JP3219373U - ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】コネクタの発熱を効率よく伝導させてブレーカを作動させ、コネクタの過度の発熱の検出精度を向上できるケーブルを提供する。
【解決手段】ケーブルは、外部装置との接続端子が形成されたコネクタ1と、コネクタに接続されるプリント基板2と、プリント基板に接続される導電ワイヤーと、プリント基板の周囲を囲うシールドケース4と、プリント基板に搭載され熱が印加されることにより接続端子から導電ワイヤーへの電流を制限する保護素子(ブレーカ3)と、を備える。コネクタ1とシールドケース4は、熱伝導部材にて形成され相互に連結しており、シールドケースは、保護素子に対して複数の凸部により直接及び/又は他の部材(熱伝導シート43、44)を介して熱を伝導する。
【選択図】図2
【解決手段】ケーブルは、外部装置との接続端子が形成されたコネクタ1と、コネクタに接続されるプリント基板2と、プリント基板に接続される導電ワイヤーと、プリント基板の周囲を囲うシールドケース4と、プリント基板に搭載され熱が印加されることにより接続端子から導電ワイヤーへの電流を制限する保護素子(ブレーカ3)と、を備える。コネクタ1とシールドケース4は、熱伝導部材にて形成され相互に連結しており、シールドケースは、保護素子に対して複数の凸部により直接及び/又は他の部材(熱伝導シート43、44)を介して熱を伝導する。
【選択図】図2
Description
本考案は、保護素子を搭載したケーブルに関する。
携帯電話機などの電子端末において、充電やデータ伝送のために様々な規格のコネクタを装備したケーブルが利用されている。例えば、近年では、USB Implementers Forumにて企画されているUSB Type−Cといった規格のコネクタを装備したケーブルが広く利用されている。USB Type−Cコネクタは、リバーシブル構造であり、ケーブルの表裏どちらの面に接続しても動作するコネクタとなっている。そして、USB Type−Cコネクタは、データ伝送機能に加えて、高電流電源供給ができるため、高出力で急速充電が可能である。
一方で、USB Type−Cコネクタは、上述したように高電流電源供給可能であるため、先端が異物混入など種々の原因で過度に発熱することがある。また、かかる問題は、USB Type−Cコネクタに限らず、あらゆるコネクタでも生じうる。
上述した過度の発熱に対する問題に対する技術として、特許文献1に開示のものがある。特許文献1では、USB Type−Cコネクタに接続されるプリント基板(PCB:Printed Circuit Board)にリセッタブルヒューズを設け、さらに、コネクタからの熱をリセッタブルヒューズに伝導する熱伝導金属板を設けている。これにより、コネクタの発熱によってリセッタブルヒューズが作動して電流を遮断することで、コネクタの過度の発熱からケーブル自体や接続される機器を保護している。
しかしながら、上述した技術では、コネクタの発熱をリセッタブルヒューズに伝導する熱伝導金属板がプリント基板の一方の面側のみに設けられているため、コネクタの熱の伝導効率が低く、過度の発熱の検出精度が低い、という問題が生じる。
このため、本考案の目的は、上述した課題である、コネクタの過度の発熱の検出精度が低い、という問題を解決することにある。
本考案の一形態であるケーブルは、
外部装置との接続端子が形成されたコネクタと、当該コネクタに接続されるプリント基板と、当該プリント基板に接続される導電ワイヤーと、前記プリント基板の周囲を囲うシールドケースと、前記プリント基板に搭載され熱が印加されることにより前記接続端子から前記導電ワイヤーへの電流を制限するよう作動する保護素子と、を備え、
前記コネクタと前記シールドケースとは、熱伝導部材にて形成され相互に連結しており、
前記シールドケースは、前記保護素子に対して直接及び/又は他の部材を介して熱を伝導するよう構成されている、
という構成をとる。
外部装置との接続端子が形成されたコネクタと、当該コネクタに接続されるプリント基板と、当該プリント基板に接続される導電ワイヤーと、前記プリント基板の周囲を囲うシールドケースと、前記プリント基板に搭載され熱が印加されることにより前記接続端子から前記導電ワイヤーへの電流を制限するよう作動する保護素子と、を備え、
前記コネクタと前記シールドケースとは、熱伝導部材にて形成され相互に連結しており、
前記シールドケースは、前記保護素子に対して直接及び/又は他の部材を介して熱を伝導するよう構成されている、
という構成をとる。
また、上記ケーブルでは、
前記保護素子は、前記プリント基板の一方の面に搭載されており、
前記シールドケースは、前記プリント基板の両面側から、それぞれ前記保護素子に対して直接及び/又は他の部材を介して熱を伝導するよう構成されている、
という構成をとる。
前記保護素子は、前記プリント基板の一方の面に搭載されており、
前記シールドケースは、前記プリント基板の両面側から、それぞれ前記保護素子に対して直接及び/又は他の部材を介して熱を伝導するよう構成されている、
という構成をとる。
また、上記ケーブルでは、
前記プリント基板は、他方の面から一方の面に向かって貫通して形成されたスルーホールに熱伝導性の充填部材を備えており、
前記シールドケースは、前記プリント基板の他方の面から前記充填部材を介して前記保護素子に対して熱を伝導するよう構成されている、
という構成をとる。
前記プリント基板は、他方の面から一方の面に向かって貫通して形成されたスルーホールに熱伝導性の充填部材を備えており、
前記シールドケースは、前記プリント基板の他方の面から前記充填部材を介して前記保護素子に対して熱を伝導するよう構成されている、
という構成をとる。
また、上記ケーブルでは、
前記シールドケースと前記保護素子との間と、前記シールドケースと前記プリント基板の前記充填部材の装備箇所との間とに、それぞれ熱伝導シートを配置した、
という構成をとる。
前記シールドケースと前記保護素子との間と、前記シールドケースと前記プリント基板の前記充填部材の装備箇所との間とに、それぞれ熱伝導シートを配置した、
という構成をとる。
また、上記ケーブルでは、
前記熱伝導シートは、弾性部材にて形成されている、
という構成をとる。
前記熱伝導シートは、弾性部材にて形成されている、
という構成をとる。
また、上記ケーブルでは、
前記シールドケースは、前記保護素子と対向する内面箇所に、当該保護素子に向かって突出する一方の複数の凸部を有すると共に、前記プリント基板の前記保護素子が搭載されている面とは反対側である裏面と対向する内面箇所に、前記プリント基板の前記保護素子が搭載されている箇所の裏面に向かって突出する他方の複数の凸部を有する、
という構成をとる。
前記シールドケースは、前記保護素子と対向する内面箇所に、当該保護素子に向かって突出する一方の複数の凸部を有すると共に、前記プリント基板の前記保護素子が搭載されている面とは反対側である裏面と対向する内面箇所に、前記プリント基板の前記保護素子が搭載されている箇所の裏面に向かって突出する他方の複数の凸部を有する、
という構成をとる。
また、上記ケーブルでは、
前記シールドケースの前記一方の複数の凸部の形成箇所と前記保護素子との間に、弾性部材にて形成された熱伝導シートを配置し、
前記シールドケースの前記他方の複数の凸部の形成箇所と前記プリント基板の前記保護素子が搭載されている箇所の裏面との間に、弾性部材にて形成された熱伝導シートを配置した、
という構成をとる。
前記シールドケースの前記一方の複数の凸部の形成箇所と前記保護素子との間に、弾性部材にて形成された熱伝導シートを配置し、
前記シールドケースの前記他方の複数の凸部の形成箇所と前記プリント基板の前記保護素子が搭載されている箇所の裏面との間に、弾性部材にて形成された熱伝導シートを配置した、
という構成をとる。
また、上記ケーブルでは、
前記導電ワイヤー側に位置する前記コネクタの端部付近の外周に、環状突起が形成されており、
前記環状突起が前記シールドケースの内面に嵌合して、前記コネクタと前記シールドケースとが相互に連結している、
という構成をとる。
前記導電ワイヤー側に位置する前記コネクタの端部付近の外周に、環状突起が形成されており、
前記環状突起が前記シールドケースの内面に嵌合して、前記コネクタと前記シールドケースとが相互に連結している、
という構成をとる。
本考案は、以上のように構成されるため、ケーブルに設けられたコネクタの過度の発熱の検出精度の向上を図ることができる。
<実施形態1>
本考案の第1の実施形態を、図1乃至図3を参照して説明する。図1乃至図2は、コネクタの構成及び熱伝導の様子を説明するための図であり、図3は、ブレーカの構成及び動作を説明するための図である。
本考案の第1の実施形態を、図1乃至図3を参照して説明する。図1乃至図2は、コネクタの構成及び熱伝導の様子を説明するための図であり、図3は、ブレーカの構成及び動作を説明するための図である。
[構成]
本発明の一形態であるケーブルは、電源装置や情報処理装置などの外部装置に接続される接続端子(図示せず)が形成されたコネクタ1と、当該コネクタ1に他の構成要素を介して接続され導電する導電ワイヤー(図示せず)と、を備えて構成されている。そして、本発明では、コネクタ1付近の構成、つまり、コネクタ1と導電ワイヤーとを接続する構成に特徴を有する。なお、本実施形態では、USB Implementers Forumにて規格されているUSB Type−Cといった規格のコネクタを有するケーブルを一例に挙げて説明するが、本発明のケーブルは、いかなる規格のコネクタを有するケーブルであってもよい。
本発明の一形態であるケーブルは、電源装置や情報処理装置などの外部装置に接続される接続端子(図示せず)が形成されたコネクタ1と、当該コネクタ1に他の構成要素を介して接続され導電する導電ワイヤー(図示せず)と、を備えて構成されている。そして、本発明では、コネクタ1付近の構成、つまり、コネクタ1と導電ワイヤーとを接続する構成に特徴を有する。なお、本実施形態では、USB Implementers Forumにて規格されているUSB Type−Cといった規格のコネクタを有するケーブルを一例に挙げて説明するが、本発明のケーブルは、いかなる規格のコネクタを有するケーブルであってもよい。
そして、本実施形態におけるケーブルは、図1に示すように、コネクタ1に接続されるプリント基板2と、当該プリント基板2の周囲を囲うシールドケース4と、さらにシールドケース4の外周を囲う絶縁部材からなるカバー5と、を備えている。なお、プリント基板2は、一端側がプリント配線などの配線12を介してコネクタ1に接続され、他端側が配線を介して導電ワイヤーに接続される。以下、各構成について詳述する。
上記コネクタ1は、端面が略長方形又は略楕円形状である所定の長さを有する柱状に形成されており、先端側に接続端子(図示せず)を備える。また、コネクタ1の後端付近の外周には、外表面からさらに外側に向かって突出する環状突起11が形成されている。なお、コネクタ1は、熱伝導部材にて形成されており、例えば、その外表面のみが熱伝導率のよい金属部材で形成されている。
上記プリント基板2は、一方の面と他方の面とを有する平板形状に形成されている。そして、プリント基板2の一方の面には、所定値以上の熱が印加されることにより接続端子から導電ワイヤーへの電流を制限するよう作動するブレーカ3(保護素子)が搭載されている。なお、ブレーカ3の構成については後述する。
また、プリント基板2には、基板の一方の面と他方の面とを貫通する、つまり、厚さ方向に貫通する、複数のスルーホールが形成されている。そして、各スルーホールには、熱伝導性の充填部材21が充填されている。なお、複数のスルーホールは、特に、上述したブレーカ3の載置箇所に形成されている。
上記シールドケース4は、金属製であり、上述したプリント基板2の全周囲を囲うよう略筒状に形成されている。このとき、シールドケース4は、板状であるプリント基板2の形状に対応して、当該プリント基板2の一方の面と他方の面とにそれぞれ対向する内面を有し、端面が略長方形形状又は略楕円形状の筒状に形成されている。なお、シールドケース4の端面付近の中空部は、上記コネクタ1が挿入可能なよう当該コネクタ1の外形よりもやや大きい形状に形成されている。
そして、シールドケース4のコネクタ1側の端部付近の内面には、上記コネクタ1の後端付近の外周に形成された環状突起11が収容される環状凹部が形成されている。これにより、コネクタ1の後端側がシールドケース4の一端に挿入され、コネクタ1の環状突起11がシールドケース4の一端付近の内面に形成された環状凹部に嵌合することで、コネクタ1とシールドケース4とが相互に連結した状態となる。なお、シールドケース4は、例えば、プリント基板2の厚さ方向における中央部分で2つに分割された分割片が相互に組み付けられて構成される。
また、シールドケース4の内面のうち、上述したプリント基板2に搭載されたブレーカ3との対向箇所には、当該ブレーカ3に向かって突出する複数の凸部41(一方の複数の凸部)が形成されている。このブレーカ3側の複数の凸部41は、ブレーカ3に当接するよう突出していてもよく、当接しないよう突出していてもよい。
さらに、シールドケース4のブレーカ3側の複数の凸部41の形成箇所とブレーカ3との間には、弾性部材にて形成された熱伝導シート43が配置されている。このとき、熱伝導シート43にブレーカ3側の複数の凸部41が食い込むことで、当該熱伝導シート43の配置位置が安定することとなる。なお、ブレーカ3側の複数の凸部41の突出高さによっては、当該凸部41が熱伝導シート43を貫通してブレーカ3に当接してもよい。
また、シールドケース4の内面のうち、上述したプリント基板2のブレーカ3が搭載されている箇所の裏面側との対向箇所には、当該プリント基板2のブレーカ3搭載箇所の裏面に向かって突出する複数の凸部42(他方の複数の凸部)が形成されている。この裏面側の複数の凸部42は、プリント基板2に当接するよう突出していてもよく、当接しないよう突出していてもよい。
さらに、シールドケース4の裏面側の複数の凸部42の形成箇所とプリント基板2の充填部材21が装備された箇所との間には、弾性部材にて形成された熱伝導シート44が配置されている。このとき、熱伝導シート44に裏面側の複数の凸部42が食い込むことで、当該熱伝導シート44の配置位置が安定することとなる。なお、裏面側の複数の凸部42の突出高さによっては、当該凸部42が熱伝導シート44を貫通してプリント基板2や充填部材21に当接するよう突出していてもよく、当接しないよう突出していてもよい。
なお、上述した熱伝導シート43,44は、弾性部材にて形成されていることで、外部からの圧力や衝撃に対してコネクタ1周辺の構成を保護することができる。但し、熱伝導シート43,44は必ずしも弾性部材にて形成されていることに限定されない。
ここで、上述したプリント基板2の一方の面に搭載されているブレーカ3の構成について、図3を参照して説明する。図3(A)の左図に示すように、ブレーカ3は、接続端子側に接続される一方の端子31と、導電ワイヤー側に接続される他方の端子32と、を備えている。そして、一方の端子31には、所定の長さのアーム33が連結しており、後述するようにブレーカ3自体に過度の熱が印加されていない状態では、当該アーム33の先端の接点が他方の端子32に接触した状態となる。これにより、図3(A)の右図の点線矢印に示すように、ブレーカ3の一方の端子31から他方の端子32に、アーム33のみを通過して電流が流れることとなり、かかる電流は、金属導体による極微小抵抗(例えば、約3mΩ)のみを通過することとなる。その結果、図3(A)の状態では、高電流が流れることとなる。
また、ブレーカ3には、他方の端子32の接続端子側に、PTCサーミスタ35が接触して装備されている。PTCサーミスタ35は、温度上昇に対して急激に抵抗が増大するサーミスタである。さらに、PTCサーミスタ35の上方であって、アーム33との間には、温度変化によって変形するバイメタル34が配置されている。バイメタル34は、通常の温度状態では、図3の(A)の左図に示すように上方に向かって凸状となるよう湾曲した形状となり、アーム33には接触しない。一方、バイメタル34は、後述するようにコネクタ1から過度の熱が印加されて所定値を超えると、図3の(B)の左図に示すように下方に向かって凸状となるよう湾曲した形状となる。かかる形状となったバイメタル34は、アーム33に接触して上方に押し上げ、当該アーム33の接点を他方の端子32から離間させ、さらに、PTCサーミスタ35と接触した状態となる。これにより、図3(B)の右図の点線矢印に示すように、ブレーカ3の一方の端子31からPTCサーミスタ35を経由して他方の端子32に電流が流れることとなる。その結果、電流は大きな抵抗を通過するため、例えば200mA以下の低電流となる。
[動作]
以上のように構成されたケーブルは、コネクタ1に過度の発熱が生じると、以下のように作動することとなる。まず、コネクタ1に生じた熱は、コネクタ1から後端付近の環状突起11を介してシールドケース4に伝導される。そして、シールドケース4では、図2の矢印Y1に示すように、ブレーカ3側の複数の凸部41やブレーカ3側の熱伝導シート43を介して、ブレーカ3に熱が伝導される。つまり、プリント基板2のブレーカ3の搭載面側では、ブレーカ3側の複数の凸部41から直接、及び/又は、熱伝導シート43を介して、コネクタ1の熱がブレーカ3に伝導されることとなる。
以上のように構成されたケーブルは、コネクタ1に過度の発熱が生じると、以下のように作動することとなる。まず、コネクタ1に生じた熱は、コネクタ1から後端付近の環状突起11を介してシールドケース4に伝導される。そして、シールドケース4では、図2の矢印Y1に示すように、ブレーカ3側の複数の凸部41やブレーカ3側の熱伝導シート43を介して、ブレーカ3に熱が伝導される。つまり、プリント基板2のブレーカ3の搭載面側では、ブレーカ3側の複数の凸部41から直接、及び/又は、熱伝導シート43を介して、コネクタ1の熱がブレーカ3に伝導されることとなる。
また、シールドケース4では、図2の矢印Y2に示すように、裏面側の複数の凸部42や裏面側の熱伝導シート44を介して、プリント基板2のブレーカ3搭載箇所の裏面側に熱が伝導され、さらに、かかる熱は、プリント基板2の充填部材21を介してブレーカ3に伝導される。つまり、プリント基板2のブレーカ3の搭載されていない裏面側からも、裏面側の複数の凸部42や熱伝導シート44及びプリント基板の充填部材21を介して、コネクタ1の熱がブレーカ3に伝導されることとなる。
上述したようにコネクタ1からブレーカ3に熱が伝導されるが、伝導された熱が所定値を超えない場合、つまり、ブレーカ3に搭載されたバイメタル34が図3(A)の左図に示すように変形しない場合には、ブレーカ3の一方の端子31と他方の端子32とがアーム33を介して接続された状態となる。これにより、図3(A)の右図の点線矢印に示すように、ブレーカ3の一方の端子31から他方の端子32に、高電流が流れることとなる。
一方、コネクタ1からブレーカ3に伝導された熱が所定値を超える場合、つまり、ブレーカ3に搭載されたバイメタル34が図3(B)の左図に示すように変形した場合には、ブレーカ3の一方の端子31と他方の端子32とがPTCサーミスタ35を介して接続された状態となる。これにより、図3(B)の右図の点線矢印に示すように、ブレーカ3の一方の端子31からPTCサーミスタ35を経由して他方の端子32に電流が流れることとなり、その結果、電流は大きな抵抗を通過するため、例えば200mA以下の低電流となる。
以上のように、本発明におけるケーブルは、コネクタ1で生じた熱をプリント基板2の一方の面に搭載されたブレーカ3に対して、シールドケース4がプリント基板2の両面側からそれぞれ伝導させるよう構成されている。このため、コネクタ1の発熱を効率よくブレーカ3に伝導させて当該ブレーカ3を作動させることができ、コネクタ1の過度の発熱の検出精度を向上させることができる。
以上、上記実施形態等を参照して本願考案を説明したが、本願考案は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願考案の構成や詳細には、本願考案の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
1 コネクタ
11 環状突起
12 配線
2 プリント基板
21充填部材
3 ブレーカ
31 一方の端子
32 他方の端子
33 アーム
34 バイメタル
35 PTCサーミスタ
4 シールドケース
41,42 凸部
43,44 熱伝導シート
5 カバー
11 環状突起
12 配線
2 プリント基板
21充填部材
3 ブレーカ
31 一方の端子
32 他方の端子
33 アーム
34 バイメタル
35 PTCサーミスタ
4 シールドケース
41,42 凸部
43,44 熱伝導シート
5 カバー
Claims (8)
- 外部装置との接続端子が形成されたコネクタと、当該コネクタに接続されるプリント基板と、当該プリント基板に接続される導電ワイヤーと、前記プリント基板の周囲を囲うシールドケースと、前記プリント基板に搭載され熱が印加されることにより前記接続端子から前記導電ワイヤーへの電流を制限するよう作動する保護素子と、を備え、
前記コネクタと前記シールドケースとは、熱伝導部材にて形成され相互に連結しており、
前記シールドケースは、前記保護素子に対して直接及び/又は他の部材を介して熱を伝導するよう構成されている、
ケーブル。 - 請求項1に記載のケーブルであって、
前記保護素子は、前記プリント基板の一方の面に搭載されており、
前記シールドケースは、前記プリント基板の両面側から、それぞれ前記保護素子に対して直接及び/又は他の部材を介して熱を伝導するよう構成されている、
ケーブル。 - 請求項2に記載のケーブルであって、
前記プリント基板は、他方の面から一方の面に向かって貫通して形成されたスルーホールに熱伝導性の充填部材を備えており、
前記シールドケースは、前記プリント基板の他方の面から前記充填部材を介して前記保護素子に対して熱を伝導するよう構成されている、
ケーブル。 - 請求項3に記載のケーブルであって、
前記シールドケースと前記保護素子との間と、前記シールドケースと前記プリント基板の前記充填部材の装備箇所との間とに、それぞれ熱伝導シートを配置した、
ケーブル。 - 請求項4に記載のケーブルであって、
前記熱伝導シートは、弾性部材にて形成されている、
ケーブル。 - 請求項2乃至5のいずれかに記載のケーブルであって、
前記シールドケースは、前記保護素子と対向する内面箇所に、当該保護素子に向かって突出する一方の複数の凸部を有すると共に、前記プリント基板の前記保護素子が搭載されている面とは反対側である裏面と対向する内面箇所に、前記プリント基板の前記保護素子が搭載されている箇所の裏面に向かって突出する他方の複数の凸部を有する、
ケーブル。 - 請求項6に記載のケーブルであって、
前記シールドケースの前記一方の複数の凸部の形成箇所と前記保護素子との間に、弾性部材にて形成された熱伝導シートを配置し、
前記シールドケースの前記他方の複数の凸部の形成箇所と前記プリント基板の前記保護素子が搭載されている箇所の裏面との間に、弾性部材にて形成された熱伝導シートを配置した、
ケーブル。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載のケーブルであって、
前記導電ワイヤー側に位置する前記コネクタの端部付近の外周に、環状突起が形成されており、
前記環状突起が前記シールドケースの内面に嵌合して、前記コネクタと前記シールドケースとが相互に連結している、
ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018003874U JP3219373U (ja) | 2018-10-05 | 2018-10-05 | ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018003874U JP3219373U (ja) | 2018-10-05 | 2018-10-05 | ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3219373U true JP3219373U (ja) | 2018-12-20 |
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ID=64668616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018003874U Active JP3219373U (ja) | 2018-10-05 | 2018-10-05 | ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3219373U (ja) |
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2018
- 2018-10-05 JP JP2018003874U patent/JP3219373U/ja active Active
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