JP3220943U - 壁掛けフック - Google Patents
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Abstract
【課題】対象物を引っ掛けることができるという実用的な利便性を満たすものでありながら、ユーザの遊び心も満足させ得ることが可能な壁掛けフックを提供する。
【解決手段】壁面Wへの被取付部11を有するベース1と、ベース1に対して傾動可能な傾動体2と、ベース1及び傾動体2を相互に接続する枢支軸3と、傾動体2をベース1に対して枢支軸3を中心に所定方向に付勢するバネとを備え、傾動体2は、ベース1との間に壁面Wから離間する方向であって且つ上方に開放された谷状の有底開放部4を形成する開き位置(O)と、ベース1との間に有底開放部4を形成しない閉じ位置との間で傾動可能なものであり、傾動体2が開き位置(O)にある状態で傾動体2とベース1との間にできる有底開放部4に対象物を引っ掛けて保持可能に構成した。
【選択図】図2
【解決手段】壁面Wへの被取付部11を有するベース1と、ベース1に対して傾動可能な傾動体2と、ベース1及び傾動体2を相互に接続する枢支軸3と、傾動体2をベース1に対して枢支軸3を中心に所定方向に付勢するバネとを備え、傾動体2は、ベース1との間に壁面Wから離間する方向であって且つ上方に開放された谷状の有底開放部4を形成する開き位置(O)と、ベース1との間に有底開放部4を形成しない閉じ位置との間で傾動可能なものであり、傾動体2が開き位置(O)にある状態で傾動体2とベース1との間にできる有底開放部4に対象物を引っ掛けて保持可能に構成した。
【選択図】図2
Description
本考案は、壁面に取り付けた状態で利用可能な壁掛けフックに関するものである。
従来より、壁面に取り付けた状態でフック部に引っ掛けた引っ掛け対象物を保持可能な壁掛けフックが知られている。このような壁掛けフックは、壁面に接触した状態で取り付けられるベースと、ベースに対して壁面から離間する方向に突出するフック部とを備え、フック部に引っ掛け対象物を引っ掛けた状態にあるか否かを問わずフック部の位置や姿勢は常に一定であることが殆どである(例えば特許文献1)。
このような従来の壁掛けフックは、実用的な利便性を満たすものの、無機質なデザインであり、室内装飾やデザイン性、あるいは使うことの楽しみを増やす(遊び心を満足させる)といった面での考慮が十分とは言えないものである。
本考案は、このような点に着目してなされたものであって、主たる目的は、対象物を引っ掛けることができるという実用的な利便性を満たすものでありながら、ユーザの遊び心も満足させ得ることが可能な壁掛けフックを提供することにある。
すなわち、本考案に係る壁掛けフックは、壁面への被取付部を有するベースと、ベースに対して傾動可能な傾動体と、ベース及び傾動体を相互に接続する枢支軸と、傾動体をベースに対して枢支軸を中心に所定方向に付勢するバネとを備え、傾動体が、ベースとの間に壁面から離間する方向であって且つ上方に開放された谷状の有底開放部を形成する開き位置と、ベースとの間に有底開放部を形成しない閉じ位置との間で傾動可能なものであり、有底開放部に対象物を引っ掛けて保持可能に構成していることを特徴としている。
このような壁掛けフックであれば、傾動体を開き位置に位置付けた状態で有底開放部に対象物を引っ掛けて保持することができるため、実用的な利便性が高く、さらに、傾動体が開き位置と閉じ位置との間で傾動する仕掛けや、バネの付勢力によって傾動体が開き位置から閉じ位置に向かって、または閉じ位置から開き位置に向かって自動復帰する仕組みを設けたことによって、ユーザの遊び心も満足させ得ることが可能である。
本考案に係る壁掛けフックとしては、ベースと傾動体との接続パーツである枢支軸を当該壁掛フックの下端部近傍に配置した態様(前者の態様)や、枢支軸を当該壁掛けフックの略中間高さ位置に配置した態様(後者の態様)を挙げることができる。前者の態様であれば、後者の態様と比較して、傾動体を開き位置に位置付けた状態における有底開放部を相対的に広く大きく取ることができ、対象物を引っ掛けやすいという利点がある。また、後者の態様であれば、傾動体の下端部がベースの下端部に当接した状態を開き位置に設定することができ、傾動体を開き位置に安定した状態で維持することが可能であり、この場合、バネの付勢力が傾動体を閉じ位置から開き位置に移動させる付勢力であれば、傾動体を開き位置により一層安定した状態で維持することができる。
本考案において、ベース及び傾動体が、他の物品を模した形状であれば、壁掛けフック全体のデザイン性の向上を図ることができる。例えば、壁掛けフックが握り鮨を模した形状となるように、ベースを米飯に模した形状にし、傾動体を卵焼きや刺身等のネタに模した形状にした態様や、壁掛けフックが洗濯ばさみを模した形状となるように、ベース及び傾動体を2個1組(一対)の留め具に模した形状にした態様を挙げることができる。もちろん、これらの形態に限定されず、動物や乗物等を模した形態であってもよい。
本考案に壁掛けフックの多機能化を実現するには、傾動体を開き位置に位置付けた状態において、傾動体の下端部または下端部近傍に設定した挟持部が、ベースの下端部または下端部近傍に設定した挟持部に当接し、これら挟持部同士の間に第2の対象物を挟持可能に構成すればよい。
本考案によれば、傾動体が開き位置と閉じ位置との間で傾動したり、バネで傾動体が開き位置または閉じ位置の何れかの位置に自動復帰する仕掛けによって、ユーザに遊び心を感じさせることができ、フックとしての実用性のみならず、ギミック性も兼ね備えた壁掛けフックを提供することができる。
以下、本考案の一実施形態(第1実施形態)を、図面を参照して説明する。
第1実施形態に係る壁掛けフックXは、図1等に示すように、壁面Wへの被取付部11を有するベース1と、ベース1に対して傾動可能な傾動体2と、ベース1及び傾動体2を相互に接続する枢支軸3とを備え、傾動体2を図1に示す閉じ位置(C)と、図2に示す開き位置(O)との間で傾動可能なものである。ここで、図1(a)、(b)は傾動体2が閉じ位置(C)にある壁掛けフックX(閉じ状態の壁掛けフックX)を相互に異なる方向から見た全体外観図であり、同図(c)は閉じ状態の壁掛けフックXの側面図である。また、図2(a)は傾動体2が開き位置(O)にある壁掛けフックX(開き状態の壁掛けフックX)の全体外観図であり、同図(b)は開き状態の壁掛けフックXの側面図であり、図3(a)は開き状態の壁掛けフックXの背面図であり、同図(b)は同図(a)のd1−d1線断面図である。
以下の説明では、壁面W側を後方とし、その反対方向を前方とする。したがって、壁掛けフックXは、相対的に後方側(背面側)に配置されるベース1と、相対的に前方側(前面側)に配置される傾動体2とを備えたものである。
ベース1は、前後方向に所定の厚みを有する縦長の直方体状をなし、後方に突出する複数のピンP1によって構成した被取付部11を有する。本実施形態では、ベース1のうち使用状態において壁面Wに接触する背面1B(後向き面)に被取付部11である留め具Pを設けている。留め具Pは、先端がそれぞれ異方向を向く複数本(図示例では3本)のピンP1を備えたものである。本実施形態では、各ピンP1の基端部を共通の頭部P2に固定した留め具Pを適用し(図3(a)参照)、留め具Pのうち頭部P2をベース1の内部に収容し、ピンP1のみをベース1の背面1Bよりも後方に突出させている(図1(b)参照)。また、本実施形態のベース1は、被取付部11として、留め具Pとは別に、水平方向に配置した釘Kも有し、留め具PのピンP1及び釘Kを壁面Wに差し込むことで、壁掛けフックXを例えば石膏ボード等の壁面Wに脱落不能に固定することができる。
傾動体2は、起立姿勢における高さ寸法をベース1よりも大きく設定した縦長のプレート状をなし、下端部に他の部分よりも後方に突出する接続片21を有する。本実施形態では、傾動体2の前向き面2F及び後向き面2Bをフラットな面に設定し、接続片21を後向き面2Bの下端部における左右両サイド近傍に設けている(図2(a)参照)。ベース1の前向き面1Fには、接続片21の挿入を許容する開口部12が形成され、開口部12に挿入した傾動体2の接続片21を、ベース1の下端部において当該ベース1を幅方向に貫通する水平姿勢で配置した枢支軸3に一体回転可能に固定している。
本実施形態では、図1に示すように、傾動体2が起立姿勢となって当該傾動体2の後向き面2B及びベース1の前向き面1Fが相互に接触した状態で対向する閉じ位置(C)と、図2に示すように、傾動体2がベース1に対して枢支軸3回りに所定角度傾斜した姿勢となって当該傾動体2とベース1との間に谷状の有底開放部4を形成する開き位置(O)との間で傾動体2を傾動可能に構成している。傾動体2を開き位置(O)に位置付けた状態で傾動体2とベース1との間に形成される谷状の有底開放部4は、ベース1を取り付けた壁面Wから離間する方向であって且つ上方に開放された領域である。本実施形態では、傾動体2を閉じ位置(C)に位置付けた場合に、傾動体2の後向き面2Bがベース1の前向き面1Fに当接し、傾動体2とベース1との間に有底開放部4が形成されないように設定している。
本実施形態の壁掛けフックXは、傾動体2をベース1に対して枢支軸3を中心に開き位置(O)から閉じ位置(C)に向かう方向に付勢するバネ(図示省略)を備えている。したがって、本実施形態の壁掛けフックXは、傾動体2に対して外力が作用していない状態であれば傾動体2が常に閉じ位置(C)に維持される。そして、本実施形態の壁掛けフックXは、バネの付勢力に抗して傾動体2を閉じ位置(C)から開き位置(O)に向かって傾動させることで、傾動体2とベース1との間に有底開放部4を形成することができる。なお、本実施形態におけるバネは、外部から視認不能または困難な適宜の箇所に設けられている。
本実施形態の壁掛けフックXは、図3(b)に示すように、傾動体2を開き位置(O)にロックするためのロック手段Lを備えている。本実施形態のロック手段Lは、傾動体2のうち接続片21の所定箇所に設けた溝L1と、ベース1のうち枢支軸3が配置される所定位置の近傍に設けた突起L2とを備え、傾動体2を閉じ位置(C)から開き位置(O)に向かって傾動させる過程で溝L1に突起L2が入り込むことで、傾動体2を開き位置(O)に固定するものである。また、本実施形態に係る壁掛けフックXでは、閉じ位置(C)にある傾動体2を開き位置(O)まで傾動させると、傾動体2のうち接続片21の一部が、ベース1に形成した開口部12の開口縁121に当たることによって、傾動体2のそれ以上同一方向へ移動することを規制し、有底開放部4が開き過ぎた空間とならないように設定している。
そして、本実施形態に係る壁掛けフックXは、有底開放部4を利用して適宜の対象物(図示省略)を引っ掛けて保持することができる。なお、本実施形態に係る壁掛けフックXでは、ロック手段Lによって開き位置(O)に固定された傾動体2に対して閉じ位置(C)へ戻す外力(ユーザによる操作力)を付与することで、ロック手段Lによるロック状態(溝L1が突起L2に入り込んでいる状態)が解除され、バネの付勢力によって傾動体2が開き位置(O)から閉じ位置(C)に向かって自動復帰するように設定している。
さらに、本実施形態に係る壁掛けフックXは、ベース1を握り鮨の米飯に模した形態にするとともに、傾動体2を握り鮨のネタ(例えば卵焼き)に模した形態にし、フック全体として握り鮨となる形態を有する。
このように、本実施形態に係る壁掛けフックXによれば、傾動体2を開き位置(O)に位置付けた状態で有底開放部4を利用して対象物を引っ掛けて保持することができ、実用的な利便性が高く、さらに、傾動体2が開き位置(O)と閉じ位置(C)との間で傾動したり、バネの付勢力によって傾動体2が開き位置(O)から閉じ位置(C)に向かって自動復帰する仕掛けを有することによって、ユーザの遊び心も満足させ得ることが可能である。
特に、本実施形態に係る壁掛けフックXは、ベース1と傾動体2との接続パーツである枢支軸3を当該壁掛けフックXの下端部近傍に配置しているため、傾動体2を開き位置(O)に位置付けた状態における有底開放部4を相対的に広く大きく取ることができ、対象物を引っ掛けやすく、使い勝手に優れる。
加えて、本実施形態に係る壁掛けフックXは、全体として握り鮨を模した形状であり、壁掛けフックX全体のデザイン性の向上を図ることができる。特に、鮨ネタの種類に応じて傾動体2の形態を異ならせた複数種類の壁掛けフックX(シリーズ化商品としての壁掛けフックX)であれば、種類の異なる壁掛けフックXを集めたり、好みに応じて飾りたいというユーザの購入意欲を促進させることも期待できる。
次に、本発明の第2実施形態に係る壁掛けフックXについて説明する。
本実施形態に係る壁掛けフックXは、図4乃至図7に示すように、壁面Wへの被取付部11を有するベース1と、ベース1に対して傾動可能な傾動体2と、ベース1及び傾動体2を相互に接続する枢支軸3と、傾動体2をベース1に対して枢支軸3を中心に所定方向に付勢するバネ5とを備えたものである。図4(a)は傾動体2が閉じ位置(C)にある壁掛けフックX(閉じ状態の壁掛けフックX)の全体外観図であり、同図(b)は閉じ状態の壁掛けフックXの側面図である。また、図5(a)は傾動体2が開き位置(O)にある壁掛けフックX(開き状態の壁掛けフックX)の全体外観図であり、同図(b)は開き状態の壁掛けフックXの側面図であり、図6(a)は開き状態の壁掛けフックXの背面図であり、同図(b)は同図(a)のd2−d2線断面図である。図7(a)、(b)はそれぞれ図5(b)のE1領域、図6(b)のE2領域の各拡大図である。
ベース1は、前後方向に所定の厚みを有する縦長の直方体状をなし、後方に突出する複数のピンP1等によって構成した被取付部11を有する。被取付部11は、第1実施形態と同様に、留め具Pと釘Kによって構成されている。
傾動体2は、閉じ位置(C)に位置付けた姿勢(起立姿勢)における高さ寸法がベース1と略同一のプレート状をなし、下端部近傍に他の部分よりも後方に突出する接続片21を有する。本実施形態では、傾動体2の前向き面2F及び後向き面2Bをフラットな面に設定し、接続片21を後向き面2Bの下端部における左右両サイド近傍に設け、ベース1の前向き面1Fに形成した開口部12に挿入した傾動体2の接続片21を、ベース1の下端部において当該ベース1を幅方向に貫通する姿勢で配置した枢支軸3に一体回転可能に固定している。
本実施形態では、図4に示す閉じ位置(C)と、図5及び図6に示す開き位置(O)との間で傾動体2を傾動可能に構成し、傾動体2を開き位置(O)に位置付けた状態で当該傾動体2とベース1との間に谷状の有底開放部4が形成され、傾動体2を閉じ位置(C)に位置付けた場合に、傾動体2の後向き面2Bがベース1の前向き面1Fに当接し、有底開放部4が形成されないように設定している。
本実施形態の壁掛けフックXは、傾動体2をベース1に対して枢支軸3を中心に開き位置(O)から閉じ位置(C)に向かう方向に付勢するバネ5を備え、傾動体2が開き位置(O)にロックされていない状態であれば傾動体2は閉じ位置(C)に維持され、バネ5の付勢力に抗して傾動体2を閉じ位置(C)から開き位置(O)に向かって傾動させることで、傾動体2とベース1との間に谷状の有底開放部4を形成することができる。
第2実施形態に係る壁掛けフックXは、傾動体2を開き位置(O)にロックするためのロック手段Lを備えている。本実施形態のロック手段Lは、図6(b)及び図7(a)に示すように、傾動体2のうち接続片21の所定箇所に設けた突起L2と、ベース1のうち枢支軸3が配置される所定位置の近傍に設けた溝L1とを備え、傾動体2を閉じ位置(C)から開き位置(O)に向かって傾動させる過程で、突起L2が溝L1に係合すること(スナップフィット固定)で、傾動体2を開き位置(O)に固定するものである。また、図5(b)及び図7(b)に示すように、本実施形態に係る壁掛けフックXでは、閉じ位置(C)にある傾動体2を開き位置(O)まで傾動させると、傾動体2のうち接続片21よりも下方の領域に設定した傾斜面23が、ベース1のうち下端部近傍に設けた傾斜面23に当接することによって、傾動体2のそれ以上同一方向へ移動することを規制し、有底開放部4が開き過ぎた空間とならないように設定している。
そして、本実施形態に係る壁掛けフックXは、有底開放部4を利用して対象物を引っ掛けて保持することができ、ロック手段Lによって開き位置(O)に固定された傾動体2に対して閉じ位置(C)へ戻す外力(ユーザによる操作力)を付与することで、ロック手段Lによるロック状態(溝L1が突起L2に係合している状態)が解除され、バネ5の付勢力によって傾動体2が開き位置(O)から閉じ位置(C)に向かって自動復帰するように設定している。
このような第2実施形態に係る壁掛けフックXは、フックとしての実用性のみならず、傾動体2の開閉動作や傾動体2の自動復帰動作といったギミック性も兼ね備え、第1実施形態の壁掛けフックXと略同様の作用効果を奏する。
次に、本発明の第3実施形態に係る壁掛けフックXについて説明する。
本実施形態に係る壁掛けフックXは、図8乃至図10に示すように、全体として洗濯バサミを模した形状をなし、枢支軸3を介して相互に接続された一対の挟持片61,62のうち一方(第1挟持片61)が壁面Wへの被取付部11を有する本発明のベース1であり、他方の挟持片(第2挟持片62)がベース1に対して傾動可能な本発明の傾動体2である。本実施形態に係る壁掛けフックXは、傾動体2を閉じ位置(C)から開き位置(O)に向かう方向に付勢するバネ5を備えている。図8(a)、(b)は傾動体2が開き位置(O)にある壁掛けフックX(開き状態の壁掛けフックX)をそれぞれ異なる方向から見た全体外観図であり、図9(a)、(b)はそれぞれ開き状態の壁掛けフックXの側面図、背面図である。また、図10(a)は図9(b)のd3−d3線断面図であり、図10(b)は傾動体2が閉じ位置(C)にある壁掛けフックX(閉じ状態の壁掛けフックX)の側面図である。
本実施形態におけるベース1の被取付部11は、第1実施形態で述べた留め具Pを高さ方向に2つ並べて構成したものである。
傾動体2は、中間高さ位置近傍に設けた接続片21を、ベース1に形成した開口部12に挿入した状態で、ベース1の中間高さ位置近傍において当該ベース1を幅方向に貫通する姿勢で配置した枢支軸3に一体回転可能に固定している。
本実施形態では、図8、図9及び図10(a)に示す開き位置(O)と、図10(b)に示す閉じ位置(C)との間で傾動体2を傾動可能に構成し、傾動体2を開き位置(O)に位置付けた状態で当該傾動体2とベース1との間に上方且つ前方(壁面Wから離間する方向)に開放された谷状のスペースである有底開放部4が形成され、傾動体2を閉じ位置(C)に位置付けると当該傾動体2とベース1との間に上方且つ後方(壁面Wに近付く方向)に開放された谷状のスペースが形成される。ここで、本発明における有底開放部4は、上方且つ壁面Wから離間する方向に開放された空間であるため、傾動体2を閉じ位置(C)に位置付けた状態で傾動体2とベース1との間に上方且つ壁面Wに近付く方向に開放される谷状のスペースは本発明の「有底開放部」に該当しない。つまり、傾動板2のうち枢支軸3よりも上方の部位が壁面Wから離間する方向に傾斜している姿勢であれば、当該姿勢の傾動板2とベース1の間に本発明の「有底開放部4」が形成される一方、傾動板2のうち枢支軸3よりも上方の部位が壁面Wに近付く方向に傾斜している姿勢であれば、当該姿勢の傾動板2とベース1の間に本発明の「有底開放部4」は形成されないと捉えることができる。
本実施形態の壁掛けフックXは、傾動体2に外力が作用していない状態であればバネ5の付勢力によって傾動体2を開き位置(O)に維持し、バネ5の付勢力に抗して傾動体2を開き位置(O)から閉じ位置(C)に向かって傾動させる操作力を受けることで、傾動体2の上端部が壁面Eに近付く方向に傾動体2が枢支軸3回りに回転し、傾動体2とベース1との間の谷状のスペースが縮小する(図10(b)参照)。
第3実施形態の壁掛けフックXでは、傾動体2が開き位置(O)に位置付けた状態において、傾動体2の下端部近傍に設定した挟持部24が、ベース1の下端部近傍に設定した挟持部14に当接することによって、傾動体2がそれ以上開く方向に傾動することを規制するとともに、傾動体2の挟持部24とベース1の挟持部14との間に第2の対象物として紙等の比較的軽いものを挟持することができる。傾動体2の挟持部24とベース1の挟持部14の面を鋸歯状(ギザギザ)に設定することで、これら挟持部同士による挟持機能を高めることができる。
また、本実施形態の壁掛けフックXでは、傾動体2が開き位置(O)にある状態において枢支軸3よりも下方の領域であって、且つ傾動体2の挟持部24とベース1の挟持部14とが当接している部分よりも上方の両方に、側面視略円形であって且つ前後方向及び上下方向に閉じられた空洞部分7が形成されるように設定している。この空洞部分7は、傾動体2が閉じ位置(C)にある状態では下方に開放される。
このような構成を有する本実施形態に係る壁掛けフックXは、有底開放部4を利用して対象物を引っ掛けて保持することができ、開き位置(O)に固定された傾動体2に対して閉じ位置(C)へ傾動させる外力(ユーザによる操作力)を付与することで傾動体2の挟持部24とベース1の挟持部24との当接状態を解除することができ、さらに、当該ユーザによる操作力(傾動体2に対して閉じ位置(C)へ傾動させる操作力)を解除すると、バネ5による付勢力によって傾動体2が開き位置(O)に向かって自動復帰する。
このような第3実施形態に係る壁掛けフックXは、フックとしての実用性のみならず、傾動体2の開閉動作や傾動体2の開き位置(O)への自動復帰動作といったギミック性も兼ね備え、第1実施形態の壁掛けフックXと略同様の作用効果を奏する。
なお、本考案は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、握り鮨や洗濯ばさみ以外の形態、例えば動物や乗物等を模した形態の壁掛けフックXであってもよい。
壁面は、石膏ボードに限定されず、適宜の素材から形成された壁面であればよく、ベースが有する被取付部も壁面に応じて適宜選択することができる。被取付部として、上述のピンや釘以外に、粘着シート、引っ掛け孔、フック、ネジ等を適用してもよい。
ベースに対する傾動体の傾動角度も適宜変更・選択することができる。傾動板をベースに対して複数の異なる傾斜角度で固定できるように設定しても構わない。傾動板を開き位置または閉じ位置に固定するロック手段の具体的な構成も適宜選択することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…ベース
11…被取付部
2…傾動体
24…挟持部
3…枢支軸
34…挟持部
5…バネ
4…有底開放部
X…壁掛けフック
W…壁面
11…被取付部
2…傾動体
24…挟持部
3…枢支軸
34…挟持部
5…バネ
4…有底開放部
X…壁掛けフック
W…壁面
Claims (5)
- 壁面への被取付部を有するベースと、
前記ベースに対して傾動可能な傾動体と、
前記ベース及び前記傾動体を相互に接続する枢支軸と、
前記傾動体を前記ベースに対して前記枢支軸を中心に所定方向に付勢するバネとを備え、
前記傾動体は、前記ベースとの間に前記壁面から離間する方向であって且つ上方に開放された谷状の有底開放部を形成する開き位置と、前記ベースとの間に前記有底開放部を形成しない閉じ位置との間で傾動可能なものであり、
前記傾動体が前記開き位置にある状態で前記有底開放部に対象物を引っ掛けて保持可能に構成していることを特徴とする壁掛けフック。 - 前記枢支軸を当該壁掛フックの下端部近傍に配置している請求項1に記載の壁掛けフック。
- 前記枢支軸を当該壁掛けフックの略中間高さ位置に配置している請求項1に記載の壁掛けフック。
- 前記ベース及び前記傾動体が、他の物品を模した形状である請求項1乃至3の何れかに記載の壁掛けフック。
- 前記傾動体を前記開き位置に位置付けた状態において、前記傾動体の下端部または下端部近傍に設定した挟持部が、前記ベースの下端部または下端部近傍に設定した挟持部に当接し、これら挟持部同士の間に第2の対象物を挟持可能に構成している請求項1乃至4の何れかに記載の壁掛けフック。
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WO2022087267A1 (en) * | 2020-10-21 | 2022-04-28 | Hangen Innovations, Llc | Device to securely hold and release headgear along with other personal protective equipment |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
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