JP3221168U - カラーボックス用引き出し - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量かつ強度を確保し易い厚紙を用い、既成のカラーボックスの強度を変更する必要なく、使用勝手に優れたカラーボックス用引き出しとすることができるカラーボックス用引き出しを提供すること。【解決手段】 カラーボックスに区画形成された開口棚部内に配置されるカラーボックス用引き出しであって、厚紙製であって全体直方体箱状に形成され、収納時には前記開口棚部を閉塞するように配置される引出本体を備え、前記引出本体の前面部には把手部と兼用の空気穴が形成されている。【選択図】図1
Description
本考案は、カラーボックスの開口棚部に装着されるカラーボックス用引き出しに関する。
従来から、上下方向の複数段に区画形成された開口棚部を有する、いわゆるカラーボックスが販売されている。
このような従来のカラーボックスにあっては、一般に、軽量、安価をコンセプトとして販売されていることから、開口棚部を形成する仕切板も固定されているものが多い。一方、開口側面の片側若しくは両側をヒンジ結合した観音開き式の扉を有するものも商品として存在する。
一方、従来、複数段の収納棚部内に挿入配置される引き出しを設けた多用途収納棚も存在するが、このような多用途収納棚は、現在販売されているいわゆるカラーボックスとは異なり、家具としてのより確固とした体裁を有するものである(例えば、特許文献1等参照)。
したがって、このような、現在広く行きわたっているカラーボックスにおいて、開口棚部に引き出しを装着して、収納物を引き出し内に収納して外部から視認できないように収納整理して使用し、カラーボックスの使用品質を向上させたい、という要請が一般需要者の中に広く存在している。
しかしながら、カラーボックスは、合板により形成されているものが殆どであることから、外観品質の観点から同一材料である合板により引き出しを構成した場合、引き出し本体に所定の重量が発生してしまうことから、カラーボックス本体の構造上の耐久性を強化しなければならないという事情も生じることとなり、結果的に、製造コストが上昇してしまうこととなる。
本考案の課題は、上述のような課題を解決するために、軽量かつ強度を確保し易い厚紙を用い、既存のカラーボックスに対して容易に装着することができるカラーボックス用引き出しを提供することにある。
本考案に係るカラーボックス用引き出しは、上記課題解決のため、 カラーボックスに区画形成された開口棚部内に配置されるカラーボックス用引き出しであって、厚紙製であって全体直方体箱状に形成され、収納時には前記開口棚部を閉塞するように配置される引出本体を備え、前記引出本体の前面部には把手部と兼用の空気穴が形成されていることを特徴とする。
本考案に係るカラーボックス用引き出しは、厚紙製であって全体直方体箱状に形成され、収納時には前記開口棚部を閉塞するように配置される引出本体を備えている。この場合、厚紙は軽量かつ強度を確保し易い素材、構成であることが望ましい。そして、カラーボックス用引き出しは、カラーボックスに設けられた複数の開口棚部のうち、少なくとも任意の1段に対して開口棚部の大きさに最大限に適合しつつ、引き出し・押し入れ操作(以下、「移動操作」と称する)可能に配置されるものである。
この際、開口棚部の内周面とカラーボックス用引き出しの外周面との間は密閉性が高くなることから、カラーボックス用引き出しの移動操作の際には、棚部内の空気の圧縮及び吸引が行われ、スムーズな移動操作が行われなくなる可能性がある。
そこで、カラーボックス用引き出しの移動操作の際には、把手部を兼用した空気穴から外気の吸気(引き出し時)並びに内気の排気(押し入れ時)を移動操作に連動して行うことで、空気の圧縮及び吸引による移動抵抗を緩和させるように構成されている。
請求項2記載の考案は、前記引出本体は、前記開口棚部の内寸及び内部形状と同一の外寸及び外部形状を有すると共に組み立て可能に形成され、前記前面部を含む四面の外周面部と、前記外周面部の各底縁部に折り曲げ可能に設けられた分割底部の組み付けにより構成される底面部と、前記外周面部の各上縁部に折り返し可能に設けられた内周面部と、前記前面部に対応する前記外周面部及び前記内周面部に設けられて、前記内周面部を内側に折り返したときに前記空気抜け穴を構成するように同軸上に位置する穴部とを備えるものである。
したがって、本件考案に係るカラーボックス用引き出しにあっては、カラーボックスへの装着時には、開口棚部の内部の空隙全体を占めるように、開口棚部内に密着して配置される。
また、販売時等の装着前におけるコンパクトな折り畳み状態から、外周面部の下縁部に設けた分割底部の折り曲げ並びに外周面部の上縁部に設けた内周面部の折り返しだけで内外2層の周面構造の、所定の強度を有する箱形状に組み立てることができる。
請求項3記載の考案は、前記引出本体の前記底面部には、板状の内底面部が着脱可能に設けられ、前記内底面部の周縁部並びに前記内周面部の折り返し後の低縁部には、互いに係合可能な雌雄の異なる1つ以上の凹部又は凸部の少なくとも何れか一方が設けられているものである。
したがって、上方の開口部分から板状の内底面部を挿入し、内周面部との間で、雌雄の異なる凹部と凸部とを係合させることにより、底面部は内外2層構造として形成されている。
請求項4記載の考案は、前記外周面部の外表面部、前記内周面部の折り返し後の内表面部、及び、前記内底面部の内表面部には、前記開口棚部の表面柄と同じ装飾が施されているものである。
したがって、カラーボックス用引き出しを引き出す前においては外観上において一体感のある装飾性を確保することができ、カラーボックス用引き出しを引き出した中途状態においても一体感のある装飾性を確保することができる。
請求項5記載の考案は、前記前面部は、前記外周面部と前記内周面部との間に位置するように、内側に巻き込むように折り返し可能な1つ以上の内方面部を備えるものである。
したがって、前面部においては、外周面部に対して1つ以上の内方面部を1つ以上の巻き込むように折り返しつつ、外周面部の上縁部に連なる内周面部を折り返すことで多層構造を構成する。
請求項6記載の考案は、前記前面部は、前記外周面部と前記内周面部との間に配置され、かつ、前記内周面部を折り返した際の前記外周面部又は前記内周面部の一方の対向面に接着固定された内方面部を備えるものである。
したがって、前面部においては、外周面部又は内周面部に対して1つ以上の内方面部が接着固定された多層構造を構成する。
請求項7記載の考案にあっては、前記引出本体の少なくとも外表面部には防水加工が施されていることを特徴とする。
本考案によれば、現在、一般の需要者に広く使用されている、いわゆるカラーボックスの開口棚部に装着可能な引き出しを提供することができるため、需要者の、カラーボックスにおいて手軽に収納物を外部から見えない状態で収納しカラーボックスの使用品質を向上させたい、という要請に確実に応えることができる。
また、本考案に係るカラーボックス用引き出しは厚紙製であることから、引出本体の重量が小さく、合板等のカラーボックス本体の素材と同一の素材により引き出しを構成した場合に比してカラーボックスに対して重量により与える影響は非常に少ないことから、カラーボックスの強度、耐久性を低下させる事態もない。
さらに、本考案にあっては、引き出しが開口棚部の空隙を閉塞するように配置されるように構成されていることから、カラーボックス用引き出しの移動操作の際に開口棚部内の空気の圧縮、吸引作用が生じ、引き出しの移動操作の際に抵抗を生じ、操作に困難を生ずる可能性もありうるが、本考案にあっては、把手部を兼用した空気穴から外気の吸気(引き出し時)並びに内気の排気(押し入れ時)を移動操作に連動して行うことで、開口棚部内の空気による抵抗を緩和することができる。
その結果、本考案にあっては、軽量かつ強度を確保し易い厚紙を用い、既成のカラーボックス本体の強度を増加する等の方策を講じるような必要もなく、カラーボックスの製造コストをも上昇させることなく、需要者の要請に応じ、かつ使用勝手に優れたカラーボックス用引き出しを提供することができる。
請求項2記載の考案にあっては、本考案に係る引き出しのカラーボックスへの装着前においては、折り畳まれた状態を形成することができ、装着時に組み立てた際には、外周面部の下縁部に設けた分割底部の折り曲げ、並びに外周面部の上縁部に設けた内周面部の折り返しを行うのみで上方が開口した箱状に組み立てて、内外2層の周面構造を形成することができることから、販売時等の装着前の状態においては、例えば、折り畳まれた平面状態等のコンパクトな状態を形成することができると共に、装着時の組み立て状態においては、内外2層の周面構造を形成して、引き出しとしての所定の強度を確保することができる。
請求項3記載の考案にあっては、上方の開口部分から板状の内底面部を挿入し、雌雄の異なる凹部と凸部とを係合させることにより、容易に取り外すことができないように構成された内外2層構造の底面部とすることができ、厚紙製でありながら使用に耐える十分な強度を確保することが可能となる。
請求項4記載の考案にあっては、前記内周面部の折り返し後の内表面部、及び、前記内底面部の内表面部には、前記開口棚部の表面柄と同じ装飾が施されていることにより、カラーボックス用引き出しを引き出す前においては外観上の見掛けにおいて一体感のある装飾性を確保しつつ、カラーボックス用引き出しを引き出した中途状態においても一体感のある装飾性を確保することができる。
請求項5記載の考案にあっては、前面部においては、外周面部に対して1つ以上の内方面部を1つ以上の巻き込むように折り返しつつ、外周面部の上縁部に連なる内周面部を折り返すことで多層構造を構成するとすることにより、ユーザーの手による引き出しの引出操作又は押し入れ操作に伴い最も強度を必要とする前面部の強度を確保することができる。
請求項6記載の考案にあっては、前面部においては、内周面部を折り返した際の外周面部又は内周面部の一方の対向面に内方面部が接着固定されていることから、強固な多層構造を構成することができ、ユーザーの手による引き出しの引出操作又は押し入れ操作に伴い最も強度を必要とする前面部の強度を確保することができる。
請求項7記載の考案にあっては、前記引出本体の外表面部には防水加工が施されていることから、使用上の品質を向上させることができる。この場合、本考案に係るカラーボックス用引き出しは、厚紙製であることから、PPコーティング等の防水加工を容易に施すことが可能である。
次に、本考案に係る一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るカラーボックス用引き出し10にあっては、カラーボックス1の区画形成された複数の開口棚部2内に配置され、厚紙製であって全体直方体箱状に形成され、収納時には前記開口棚部2を閉塞するように配置される引出本体11を備えている。また、引出本体11の前面部12には把手部と兼用の空気穴16が形成されている。
カラーボックス用引き出し10は、カラーボックス1の上下に隣接する複数段(図示例では、同一の高さ寸法の3段)に区画された開口棚部2の1段に対して1つを装着することができる。なお、図示例のように、3段のうちの2段に配置することもでき、もしくは、3段の全て、或いは、任意の1段に配置することもでき、使用者等の嗜好により適宜の使用例が可能である。
本実施の形態にあっては、カラーボックス用引き出し10を構成する引出本体11は、開口棚部2の内寸及び内部形状と同一の外寸及び外部形状を有しており、組み立て可能に形成されている。
また、本実施の形態にあっては、図1及び図2に示すように、引き出し10の外周面部13の外表面部、内周面部15の折り返し後の内表面部、及び、内底面部17の内表面部には、カラーボックス1本体の表面柄と同じ装飾、及び同一の着色が施されている。そして、前面部12の中央部には、把手部と兼用の空気穴16が形成されている。
カラーボックス用引き出し10の具体的構成は、図2に示すように、引出本体11は、組み立て可能に形成され、非使用時(例えば、販売時)には平面状であって、折り畳み可能な展開形状に構成されている。
即ち、前面部12を含む四面の外周面部13A,13B,13C,13Dと、外周面部13A,13B,13C,13Dの各底縁部に折り曲げ可能に設けられた分割底部14A,14B,14C,14Dの組み付けにより構成される底面部14と、外周面部13A,13B,13C,13Dの各上縁部に折り返し可能に設けられた内周面部15A,15B,15C,15Dと、前面部12を形成する外周面部13A及び内周面部15Aに設けられて、内周面部15Aを内側に折り返したときに空気穴16を構成するように同軸上に位置する穴部16A,16Bと、を備える。
外周面部13A,13Cと内周面部15A,15B,15C,15D、及び内方面部18は、組み立て時に折り返して引出本体11の周面部を形成するものであることから、同一の形状及び同一の大きさ寸法に形成されている。また、外周面部13B、13D及び内周面部15B,15Dも同様に組み立て時に折り返して引出本体11の周面部を形成するものであることから、同一の形状及び同一の大きさ寸法に形成されている。
また、前面部12においては、外周面部13Aと内周面部15Aとの間に位置するように、内側に巻き込むように折り返し可能な内方面部18を備えている。この内方面部18は内周面部15Aの前端部から折り畳み可能に延設されており、組み立て時には、折り畳まれて外周面部13Aと内周面部15Aとの間に介在して配置される。
したがって、本実施の形態にあっては、内方面部18が設けられていることから、使用者等の引き出し・押し入れ操作によって荷重を受けるため、前面部12においては、外周面部13A,13B,13C,13Dに対して1つ以上の内方面部18を巻き込むように折り返しつつ、外周面部13Aの上縁部に連なる内周面部15Aを折り返すことで、前面部12を三層構造により構成することができ、使用者等によるカラーボックス用引き出し10の、繰り返される押し入れ及び引き出しの操作に、カラーボックス用引き出し10の前面部12が耐えうるように構成されている。
また、引出本体11の底面部14には、引出本体11とは別部材として形成され、底面部14と同一の形状の板状の内底面部17が着脱可能に配設される。
なお、内底面部17の大きさ寸法は、内周面部15として厚さを有する内周面部15A,15B,15C,15Dが折り返されることから、その厚さを考慮した分だけ底面部14よりも小さくされている。
即ち、分割底部14A,14B,14C,14Dの個別の折り曲げによる組み付けられた後であって、内周面部15A,15B,15C,15Dが折り返される前に、上方から内底面部17を挿入して載置固定することにより底面部14が形成されるものである。したがって、底面部14は二層構造として形成されている。
この場合、内底面部17の周縁部並びに内周面部15A,15B,15C,15Dの折り返し後の低縁部には、図3に示すように、互いに係合可能な雌雄の異なる係合部19が設けられている。
本実施の形態では、係合部19は、互いに係合可能となるように、1つ以上の凹部19Aが内底面部17に設けられると共に、内周面部15(15a、15b、15c、15d)に凸部19Bが設けられている。
内底面部17は、先に組み付けられたうえで、内周面部15A,15B,15C,15Dが折り返されることから、内周面部15A,15B,15C,15Dの厚みを考慮した分だけ内周面部15の平断面積よりも小さい面積として形成されている。
本実の形態にあっては、内底面部17には各長辺部において3カ所、短片部において2カ所の凹部19Aが形成されると共に、内周面部15A,15B,15C,15Dの折り返し後の低縁部には、上記各凹部19Aに対応する部位に凸部19Bが夫々設けられ、全体として10カ所に凸部19bが設けられている。
したがって、上方の開口部分から板状の内底面部17を挿入し、雌雄の異なる凹部19Aと凸部19Bとを係合させることにより、内底面部17の脱落や内周面部15の折り返しの戻りを抑制することができる。
それと共に、凹部19Aと凸部19Bとが係合することにより、内底面部17が前面部12としての外周面部13及び内周面部15のストッパーとしても機能し、引出本体11の剛性の向上に大きく寄与する。
その結果、本実施の形態に係るカラーボックス用引き出し10は、厚紙製ではあるが、全体として所定の強度を有することから、内部に所望の収納物を収納して、問題なくカラーボックス用引き出しとして、引き出し又は押し入れ動作を行って経年的に使用することが可能となる。
なお、以下の説明においては、外周面部13A,13B,13C,13D及び内周面部15A,15B,15C,15Dは、特に位置を特定しない場合には、外周面部13及び内周面部15と総称する。
本実施の形態において、カラーボックス用引き出し10は、上方に開口した箱状に形成され、外寸は開口棚部2の内寸と同一であって、直方体状の空隙である内部形状と同一の直方体の外部形状を有して形成され、開口棚部2の内周面部とカラーボックス用引き出し10の外周面部との間は密着性が高いことから、引き出し・押し入れ操作の際に空気の流通が低下し、スムーズな移動操作が行われなくなる可能性がある。
そこで、カラーボックス用引き出し10の移動操作時には、把手部を兼用した空気穴16から外気の吸気(引き出し時)並びに内気の排気(押し入れ時)を行うように構成されていることから、使用者等は引き出し時には、空気穴16に指を掛けてカラーボックス用引き出し10を引き出し、また、押し入れ時には空気穴16を塞ぐことなく解放した状態のまま押し入れ操作することにより、移動抵抗を緩和してスムーズに引き出しの移動操作を行うことが可能となる。
このように、カラーボックス用引き出し10は、販売時等の、組み立て前におけるコンパクトな平面状の折り畳み状態から、外周面部13A,13B,13C,13Dの下縁部に設けた分割底部14A,14B,14C,14Dの折り曲げ並びに外周面部13A,13B,13C,13Dの上縁部に設けた内周面部15A,15B,15C,15Dの折り返しだけで箱状に組み立てることにより内外2層の周面構造の所定強度を有する引き出しを容易に構成することができる。
また、引出本体11の底面部14は、板状の内底面部17が着脱可能に配設固定されることにより2層構造として形成され、内底面部17の周縁部並びに内周面部15A,15B,15C,15Dの折り返し後の低縁部には、図3に示すように、互いに係合可能な雌雄の異なる1つ以上の凹部19A又は凸部19Bの少なくとも何れか一方が設けられている。
したがって、内底面部17を挿入して雌雄の異なる凹部19Aと凸部19Bとを係合させることにより、内底面部17の脱落や内周面部15の折り返しの戻りを抑制することができ、かつ同時に、カラーボックス用引き出し10全体の剛性を、より確実に確保することができる。
さらに、外周面部13の外表面部、内周面部15の折り返し後の内表面部、及び、内底面部17の内表面部には、開口棚部2の表面柄と同じ装飾が施されているため、カラーボックス用引き出し10を引き出す前においては外観上において一体感のある装飾性を確保しつつ、カラーボックス用引き出し10を引き出した中途状態においても一体感のある装飾性を確保し、カラーボックスの外観品質をより向上させることができる。
ところで、上記実施の形態では、内方面部18が内周面部15Aの先端部に延設されて一体形成され、組み立て時には内方面部18を内周面部15Aに重ねて巻き込んで折り返すように構成した場合を例に説明したが、内方面部は内周面部15から分離して形成され内周面部に接着固定されるように構成されていてもよい。
図4は、内方面部28が内周面部15から分離して形成され、内周面部に接着固定されるように構成された場合を示す他の実施の形態である。
なお、前記実施の形態と構成的に同一の部材には同一の符号を付してその具体的な説明を省略し、前記実施の形態における前面部12と構成的に異なる前面部22について、説明する。
本実施の形態にあっては、前面部22においては、外周面部23Aと内周面部25Aとの間に配置され、かつ、内周面部25Aを折り返した際の外周面部23A又は内周面部25Aの一方の対向面に接着固定された内方面部28は、前記実施の形態における場合とは異なり、内周面部15Aの端縁部から一体に延設されて形成されておらず、別体の板材として形成されている。
内方面部28を形成する板材は外周面部23Aと同一の素材であって、略同一の形状及び長さ寸法に形成されており、また、内周面部25Aの内側に配設された場合に、外周面部23Aに開設された穴部26A及び内側面部25Aに開設された穴部26Bと貫通した状態となる部位に穴部26Cが同一径で開設され、これにより、把手部として兼用される空気穴16が構成されている。
内方面部28は、組み立て時には、少なくとも外周面部13が組みあがった時点では、前面部22を構成する外周面部23Aの内側面部に配置されて、内周面部25Aが折り返される以前に、接着剤等により外周面部23Aの内側面部に貼着固定されるものである。その後、内周面部25Aが折り返されることにより前面部22が形成される。
なお、内方面部28は、図示の便宜上、図4(c)の組み立て手順において外周面部23Aの内側面部に配置されるように示しているが、実際には、販売前(購入後の組み立て前)に、予め外周面部23Aの内側面部、若しくは、内周面部25Aの内側面部に接着剤等により貼着固定されているのが望ましい。
この際、把手部を兼用する空気穴16の外側から使用者等が指を挿入し、ボックス内側に指を引っ掛けた状態でカラーボックス用引き出し10の引き出し操作をするため、穴部26Bの周辺の内周面部25Aに対して引き出し操作荷重が集中して掛かり易い。
そこで、内方面部28は、内周面部25Aに貼り付けていれば、面部間に空間が存在しない密着した2層構造によって強度を確保することができ、特に、カラーボックス用引き出し10を引き出す際の引き出し操作荷重に対する耐久性を確保し易くすることができる。
このように、本実施の形態にあっては、内方面部28が設けられていることから、使用者等の引き出し・押し入れ操作によって発生する荷重に耐えうるように、前面部22においては、外周面部23A(若しくは、内周面部25A)に対して内方面部28を接着固定することにより、前面部22を三層構造以上に構成することができる。
なお、本実施の形態にあっては、内方面部28が一枚の板材により構成されている場合を例に説明したが、本実施の形態に限定されず、複数枚であってもよい。
なお、本実施の形態にあっては、内方面部28が一枚の板材により構成されている場合を例に説明したが、本実施の形態に限定されず、複数枚であってもよい。
なお、装飾並びに防水加工は、外観品質上や機能上の観点から、外表面部にのみを対象としてもよいし、外表面部と内表面部との両方を対象としてもよい。
また、防水処理は、PPコーティング等の表面処理のほか、透明シートの貼り付け等でもよい。
また、本実施の形態に係るカラーボックス用引き出しは、カラーボックス用引き出しが、カラーボックスとセットで販売されるが、別売りとされるか否か、は限定されるものではない。
この際、例えば、カラーボックスとセットで販売される場合には、カラーボックスの内外の装飾とカラーボックス用引き出しの内外の装飾とを同一とすれば、よりセット感(一体感)を具備させることができるし、あえて異なる装飾とすることも可能である。
また、カラーボックスとは独立した商品としてカラーボックス用引き出しとして販売する場合には、例えば、カラーボックスの品番や型番に対応したサイズとして販売するとともに、カラーボックスと同じ装飾とする場合のほか、例えば、パステル調の色合い等のようにカラーボックスとは全く異なる装飾として、段数ごとに装飾を異ならせて使用するなど、使用者等の趣味嗜好に応じたものとすることも可能である。
以上説明したように、本発明に係るカラーボックス用引き出しはカラーボックスの開口棚部に装着されるカラーボックス用引き出し全般に有用である。
1 カラーボックス
2 開口棚部
10 カラーボックス用引き出し
11 引出本体
12 前面部
13 外周面部
14 底面部
15 内周面部
16 空気穴
16A 穴部
16B 穴部
16C 穴部
17 内底面部
18 内方面部
19 係合部
22 前面部
28 内方面部
2 開口棚部
10 カラーボックス用引き出し
11 引出本体
12 前面部
13 外周面部
14 底面部
15 内周面部
16 空気穴
16A 穴部
16B 穴部
16C 穴部
17 内底面部
18 内方面部
19 係合部
22 前面部
28 内方面部
Claims (7)
- カラーボックスに区画形成された開口棚部内に配置されるカラーボックス用引き出しであって、
厚紙製であって全体直方体箱状に形成され、収納時には前記開口棚部を閉塞するように配置される引出本体を備え、
前記引出本体の前面部には把手部と兼用の空気穴が形成されていることを特徴とするカラーボックス用引き出し。 - 前記引出本体は、前記開口棚部の内寸及び内部形状と同一の外寸及び外部形状を有すると共に組み立て可能に形成され、
前記前面部を含む四面の外周面部と、前記外周面部の各底縁部に折り曲げ可能に設けられた分割底部の組み付けにより構成される底面部と、前記外周面部の各上縁部に折り返し可能に設けられた内周面部と、前記前面部を形成する前記外周面部及び前記内周面部に設けられて、前記内周面部を内側に折り返したときに前記空気穴を構成するように同軸上に位置する穴部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のカラーボックス用引き出し。 - 前記引出本体の前記底面部には、別体の板状の内底面部が着脱可能に設けられ、前記内底面部の周縁部並びに前記内周面部の折り返し後の低縁部には、互いに係合可能な雌雄の異なる係合部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のカラーボックス用引き出し。
- 前記外周面部の外表面部、前記内周面部の折り返し後の内表面部、及び、前記内底面部の内表面部には、カラーボックス本体の表面柄と同じ装飾が施されていることを特徴とする請求項3に記載のカラーボックス用引き出し。
- 前記前面部は、前記外周面部と前記内周面部との間に配置され、内側に巻き込むように折り返し可能な内方面部を備えることを特徴とする請求項4に記載のカラーボックス用引き出し。
- 前記前面部は、前記外周面部と前記内周面部との間に配置され、かつ、前記内周面部を折り返した際の前記外周面部又は前記内周面部の一方の対向面に接着固定された内方面部を備えることを特徴とする請求項4に記載のカラーボックス用引き出し。
- 前記引出本体の少なくとも外表面部には防水加工が施されていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載のカラーボックス用引き出し。
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2019
- 2019-02-19 JP JP2019000552U patent/JP3221168U/ja not_active Expired - Fee Related
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Date | Code | Title | Description |
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A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20190315 |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3221168 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
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