JP3219788U - プール可動床駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プール可動床駆動装置を、可動床を任意の停止位置に止められるものとし、更に、装置全体の高さも低くしてプールの水深が浅くならないものとし、その上、装置を小型化すると共に、極めて簡単な構造とする。【解決手段】次の4手段よりなるプール可動床駆動装置とする。第1、24ボルト駆動のモータ3と水平方向設置のシャフト4とパンタグラフ5とよりなるジャッキアップ装置1を可動床2下面に固着する。第2、モータはパンタグラフに固定する。第3、パンタグラフの上リンク部52はプレート56にて可動床に固着し、下リンク部53にはプール固定床に固定されない接床プレート57を装着し、モータ側リンク部55はシャフト4の回転は可能で対角線方向の移動不可にシャフトが貫通し、対角のリンク部54はシャフトと螺合して貫通する。第4、リンク部の作動により、上リンク部に固着された可動床の高さを制御する。【選択図】図1
Description
本考案は、既存の固定床のプールを改造することなく、可動床のプールに変更することができるプール可動床駆動装置に関する。詳しくは、正転逆転制御可能な電動駆動のモータと、該モータに連結されて回転させられるスクリューシャフトと、該スクリューシャフトにより伸縮するパンタグラフと、によりなる極めて簡単な構造のジャッキアップ装置をプールの可動床下面に固着してなるプール可動床駆動装置に関するものである。
従来より、プール可動床駆動装置として特許文献1に示されるような装置(特許文献1では昇降式プール装置と称されている。)が提供されていた。該装置は、プールの可動床をジャッキユニットによって支持するもので、シリンダユニットに、流体圧配管から作動流体を所定の状態で供給・排出して、シリンダロッドの伸縮動作により、可動床を上昇下降させるものであった。
該装置のシリンダユニットは、通常、油圧シリンダが用いられていた。油圧シリンダに代表される流体圧シリンダは、油圧ポンプなど大型の装置が必要となり、装置の大型化を招くといった問題があった。また、油圧シリンダは、可動床を、自由に好きな任意の停止位置に止められない。そこで、最上部停止位置以外の途中でも止める場合には、シリンダユニットを多段式シリンダユニットで構成することにより、多段階等での停止位置の制御とする必要がある等、設計が面倒である上、多段階とすると装置のための場所の確保が必要になるといった問題があった。
更に、該装置のジャッキユニットは、可動床側アームと固定床側アームの他にシリンダユニットのためのシリンダアームを必要とする上、ジャッキユニットで可動床を上下動させるための作動流体を供給・排出させる流体圧配管を必要とするものであり、装置が複雑なものとなるといった問題があった。
そこで、本考案は、水中で用いても安全な24ボルトの電動駆動モータに連結されて回転させられるスクリューシャフトと、該スクリューシャフトにより伸縮するパンタグラフとによりなるジャッキアップ装置を利用することにより、可動床を、自由に好きな任意の停止位置に止められるプール可動床駆動装置とし、更に、スクリューシャフトを水平方向に設けることにより、パンタグラフがもっとも縮んだ状態においては、装置全体の高さを低くすることができ、プールの水深が浅くならないプール可動床駆動装置とし、装置を小型化すると共に、極めて簡単な構造とすることにより、コストダウンに繋がるプール可動床駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、次の手段を採用したプール可動床駆動装置とする。
第1に、正転逆転制御可能な24ボルト駆動のモータと、水平方向に設けられ、前記モータに連結されて回転させられるスクリューシャフトと、該スクリューシャフトにより水平方向に伸縮するパンタグラフと、によりなるジャッキアップ装置をプールの可動床下面に固着してなるプール可動床駆動装置とする。
第2に、前記モータは、前記パンタグラフに該モータ自体が回転しないよう支持板にて固定される。
第3に、前記パンタグラフは、2本の上部アームと2本の下部アームの端部同士が上下左右4個のリンク部で連結された平行四辺形に構成され、上端のリンク部は、固着用プレートにて可動床に固着され、下端のリンク部は、プール固定床に固定されない接床プレートが装着され、横方向左右のリンク部のうちモータ側リンク部は、スクリューシャフトの回転は可能ではあるが対角線方向には移動しないように前記スクリューシャフトを貫通させ、他端、すなわちスクリューシャフトの先端側リンク部は前記スクリューシャフトと螺合させて貫通させる。
第4に、前記接床プレートがプール固定床に接した状態で、前記モータを駆動させ、前記左右のリンク部を接近隔離させることにより、上端のリンク部に固着された可動床の高さを制御可能としたプール可動床駆動装置とする。
第1に、正転逆転制御可能な24ボルト駆動のモータと、水平方向に設けられ、前記モータに連結されて回転させられるスクリューシャフトと、該スクリューシャフトにより水平方向に伸縮するパンタグラフと、によりなるジャッキアップ装置をプールの可動床下面に固着してなるプール可動床駆動装置とする。
第2に、前記モータは、前記パンタグラフに該モータ自体が回転しないよう支持板にて固定される。
第3に、前記パンタグラフは、2本の上部アームと2本の下部アームの端部同士が上下左右4個のリンク部で連結された平行四辺形に構成され、上端のリンク部は、固着用プレートにて可動床に固着され、下端のリンク部は、プール固定床に固定されない接床プレートが装着され、横方向左右のリンク部のうちモータ側リンク部は、スクリューシャフトの回転は可能ではあるが対角線方向には移動しないように前記スクリューシャフトを貫通させ、他端、すなわちスクリューシャフトの先端側リンク部は前記スクリューシャフトと螺合させて貫通させる。
第4に、前記接床プレートがプール固定床に接した状態で、前記モータを駆動させ、前記左右のリンク部を接近隔離させることにより、上端のリンク部に固着された可動床の高さを制御可能としたプール可動床駆動装置とする。
本考案は、以下の効果を発揮する。
第1に、通常電圧の100ボルト駆動モータではなく、駆動モータを24ボルトとしたので、水中で漏電した場合であっても感電の危険がないプール可動床駆動装置を提供することができた。
第1に、通常電圧の100ボルト駆動モータではなく、駆動モータを24ボルトとしたので、水中で漏電した場合であっても感電の危険がないプール可動床駆動装置を提供することができた。
第2に、正転逆転制御可能な24ボルト駆動のモータと、水平方向に設けられ、モータに連結されて回転させられるスクリューシャフトと、該スクリューシャフトにより水平方向に伸縮するパンタグラフとによりなるジャッキアップ装置をプールの可動床下面に固着してなるプール可動床駆動装置とするので、別途駆動動力の基となる油圧供給のためのポンプや配管等の設備の必要がなく、更に、シリンダユニットのためのシリンダアーム等を必要とせず、複雑な構造とならず、故障も少なく、費用もかからない小型な装置とすることができた。
第3に、プールの可動床の昇降力を伝達するスクリューシャフトを水平方向に設けたので、装置の高さを低く保つことができ、プールの深さの減少を少なく抑えることができた。更に、スクリューシャフトのピッチと回転数により可動床の昇降距離を決定できるため、可動床の高さを無段階に設定できる。
第4に、ジャッキアップ装置をプールの可動床下面に固着用プレートを介して固着しているので、作業可能位置で可動床を支柱にて固定することにより、プール清掃やプール可動床駆動装置の修理点検作業が容易なものとなった。
第5に、パンタグラフにモータ自体が回転しないよう支持板にて固定しているので、特別のモータの高さ位置を調整するための機構などが必要なくなった。
第4に、ジャッキアップ装置をプールの可動床下面に固着用プレートを介して固着しているので、作業可能位置で可動床を支柱にて固定することにより、プール清掃やプール可動床駆動装置の修理点検作業が容易なものとなった。
第5に、パンタグラフにモータ自体が回転しないよう支持板にて固定しているので、特別のモータの高さ位置を調整するための機構などが必要なくなった。
以下、図面に従って、実施例と共に本考案を実施するための形態について説明する。
図1は、プール可動床駆動装置で可動床を上昇させた状態を示す側面図であり、図2は、同装置で可動床を最下点に下降させた状態の側面図である。本考案に係るプール可動床駆動装置は、図3乃至図5及び図6に示すように、ジャッキアップ装置1をプール8の可動床2の下面に固着してなるものである。実施例では、可動床2の下面で図6に示される位置に、15個のジャッキアップ装置1が設置されている。
図1は、プール可動床駆動装置で可動床を上昇させた状態を示す側面図であり、図2は、同装置で可動床を最下点に下降させた状態の側面図である。本考案に係るプール可動床駆動装置は、図3乃至図5及び図6に示すように、ジャッキアップ装置1をプール8の可動床2の下面に固着してなるものである。実施例では、可動床2の下面で図6に示される位置に、15個のジャッキアップ装置1が設置されている。
ジャッキアップ装置1は、図1及び図2に示すように、電動モータ3と、水平方向に設けられ、電動モータ3に連結されて回転させられるスクリューシャフト4と、該スクリューシャフト4により水平方向に伸縮するパンタグラフ5とによりなる。
電動モータ3は、正転逆転制御可能な24ボルト駆動のモータである。電動モータ3で昇降させる可動床2は、昇降する水中においては浮力により極めて小さな重量となるため、24ボルト駆動モータの出力で十分対応可能である。該電動モータ3は、自身の回転力により電動モータ3自体が回転しないように、パンタグラフ4に支持板6にて固定される。
スクリューシャフト4は、電動モータ3に連結され、電動モータ3により正転逆転する。スクリューシャフト4は、水平方向に設けられる。スクリューシャフト4が水平方向に設けられているため、パンタグラフ4の高さを低くすること、すなわち、プール8水深の減少を押さえることが可能となった。
パンタグラフ5は、2本の上部アーム50と2本の下部アーム51とを有し、該4本のアーム同士が、上下左右4個のリンク部52,53,54,55で連結された平行四辺形に構成されている。上端すなわち、2本の上部アーム50,50を連結するリンク部52は、2本の上部アーム50,50の可動床2側の先端にそれぞれ設けられる歯車がかみ合うことにより連結し、固着用プレート56にてプールの可動床2に固着される。下端すなわち、2本の下部アーム51,51を連結するリンク部53には、プール固定床7には固定されない接床プレート57が装着される。
横方向左右のリンク部のうちモータ側のリンク部55は、図1における右側の上部アーム50と右側の下部アーム51とを連結するリンク部である。スクリューシャフト4は、リンク部55に対し、スクリューシャフト4の回転は可能ではあるが、その回転によりリンク部55が対角線方向に移動しないように貫通している。
他端、すなわちスクリューシャフト4の先端側リンク部54は、図1に示される左側の上部アーム50と左側の下部アーム51とを連結するリンク部である。スクリューシャフト4は、リンク部54と螺合状態で貫通している。
尚、実施例では、電動モータ3は、パンタグラフ5の右側に設けられているが、左右どちらに設けても良い。
尚、実施例では、電動モータ3は、パンタグラフ5の右側に設けられているが、左右どちらに設けても良い。
以下、スクリューシャフト4の電動モータ3による動きと、パンタグラフ5の上下動の関係を説明する。
実施例において、電動モータ3を駆動(正転)すると、スクリューシャフト4が回転する。このとき、スクリューシャフト4の先端側のリンク部54がスクリューシャフト4と螺合して貫通しているため、スクリューシャフト4の回転数に応じた長さ分、電動モータ3側のリンク部55に向かって移動するが、このときモータ側リンク部55は移動しないため、左右のリンク部54,55が近接し、上下のリンク部52とリンク部53とが隔離させられる。
実施例において、電動モータ3を駆動(正転)すると、スクリューシャフト4が回転する。このとき、スクリューシャフト4の先端側のリンク部54がスクリューシャフト4と螺合して貫通しているため、スクリューシャフト4の回転数に応じた長さ分、電動モータ3側のリンク部55に向かって移動するが、このときモータ側リンク部55は移動しないため、左右のリンク部54,55が近接し、上下のリンク部52とリンク部53とが隔離させられる。
このとき、接床プレート57がプール固定床7に接していると、接床プレート57の装着されているリンク部53は、下降することができず、固着用プレート56のみが上昇し、固着用プレート56上にある可動床2は上昇する。可動床2が上昇位置に移動すると、図3より図4に示す状態となる。このように、スクリューシャフト4のピッチと回転数により可動床2の上昇高さを決定できるため、無段階の高さ設定が可能となる。
電動モータ3が逆転すると、スクリューシャフト4の回転により、スクリューシャフト4の先端側のリンク部54が電動モータ3側のリンク部55から遠ざかる方向に移動し、上下のリンク部52とリンク部53とが接近させられ、リンク部53に装着された接床プレート57が、プール固定床7に接していると下降し、可動床2が最下点に移動する。この状態を示すのが、図3である。
本考案では、スクリューシャフト4を水平方向に設けることにより、装置の高さを低く保つことができるものとなった。その結果、図3に示される実施例では、可動床2を最下点に移動した場合には、プール8の1mの水深に対して、深さの減少を15cmに押さえることが可能な装置となり、85cmの水深を得られる装置となった。また、可動床2がもっとも上昇した位置に移動した場合には、図4に示すように、可動床2を50cm上昇させて、50cmの深さのプール8として使用することの可能な装置となり、大人から子供までの使用が可能なプール8を提供することができる装置となった。尚、該装置は、パンタグラフ5が上下動する範囲内の任意の位置に可動床2を上下動することにより、水深を変化させて使用することも可能である。
プール8清掃時等には、図5に示すように、ジャッキアップ装置1を固着した可動床2を、手動操作によりプール8の最上位置まで移動させて、可動床2上面よりプール固定床7まで挿入され立設される支柱9により、可動床2を支持保持する。これにより、可動床2下面の空間に入ることにより、容易に、プールの清掃やプール可動床駆動装置の修理点検作業を行うことが可能となった。
1・・・・・・・・・・・・・・ジャッキアップ装置
2・・・・・・・・・・・・・・可動床
3・・・・・・・・・・・・・・電動モータ
4・・・・・・・・・・・・・・スクリューシャフト
5・・・・・・・・・・・・・・パンタグラフ
50・・・・・・・・・・・・・上部アーム
51・・・・・・・・・・・・・下部アーム
52,53,54,55・・・・リンク部
56・・・・・・・・・・・・・固着用プレート
57・・・・・・・・・・・・・接床プレート
6・・・・・・・・・・・・・・支持板
7・・・・・・・・・・・・・・プール固定床
8・・・・・・・・・・・・・・プール
9・・・・・・・・・・・・・・支柱
2・・・・・・・・・・・・・・可動床
3・・・・・・・・・・・・・・電動モータ
4・・・・・・・・・・・・・・スクリューシャフト
5・・・・・・・・・・・・・・パンタグラフ
50・・・・・・・・・・・・・上部アーム
51・・・・・・・・・・・・・下部アーム
52,53,54,55・・・・リンク部
56・・・・・・・・・・・・・固着用プレート
57・・・・・・・・・・・・・接床プレート
6・・・・・・・・・・・・・・支持板
7・・・・・・・・・・・・・・プール固定床
8・・・・・・・・・・・・・・プール
9・・・・・・・・・・・・・・支柱
Claims (1)
- 正転逆転制御可能な24ボルト駆動のモータと、
水平方向に設けられ、前記モータに連結されて回転させられるスクリューシャフトと、
該スクリューシャフトにより水平方向に伸縮するパンタグラフと、
によりなるジャッキアップ装置をプールの可動床下面に固着してなるプール可動床駆動装置において、
前記モータは、前記パンタグラフに該モータ自体が回転しないよう支持板にて固定され、
前記パンタグラフは、2本の上部アームと2本の下部アームの端部同士が上下左右4個のリンク部で連結された平行四辺形に構成され、
上端のリンク部は、固着用プレートにてプールの可動床に固着され、
下端のリンク部は、プール固定床に固定されない接床プレートが装着され、
横方向左右のリンク部のうちモータ側リンク部は、スクリューシャフトの回転は可能ではあるが対角線方向には移動しないように前記スクリューシャフトを貫通させ、
他端、すなわちスクリューシャフトの先端側リンク部は前記スクリューシャフトと螺合させて貫通させ、
前記接床プレートがプール固定床に接した状態で、前記モータを駆動させ、前記左右のリンク部を接近隔離させることにより、上端のリンク部に固着されたプールの可動床の高さを制御可能としたプール可動床駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018004309U JP3219788U (ja) | 2018-11-07 | 2018-11-07 | プール可動床駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018004309U Active JP3219788U (ja) | 2018-11-07 | 2018-11-07 | プール可動床駆動装置 |
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