外へと突出する弧状に変えて設置される。
端口と撚式炭素繊維複合芯の間の摩擦を減らせば、撚式炭素繊維複合芯は、さらに容易に中空管内に挿入でき、撚式炭素繊維複合芯の損壊を回避できる。
本考案はさらに、該ディバージョンプレートと耐張ラインクランプ本体を垂直連接し、ディバージョンプレートの反対端には、2個の挟板を設置する。
該2個の挟板の間には、挟槽を形成する。
挟槽槽底位置には、細長形凹槽を設置する。
該ディバージョンラインクランプの一端は、挟槽内の平板部に位置し、反対端は中空管である。該平板部の幅は、挟槽の幅に等しく、平板部は、締結ユニットを通して、該2個の挟板と固定連接する。
上述の構造において、ディバージョンプレートの挟槽とディバージョンラインクランプの接触は両面接触で、従来の単接触面ディバージョンと比較すると、接触面を拡大できる。
こうして、載流量を拡大し、さらに高い載流量の要求にも応えることができる。
また、両面接触により、ディバージョンプレートとディバージョンラインクランプの連接の安定性を高めることもできる。
ディバージョンプレート上に開設される細長形凹槽は、使用の過程において、それ自身の弾性を利用し、両側挟板位置に対する“微調整”を実現し、取付けと取り外しに便利で、本考案は構造が簡単で、実用的で信頼性が高い。
本考案はさらに、該締結ユニットは、ボルトとナットを有する。
平板部と該2個の挟板上には、相互に対応する螺合固定孔を設置し、ボルトの一端は、フラットワッシャー、スプリングワッシャー、螺合固定孔を順番に通過し、ナットネジヤマと連接する。
上述の構造において、フラットワッシャーの設置により、挟板上の圧力を受ける面の圧応力を減らし、挟板の表面を保護し、摩擦を減らし、漏れを防止し、隔離し、緩みを防止し、或いは圧力分散等の効果を達成できる。
スプリングワッシャーの設置により、ナットの緩みを防止し、これによりディバージョンプレートとディバージョンラインクランプの連接は、さらに堅固となる。
本考案はさらに、該耐張ラインクランプ本体はアルミニウム材料により製造され、耐張ラインクランプ本体の末端外周面上には、第二くさび形面を設置し、耐張ラインクランプ本体末端端口の外径は、耐張ラインクランプ本体の最大外径より小さい。
上述の構造において、耐張ラインクランプ本体上の第二くさび形面の設置により、耐張ラインクランプ本体の端部が、長期の使用における震動過程で、圧着後の応力集中により断裂することを回避でき、耐張ラインクランプ本体の使用寿命延長に有利である。
上述の方案を採用することで、中空管はスチールアンカー内に設置され、導線と直接接触するため、スチールアンカーの握力は先ず中空管上に作用し、次に中空管から導線上に作用され、こうして中空管の硬度はスチールアンカーと撚式炭素繊維複合芯の硬度より小さく、そのため受力後の変形はさらに均一となり、握力を撚式炭素繊維複合芯上に均一に分布されられ、撚式炭素繊維複合芯の圧着時の損壊を回避できる。
本考案の具体的実施形態の構造断面図である。 本考案の具体的実施形態のスチールアンカーの構造分解図である。 本考案の具体的実施形態の構造分解図である。
(一実施形態)
図1〜3に示す通り、本考案の具体的実施形態による炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプは、耐張ラインクランプ本体1、スチールアンカー2、ディバージョンプレート3、ディバージョンラインクランプ4を有する。
耐張ラインクランプ本体1は、中空管状に形成する。
スチールアンカー2は、ハンギングリング21とアンカーロッド22を有する。
アンカーロッド22は、耐張ラインクランプ本体1の端部内に通して設置される。
耐張ラインクランプ本体1は、ストレートロッドセクション11と圧着セクション12を有する。
アンカーロッド22の一端は、中空ブラインドパイプ221で、反対端は実心部222である。
中空ブラインドパイプ221は、耐張ラインクランプ本体1のストレートロッドセクション11内に位置し、実心部222は、耐張ラインクランプ本体1の圧着セクション12内に位置する。
実心部222とハンギングリング21とは、連接する。
ディバージョンプレート3の一端は、耐張ラインクランプ本体1のストレートロッドセクション11上に固定され、反対端は、ディバージョンラインクランプ4と連接する。
アンカーロッド22の中空ブラインドパイプ221内には、硬度が炭素繊維複合芯の硬度より小さい中空管5を設置する。
ストレートロッドセクション11は、耐張ラインクランプ本体1上の圧着しない部位で、耐張ラインクランプ本体1とアンカーロッド22の中空ブラインドパイプ221の重なる部分は圧着しない。
ストレートロッドセクション11の他、耐張ラインクランプ本体1のその他の部分はすべて圧着セクションである。
圧着セクションとは、圧着可能な部分を指す。
実際の操作においては、中心のブラインドパイプ221両端の端面から2、3ミリの位置から圧着を始める。
撚式炭素繊維複合芯は、複数の炭素繊維複合芯を撚製して形成するため、撚式炭素繊維複合芯外周面は、凸凹状である。
撚式炭素繊維複合芯の外周面とくさび形クリップの内壁の間は、点接触或いは線接触に近い。
そのため圧着時には、くさび形クリップは、応力集中により、導線のある一点に対して過大に圧迫し、撚式炭素繊維複合芯の損壊を招きやすい。
しかも、撚式炭素繊維複合芯導線は脆弱導線で、硬度は劣り、耐引っ張り不耐圧である。
伝統的な鋼芯導線は、鋼芯を通して、スチールアンカー2内に直接穿設され圧着される。
スチールアンカー2とくさび形クリップの硬度は共に、比較的大きく、しかもスチールアンカー2或いはくさび形クリップの孔径は基本的に、撚式炭素繊維複合芯或いは鋼芯の直径と対応し、撚式炭素繊維複合芯或いは鋼芯の直径よりやや大きい。
そのため形が変化し圧着する時には、鋼芯の硬度が、スチールアンカー2より大きいため、圧迫により壊れにくい。
けれども、撚式炭素繊維複合芯の硬度は、スチールアンカー2とくさび形クリップの硬度より小さいため、圧迫により砕けやすい。
スチールアンカー2とくさび形クリップの孔径を比較的大きくしたなら、スチールアンカー2とくさび形クリップに十分な形状変化空間を提供できるが、これではコストを拡大するばかりか、圧着の難度を拡大してしまう。
スチールアンカー2上に作用する圧痕深度が浅過ぎれば、スチールアンカー2の握力不足を招き、導線とスチールアンカー2とは、容易に離脱してしまう。
スチールアンカー2上に作用する圧痕の深度が深過ぎれば、導線を圧迫し、導線の損壊を招きやすい。
この種の情況は、スチールアンカー2の硬度が大きすぎ、受圧形状変化が不均一で、ある一点に集中しやすいからである。
もし、スチールアンカー2の硬度が低下すれば、スチールアンカー2の強度不足により握力が不安定となり、スチールアンカー2と導線とが離れ、隠れた危険を招いてしまう。
スチールアンカー2内に中空管5を設置すれば、上述の問題を効果的に解決することができる。
中空管5の硬度は、炭素繊維複合芯の硬度より低いため、中空管5の、スチールアンカー2に対する応力は、さらに均一となり、撚式炭素繊維複合芯上に作用する握力も、さらに均一となり、撚式炭素繊維複合芯は、圧迫により損壊しにくく、スチールアンカー2の握力の十分な大きさを保障できる。
本設計の耐張ラインクランプは好ましくは、7-19本撚製により形成される撚式炭素繊維複合芯導線の圧着に適用される。
上述の中空管5はアルミニウム材料により製造され、中空管5の硬度はHB23-HB25である。
中空管5の外径は、中空ブラインドパイプ221の内径と等しいか小さい。
中空管5の長さは、中空ブラインドパイプ221の長さと等しいか短い。
スチールアンカー2の硬度は、HB120-HB137である。
スチールアンカー2は一般的に、硬度がアルミニウムより大きい合金を採用して製造される。
アルミニウム元素の、地殼中の含量は、酸素とシリコンに次いで第三位で、地殼中に豊富に含まれる金属元素である。
しかも、中空管5は主に緩衝作用を生じ、中空管5の壁は比較的薄いため、中空管5のコストは比較的低く、耐張ラインクランプ全体のコストを拡大することはない。
アルミニウム元素は、空気中で金属の腐蝕を防止する一層の酸化膜を形成でき、アルミニウムの導電性を減弱させ、耐張ラインクランプの安全性を高めることができる。
中空管5の硬度は、HB23-HB25の間が最適である。
アルミニウムは、一定の延展性を備えるため、受力時の形状変化がさらに均一となり、中空管5が撚式炭素繊維複合芯上に作用する握力は、さらに均一となる。
その他の金属材料により製造する中空管5でも、硬度が撚式炭素繊維複合芯の硬度より小さく、スチールアンカー2が導線上に作用する握力がさらに均一になれば、それで良い。
スチールアンカー2の硬度は比較的大きいため、形状変化能力には限界があり、しかも圧着時の圧痕深さも深すぎるものは適さないため、好ましくは、中空管5の外径は、中空ブラインドパイプ221の内径に等しい。
これにより、中空管5の外壁と中空ブラインドパイプ221の内壁とは直接接触し、スチールアンカー2の握力は直接中空管5上に作用するため、空気と水が進入して中空管5或いはスチールアンカー2の腐蝕を加速することを回避でき、耐張ラインクランプの使用寿命を延長することができる。
好ましくは、中空管5の長さは、中空ブラインドパイプ221の長さと等しい。
耐張ラインクランプ本体1は、スチールアンカー2の外周面上に被せて設置するため、中空管5の長さが中空ブラインドパイプ221の長さより長ければ、中空管5の一部分は中空ブラインドパイプ221外に露出し、耐張ラインクランプ本体の圧着時に、一部が中空管5を圧迫し、これでは導線と耐張ラインクランプ本体1の間の導電効果に影響を与えてしまう。
しかも、耐張ラインクランプ本体1の握力効果に影響を与える。
好ましくは、スチールアンカー2の硬度も中ぐらいがよく、スチールアンカー2の硬度が大きすぎれば、圧着しにくいばかりか、握力も不十分となる。
しかも、圧着時の応力が不均一なら導線は容易に損壊し、スチールアンカー2の硬度が小さすぎれば、圧着後の握力が不安定となり、容易に緩み、隠れた危険をもたらしてしまう。
上述の中空ブラインドパイプ221の、実心部222から離れた端部外周面上には、第一くさび形面2211を設置する。
中空ブラインドパイプ221の端口外径は、中空ブラインドパイプ221の最大外径より小さい。
中空ブラインドパイプ221上の第一くさび形面2211の設置により、中空ブラインドパイプ221の端部が、長期間の使用で震動を受けることで、圧着後の応力が集中して断裂することを回避でき、スチールアンカー2の使用寿命の延長に有利である。
上述の実心部222の外周面上には、間隔を開けて分布する環状槽2221を設置し、中空ブラインドパイプ221の外径は、環状槽2221の内径に等しい。
環状槽2221の設置により、耐張ラインクランプ本体1は、圧着時に、スチールアンカー2とさらに良く一体に圧着される。
耐張ラインクランプ本体1の内壁と環状槽2221の外周面は接触接続し、圧力の作用により、耐張ラインクランプ本体1の内壁は変形して環状槽2221内に入り、連接固定の安定性を高めると同時に、外部水分や湿気の進入を効果的に防止でき、密封性能を高めることができる。
上述の中空管5両端端口の外壁から内壁までは、外へと突出する弧状過渡連接で、第一くさび形面2211端口の外壁から内壁までは、外へと突出する弧状過渡連接で、耐張ラインクランプ本体1両端端口の外壁から内壁までは外へと突出する弧状過渡連接である。
撚式炭素繊維複合芯の一端は、中空管5内に進入し、中空管5と撚式炭素繊維複合芯は、干渉対応で、或いは中空管5の直径は、撚式炭素繊維複合芯の直径よりやや大きいため、組み立て時には、撚式炭素繊維複合芯と中空管5の端口位置は摩擦を生じ、そのため中空管5の端口は、外へと突出する弧状に変えて設置される。
端口と撚式炭素繊維複合芯の間の摩擦を減らせば、撚式炭素繊維複合芯は、さらに容易に中空管5内に挿入でき、撚式炭素繊維複合芯の損壊を回避できる。
上述のディバージョンプレート3と耐張ラインクランプ本体1垂直連接し、ディバージョンプレート3の反対端には、2個の挟板31を設置する。
2個の挟板31の間には、挟槽32を形成する。
挟槽32槽底位置には、細長形凹槽321を設置する。
ディバージョンラインクランプ4の一端は、挟槽32内の平板部41に位置し、反対端は中空管42である。
平板部41の幅は、挟槽32の幅に等しく、平板部41は、締結ユニットを通して、2個の挟板31と固定連接する。
ディバージョンプレート3の挟槽32とディバージョンラインクランプ4の接触は両面接触で、従来の単接触面ディバージョンと比較すると、接触面を拡大できる。
こうして載流量を拡大し、さらに高い載流量の要求にも応えることができる。
また、両面接触により、ディバージョンプレート3とディバージョンラインクランプ4の連接の安定性を高めることもできる。
ディバージョンプレート3上に開設される細長形凹槽321は、使用の過程において、それ自身の弾性を利用し、両側挟板31位置に対する“微調整”を実現し、取付けと取り外しに便利で、本考案は構造が簡単で、実用的で信頼性が高い。
上述の締結ユニットは、ボルトとナットを有する。
平板部41と2個の挟板31上には、相互に対応する螺合固定孔311を設置し、ボルトの一端は、フラットワッシャー、スプリングワッシャー、螺合固定孔311を順番に通過し、ナットネジヤマと連接する。
フラットワッシャーの設置により、挟板31上の圧力を受ける面の圧応力を減らし、挟板31の表面を保護し、摩擦を減らし、漏れを防止し、隔離し、緩みを防止し、或いは圧力分散等の効果を達成できる。
スプリングワッシャーの設置により、ナットの緩みを防止し、これによりディバージョンプレート3とディバージョンラインクランプ4の連接は、さらに堅固となる。
上述の耐張ラインクランプ本体1はアルミニウム材料により製造され、耐張ラインクランプ本体1の末端外周面上には、第二くさび形面13を設置し、耐張ラインクランプ本体1末端端口の外径は、耐張ラインクランプ本体1の最大外径より小さい。
耐張ラインクランプ本体1上の第二くさび形面13の設置により、耐張ラインクランプ本体1の端部が、長期の使用における震動過程で、圧着後の応力集中により断裂することを回避でき、耐張ラインクランプ本体1の使用寿命延長に有利である。
前述した本考案の実施形態は本考案を限定するものではなく、よって、本考案により保護される範囲は後述される実用新案登録請求の範囲を基準とする。
1 耐張ラインクランプ本体、
11 ストレートロッドセクション、
12 圧着セクション、
13 第二くさび形面、
2 スチールアンカー、
21 ハンギングリング、
22 アンカーロッド、
221 中空ブラインドパイプ、
222 実心部、
2211 第一くさび形面、
2221 環状槽、
3 ディバージョンプレート、
31 挟板、
311 螺合固定孔、
32 挟槽、
321 細長形凹槽、
4 ディバージョンラインクランプ、
41 平板部、
42 中空管、
5 中空管。
本考案は電力金具技術領域に関し、特に炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプに関する。
現在、架空送電線が耐張塔を通過する時には、耐張線を耐張塔横棒に通して固定し、ジャンパーを使用して架空送電線に対してディバージョンを行い、架空送電線の連接を完成させる。
この時、耐張ラインクランプを使用し架空送電線と耐張塔との間の固定を完成させる必要がある。
導線を把持し、及び架空送電線に対してディバージョンするため、通常用いられる耐張クランプは、耐張ラインクランプ本体、スチールアンカー、ディバージョンプレート、ディバージョンラインクランプを有する。
従来の技術における耐張ラインクランプ本体は、導線の一端に連接し、圧着を通して両者の連接を実現する。
伝統的な送電線は一般に、鋼芯アルミニウム撚線を使用する。
鋼芯アルミニウム撚線は、磁気損失を備えるため、長期運行線路では損耗が比較的大きく、温度が高い時には、線路の緩みが拡大してしまい、給電システムの運行に、隠れた危険となる。
上記した隠れた危険を消し去るためには、鉄塔の高さを高くするか、鉄塔間の距離を縮めなければならない。
さらに、システムが容量を拡大するなら、鉄塔を変える必要もある。
これでは、作業量が増大するばかりか、鉄塔を増やし緑地を減らすことになり、経済的損失も深刻である。
よって、現在では、送電網改造の過程において、一部の線路の鋼芯アルミニウム撚線を、撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線に変えている。
取付け時には先ず、撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線を、スチールアンカーと共に圧着固定し、耐張ラインクランプ本体を被せた後、圧着点の両側において再び圧着する。
撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線は、軽量で強度が高く、線損が低く、緩みにくく、高温に耐えられ、耐腐蝕があり、環境親和性が高い等の長所がある。
但し、撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線は脆弱導線で、径方向の受力が不均一な情況下では、繊維に対して損傷を招き断裂しやすく、これにより撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線の順線方向の搭載能力を低下させている。
そのため、従来の耐張ラインクランプは、根本的に、撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線の耐張固定に適応できない。
従来の技術における不足を克服するため、特許文献1は「撚式炭素繊維複合芯導線用耐張ラインクランプ」を開示する。
撚式炭素繊維複合芯導線用耐張ラインクランプは、ラインクランプ本体、ディバージョンラインクランプ、スチールアンカー、連接ボルト、ライニングパイプを有する。
ラインクランプ本体内には、くさび形クリップ台、くさび形クリップ台内とその内孔形状が符合するくさび形クリップを設置し、ラインクランプ本体内には、ライニングパイプを増設する。
しかし、上述の耐張ラインクランプには、一本の炭素繊維複合芯導線にしか適用できないという欠点が存在する。
本考案は、一本の炭素繊維複合芯導線に適用でき、複数の炭素繊維複合芯を撚製して形成される撚式炭素繊維複合芯導線にも適用できる。
撚式炭素繊維複合芯は、固定時の外周面とくさび形クリップの内壁との接触面積は小さく、幾らかの近似点が接触するため、圧着時に、くさび形クリップが、撚式炭素繊維複合芯接触点上に作用する圧着力が撚式炭素繊維複合芯の外周面上に均一に分布できず、撚式炭素繊維複合芯外周面上のある点の圧力が過大になりやすく、導線を損壊しやすい。
中国特許第CN200720093999号明細書
前記先行技術には、固定時の外周面とくさび形クリップの内壁との接触面積が小さく、幾らかの近似点が接触するため、圧着時にくさび形クリップが撚式炭素繊維複合芯接触点上に作用する圧着力が撚式炭素繊維複合芯の外周面上に均一に分布できず、撚式炭素繊維複合芯外周面上のある点の圧力が過大になりやすく、導線を損壊しやすい欠点がある。
本考案は、撚式炭素繊維複合芯アルミニウム撚線導線の連接、固定、緊密引っ張り等の要求に応えることができる炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプに関する。
本考案による炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプは、耐張ラインクランプ本体、スチールアンカー、ディバージョンプレート、ディバージョンラインクランプを有する。
前記耐張ラインクランプ本体は、中空管状に形成し、前記スチールアンカーは、ハンギングリングとアンカーロッドを有し、前記アンカーロッドは、前記耐張ラインクランプ本体の端部内に通して設置される。
前記耐張ラインクランプ本体は、ストレートロッドセクションと圧着セクションを有する。
前記アンカーロッドの一端は中空ブラインドパイプで、反対端は実心部で、前記中空ブラインドパイプは、前記耐張ラインクランプ本体の前記ストレートロッドセクション内に位置し、前記実心部は、前記耐張ラインクランプ本体の前記圧着セクション内に位置する。
前記実心部と前記ハンギングリングとは、連接する。
前記ディバージョンプレートの一端は、前記耐張ラインクランプ本体の前記ストレートロッドセクション上に固定され、反対端は、前記ディバージョンラインクランプと連接する。
前記アンカーロッドの前記中空ブラインドパイプ内には、硬度が炭素繊維複合芯の硬度より小さい中空管を設置する。
上述の構造において、ストレートロッドセクションは、耐張ラインクランプ本体上の圧着しない部位で、耐張ラインクランプ本体とアンカーロッドの中空ブラインドパイプの重なる部分は圧着しない。
ストレートロッドセクションの他、耐張ラインクランプ本体のその他の部分はすべて圧着セクションである。
圧着セクションとは、圧着可能な部分を指す。
実際の操作においては、中心のブラインドパイプ両端の端面から2、3ミリの位置から圧着を始める。
撚式炭素繊維複合芯は、複数の炭素繊維複合芯を撚製して形成するため、撚式炭素繊維複合芯外周面は、凸凹状である。
従来の技術では、撚式炭素繊維複合芯の外周面とくさび形クリップの内壁の間は、点接触或いは線接触に近い。
そのため圧着時には、くさび形クリップは、応力集中により、撚式炭素繊維複合芯のある一点に対して過大に圧迫し易く、撚式炭素繊維複合芯の損壊を招きやすい。
しかも、撚式炭素繊維複合芯導線は脆弱導線で、硬度は劣り、耐引っ張り不耐圧である。
伝統的な鋼芯導線は、鋼芯を通して、スチールアンカー内に直接穿設され圧着される。
スチールアンカーとくさび形クリップの硬度は共に、比較的大きく、しかもスチールアンカー或いはくさび形クリップの孔径は基本的に、撚式炭素繊維複合芯或いは鋼芯の直径と対応し、撚式炭素繊維複合芯或いは鋼芯の直径よりやや大きい。
そのため形が変化し圧着する時には、鋼芯の硬度が、スチールアンカーより大きいため、圧迫により壊れにくい。
けれども、撚式炭素繊維複合芯の硬度は、スチールアンカーとくさび形クリップの硬度より小さいため、圧迫により砕けやすい。
スチールアンカーとくさび形クリップの孔径を比較的大きくしたなら、スチールアンカーとくさび形クリップに十分な形状変化空間を提供できるが、これではコストを拡大するばかりか、圧着の難度を拡大してしまう。
スチールアンカー上に作用する圧痕深度が浅過ぎれば、スチールアンカーの握力不足を招き、導線とスチールアンカーとは、容易に離脱してしまう。
スチールアンカー上に作用する圧痕の深度が深過ぎれば、導線を圧迫し、導線の損壊を招きやすい。
この種の情況は、スチールアンカーの硬度が大きすぎ、受圧形状変化が不均一で、ある一点に集中しやすいからである。
もし、スチールアンカーの硬度が低下すれば、スチールアンカーの強度不足により握力が不安定となり、スチールアンカーと導線とが離れ、隠れた危険を招いてしまう。
本考案は、スチールアンカー内に中空管を設置し、上述の問題を効果的に解決することができる。
中空管の硬度は、炭素繊維複合芯の硬度より低いため、中空管の、スチールアンカーに対する応力は、さらに均一となり、撚式炭素繊維複合芯上に作用する握力も、さらに均一となり、撚式炭素繊維複合芯は、圧迫により損壊しにくく、スチールアンカーの握力の十分な大きさを保障できる。
本設計の耐張ラインクランプは好ましくは、7-19本撚製により形成される撚式炭素繊維複合芯導線の圧着に適用される。
本考案はさらに、前記中空管はアルミニウム材料により製造され、前記中空管の硬度はHB23-HB25である。
前記中空管の外径は、前記中空ブラインドパイプの内径と等しいか小さい。
前記中空管の長さは、前記中空ブラインドパイプの長さと等しいか短い。
前記スチールアンカーの硬度はHB120-HB137である。
上述の構造において、スチールアンカーは一般的に、硬度がアルミニウムより大きい合金を採用して製造される。
アルミニウム元素の、地殼中の含量は、酸素とシリコンに次いで第三位で、地殼中に豊富に含まれる金属元素である。
しかも中空管は主に緩衝作用を生じ、中空管の壁は比較的薄いため、中空管のコストは比較的低く、耐張ラインクランプ全体のコストを拡大することはない。
アルミニウム元素は、空気中で金属の腐蝕を防止する一層の酸化膜を形成でき、アルミニウムの導電性を減弱させ、耐張ラインクランプの安全性を高めることができる。
中空管の硬度は、HB23-HB25の間が最適である。
アルミニウムは、一定の延展性を備えるため、受力時の形状変化がさらに均一となり、中空管が撚式炭素繊維複合芯上に作用する握力は、さらに均一となる。
その他の金属材料により製造する中空管でも、硬度が撚式炭素繊維複合芯の硬度より小さく、スチールアンカーが導線上に作用する握力がさらに均一になれば、それで良い。
スチールアンカーの硬度は比較的大きいため、形状変化能力には限界があり、しかも圧着時の圧痕深さも深すぎるものは適さないため、好ましくは、中空管の外径は、中空ブラインドパイプの内径に等しい。
これにより、中空管の外壁と中空ブラインドパイプの内壁とは直接接触し、スチールアンカーの握力は直接中空管上に作用するため、空気と水が進入して中空管或いはスチールアンカーの腐蝕を加速することを回避でき、耐張ラインクランプの使用寿命を延長することができる。
好ましくは、中空管の長さは、中空ブラインドパイプの長さと等しい。
耐張ラインクランプ本体は、スチールアンカーの外周面上に被せて設置するため、中空管の長さが中空ブラインドパイプの長さより長ければ、中空管の一部分は中空ブラインドパイプ外に露出し、耐張ラインクランプ本体の圧着時に、一部が中空管を圧迫し、これでは導線と耐張ラインクランプ本体の間の導電効果に影響を与えてしまう。
しかも、耐張ラインクランプ本体の握力効果に影響を与える。
好ましくは、スチールアンカーの硬度も中ぐらいがよく、スチールアンカーの硬度が大きすぎれば、圧着しにくいばかりか、握力も不十分となる。
しかも、圧着時の応力が不均一なら導線は容易に損壊し、スチールアンカーの硬度が小さすぎれば、圧着後の握力が不安定となり、容易に緩み、隠れた危険をもたらしてしまう。
本考案はさらに、前記中空管内には、撚式炭素繊維複合芯を通して設置し、前記撚式炭素繊維複合芯は、七本或いは十九本の炭素繊維複合芯を撚製して形成する。
本考案はさらに、前記中空ブラインドパイプの、前記実心部から離れた端部外周面上には、第一くさび形面を設置し、前記中空ブラインドパイプの端口外径は、前記中空ブラインドパイプの最大外径より小さい。
上述の構造において、中空ブラインドパイプ上の第一くさび形面の設置により、中空ブラインドパイプの端部が、長期間の使用で震動を受けることで、圧着後の応力が集中して断裂することを回避でき、スチールアンカーの使用寿命の延長に有利である。
本考案はさらに、前記実心部の外周面上には、間隔を開けて分布する環状槽を設置し、 前記中空ブラインドパイプの外径は、前記環状槽の内径に等しい。
上述の構造において、環状槽の設置により、耐張ラインクランプ本体は、圧着時に、スチールアンカーとさらに良く一体に圧着され、耐張ラインクランプ本体の内壁と環状槽の外周面は接触接続し、圧力の作用により、耐張ラインクランプ本体の内壁は変形して環状槽内に入り、連接固定の安定性を高めると同時に、外部水分や湿気の進入を効果的に防止でき、密封性能を高めることができる。
本考案はさらに、前記中空管両端端口の外壁から内壁までは、外へと突出する弧状過渡連接で、第一くさび形面端口の外壁から内壁までは、外へと突出する弧状過渡連接で、 耐張ラインクランプ本体両端端口の外壁から内壁までは外へと突出する弧状過渡連接である。
上述の構造において、撚式炭素繊維複合芯の一端は、中空管内に進入し、中空管と撚式炭素繊維複合芯は、干渉対応で、或いは中空管の直径は、撚式炭素繊維複合芯の直径よりやや大きいため、組み立て時には、撚式炭素繊維複合芯と中空管の端口位置は摩擦を生じ、そのため中空管の端口は、外へと突出する弧状に変えて設置される。
端口と撚式炭素繊維複合芯の間の摩擦を減らせば、撚式炭素繊維複合芯は、さらに容易に中空管内に挿入でき、撚式炭素繊維複合芯の損壊を回避できる。
本考案はさらに、前記ディバージョンプレートと前記耐張ラインクランプ本体を垂直連接し、前記ディバージョンプレートの反対端には、2個の挟板を設置する。
前記2個の挟板の間には、挟槽を形成する。
前記挟槽槽底位置には、細長形凹槽を設置する。
前記ディバージョンラインクランプの一端は、前記挟槽内の平板部に位置し、反対端は中空管である。前記平板部の幅は、前記挟槽の幅に等しく、前記平板部は、締結ユニットを通して、前記2個の挟板と固定連接する。
上述の構造において、ディバージョンプレートの挟槽とディバージョンラインクランプの接触は両面接触で、従来の単接触面ディバージョンと比較すると、接触面を拡大できる。
こうして、載流量を拡大し、さらに高い載流量の要求にも応えることができる。
また、両面接触により、ディバージョンプレートとディバージョンラインクランプの連接の安定性を高めることもできる。
ディバージョンプレート上に開設される細長形凹槽は、使用の過程において、それ自身の弾性を利用し、両側挟板位置に対する“微調整”を実現し、取付けと取り外しに便利で、本考案は構造が簡単で、実用的で信頼性が高い。
本考案はさらに、前記締結ユニットは、ボルトとナットを有する。
前記平板部と前記2個の挟板上には、相互に対応する螺合固定孔を設置し、前記ボルトの一端は、フラットワッシャー、スプリングワッシャー、螺合固定孔を順番に通過し、 ナットネジヤマと連接する。
上述の構造において、フラットワッシャーの設置により、挟板上の圧力を受ける面の圧応力を減らし、挟板の表面を保護し、摩擦を減らし、漏れを防止し、隔離し、緩みを防止し、或いは圧力分散等の効果を達成できる。
スプリングワッシャーの設置により、ナットの緩みを防止し、これによりディバージョンプレートとディバージョンラインクランプの連接は、さらに堅固となる。
本考案はさらに、前記耐張ラインクランプ本体はアルミニウム材料により製造され、 耐張ラインクランプ本体の末端外周面上には、第二くさび形面を設置し、前記耐張ラインクランプ本体末端端口の外径は、前記耐張ラインクランプ本体の最大外径より小さい。
上述の構造において、耐張ラインクランプ本体上の第二くさび形面の設置により、耐張ラインクランプ本体の端部が、長期の使用における震動過程で、圧着後の応力集中により断裂することを回避でき、耐張ラインクランプ本体の使用寿命延長に有利である。
上述の方案を採用することで、中空管はスチールアンカー内に設置され、導線と直接接触するため、スチールアンカーの握力は先ず中空管上に作用し、次に中空管から導線上に作用され、こうして中空管の硬度はスチールアンカーと撚式炭素繊維複合芯の硬度より小さく、そのため受力後の変形はさらに均一となり、握力を撚式炭素繊維複合芯上に均一に分布されられ、撚式炭素繊維複合芯の圧着時の損壊を回避できる。
本考案の具体的実施形態の構造断面図である。 本考案の具体的実施形態のスチールアンカーの構造分解図である。 本考案の具体的実施形態の構造分解図である。
(一実施形態)
図1〜3に示す通り、本考案の具体的実施形態による炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプは、耐張ラインクランプ本体1、スチールアンカー2、ディバージョンプレート3、ディバージョンラインクランプ4を有する。
耐張ラインクランプ本体1は、中空管状に形成する。
スチールアンカー2は、ハンギングリング21とアンカーロッド22を有する。
アンカーロッド22は、耐張ラインクランプ本体1の端部内に通して設置される。
耐張ラインクランプ本体1は、ストレートロッドセクション11と圧着セクション12を有する。
アンカーロッド22の一端は、中空ブラインドパイプ221で、反対端は実心部222である。
中空ブラインドパイプ221は、耐張ラインクランプ本体1のストレートロッドセクション11内に位置し、実心部222は、耐張ラインクランプ本体1の圧着セクション12内に位置する。
実心部222とハンギングリング21とは、連接する。
ディバージョンプレート3の一端は、耐張ラインクランプ本体1のストレートロッドセクション11上に固定され、反対端は、ディバージョンラインクランプ4と連接する。
アンカーロッド22の中空ブラインドパイプ221内には、硬度が炭素繊維複合芯の硬度より小さい中空管5を設置する。
ストレートロッドセクション11は、耐張ラインクランプ本体1上の圧着しない部位で、耐張ラインクランプ本体1とアンカーロッド22の中空ブラインドパイプ221の重なる部分は圧着しない。
ストレートロッドセクション11の他、耐張ラインクランプ本体1のその他の部分はすべて圧着セクションである。
圧着セクションとは、圧着可能な部分を指す。
実際の操作においては、中心のブラインドパイプ221両端の端面から2、3ミリの位置から圧着を始める。
撚式炭素繊維複合芯は、複数の炭素繊維複合芯を撚製して形成するため、撚式炭素繊維複合芯外周面は、凸凹状である。
撚式炭素繊維複合芯の外周面とくさび形クリップの内壁の間は、点接触或いは線接触に近い。
そのため圧着時には、くさび形クリップは、応力集中により、導線のある一点に対して過大に圧迫し、撚式炭素繊維複合芯の損壊を招きやすい。
しかも、撚式炭素繊維複合芯導線は脆弱導線で、硬度は劣り、耐引っ張り不耐圧である。
伝統的な鋼芯導線は、鋼芯を通して、スチールアンカー2内に直接穿設され圧着される。
スチールアンカー2とくさび形クリップの硬度は共に、比較的大きく、しかもスチールアンカー2或いはくさび形クリップの孔径は基本的に、撚式炭素繊維複合芯或いは鋼芯の直径と対応し、撚式炭素繊維複合芯或いは鋼芯の直径よりやや大きい。
そのため形が変化し圧着する時には、鋼芯の硬度が、スチールアンカー2より大きいため、圧迫により壊れにくい。
けれども、撚式炭素繊維複合芯の硬度は、スチールアンカー2とくさび形クリップの硬度より小さいため、圧迫により砕けやすい。
スチールアンカー2とくさび形クリップの孔径を比較的大きくしたなら、スチールアンカー2とくさび形クリップに十分な形状変化空間を提供できるが、これではコストを拡大するばかりか、圧着の難度を拡大してしまう。
スチールアンカー2上に作用する圧痕深度が浅過ぎれば、スチールアンカー2の握力不足を招き、導線とスチールアンカー2とは、容易に離脱してしまう。
スチールアンカー2上に作用する圧痕の深度が深過ぎれば、導線を圧迫し、導線の損壊を招きやすい。
この種の情況は、スチールアンカー2の硬度が大きすぎ、受圧形状変化が不均一で、ある一点に集中しやすいからである。
もし、スチールアンカー2の硬度が低下すれば、スチールアンカー2の強度不足により握力が不安定となり、スチールアンカー2と導線とが離れ、隠れた危険を招いてしまう。
スチールアンカー2内に中空管5を設置すれば、上述の問題を効果的に解決することができる。
中空管5の硬度は、炭素繊維複合芯の硬度より低いため、中空管5の、スチールアンカー2に対する応力は、さらに均一となり、撚式炭素繊維複合芯上に作用する握力も、さらに均一となり、撚式炭素繊維複合芯は、圧迫により損壊しにくく、スチールアンカー2の握力の十分な大きさを保障できる。
本設計の耐張ラインクランプは好ましくは、7-19本撚製により形成される撚式炭素繊維複合芯導線の圧着に適用される。
上述の中空管5はアルミニウム材料により製造され、中空管5の硬度はHB23-HB25である。
中空管5の外径は、中空ブラインドパイプ221の内径と等しいか小さい。
中空管5の長さは、中空ブラインドパイプ221の長さと等しいか短い。
スチールアンカー2の硬度は、HB120-HB137である。
スチールアンカー2は一般的に、硬度がアルミニウムより大きい合金を採用して製造される。
アルミニウム元素の、地殼中の含量は、酸素とシリコンに次いで第三位で、地殼中に豊富に含まれる金属元素である。
しかも、中空管5は主に緩衝作用を生じ、中空管5の壁は比較的薄いため、中空管5のコストは比較的低く、耐張ラインクランプ全体のコストを拡大することはない。
アルミニウム元素は、空気中で金属の腐蝕を防止する一層の酸化膜を形成でき、アルミニウムの導電性を減弱させ、耐張ラインクランプの安全性を高めることができる。
中空管5の硬度は、HB23-HB25の間が最適である。
アルミニウムは、一定の延展性を備えるため、受力時の形状変化がさらに均一となり、中空管5が撚式炭素繊維複合芯上に作用する握力は、さらに均一となる。
その他の金属材料により製造する中空管5でも、硬度が撚式炭素繊維複合芯の硬度より小さく、スチールアンカー2が導線上に作用する握力がさらに均一になれば、それで良い。
スチールアンカー2の硬度は比較的大きいため、形状変化能力には限界があり、しかも圧着時の圧痕深さも深すぎるものは適さないため、好ましくは、中空管5の外径は、中空ブラインドパイプ221の内径に等しい。
これにより、中空管5の外壁と中空ブラインドパイプ221の内壁とは直接接触し、スチールアンカー2の握力は直接中空管5上に作用するため、空気と水が進入して中空管5或いはスチールアンカー2の腐蝕を加速することを回避でき、耐張ラインクランプの使用寿命を延長することができる。
好ましくは、中空管5の長さは、中空ブラインドパイプ221の長さと等しい。
耐張ラインクランプ本体1は、スチールアンカー2の外周面上に被せて設置するため、中空管5の長さが中空ブラインドパイプ221の長さより長ければ、中空管5の一部分は中空ブラインドパイプ221外に露出し、耐張ラインクランプ本体の圧着時に、一部が中空管5を圧迫し、これでは導線と耐張ラインクランプ本体1の間の導電効果に影響を与えてしまう。
しかも、耐張ラインクランプ本体1の握力効果に影響を与える。
好ましくは、スチールアンカー2の硬度も中ぐらいがよく、スチールアンカー2の硬度が大きすぎれば、圧着しにくいばかりか、握力も不十分となる。
しかも、圧着時の応力が不均一なら導線は容易に損壊し、スチールアンカー2の硬度が小さすぎれば、圧着後の握力が不安定となり、容易に緩み、隠れた危険をもたらしてしまう。
上述の中空ブラインドパイプ221の、実心部222から離れた端部外周面上には、第一くさび形面2211を設置する。
中空ブラインドパイプ221の端口外径は、中空ブラインドパイプ221の最大外径より小さい。
中空ブラインドパイプ221上の第一くさび形面2211の設置により、中空ブラインドパイプ221の端部が、長期間の使用で震動を受けることで、圧着後の応力が集中して断裂することを回避でき、スチールアンカー2の使用寿命の延長に有利である。
上述の実心部222の外周面上には、間隔を開けて分布する環状槽2221を設置し、中空ブラインドパイプ221の外径は、環状槽2221の内径に等しい。
環状槽2221の設置により、耐張ラインクランプ本体1は、圧着時に、スチールアンカー2とさらに良く一体に圧着される。
耐張ラインクランプ本体1の内壁と環状槽2221の外周面は接触接続し、圧力の作用により、耐張ラインクランプ本体1の内壁は変形して環状槽2221内に入り、連接固定の安定性を高めると同時に、外部水分や湿気の進入を効果的に防止でき、密封性能を高めることができる。
上述の中空管5両端端口の外壁から内壁までは、外へと突出する弧状過渡連接で、第一くさび形面2211端口の外壁から内壁までは、外へと突出する弧状過渡連接で、耐張ラインクランプ本体1両端端口の外壁から内壁までは外へと突出する弧状過渡連接である。
撚式炭素繊維複合芯の一端は、中空管5内に進入し、中空管5と撚式炭素繊維複合芯は、干渉対応で、或いは中空管5の直径は、撚式炭素繊維複合芯の直径よりやや大きいため、組み立て時には、撚式炭素繊維複合芯と中空管5の端口位置は摩擦を生じ、そのため中空管5の端口は、外へと突出する弧状に変えて設置される。
端口と撚式炭素繊維複合芯の間の摩擦を減らせば、撚式炭素繊維複合芯は、さらに容易に中空管5内に挿入でき、撚式炭素繊維複合芯の損壊を回避できる。
上述のディバージョンプレート3と耐張ラインクランプ本体1垂直連接し、ディバージョンプレート3の反対端には、2個の挟板31を設置する。
2個の挟板31の間には、挟槽32を形成する。
挟槽32槽底位置には、細長形凹槽321を設置する。
ディバージョンラインクランプ4の一端は、挟槽32内の平板部41に位置し、反対端は中空管42である。
平板部41の幅は、挟槽32の幅に等しく、平板部41は、締結ユニットを通して、2個の挟板31と固定連接する。
ディバージョンプレート3の挟槽32とディバージョンラインクランプ4の接触は両面接触で、従来の単接触面ディバージョンと比較すると、接触面を拡大できる。
こうして載流量を拡大し、さらに高い載流量の要求にも応えることができる。
また、両面接触により、ディバージョンプレート3とディバージョンラインクランプ4の連接の安定性を高めることもできる。
ディバージョンプレート3上に開設される細長形凹槽321は、使用の過程において、それ自身の弾性を利用し、両側挟板31位置に対する“微調整”を実現し、取付けと取り外しに便利で、本考案は構造が簡単で、実用的で信頼性が高い。
上述の締結ユニットは、ボルトとナットを有する。
平板部41と2個の挟板31上には、相互に対応する螺合固定孔311を設置し、ボルトの一端は、フラットワッシャー、スプリングワッシャー、螺合固定孔311を順番に通過し、ナットネジヤマと連接する。
フラットワッシャーの設置により、挟板31上の圧力を受ける面の圧応力を減らし、挟板31の表面を保護し、摩擦を減らし、漏れを防止し、隔離し、緩みを防止し、或いは圧力分散等の効果を達成できる。
スプリングワッシャーの設置により、ナットの緩みを防止し、これによりディバージョンプレート3とディバージョンラインクランプ4の連接は、さらに堅固となる。
上述の耐張ラインクランプ本体1はアルミニウム材料により製造され、耐張ラインクランプ本体1の末端外周面上には、第二くさび形面13を設置し、耐張ラインクランプ本体1末端端口の外径は、耐張ラインクランプ本体1の最大外径より小さい。
耐張ラインクランプ本体1上の第二くさび形面13の設置により、耐張ラインクランプ本体1の端部が、長期の使用における震動過程で、圧着後の応力集中により断裂することを回避でき、耐張ラインクランプ本体1の使用寿命延長に有利である。
前述した本考案の実施形態は本考案を限定するものではなく、よって、本考案により保護される範囲は後述される実用新案登録請求の範囲を基準とする。
1 耐張ラインクランプ本体、
11 ストレートロッドセクション、
12 圧着セクション、
13 第二くさび形面、
2 スチールアンカー、
21 ハンギングリング、
22 アンカーロッド、
221 中空ブラインドパイプ、
222 実心部、
2211 第一くさび形面、
2221 環状槽、
3 ディバージョンプレート、
31 挟板、
311 螺合固定孔、
32 挟槽、
321 細長形凹槽、
4 ディバージョンラインクランプ、
41 平板部、
42 中空管、
5 中空管。


Claims (9)

  1. 炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプであって、耐張ラインクランプ本体、スチールアンカー、ディバージョンプレート、ディバージョンラインクランプを有し、
    前記耐張ラインクランプ本体は、中空管状に形成し、
    前記スチールアンカーは、ハンギングリングとアンカーロッドを有し、アンカーロッドは、前記耐張ラインクランプ本体の端部内に通して設置され、
    前記耐張ラインクランプ本体は、ストレートロッドセクションと圧着セクションを有し、アンカーロッドの一端は中空ブラインドパイプで、反対端は実心部で、中空ブラインドパイプは、耐張ラインクランプ本体のストレートロッドセクション内に位置し、実心部は、耐張ラインクランプ本体の圧着セクション内に位置し、実心部とハンギングリングとは、連接し、ディバージョンプレートの一端は、耐張ラインクランプ本体のストレートロッドセクション上に固定され、反対端は、ディバージョンラインクランプと連接し、前記アンカーロッドの中空ブラインドパイプ内には、硬度が炭素繊維複合芯の硬度より小さい中空管を設置することを特徴とする炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプ。
  2. 前記中空管はアルミニウム材料により製造され、中空管の硬度はHB23-HB25で、
    前記中空管の外径は、中空ブラインドパイプの内径と等しいか小さく、中空管の長さは、中空ブラインドパイプの長さと等しいか短く、
    前記スチールアンカーの硬度はHB120-HB137であることを特徴とする請求項1に記載の炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプ。
  3. 前記中空管内には、撚式炭素繊維複合芯を通して設置し、前記撚式炭素繊維複合芯は、七本或いは十九本の炭素繊維複合芯を撚製して形成することを特徴とする請求項1或いは2に記載の炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプ。
  4. 前記中空ブラインドパイプの、実心部から離れた端部外周面上には、第一くさび形面を設置し、中空ブラインドパイプの端口外径は、中空ブラインドパイプの最大外径より小さいことを特徴とする請求項1或いは2に記載の炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプ。
  5. 前記実心部の外周面上には、間隔を開けて分布する環状槽を設置し、中空ブラインドパイプの外径は、環状槽の内径に等しいことを特徴とする請求項4に記載の炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプ。
  6. 前記中空管両端端口の外壁から内壁までは、外へと突出する弧状過渡連接で、
    前記第一くさび形面端口の外壁から内壁までは、外へと突出する弧状過渡連接で、
    前記耐張ラインクランプ本体両端端口の外壁から内壁までは外へと突出する弧状過渡連接であることを特徴とする請求項4に記載の炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプ。
  7. 前記ディバージョンプレートと耐張ラインクランプ本体は、垂直連接し、ディバージョンプレートの反対端には、2個の挟板を設置し、前記2個の挟板の間には、挟槽を形成し、挟槽槽底位置には、細長形凹槽を設置し、前記ディバージョンラインクランプの一端は、挟槽内の平板部に位置し、反対端は中空管で、前記平板部の幅は、挟槽の幅に等しく、平板部は、締結ユニットを通して、前記2個の挟板と固定連接することを特徴とする請求項6に記載の炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプ。
  8. 前記締結ユニットは、ボルトとナットを有し、平板部と前記2個の挟板上には、相互に対応する螺合固定孔を設置し、ボルトの一端は順番にフラットワッシャー、スプリングワッシャー、螺合固定孔を通過し、ナットネジヤマと連接することを特徴とする請求項7に記載の炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプ。
  9. 前記耐張ラインクランプ本体はアルミニウム材料により製造され、耐張ラインクランプ本体の末端外周面上には、第二くさび形面を設置し、耐張ラインクランプ本体末端端口の外径は、耐張ラインクランプ本体の最大外径より小さいことを特徴とする請求項4に記載の炭素繊維複合芯用耐張ラインクランプ。
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